JP2909358B2 - 傾斜角検出装置 - Google Patents

傾斜角検出装置

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JP2909358B2 JP20811893A JP20811893A JP2909358B2 JP 2909358 B2 JP2909358 B2 JP 2909358B2 JP 20811893 A JP20811893 A JP 20811893A JP 20811893 A JP20811893 A JP 20811893A JP 2909358 B2 JP2909358 B2 JP 2909358B2
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浩司 吉川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体と、その本体に対
して重力により初期姿勢に復帰付勢された被検出体と、
前記本体に対する前記被検出体の姿勢を検出する傾斜角
検出手段とを備えた傾斜角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記傾斜角検出装置は、例えば、図2に
示すように、角型の容器21を本体としてその内部に、
シリコンオイル等の適度の粘性を持つ被検出体としての
液体23を入れるとともに、傾斜していない状態(図2
の状態)の容器21に対して内部の液体23が重力によ
り初期姿勢に復帰しているとき、即ち、液面が水平状態
のときに、同一形状の平行金属板を同一間隔で立設した
検出電極22を、各平行金属板について同一液面になる
状態で傾斜角検出方向(図の左右方向)に一対配置し、
更に、夫々の検出電極22の静電容量を測る容量検出部
24を備えるものである。従って、容器21が傾斜して
いない状態では両検出電極22の静電容量は同一である
が、容器21が傾斜すると、重力により初期姿勢(液面
水平状態)に復帰付勢されている液体23の液面は、傾
斜の上側になる検出電極については下がるが、傾斜の下
側になる検出電極については上がって液面差が生じ、両
電極間の静電容量は同一ではなくなるので、この静電容
量の違いによって傾斜角を検出するようにしていた。
尚、以上より、検出電極22と容量検出部24とが、本
体(容器21)に対する被検出体(液体23)の姿勢を
検出する傾斜角検出手段を構成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、検出の安定性を確保する面から液体23の
粘性をある程度大きくする必要がある。そのため、傾斜
角の変化が遅い場合はそれほど問題にはならないが、傾
斜角の変化が速い場合には、その変化に液体23の初期
姿勢(液面水平状態)への復帰速度が追従できなくなる
ので、液体23が初期姿勢に復帰する途中の状態での傾
斜角を測ることになり、正確な傾斜角が検出できないと
いう問題点があった。
【0004】そこで、上記従来の傾斜角検出装置の応答
性の悪さを回避する手段として、レーザージャイロ等の
角速度検出センサの出力情報(角速度)を積分処理する
ことによって角度を求める角度検出装置が考えられる
が、この種の角度検出装置では、積分処理部等の出力が
時間的に変動してしまい、検出の安定性が悪いという別
の問題点があった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、上記従来技術の欠点を解消すべ
く、被検出体の重力による初期姿勢への復帰特性を利用
した傾斜角検出装置において、傾斜角の変化が速い場合
にも、応答遅れなく極力正確な傾斜角を検出できるよう
にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による傾斜角検出
装置の第1の特徴構成は、前記本体の傾斜角検出方向で
の角速度を検出する角速度検出手段が設けられ、前記被
検出体のダイナミクスを記述する状態方程式と、前記傾
斜角検出手段及び前記角速度検出手段の検出情報とに基
づいて傾斜角を推定する推定手段が設けられている点に
ある。
【0007】又、第2の特徴構成は、第1の特徴構成を
実施する際の好適な具体構成を特定するものであって、
前記推定手段が、Luenbergerのオブザーバー
を利用して構成されている点にある。
【0008】
【作用】本発明の第1の特徴構成によれば、例えば本体
が速い速度で傾斜すると、重力により初期姿勢に復帰付
