JP2911064B2 - インパルス性雑音平均値測定表示装置 - Google Patents
インパルス性雑音平均値測定表示装置Info
- Publication number
- JP2911064B2 JP2911064B2 JP12143691A JP12143691A JP2911064B2 JP 2911064 B2 JP2911064 B2 JP 2911064B2 JP 12143691 A JP12143691 A JP 12143691A JP 12143691 A JP12143691 A JP 12143691A JP 2911064 B2 JP2911064 B2 JP 2911064B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impulse noise
- average value
- pulse
- low
- measurement display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、インパルス性雑音平
均値測定表示装置に関し、特に、インパルス性雑音の平
均値を正確迅速に測定し、これを表示するインパルス性
雑音平均値測定表示装置に関する。
均値測定表示装置に関し、特に、インパルス性雑音の平
均値を正確迅速に測定し、これを表示するインパルス性
雑音平均値測定表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この発明の従来例を図１、２を参照して
説明する。現在、実用に供されている例えばスペクトラ
ム・アナライザ、電界強度計、妨害波強度計の如き各種
の測定器は、図１における入力１に図２においてで示
されるが如きインパルス性雑音が印加されると、この雑
音は国際無線障害特別委員会の規定に従い、先ず周波数
変換器２において中間周波に変換され、中間周波増幅器
３、帯域濾波器４（９ｋＨｚ、１２０ｋＨｚ）を介して
中間周波増幅して帯域通過後、直線検波器５によりピー
ク検波され、次いでこの検波出力を充分に長い時定数
の積分回路６により積分することにより、この積分値
をインパルス性雑音の平均値としている。これを増幅器
７を介して表示装置８に供給し、表示する。なお、Ｌｏ
は局部発振器である。
説明する。現在、実用に供されている例えばスペクトラ
ム・アナライザ、電界強度計、妨害波強度計の如き各種
の測定器は、図１における入力１に図２においてで示
されるが如きインパルス性雑音が印加されると、この雑
音は国際無線障害特別委員会の規定に従い、先ず周波数
変換器２において中間周波に変換され、中間周波増幅器
３、帯域濾波器４（９ｋＨｚ、１２０ｋＨｚ）を介して
中間周波増幅して帯域通過後、直線検波器５によりピー
ク検波され、次いでこの検波出力を充分に長い時定数
の積分回路６により積分することにより、この積分値
をインパルス性雑音の平均値としている。これを増幅器
７を介して表示装置８に供給し、表示する。なお、Ｌｏ
は局部発振器である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の平均値
の求め方には下記の如き種々の欠点、問題が内包されて
いる。図２ので示される極めて細いパルス性雑音を測
定する場合、その検波出力のピーク値と積分値である
平均値との間には極めて大きな隔たり、レベルの差が
生じる。特に、パルス性雑音の繰り返し周波数が低い場
合、このレベルの差は更に顕著なものとなる。なお、図
２において、パルス性雑音、検波出力の幅は極端に
誇張して広く示されている。実際の幅はこれらの繰り返
し周期と比較して充分に狭い。例えば、中間周波増幅器
３の帯域幅が１２０ｋＨｚのとき、通過するパルス性雑
音のパルス幅は０. ９μｓ（１／１２０ｋ）となり、繰
り返し周波数が１００Ｈｚの雑音パルス波であれば、直
線検波器５により得られる検波出力のピーク値が例え
ば１ｖあったとすると、平均値×（１ｓ／１００）＝１
ｖ×０. ９μｓの式から、平均値は９０μｖとなる。
の求め方には下記の如き種々の欠点、問題が内包されて
いる。図２ので示される極めて細いパルス性雑音を測
定する場合、その検波出力のピーク値と積分値である
平均値との間には極めて大きな隔たり、レベルの差が
生じる。特に、パルス性雑音の繰り返し周波数が低い場
合、このレベルの差は更に顕著なものとなる。なお、図
２において、パルス性雑音、検波出力の幅は極端に
誇張して広く示されている。実際の幅はこれらの繰り返
し周期と比較して充分に狭い。例えば、中間周波増幅器
３の帯域幅が１２０ｋＨｚのとき、通過するパルス性雑
