JP2907712B2 - 流体導管の漏れ調査装置及び流体導管の漏れ箇所調査方法 - Google Patents

流体導管の漏れ調査装置及び流体導管の漏れ箇所調査方法

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JP2907712B2
JP2907712B2 JP5173394A JP5173394A JP2907712B2 JP 2907712 B2 JP2907712 B2 JP 2907712B2 JP 5173394 A JP5173394 A JP 5173394A JP 5173394 A JP5173394 A JP 5173394A JP 2907712 B2 JP2907712 B2 JP 2907712B2
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gas
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泰久 松田
恭二 内藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道管、ガス管或いは
下水管等の流体導管中に発生した水道水、ガス或いは下
水の漏出箇所を発見するに好適な漏れ箇所の調査装置及
びその調査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下や壁内等に埋設された水道管等から
の漏水の発見は極めて困難であり、発見される間に貴重
な水資源が大量に漏出され、或いは使用者は多額の使用
料負担を強いられ、さらに漏水による土砂の流出等によ
り大きな事故に発展することもある。したがって、漏水
箇所を早期にしかも確実に発見し、大事に至る前に的確
に補修しなければならない。
【0003】漏水の発見方法としては、一般に、音聴探
知器が用いられ、この音聴探知器によって直接漏水音を
捕捉する直接捕捉法或いは捕捉音を分析して漏水箇所を
想定する間接法とが知られている。また、音聴探知器に
は、微小な漏水音を捕捉する高感度のピックアップ装置
や、捕捉された漏水音を忠実に再生するモニターシステ
ム等を備えたものも提供されている。さらに、最近の電
子技術の進歩により、水道配管に電波等を双方向から送
り出し、いわゆるドップラー効果の原理を利用して反響
電波の差異によって漏水箇所の判定を行う装置も提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、音聴探
知器による直接漏水音の直接捕捉法は、さまざまな捕捉
音の中から極めて微小な漏水音を抽出して漏水箇所を判
定する方法であるため、熟練技術者の豊富な経験とカン
とを要するとともに、周囲の環境条件に大きく影響さ
れ、また管路の途中に構築物等が存在する場合等におい
ては採用できないといった問題点があった。また、上述
した高感度特性を有する音聴探知器或いは電波漏水探知
装置は極めて高額であるとともに、大型であるばかりで
なく、宅地内で発生する極々微量の漏水音を捕捉するこ
とは、配管の材質特性による音の伝播性の差もあってほ
とんど対応が不可能である。例えば、配管がビニール管
のような非金属管と金属管とでは、音の伝播率が大きく
異なり、同一条件での漏水であっても捕捉する漏水音の
特性は全く異なったものとなる。
【0005】さらに、水道管が埋設された地上の状況
が、土かコンクリートかによっても、漏水音の捕捉特性
は大きく変化する。さらに、水道管の埋設箇所に地下水
脈があったり、漏水が溜まっていたりした場合には、漏
水音は、これらの水音と混在してしまい、その捕捉がで
きないといった問題点がある。
【0006】さらに、都市においては、多種多様な音源
が存在し、高感度特性を有する音聴探知器がこれら周囲
の音を敏感に捕捉してしまうことによって、肝心の水道
管からの漏水音の捕捉が困難となるといった都市特有の
問題点もある。特に、水道管がタイル等の音伝導率の高
い路面材によってモール化事業が施された路面下に埋設
されている場合には、路面材による反響等の影響でさら
に漏水音の捕捉が困難となっている。
【0007】一方、水道管に空気が混入している場合、
蛇口から出る水は白濁してしまい、また通水時に空気抜
きを上手に行わない場合には、管内に滞留した空気圧に
よって蛇口をひねっても水が出てこないといった問題が
生じる。さらに、水と空気とが混在する場合、排出口
(蛇口)を開放すると水と空気とが大きな音と振動を伴
って交互に勢いよく飛び出てくる、いわゆるウォータハ
ンマー現象が発生することがある。
【0008】このような水道管内に混入した空気に起因
する種々の不都合から、水道事業においては、水道管内
に混入する空気の対策が極めて重要となっている。換言
すれば、水道管内からの空気の排除対策が極めて重要で
あり、空気の利用という考え方は全く存在していない。
なお、上述した水道管の漏水或いは空気の混入の問題点
は、例えば下水管の漏水、ガス管からのガス漏れ或いは
各種流体の配管からの漏れ、流体を利用した搬送装置等
において共通した問題点でもある。
【0009】上述したように、水道事業においては、い
わゆるきらわれものの空気ではあるが、発明者らは、水
道管内における空気の流動特性に着目して、従来発見が
非常に困難であった漏水の調査手段への利用を鋭意検討
し、試行錯誤のうえ本発明を完成するに至った。例え
ば、水道管内に圧縮空気を供給した場合、この圧縮空気
が漏水箇所まで到達すると、空気の漏出量は一気に3〜
5倍程度にまで達する。また、供給された圧縮空気の水
道管内における状態は、水道管内に充満した状態で流れ
ることは無く、始めは一定の気泡を形成しながら流れ
る。そして、圧縮空気は、例えば立ち上がり配管部や湾
曲部では、管内に残留する水と順次入れ代わって流れる
といった流動特性を有している。
【0010】かかる水道管内における圧縮空気の流動特
性によって、水道管に配設された各蛇口からは、流入側
の蛇口から、気泡が破裂するような音が順次聴音され、
またその音圧も極めて大きい。一方、漏水箇所での漏水
音の音質は、漏水量或いは地下状況によって幾分異にし
てはいるが、上述したように空気と水との混合体が断続
的に流出する破裂音は、水だけの流出音とは全く異にし
ており明確に識別されるとともにその音圧の差異も極め
て大きい。したがって、水道管の埋設部に地下水流があ
ったり、漏水が溜まっていたりした場合には、水道水の
漏水によっては生じることの無い音質の流出音として聴
音される。
【0011】したがって、本発明は、上述した管内にお
ける気体の流動特性に鑑み、流体導管から流体が極めて
微量に漏れている場合であっても、これを確実にかつ簡
単に発見し得るようにした流体導管の漏れ調査装置及び
流体導管の漏れ箇所調査方法を提供することを目的とし
て提案されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る流体導管の漏れ調査装置は、流入バルブを備え
分断した既設流体導管の本管側に接続される流入部と、
この流入部と流出バルブを介して接続されるとともに分
断した既設流体導管の端末側に接続される流出部と、一