勢された被検出体の初期姿勢へ復帰する途中の姿勢が傾
斜角検出手段によって検出され、又、本体の傾斜角検出
方向での角速度が角速度検出手段によって検出される。
そして、推定手段が、被検出体のダイナミクスを記述す
る状態方程式と上記被検出体の復帰途中姿勢及び本体の
角速度の両検出情報とに基づいて、本体の傾斜角(これ
が求めるべき傾斜角である)を推定して求める。
【0009】又、第2の特徴構成によれば、推定手段
が、Luenbergerのオブザーバーを利用して、
上記傾斜角を推定して求める。以下、この場合について
詳述する。図3に、図2の傾斜角検出装置を例にして示
すように、本体である容器内の被検出体としての液体の
ダイナミクスは、以下の状態方程式で表される。
【0010】
【数1】dθ1 /dt=ω1 dω1 /dt=−k1 ω1 −k2 θ1 +k3 ω2 dθ2 /dt=ω2
【0011】ここで、θ1 :液面が水平となす角度 ω1 :液面の変化速度(角速度) θ2 :容器の傾斜角 ω2 :傾斜角θ2 の変化速度(角速度) k1 :液体の内部摩擦抵抗による力の変換係数 k2 :液体が重力により水平状態に復帰しようとする力
の変換係数 k3 :液体を重力に逆らって傾斜させようとする外力の
変換係数 であり、k1 、k2 、k3 は実験的に求めたものを使
う。上記数1を、状態変数ベクトルx、係数行列A,B
を使って書き換えると数2になる。
【0012】
【数2】
【0013】又、傾斜角検出手段の出力yは、液面が水
平となす角度θ1 と容器の傾斜角θ 2 との角度差(θ1
−θ2 )であり、下記の数3で表される。
【0014】
【数3】y=C・x C=[1 0 -1]
【0015】ここで、後の処理を容易にするために、x
を行列Tで変換する。この変換後の状態方程式の形式は
上記数2及び数3で示される状態方程式の形式と同じで
あるが、各行列の中身は異なっている。
【0016】
【数4】
【0017】次に、上記状態方程式で表される系のLu
enbergerのオブザーバーを、下記数5及び図4
に示す。図において、点線で囲んだ範囲OBがオブザー
バーの部分であり、残りの部分が上記状態方程式で表さ
れる系である。
【0018】
【数5】
【0019】そして、上記式(1)からルンゲクッタ法
等の解法を使って求めたxe を下式(2)のようにTで
逆変換してもとのxe を得、最終的に傾斜角θ2 がz1-
yで与えられる(数2参照)。但し、式(1)を解くと
きに、yは傾斜角検出手段の出力を用い、ω2 は角速度
検出手段の出力を用いる。
【0020】
【数6】
【0021】
【発明の効果】本発明の第1の特徴構成によれば、例え
ば傾斜角の変化が速い場合においても、被検出体の重力
による初期姿勢への復帰特性を利用した傾斜角検出装置
の応答性の悪さを補って正確な傾斜角が検出できる傾斜
角検出装置が得られる。従って、本発明の傾斜角検出装
置によって、例えば、誘導用ビーム光に沿って走行する
作業車側で受光位置から車体位置を検出する場合に、車
体の傾斜の影響を補正して正確な車体位置が検出でき、
あるいは、車体の姿勢制御等における傾斜検出手段とし
て利用できるものとなる。
【0022】又、第2の特徴構成によれば、第1の特徴
構成を実施する際の好適な手段が得られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を田植え用の作業車の走行制御
に適用した場合の実施例を図面に基づいて説明する。
【0024】図9に示すように、圃場内に設定された互
いに平行に並ぶ複数個の走行行程において、田植え用の
作業車Vが走行行程の長さ方向に沿って自動走行するよ
うに誘導するために、その走行用ガイドとなる誘導用ビ
ーム光A1をその一端側から他端側に向けて走行行程の
長さ方向に沿って投射する誘導用レーザ光投射装置B1
が、複数個の走行行程のうちの隣接する一対の走行行程
によって共用されて設けられ、もって、互いに平行する
複数個の走行行程の夫々において前記誘導用ビーム光A
1を投射できるように構成している。
【0025】又、前記走行行程の長さ方向における両端
部の位置を示すと共に、次の走行行程への回向動作の開
始位置を示すための回向用ビーム光A2を、前記誘導用
ビーム光A1の投射方向に対して直交する方向に向けて
投射する回向用レーザ光投射装置B2が、走行行程の長
さ方向における両端部夫々に対応して前記走行行程が並
ぶ圃場横側方箇所に設けられている。これにより、前記
作業車Vが各走行行程の終端部に達するに伴って、前記