音のパルス幅は０. ９μｓ（１／１２０ｋ）となり、繰
り返し周波数が１００Ｈｚの雑音パルス波であれば、直
線検波器５により得られる検波出力のピーク値が例え
ば１ｖあったとすると、平均値×（１ｓ／１００）＝１
ｖ×０. ９μｓの式から、平均値は９０μｖとなる。
【０００４】以上の例において、両者間のレベルの隔た
りは８１ｄＢにもなる。これは１ｖからその１／１００
００以下である９０μｖにも及ぶ広範囲に亘って歪なし
に信号処理をしなければならないということである。場
合によっては、このレベルの低い平均値は、周波数変換
器２から増幅器７に到る測定回路の雑音に埋もれるに到
る。先の中間周波増幅器３の増幅度を大きくし、得られ
る検波出力のピーク値を高くすれば、これに対応して
平均値レベルも高められるが、測定回路の雑音のレベル
も増大する上に今度はレベルの格段に高い検波出力が歪
むこととなり、結局、正確な測定をすることはできな
い。測定を実施して測定値は得られるにしてもその中に
は多くの誤差が含まれることとなる 。
りは８１ｄＢにもなる。これは１ｖからその１／１００
００以下である９０μｖにも及ぶ広範囲に亘って歪なし
に信号処理をしなければならないということである。場
合によっては、このレベルの低い平均値は、周波数変換
器２から増幅器７に到る測定回路の雑音に埋もれるに到
る。先の中間周波増幅器３の増幅度を大きくし、得られ
る検波出力のピーク値を高くすれば、これに対応して
平均値レベルも高められるが、測定回路の雑音のレベル
も増大する上に今度はレベルの格段に高い検波出力が歪
むこととなり、結局、正確な測定をすることはできな
い。測定を実施して測定値は得られるにしてもその中に
は多くの誤差が含まれることとなる 。
【０００５】以上の平均値を得るに、ＣＲ時定数を有す
る積分回路６を使用しているのであるが、脈流を除くた
めにパルス繰り返し周期より遥かに長い、例えば数１０
倍程度の充分に長い時定数の積分回路が必要とされる。
換言すれば、一つの平均値を求めるのに極めて長い時間
待たなければならない。この発明は、上述の通りの欠
点、問題を解消、除去したインパルス性雑音平均値の測
定表示装置を提供しようとするものである。
る積分回路６を使用しているのであるが、脈流を除くた
めにパルス繰り返し周期より遥かに長い、例えば数１０
倍程度の充分に長い時定数の積分回路が必要とされる。
換言すれば、一つの平均値を求めるのに極めて長い時間
待たなければならない。この発明は、上述の通りの欠
点、問題を解消、除去したインパルス性雑音平均値の測
定表示装置を提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】インパルス性雑音平均値
測定表示装置において、直線検波器５の次段に低域濾波
器１０を接続することにより、直線検波器５の検波出力
を通過させて面積を等しくピーク値の低いパルスに丸
め、これに低域濾波器１０の後段に接続したアナログ・
ディジタル変換器１１および演算回路１２によりディジ
タル演算処理を施してインパルス性雑音平均値を正確迅
速に測定する。
測定表示装置において、直線検波器５の次段に低域濾波
器１０を接続することにより、直線検波器５の検波出力
を通過させて面積を等しくピーク値の低いパルスに丸
め、これに低域濾波器１０の後段に接続したアナログ・
ディジタル変換器１１および演算回路１２によりディジ
タル演算処理を施してインパルス性雑音平均値を正確迅
速に測定する。
【０００７】
【実施例】この発明の一実施例を図３、４を参照して説
明する。入力１から直線検波器５迄の構成は国際無線障
害特別委員会の規定に従った図１に示される上述の通り
のものである。この発明は、直線検波器５の次に低域濾
波器１０を接続し、直線検波器５の出力である図４の
で示される検波パルス出力を抵抗およびンデンサを逆Ｌ
型に接続して構成した低域濾波器１０に印加することに
より、この抵抗を介してコンデンサを充電し、このコン
デンサから次段の回路に放電する過程においてその面積
をほぼ等しくピーク値ｖｐを図４ので示されるパルス
のピーク値ｖｐ’にまで縮め、時間幅を延長して丸めら
れる。次いで、低域濾波器１０の次にアナログ・ディジ
タル変換器１１を接続し、これにより時間幅を延長して
丸められた図４ののパルスはディジタル化処理を施す
ことができる状態にたち到る。このディジタル化された
出力を、変換器１１の次段に更に接続した演算回路１
２によりディジタル的に演算処理して図４ののパルス
の面積を求めると共にこの面積を繰り返し周期により除
算して平均値を得る。この結果を表示装置８に表示す