端側が流入部と流出部との間に接続されるとともに他端
側が気体バルブを介してコンプレッサと接続される気体
供給部とから構成される。
【0013】また、本発明に係る流体導管の漏れ調査装
置は、流入部に、流入バルブと既設流体導管の本管側と
接続される接続部との間に位置して逆流防止バルブを配
設して構成する。さらに、流入部と流出部との間に位置
して、排気バルブを備える排気部を設けて構成する。
【0014】また、本発明に係る流体導管の漏れ調査装
置は、気体供給部から供給する気体の圧力を計測する圧
力計を流入部と流出部との間に配設する。さらに、既設
流体導管に配設された流体の流量を計量するメータボッ
クスに対して、流入部を本管側に接続するとともに流出
部を端末側にそれぞれ接続することによって、メータボ
ックスに対して迂回した接続とする。さらにまた、少な
くとも流出部と既設流体導管の流出側とを接続する管路
の一部若しくは全部を透明若しくは半透明に構成する。
【0015】また、本発明に係る流体導管の漏れ箇所調
査方法は、流入バルブを備え分断した既設流体導管の本
管側に接続される流入部と、この流入部と流出バルブを
介して接続されるとともに分断した既設流体導管の端末
側に接続される流出部と、一端側が流入部と流出部との
間に接続されるとともに他端側が気体バルブを介してコ
ンプレッサと接続される気体供給部とから構成された流
体導管の漏れ調査装置が用いられる。そして、既設流体
導管に配設された全ての排出バルブを閉鎖した状態にお
いて、流入部の流入バルブと流出部の流出バルブとを開
放操作して既設流体導管内に流体を流入させてこの既設
流体導管内を満杯状態とする操作が行われる。この満杯
状態において、前記流入部の流入バルブが閉鎖操作され
るとともに、気体供給部の気体バルブが開放操作されて
流出部を介して既設流体導管内に気体が供給される。し
かる後、この気体と流体との混合流体が漏れ箇所から流
出する漏出音を聴取して漏れ箇所の特定が行なわれる。
【0016】さらに、本発明に係る流体導管の漏れ箇所
調査方法は、流入バルブを備え分断した既設流体導管の
本管側に接続される流入部と、この流入部と流出バルブ
を介して接続されるとともに分断した既設流体導管の端
末側に接続される流出部と、一端側が流入部と流出部と
の間に接続されるとともに他端側が気体バルブを介して
コンプレッサと接続される気体供給部とから構成された
流体導管の漏れ調査装置が用いられる。そして、既設流
体導管に配設された全ての排出バルブを閉鎖した状態に
おいて、流入部の流入バルブと流出部の流出バルブとを
開放状態にして既設流体導管内に流体を流入させてこの
既設流体導管内を満杯状態とする操作が行われる。この
満杯状態において、前記流入部の流入バルブが閉鎖操作
されるとともに、気体供給部の気体バルブを開放操作し
て流出部を介して既設流体導管内に気体が供給される。
しかる後、既設流体導管に配設された排出バルブを順次
開放、閉鎖操作することによって、気体の流出の有無が
確認され、流体のみが流出する第1番目の排出バルブ
と、この第1番目の排出バルブの直前の流体と気体との
混合流体が流出する排出バルブとの間の領域に漏れ箇所
が存在することが判定される。また、このようにして漏
れ箇所領域の存在を判定した区間を、気体と流体との混
合流体が流出する漏出音を聴取することによって、漏れ
箇所の判定を行う。
【0017】さらにまた、本発明に係る流体導管の漏れ
箇所調査方法は、流入バルブを備え分断した既設流体導
管の本管側に接続される流入部と、この流入部と流出バ
ルブを介して接続されるとともに分断した既設流体導管
の端末側に接続される流出部と、一端側が流入部と流出
部との間に接続されるとともに他端側が気体バルブを介
してコンプレッサと接続される気体供給部とから構成さ
れた流体導管の漏れ調査装置が用いられる。そして、既
設流体導管に配設された全ての排出バルブを閉鎖した状
態において、流入部の流入バルブと流出部の流出バルブ
とを開放状態にして既設流体導管内に流体を流入させて
この既設流体導管内を満杯状態とする操作が行われる。
この満杯状態において、前記流入部の流入バルブが閉鎖
操作されるとともに、気体供給部の気体バルブが開放操
作されて流出部を介して既設流体導管内に気体が供給さ
れる。しかる後、既設流体導管に配設された任意の排出
バルブを開放操作して流体又は気体のいずれであるかを
確認し、気体が流出する排出バルブである場合は直ちに
閉鎖操作するとともに、流体が流出する排出バルブであ
る場合は、気体又は流体と気体との混合流体が流出する
までの流体の流出量が計量される。そして、この流出量
を既設流体導管の管口径断面積で除すことにより、前記
排出バルブからの距離が算出され、漏れ箇所が判定され
る。
【0018】さらにまた、本発明に係る流体導管の漏れ
箇所調査方法は、満杯状態の既設流体導管内に供給した
気体の流出音を聴取することによって、未確認の既設流
体導管の配管位置を事前調査し、また既設流体導管は水
道配管であり、この水道配管に気体供給部から供給され
る気体は空気であることを特徴とする。
【0019】
【作用】以上のように構成した本発明に係る流体導管の
漏れ調査装置によれば、止水栓を閉鎖した状態で分断さ
れた既設流体導管には、本管側に流入部が接続されると
ともに、端末側に流出部が接続される。流入バルブと排
出バルブとを開放保持した状態で、止水栓を開放して既
設流体導管内に流体を流入させて既設流体導管を満杯の
状態とする。止水栓及び流入バルブとを閉鎖した後、コ
ンプレッサーを駆動することによって、気体供給部から
圧縮された気体を流出部を介して既設流体導管中へと供
給する。
【0020】また、本発明に係る流体導管の漏れ調査装
置によれば、止水栓を閉鎖した状態で分断された既設流
体導管には、本管側に流入部が接続されるとともに、端
末側に流出部が接続される。流入バルブと排出バルブと
を開放保持した状態で、止水栓を開放して既設流体導管
内に流体を流入させてこの既設流体導管を満杯の状態と
する。コンプレッサーを駆動することによって、気体供
給部から圧縮された気体が流出部へと供給され、既設流
体導管中には気体と流体との混合流体が供給される。
【0021】さらに、本発明に係る流体導管の漏れ調査
装置によれば、流入部に配設された逆流防止バルブは、
流入部が接続された既設流体導管の本管側に空気或いは
混合流体が逆流することを防止する。また、流入部と流
出部との間に配設された排気バルブは、漏れ調査装置内
の空気或いは混合流体を排出可能とし、既設流体導管内
の流体或いは混合流体を抜き取ることなく連続調査を可
能とする。さらに、流入部と流出部との間に配設した圧
力計は、既設流体導管に供給する気体の圧力を既設流体
導管の流体圧力以下に管理することによって、漏水調査
において既設流体導管の破裂といった2次災害の発生を
防止することを可能とする。
【0022】さらにまた、本発明に係る流体導管の漏れ
調査装置によれば、メータボックスの流量計を迂回する
ようにして接続することによって、例えば漏水調査に際
しての誤計量を防止し、使用者に負担が発生しないよう
にする。また、一部が透明若しくは反透明とされた接続
