JP2905745B2 - 墳墓およびその製造方法 - Google Patents
墳墓およびその製造方法Info
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- JP2905745B2 JP2905745B2 JP27652696A JP27652696A JP2905745B2 JP 2905745 B2 JP2905745 B2 JP 2905745B2 JP 27652696 A JP27652696 A JP 27652696A JP 27652696 A JP27652696 A JP 27652696A JP 2905745 B2 JP2905745 B2 JP 2905745B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、死者の遺骨を埋葬
し供養するために墓地に立設される墳墓に関するもので
ある。
し供養するために墓地に立設される墳墓に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】死者の遺骨を埋葬しかつ供養するための
墳墓は、通常、骨壷が収納される納骨台と、この納骨台
の上に積層される蓮華台と、この蓮華台の上に立設され
る棹石とから構成されている。上記納骨台、蓮華台およ
び棹石は、通常屋外の風雪に耐え得るように石材を加工
してつくられているのが一般的である。
墳墓は、通常、骨壷が収納される納骨台と、この納骨台
の上に積層される蓮華台と、この蓮華台の上に立設され
る棹石とから構成されている。上記納骨台、蓮華台およ
び棹石は、通常屋外の風雪に耐え得るように石材を加工
してつくられているのが一般的である。
【0003】そして、棹石の表面には戒名等が刻彫され
ており、容易に消えないようになっている。このような
墳墓は、古くは死者毎に建立されていたが、現在、大都
市周辺では墓地用の用地の確保が困難になったことに起
因し、「何々家先祖代々之墓」等の墓碑名が刻彫された
一つの墳墓に先祖や親族が合祀されているのが一般的で
ある。
ており、容易に消えないようになっている。このような
墳墓は、古くは死者毎に建立されていたが、現在、大都
市周辺では墓地用の用地の確保が困難になったことに起
因し、「何々家先祖代々之墓」等の墓碑名が刻彫された
一つの墳墓に先祖や親族が合祀されているのが一般的で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、家族
の構成人員が減少する傾向にあり、その結果、絶家にな
る場合が多く発生しているが、特に母方が男子のいない
女系家族である場合、養子縁組みを行わないと母方の家
系が絶家になり、無縁仏になることがある。
の構成人員が減少する傾向にあり、その結果、絶家にな
る場合が多く発生しているが、特に母方が男子のいない
女系家族である場合、養子縁組みを行わないと母方の家
系が絶家になり、無縁仏になることがある。
【0005】また、同一家族内でも、夫婦で宗旨が異な
る場合があり、宗旨が異なると墓碑名の記載形式が異な
るのが普通であるため、家族でありながら同じ墓に納骨
し得なくなる場合がある。
る場合があり、宗旨が異なると墓碑名の記載形式が異な
るのが普通であるため、家族でありながら同じ墓に納骨
し得なくなる場合がある。
【0006】また、近い将来、夫婦別姓が認められる趨
勢にあるが、夫婦別姓であると、各人が自分の姓の先祖
を祀り、しかも自分もその姓の墓に納骨されたいと願う
のは自然な人情であるが、従来行われている「何々家先
祖代々之墓」という墓碑名では、墳墓を2塔建立しなけ
ればならない。
勢にあるが、夫婦別姓であると、各人が自分の姓の先祖
を祀り、しかも自分もその姓の墓に納骨されたいと願う
のは自然な人情であるが、従来行われている「何々家先
祖代々之墓」という墓碑名では、墳墓を2塔建立しなけ
ればならない。
【0007】そこで、墳墓の棹石の周面に異なった墓碑
名を刻彫し、一つの墳墓を異なった宗旨等で共用するこ
とが考えられるが、全ての墓碑名を正面に位置させるこ
とはできないため現実的ではない。
名を刻彫し、一つの墳墓を異なった宗旨等で共用するこ
とが考えられるが、全ての墓碑名を正面に位置させるこ
とはできないため現実的ではない。
