JP2908877B2 - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品Info
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- JP2908877B2 JP2908877B2 JP2336094A JP33609490A JP2908877B2 JP 2908877 B2 JP2908877 B2 JP 2908877B2 JP 2336094 A JP2336094 A JP 2336094A JP 33609490 A JP33609490 A JP 33609490A JP 2908877 B2 JP2908877 B2 JP 2908877B2
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Description
は失禁者用として用いられる吸収性物品、例えば、使い
捨ておむつに関する。
から種々提案されている。例えば、特公昭52-40267号公
報、特開昭54-115939号公報、特開昭52-120045号公報、
及び特開昭57-89602号公報には、使い捨ておむつの側縁
部に沿って予めギャザーを設け、着用者の股下部分にお
むつを密着させ、漏れにくくした使い捨ておむつが開示
されている。
ップに伸縮自在な側壁部を設けたものが提案されてい
る。
公報には、いわゆる立体ギャザーを形成するサイドフラ
ップの長手方向の側壁部(襞部)を内向きに伏倒させて
ポケット部を形成することによって排泄物の収容特性を
向上させた使い捨ておむつが開示され、また、特開昭62
-223303号公報には、襞部を外向きに伏倒させてポケッ
ト部を形成することによって排泄物の収容特性を向上さ
せた使い捨ておむつがそれぞれ開示されている。
むつにおいては、次のような問題が挙げられる。
つは、確かに内向きにポケット部が形成されるが、着用
中においてそのポケットが潰されてしまい、ほとんど効
果をなさない。一方、後者のように、外向きに襞部を伏
倒した使い捨ておむつは、外向きのポケット部を形成す
るが、排泄物の収容特性は優れたものではなかった。
に示すように、襞部30の自由端に弾性部材(第1の弾性
部材)31を配設し、使い捨ておむつ32を自由状態とした
ときに弾性部材31が縮んでおむつ本体をU字状に湾曲さ
せ、襞部30を起立させるものであるが、弾性部材31は、
使い捨ておむつの延出方向(中心線)14又は股下部の弾
性部材(第2の弾性部材)7の延出方向7aと実質的に平
行に配置されているため、使い捨ておむつ32をU字形状
に形成する力しか付与されておらず、襞部30の起立方向
又は襞部30の起立を保持する方向成分にはほとんど作用
されていない。
く且つ起立した襞部30は潰れ易いという問題がある。
とが考えられるが、伸縮力を高めるだけでは、おむつを
縮小化させ、着用者の肌を痛めるという不都合がある。
い襞部を備えた吸収性物品を提供することにある。
バックシートと、これら両シート間に位置する吸収体と
を有する本体と、上記本体のトップシート側に設けら
れ、上記本体の長手方向に沿って延出し、立体ギャザー
を形成する一対の襞部とを有する吸収性物品において、 一対の上記襞部は、それらの間隔が股下区域の位置で
狭くなるように全体として湾曲形状に配置され、それぞ
れ、上記本体の長手方向に沿う一側縁部が固定縁部とし
て上記トップシートに固定され、該一側縁部と対向する
他側縁部が自由縁部とされ、且つ互いに対抗する外側が
固定縁部となり内側が自由縁部となるように、それらの
長手方向の基端部及び終端部で固定され、該自由縁部に
は第1の弾性部材が該自由縁部に沿って張設され上記本
体の長手方向と交差する方向に配置されており、 上記吸収性物品の展開状態での自由状態において、上
記第1の弾性部材が、その長手方向の両固定端の間を直
線で結ぶ伸縮仮想線にほぼ近似して収縮することによ
り、上記襞部が、上記本体のトップシートの表面に対し
てほぼ垂直に起立するようにしたことを特徴とする吸収
性物品を提供することにより、上記目的を達成したもの
である。
の自由端部に配置された弾性部材が、その伸縮力を作用
して本体をU字形形状の湾曲に形成し、同時に本体の長
手方向に沿って配置された襞部を起立させる。
とする平面的な力が作用する。
張設され、本体の長手方向線と交差する方向、即ち、実
質的に平行でない方向に配置されているから、前述した
平面的な方向の力に加えて、襞部の平面と交差する方向
の力が作用し、これらの力は総合的には立体的に作用す
る。
より、襞部の起立が容易となり、且つ起立した襞部が潰
れにくくなる。
発明の好ましい一実施例を詳細に説明する。
捨ておむつを例に用いて説明する。
おむつ1は、着用者の肌に接する側を形成する液透過性