管路は、気体供給部から流出部に供給される気体の供給
状態を視認可能とすることによって、供給した空気が漏
出箇所に到達した状態の識別を目視可能とする。
【0023】上述した構成を備える漏れ調査装置を用い
て流体導管内の漏れを調査する本発明に係る流体導管の
漏れ箇所調査方法によれば、気体或いは気体と流体との
混合流体を既設流体導管内に供給すると、漏れ箇所から
はいわゆるウォータハンマー現象によって混合流体の気
体と流体とが交互に大きな音をたてて流出する。したが
って、微小な流体の漏出音に代わってこの混合流体の大
きな漏出音を音聴探知器によって容易に捕捉することが
可能とされ、いわゆる音聴法による漏れ箇所の発見が可
能となる。
【0024】また、本発明に係る流体導管の漏れ箇所調
査方法によれば、既設流体導管に供給された気体は、流
体におきかわって漏れ箇所より流出するため、漏れ箇所
の先端部には流れることは無いといった流体導管中にお
ける気体の流動特性を利用する。したがって、順次開放
された排出バルブの中から、気体の流出が無い排出バル
ブとその直前の排出バルブ間に漏れ箇所が存在すること
を想定することができ、いわゆる領域限定法による漏れ
箇所の領域推定が可能となる。このため、音聴探知器を
用いる音聴法による混合流体の大きな漏出音の聴取は、
極めて限られた領域内において実施すればよく、調査時
間の短縮が図られる。
【0025】さらに、本発明に係る流体導管の漏れ箇所
調査方法によれば、既設流体導管に配設された排出バル
ブを順次開放操作して流体或いは気体のいずれかが流出
するかが確認され、流体が流出する排出バルブであった
場合に、流出する流体を、気体又は気体と流体との混合
流体が流出するまで計量し、この流出量を既設流体導管
の管口径断面積で徐すことによって、排出バルブから漏
水箇所までの距離を算出する。したがって、この水量計
算法によって既設流体導管の配管状態が確認されている
場合には、漏水位置の特定が簡単に把握される。
【0026】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、詳
細に説明する。実施例は、既設流体導管である水道管1
の漏水調査装置10を示し、この漏水調査装置10は、
図1に示すように、宅内に設置されるメータボックス2
の水道メータ4に置き換えられて、水道管1と宅内側配
管7との間に介挿接続することによって使用され、メー
タボックス2から各蛇口(図示せず)間に存在する漏水
箇所の調査装置として供される。漏水調査装置10は、
密閉されたいわゆるアタッシュケース型の外観を呈して
おり、把手10Aによって手軽に持ち運びされる。
【0027】上述した実施例漏水調査装置10の具体的
な構成を説明するに先立って、本発明の基本原理につい
て説明する。宅内側配管7は、メータボックス2を介し
て水道管1と接続されて水道水の供給を受けており、多
数の蛇口やバルブが接続されている。水道水は、これら
の蛇口等をひねったり、バルブを開放することによって
いつでも流出する。したがって、宅内側配管7内には、
いつでも水道水が満水の状態にある。また、この宅内側
配管7の一部に漏水箇所があって水道水が漏出している
場合でも、宅内側配管7には水道管1から水道水の供給
が継続され、満水の状態は変わらない。
【0028】ところで、満水状態の宅内側配管7内に空
気を供給すると、この空気は水道水と独立に存在し、ま
た水よりも比重の小さい空気は、例えば蛇口が設けられ
た宅内側配管7の立ち上がり部等へと進入して次第に水
道水とおきかわっていく。また、宅内側配管7の一部に
漏水箇所がある場合には、供給された空気は、水道水に
代わってこの漏水箇所から漏出し、先端側へは進入しな
い。したがって、漏水箇所から先端側の蛇口をひねった
場合には、しばらくはこの蛇口からは水道水が流出す
る。また、漏水箇所の手前側の蛇口をひねった場合に
は、蛇口部分の水道水は空気とおきかわっているため、
この蛇口からは空気或いは空気と水道水との混合水が流
出する。
【0029】上述したように、水道管の内部に空気が混
入していてこれらが交互に流出する場合には、いわゆる
ウォータハンマー現象によって、空気或いは水道水が単
独で流出する場合に比較して極めて大きな流出音が発生
する。本発明は、この比重を異にする空気と水との物理
的特性を巧みに利用して漏水を検出するものである。ま
た、漏水調査装置10を使用した漏水箇所の発見方法
も、漏水音を聴取する音聴法、開放した蛇口から流出す
る水道水或いは空気の状態から漏水領域を限定する領域
限定法或いは蛇口から流出する水量から漏水箇所を計算
する水量計算法、さらにはこれら各方法を組み合わせた
方法とがある。
【0030】漏水調査装置10は、図1及び図2に示す
ように、筐体11内にそれぞれ配設された流入部20
と、流出部30と、空気供給部40と、排気部50及び
流入部20と流出部30との間に分岐接続された圧力計
60とから構成され、附帯装置として前記空気供給部4
0と接続されるコンプレッサー46が用いられる。前記
流入部20、流出部30、空気供給部40及び排気部5
0は、それぞれ導管12によって連通されるとともに後
述する各バルブを操作することによって独立可能に構成
されている。
【0031】流入部20は、一端側を導管12と連通さ
れた流入部導管21に沿って流量計22、逆流防止バル
ブ23及び前記導管12との間に配設された流入バルブ
24とを接続して構成され、また流入部導管21の他端
はワンタッチカップリング25を介して透明パイプ26
と接続される。流量計22は、後述する方法によって流
入部20と水道管1の本管側とが接続され、給水操作が
行われた状態において、水流の有無を検知するメータで
あり、その構造はいわゆる水道メータと同等の構成であ
る。したがって、後述する漏水調査に際して、流入部2
0を水道メータの端末側に接続することによって、この
水道メータにより漏水調査装置10への水道水の流入量
を確認することが可能であり、流量計22を削除するこ
とができる。
【0032】また、逆流防止バルブ23は、空気供給部
40から供給される圧縮空気が水道管1側に逆流するこ
とを防止するバルブである。なお、この逆流防止バルブ
23は、後述する空気供給部40の操作において、供給
する空気の圧力を水道管1の水圧以下に設定するが、誤
って高圧の空気を供給してしまった場合の安全対策用に
備えられている。
【0033】さらに流入バルブ24は、図2に示すよう
に、筐体11に突出して設けられた操作部24Aを回動
操作することによって流入部導管21を開閉し、上述し
た構成各部との連通状態を開閉制御するとともに水道管
1からの水道水の供給、遮断を制御する作用を奏する。
また、流入部導管21の一端に接続される透明パイプ2
6は、水道管1から装置内へ流入する水道水の状態を外
部から透視可能とする。なお、水道水の流入状態は、流
量計22によっても監視されており、このためパイプ2
6を透明としなくともよい。
【0034】流出部30は、導管12を介して流入部2
0と直列状態で連通され、流出部導管31と前記導管1
2との連通状態を制御する流出バルブ32とから構成さ
れている。この流出部30の流出部導管31は、一端が
