JP2910816B2 - 養殖池の水交換装置および水交換方法 - Google Patents
養殖池の水交換装置および水交換方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海水魚を育成する養殖池
内の水を交換する水交換装置および水交換方法に関す
る。
内の水を交換する水交換装置および水交換方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、稚魚を他の魚の餌にならないよう
な大きさになるまで育成してから放流して増殖させるこ
とが漁業方針として示されている。この漁業方針に沿う
ものとして、養殖用の育成槽を設けてこの育成槽内で海
水魚を育成することが行われているが、単に育成槽を設
置して海水を貯溜するだけでは、余剰の餌や海水魚の排
泄物によって育成槽内の海水の汚れが増加して顕著とな
るため、一般には、外部の海水をポンプでくみ取って育
成槽内に入れ、育成槽内の汚れた水を順次入れ換えるこ
とで対応している。
な大きさになるまで育成してから放流して増殖させるこ
とが漁業方針として示されている。この漁業方針に沿う
ものとして、養殖用の育成槽を設けてこの育成槽内で海
水魚を育成することが行われているが、単に育成槽を設
置して海水を貯溜するだけでは、余剰の餌や海水魚の排
泄物によって育成槽内の海水の汚れが増加して顕著とな
るため、一般には、外部の海水をポンプでくみ取って育
成槽内に入れ、育成槽内の汚れた水を順次入れ換えるこ
とで対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の水の交換方法によれば、大型のポンプが必要である
ため、電気代などの動力費が高価となるという課題があ
った。
来の水の交換方法によれば、大型のポンプが必要である
ため、電気代などの動力費が高価となるという課題があ
った。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、電気
代などの動力費を要することなく養殖池内の水を交換す
ることができる養殖池の水交換装置および水交換方法を
提供することを目的とするものである。
代などの動力費を要することなく養殖池内の水を交換す
ることができる養殖池の水交換装置および水交換方法を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、海水魚を育成する養殖池内の水を交換する
水交換装置であって、海部に対して分離されて設けられ
て底面部が海部の干潮水位よりも低い位置に形成された
養殖池と、清浄な海水がある取水用海部の干潮水位より
も低い位置に設けられ、養殖池の底部と外部の取水用海
部とを連通し、満潮時または上げ潮である時に開けられ
て、養殖池よりも水位の高い取水用海部の清浄な海水を
水位差を利用して養殖池の底部に流入させて養殖池の底
部に溜っている汚物を養殖池内の水とともに養殖池の表
面側に押し上げる開閉弁付き取水管と、海部および養殖
池に対して分離されて設けられるとともにその底面部が
海部の干潮水位以下の位置に形成されて養殖池からの汚
水を一時的に溜める汚水溜め池と、養殖池と汚水溜め池
とを連通し、養殖池の水位が汚水溜め池の水位よりも高
い時に開けられて、養殖池からの汚水を水位差を利用し
て汚水溜め池に流入させる開閉弁付き汚水送出管と、取
水用海部とは異なる箇所である排水用海部と汚水溜め池
とを連通し、干潮時または引き潮である時に開けられ
て、排水用海部よりも水位が高い汚水溜め池の汚水を水
位差を利用して排水用海部に排出する開閉弁付き排水管
とを備えたものである。
に本発明は、海水魚を育成する養殖池内の水を交換する
水交換装置であって、海部に対して分離されて設けられ
て底面部が海部の干潮水位よりも低い位置に形成された
養殖池と、清浄な海水がある取水用海部の干潮水位より
も低い位置に設けられ、養殖池の底部と外部の取水用海
部とを連通し、満潮時または上げ潮である時に開けられ
て、養殖池よりも水位の高い取水用海部の清浄な海水を
水位差を利用して養殖池の底部に流入させて養殖池の底
部に溜っている汚物を養殖池内の水とともに養殖池の表
面側に押し上げる開閉弁付き取水管と、海部および養殖
池に対して分離されて設けられるとともにその底面部が
海部の干潮水位以下の位置に形成されて養殖池からの汚
水を一時的に溜める汚水溜め池と、養殖池と汚水溜め池
とを連通し、養殖池の水位が汚水溜め池の水位よりも高
い時に開けられて、養殖池からの汚水を水位差を利用し
て汚水溜め池に流入させる開閉弁付き汚水送出管と、取
