JP2907267B2 - コリメータスパッタ法及び装置 - Google Patents

コリメータスパッタ法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属薄膜の形成方法に
関し、特に半導体装置製造工程におけるコリメータスパ
ッタ法による金属薄膜の形成方法、及びコリメータスパ
ッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化、デバイス
構造の3次元化に伴い、半導体基板上に設けられた導電
体領域と電気的接続を得るための接続孔のアスペクト比
(接続孔の深さ/開口径)が高くなってきている。DR
AM等の半導体装置製造過程において、チタン膜はスパ
ッタ等の方法により形成されている。このチタン膜は熱
処理時、接続孔底部にチタンシリサイドを形成し、コン
タクト抵抗を低下、安定化する働きを持っている。
【0003】しかしながら図2に示すように、従来スパ
ッタによるチタン膜の接続孔底部における被覆率(=ボ
トムカバレッジ、接続孔底部における膜厚/絶縁膜上に
おける膜厚)は低く、しかもアスペクト比の上昇ともに
低下する。高アスペクト比の接続孔底部に充分なチタン
膜厚、コンタクト抵抗を十分低下安定化させるための膜
厚、10nmを確報すると次のような問題を生じるよう
になった。すなわち絶縁膜上のチタン膜を厚膜化し、接
続孔底部のチタン膜厚を確保しようとすると図3のよう
に接続孔開口部がチタン膜で小さくなってしまいタング
ステンの埋め込みに支障をきたすようになった。さらに
高アスペクト比の接続孔では、接続孔開口部がチタン膜
が塞がるほど、絶縁膜上のチタン膜を厚膜化しても接続
孔底部に充分なチタン膜厚を確保できず良好なコンタク
トが得られなくなった。
【0004】この問題の解決手段として、ターゲットと
半導体基板の間にコリメータとよばれる、多数の孔を有
する板を配置するコリメータスパッタ法がある(例え
ば、特公平6−60391号公報又は特開平1−116
070号公報参照)。コリメータスパッタ法において
は、コリメータがターゲットの法線方向から大きくずれ
た方向に飛散するスパッタ粒子を捕獲する。このため、
高アスペクト比の接続孔底部に到達できるスパッタ粒子
の割合が上昇し、ボトムカバレッジが向上する。また、
より高いアスペクト比(この場合は、コリメータ各孔の
長さ/各孔の直径)のコリメータを用いれば、より半導
体基板法線方向に近いスパッタ粒子のみが半導体基板が
入射する事になるのでより高いボトムカバレッジが得ら
れる。図2にコリメータスパッタを用いた場合のボトム
カバレッジを示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコリメータスパ
ッタ法は、ターゲットからのスパッタ粒子の飛散角度分
布がこの手法に適合するように十分検討がなされていな
かった。ターゲットの法線方向に近い成分が多く、斜め
成分が少なくなるように放電状態が工夫されていなかっ
た。つまりスパッタ時の放電電圧が、500V〜600
V(例えば特公平6−60390号公報参照)であっ
た。図4に示すように放電電圧が低い場合の飛散角度分
布は、ターゲットの法線方向に近い成分が少なく、斜め
成分が多くなっている。例えば放電電圧500Vの場
合、45度方向成分と0度方向(ターゲット法線方向)
成分の比は約5:3で45度方向成分が多くなってい
る。
【0006】この結果、コリメータを通過できず、コリ