導管12に接続されるとともに他端がワンタッチカップ
リング33を介して透明パイプ34と接続される。透明
パイプ34は、装置内から宅内側配管7へと供給される
水或いは圧縮空気の供給状態を外部から視認可能とす
る。流出バルブ32は、図2に示すように、筐体1に突
出された操作部32Aを回動操作することによって流出
部導管31を開閉し、上述した構成各部との連通状態を
開閉制御するとともに宅内側配管7への水或いは圧縮空
気の供給、遮断を制御する作用を奏する。
【0035】空気供給部40もまた流入部20と直列状
態で連通され、供給部導管41と前記導管12との連通
状態を制御する空気バルブ42とから構成されている。
空気バルブ42は、図2に示すように、筐体11に突出
して設けられた操作部42Aを回動操作することによっ
て導管12と供給部導管41との間を開閉制御する。こ
の空気供給部40の供給部導管41の一端は、ワンタッ
チカップリング43を介して高圧パイプ44と接続され
る。この高圧パイプ44の他端は、ワンタッチカップリ
ング45を介してコンプレッサー46と接続されてい
る。
【0036】本実施例漏水調査装置10は、もっぱら宅
内水道管の漏水調査用として用いられることから、コン
プレッサー46は、比較的容量の小さなコンプレッサー
で対応可能であり、また防音仕様のものが選定されてい
る。勿論、この漏水調査装置10は、公道等に埋設され
た水道本管等の漏水調査用にも使用可能であり、比較的
高圧水流の水道本管等の漏水調査に際しては、高出力の
コンプレッサーが接続される。
【0037】排気部50は、流入部20と流出部30と
の間で分岐され、排気部導管51と前記導管12との連
通状態を制御する排気バルブ52とから構成されてい
る。排気バルブ52は、図2に示すように、操作部52
Aが筐体11の外部に突出して設けられており、上述し
た各部のバルブを閉鎖した状態において、前記操作部5
2Aを介して排気バルブ52を開放操作することによっ
て、装置内の空気が排気される。この排気操作は、調査
終了或いはコンプレッサの動作不良等の何らかの理由に
より再調査が必要な場合において行われる。
【0038】以上のように構成された実施例漏水調査装
置10を用いて漏水の調査が行われるが、調査の方法
は、音聴法、領域限定法及び水量計算法或いはこれらを
複合した方法によって行われるが、いずれの方法におい
ても、調査に際しての準備作業は同じである。以下、準
備作業の内容について図3に示したフローチャートを参
照して説明する。第1の準備作業は、漏水の事実の確認
である。この確認は、宅内側配管7に配設された全ての
排出バルブ、蛇口をしっかりと閉じ(1−1)、この状
態でメータボックス2に配設された水道メータ4の動作
の有無を確認する(1−2)。この状態で水道メータ4
が動作していない場合には、宅内側配管7側には漏水の
発生箇所は無いと判断される(1−3)。また、排出バ
ルブ、蛇口をしっかりと閉じた状態でなお水道メータ4
が動作している場合には、宅内側配管7のいずれかに漏
水が発生していると判断される(1−4)。
【0039】以上によって漏水の事実が確認された場合
に、第2の準備作業が開始される。この第2の準備作業
は、実施例漏水調査装置10を、宅内側配管7に配設さ
れたメータボックス2を利用して水道管1に介挿接続す
る作業である。この場合、宅内側配管7に配設された全
ての排出バルブ、蛇口は、しっかりと閉じた状態に保持
される。また、漏水調査装置10は、全てのバルブ、す
なわち流入部20の流入バルブ24、流出部30の流出
バルブ32、空気供給部40の空気バルブ42及び排気
部50の排気バルブ52が閉鎖されている。
【0040】メータボックス2に配設された水道メータ
4は、直前に配設された止水栓3を閉鎖した後(2−
1)、取り外される(2−2)。取り外された水道メー
タ4の導水管5には、ワンタッチカップリング27を介
して流入部20に接続された透明パイプ26の一端がし
っかりと接続される(2−3)。また、取り外された水
道メータ4の給水管6には、ワンタッチカップリング3
5を介して流出部30に接続された透明パイプ34の一
端がしっかりと接続される(2−4)。次に、空気供給
部40とコンプレッサ46とが高圧パイプ44を介して
接続されるが、この場合、コンプレッサ46の出力計が
0Kgf/cm2 また供給バルブが閉じられているかが
確認される。(2−5)。
【0041】なお、漏水調査装置10は、必要ならば、
水道管1に何らかの止水手段を配設し、その端末側で水
道管1を分断して介挿接続するようにしてもよい。ま
た、宅内側配管7に配設された各蛇口にも接続可能であ
る。この場合、漏水調査装置10を接続した蛇口から本
管側の宅内側配管7には、漏水箇所が存在しないことが
前提となることは勿論である。
【0042】以上によって水道管1に介挿接続された実
施例漏水調査装置10の操作方法及び漏水の調査方法に
ついて、図4及び図3に示した操作フローチャートを参
照しながら、詳細に説明する。図4に示した操作フロー
チャートは、実施例漏水調査装置10を用いた漏水調査
のセッティング作業として位置付けされる操作フローチ
ャートが示されている。上述した操作によって、漏水調
査装置10が水道管1に接続されると、止水栓3が開放
操作される(3−1)。次に、操作部24Aを介して流
入バルブ24が開放操作されることによって、漏水調査
装置10には、水道水が供給される(3−2)。
【0043】排気バルブ52は、水道水の供給状態にお
いて開放操作されることによって、供給された水道水の
水圧で漏水調査装置10内の空気を排気部50の排気部
導管51から排気する(3−3)。この水道水の供給状
態は、透明パイプ26によって視認される。また、この
漏水調査装置10内に供給される水圧は、圧力計60に
よって計測され、記録される(3−4)。なお、必須の
操作では無いが、宅内側配管7に付設された全ての蛇
口、排出バルブを開放操作してもよい。この操作によっ
て、宅内側配管7内に滞留している空気は、供給された
水道水の水圧によって蛇口等から排出され、漏水調査装
置10から供給される空気量の精度の向上が図られる。
勿論、この宅内側配管7内の排気操作が終了したら、全
ての蛇口等は、再びしっかりと閉鎖操作される。
【0044】漏水調査装置10に供給された水道水は、
操作部32Aを介して流出バルブ32を全開操作するこ
とによって、流入部20−導管12−流出部30のルー
トによって透明パイプ34及び給水管6を介して宅内側
配管7へと供給される(3−5)。このように、宅内側
配管7へと水道水を供給することによって、宅内側配管
7の漏水箇所からは水道水が漏出する。この漏水量は、
流量計22によって計量される(3−6)。次にコンプ
レッサ46を始動し、タンク内に空気を充填する(3−
7)。宅内側配管7内がほぼ満水状態となったならば、
操作部32Aを介して流出バルブ32を閉鎖操作して、
漏水調査装置10内への水道水の供給を停止する(3−
8)。
【0045】また、コンプレッサ46のタンク内にある
程度の空気が充填されたならば、操作部42Aを介して
空気バルブ42を全開操作するとともに、その操作時刻
