JP2910782B2 - 移動通信における受信レベル推定処理方法 - Google Patents

移動通信における受信レベル推定処理方法

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JP2910782B2
JP2910782B2 JP2218488A JP21848890A JP2910782B2 JP 2910782 B2 JP2910782 B2 JP 2910782B2 JP 2218488 A JP2218488 A JP 2218488A JP 21848890 A JP21848890 A JP 21848890A JP 2910782 B2 JP2910782 B2 JP 2910782B2
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豊次 岩村
正治 秦
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、移動通信の置局、ゾーンを設計する場合に
おける移動局の受信レベルの推定を行う移動通信におけ
る受信レベル推定処理方法に関する。
〔従来の技術〕
第2図に、従来の受信レベル推定を説明するための図
を示す。従来、自動車電話方式や携帯電話方式等の移動
通信方式において、ゾーン設計や置局設計を行う場合、
移動局の受信レベルを推定している。この受信レベル
(電界強度)の推定は、平均的な市街地における基準値
に、500m×500m区間内の建物占有面積率α(%),建物
平均階数(平均建物高F),道路平均幅(W)をパラメ
ータとして補正を行って算出している(このパラメータ
を「補正パラメータ」という。)。その際、サービスエ
リア内の全てについて連続的に受信レベルを推定するこ
とは不可能であるので、通常、第2図に示すように、基
地局A,B,Cを包括する計算エリア1を計算メッシュ2で
区切り、メッシュ点毎に受信レベルの計算を行ってい
る。
このメッシュ点の受信レベルを推定するには地形,建
物,道路等のデータを呼び出し、これらのデータを用い
て平均建物高,平均道路幅等を算出してから受信レベル
推定を行っている。
すなわち、このような受信レベル推定の計算を行う際
にはその都度すべてのメッシュ点について、すべてのデ
ータを用いて計算を行っていた。
ところで、移動通信においては、サービスエリアの拡
大や収容移動局数の増大等を図るために、基地局位置の
変更,基地局の新設,基地局諸元の変更を行ってゾーン
設計や置局設計を頻繁に行う必要がある。
次に、第3図に従来の受信レベル推定を行うフローチ
ャートを示す。第3図において、まず、基地局A,B,Cの
出力の大きさ、アンテナの種類等の基地局条件を設定す
る(ステップ1)。そして、上記計算エリア1内を計算
メッシュ2で区切り(ステップ2)、個々のメッシュ点
における地形データ,建物データ,道路データ等の所定
データ5により平均建物高,平均道路幅等を算出する
(ステップ3)。これにより、メッシュ点毎の受信レベ
ルを算出して推定する(ステップ4)。これを全計算エ
リア1について順次に行い、全計算エリア1について計
算が完了すると(ステップ5)、設計変更があったか否
かを判断する(ステップ6)。設計変更があればステッ
プ1の基地局条件設定から繰返され、設計変更がなけれ
ばレベル推定は終了する。
〔発明が解決しようする課題〕
しかし、上述の処理方法では、受信レベル推定の計算
を総てのメッシュ点について、その都度行う必要があ
り、計算エリア1の各メッシュ点と基地局A,B,Cとの関
係はこれらの変更に伴って変化することから、これらの
計算を行うのに膨大な時間を要し、柔軟な設計を行うこ
とができない。また、第2図の同じ計算エリア1でもメ
ッシュ点の数を増やしていくと、より高精度の受信レベ
ルを推定することが可能であるが、上記のようにパラメ
ータが一つでも変わるとすべての計算をやり直す方法で
は計算時間が膨大になり、メッシュ点の数の増大に限度
があるという問題がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、受
信レベル推定を高速かつ高精度に行い、設計変更に柔軟
に対処する移動通信における受信レベル推定処理方法を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、所定エリア内の移動局における複数の基
地局からの電波の受信レベルを推定する移動通信におけ
る受信レベル推定処理方法において、前記所定エリアを
受信レベルの計算エリアとして所定の計算メッシュとし
て区切るステップと、該計算メッシュ点毎の補正パラメ
ータを、所定のデータに基づいて算出するステップと、
該算出した所定条件をデータベースとして該計算メッシ
ュ点毎に格納するステップと、前記基地局に依存する所
定の条件に基づき、該データベースを用いて受信レベル
を計算して推定するステップと、を有する構成とするこ
とにより解決される。
〔作用〕
上述のように、基地局条件に依存しない所定条件と、
該基地局条件に依存する所定の条件を分離している。す
なわち、計算エリア1の各メッシュ点について所定のデ
ータから所定条件を算出してデータベースを予め作成
し、該データベース処理を、全体の受信レベル推定を行
うレベル推定処理から独立させて該データベースに基づ
いてメッシュ点毎のレベル推定処理を行うものである。
これにより、受信レベルの推定に必要でかつ基地局位
置や基地局諸元に依存しない所定のデータが計算メッシ
ュ上に予め用意されることから、極めて高速かつ高精度
に受信レベル推定の処理を行うことが可能となる。ま
た、基地局の新設,変更等を行った場合の受信レベル推