水用海部とは異なる箇所である排水用海部と汚水溜め池
とを連通し、干潮時または引き潮である時に開けられ
て、排水用海部よりも水位が高い汚水溜め池の汚水を水
位差を利用して排水用海部に排出する開閉弁付き排水管
とを備えたものである。
【0006】また、本発明は、海水魚を育成する養殖池
内の水を交換する水交換方法であって、海水魚育成用の
養殖池と養殖池からの汚水を一時的に溜めるための汚水
溜め池とをそれぞれ海部に対して分離した状態で設けか
つ各底面部が海部の干潮水位以下の位置になるように形
成し、養殖池の底部と清浄な海水がある外部の取水用海
部を連通する取水管に設けた開閉弁を、満潮時または上
げ潮である時に開けることにより、予め低水位にさせた
養殖池よりも水位が高い取水用海部の清浄な海水を水位
差を利用して養殖池の底部に流入させて、養殖池の底部
に溜っている汚物を養殖池内の水とともに養殖池の表面
側に押し上げる一方、養殖池から汚水溜め池に連通する
汚水送出管に設けた開閉弁を開けることにより、養殖池
の表面側に押し上げられた汚水を予め低水位にさせた汚
水溜め池に流入させ、養殖池および汚水溜め池の水位が
ほぼ海部の満潮水位に達した際に取水管の開閉弁を閉
じ、取水用海部とは異なる箇所である排水用海部と汚水
溜め池とを連通する排水管に設けた開閉弁を、干潮時ま
たは引き潮である時に開けることにより、排水用海部よ
りも水位の高い汚水溜め池の汚水を水位差を利用して排
水用海部に排出するとともに養殖池および汚水溜め池の
水位を低下させるものである。
内の水を交換する水交換方法であって、海水魚育成用の
養殖池と養殖池からの汚水を一時的に溜めるための汚水
溜め池とをそれぞれ海部に対して分離した状態で設けか
つ各底面部が海部の干潮水位以下の位置になるように形
成し、養殖池の底部と清浄な海水がある外部の取水用海
部を連通する取水管に設けた開閉弁を、満潮時または上
げ潮である時に開けることにより、予め低水位にさせた
養殖池よりも水位が高い取水用海部の清浄な海水を水位
差を利用して養殖池の底部に流入させて、養殖池の底部
に溜っている汚物を養殖池内の水とともに養殖池の表面
側に押し上げる一方、養殖池から汚水溜め池に連通する
汚水送出管に設けた開閉弁を開けることにより、養殖池
の表面側に押し上げられた汚水を予め低水位にさせた汚
水溜め池に流入させ、養殖池および汚水溜め池の水位が
ほぼ海部の満潮水位に達した際に取水管の開閉弁を閉
じ、取水用海部とは異なる箇所である排水用海部と汚水
溜め池とを連通する排水管に設けた開閉弁を、干潮時ま
たは引き潮である時に開けることにより、排水用海部よ
りも水位の高い汚水溜め池の汚水を水位差を利用して排
水用海部に排出するとともに養殖池および汚水溜め池の
水位を低下させるものである。
【0007】
【作用】上記養殖池の水交換装置および水交換方法によ
り、潮の干満を利用して、各開閉弁を開け閉めするだけ
で養殖池内の水を交換できるため、電気代などの動力費
がかからず、維持コストなどを低減できる。
り、潮の干満を利用して、各開閉弁を開け閉めするだけ
で養殖池内の水を交換できるため、電気代などの動力費
がかからず、維持コストなどを低減できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1において、1は海に面して構築された堤状構造
物で、海水魚を育成する養殖池2と、養殖池2からの汚
水を一時的に溜めるための汚水溜め池3とが設けられ、
養殖池2と汚水溜め池3とはそれぞれ外部の海4(4
A,4B)から分離されている。汚水溜め池3は海4の
干潮水位LWLよりも少し深いだけであり、比較的浅め
に形成されている一方、養殖池2は汚水溜め池3よりも
深く形成され、養殖池2が干潮水位LWLと同じ水位と
なっても、海水魚を支障なく育成できる深さに形成され
ている。
る。図1において、1は海に面して構築された堤状構造
物で、海水魚を育成する養殖池2と、養殖池2からの汚
水を一時的に溜めるための汚水溜め池3とが設けられ、
養殖池2と汚水溜め池3とはそれぞれ外部の海4(4
A,4B)から分離されている。汚水溜め池3は海4の
干潮水位LWLよりも少し深いだけであり、比較的浅め
に形成されている一方、養殖池2は汚水溜め池3よりも
深く形成され、養殖池2が干潮水位LWLと同じ水位と
なっても、海水魚を支障なく育成できる深さに形成され
ている。
【0009】また、5は養殖池2の底部と外部の取水用
海部としての海4Aの沖合部とを連通して沖合部の清浄
な海水を養殖池2に流入させるための取水管で、干潮水
位LWLよりも低い位置にほぼ水平に延設され、途中箇
