JP2906726B2 - カートン供給装置 - Google Patents

カートン供給装置

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JP2906726B2
JP2906726B2 JP3097654A JP9765491A JP2906726B2 JP 2906726 B2 JP2906726 B2 JP 2906726B2 JP 3097654 A JP3097654 A JP 3097654A JP 9765491 A JP9765491 A JP 9765491A JP 2906726 B2 JP2906726 B2 JP 2906726B2
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博光 内山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカートン供給装置に関
し、例えばゲ―ベルトップ型と称される牛乳あるいはジ
ュ―ス類の飲物を収容する紙製容器用等の筒状カートン
を殺菌する飲料容器用殺菌装置に用いるカートン供給装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10の(a)はゲ―ベルトップ型の紙
製飲料容器1を示す。この容器1を製造する場合は、同
図(b)に示すように両端が開口した一定長の筒状カー
トン4を殺菌した後、加熱、仮折り、シ―ル工程を経て
同図(c)に示すように底部2を平底状に成形する。こ
の後、所要の飲料を充填し、図10の(a)に示すよう
に上部3を切り妻状に形成し、容器1を完成させる。こ
の容器1は通常1000ml,500ml,250mlの容量
に形成されることが多く、これらの場合には、その断面
形状は等しく、長さのみが相違する。
【0003】従来、この容器1に形成するカートン4の
殺菌工程は、両端を開放したカートンの内周面及び外周
面に殺菌剤として過酸化水素溶液を噴霧又は浸漬し、こ
の後、熱風乾燥して殺菌剤を除去することにより行なわ
れていた。また、カートン4の底部2を平底状に成形し
た後、コンベアで搬送する間に殺菌液を噴霧し、熱風乾
燥することもある。
【0004】しかし、殺菌液の噴霧による殺菌は、殺菌
液の噴霧が不均一となり、あるいは、その噴霧量が不十
分となる虞れがあり、この場合には殺菌不良を生じる。
一方、殺菌液中にカートン全体を浸漬すると、殺菌不良
の虞れは解消されるが、その後の熱風乾燥による殺菌剤
の除去が困難で、容器内面に殺菌剤が残留する虞れがあ
る。
【0005】このため、本願出願人は、カートンを横向
きにして殺菌槽中を順次循環させる殺菌ステーション
と、殺菌槽中で浸漬殺菌したカートンを放射状のマンド
レルに装着し、多数の熱風噴出ノズルを配置した熱風乾
燥ステーションに移送する間に、各マンドレルの先端部
に形成した空気噴出ノズルから無菌空気を噴出しつつカ
ートンに付着した殺菌剤を除去する殺菌剤除去ステーシ
ョンとを備える殺菌装置を開発した。この殺菌装置は、
全体が無菌室内に配置され、コンパクトな構造でカート
ンを完全に殺菌し、このカートンから、殺菌剤を効率よ
く除去できる。これらのカートンの供給は、殺菌ステー
ションに隣接しかつ無菌室に連通するカートン供給室を
持つ供給箱を介して行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この殺菌装置は全体が
無菌室内に配置されており、この無菌室は一度開放する
と、外部の塵芥あるいは雑菌が侵入する虞れがある。こ
の場合には、殺菌中の内部のカートンを取出し、無菌室
内を再度殺菌した後、運転を再開する必要がある。した
がって、この殺菌装置へのカートンの供給は、無菌室に
おける無菌の雰囲気を破壊することなく行うことが望ま
しい。
【0007】また、無菌室にカートンを供給する供給箱
内では、カートンが折畳まれた状態で積重ねられ、その
最下側のカートンの両端部を係止爪部材で支持されてい
る。そして吸引パッドを持つ吸引装置が上昇され、最下
側のカートンの側壁部がこの吸引パッドに吸着される。
吸引装置が無菌室への供給位置に向けて下降されると、
このカートンが開かれ、係止爪部材から外れ、その側壁
部が案内板に沿って摺動する。この時、カートンの両端
部が係止爪部材に支持されていないと、吸引パッドによ