メータに吸着されるスパッタ粒子の割合が高く、半導体
基板に到達する粒子の割合が低くかった。コリメータ各
孔と径と長さの比が1:1のコリメータ、アスペクト比
1のコリメータを用いた場合、半導体基板に到達する粒
子の割合1/5程度に減少した。半導体基板に成膜を行
っているというよりは、コリメータに成膜を行っている
といったほうが適切な状況であった。このため、ターゲ
ットの利用効率が低く、交換頻度が高いという問題があ
った。
【0007】また、コリメータの各孔の内壁に付着した
スパッタ粒子は、コリメータの孔の直径を狭めるため、
コリメータスパッタにおける成膜速度はコリメータの使
用量とともに低下してゆく。このため、コリメータを頻
繁に交換しなければならず、コリメータの寿命が短かい
という問題があった。
【0008】そして、コリメータを通過できないスパッ
タ粒子の割合が高いため、単位成膜パワーあたりの成膜
速度が低いという問題があった。
【0009】上記問題は、より高いボトムカバレッジを
得るためにより高いアスペクト比の孔を有するコリメー
タを用いると、捕獲される粒子の割合が増加するために
より大きな問題となっていた。
【0010】その上、ターゲット法線方向に近い角度範
囲、スパッタ粒子がコリメータを通過しうる角度範囲に
おいては、飛散角度分布のコリメータスパッタに対する
非適合性が保存される。このため、同じアスペクト比の
コリメータを用いても、ボトムカレッジが低いという問
題があった。
【0011】ターゲットからのスパッタ粒子の飛散角度
分布を制御するという思想はすでに、特開平05−02
9257号公報に述べられている。ここに示されている
のは、飛散角度分布を制御する事により、微細パターン
におけるスパッタ粒子の堆積形状を改善するという考え
方であり、コリメータスパッタにおけるターゲットの交
換頻度、コリメータ寿命、成膜速度等の問題を解決しよ
うとするいうものではない。
【0012】また、特開昭59−104476号公報に
スパッタ中における放電電圧を制御するという思想が述
べられている。ここに示されているのは、プラズマ、及
び成膜速度を安定させるために、放電電圧を一定に保つ
というものである。よって、この方向では、上記コリメ
ータスパッタにおける諸問題に対応できない。
【0013】それ故に本発明の課題は、ターゲットの利
用効率を上昇させ、コリメータの寿命を延ばし、単位成
膜パワーあたりの成膜速度を上昇させ、ボトムカバレッ
ジを向上させるコリメータスパッタ法及び装置を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、コリメ
ータ開孔の径に対する長さの比が1以上であるコリメー
タを用い、スパッタ粒子のうちスパッタターゲットの法
線方向とこれと近似の方向に飛散するもののみを前記コ
リメータにより選別して基板に入射させるコリメータス
パッタ法において、スパッタ時の放電状態を制御して前
記開孔の側面と平行に飛散するスパッタ粒子の割合を増
加させることを特徴とするコリメータスパッタ法が得ら
れる。
【0015】
【0016】前記放電状態の制御は放電電圧の値を選ぶ
事により行うとよい。
【0017】前記放電電圧は1000V〜4000Vの
範囲内で選ばれる得る。
【0018】
【0019】前記放電電圧を前記ターゲットの裏のマグ
ネットと前記ターゲットとの距離の調整により得ること
は好ましい。
【0020】前記距離の調整は、前記マグネットと前記
ターゲットとの距離を遠ざける事により行うことができ
る。