所に開閉弁6が設けられている。7は養殖池2と汚水溜
め池3とを連通して養殖池2の汚水を汚水溜め池3に流
入させるための汚水送出管で、干潮水位LWLから満潮
水位HWLの範囲で異なる高さに複数本(図1において
は3本)延設され、各汚水送出管7にはそれぞれ開閉弁
8が取り付けられている。また、9は汚水溜め池3と排
水用海部4Bとを連通し、汚水溜め池3内の汚水を排水
用海部4Bに排出するための排水管で、ほぼ干潮水位L
WLの高さで水平に延設され、途中箇所に開閉弁10が
設けられている。
海部としての海4Aの沖合部とを連通して沖合部の清浄
な海水を養殖池2に流入させるための取水管で、干潮水
位LWLよりも低い位置にほぼ水平に延設され、途中箇
所に開閉弁6が設けられている。7は養殖池2と汚水溜
め池3とを連通して養殖池2の汚水を汚水溜め池3に流
入させるための汚水送出管で、干潮水位LWLから満潮
水位HWLの範囲で異なる高さに複数本(図1において
は3本)延設され、各汚水送出管7にはそれぞれ開閉弁
8が取り付けられている。また、9は汚水溜め池3と排
水用海部4Bとを連通し、汚水溜め池3内の汚水を排水
用海部4Bに排出するための排水管で、ほぼ干潮水位L
WLの高さで水平に延設され、途中箇所に開閉弁10が
設けられている。
【0010】次に、これらの構成において養殖池2の水
を交換する手順を説明する。まず、満潮時、または満潮
時に近づいた上げ潮時に、取水管5の開閉弁6および汚
水送出管7の開閉弁8を開ける。この際、排水管9の開
閉弁10は閉じられており、養殖池2は予めほぼ干潮水
位LWLと同じ水位にされている。したがって、海4A
の沖合部からの清浄な海水が水位差を利用して養殖池2
の底部に流入され、養殖池2の底部に溜っている汚物が
養殖池2内の海水とともに汚水として表面側に押し上げ
られる。また、この際、汚水溜め池3も予め干潮水位L
WLとほぼ同じ水位にされており、養殖池2内で表面側
に押し上げられた汚水が汚水送出管7を通して汚水溜め
池3に流入される。
を交換する手順を説明する。まず、満潮時、または満潮
時に近づいた上げ潮時に、取水管5の開閉弁6および汚
水送出管7の開閉弁8を開ける。この際、排水管9の開
閉弁10は閉じられており、養殖池2は予めほぼ干潮水
位LWLと同じ水位にされている。したがって、海4A
の沖合部からの清浄な海水が水位差を利用して養殖池2
の底部に流入され、養殖池2の底部に溜っている汚物が
養殖池2内の海水とともに汚水として表面側に押し上げ
られる。また、この際、汚水溜め池3も予め干潮水位L
WLとほぼ同じ水位にされており、養殖池2内で表面側
に押し上げられた汚水が汚水送出管7を通して汚水溜め
池3に流入される。
【0011】この後、満潮時で、養殖池2および汚水溜
め池3の水位がほぼ満潮水位HWLに達した時点で、取
水管5の開閉弁6および汚染水送出管7の開閉弁8を閉
じる。これにより、養殖池2および汚水溜め池3の水位
はほぼ満潮水位HWLに保たれ、汚水溜め池3には養殖
池2からの汚水が溜められるとともに、汚水溜め池3に
溜められた汚水が養殖池2に逆流することが防止され
る。
め池3の水位がほぼ満潮水位HWLに達した時点で、取
水管5の開閉弁6および汚染水送出管7の開閉弁8を閉
じる。これにより、養殖池2および汚水溜め池3の水位
はほぼ満潮水位HWLに保たれ、汚水溜め池3には養殖
池2からの汚水が溜められるとともに、汚水溜め池3に
溜められた汚水が養殖池2に逆流することが防止され
る。
【0012】次に、干潮時、または干潮時に近づいた引
き潮時に、まず排水管9の開閉弁10を開ける。これに
より、汚水溜め池3に溜められていた汚水がほぼ干潮水
位LWLに達するまで排水管9を通して排水用海部4B
に排出される。この後、汚染水送出管7の開閉弁8も開
放して、養殖池2の水を汚染水送出管7,汚水溜め池3
および排水管9を通して、排水用海部4Bに排出する。
そして、養殖池2および汚水溜め池3の水位がほぼ干潮
水位LWLに達した時点で、汚染水送出管7および排水
管9の開閉弁8,10を閉じる。
き潮時に、まず排水管9の開閉弁10を開ける。これに
より、汚水溜め池3に溜められていた汚水がほぼ干潮水
位LWLに達するまで排水管9を通して排水用海部4B
に排出される。この後、汚染水送出管7の開閉弁8も開
放して、養殖池2の水を汚染水送出管7,汚水溜め池3
および排水管9を通して、排水用海部4Bに排出する。
そして、養殖池2および汚水溜め池3の水位がほぼ干潮
水位LWLに達した時点で、汚染水送出管7および排水
管9の開閉弁8,10を閉じる。
【0013】このように、潮の干満を利用しながら、各