【0008】さらに、従来の墳墓においては、通常、棹
石の正面に例えば「何々家先祖代々之墓」というような
主な墓碑銘が刻彫され、側面や裏面に複数の死者の戒名
等が刻彫されていたり、一人の死者の場合であっても戒
名の他にその個人の生前の業績等を刻彫することがあ
り、そのような場合、棹石の正面にすべてを表記するこ
とができないため、棹石の周面に亘って刻彫されること
が多いが、このような墓碑銘のいずれかを供養の種類や
供養の行事の進行に合わせて正面に位置させようとして
も従来の墳墓では不可能であった。
石の正面に例えば「何々家先祖代々之墓」というような
主な墓碑銘が刻彫され、側面や裏面に複数の死者の戒名
等が刻彫されていたり、一人の死者の場合であっても戒
名の他にその個人の生前の業績等を刻彫することがあ
り、そのような場合、棹石の正面にすべてを表記するこ
とができないため、棹石の周面に亘って刻彫されること
が多いが、このような墓碑銘のいずれかを供養の種類や
供養の行事の進行に合わせて正面に位置させようとして
も従来の墳墓では不可能であった。
【0009】本発明は、従来の上記のような問題点を解
決するためになされたものであり、棹石の外周面に記載
(刻彫を含む)された複数の墓碑銘の内のいずれかを任
意に正面に向けさせることができる墳墓を提供すること
を目的としている。
決するためになされたものであり、棹石の外周面に記載
(刻彫を含む)された複数の墓碑銘の内のいずれかを任
意に正面に向けさせることができる墳墓を提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
墳墓は、石材製の台石と、この台石上に立設される石材
製の仏石とからなる墳墓であって、上記仏石は、台石の
中央部に立設された垂直軸回りに回転可能に支持される
仏芯石と、この仏芯石を内包する収納空間を備えた棹石
とからなり、上記棹石の周面部には上記仏芯石の周面の
一部を露出させ得る少なくとも一つの表示窓が設けら
れ、上記棹石は、棹石原料に端面から穿孔処理を施すこ
とによって形成されていることを特徴とするものであ
る。
墳墓は、石材製の台石と、この台石上に立設される石材
製の仏石とからなる墳墓であって、上記仏石は、台石の
中央部に立設された垂直軸回りに回転可能に支持される
仏芯石と、この仏芯石を内包する収納空間を備えた棹石
とからなり、上記棹石の周面部には上記仏芯石の周面の
一部を露出させ得る少なくとも一つの表示窓が設けら
れ、上記棹石は、棹石原料に端面から穿孔処理を施すこ
とによって形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】この墳墓によれば、棹石の表示窓から外部
に露出している仏芯石に対して周方向に手で力を加える
ことにより、仏芯石を垂直軸回りに回転させることが可
能であり、この回転によって仏芯石の表示窓からの露出
面を更新し得るようになる。
に露出している仏芯石に対して周方向に手で力を加える
ことにより、仏芯石を垂直軸回りに回転させることが可
能であり、この回転によって仏芯石の表示窓からの露出
面を更新し得るようになる。
【0012】従って、仏芯石の外周面に墓碑銘その他所
望の事項を記載(刻彫を含む、以下同じ)しておけば、
仏芯石を回すことによって所望の記載事項を表示窓に位
置させることが可能になり、同一家族内で夫婦あるいは
親子で宗旨が異なり、これによって墓碑名の記載形式が
異なるようなことがあっても、複数の墓碑名を仏芯石の
周面に記載しておくことにより解決する。
望の事項を記載(刻彫を含む、以下同じ)しておけば、
仏芯石を回すことによって所望の記載事項を表示窓に位
置させることが可能になり、同一家族内で夫婦あるいは
親子で宗旨が異なり、これによって墓碑名の記載形式が
異なるようなことがあっても、複数の墓碑名を仏芯石の
周面に記載しておくことにより解決する。
【0013】また、近い将来の夫婦別姓時においても、
各人が自分の姓の先祖を祀るべく、夫婦それぞれが自分
の姓の、例えば「何々家先祖代々之墓」という墓碑名を
仏芯石の周面に記載しておくことにより解決する。そし
て、妻の姓の墓碑名を刻印することにより、母方が絶家
になっても無縁仏になることはない。
各人が自分の姓の先祖を祀るべく、夫婦それぞれが自分
の姓の、例えば「何々家先祖代々之墓」という墓碑名を
