JP2909339B2 - 薄鋳片の製造方法 - Google Patents

薄鋳片の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄鋳片の製造方法に関
し、さらに詳しくは、表面品質および板厚精度の良好な
薄鋳片を、双ロール式ストリツプキャスターを使用して
製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般的に、溶湯金属から直接薄鋳片を製造
する場合には、主として連続鋳造によりスラブを製造し
てから、熱間圧延および冷間圧延の工程を経て金属薄板
を製造している。そして、製造された薄板は自動車用部
品、電気製品、建材等をはじめとして、非常に広い範囲
において利用されている。
【0003】しかして、金属薄板はインゴットキャステ
ィング、連続鋳造等により大型の半製品を製造してか
ら、熱間鍛造、熱間圧延等により薄板としており、さら
に、冷間圧延を行って表面性状および板厚精度の良好な
薄板を製造しているのが現状である。
【0004】そして、熱間鍛造、熱間圧延等の設備は非
常に大型であり、広い設置場所も必要となり、さらに、
工程も繁雑であり、製品を得るまでには相当の時間がか
り、そのため、設備費用が大きく、さらに、要員数も多
くなるという問題がある。
【0005】従って、溶融金属から直接薄鋳片を製造
し、熱間鍛造および熱間圧延の工程を省略できるような
ストリップキャスティング技術の開発が要望されてきて
いる。しかしながら、良好な表面品質および板厚精度の
薄鋳片を製造することは困難であり、実用化されている
技術は少ないのである
【0006】また、双ロール式ストリップキャスティン
グによる溶湯金属から鋳片を製造する場合は、互いに逆
方向に回転する一対の水冷ロールの上に形成される湯溜
り部に溶湯金属が連続的に注湯される。
【0007】この場合、溶融金属はある速度により限ら
れた空間部(湯溜り部)に入るため、湯溜りのメニスカ
スが変動して、周辺のガスを巻き込むことにより一対の
ロールと溶融金属との接触状況が不均一となって、鋳片
の表面品質が悪化し易くなる。
【0008】また、湯溜りのメニスカスが変動すると、
幅方向においてロールと金属との接触時間が異なるよう
になるので、凝固シェルの生成厚さが変動し、板厚が変
動し易くなる。さらに、高温度の注湯流が直接凝固シェ
ルに当たるので、凝固シェルが再溶融することにより板
厚不均一の一因にもなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に説明し
たように、溶融金属から直接双ロール式ストリップキャ
スティングによりを薄鋳片製造する場合に、表面品質お
よび板厚精度が悪化するのは、双ロール上の湯溜り部の
メニスカス変動が大きくなり易く、また、注湯流により
凝固シェルが再溶融し易いこと等が原因であることを見
いだし、本発明者が鋭意研究を行った結果、双ロール上
の溶融金属の重量と注入する溶融金属の量との関係を適
切な範囲に制御することにより表面品質および板厚精度
の優れた薄鋳片を双ロール式ストリツプキャスターを使
用して製造する方法を開発したのである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る薄鋳片の製
造方法は、双ロール上の溶融金属重量(Wkg)と双ロ
ール上に注湯される溶融金属の量(Qkg/min)と
の比W/Qを0.2以上に保持することを特徴とする双
ロール式ストリツプキャスターを使用する薄鋳片を製造
する方法である。
【0011】本発明に係る薄鋳片の製造方法について、
以下詳細に説明する。先ず、図1に示す双ロール式スト
リツプキャスターの概略図により、本発明に係る薄鋳片
の製造方法について説明する。
【0012】即ち、図1において、取鍋1から供給され
る溶湯Mはタンデイッシュ2内に入り、そこから双ロー
ル4、4の間に注入されて溶湯プール3(溶湯M)が形
成され、ついで、双ロール4、4の再接近部(隙点)で
完全凝固が行われ、鋳片5として排出される。
【0013】この時の、双ロール4、4への溶湯Mの供
給量は、図示していないがタンデイッシュ2に設けられ
ているロードセルによりタンデイッシュ2重量が常に一
定になるように、取鍋1のストッパー6を上下させるこ
とにより制御する。そして、注湯方法として、幅方向に
均一な注湯が得られるようにオーバーフロー法を採用し
た。
【0014】図2に双ロール上の湯溜り部のメニスカ
動とW/Q(Wは双ロール上の溶融金属重量、Qは双
ロール上に注湯される溶融金属の量)の関係を示して