作業車Vを次の走行行程に向けて180度方向転換させ
ながら、各走行行程を往復走行させることにより、所定
範囲の圃場における植え付け作業を連続して自動的に行
えるようにしている。
【0026】前記作業車Vの構成について説明すれば、
図8及び図9に示すように、左右一対の前輪3及び後輪
4を備えた車体5の後部に、苗植え付け装置6が、昇降
自在で且つ駆動停止自在に設けられている。又、図1に
示すように、前記前後輪3,4は、左右を一対として前
後で各別に操向操作自在に構成され、操向用の油圧シリ
ンダ7,8と、それらに対する電磁操作式の制御弁9,
10とが設けられている。つまり、前輪3又は後輪4の
一方のみを操向する2輪ステアリング形式、前後輪3,
4を逆位相で且つ同角度に操向する4輪ステアリング形
式、前後輪3,4を同位相で且つ同角度に操向する平行
ステアリング形式の三種類のステアリング形式を選択使
用できるようになっている。
【0027】図1中、11はエンジンEからの出力を変
速して前記前後輪3,4の夫々を同時に駆動する油圧式
無段変速装置、12はその変速操作用の電動モータ、1
3は前記植え付け装置6の昇降用油圧シリンダ、14は
その制御弁、15は前記エンジンEによる前記植え付け
装置6の駆動を断続する電磁操作式の植え付けクラッチ
である、又、作業車Vの走行並びに植え付け装置6の作
動を制御するためのマイクロコンピュータ利用の制御装
置16が設けられ、この制御装置16が、後述の各種セ
ンサの検出情報に基づいて、前記変速用モータ12、前
記各制御弁9,10,14、及び、前記植え付けクラッ
チ15の夫々を制御するように構成されている。
【0028】前記作業車Vには、図1に示すように、前
記前後輪3,4夫々の操向角を検出するポテンショメー
タ利用の操向角検出センサR1,R2、前記変速装置1
1の変速状態に基づいて間接的に前後進状態及び車速を
検出するポテンショメータ利用の車速センサR3、及び
前記変速装置11の出力軸の回転数を計数して走行距離
を検出するためのエンコーダS4、及び、後述の回向用
光センサS3と操向制御用光センサ17が設けられ、
又、車体5の横幅方向への傾斜角を検出する傾斜センサ
20、及び、上記車体5の横幅方向への傾斜角の変化速
度(角速度)を検出するレーザージャイロ等からなる角
速度センサ25(図8参照)の各種センサが設けられて
いる。そして、上記傾斜センサ20と角速度センサ25
の情報はマイクロコンピュータ利用の演算装置19に入
力され、この演算装置19にて後述のように補正処理さ
れた傾斜角の情報が前記制御装置16に入力されてい
る。
【0029】図8及び図9にも示すように、誘導用ビー
ム光A1に対する車体横幅方向での操向位置のずれをそ
の車体横幅方向での受光位置に基づいて検出するため
に、誘導用ビーム光A1を受光する操向制御用光センサ
17が作業車Vの横幅方向の右側の車体前方側に設けら
れ、更に、回向用ビーム光A2を受光する回向用光セン
サS3が、車体左右何れの側からでも回向用ビーム光A
2を受光できるように、操向制御用光センサ17の前方
側の車体左右両側の夫々に設けられている。尚、回向用
光センサS3は回向用ビーム光A2に対する受光の有無
のみを検出するように構成され、受光位置は判別できな
いようになっている。
【0030】前記操向制御用光センサ17について説明
を加えれば、図7及び図8に示すように、車体前後方向
に間隔dを隔て且つ上下方向にも間隔を隔てて配置され
た前後一対の光センサS1,S2から構成され、そし
て、前記誘導用ビーム光A1が車体前後の何れの方向か
ら入射される場合でも差のない状態で受光できるように
するために、車体前後の各方向からの入射光を前記光セ
ンサS1,S2夫々の受光面に向けて反射する反射鏡1
8を備えている。前記前後一対の光センサS1,S2の
夫々は、複数個の受光素子Dを車体横幅方向に並設した
ものであって、横幅方向でのセンサ中心D0に位置する
受光素子の位置を基準として、誘導用ビーム光A1を受
光した前後夫々の受光素子の位置X1,X2即ち受光位
置を検出できるように構成されている。
【0031】前記傾斜センサ20は、図2に示すよう
に、角型の容器21を本体としてその内部に、シリコン
オイル等の被検出体としての液体23を入れるととも
に、傾斜していない状態(図2の状態)の容器21に対
して内部の液体23が重力により初期姿勢に復帰してい
るとき、即ち、液面が水平状態のときに、同一形状の平
行金属板を同一間隔で立設した検出電極22を、各平行