【0021】なお前記スパッタはスパッタガス中で行わ
れ、前記スパッタガスの圧力は高くとも1mTorrに
されることが望ましい。
【0022】また本発明によれば、コリメータ開孔の径
に対する長さの比が1以上であるコリメータを用い、ス
パッタ粒子のうちスパッタターゲットの法線方向とこれ
と近似の方向に飛散するもののみを前記コリメータによ
り選別して基板に入射させるコリメータスパッタ装置に
おいて、スパッタ時の放電状態を制御して前記開孔の側
面と平行に飛散するスパッタ粒子の割合を増加させる
とを特徴とするコリメータスパッタ装置が得られる。
【0023】
【作用】放電電圧の上昇ともに、スパッタ粒子の法線方
向成分が増加するという現象は、Y.YAMAMURA
により次式のように表現されている。
【0024】S(E,θ)=0.042 *α(M1 /M2
/Us *COS θ*[1−1/2(Eth/E)1/2 *γ
(θ)] θが小さい範囲(ターゲット法線方向に近い範囲)にお
いては、 S(E,θ)=0.042 *α(M1 /M2 )/Us *COS
θ*[1−(Eth/E)1/2 {1+(5/3)cos
2 θ}] 上式において、S(E,θ)はターゲット法線方向より
エネルギーEを持つ粒子が入射した際、ターゲット法線
方向とθの角度をなす方向にスパッタされる粒子のfl
uxであり、α(M1 /M2 )はターゲットに入射する
粒子の質量M1とスパッタされる粒子の質量M2 に比の
関数で、入射粒子のエネルギーEとは独立しており、U
s はターゲット材における表面結合エネルギーであり、
thはスパッタのしきい値エネルギーであり、γ(θ)
はターゲット法線方向とスパッタ粒子飛散方向のなす角
θの関数で、入射粒子のエネルギーEとは独立している
(Y.YAMAMURA Rdiation Effe
cts,1981,Vol.55,pp49−56参
照)。
【0025】放電電圧が数100V以上の場合は、入射
粒子は、ターゲット法線方向より入射するとして良いの
で、上式が適用できる。上式において、入射粒子のエネ
ルギーEは放電電圧に比例して増大する。また、γ
(θ)、cos2 θは、θが小さいところで大きな値を
持つ。高放電電圧では、1/2(Eth/E)1/2 *γ
(θ)の項もしくは(Eth/E)1/2 {1+(5/3)
cos2 θ}の項が小さくなるため、スパッタ粒子飛散
角度分布の縦が長くなり、横が短くなる事を上式は表し
ている。
【0026】
【実施例】
<実施例1>次に、本発明の第一の実施例について図面
を参照して説明する。
【0027】図1に示すように、チャンバー1に、チタ
ン製の金属ターゲット2、コリメータ3、基板ホルダー
4、マスフロー6、ガス導入口7、絶縁体8、バッキン
グプレート9、マグネット10、防着シート12、排気
口13を配置する。半導体基板ホルダー4により半導体
基板5を保持する。スパッタ用高電圧電源11を図のよ
うに接続する。なお金属ターゲット2と半導体基板5の
距離は100mm程度とする。
【0028】チャンバー1のベースプレッシャーは、ク
ライオポンプにより10-8Torr台とすることにより
酸素の影響を減らす。スパッタ時は、スパッタガスとし
てArをガス導入口7を介してチャンバー内に供給す
る。マスフロー6によりAr流量を調整することによ
り、チャンバー内のAr圧力を設定する。チャンバー内
のAr圧力は、スパッタ用高電圧電源11により数千V
の電圧を与えることにより、プラズマが誘起され、10
A程度の放電電流が流れるような低圧力、例えば、0.