仏芯石の周面に記載しておくことにより解決する。そし
て、妻の姓の墓碑名を刻印することにより、母方が絶家
になっても無縁仏になることはない。
【0014】また、仏芯石に五輪の塔の形を記載してお
くことにより、墳墓を供養塔として併用することが可能
になる。
くことにより、墳墓を供養塔として併用することが可能
になる。
【0015】さらに、棹石と仏芯石とは分離可能である
ため、例えば宗旨変え等によって仏芯石の外周面に記載
された墓碑名を変更する必要が生じたとき、旧い仏芯石
を新たな墓碑名を記載した別の仏芯石に取り換えること
によって対応することが可能であり、従って、仏石を全
て取り換える場合に比較して安価であり、経済的に有利
である。
ため、例えば宗旨変え等によって仏芯石の外周面に記載
された墓碑名を変更する必要が生じたとき、旧い仏芯石
を新たな墓碑名を記載した別の仏芯石に取り換えること
によって対応することが可能であり、従って、仏石を全
て取り換える場合に比較して安価であり、経済的に有利
である。
【0016】加えて、中古品の墳墓であっても、固有の
墓碑名が記載された仏芯石を外し、新しい仏芯石を装着
することによって商取引が可能になり、中古墳墓の再生
利用の面でも有用である。
墓碑名が記載された仏芯石を外し、新しい仏芯石を装着
することによって商取引が可能になり、中古墳墓の再生
利用の面でも有用である。
【0017】本発明の請求項2記載の墳墓は、請求項1
記載の墳墓において、上記収納空間は、棹石原料に端面
から環状に穿孔処理を施すことによって形成され、上記
仏芯石は、上記穿孔処理で仏石原料から分離された円柱
体によって形成されていることを特徴とするものであ
る。
記載の墳墓において、上記収納空間は、棹石原料に端面
から環状に穿孔処理を施すことによって形成され、上記
仏芯石は、上記穿孔処理で仏石原料から分離された円柱
体によって形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0018】この墳墓によれば、一つの原料石材から棹
石と仏芯石とが同時に得られるため、別々の原料石材か
ら棹石と仏芯石とをつくる場合に比べて原料石材を略半
量で済ませることが可能になり、原料コストの低減化に
寄与する。
石と仏芯石とが同時に得られるため、別々の原料石材か
ら棹石と仏芯石とをつくる場合に比べて原料石材を略半
量で済ませることが可能になり、原料コストの低減化に
寄与する。
【0019】本発明の請求項3記載の墳墓は、請求項1
または2記載の墳墓において、上記台石と上記仏芯石と
の間にベアリングが介設されていることを特徴とするも
のである。
または2記載の墳墓において、上記台石と上記仏芯石と
の間にベアリングが介設されていることを特徴とするも
のである。
【0020】この墳墓によれば、ベアリングによって仏
芯石を常に垂直軸回りに円滑に回転させることができ
る。
芯石を常に垂直軸回りに円滑に回転させることができ
る。
【0021】本発明の請求項4記載の墳墓は、請求項3
記載の墳墓において、上記ベアリングは、合成樹脂製の
軸受部材と、この軸受部材に自軸心回りに回転自在に結
合される合成樹脂製の軸部材とからなり、上記軸受部材
および上記軸部材は、相互に結合された状態で上記軸心
に直交して互いに当接する当接面を備えたフランジ部を
有していることを特徴とするものである。
記載の墳墓において、上記ベアリングは、合成樹脂製の
軸受部材と、この軸受部材に自軸心回りに回転自在に結
合される合成樹脂製の軸部材とからなり、上記軸受部材
および上記軸部材は、相互に結合された状態で上記軸心
に直交して互いに当接する当接面を備えたフランジ部を
有していることを特徴とするものである。
【0022】この墳墓によれば、軸受部材および軸部材
はいずれも合成樹脂製であり、発錆しないため、墳墓が
長期間に亘って野外に曝され、雨雪を受けても、ベアリ
ングとしての機能が発揮される。従って、ベアリングの
腐食によって仏芯石の回転が円滑に行われなくなるとい
う不都合が回避される。
はいずれも合成樹脂製であり、発錆しないため、墳墓が
長期間に亘って野外に曝され、雨雪を受けても、ベアリ
ングとしての機能が発揮される。従って、ベアリングの
腐食によって仏芯石の回転が円滑に行われなくなるとい
う不都合が回避される。