金属板について同一液面になる状態で傾斜角検出方向
(図の左右方向)に一対配置し、更に、夫々の検出電極
22の静電容量を測る容量検出部24を備えている。
尚、傾斜センサ20は、上記傾斜角検出方向が車体横幅
方向に一致するように設置する。従って、前記角速度セ
ンサ25が、容器21の傾斜角検出方向での角速度を検
出する角速度検出手段を構成する。そして、車体が横幅
方向に傾斜していない状態では両検出電極22の静電容
量C1,C2は同一であるが、車体が横幅方向に傾斜す
ると、重力により初期姿勢(液面水平状態)に復帰付勢
されている液体23の液面は、傾斜の上側になる検出電
極については下がるが、傾斜の下側になる検出電極につ
いては上がって液面差が生じ(図3参照)、両電極間の
静電容量は同一ではなくなるので、この静電容量の違い
の情報から演算手段19が傾斜角を検出処理する。以上
より、検出電極22と容量検出部24とが、容器21に
対する液体23の姿勢を検出する傾斜角検出手段22,
24を構成する。
【0032】但し、液体23が初期姿勢(液面水平状
態)に復帰するには所定の応答時間を要するので、傾斜
角の変化が速いときは、液面は水平状態に復帰しておら
ず、図3に示すように、車体5が例えば左側に傾斜角θ
2 傾斜しても、液面は途中の角度θ1 (水平状態では
0)の状態であり、傾斜センサ20からは真の傾斜角θ
2と復帰途中の液面の角度θ1 との角度差(θ1
θ2 )が得られるにすぎない。そこで、前記演算装置1
9を利用して、液体23のダイナミクスを記述する状態
方程式と、前記傾斜角検出手段22,24即ち傾斜セン
サ20の検出情報及び前記角速度センサ25の検出情報
とに基づいて傾斜角θ2 を推定する推定手段が、Lue
nbergerのオブザーバーを利用して構成されてい
る。即ち、図5に処理のフローチャートを示すように、
角速度センサ25の出力である角速度ω2、及び傾斜セ
ンサ20の出力yである上記角度差(θ1 −θ2 )の両
データを取り込み、前述の式(1)の微分方程式を解
き、その解z1 から傾斜角θ2 を(z 1 −y)として求
める。
【0033】又、前記制御装置16は、前記操向制御用
光センサ17の受光情報に基づいて前記作業車Vが前記
誘導用ビーム光A1に沿って自動走行するように操向制
御すると共に、前記作業車Vが一つの走行行程の終端部
に達するに伴って、その一つの走行行程に隣接する次の
走行行程の始端部に向けて前記作業車Vを回向動作させ
るように構成されている。
【0034】前記操向制御について説明すれば、前記操
向制御用光センサ17の前記前後一対の光センサS1,
S2の夫々の受光素子の受光位置X1,X2とその車体
前後方向での取り付け間隔dとに基づいて、図7及び下
式に示すように、前記誘導用ビーム光A1の投射方向に
対する平面視での車体5の傾きφと横幅方向における位
置の偏位αとを求め、この傾きφと偏位αとが共に零と
なるように、目標操向角を設定して操向制御することに
なる。
【0035】
【数7】φ=tan-1(|X1−X2|/d) α=X1
【0036】尚、この例では、前記横幅方向における位
置の偏位αは、前記一対の光センサS1,S2の一方
(S1)の受光位置としているが、前記傾きφによる誤
差が生じないようにするために、前記一対の光センサS
1,S2夫々の受光位置X1,X2の平均値を用いるよ
うにしてもよい。そして、前記作業車Vは、但し、本実
施例では、各走行行程では、前記前輪3のみを操向する
2輪ステアリング形式で操向制御するように構成してあ
る。
【0037】ここで、車体5が横幅方向に傾斜していな
い場合には上式に従って横幅方向の位置偏位αを求めれ
ばよいが、車体5が横幅方向に例えば傾斜角θ2 で傾斜
した場合には、図6に示すように、前後一対の光センサ
S1,S2の夫々の受光素子の受光位置X1,X2は、
車体5が水平状態のときの位置から傾斜側に移動するの
で、この移動による誤差を、下式にように補正処理にて
除去する。尚、傾きφについては、両センサの受光位置
X1,X2の移動量が同じになり、引き算されて誤差が
打ち消されるので、補正処理は行わない。
【0038】具体的には、一対の光センサS1,S2
は、前輪3の車軸位置から高さHの位置で、且つ、セン
サの中央位置D0が車体5の横幅方向の中央から距離L
に位置するように設けられている。従って、車体5が横
幅方向に傾斜角θ2 傾いた場合の補正処理後の位置偏位
α1は、補正処理前の位置偏位αから下式のようにして
求まる。
【0039】
【数8】 α1=(L+α)・cosθ2 +H・sinθ2 −L
