JP2909695B2

JP2909695B2 - 水処理装置

Info

Publication number: JP2909695B2
Application number: JP5197547A
Authority: JP
Inventors: 勝富井戸
Original assignee: Denshi Butsusei Sogo Kenkyusho Kk
Current assignee: Denshi Butsusei Sogo Kenkyusho Kk
Priority date: 1993-08-09
Filing date: 1993-08-09
Publication date: 1999-06-23
Anticipated expiration: 2014-06-23
Also published as: US5447626A; KR950005755A; JPH0747370A; KR100341712B1

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、水道水を改質して健
康に適した処理水を生成する水処理装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】活性炭、珊瑚砂、天然石等の浄水媒体を
用いた水処理装置は広く知られているが、浄水媒体を長
期間使用すると、水道水中の不純物が付着して細菌の格
好の棲息場所となるため、定期的に交換する面倒がある
ばかりでなく、浄水媒体によっては水分子の構造改変を
伴った浄水機能を期待することができなかった。そこ
で、従来、例えば特願昭５９−１０２８３２号の明細書
に開示されているが如く、高電位静電気発生装置２１の
出力電極２２と、巨大な絶縁碍子２３によって非接地状
態におかれた水タンク２４の内部に設けた電極板２５と
をリード線２６で接続し、通電に伴う電子エネルギーを
利用して水道水を改質処理する装置が提案されている
（図６）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来装
置によると、電極板２５が水タンク２４の内部に設けら
れているので、高電位静電気発生装置２１と水タンク２
４との相互間に配線が必要となり、装置全体が複雑化す
るばかりでなく、水タンク２４の着脱が大変面倒になる
という問題点があった。又電極板２５は水タンク２４内
の水と常時接触しているため、その電極材料の選択には
充分な吟味が必要であった。

【０００４】そこで、この発明の課題は、簡単な構成に
より水道水を電子エネルギーを利用することにより改質
処理できて、健康に適した処理水を容易に得られる水処
理装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、コンパクト化
を図ると共に、使い易さを追求した水処理装置であっ
て、その構成は、絶縁ベースと、変圧器を内蔵し上面に
絶縁体で被覆された電極板を一体に設けてなる電源部
と、下部にコックを設けたタンク部とから成る水処理装
置であって、前記絶縁ベースの上に電源部を載置し、更
にその電源部の上に前記タンク部を着脱可能に載置し、
前記電源部における変圧器の二次側出力電極の一方を開
放すると共に、他方を前記電極板に接続し、前記電極板
に交流の高電位を印可することによりタンク内の水道水
に静電誘導を起こさせ、前記水道水を改質処理し、その
改質された処理水をコックから取り出し得るように構成
したことにある。そしてタンク部内には活性炭カートリ
ッジを収容でき、更にタンク部は水タンクとタンクカバ
ーとで二重に構成できる。

【０００６】

【作用】電極板が一体に設けられた電源部にタンク部を
載置し、電極板に交流の高電位を印可すると、タンク内
に入れた水道水に静電誘導が起こり、それによって水道
水が改質される。即ち、水道水に静電誘導を起こさせる
と、水道水の水分子にはプラスとマイナスの電荷が交互
に生じ、電気力線の方向に配列しようとして交番周期で
振動、回転などの運動をするから、それまで分子が規則
正しく並んでいた水道水は、不規則な分子配列構造の処
理水になる。そして電源部とタンク部相互間の配線が不
要となり、装置全体を簡単に構成できるとともに、タン
ク部を電源部に対して支障なく着脱することができる。
又活性炭カートリッジによって塩素等の有害物質を除去
することができ、更にタンク部を内外二重に構成するこ
とによって、内側の水タンクを外側のタンクカバーで保
護でき、タンク部表面の結露を防止でき、かつ、外観の
見栄えを向上することもできる。

【０００７】

【実施例】以下、この発明を具体化した実施例を図面に
基づいて説明する。本実施例の水処理装置は、図１及び
図２に示すように、絶縁ベース１と、電源部２と、タン
ク部３とで構成されている。絶縁ベース１は絶縁特性に
優れた合成大理石材料により扁平な四角錐台形状に成形
され、その上面には位置決め凸部４が設けられている。

【０００８】電源部２の外郭は合成樹脂材料により箱形
に成形され、その正面の操作パネル５上には、電源スイ
ッチ６、作動表示ランプ７、強弱セレクトスイッチ８、
及びヒューズホルダ９が配設されている。また、電源部
２の背面側には、電源コード１０及びアース電極（図示
略）が設けられ、電源部２の上面には合成樹脂の絶縁材
１１ａで被覆された電極板１１が設けられている（図
３）。

【０００９】図４に示すように、電源部２の内部には絶
縁変圧器１２が設置され、家庭用電源である１００Ｖの
一次電圧を昇圧して最大２．８ｋＶの二次電圧を出力
し、二次側出力電極の一方は何とも接続することなく開
放状態で絶縁され、他方の電極と電極板１１とが電気的
に接続され、その出力電圧を前記強弱セレクトスイッチ
８により二段階に調整できるように構成されている。な
お、絶縁変圧器１２と電極板１１との間には１ＭΩ程度
の保護抵抗１３が介装されていて、万一通電状態になっ
ても大電流が流れるのを防止するようになっている。

【００１０】図２に示すように、タンク部３は水道水を
貯溜するステンレス製の水タンク１４と、その水タンク
１４を保護するタンクカバー１５とで内外二重に構成さ
れ、電源部２の電極板１１上に着脱可能に載置されてい
る。そして、水タンク１４の内部に３個の活性炭カート
リッジ１６が取出可能に収容されている。