り吸引しても開口しないまま移動してしまう。従来、こ
のカートンの両端部を係止爪部材に支持させる作業を、
カートン供給室の窓を開け、手を挿入して操作していた
のが実情であった。
【0008】一方、カートン供給室は、殺菌槽に隣接し
ているため、運転開始時には、このカートン供給室内
は、殺菌剤の蒸気が充満しており、カートン供給室を外
部に開放すると、殺菌剤が漏出し、人体に影響を及ぼす
おそれがあった。
【0009】本発明は、上述に鑑みてなされたもので、
カートン供給室にカートンを載置する際、カートン供給
室を外部に開放しなくても、カートンの端部を係止爪部
材に支持できる安全性の優れたカートン供給装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるカートン供
給装置は、飲料容器用殺菌装置の無菌室内に、飲料容器
に形成するカートンを供給するカートン供給装置であっ
て、前記無菌室に連通したカートン供給室と上部開口と
を形成する供給箱と、この供給箱の上部開口に配置され
て各カートンの互いに隣接する側壁部が上下に重なる扁
平状態で多数のカートンを載置する載置台と、この載置
台の下側でカートン供給室内に位置し、真空源に連通す
る少なくとも1の吸引パッドを有する吸引装置と、この
吸引装置を往復動して載置台の最下側から前記無菌室へ
の供給位置までカートンを順次引出す作動装置と、前記
載置台の最下側のカートンを支える支持位置と前記作動
装置によるカートンの引出しを阻害しない退避位置と間
を移動する可動爪部材と、前記供給箱の外側から操作さ
れてこの可動爪部材を前記支持位置と退避位置との間で
移動しかつ上下方向に移動する操作装置とを備えること
を特徴とする。
【0011】
【作用】このカートン供給装置では、吸引装置がカート
ン載置台の最下側に位置するカートンをその吸引パッド
により順次供給位置まで引き出す。カートンはこの吸引
パッドにより下側に位置する壁部を吸引されて、カート
ン載置台に載置された扁平状態から徐々に変形されて、
供給位置では中空の柱状カートンとされる。そして、こ
の供給位置からカートンが殺菌装置に供給される。
【0012】カートンをカートン供給室内に供給しある
いは補給する場合は、操作装置により可動爪部材を支持
位置に移動し、上方に移動する。この可動爪部材上に所
要数のカートンを載置した後、可動爪部材を下方に移動
し、これらのカートンを載置台にその位置を調整しつつ
載置する。カートンが載置台の所要位置に載置された
後、操作装置により可動爪を退避位置に移動する。ま
た、カートン供給室内のカートンを除去する場合は、操
作装置により可動爪を退避位置から支持位置に移動し、
載置台上のカートンと共に上方に移動する。これによ
り、無菌室に連通するカートン供給室を開放することな
く、不要のカートンを供給箱の上部開口を介して取除く
ことができる。以下、本発明の実施例を添付図面を参照
して説明する。
【0013】
【実施例】図2は本発明の実施例のカートン供給装置を
備える殺菌装置5を示し、この殺菌装置は例えば上記図
8に示すゲ―ベルトップ型容器1を充填包装するアセプ
ティック充填包装機に用いられるものである。
【0014】殺菌装置5は全体が無菌室内に収容され、
図の右方の供給ステ―ション6から両端を開口した中空
角柱状のカートン4が供給される。このカートン4は殺
菌ステ―ション7で殺菌された後、洗浄ステ―ション8
で洗浄され、殺菌剤除去ステ―ション9で殺菌剤を吹き
飛ばされ、最後に熱風乾燥ステ―ション10,11で乾
燥されて排出ステ―ション12から次の充填包装工程に
搬出される。
【0015】図2の殺菌装置は、無菌室内に各ステーシ
ョンをそれぞれ一対づつ併置した2連式の構成を備える
が、各ステーションを無菌室内に1つずつ配置した殺菌
装置、あるいは、各ステーションを3以上併置した殺菌
装置とすることもできる。
【0016】殺菌ステ―ション7には、例えば80℃程度
に加熱された35重量%の過酸化水素水を殺菌剤として収
容した殺菌槽13が下方に設けられており、この殺菌槽
13中を、無端状の循環装置14によりカートン4が横
向きに保持されて循環される。
【0017】この循環装置14は、カートン4の縦方向
の隅部を摺動案内する断面L字状の4本の案内レ―ルか
らなる保持部材をそれぞれ2本の平行なチェ―ンに取付
け、これらのチェーンをカートン4と共に駆動スプロケ