開閉弁8,9,10を開け閉めするだけで養殖池2内の
水を交換できるため、電気代などの動力費がかからず、
維持コストなどを低減できる。また、養殖池2の底部に
溜っている汚水を養殖池2の表面側に押し上げて汚水溜
め池3に流入させるので、養殖池2内のとくに汚れた汚
水を外部に排出することができ、養殖池2を能率良く清
浄化することができる。
開閉弁8,9,10を開け閉めするだけで養殖池2内の
水を交換できるため、電気代などの動力費がかからず、
維持コストなどを低減できる。また、養殖池2の底部に
溜っている汚水を養殖池2の表面側に押し上げて汚水溜
め池3に流入させるので、養殖池2内のとくに汚れた汚
水を外部に排出することができ、養殖池2を能率良く清
浄化することができる。
【0014】なお、干潮時、または干潮時に近づいた引
き潮時に、排水管9の開閉弁10を開けて汚水溜め池3
の汚水をほぼ干潮水位LWLに達するまで排出した後
に、排水管9の開閉弁10を閉じてから汚染水送出管7
の開閉弁8を開放して、養殖池2の水を汚水溜め池3に
排出してもよいが、この場合には、養殖池2と汚水溜め
池3との水位が一致するまで、養殖池2の汚水が汚水溜
め池3まで流入することとなる。
き潮時に、排水管9の開閉弁10を開けて汚水溜め池3
の汚水をほぼ干潮水位LWLに達するまで排出した後
に、排水管9の開閉弁10を閉じてから汚染水送出管7
の開閉弁8を開放して、養殖池2の水を汚水溜め池3に
排出してもよいが、この場合には、養殖池2と汚水溜め
池3との水位が一致するまで、養殖池2の汚水が汚水溜
め池3まで流入することとなる。
【0015】また、汚染水送出管7の開閉弁8として汚
水溜め池3側へだけの水の流入を許す逆止弁を用いても
よく、この場合には、人による開閉作業が不要となる。
また、この実施例においては堤状構造物1により、養殖
池2や汚水溜め池3を構成したが、水槽などを用いて養
殖池2や汚水溜め池3を形成してもよいことは申すまで
もない。
水溜め池3側へだけの水の流入を許す逆止弁を用いても
よく、この場合には、人による開閉作業が不要となる。
また、この実施例においては堤状構造物1により、養殖
池2や汚水溜め池3を構成したが、水槽などを用いて養
殖池2や汚水溜め池3を形成してもよいことは申すまで
もない。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、潮の干満
を利用して、開閉弁を開け閉めするだけで養殖池内の水
を交換できるため、電気代などの動力費がかからず、維
持コストなどを低減できる。また、養殖池の底部に溜っ
ている汚水を養殖池の表面側に押し上げて汚水溜め池に
流入させた後に、この汚水を外部に排出するため、養殖
池を能率良く清浄化することができる。
を利用して、開閉弁を開け閉めするだけで養殖池内の水
を交換できるため、電気代などの動力費がかからず、維
持コストなどを低減できる。また、養殖池の底部に溜っ
ている汚水を養殖池の表面側に押し上げて汚水溜め池に
流入させた後に、この汚水を外部に排出するため、養殖
池を能率良く清浄化することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る養殖池の水交換装置の
断面図である。
断面図である。
2 養殖池 3 汚水溜め池 4A 海(取水用海部) 4B 排水用海部 5 取水管 6 取水管の開閉弁 7 汚水送出管 8 汚水送出管の開閉弁 9 排水管 10 排水管の開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 63/00 A01K 63/04
Claims (2)
- 【請求項1】 海水魚を育成する養殖池内の水を交換す
る水交換装置であって、海部に対して分離されて設けら
れて底面部が海部の干潮水位よりも低い位置に形成され
た養殖池と、清浄な海水がある取水用海部の干潮水位よ
りも低い位置に設けられ、養殖池の底部と外部の取水用
海部とを連通し、満潮時または上げ潮である時に開けら
れて、養殖池よりも水位の高い取水用海部の清浄な海水
を水位差を利用して養殖池の底部に流入させて養殖池の
底部に溜っている汚物を養殖池内の水とともに養殖池の
表面側に押し上げる開閉弁付き取水管と、海部および養
殖池に対して分離されて設けられるとともにその底面部
が海部の干潮水位以下の位置に形成されて養殖池からの
汚水を一時的に溜める汚水溜め池と、養殖池と汚水溜め
池とを連通し、養殖池の水位が汚水溜め池の水位よりも
高い時に開けられて、養殖池からの汚水を水位差を利用
して汚水溜め池に流入させる開閉弁付き汚水送出管と、