3mTorrとする。この状態で例えば1500Vの放
電電圧で、スパッタを行なうことにより半導体基板5上
に成膜を行う。
【0029】ここで放電電圧は、最低でも600V以
上、望ましくは1000V以上とする。これは、この放
電電圧以下では図4に示すように斜め成分が多く、本発
明の効果を十分には発揮する事ができないからである。
放電電圧500Vの場合は、45度方向成分と0度方向
(ターゲット法線方向)成分の比は約5:3で45度方
向成分が多くなっている。1000Vでは、この成分比
がほぼ1:1になっている。
【0030】一方上限は、4000V以下とする。これ
は、放電電圧が高いほど金属ターゲットの法線方向に近
い成分を増加させる事ができるが、安定したスパッタ成
膜に不可欠な異常グロー放電(放電が陰極全面に広がっ
たグロー放電)が得にくく、かつ装置の絶縁が問題とな
るからである。
【0031】また、用いるコリメータのアスペクト比が
1未満の場合は、放電電圧を1500V以上とする。こ
れは、アスペクト比が小さいコリメータでは、規制する
角度範囲も小さいため、より高電圧を用いないとコリメ
ータを通過する粒子の割合が充分に上昇しないためであ
る。
【0032】圧力が1mTorrの場合、スパッタ粒子
の平均自由工程は80mm程度であり、通常ターゲット
と半導体基板の距離は50mm〜100mmなので、こ
の粒子は、半導体基板に到達するまでほとんどArによ
る散乱の影響を受けない。このため圧力が1mTorr
以下では図4に示すように、垂直方向にスパッタされる
成分が増加するような高放電電圧を選択した場合は、コ
リメータに捕獲されるスパッタ粒子の割合が低い。この
結果、ターゲットの利用効率が高く、コリメータの交換
頻度が小さい。上記スパッタチャンバーを用い、コリメ
ータのアスペクト比を1とした場合、放電電圧を500
Vから1500Vに上昇させると、スパッタ粒子のコリ
メータ通過率およそ50%増加した。これにともないタ
ーゲットの利用効率は50%増加し、コリメータの交換
頻度は7/8倍となった。
【0033】また、高電圧スパッタ時におけるスパッタ
粒子飛散角度分布の改善は接続孔底部におけるボトムカ
バレッジの改善につながる。従来、コリメータスパッタ
においてはコリメータが半導体基板に入射するスパッタ
粒子の角度分布を制限するため、ターゲットからの粒子
の角度分布の制限は、ボトムカバレッジに影響を与えな
いと考えられていた。しかし、コリメータは、ターゲッ
トに完全に垂直な成分のみを通過させるわけではなく、
法線方向からある角度以上ずれた成分のみを規制するの
である。この角度は、コリメータのアスペクト比に依存
し、アスペクト比1のコリメータの場合では法線方向か
ら45度以上ずれた粒子をカットする。従って、この場
合法線方向+45度範囲におけるスパッタ粒子の角度分
布が変化すれば当然ボトムカバレッジも変化する。
【0034】図5に、放電電圧300V、600V、及
び1200Vでアスペクト比1のコリメータを用いコリ
メータスパッタを行った場合のボトムカバレッジを示
す。接続孔のアスペクト比が2以下の領域ではボトムカ
バレッジの上昇率は小さい。しかしながら、コリメータ
スパッタが威力を発揮するアスペクト比3以上の領域で
は、放電電圧300Vと1200Vを比較するとボトム
カバレッジは3倍になっている。
【0035】1000V以上の放電電圧では、放電電圧
に比例してスパッタ率が上昇しないため、コリメータを
用いない従来スパッタ法においては、単位成膜パワー当
たりの成膜速度が低下することが知られている。しかし
ながら、コリメータスパッタにおいては、コリメータを
通過する粒子の割合が上昇するため、高放電電圧により
単位成膜パワー当たりの成膜速度は上昇する。500V
と1500Vを比較した場合、単位成膜パワー当たりの
成膜速度は20%程度、1500Vの方が高かった。
【0036】上記実施例1では金属ターゲット2として
はチタンを用いたが、これ以外の金属を用いても、本発
明の効果を失うことはない。金属ターゲット2として、
タングステン、銅等、チタン同様、単一金属からなるも
のを用いてもよいし、Al−1.0%Si−0.5%C
uや、Al−0.5%Cuのような合金ターゲットを用
いても良い。飛散角度分布は、ターゲットを構成する金
属の種類、金属結晶配向により異なったものとなる。し
かしながら放電電圧を上昇させる事により、金属ターゲ
ットに入射するArイオンのエネルギーを増大させ、法
線方向近くの方向にスパッタされる粒子の割合を増加さ
せることができる。この現象には、前述したような理論