る。
明する。入力１から直線検波器５迄の構成は国際無線障
害特別委員会の規定に従った図１に示される上述の通り
のものである。この発明は、直線検波器５の次に低域濾
波器１０を接続し、直線検波器５の出力である図４の
で示される検波パルス出力を抵抗およびンデンサを逆Ｌ
型に接続して構成した低域濾波器１０に印加することに
より、この抵抗を介してコンデンサを充電し、このコン
デンサから次段の回路に放電する過程においてその面積
をほぼ等しくピーク値ｖｐを図４ので示されるパルス
のピーク値ｖｐ’にまで縮め、時間幅を延長して丸めら
れる。次いで、低域濾波器１０の次にアナログ・ディジ
タル変換器１１を接続し、これにより時間幅を延長して
丸められた図４ののパルスはディジタル化処理を施す
ことができる状態にたち到る。このディジタル化された
出力を、変換器１１の次段に更に接続した演算回路１
２によりディジタル的に演算処理して図４ののパルス
の面積を求めると共にこの面積を繰り返し周期により除
算して平均値を得る。この結果を表示装置８に表示す
る。
【０００８】低域濾波器１０は抵抗およびコンデンサよ
り成る受動回路により構成され、非直線性の歪を発生す
る余地はなく、図４におけるのパルスの面積とのパ
ルスの面積とを殆ど同一にしながらピーク値を減ずるこ
とができる。ここで、１０ｋΩの抵抗および０. １５μ
Ｆのコンデンサを逆Ｌ型に接続して低域濾波器１０を構
成し、遮断周波数を１００Ｈｚに設定すると、上述のピ
ーク値１ｖ、繰り返し周波数１００Ｈｚのパルス波は低
域濾波器１０を通過後、ピーク値は８３３μｖ（１ｖ・
１００Ｈｚ ／１２０ｋＨｚ）のパルスに丸められるの
で、次段のアナログ・ディジタル変換器１１の変換処
理、演算回路１２によるディジタル演算処理にかけるこ
とができる。測定時間は低域濾波器の積分時間と演算回
路の処理時間の和、即ち、上述の遮断周波数：１００Ｈ
ｚの低域濾波器１０の積分時間１０ｍｓ（１／１００Ｈ
ｚ）にアナログ・ディジタル変換器１１および演算回路
１２のｍｓオーダーのディジタル処理時間の和であり、
これは従来例における処理時間であるパルス繰り返し周
期１０ｍｓの数１０倍程度である数１００ｍｓと比較し
て極めて短い。
り成る受動回路により構成され、非直線性の歪を発生す
る余地はなく、図４におけるのパルスの面積とのパ
ルスの面積とを殆ど同一にしながらピーク値を減ずるこ
とができる。ここで、１０ｋΩの抵抗および０. １５μ
Ｆのコンデンサを逆Ｌ型に接続して低域濾波器１０を構
成し、遮断周波数を１００Ｈｚに設定すると、上述のピ
ーク値１ｖ、繰り返し周波数１００Ｈｚのパルス波は低
域濾波器１０を通過後、ピーク値は８３３μｖ（１ｖ・
１００Ｈｚ ／１２０ｋＨｚ）のパルスに丸められるの
で、次段のアナログ・ディジタル変換器１１の変換処
理、演算回路１２によるディジタル演算処理にかけるこ
とができる。測定時間は低域濾波器の積分時間と演算回
路の処理時間の和、即ち、上述の遮断周波数：１００Ｈ
ｚの低域濾波器１０の積分時間１０ｍｓ（１／１００Ｈ
ｚ）にアナログ・ディジタル変換器１１および演算回路
１２のｍｓオーダーのディジタル処理時間の和であり、
これは従来例における処理時間であるパルス繰り返し周
期１０ｍｓの数１０倍程度である数１００ｍｓと比較し
て極めて短い。
【０００９】
【発明の効果】この発明は、上述の通り、直線検波器５
の次に低域濾波器１０を接続し直線検波器５の検波出力
を通過させて面積を等しくピーク値の低いパルスに丸
め、これを次段に接続されるアナログ・ディジタル変換
器１１および演算回路１２によるディジタル演算処理に
かけてその面積および平均値を演算処理する構成を採用
したことにより、正確な測定結果を高速で求めることが
できる。即ち、この発明は国際無線障害特別委員会の規
定に従い得られるインパルス性雑音の検波出力を、受動
回路により構成される歪を発生する余地のない低域濾波
器を通過させて得られた、面積を等しくピーク値の低い
丸められた歪とは無縁のパルスにディジタル演算処理を
施して平均値を求めるものであるので、測定結果は正確
であると共に演算処理も高速に実施することができる。
の次に低域濾波器１０を接続し直線検波器５の検波出力
を通過させて面積を等しくピーク値の低いパルスに丸
め、これを次段に接続されるアナログ・ディジタル変換
器１１および演算回路１２によるディジタル演算処理に
かけてその面積および平均値を演算処理する構成を採用
したことにより、正確な測定結果を高速で求めることが
できる。即ち、この発明は国際無線障害特別委員会の規
定に従い得られるインパルス性雑音の検波出力を、受動