【0023】本発明の請求項請求項5記載の墳墓は、請
求項3記載の墳墓において、上記ベアリングは、上記仏
芯石の底面から下方に向かって突出する中心軸と、上記
台石の上面に設けられ、かつ、上記中心軸を軸心回りに
回転自在に支持する軸受部材とを備えて形成され、上記
軸受部材は、上記仏芯石と上記台石との間に介設される
フランジ部を有し、このフランジ部には、一部が上下か
ら突出した状態で回動自在に支持された複数の球体が設
けられ、これらの球体は上記仏芯石を支持するように配
置され、上記球体は、セラミックスによって形成されて
いることを特徴とするものである。
求項3記載の墳墓において、上記ベアリングは、上記仏
芯石の底面から下方に向かって突出する中心軸と、上記
台石の上面に設けられ、かつ、上記中心軸を軸心回りに
回転自在に支持する軸受部材とを備えて形成され、上記
軸受部材は、上記仏芯石と上記台石との間に介設される
フランジ部を有し、このフランジ部には、一部が上下か
ら突出した状態で回動自在に支持された複数の球体が設
けられ、これらの球体は上記仏芯石を支持するように配
置され、上記球体は、セラミックスによって形成されて
いることを特徴とするものである。
【0024】この墳墓によれば、球体はセラミックス製
であり、腐食が生じないため、墳墓が長期間に亘って野
外に曝され、雨雪を受けても、ベアリングとしての機能
が発揮される。従って、ベアリングの腐食によって仏芯
石の回転が円滑に行われなくなるという不都合が回避さ
れる。
であり、腐食が生じないため、墳墓が長期間に亘って野
外に曝され、雨雪を受けても、ベアリングとしての機能
が発揮される。従って、ベアリングの腐食によって仏芯
石の回転が円滑に行われなくなるという不都合が回避さ
れる。
【0025】本発明の請求項6記載の墳墓は、請求項3
記載の墳墓において、上記ベアリングは、合成樹脂製の
軸受部材と、この軸受部材に自軸心回りに回転自在に結
合される合成樹脂製の軸部材と、この軸受部材と上記軸
部材との間に介設されるスラストボールベアリングとか
らなるものであることを特徴とするものである。
記載の墳墓において、上記ベアリングは、合成樹脂製の
軸受部材と、この軸受部材に自軸心回りに回転自在に結
合される合成樹脂製の軸部材と、この軸受部材と上記軸
部材との間に介設されるスラストボールベアリングとか
らなるものであることを特徴とするものである。
【0026】この墳墓によれば、スラストボールベアリ
ングの作用によって仏芯石は容易に回転する。
ングの作用によって仏芯石は容易に回転する。
【0027】本発明の請求項7記載の墳墓は、請求項1
乃至6のいずれかに記載の墳墓において、上記仏芯石
は、その上端面の中心部分が上記棹石内で上部垂直軸回
りに回転可能に軸支されていることを特徴とするもので
ある。
乃至6のいずれかに記載の墳墓において、上記仏芯石
は、その上端面の中心部分が上記棹石内で上部垂直軸回
りに回転可能に軸支されていることを特徴とするもので
ある。
【0028】この墳墓によれば、仏芯石の上端面が上部
垂直軸によって同軸回りに回転可能に支持されているた
め、仏芯石の支持状態が安定する。
垂直軸によって同軸回りに回転可能に支持されているた
め、仏芯石の支持状態が安定する。
【0029】本発明の請求項8記載の墳墓の製造方法
は、請求項1乃至7のいずれかに記載の墳墓を製造する
方法であって、上記棹石の立体形状に形成した仏石原料
に円筒状穿孔工具を用いて穿孔し、得られた穿孔体の周
面部の一部を切り抜いて上記表示窓が設けられた上記棹
石にし、上記円筒状穿孔工具の中に残留した円柱体を取
り出してこれを上記仏芯石にし、この仏芯石を棹石の収
納空間に上記台石上で上記垂直軸回りに回転可能に装填
することを特徴とするものである。
は、請求項1乃至7のいずれかに記載の墳墓を製造する
方法であって、上記棹石の立体形状に形成した仏石原料
に円筒状穿孔工具を用いて穿孔し、得られた穿孔体の周
面部の一部を切り抜いて上記表示窓が設けられた上記棹
石にし、上記円筒状穿孔工具の中に残留した円柱体を取
り出してこれを上記仏芯石にし、この仏芯石を棹石の収
納空間に上記台石上で上記垂直軸回りに回転可能に装填
することを特徴とするものである。
【0030】この墳墓の製造方法によれば、一つの仏石
原料から棹石および仏芯石の双方が得られる。