ット15で間欠的に回転される。この循環装置14の保
持部材はカートン4を水平軸に対して例えば2乃至5°
傾斜した状態で保持するように配置されている。
【0018】この循環装置14は、殺菌槽13の上方に
配置された駆動スプロケット15が回転されると、カー
トン4を順次殺菌槽13に浸漬し、この殺菌槽から引き
上げる。カートン4の両端が開口しかつ水平軸に対して
傾斜した状態で殺菌槽13中に浸漬されるため、殺菌剤
がカートン4の内面まで完全に行き渡り、気泡等の付着
による殺菌むらも生じないうえ、引上げるときには殺菌
剤がカートン内部から流れおち、内部に付着する残量は
僅かである。殺菌を終えたカートン4は洗浄ステ―ショ
ン8に送られる。
【0019】図2に示すように、洗浄ステ―ション8に
は洗浄液を収容した洗浄槽16が配置されており、上記
殺菌ステ―ション7における場合と同様に保持部材によ
りカートン4を保持する循環装置14が、駆動スプロケ
ット15で間欠的に回転されると、この洗浄槽16にカ
ートン4が順次浸漬され、これから引上げられ、表面に
付着した殺菌剤が洗浄液と共に流れおちる。
【0020】洗浄槽16内には、無菌フィルタによって
完全に無菌化された無菌水が洗浄液として一定量収容さ
れる。この洗浄液は殺菌剤の除去をより完全にするため
に、60℃以上80℃程度に保持するのが好ましい。洗浄ス
テ―ション8で殺菌剤を洗浄されたカートン4は、この
循環装置14の停止中に殺菌剤除去ステ―ション9に送
られる。
【0021】この殺菌剤除去ステ―ション9には、図2
に示すように、カートンの内面に無菌空気を吹き付ける
殺菌剤除去装置17が配置されている。本実施例の殺菌
剤除去装置17は放射状に配置した6本のマンドレル1
8を備え、各マンドレル18上の周部にはカートン4の
隅部を案内する断面L字状の4本の案内レール19が配
置してある。これらの各マンドレル18は、洗浄ステ―
ション8の循環装置14がカートン4を洗浄槽16に浸
漬する際の下方走行面と平行な平面内をこの循環装置1
4に同期して間欠的に旋回する。各マンドレル18は停
止したときに、洗浄ステ―ション8のカートン4と同軸
状に配置される。
【0022】また、各マンドレル18の先端部は矩形に
形成されており、この先端部から挿入されるカートン4
は周部の案内レ―ル19で保持される。そして、この先
端部の外周には無菌空気噴出ノズルが開口しており、カ
ートン4がマンドレル18の周部に挿入される際に、こ
の無菌空気噴出ノズルから噴出される空気によりカート
ン内面から殺菌剤の水滴が吹飛ばされる。
【0023】なお、殺菌ステ―ション7と洗浄ステ―シ
ョンとの間、及び、洗浄ステ―ション8と殺菌剤除去ス
テ―ション9との間に、カートン4の外面に無菌空気を
吹付け、カートン外面に付着した殺菌剤を吹飛ばすノズ
ル装置を設けることもできる。殺菌剤除去ステ―ション
9で内面の殺菌剤を除去されたカートン4は熱風乾燥ス
テ―ション10に送られる。
【0024】この熱風乾燥ステ―ション10は殺菌ステ
―ション7及び洗浄ステ―ション8と同様な循環装置1
4により、熱風乾燥槽20中でカートン4を循環し、循
環装置14の走行路に沿って配置した熱風ノズル21か
ら熱風を噴出して乾燥する。この乾燥槽20内には槽内
空気に含まれる過酸化水素量を検出する検出装置を設
け、殺菌剤除去ステ―ション9までに殺菌剤が除去され
ているか否かを確認できるようにするのが好ましい。
【0025】本実施例ではこの熱風乾燥ステ―ション1
0の後に更にこれと同様な熱風乾燥ステ―ション11が
配置されている。この熱風乾燥ステ―ション11では、
乾燥槽22に、乾燥槽20とは逆方向の熱風ノズルを配
置するのが好ましい。乾燥を終えたカートン4はカート
ン排出ステ―ション12に送られ、この排出ステーショ
ン12から次の工程に搬出される。
【0026】なお、カートン4を供給ステーション6か
ら順に、殺菌ステーション7と洗浄ステーション8と乾
燥ステーション10,11とを経て排出ステーション1
2に送る送り機構は、例えば横方向に沿って延設したチ
ェーンあるいは往復動ロッドに、それぞれカートン4の
一端を係止する爪部材を引込み可能にに設けた通常構造
のものでよく、その詳細な説明は省略する。図3及び図
4は供給ステーション6に配置されるカートン供給装置
30の外観を示し、図1はこのカートン供給装置30の
供給箱31の内部を示す。
【0027】このカートン供給装置30は、殺菌ステー