【0040】〔別実施例〕上記実施例では、被検出体で
ある液体23の本体である容器21に対する姿勢を検出
する傾斜角検出手段を、容器21に固定された検出電極
22とその検出電極22の静電容量を検出する容量検出
部24とによって構成し、上記姿勢を容器21に対する
傾斜方向での液面差として静電容量の差に置き換えて検
出する場合を示したが、静電容量に置き換えずに、例え
ば、液面に浮いたフロートの上下位置を直接検出するよ
うにしてもよい。
【0041】又、上記実施例では、被検出体として液体
を利用する傾斜角検出装置について示したが、これ以外
に、例えば、本体である容器内に設けた枢支点に、傾斜
検出方向に揺動自在な状態で被検出体である重りを垂下
し、この重りの揺動角によって傾斜角を検出する装置で
もよい。この場合の初期姿勢は重りが枢支点の垂直下方
に位置した姿勢になる。又、検出値の安定性を確保する
ために、重りを液中に浸したり、あるいは、機械的なダ
ンパを設けて検出の応答性が悪くなるので、本発明によ
って傾斜角を推定する必要が出てくる。
【0042】又、上記実施例では、角速度検出手段25
としてレーザージャイロ式の角速度センサの例を示した
が、これに限るものではない。
【0043】又、上記実施例では、推定手段19として
利用したLuenbergerのオブザーバーの解を求
めるのに、式(1)を直接計算するものを示したが、こ
れ以外に、角速度ω2 と出力yとの組に対して予め上記
式(1)の解zを計算した結果をテーブルに記憶してお
き、そのテーブルを参照して所定の解zを得るようにす
ることもでき、この場合は、式(1)を直接計算するも
のに比べて高速に処理できる利点がある。又、推定手段
19としては、Luenbergerのオブザーバーを
利用する場合に限るものではない。
【0044】又、上記実施例では、本発明を田植え用の
作業車の走行制御装置に適用したものを例示したが、こ
れ以外に、例えば、車体の水平制御等の姿勢制御にも適
用できる。又、田植え機以外の農機及び各種作業車、並
びに、地上に固定した状態で傾斜角が変化する装置の傾
斜角検出にも適用できる。
【0045】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御構成のブロック図
【図2】傾斜検出手段の概略斜視図
【図3】傾斜検出手段の検出モデルを説明する図
【図4】オブザーバーの説明図
【図5】傾斜角推定処理のフローチャート
【図6】車体の傾斜による位置ずれ検出値の補正を説明
する背面図
【図7】操向制御用光センサを説明する概略平面図
【図8】作業車及び誘導用ビーム光の投射状態を示す側
面図
【図9】作業車の走行行程を示す概略平面図
【符号の説明】
21 本体 23 被検出体 22,24 傾斜角検出手段 25 角速度検出手段 19 推定手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−866(JP,A) 特開 昭56−122911(JP,A) 特開 昭61−59208(JP,A) 特開 平1−163607(JP,A) 特開 昭63−55411(JP,A) 特開 平3−90808(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 9/00 - 9/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体(21)と、その本体(21)に対
    して重力により初期姿勢に復帰付勢された被検出体(2
    3)と、前記本体(21)に対する前記被検出体(2
    3)の姿勢を検出する傾斜角検出手段(22,24)と
    を備えた傾斜角検出装置であって、 前記本体(21)の傾斜角検出方向での角速度を検出す
    る角速度検出手段(25)が設けられ、 前記被検出体(23)のダイナミクスを記述する状態方
    程式と、前記傾斜角検出手段(22,24)及び前記角
    速度検出手段(25)の検出情報とに基づいて傾斜角を
    推定する推定手段(19)が設けられている傾斜角検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記推定手段(19)が、Luenbe
    rgerのオブザーバーを利用して構成されている請求
    項1記載の傾斜角検出装置。
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