原料から棹石および仏芯石の双方が得られる。
【0031】本発明の請求項9記載の墳墓の製造方法
は、請求項8記載の墳墓の製造方法において、上記仏石
原料を円筒状穿孔工具を用いて途中まで穿孔した後、円
筒状穿孔工具を引き抜き、ついで仏石原料の周面部を切
り抜いて仏石原料の中に残留した円柱体を分離して仏石
原料を棹石にし、上記分離された円柱体を仏石原料から
引き抜いて分離面側の端部を輪切りにして得られた輪切
り片を除くことにより仏芯石を形成し、上記輪切り片の
平面側の端面の中心部分および仏芯石の端面の中心部の
いずれか一方に軸受部材を設けるとともに、他方に上記
軸受部材に支持される上部垂直軸を設けた後、輪切り片
の分離面を棹石分離面に分離されたときの状態になるよ
うに接合し、上記軸受部材に上部垂直軸を嵌入すること
により棹石内の仏芯石をその上部で支持するようにした
ことを特徴とするものである。
は、請求項8記載の墳墓の製造方法において、上記仏石
原料を円筒状穿孔工具を用いて途中まで穿孔した後、円
筒状穿孔工具を引き抜き、ついで仏石原料の周面部を切
り抜いて仏石原料の中に残留した円柱体を分離して仏石
原料を棹石にし、上記分離された円柱体を仏石原料から
引き抜いて分離面側の端部を輪切りにして得られた輪切
り片を除くことにより仏芯石を形成し、上記輪切り片の
平面側の端面の中心部分および仏芯石の端面の中心部の
いずれか一方に軸受部材を設けるとともに、他方に上記
軸受部材に支持される上部垂直軸を設けた後、輪切り片
の分離面を棹石分離面に分離されたときの状態になるよ
うに接合し、上記軸受部材に上部垂直軸を嵌入すること
により棹石内の仏芯石をその上部で支持するようにした
ことを特徴とするものである。
【0032】この墳墓の製造方法によれば、軸受部材お
よび上部垂直軸のいずれかの上部軸支部材が設けられた
輪切り片を、その分離面が棹石の分離面に分離されたと
きの状態で接合するようにしているため、両者の分離面
の凹凸が互いに嵌まり合った面接触状態で棹石の収納空
間内の天井部に分離片が接合され、棹石の天井部に上部
軸支部材が設けられた状態になる。
よび上部垂直軸のいずれかの上部軸支部材が設けられた
輪切り片を、その分離面が棹石の分離面に分離されたと
きの状態で接合するようにしているため、両者の分離面
の凹凸が互いに嵌まり合った面接触状態で棹石の収納空
間内の天井部に分離片が接合され、棹石の天井部に上部
軸支部材が設けられた状態になる。
【0033】そして、切り出した仏芯石から分離片を分
離し、この分離片に上部軸支部材を設けるようにしてい
るため、棹石の収納空間の天井部に直接上部軸支部材を
設ける工作を行う場合に比較し、工作が容易になる。
離し、この分離片に上部軸支部材を設けるようにしてい
るため、棹石の収納空間の天井部に直接上部軸支部材を
設ける工作を行う場合に比較し、工作が容易になる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る墳墓の一実
施形態を示す斜視図である。この図に示すように、墳墓
1は、地面に据え付けられた下台2と、この下台2の上
に積み重ねられた上台3と、この上台3の上に積み重ね
られた蓮華台(台石)4と、この蓮華台4上に立設され
た仏石5とからなる基本構成を有している。これら下台
2、上台3、蓮華台4および仏石5はいずれも石材製で
平面視が正方形状に形成され、順次積層されることによ
って外観が壮麗で重厚になっている。
施形態を示す斜視図である。この図に示すように、墳墓
1は、地面に据え付けられた下台2と、この下台2の上
に積み重ねられた上台3と、この上台3の上に積み重ね
られた蓮華台(台石)4と、この蓮華台4上に立設され
た仏石5とからなる基本構成を有している。これら下台
2、上台3、蓮華台4および仏石5はいずれも石材製で
平面視が正方形状に形成され、順次積層されることによ
って外観が壮麗で重厚になっている。
【0035】上記下台2は、その前面の底部付近に地面
に向かって切り欠かれた納骨室21を有しており、この
納骨室21に骨壷を収納するようになっている。この納
骨室21は、普段、図略の焼香台によって覆われてい
る。上記蓮華台4は、底部に平面視で上台3より小さい
正方形状の据付け台41を有しているとともに、外周部
には蓮の花びらを模した彫刻が施され、壮麗な雰囲気を