ション7の循環装置14に対しカートン4を傾斜した状
態で供給するもので、殺菌装置5の密閉ハウジング5a
に連結した供給箱31を備える。この供給箱31は密閉
ハウジング5aに隣接する側壁部にカートン4が通る開
口を形成してあり、また、上壁部にはカートン載置台3
3に載置されたカートン4を順次受入れる上部開口を形
成してある。この供給箱31の内部にカートン4を殺菌
ステーション7に供給するためのカートン供給室31a
が形成され、この供給箱31の側部には図3に示すよう
な開閉可能な窓32が設けられている。
【0028】供給箱31の上側には、各カートン4の互
いに隣接する側壁部が上下に重なる扁平状態で多数のカ
ートンを載置するカートン載置台33が配置されてい
る。このカートン載置台33は供給箱31の上部開口内
に固定された矩形のフレーム34を備え、この矩形フレ
ーム34の上端部からはカートン4を案内する湾曲した
ガイドレール35が延びており、このカートン載置台3
3に積重ねられた多数のカートン4を順に下方に案内す
る。更に、フレーム34の下端には図1に示すようにフ
レーム34の内方に向く4本の係止爪部材36が突出し
ており、これらの係止爪部材36はカートン載置台33
の最下側のカートン4の縦方向両端部を支え、この最下
側のカートン4上に多数のカートンが積重ねられる。
【0029】この係止爪部材36上に順次積重ねられた
多数のカートン4は供給箱31の上壁部に形成した開口
を閉鎖して供給室41aを密閉し、この最下側のカート
ン4が順次供給室31a内に引出されるにつれて順次ガ
イドレール35に沿って順次下方に移動することができ
るようになっている。更に、このカートン載置台33
は、係止爪部材36で保持された最下側のカートン4が
吸引装置40により供給室31a内に引出される際に、
扁平状態から中空の柱状構造に変形させる案内板37
(図1)を有する。
【0030】図3に示すように、吸引装置40は供給箱
31の内部でカートン4の縦方向に沿って配置された3
つの吸引パッド42a,42b,42cを備えている。
これらの吸引パッド42a,42b,42cはカートン
4のサイズに応じてカートン4を引出すためのものであ
る。すなわち、吸引パッド42aと吸引パッド42cと
の間隔は例えば通常の1000mlの容量のカートン4を
引出す場合、また、吸引パッド42bと吸引パッド42
cとは500ml及び250mlの容量のカートン4を引出
す場合に用いることができ、この他にも、所用のカート
ン4のサイズに応じて配置することもできる。
【0031】吸引装置40を往復動する作動装置43
は、この吸引装置40に結合した作動ロッド44a,4
4bと、これらの作動ロッド44a,44bの下端部を
連結する連結板45と、この連結板45をクランク機構
46に連結する連結ロッド47と、このクランク機構4
6を回転するモータ48とを備える。
【0032】作動ロッド44a,44bは供給箱31の
底壁部を貫通し、これらの作動ロッド44a,44bと
供給箱31の底壁部とは、この底壁部に設けたシール部
材により気密状態にシールされている。このため、作動
ロッド44a,44bが往復動しても、供給室31aに
連通する無菌室の無菌状態が破壊されず、無菌室内から
殺菌剤の飛沫が漏出することもない。さらに、これらの
作動ロッド44a,44bの下端は連結板45及び連結
ロッド47を介してクランク機構46に結合され、この
クランク機構46はモータ48により回転される。した
がって、モータ48が殺菌装置5内のカートン4の移動
に同期して回転すると、吸引装置40が往復動し、この
吸引パッド42a,42b,42cはカートン載置台3
3の最下側のカートン4に当接する引出し位置Aと、カ
ートン4を無菌室内へ供給する供給位置Bとの間を往復
動する。この吸引装置40の各吸引パッドに42a,4
2b,42cは図5に示すように、それぞれ真空圧源5
3に接続されている。
【0033】図5に示すように、吸引装置40及びこれ
に連結した作動ロッド44a,44bには、吸引パッド
42b,42cに連通する真空圧管路49と、吸引パッ
ド42aに連通する真空圧管路50とを形成してある。
これらの真空圧管路49,50はそれぞれ可撓性ホース
等の真空圧導入管51,52を介して真空圧源53に接
続される。この真空圧源53は例えばポンプ60により
常時所定レベルの真空圧に保持される。更に、これらの