回路により構成される歪を発生する余地のない低域濾波
器を通過させて得られた、面積を等しくピーク値の低い
丸められた歪とは無縁のパルスにディジタル演算処理を
施して平均値を求めるものであるので、測定結果は正確
であると共に演算処理も高速に実施することができる。
【図１】インパルス性雑音平均値測定表示装置の従来例
を示す図。
を示す図。
【図２】図１に示されるインパルス性雑音平均値測定表
示装置の各部の波形を示す図。
示装置の各部の波形を示す図。
【図３】この発明のインパルス性雑音平均値測定表示装
置を示す図。
置を示す図。
【図４】図３に示されるインパルス性雑音平均値測定表
示装置の各部の波形を示す図。
示装置の各部の波形を示す図。
１ 入力 ２ 周波数変換器 ３ 中間周波増幅器 ４ 帯域濾波器 ５ 直線検波器 ６ 積分回路 ７ 増幅器 ８ 表示装置 １０ 低域濾波器 １１ アナログ・ディジタル変換器 １２ 演算回路
Claims (1)
- 【請求項１】 インパルス性雑音を周波数変換、中間周
波増幅、帯域濾波、および直線検波してこの平均値を求
めるインパルス性雑音平均値測定表示装置において、 直線検波する直線検波器の後段に低域濾波器を具備し、
低域濾波器出力をディジタル変換するアナログ・ディジ
タル変換器を具備し、アナログ・ディジタル変換器の出
力をディジタル的に演算処理して平均値を求める演算回
路を具備し、演算回路の演算結果を表示する表示装置を
具備することを特徴とするインパルス性雑音平均値測定
表示装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12143691A JP2911064B2 (ja) | 1991-05-27 | 1991-05-27 | インパルス性雑音平均値測定表示装置 |
| US07/965,272 US5416798A (en) | 1991-05-27 | 1992-05-26 | Device for measuring the average value of pulse signals |
| EP92910579A EP0547228B1 (en) | 1991-05-27 | 1992-05-26 | Apparatus for measuring the average value of pulse signals |
| DE69228232T DE69228232T2 (de) | 1991-05-27 | 1992-05-26 | Verfahren zur messung des mittelwerts eines pulsförmigen signals |
| PCT/JP1992/000677 WO1992021984A1 (en) | 1991-05-27 | 1992-05-26 | Apparatus for measuring average value of impulsive signal |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12143691A JP2911064B2 (ja) | 1991-05-27 | 1991-05-27 | インパルス性雑音平均値測定表示装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04350575A JPH04350575A (ja) | 1992-12-04 |
| JP2911064B2 true JP2911064B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=14811095
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12143691A Expired - Lifetime JP2911064B2 (ja) | 1991-05-27 | 1991-05-27 | インパルス性雑音平均値測定表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2911064B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-27 JP JP12143691A patent/JP2911064B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04350575A (ja) | 1992-12-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990309 |