り、即ち、鋳造試験における湯面変動量を示す。注湯量
が略一定となるように鋳造速度および板厚を設定し、双
ロール間の溶湯プール重量を変化させ、メニスカスの湯
面変動量を測定した。また、注湯落差は極力小さくして
行った。
【0015】その結果、この鋳造試験において、W/Q
の値が増加するに従って湯面変動量は小さくなってお
り、W/Qの値が0.2以上に大きくなると、メニスカ
スの湯面変動量を低減させることが可能となるのであ
る。
【0016】図3に双ロールストリップキャスティング
により製造された薄鋳片に発生するW/Qと表面割れ
(縦割れ)との関係を示してあり、即ち、表面割れに対
するW/Qの影響を示してある。
【0017】表面割れはW/Qの増加に従って低減して
おり、そして、W/Qの比が0.2以上では表面割れは
略0となっている。そして、注湯落差を極力小さくする
ことにより幅方向の注湯量を均一にし、かつ、W/Qを
増加させることにより、表面割れを防止することができ
る。よつて、W/Qの比を0.2以上とすることによっ
て、割れ欠陥を略皆無とすることができ、表面品質を大
幅に改善することが可能となる。
【0018】図4は双ロールストリップキャスティング
により製造された薄鋳片の板厚精度とW/Qとの関係を
示してあり、即ち、鋳片幅方向の板厚偏差におよぼすW
/Qの影響を示してある。
【0019】現状の連続鋳造−熱間圧延工程で得られる
熱間圧延コイルの板厚偏差は1〜2程度であり、W/Q
の比を0.2以上とすることにより熱間圧延コイル相当
の板厚偏差、図4からは板厚偏差を2%以下に改善する
ことができることがわかる。よって、W/Qの比を0.
2以上とすることにより、板厚精度を向上させることが
可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる薄
鋳片の製造方法は上記の構成であるから、双ロール式ス
トリップキャスティングにより製造される薄鋳片は、表
面品質および板厚精度(板厚偏差)を著しく改善するこ
とができるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄鋳片の製造方法を説明するため
の双ロール式ストリツプキャスターの概略図である。
【図2】湯面レベル変動とW/Qとの関係を示す図であ
る。
【図3】薄鋳片の表面割れとW/Qとの関係をを示す図
である。
【図4】薄鋳片の板厚偏差とW/Qとの関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1・・・取鍋 2・・・タンデイッシュ 3・・・溶湯プール 4・・・双ロール 5・・・薄鋳片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井 上 健 兵庫県加古川市尾上町池田字池田開拓 2222番地1 株式会社 神戸製鋼所 加 古川研究地区内 (56)参考文献 特開 平2−255254(JP,A) 特開 昭55−109549(JP,A) 特開 昭57−100849(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/06 330

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】双ロール上の溶融金属重量(Wkg)と双
    ロール上に注湯される溶融金属の量(Qkg/min)
    との比W/Qを0.2以上に保持することにより、湯溜
    りのメニスカスの変動を低減することを特徴とする双ロ
    ール式ストリップキャスターを使用する薄鋳片の製造方
    法。
JP5027655A 1993-01-22 1993-01-22 薄鋳片の製造方法 Expired - Fee Related JP2909339B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55109549A (en) * 1979-02-14 1980-08-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Continuous casting method of sheet
JPS6011584B2 (ja) * 1980-12-12 1985-03-27 日立造船株式会社 連続鋳造設備
JPH02255254A (ja) * 1989-03-30 1990-10-16 Kawasaki Steel Corp 絞り込み式連続鋳造機の湯面レベル制御方法

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