真空圧導入管51,52には切換弁55,56を介装し
てあり、カートン4のサイズに応じて真空圧管路49,
50の一方あるいは双方に真空圧源53を連通すること
ができる。
【0034】そして、図5はに示すように例えば100
0mlの容量を持つ容器1に形成する大きなカートン4を
供給する場合には、切換弁55,56を開き、真空圧導
入管49,50を介して真空圧管路49,50に真空圧
源を連通する。これにより、吸引パッド45a,45
b,45cに真空圧が作用する。この状態で作動装置4
3を作動すると、吸引装置40が引出し位置Aと供給位
置Bとの間を往復動する。この場合、切換弁55,56
は、吸引装置40が引出位置Aから供給位置Bに向けて
下降するときに開いて真空圧源と連通し、逆に、吸引装
置40が供給位置Bから引出位置Aに向けて上昇すると
きに閉じ、真空圧源との連通を遮断する。
【0035】更に、このカートン供給装置30は、カー
トン供給室31a内にカートン4を供給しあるいは補給
する場合に載置台33に対してカートン4を正確に積重
ねることができるようにするため、図1,図6及び図7
に示すように可動爪部材60と、この可動爪部材60を
移動する操作装置62とをそれぞれ載置台33の両側に
設けてある。
【0036】これらの操作装置62はフレーム34に固
定されたブラケット63とこのブラケット63で上下方
向に摺動自在に支持されたロッド61とで形成されてい
る。本実施例では、このブラケット63はフレーム34
の内方に延びる腕部を両端に有する略U字状に形成され
ており、これらの腕部を介してロッド61が上下方向に
案内される。そして、このロッド61に可動爪部材60
が固定されており、この可動爪部材60はフレーム34
に形成した凹部64を通ってロッド61と共に上下方向
に移動し、更に、係止爪部材36,36の間に位置して
載置台33の最下側のカートン4を支える支持位置と、
フレーム34の下側に位置してカートンの引出しを阻害
しない退避位置と間を移動することができる。ロッド6
3が操作されてないときは、この可動爪部材60はブラ
ケット63の下端側の腕部で支えられる。なお、符号6
5はロッド61を供給箱31の外側から操作するための
ハンドルである。
【0037】そして、図6に示すように互いに隣接する
壁部を重ねた扁平状態に折り畳まれた多数のカートン4
は、最下側のカートン4の両端部が4本の係止爪部材3
6で保持される。これらの係止爪部材36はフレーム3
4内に僅かに突出するだけであるため、カートン4はこ
れらの係止爪部材36に対して正確に配置し、均等に支
持する必要がある。カートン4が係止爪部材36で均等
に支持されていない場合は、ロッド61を回転して可動
爪部材60をカートン4の下側に配置する。この後、ロ
ッド61を引上げ、カートン4と係止爪部材36との位
置を正確に調整する。このようにして、カートン4が載
置台33すなわち係止爪部材36上に正確に積重ねられ
たことを窓32を通して確認した後、可動爪部材60を
フレーム34の下側に退避させる。これにより、カート
ン供給装置30は無菌室にカートン4を供給することが
できる。図8及び図9は載置台33からカートン4を順
次引出す状態を示す。
【0038】この載置台33では、カートン4はその端
部4a,4bを係止爪部材36で支持されている。そし
て、吸引装置40が引出し位置Aに移動されると、吸引
パッド42a,42b,42c(図9では吸引パッド4
2cのみを示す)が最下側のカートン4の側壁部を押圧
し、これに吸着される。吸引装置40が供給位置Bに向
けて矢印Cの方向に移動すると、吸引パッド42a,4
2b,42cに吸着されたカートン4は係止爪部材36
から外れ、その側壁部が図9に示すようにカートン載置
台33の案内板37に沿って摺動する。カートン4はそ
の復元力と案内板37の抵抗とにより徐々に変形され、
供給位置Bに至るとほぼ矩形の断面形状を有する中空柱
状形状となる。この中空柱状形状にされたカートン4
は、供給位置に配置された保持レール38,39で保持
される。この供給位置Bでは、カートン4は、殺菌装置
5内の送り機構の搬送方向に沿って傾斜した状態に配置
される。
【0039】供給位置Bに引出された中空柱状のカート
ン4は、その後方の端部が殺菌装置5の送り機構の爪部
材で係止され、無菌室内の殺菌ステーション7に送り込
まれる。載置台33に積重ねられたカートン4は図3及