のトップシート2と、該トップシート2に対応する液不
透過性のバックシート3と、該バックシート3と上記ト
ップシート2との間に位置した状態で固定されて排泄物
を吸収する吸収体4とからなるおむつ本体1Aを備えてい
る。おむつ本体1Aには、吸収体4の長手方向両端縁の外
方へ延出された一対のウエストフラップ10A、10Bと、上
記吸収体4の長手方向両側縁から幅方向外方へ延出され
た一対のサイドフラップ9、9と、上記トップシート2
の身体側面にその一部分を接合固定された一対の襞部
5、5を具備する。
バックシート3が重合して一体に形成され、両シート間
に第2の弾性部材7、7が張設される。上記トップシー
ト2と上記バックシート3は実質的に同一寸法であるこ
とが好ましいが、どちらか一方が長く形成されていても
良い。
り、その両側縁には、円弧状にへこんだ凹欠部9Aが形成
されている。また、使い捨ておむつ1には、着用時に、
着用者の腹側に位置する腹側部11と、背側に位置する背
側部12とが形成されており、腹側部11は第1図中下方に
位置し、背側部12は上方に位置している。そして、腹側
部11と背側部12との間には、股下部13が形成されてい
る。この股下部13は前述の凹欠部9Aを含む部分である。
ファスナー23、23が取り付けられている。このテープフ
ァスナー23、23の幅方向中央部には、ウエスト廻りのフ
ィット性を向上するために伸縮部材が取り付けられてい
ることが好ましい。また、上記ウエストフラップ10A、1
0Bには、第3の弾性部材が幅方向に張設されていてもよ
い。
線14に沿って、背側のウエストフラップ10Aから腹側の
ウエストフラップ10Bに至って延出されている。
れており、背側のウエストフラップ10Aに位置する基端
部5Aと腹側のウエストフラップ10Bに位置する終端部5C
において、トップシート2にその全面を接合固定されて
いるとともに、更に襞部5、5は、その延出方向に沿う
一側縁部が固定縁部5Eとしてトップシート2に固定され
ている。
において最も離間し、基端部5A及び終端部5Cから股下区
域の位置まで次第に間隔が狭くなり、サイドフラップ9
の位置においては等間隔に、即ち、略平行となる形状に
形成されており全体として湾曲形状に配置されている。
そして、互いに対向する位置において、その外側が固定
縁部5Eとなっており、互いに対向する内側が自由縁部5D
となっている。この自由縁部5Dには、第1の弾性部材6
が張設されている。即ち、第1の弾性部材6は、襞部5
と同様に全体として湾曲形状に配置され、おむつ本体1A
の中心線14と実質的に全長に亘って平行には配置され
ず、少なくとも第1の弾性部材6の一部は、その延長線
6Aが中心線14と交差する。
されて構成されており、シート部材は、好ましくは疎水
性であり、好ましくは通気性である。襞部5の全幅は、
一定であり、第1の弾性部材6は該襞部5の自由縁部5D
に沿って直線状に、シート部材に包まれた状態で張設さ
れている。第1の弾性部材6は、好ましくは基端部5Aか
ら終端部5Cまでの間で、連続的に伸縮可能な状態で弾性
固定されている。ここで、襞部5を長手方向に完全に伸
長させた時、弾性部材の伸縮方向を示す線を弾性伸縮線
と定義する。
ラップ9の第2の弾性部材7とおむつ本体1Aの中心線14
までの間に配置される。襞部5の全幅は少なくとも10mm
であり、好ましくは30mm〜60mmである。
るが、好ましくは糸状の弾性部材一本であり、テープ状
の弾性部材であろうと、複数本の弾性部材であろうと制
限されない。一般に該弾性部材の素材としてはテープ状
または糸状の弾性体が挙げられ、150パーセント伸長時
の応力が100グラム以下のものが特に好ましいが、伸縮
自在の弾性を有するものであれば特に制限されない。吸
水収縮性の繊維を用いてもよい。
いられる。この場合の弾性伸縮線は、テープ状であれば
その最外縁に沿った線、複数のものであればその最外部
材の最外縁に沿った線に相当する。
は、業界公知のものを利用することができ、ホットメル
ト型接着剤に限定されず、超音波による溶着や熱による
溶着などさまざまなものを利用できる。
ラスチックフィルムなど、好ましくは親水性のものであ
り、全面親水性であるか、周囲を撥水性としたものであ
るかは、本発明の実施態様の取りようによって任意に選
択できる。
ーを加えて延伸して成型した透湿性のプラスチックフィ
ルムや、強撥水性の繊維不織布及びそれらを積層一体化
したシートなどが用いられる。
プシート2や、上記バックシート3と同様な材料を用い
てもよい。
し、高分子吸水ポリマーを併用したものが用いられる。
また、熱可塑性樹脂とセルロース繊維と高分子吸水ポリ
マーに熱処理したものを用いてもよい。
1図に示すように展開し、これを第2図に示すようなU
字形状に湾曲した自然状態として、幼児の股下に当て、