醸し出し得るようになっている。なお、据付け台41
は、本実施形態のように蓮華台4と一体になっている場
合の他に、上台3と一体になっており、蓮華台4とは分
離可能にしてある場合もある。
に向かって切り欠かれた納骨室21を有しており、この
納骨室21に骨壷を収納するようになっている。この納
骨室21は、普段、図略の焼香台によって覆われてい
る。上記蓮華台4は、底部に平面視で上台3より小さい
正方形状の据付け台41を有しているとともに、外周部
には蓮の花びらを模した彫刻が施され、壮麗な雰囲気を
醸し出し得るようになっている。なお、据付け台41
は、本実施形態のように蓮華台4と一体になっている場
合の他に、上台3と一体になっており、蓮華台4とは分
離可能にしてある場合もある。
【0036】上記仏石5は、蓮華台4の上面に立設され
た棹石6と、この棹石6内に内包された円柱状の仏芯石
7とを備えて形成されている。上記棹石6は、平面視で
正方形状の縦長の直方体によって形成され、内部に仏芯
石7を収納する収納空間61を有しているとともに、棹
石6の前面部には縦長の表示窓62が穿設され、この表
示窓62を通して収納空間61内の棹石6の外周面の一
部を見ることができるようになっている。
た棹石6と、この棹石6内に内包された円柱状の仏芯石
7とを備えて形成されている。上記棹石6は、平面視で
正方形状の縦長の直方体によって形成され、内部に仏芯
石7を収納する収納空間61を有しているとともに、棹
石6の前面部には縦長の表示窓62が穿設され、この表
示窓62を通して収納空間61内の棹石6の外周面の一
部を見ることができるようになっている。
【0037】図2は、仏石5の一実施形態を示す一部切
欠き斜視図であり、図3は、図2のA−A線断面図、図
4は同B−B線断面図である。まず、図2および図3に
示すように、蓮華台4の上面中心部には下部軸部材42
が埋設されている。この下部軸部材42は、蓮華台4内
に埋設されるアンカー部43と、このアンカー部43の
上部に第1フランジ部44を介して立設された下部垂直
軸45とを備えて形成され、アンカー部43が蓮華台4
の中に埋設された状態で第1フランジ部44の表面が外
部に露出され、かつ、下部垂直軸45が直立した状態で
下部軸部材42が下部軸部材42固定されている。
欠き斜視図であり、図3は、図2のA−A線断面図、図
4は同B−B線断面図である。まず、図2および図3に
示すように、蓮華台4の上面中心部には下部軸部材42
が埋設されている。この下部軸部材42は、蓮華台4内
に埋設されるアンカー部43と、このアンカー部43の
上部に第1フランジ部44を介して立設された下部垂直
軸45とを備えて形成され、アンカー部43が蓮華台4
の中に埋設された状態で第1フランジ部44の表面が外
部に露出され、かつ、下部垂直軸45が直立した状態で
下部軸部材42が下部軸部材42固定されている。
【0038】一方、仏芯石7は、その底面中心部に上記
下部軸部材42に対応した下部軸受部材71が埋設され
ている。この下部軸受部材71は、上記下部軸部材42
の第1フランジ部44に対応した第2フランジ部72
と、上記下部垂直軸45が嵌入される下部軸受筒73と
から構成され、この下部軸受筒73が仏芯石7内に埋設
され、かつ、第2フランジ部72が外部に露出された状
態で下部軸受部材71が仏芯石7に固定されている。そ
して、下部軸受筒73が下部垂直軸45に外嵌され、第
1フランジ部44と第2フランジ部72とが相互に当接
した状態で、仏芯石7は下部垂直軸45回りに回転自在
に軸支された状態になっている。
下部軸部材42に対応した下部軸受部材71が埋設され
ている。この下部軸受部材71は、上記下部軸部材42
の第1フランジ部44に対応した第2フランジ部72
と、上記下部垂直軸45が嵌入される下部軸受筒73と
から構成され、この下部軸受筒73が仏芯石7内に埋設
され、かつ、第2フランジ部72が外部に露出された状
態で下部軸受部材71が仏芯石7に固定されている。そ
して、下部軸受筒73が下部垂直軸45に外嵌され、第
1フランジ部44と第2フランジ部72とが相互に当接
した状態で、仏芯石7は下部垂直軸45回りに回転自在
に軸支された状態になっている。
【0039】そして、下部軸部材42および下部軸受部