を記録する(3−9)。漏水調査装置10内に供給され
る空気の状態は、流出部30と宅内側配管7との間に配
設された透明パイプ34を介して視認される。この場
合、透明パイプ34には、図2に示すように、立ち上が
り部分を設けることによって、宅内側配管7への空気の
供給状態がよく識別される。
【0046】空気供給部40から漏水調査装置10内に
供給される空気圧は、圧力計60によって計測され、上
述したステップ(3−4)で記録した水圧を越えない範
囲で、コンプレッサ46が制御される(3−10)。こ
の空気圧の制御は、水圧以上の空気圧を宅内側配管7へ
と供給した場合に、宅内側配管7の一部が破損してしま
うことを防止するため、極めて重要である。
【0047】ここで、上述したステップ(3−6)にお
いて流量計22によって計量された漏水量が例えば毎分
1L以下であって、比較的微量の漏水である場合には、
上述したステップ(3−7)乃至ステップ(3−10)
の各操作による空気のみが空気供給部40から宅内側配
管7へと供給される。一方、流量計22によって計量さ
れた漏水量が例えば毎分1L以上であって、比較的多量
の漏水である場合には、空気とともに水道水も合わせて
宅内側配管7へと供給される。この場合、ステップ(3
−10)における宅内側配管7へと供給される空気圧
は、水圧の2/3程度までとする。そして、ステップ
(3−8)において閉鎖操作された流入バルブ24は、
操作部24Aを介して徐々に開放操作される(3−1
1)。この際、流入バルブ24は、宅内側配管7へと供
給される空気と水道水とが混合した混合水の水圧が、宅
内側配管7へ供給される水道水の水圧以内とするように
圧力計60を確認しながら、開放操作される。
【0048】宅内側配管7に供給された空気は、次第に
宅内側配管7に存在する漏出箇所まで移動して、上述し
た流体導管中における気体の流動特性の原理によりこの
漏出箇所から漏出する。この空気の漏出箇所までの到達
にはある程度の時間がかかるため、上述した状態のまま
しばらく待機する(3−12)。この待機時間は、空気
圧を高めることによって短縮されるが、宅内側配管7の
破損防止を考慮すれば、上述したように水圧以下に保持
する必要がある。
【0049】空気が漏出箇所まで到達した状態は、透明
パイプ34を流れる空気の気泡の速度が早くなることに
よって推測することができる。また、供給された空気
は、漏出箇所から漏出されるため、コンプレッサ46が
間欠始動して宅内側配管7への補給が連続的に行われ
る。したがって、このコンプレッサ46の再始動時間
は、順次記録される(3−13)。以上の操作によっ
て、漏水調査装置10を用いた漏水調査のセッティング
操作が完了する。
【0050】上述したセッテイング操作に基づいて漏水
箇所を特定する調査が行われる。先ず、音聴法による漏
水箇所の特定操作について、図5を参照して説明する。
この音聴法による漏水調査は、音聴探知器を用いて行う
方法であり、基本的には従来の方法と同様である。すな
わち、宅内配管7に沿って音聴探知器により、漏出音の
聴取を行う(4−1)。この漏出音調査によって、特殊
漏出音が確認された場合(4−2)、これを漏出箇所と
判定する(4−3)。この漏水箇所の特定によって、掘
り起こし作業等を行い、漏水箇所の補修が行なわれる
(4−4)。
【0051】ところで、漏出箇所からは、上述したよう
に特殊でかつ大きな漏出音が発生しており、この漏出音
の捕捉は比較的簡単であるため、漏出箇所の判定が容易
に行なわれる。ところで、一般に宅内側配管7の配管状
態は、配管図等によって明らかなはずではあるが、増設
等の度重なる追加工事やあまりにも古い場合には、不明
なこともある。このような場合においても、音聴法によ
る漏水調査は、宅内側配管7の配管状態を極めて容易に
知ることを可能とする。
【0052】発明者らによる幾多の現場試験の結果、宅
内側配管7へ供給された空気による特殊音は、代表的な
漏出箇所の状態によって5つの音に大別されることが判
明した。勿論、以下に例示する漏出音が全てではない
が、いずれにしろ自然音とは明確に識別される漏出音と
して識別される。第1は、水平状態の宅内側配管7か
ら、土中又は空中へと漏出する場合であって、疑似的に
表現すれば、水道水と空気とが交互に漏出する音は、
「ブシュ・ブシュ」音によって聴取される。また、空気
のみが漏出する音は、「シュー・シュー」音によって聴
取される。
【0053】第2は、水平状態の宅内側配管7から、漏
水によってできた水溜まり等の水中へと漏出する場合で
あって、疑似的に表現する漏出音は、あたかもコップ等
の容器にストローで空気を吹き込む際に発生する「ボコ
・ボコ」音によって聴取される。また、第3は、立ち上
がり部分等のように垂直状態の宅内側配管7を流れる場
合には、疑似的に表現する漏出音は、水面で気泡が破裂
する際に発生する「ポコン・ポコン」音によって聴取さ
れる。第4は、垂直状態の宅内側配管7から土中又は空
中へと漏出する場合であって、「ブシュ・ブシュ」音と
「ポコン・ポコン」音或いは「シュー・シュー」音と
「ポコン・ポコン」音とによって聴取される。さらに、
第5は、垂直状態の宅内側配管7から水中へと漏出する
場合であって、疑似的に表現する漏出音は、「ボコ・ボ
コ」音と「ポコン・ポコン」音とによって聴取される。
【0054】したがって、宅内側配管7の配管状態が不
明な場合においても、この宅内側配管7は、漏水検査装
置10が接続されたメータボックス2から、音聴探知器
を用いて上述した特殊な漏出音をなぞることによって知
ることができる。この方法は、後述する他の漏水調査方
法を採用する場合においても、調査効率の向上を図るた
めに採用される。
【0055】音聴法による漏水調査の現場試験の結果を
表1及び表2に示す。これら表1及び表2は、水道水に
よる場合の漏水音と、水道水と空気との混合水との漏水
音との音圧レベルの実測値及びこの実測値に基づく音圧
レベルの差異を周波数帯域毎にまとめたものである。こ
れらの表から明らかなように、水道水のみによる漏水音
に対して、水道水と空気との混合水による漏水音はかな
り増幅された値を示しており、宅内側配管7内における
微量な漏水であっても、漏水箇所の発見が容易に行われ
ることを裏付けている。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】次に領域限定法による漏水箇所の領域の特
定操作について、図6を参照して説明する。この領域限
定法は、漏水箇所の領域を簡易的に特定する方法であ
り、実用上は上述した音聴法による漏水音の聴取作業或
いは後述する水量計算法に際しての調査蛇口の選定等に
際しての調査の効率化を図るために採用して極めて効果
的である。この領域限定法は、宅内側配管7に配設され
た多数の排出バルブや蛇口を開閉操作し、開放操作した
瞬間に、水道水或いは空気が流出するかによって判断す
る方法である。この場合、注意すべきことは、蛇口の開
閉操作は素早く行うことである。
【0059】すなわち、宅内側水道管7に配設された全
ての蛇口を閉じた状態で、基本操作としては、メータボ
ックス2に最も近い蛇口から順次開放操作することによ
って行なわれる。先ず、第1の蛇口を素早く開閉操作す