び図4に示すガイドレール35に沿って順次下降し、供
給ステーション7に送られ、そして図2に示すように無
菌室内で殺菌され、乾燥された後、排出ステーション1
2から次の工程へと送出される。
【0040】所要数のカートン4を殺菌した後、カート
ン供給装置30から残りのカートンを取除く場合は、上
述のように可動爪部材60を支持位置に回動し、上方に
引上げる。これにより、最下側のカートン4が可動爪部
材60で支えられ、この上に積重ねられたカートンと共
に供給箱31の上方に移動する。
【0041】したがって、本実施例のカートン供給装置
30によると、カートン4を載置台33に極めて容易か
つ正確に載置することができ、殺菌装置5の運転中であ
っても無菌室を開放することなく、係止爪部材36とカ
ートン4との位置を調整することができ、殺菌装置5を
極めて能率的に運転することができる。
【0042】
【発明の効果】以上明らかなように、本発明によれば殺
菌装置の無菌室及びカートン供給室を開放することなく
カートンの補給及び除去を極めて容易かつ確実に行うこ
とができ、殺菌装置の能率及び安全性を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるカートン供給装置の供給
箱の内部の説明図である。
【図2】図1のカートン供給装置を用いた殺菌装置の作
動を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例によるカートン供給装置の側面
図である。
【図4】図4のV−V線に沿う説明図である。
【図5】図3のカートン供給装置の吸引装置の作動を示
す説明図である。
【図6】図3のカートン供給装置内のカートンの状態を
示す説明図である。
【図7】図6の下側から見た状態の説明図である。
【図8】図6のカートンの一部を省略した平面図であ
る。
【図9】図3のカートン供給装置の作動を示す説明図で
ある。
【図10】本発明の実施例に用いるカートンで形成され
た飲料容器を示し、図中(a)は全体の斜視図、(b)
はこのカートンの上端部の斜視図、(c)は下端部の斜
視図である。
【符号の説明】
1…飲料容器、4…カートン、5…殺菌装置、6…供給
ステ―ション、7…殺菌ステ―ション、8…洗浄ステ―
ション、9…殺菌剤除去ステ―ション、10,11…乾
燥ステ―ション、12…排出ステ―ション、30…カー
トン供給装置、31…供給箱、31a…供給室、33…
カートン載置台、34…フレーム、40…吸引装置、4
2a,42b,42c…吸引パッド、43…作動装置、
60…可動爪部材、61…ロッド、62…操作装置、6
3ブラケット、64…凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−55287(JP,A) 特公 昭49−42027(JP,B1) 特公 昭49−44265(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 43/18 B65B 43/28 B65B 55/04 B31B 1/76 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料容器用殺菌装置の無菌室内に、飲料
    容器に形成するカートンを供給するカートン供給装置で
    あって、前記無菌室に連通したカートン供給室と上部開
    口とを形成する供給箱と、この供給箱の上部開口に配置
    されて各カートンの互いに隣接する側壁部が上下に重な
    る扁平状態で多数のカートンを載置する載置台と、この
    載置台の下側でカートン供給室内に位置し、真空源に連
    通する少なくとも1の吸引パッドを有する吸引装置と、
    この吸引装置を往復動して載置台の最下側から前記無菌
    室への供給位置までカートンを順次引出す作動装置と、
    前記載置台の最下側のカートンを支える支持位置と前記
    作動装置によるカートンの引出しを阻害しない退避位置
    と間を移動する可動爪部材と、前記供給箱の外側から操
    作されてこの可動爪部材を前記支持位置と退避位置との
    間で移動しかつ上下方向に移動する操作装置とを備える
    ことを特徴とするカートン供給装置。
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