【００１１】水タンク１４はステンレス鋼により底付の
四角筒状に成形され、その下部には処理水を取り出すた
めのコック１７が設けられるとともに、上面には残量を
確認できかつ湿気を防止するための透明な内蓋１８が冠
着されている。タンクカバー１５は合成樹脂材料により
水タンク１４とほぼ同形の筒形に成形され、その下部に
はコック１７に嵌合する切欠１９が形成されるととも
に、上面には埃の侵入を防止する外蓋２０が冠着されて
いる。

【００１２】上記のように構成された本実施例の水処理
装置においては、電極板１１が電源部２と一体に設けら
れているので、電源部２とタンク部３相互間の配線が不
要となり、従来とは異なり、装置全体を簡単に構成でき
るとともに、タンク部３を電源部２に対して支障なく着
脱することができる。電源を投入すると、電源部２の絶
縁変圧器１２から発生する高電圧により、電極板１１に
は交流の高電圧が印加され、タンク部３内の水道水は静
電誘導の原理に従い、水分子が、電気力線の方向に配列
しようとして交番周期で振動、回転などを起こし、その
結果、規則正しく並んでいた分子の配列が不規則にな
り、約４時間後には不規則な分子配列構造の処理水をコ
ック１７から取り出すことができる。殊に変圧器の二次
側の出力電極には図５に例示する如く高調波歪が発生す
るので、その高周波歪の作用により理想的な処理水を生
成できる。

【００１３】こうして生成された処理水は、水分子の配
列が不規則になっている（電子エネルギーによって水分
子が活性化している）ため、下記のような健康上好まし
い作用を発揮できる。（１）水分子集団（クラスター）が小さい浸透性の高い
処理水が得られる。（２）水分子の固有振動数が高い高エネルギーの処理水
が得られる。（３）電気的にプラス・マイナスのバランスが取れた処
理水が得られる。（４）飲んで美味しく、飲み心地のよい処理水が得られ
る。（５）活性炭カートリッジ１６により水道水中の塩素等
の有害物質を除去できる。尚、前記（２）に記載した水
分子の固有振動数は、株式会社Ｉ．Ｈ．Ｍ製の磁気共鳴
分析器ＩＭＲＡＩによる測定値の比較結果に基づいたも
のである。

【００１４】また、本実施例の水処理装置は、電源部２
が扁平な絶縁ベース１上に載置されているため、テーブ
ル等の上に装置全体を安定した状態で設置できるととも
に、テーブル側へ電子が逃げるのを確実に防止すること
ができる。しかも、タンク部３が内外二重に構成されて
いるから、内側の水タンク１４を外側のタンクカバー１
５で保護でき、水タンク１４の表面への結露を防止で
き、かつ、外観の見栄えを向上することが可能である。

【００１５】なお、本発明装置で生成された処理水は飲
用以外に、野菜、果物、魚介類の鮮度保持用として、お
風呂又は洗顔用として、或いは、切り花又は鉢植え等の
植物への給水用としても使用することができ、何れの用
途においても処理水特有の優れた機能を発揮する。ま
た、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、
電源部の外郭や水タンクの材質、形状や変圧器などは、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を適宜に変
更して具体化することも可能であり、出力される二次側
電圧は、タンク内に入れた水が静電誘導を起こしうる交
流の高電位であれば２．８ｋＶに限定されるものでな
く、又、改良を目的とした付加機構を設けることもでき
る。

【００１６】

【発明の効果】以上に詳述したように、本発明によれ
ば、電極板が電源部と一体に設けられているので、装置
全体を簡単に構成でき、小型化によって台所の片隅に設
置することが可能となる。又タンク部の着脱にも支障を
来たすおそれがなく、静電誘導の原理を効果的に利用し
て、電子エネルギーにより水道水を改質処理し、健康に
適した処理水を容易に得ることができるという優れた効
果を奏する。更に活性炭カートリッジによって塩素等の
有害物質を除去できるという効果や、タンク部を内外二
重に構成したので、内側の水タンクを外側のタンクカバ
ーで保護でき、タンク部表面の結露を防止でき、外観の
見栄えを向上できるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す水処理装置の斜視図で
ある。

【図２】図１の装置の分解斜視図である。

【図３】装置を観念的に示した断面図である。

【図４】図１の装置の電気回路図である。

【図５】一次側と二次側の電圧波形の違いを例示した説
明図である。

【図６】従来例の説明図である。

【符号の説明】

１・・絶縁ベース、２・・電源部、３・・タンク部、５
・・操作パネル、１１・・電極板、１１ａ・・絶縁材、
１２・・絶縁変圧器、１４・・水タンク、１５・・タン
クカバー、１６・・活性炭カートリッジ、１７・・コッ
ク、１８・・内蓋、２０・・外蓋、２１・・高電位静電
気発生装置、２２・・出力電極、２３・・絶縁碍子、２
４・・水タンク、２５・・電極板、２６・・リード線。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】絶縁ベースと、変圧器を内蔵し上面に絶
縁体で被覆された電極板を一体に設けてなる電源部と、
下部にコックを設けたタンク部とから成る水処理装置で
あって、前記絶縁ベースの上に電源部を載置し、更にそ
の電源部の上に前記タンク部を着脱可能に載置し、前記
電源部における変圧器の二次側出力電極の一方を開放す
ると共に、他方を前記電極板に接続し、前記電極板に交
流の高電位を印可することによりタンク内の水道水に静
電誘導を起こさせ、前記水道水を改質処理し、その改質
された処理水をコックから取り出し得るように構成した
ことを特徴とする水処理装置。
【請求項２】タンク部内に活性炭カートリッジを収容
した請求項１に記載の水処理装置。
【請求項３】タンク部を水タンクとタンクカバーとで
内外二重に構成したことを特徴とする請求項１又は２に
記載の水処理装置。