る(5−1)。このとき、空気の流出が無く、水道水の
みが流出した場合には、この第1の蛇口まで空気が到達
しておらず、途中の漏水箇所で空気が漏出していること
になる。したがって、漏水箇所は、第1の蛇口とメータ
ボックス2との間の宅内側水道管7に存在することが判
定される(5−2)。
【0060】また、空気が流出した場合には、さらに先
端側に漏水箇所が存在するため、第2の蛇口の開閉操作
が素早く行われる(5−3)。そして、この第2の蛇口
から水道水のみが流出した場合には、この第1の蛇口ま
で空気が到達しておらず、途中の漏水箇所で空気が漏出
していることになる。換言すれば、漏水箇所は、この第
2の蛇口と第1の蛇口との間に位置して宅内側水道管7
に存在することが判定される(5−4)。
【0061】以下順次この蛇口の開閉操作を行い、空気
の流出或いは水道水のいずれかの流出を確認し、空気の
流出が無く水道水のみが流出する第n番目の蛇口が発見
されると、この第n番目の蛇口とその直前の第n−1番
目の蛇口との間に漏水箇所が存在することが判定される
(5−5)。したがって、例えば音聴探知器等を利用し
て特定された領域の漏水箇所の調査を行い(5−6)、
特定した場所の掘り起こし作業等を行って漏水箇所の補
修を行う(5−7)。
【0062】ところで、この領域限定法による漏水箇所
の領域の特定操作は、上述した第1の蛇口から順次開閉
操作していく方法ばかりでなく、セッティング操作のス
テップ(3−9)による空気バルブ42の開放操作から
ステップ(3−13)によるコンプレッサ46の再始動
時間の計測によって、宅内側配管7の漏水箇所の絞り込
みが効率的に行なわれる。
【0063】すなわち、端末側配管7における空気の到
達位置は、途中で空気の漏出が無いと仮定した場合にお
いて、供給した空気の量と端末側配管7の容積とによっ
て計算することができる。すなわち、コンプレッサ46
のタンク容量をVt、ステップ(3−9)における空気
圧をPs、ステップ(3−13)における空気圧をPr
及び漏出調査装置10の圧力計60によって規定した端
末側配管7に供給する空気圧をPpとする。そして、コ
ンプレッサ46が停止した状態からn回目に始動するま
での間に端末側配管7内に供給される空気の量Vaは、
次式によって算出される。
【0064】 Va=Vt×(Ps−Pr)×(n−1)/(Pp+1)・・・式1
【0065】また、端末側配管7の管口径をRとした場
合、この端末側配管7の管口径断面積Dは、次式によっ
て算出される。 D=(R/2)2 ×π・・・式2 したがって、漏出調査装置10から端末側配管7内に供
給された空気量Vaの到達距離Lは、端末側配管7の管
口径が一定と仮定すると、 L=Va/D=〔Vt×(Ps−Pr)×(n−1)/(Pp+1)〕/(R /2)2 ×π・・・式3 によって算出される。したがって、この到達距離Lに基
づいて、その範囲にある蛇口の開閉操作を行うことによ
って、漏水調査の時間短縮が図られる。
【0066】ところで、上述した計算式は、端末側配管
7が全て同口径でありかつ水平状態に配管されるととも
に分岐路が無い場合において成立する。このように、端
末側配管7の状況によっては、蛇口から流出する水道水
或いは空気のいずれかによって直ちに漏水箇所の領域を
限定することが危険な場合もある。したがって、開閉操
作した蛇口の情報を、次によって判断し、調査範囲を狭
めていく。
【0067】 現象1:水道水が流出した。 原因1:調査した蛇口が、漏水箇所よりメータボックス
側にある。 原因2:調査した蛇口が、漏水箇所より先端側にある
が、何らかの理由によって水道水と空気との置換が行わ
れなかった。
【0068】 現象2:空気が流出した。 原因1:横引き地点が漏水箇所より先端側にあるため、
横引き地点から調査した蛇口までの水道水が空気に置換
されている。 原因2:調査した蛇口から空気の漏出音が聞こえる場
合、立ち上がり部分或いはその近傍に漏水箇所が存在す
る。
【0069】次に水量計算法による漏水箇所の領域の特
定操作について、図7を参照して説明する。この水量計
算法は、満水状態の端末側配管7に漏水調査装置10を
介して空気を供給し、この空気が漏水箇所まで達して端
末側配管7から漏出している状態において、任意の蛇口
を開放操作し、この蛇口から流出する水道水の流出量を
計量して管口径断面積で除すことによって漏水箇所まで
の位置を計算する方法である。なお、開放操作した蛇口
が、漏水箇所の先端側の場合には、計算によって得た漏
水箇所までの距離は、空気或いは水と空気の混合水が流
れている地点までの距離となる。また、開放操作した蛇
口が、漏水箇所に対してメータボックックス側である場
合には、計算によって得た漏水箇所までの距離は、この
蛇口から漏水箇所までの直接距離となる。
【0070】満水状態の端末側配管7に接続された任意
の蛇口を選択し、この蛇口を開放操作する(6−1)。
この場合、蛇口を急激に開放操作すると、端末側配管7
内の圧力バランスがくずれて先端側からの逆流現象が生
じて後述する水道水の流出量に誤差が生じることがあ
る。したがって、蛇口はゆっくりと開放操作される。こ
の開放操作によって、蛇口から流出するものが、水道水
か空気かをチェックする(6−2)。空気が流出した場
合には、この蛇口を素早く閉鎖操作し(6−3)、次の
任意の蛇口の操作を行う。開放操作によって、蛇口から
水道水が流出した場合には、計量カップによってこれを
採取する(6−4)。
【0071】蛇口から流出する水道水の採取は、蛇口か
ら空気或いは空気と水道水との混合水が流出するまで続
けられ、その時点で蛇口を素早く閉鎖操作する(6−
5)。このようにして計量カップに採取された水道水
は、その採取量が計測される(6−6)。この採取量
は、端末側配管7の管口径断面積で徐されることによっ
て、蛇口から漏水箇所までの距離が算出される(6−
7)。したがって、この計算によって特定した場所の掘
り起こし作業等を行って漏水箇所の補修が行なわれる
(6−8)。
【0072】上述した方法によって蛇口から採取した水
道水の採取量をVtとし、漏水箇所から蛇口までの管口
径を一定と仮定してRとすると、空気は漏水箇所から漏
出しているため、漏水箇所から蛇口までの間に残留して
いた水道水が採取されることになり、蛇口から漏水箇所
までの距離Lは、 L=Vt/(R/2)2 ×π・・・式4 によって算出される。なお、漏水箇所から蛇口までの管
口径が異なり、また任意の蛇口を選択することによって
開放操作した場合に空気が漏出することもある。したが
って、漏水箇所を正確に判定するためには、宅内側配管
7の管口径を十分把握しておくことが好ましい。
【0073】ところで、上述した漏水調査装置10は、
各種の調査方法を効率的に実施可能とするため、例えば
流量計22、排気部50或いは圧力計60を備えたもの
を示したが、図8に示した簡易型の漏水調査装置70に
よっても調査可能である。すなわち、この漏水調査装置
70には、前記流量計22、排気部50或いは圧力計6
0が備えられてはいないが、その他の構成は上記漏水調
査装置10と同一に構成されている。
【0074】したがって、流量計22については、この