式も与えられている。
【0037】<実施例2>実施例1においては、チャン
バー1内のAr圧力を通常DCマグネトロンスパッタに
おいて用いられる数mTorr〜数十mTorrよりも
かなり低いAr圧力を用いる事により所望の放電電圧、
放電電流の関係を得た。マスフロー容量、排気速度等、
装置の構成上、コンマ数mTorrの圧力を安定させに
くい場合は、以下のようにしても所定の放電電圧、放電
電流特性を得る事ができる。すなわちマグネット10と
金属ターゲット2の距離を通常の場合よりも長くする。
マグネット10として弱い磁力のものを用いる等の方法
を用い、金属ターゲットチャンバー側表面近傍における
磁束密度を低下させたものである。この方法を用いれ
ば、コンマ数mTorrとする事なく、スパッタ用高電
圧電源11により数千Vの電圧を与えることにより、プ
ラズマが誘起され、10A程度の放電電流が流す事が可
能である。この他の点については、実施例1と同様にし
てスパッタを行う。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、放電状
態を制御してスパッタ粒子のうちコリメータに依存する
所定角度範囲に飛散するものの割合を増加させるように
スパッタを行う。従って、コリメータを通過できるスパ
ッタ粒子の割合が高くなり、かつ通過した成分において
もターゲットの法線方向の成分を多くすることができ
る。この結果、コリメータスパッタにおけるターゲット
の利用効率が高く、コリメータ寿命は長く、成膜パワー
あたりの成膜速度が高く、そしてボトムカバレッジは高
い、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコリメータスパッタ法の第一の実
施例を説明するためのチャンバー構成図。
【図2】チタン膜ボトムカバレッジのアスペクト比依存
性。
【図3】チタン膜を厚膜化した場合の接続孔断面図。
【図4】スパッタ粒子の飛散角度成分の放電電圧依存性
の一例。
【図5】チタン膜ボトムカバレッジの放電電圧依存性。
【符号の説明】 1 チャンバー 2 金属ターゲット 3 コリメータ 4 基板ホルダー 5 半導体基板 6 マスフロー 7 ガス導入口 8 絶縁体 9 パッキングプレート 10 マグネット 11 スパッタ用高電圧電源 12 防着シールド 13 排気口 31 半導体基板 32 絶縁膜 33 チタン膜 34 窒化チタン膜 35 タングステン膜

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コリメータ開孔の径に対する長さの比が
    1以上であるコリメータを用い、スパッタ粒子のうちス
    パッタターゲットの法線方向とこれと近似の方向に飛散
    するもののみを前記コリメータにより選別して基板に入
    射させるコリメータスパッタ法において、スパッタ時の
    放電状態を制御して前記開孔の側面と平行に飛散するス
    パッタ粒子の割合を増加させることを特徴とするコリメ
    ータスパッタ法。
  2. 【請求項2】 前記放電状態の制御は放電電圧の値を選
    ぶ事により行う請求項1記載のコリメータスパッタ法。
  3. 【請求項3】 前記放電電圧が1000V〜4000V
    の範囲内で選ばれた値である請求項2記載のコリメータ
    スパッタ法。
  4. 【請求項4】 前記放電電圧を前記ターゲットの裏のマ
    グネットと前記ターゲットとの距離の調整により得る請
    求項2又は3記載のコリメータスパッタ法。
  5. 【請求項5】 前記距離の調整は、前記マグネットと前
    記ターゲットとの距離を遠ざける事により行う請求項4
    記載のコリメータスパッタ法。
  6. 【請求項6】 前記スパッタはスパッタガス中で行わ
    れ、前記スパッタガスの圧力が高くとも1mTorrで
    ある請求項1〜5のいずれか一つに記載のコリメータス
    パッタ法。
  7. 【請求項7】 コリメータ開孔の径に対する長さの比が
    1以上であるコリメータを用い、スパッタ粒子のうちス
    パッタターゲットの法線方向とこれと近似の方向に飛散
    するもののみを前記コリメータにより選別して基板に入
    射させるコリメータスパッタ装置において、スパッタ時
    の放電状態を制御して前記開孔の側面と平行に飛散する
    スパッタ粒子の割合を増加させることを特徴とするコリ
    メータスパッタ装置。
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