取水用海部とは異なる箇所である排水用海部と汚水溜め
池とを連通し、干潮時または引き潮である時に開けられ
て、排水用海部よりも水位が高い汚水溜め池の汚水を水
位差を利用して排水用海部に排出する開閉弁付き排水管
とを備えたことを特徴とする養殖池の水交換装置。 - 【請求項2】 海水魚を育成する養殖池内の水を交換す
る水交換方法であって、海水魚育成用の養殖池と養殖池
からの汚水を一時的に溜めるための汚水溜め池とをそれ
ぞれ海部に対して分離した状態で設けかつ各底面部が海
部の干潮水位以下の位置になるように形成し、養殖池の
底部と清浄な海水がある外部の取水用海部を連通する取
水管に設けた開閉弁を、満潮時または上げ潮である時に
開けることにより、予め低水位にさせた養殖池よりも水
位が高い取水用海部の清浄な海水を水位差を利用して養
殖池の底部に流入させて、養殖池の底部に溜っている汚
物を養殖池内の水とともに養殖池の表面側に押し上げる
一方、養殖池から汚水溜め池に連通する汚水送出管に設
けた開閉弁を開けることにより、養殖池の表面側に押し
上げられた汚水を予め低水位にさせた汚水溜め池に流入
させ、養殖池および汚水溜め池の水位がほぼ海部の満潮
水位に達した際に取水管の開閉弁を閉じ、取水用海部と
は異なる箇所である排水用海部と汚水溜め池とを連通す
る排水管に設けた開閉弁を、干潮時または引き潮である
時に開けることにより、排水用海部よりも水位の高い汚
水溜め池の汚水を水位差を利用して排水用海部に排出す
るとともに養殖池および汚水溜め池の水位を低下させる
ことを特徴とする養殖池の水交換方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31720593A JP2910816B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 養殖池の水交換装置および水交換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31720593A JP2910816B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 養殖池の水交換装置および水交換方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07170879A JPH07170879A (ja) | 1995-07-11 |
JP2910816B2 true JP2910816B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=18085640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31720593A Expired - Fee Related JP2910816B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 養殖池の水交換装置および水交換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2910816B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101315363B1 (ko) * | 2011-08-25 | 2013-10-08 | 주식회사 코비 | 생물 서식을 위한 하구 조성 습지 및 생물 서식을 위한 하구 습지 조성 방법 |
CN102524162B (zh) * | 2012-01-20 | 2013-07-24 | 中国水产科学研究院东海水产研究所 | 一种双层水位调控管 |
CN107593578B (zh) * | 2017-11-02 | 2023-07-25 | 青岛大学 | 一种防倒流式自动进水单向控制装置 |
CN109892279A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-06-18 | 浙江中财管道衍生产品有限公司 | 一种虾池排污装置 |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP31720593A patent/JP2910816B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07170879A (ja) | 1995-07-11 |
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