定処理は、基地局に依存する所定の条件のみの変更でよ
く、最適設計を容易かつ高速に行うことが可能となる。
〔実施例〕
第1図に本発明方法の一実施例のフローチャートを示
す。第1図(A)はデータベース処理におけるフローチ
ャートであり、第1図(B)はレベル推定処理における
フローチャートである。
第1図(A)において、まず、受信レベル推定の処理
対象の計算エリア1(第2図参照)を任意の計算メッシ
ュ2(第2図参照)に区切る(ステップ10)。また、こ
の計算メッシュ内に存在する地形,建物,道路等の所定
のデータ5(第3図参照)を抽出する(ステップ11)。
そして、ステップ11で抽出した所定のデータ5に基づい
て、基地局に依存しない平均建物高,平均道路幅等の補
正パラメータを算出し、各計算メッシュ点に格納する
(ステップ12)。
これらの処理を次の計算メッシュ点へと順次行い、全
計算エリア1の計算メッシュ点の計算を行って格納する
(ステップ13)。そして、全計算メッシュ点の計算が終
了した後、データベース(6)を作成するものである。
次に、第1図(B)のレベル推定処理において、ま
ず、基地局位置,基地局諸元(出力の大きさ,アンテナ
の種類等)等の該基地局に依存する所定の基地局条件を
設定する(ステップ20)。
そして、第1図のデータベース処理で作成されたデー
タベース6の当該計算メッシュ点毎の平均建物高,平均
道路幅等のデータを呼び出す(ステップ21)。このデー
タベース6のデータを用いて、ステップ20における条件
に基づいて計算メッシュ点毎に受信レベルを算出する
(ステップ22)。
これらの処理の次の計算メッシュ点へと順次行い(ス
テップ23)、全計算エリア1の計算メッシュ点の受信レ
ベルの計算が終了すると、設計変更があったか否かが判
断される(ステップ24)。設定変更があれば、ステップ
20の基地局条件設定から繰返され、設計変更がなけれ
ば、レベル推定処理は終了する。
このように、受信レベルの推定に必要であり、基地局
に依存しないデータをデータベースとして計算メッシュ
に予め作成しておくことで、設計変更等に伴う受信レベ
ルの推定を、当該データベース6を用いて行うものであ
る。
〔発明の効果〕 以上のように本発明によれば、レベル推定処理とデー
タベース処理を分離し、レベル推定処理においてデータ
ベース処理で作成されたデータベースを用いることによ
り、レベル推定計算を高速かつ高精度に行うことがで
き、ゾーン設計や置局設計において最適設計のための設
定変更を柔軟かつ高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の一実施例のフローチャート、 第2図は従来の受信レベル推定を説明するための図、 第3図は従来の受信レベルの推定を行うフローチャート
である。 1……計算エリア、2……計算メッシュ、5……所定デ
ータ、6……データベース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩村 豊次 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 秦 正治 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−100415(JP,A) 特開 平4−100416(JP,A) 坂上修二、「地形・地物情報を用いた 電界強度の計算・画像表示」、「昭和63 年電子情報通信学会秋季全国大会講演論 文集」、昭和63年9月、B−1.p.B −1−6 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定エリア内の移動局における複数の基地
    局からの電波の受信レベルを推定する移動通信における
    受信レベル推定処理方法において、 前記所定エリアを受信レベルの計算エリアとして所定の
    計算メッシュとして区切るステップと、 該計算メッシュ点毎の補正パラメータを、前記基地局に
    依存しないデータに基づいて算出するステップと、 該算出した補正パラメータをデータベースとして該計算
    メッシュ毎に格納するステップと、 前記基地局に依存する所定の条件に基づき、該データベ
    ースを用いて受信レベルを計算して推定するステップ
    と、 を有することを特徴とする移動通信における受信レベル
    推定処理方法。
JP2218488A 1990-08-20 1990-08-20 移動通信における受信レベル推定処理方法 Expired - Lifetime JP2910782B2 (ja)

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JPH04100417A JPH04100417A (ja) 1992-04-02
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WO2024157383A1 (ja) * 2023-01-25 2024-08-02 日本電信電話株式会社 地図データ処理装置、干渉評価システム、地図データ処理方法及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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坂上修二、「地形・地物情報を用いた電界強度の計算・画像表示」、「昭和63年電子情報通信学会秋季全国大会講演論文集」、昭和63年9月、B−1.p.B−1−6

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