材71は、ポリアミド系の潤滑性能を有するエンジニア
リングプラスチックが採用され、これら下部軸部材42
および下部軸受部材71によって、注油を行うことなく
円滑に仏芯石7が回転する、いわゆるオイルレスベアリ
ングが形成されている。
材71は、ポリアミド系の潤滑性能を有するエンジニア
リングプラスチックが採用され、これら下部軸部材42
および下部軸受部材71によって、注油を行うことなく
円滑に仏芯石7が回転する、いわゆるオイルレスベアリ
ングが形成されている。
【0040】そして、上記のような上記下部軸部材42
と、下部軸受部材71とで図2および図3に示す第1実
施形態の軸受構造が形成されている。
と、下部軸受部材71とで図2および図3に示す第1実
施形態の軸受構造が形成されている。
【0041】また、棹石6の天井部63には、上記下部
軸部材42と同一構造のアンカー部65、第3フランジ
部66、および下方に向かって突出した上部垂直軸67
からなる上部軸部材64が、上下方向で下部軸部材42
に対向して設けられているともに、仏芯石の上端面中心
部に上部軸受筒(上部軸受部材)74が埋設され、この
上部軸受筒74に上記上部垂直軸67が嵌入された状態
で、仏芯石7はその上部が上部軸部材64によって上部
垂直軸67回りに回転自在に支持され、これによって仏
芯石7の棹石6内でのふらつきが防止され、仏芯石7が
下部垂直軸45回りに安定して回転し得るようにしてい
る。
軸部材42と同一構造のアンカー部65、第3フランジ
部66、および下方に向かって突出した上部垂直軸67
からなる上部軸部材64が、上下方向で下部軸部材42
に対向して設けられているともに、仏芯石の上端面中心
部に上部軸受筒(上部軸受部材)74が埋設され、この
上部軸受筒74に上記上部垂直軸67が嵌入された状態
で、仏芯石7はその上部が上部軸部材64によって上部
垂直軸67回りに回転自在に支持され、これによって仏
芯石7の棹石6内でのふらつきが防止され、仏芯石7が
下部垂直軸45回りに安定して回転し得るようにしてい
る。
【0042】また、図4に示すように、下部軸部材42
および上部軸部材64は、若干蓮華台4の中心から表示
窓62側に寄った位置に設けられるように位置設定さ
れ、これによって仏芯石7の表示窓62から露出する周
面が表示窓62により接近した状態になっている。
および上部軸部材64は、若干蓮華台4の中心から表示
窓62側に寄った位置に設けられるように位置設定さ
れ、これによって仏芯石7の表示窓62から露出する周
面が表示窓62により接近した状態になっている。
【0043】このような墳墓1の構成によれば、仏芯石
7は、棹石6の表示窓62から外部に露出している部分
に手のひらを押し当て、周方向に力を加えることによっ
て仏芯石7は下部垂直軸45および上部垂直軸67回り
に容易に回転する。
7は、棹石6の表示窓62から外部に露出している部分
に手のひらを押し当て、周方向に力を加えることによっ
て仏芯石7は下部垂直軸45および上部垂直軸67回り
に容易に回転する。
【0044】従って、例えば、仏芯石7の周面に上方か
ら下方に向けて「南無阿弥陀佛」、「南無大師遍照金
剛」および「五輪の塔の図案」を記載(刻彫を含む)し
ておけば、浄土真宗の遺族の供養をするときは仏芯石7
の「南無阿弥陀佛」の記載を表示窓62を通して表示
し、真言宗の遺族の供養をするときは仏芯石7の「南無
大師遍照金剛」の記載を表示窓62を通して表示し、古
い先祖を供養するときは「五輪の塔の図案」を表示する
ことができ、それぞれ別個に墳墓や供養塔を建立する必
要はなく、墳墓建立費用を安価に抑える上で極めて有効
である。
ら下方に向けて「南無阿弥陀佛」、「南無大師遍照金
剛」および「五輪の塔の図案」を記載(刻彫を含む)し
ておけば、浄土真宗の遺族の供養をするときは仏芯石7
の「南無阿弥陀佛」の記載を表示窓62を通して表示
し、真言宗の遺族の供養をするときは仏芯石7の「南無
大師遍照金剛」の記載を表示窓62を通して表示し、古
い先祖を供養するときは「五輪の塔の図案」を表示する
ことができ、それぞれ別個に墳墓や供養塔を建立する必
要はなく、墳墓建立費用を安価に抑える上で極めて有効
である。
【0045】図5は、仏芯石7をその下部で軸心回りに
回転自在に支持する軸受構造の第2実施形態を示す斜視
図であり、図6は、そのC−C線断面図である。これら