漏水調査装置70の流出部をメータボックス2に配設さ
れた水道メータ4の流入側に接続することによって、流
出量が計測される。また、排気部50については、例え
ば再調査等に際して、コンプレッサ46を停止してタン
クから空気を排気した状態で各蛇口を全て開放操作して
宅内側配管7に存在している空気を全て排気操作すれば
よく、この操作は、宅内側配管7の規模が小さい場合に
はさほど手間がかからない。なお、この漏水調査装置7
0を用いた漏水調査の方法は漏水調査装置10と基本的
に同一であり、詳細な説明は省略する。
【0075】なお、上記実施例では、メータボックス2
に漏水調査装置10或いは漏水調査装置70を接続し
て、宅内側配管7内の漏水調査を行う場合について説明
したが、本発明は、公道等に埋設された水道管に接続し
て一定区間の漏水調査を行う場合についても利用される
ことは勿論である。また、水道管の漏水以外にもガス管
のガス漏れ調査用、下水配管の漏水或いは各種の流体導
管の漏れ箇所の調査用にも採用されることは勿論であ
る。また、ガス管のように流体導管中の流体が気体であ
る場合には、この流体導管には水等が供給される。
【0076】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る流体導管の漏れ調査装置によれば、全体小型でかつ取
扱いが極めて簡単であり、既設流体導管の一部から漏出
する極めて微量の流体の漏れも正確かつ確実に素早く発
見することができる。また、流体導管に供給する空気
は、無害でありかつ調査後の後処理も簡単であり、さら
に流体導管に対して悪影響を及ぼすことも無い。
【0077】また、本発明に係る流体導管の漏れ箇所調
査方法によれば、既設流体導管から漏出する極めて微量
の流体の漏れも、漏れ箇所から流出する流体の漏出音が
増大されるとともに特殊音として明確に識別聴取するこ
とができるため、熟練技術者でなくとも漏出箇所の位置
を極めて正確にかつ素早く発見することができる。
【0078】さらに、本発明に係る流体導管の漏れ箇所
調査方法によれば、既設流体導管に接続された排出バル
ブを開閉操作して気体の流出の有無を確認するといった
極めて簡単な操作によって漏出箇所が存在する領域を特
定することができ、音聴探知器等による漏水箇所の確認
調査の大幅な合理化を図ることが可能となる。
【0079】さらにまた、本発明に係る流体導管の漏れ
箇所調査方法によれば、既設流体導管に接続された排出
バルブから流出する流体の流量を採取して計算するとい
った極めて簡単な方法によって漏出箇所を正確に特定す
ることができ、熟練技術者でなくとも漏出箇所の位置を
極めて正確にかつ素早く発見することができるととも
に、構築物等が存在して音聴探知器による探知が困難な
場所に存在する漏出箇所も正確に特定することができ
る。
【0080】したがって、本発明に係る流体導管の漏れ
箇所調査方法によれば、水道管の漏水等のように比較的
微量の漏水であっても、漏水箇所を極めて短時間のうち
に正確に発見することが可能となり、貴重な水資源等の
無駄を省きまた作業効率を大幅に合理化することができ
る。また、構築物が存在したり車両等による騒音が大き
な場所等のように音聴探知器による探知が困難な場合に
おいても漏出箇所を極めて短時間のうちに正確に発見す
ることが可能となる。さらに、流体導管に供給する空気
は、無害でありかつ調査後の後処理も簡単であり、流体
導管に対して悪影響を及ぼすことも無いといった種々の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体導管の漏れ調査装置の実施例
として示す水道管の漏水調査装置の概略構成を説明する
図である。
【図2】同漏水調査装置を、空気供給装置であるコンプ
レッサを接続した後、水道管から宅内側配管へと引き込
むメータボックスに接続した状態を示す接続状態を説明
するための要部斜視図である。
【図3】同漏水調査装置を用いた宅内側配管の漏水調査
の準備操作を説明するためのフローチャートである。
【図4】同漏水調査における漏水調査装置のセッティン
グ操作を説明するためのフローチャートである。
【図5】同漏水調査装置を用いて行う漏水調査方法の1
つである音聴法による漏水調査を説明するためのフロー
チャートである。
【図6】同漏水調査装置を用いて行う漏水調査方法の1
つである領域限定法による漏水調査を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】同漏水調査装置を用いて行う漏水調査方法の1
つである水量計算法による漏水調査を説明するためのフ
ローチャートである。
【図8】本発明に係る漏水調査装置の他の実施例の概略
構成を説明する図である。
【符号の説明】
1 水道管 2 メータボックス 3 止水栓 4 水道メータ 7 宅内側配管(流体導管) 10 漏水調査装置 11 筐体 12 導管 20 流入部 22 流量計 23 逆流防止バルブ 24 流入バルブ 26 透明パイプ 30 流出部 32 流出バルブ 34 透明パイプ 40 空気供給部(気体供給部) 42 空気バルブ(気体バルブ) 44 高圧パイプ 46 コンプレッサ 50 排気部 52 排気バルブ 60 圧力計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮武 義文 神奈川県川崎市中原区小杉町3−269− 3 日本ハイテクチューブ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−59137(JP,A) 実開 平1−124543(JP,U) 実願 昭62−122587号(実開 平1− 124543号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01M 3/24 F17D 5/02

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入バルブを備え分断した既設流体導管
    の本管側に接続される流入部と、この流入部と流出バル
    ブを介して接続されるとともに分断した既設流体導管の
    端末側に接続される流出部と、一端側が流入部と流出部
    との間に接続されるとともに他端側が気体バルブを介し
    てコンプレッサと接続される気体供給部とから構成さ
    れ、 流入部の流入バルブと流出部の流出バルブとを開放状態
    にして既設流体導管内に流体を流入させ、この既設流体
    導管内に流体が満杯となった状態において前記流入部の
    流入バルブが閉鎖操作されるとともに、気体バルブが開
    放操作された気体供給部を介して、気体が流出部から既
    設流体導管の端末側に供給されるように構成したことを
    特徴とする流体導管の漏れ調査装置。
  2. 【請求項2】 流入バルブを備え分断した既設流体導管
    の本管側に接続される流入部と、この流入部と流出バル
    ブを介して接続されるとともに分断した既設流体導管の
    端末側に接続される流出部と、一端側が流入部と流出部
    との間に接続されるとともに他端側が気体バルブを介し