背側部12を幼児の背側に腹側部11を幼児の腹側に位置さ
せた後、背側のテープファスナー23にて腹側のバックシ
ート3に貼着する。
6が襞部5の自由端部5Dをその長手方向を縮めるように
引っ張り、第2の弾性部材7と共同して第2図に示すよ
うにおむつ本体1AをU字形状の湾曲に形成する。このと
き、第1の弾性部材6は、基端部5Aと終端部5Cとの間の
最短距離を通ろうとするので、使い捨ておむつ1を自由
な状態においたとき、伸縮仮想線20にほぼ近似して伸縮
する。ここで、伸縮仮想線20とは、第3図に示すよう
に、襞部5の自由端縁5Dに配置された第1の弾性部材6
の長手方向両固定端21、22の間を直線で結ぶ線をいう。
伸縮仮想線20と固定縁部5Eとが重なるとき、即ち、両者
の幅方向における距離が0となったときに襞部5はその
全幅を最大限に生かした、堰を形成することができる。
その時、襞部5は第4図に示すようにほぼ垂直に起立
し、理論上において襞部5は三次元のあらゆる方向にた
いして最も効率的に働く。理論上というのは、実際には
サイドフラップ9、9に配置された第2の弾性部材7の
収縮力の影響を、少なくとも受けるからである。
質的に平行に離間して配置されているため、第1弾性部
材6は伸縮仮想線20と交差する方向の力が作用するが、
この交差する力は、直交する方向の力F1ばかりでなく、
伸縮仮想線20に対して斜めの方向の力F2も作用する。
して襞部の高さ方向に平面的な方向の力として作用す
る。一方、斜め方向の力F2は、襞部の平面に交差する方
向に作用し、結局、襞部5には実質的に三次元的な力が
作用する。
三次元的な力として第1の弾性部材6が作用するから、
第4図に示すように、襞部5をトップシート2に対して
略垂直に起立させ且つその状態を保持する。
の間に排泄物の収納を目的としたポケット25が形成され
ている。
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
縁5Dとの間に介装していてもよく、そのようにした場
合、上記吸収体を備えた襞部5がポケットを形成するこ
とによって、使い捨ておむつの排泄物収容特性を一層向
上させることができる。このように襞部5に吸収体を介
装する場合は、その吸収体は一部分もしくは全域にわた
って親水性とするのが好ましい。
状態での自由状態において、襞部を本体のトップシート
の表面に対してほぼ垂直に容易に起立させることができ
るから、吸収性物品の着用時において、襞部を確実に起
立し且つ排泄物を潰れにくくすることができる。
一部を破断して示した平面図、第2図は第1図に示す使
い捨ておむつの斜視図、第3図は第1図に示す使い捨て
おむつの作用を示した図、第4図は、本発明の使い捨て
おむつによる襞部の起立状態を示す断面図、第5図は従
来の使い捨ておむつによる襞部の起立状体を示す断面
図、第6図は従来の使い捨ておむつの平面図である。 1、41、42;使い捨ておむつ(吸収物品) 2;トップシート、3;バックシート 4;吸収体、5;襞部 5D;自由縁部(他側縁部) 5E;固定縁部(一側縁部) 6;第1の弾性部材 7;第2の弾性部材
Claims (3)
- 【請求項1】液透過性のトップシートと、液不透過性の
バックシートと、これら両シート間に位置する吸収体と
を有する本体と、上記本体のトップシート側に設けら
れ、上記本体の長手方向に沿って延出し、立体ギャザー
を形成する一対の襞部とを有する吸収性物品において、 一対の上記襞部は、それらの間隔が股下区域の位置で狭
くなるように全体として湾曲形状に配置され、それぞ
れ、上記本体の長手方向に沿う一側縁部が固定縁部とし
て上記トップシートに固定され、該一側縁部と対向する
他側縁部が自由縁部とされ、且つ互いに対抗する外側が
固定縁部となり内側が自由縁部となるように、それらの
長手方向の基端部及び終端部で固定され、該自由縁部に
は第1の弾性部材が該自由縁部に沿って張設され上記本
体の長手方向と交差する方向に配置されており、 上記吸収性物品の展開状態での自由状態において、上記
第1の弾性部材が、その長手方向の両固定端の間を直線
で結ぶ伸縮仮想線にほぼ近似して収縮することにより、
上記襞部が、上記本体のトップシートの表面に対してほ
ぼ垂直に起立するようにしたことを特徴とする吸収性物
品。 - 【請求項2】上記本体には、その短手方向における上記
襞部の外側に、上記本体の長手方向に沿って第2の弾性
部材を備えていることを特徴とする請求項(1)記載の
吸収性物品。 - 【請求項3】上記襞部の上記一側部は、長手方向に沿っ
て延出された中心線と、上記吸収体の側縁との間に位置
することを特徴とする請求項(1)又は(2)のいずれ
かに記載の吸収性物品。
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