    てコンプレッサと接続される気体供給部とから構成さ
    れ、 流入部を介して既設流体導管内に流入する流体に、気体
    供給部を介して供給した気体を供給し、この気体と流体
    との混合流体が流出部から既設流体導管の端末側に供給
    されるように構成したことを特徴とする流体導管の漏れ
    調査装置。
  3. 【請求項3】 流入部は、流入バルブと既設流体導管の
    本管側と接続される接続部との間に位置して配設された
    逆流防止バルブを備えることを特徴とする請求項1又は
    請求項2いずれか1に記載の流体導管の漏れ調査装置。
  4. 【請求項4】 流入部と流出部との間に位置して、排気
    バルブを備える排気部を設けたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3いずれか1に記載の流体導管の漏れ調査
    装置。
  5. 【請求項5】 流入部と流出部との間に位置して気体供
    給部から供給される気体の圧力を計測する圧力計を配設
    するとともに、気体の圧力を既設流体導管の流体圧以下
    とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか
    1に記載の流体導管の漏れ調査装置。
  6. 【請求項6】 既設流体導管の分断は、この既設流体導
    管に配設された流体の流量を計量するメータボックスの
    流量計を撤去することによって行われ、撤去された流量
    計の本管側に流入部が接続されるとともに端末側に流出
    部が接続されることによって、既設流体導管のメータボ
    ックスを迂回させて接続されることを特徴とする請求項
    1乃至請求項5いずれか1に記載の流体導管の漏れ調査
    装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも流出部と既設流体導管の端末
    側とを接続する管路の一部若しくは全部を透明若しくは
    半透明に構成することによって、気体供給部から既設流
    体導管に供給される気体の供給状態を識別可能としたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれか1に記載
    の流体導管の漏れ調査装置。
  8. 【請求項8】 流入バルブを備え分断した既設流体導管
    の本管側に接続される流入部と、この流入部と流出バル
    ブを介して接続されるとともに分断した既設流体導管の
    端末側に接続される流出部と、一端側が流入部と流出部
    との間に接続されるとともに他端側が気体バルブを介し
    てコンプレッサと接続される気体供給部とから構成され
    た流体導管の漏れ調査装置を用い、 既設流体導管に配設された全ての排出バルブを閉鎖した
    状態において、流入部の流入バルブと流出部の流出バル
    ブとを開放操作して既設流体導管内に流体を流入させて
    この既設流体導管内を満杯状態とし、 この満杯状態において前記流入部の流入バルブを閉鎖操
    作するとともに、気体供給部の気体バルブを開放操作し
    て流出部を介して既設流体導管内に気体を供給し、 この気体と流体との混合流体が漏れ箇所から流出する漏
    出音を聴取して漏れ箇所の判定を行うことを特徴とする
    流体導管の漏れ箇所調査方法。
  9. 【請求項9】 流入バルブを備え分断した既設流体導管
    の本管側に接続される流入部と、この流入部と流出バル
    ブを介して接続されるとともに分断した既設流体導管の
    端末側に接続される流出部と、一端側が流入部と流出部
    との間に接続されるとともに他端側が気体バルブを介し
    てコンプレッサと接続される気体供給部とから構成され
    た流体導管の漏れ調査装置を用い、 既設流体導管の端末側に配設された全ての排出バルブを
    閉鎖した状態で、流入部の流入バルブと流出部の流出バ
    ルブとを開放状態にして既設流体導管内に流体を流入さ
    せてこの既設流体導管内を満杯状態とし、 この満杯状態において前記流入部の流入バルブを閉鎖操
    作するとともに、気体供給部の気体バルブを開放操作し
    て流出部を介して既設流体導管内に気体を供給した後、 既設流体導管に配設された排出バルブを順次開放、閉鎖
    操作して、気体の流出の有無を確認し、流体のみが流出
    する第1番目の排出バルブとその直前の流体と気体との
    混合流体が流出する排出バルブとの間の領域に漏れ箇所
    が存在することを判定することを特徴とする流体導管の
    漏れ箇所調査方法。
  10. 【請求項10】 既設流体導管内の流体のみが流出する
    排出バルブと流体と気体との混合流体が流出する排出バ
    ルブとの間を、気体と流体との混合流体が流出する漏出
    音を聴取して漏れ箇所の判定を行うことを特徴とする請
    求項9記載の流体導管の漏れ箇所調査方法。
  11. 【請求項11】 流入バルブを備え分断した既設流体導
    管の本管側に接続される流入部と、この流入部と流出バ
    ルブを介して接続されるとともに分断した既設流体導管
    の端末側に接続される流出部と、一端側が流入部と流出
    部との間に接続されるとともに他端側が気体バルブを介
    してコンプレッサと接続される気体供給部とから構成さ
    れた流体導管の漏れ調査装置を用い、 既設流体導管に配設された全ての排出バルブを閉鎖した
    状態において、流入部の流入バルブと流出部の流出バル
    ブとを開放状態にして既設流体導管内に流体を流入させ
    てこの既設流体導管内を満杯状態とし、 この満杯状態において前記流入部の流入バルブを閉鎖操
    作するとともに、気体供給部の気体バルブを開放操作し
    て流出部を介して既設流体導管内に気体を供給した後、 既設流体導管に配設された任意の排出バルブを開放操作
    して流体又は気体のいずれであるかを確認し、気体が流
    出する排出バルブである場合は直ちに閉鎖操作するとと
    もに、流体が流出する排出バルブである場合は気体又は
    流体と気体との混合流体が流出するまでの流体の流出量
    を計量し、この流出量を既設流体導管の管口径断面積で
    除すことにより、前記排出バルブからの距離を算出し、
    漏れ箇所を判定することを特徴とする流体導管の漏れ箇
    所調査方法。
  12. 【請求項12】 満杯状態の既設流体導管内に供給した
    気体の流出音を聴取することによって、未確認の既設流
    体導管の配管位置を事前調査することを特徴とした請求
    項7乃至請求項11いずれか1に記載の流体導管の漏れ
    箇所調査方法。
  13. 【請求項13】 既設流体導管は水道配管であり、この
    水道配管内に気体供給部から供給される気体は空気であ
    ることを特徴とする請求項7又は請求項12いずれか1
    に記載の流体導管の漏れ箇所調査方法。
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