の図に示すように、第2実施形態の軸受構造は、下部軸
受部材として上面部から蓮華台4に埋設されたセラミッ
クベアリング(軸受部材)420と、下面部から仏芯石
7に埋設され、かつ、上記セラミックベアリング420
に結合される下部軸部材710とを備えて構成されてい
る。
回転自在に支持する軸受構造の第2実施形態を示す斜視
図であり、図6は、そのC−C線断面図である。これら
の図に示すように、第2実施形態の軸受構造は、下部軸
受部材として上面部から蓮華台4に埋設されたセラミッ
クベアリング(軸受部材)420と、下面部から仏芯石
7に埋設され、かつ、上記セラミックベアリング420
に結合される下部軸部材710とを備えて構成されてい
る。
【0046】上記セラミックベアリング420は、蓮華
台4の上面部に穿設された嵌入孔46に嵌入される軸受
筒421と、この軸受筒421の上縁部に設けられたフ
ランジ状の支持円盤422と、この支持円盤422に支
持された複数のセラミックボール(球体)423とから
なっている。
台4の上面部に穿設された嵌入孔46に嵌入される軸受
筒421と、この軸受筒421の上縁部に設けられたフ
ランジ状の支持円盤422と、この支持円盤422に支
持された複数のセラミックボール(球体)423とから
なっている。
【0047】上記軸受筒421には、その外周面に上下
2段の環状溝421aが凹設され、これらの環状溝42
1aにゴム製のオーリング430が嵌め込まれている。
このオーリング430によって、軸受筒421の嵌入孔
46への嵌入状態が安定し、軸受筒421が容易に抜け
取れないようになっている。
2段の環状溝421aが凹設され、これらの環状溝42
1aにゴム製のオーリング430が嵌め込まれている。
このオーリング430によって、軸受筒421の嵌入孔
46への嵌入状態が安定し、軸受筒421が容易に抜け
取れないようになっている。
【0048】上記支持円盤422は、図5に示すよう
に、厚み寸法が上記セラミックボール423の直径より
も薄く設定されている。このような支持円盤422に
は、同一円周上に等ピッチで貫設された8個のボール支
持孔440が設けられている。このボール支持孔440
に上記セラミックボール423が嵌め込まれた状態で孔
の上縁部および下縁部がかしめ処理され、これによっ
て、図6に示すように、セラミックボール423は、そ
の一部がボール支持孔440の上下部から外部に突出し
た状態になっている。
に、厚み寸法が上記セラミックボール423の直径より
も薄く設定されている。このような支持円盤422に
は、同一円周上に等ピッチで貫設された8個のボール支
持孔440が設けられている。このボール支持孔440
に上記セラミックボール423が嵌め込まれた状態で孔
の上縁部および下縁部がかしめ処理され、これによっ
て、図6に示すように、セラミックボール423は、そ
の一部がボール支持孔440の上下部から外部に突出し
た状態になっている。
【0049】なお、ボール支持孔440は、8個に限定
されるものではなく、少なくとも3点支持になるように
3個以上であればよく、墳墓1の規模に応じて増やして
いけばよい。この場合、3の倍数で増やしていけば、3
点支持が複数できた状態になり好ましい。
されるものではなく、少なくとも3点支持になるように
3個以上であればよく、墳墓1の規模に応じて増やして
いけばよい。この場合、3の倍数で増やしていけば、3
点支持が複数できた状態になり好ましい。
【0050】本実施形態においては、軸受筒421およ
び支持円盤422は、耐食性に優れ、かつ、強度および
靱性が大きいアルミニウム、銅、錫および燐の合金であ
る、いわゆるアルミ燐青銅が適用されている。このよう
なアルミ燐青銅を用いることにより、軸受筒421およ
び支持円盤422が野外における長期間の使用に耐え得
るようになる。
び支持円盤422は、耐食性に優れ、かつ、強度および
靱性が大きいアルミニウム、銅、錫および燐の合金であ
る、いわゆるアルミ燐青銅が適用されている。このよう
なアルミ燐青銅を用いることにより、軸受筒421およ
び支持円盤422が野外における長期間の使用に耐え得
るようになる。
【0051】なお、本発明は、軸受筒421および支持
円盤422がアルミ燐青銅製であることに限定されるも
のではなく、ステンレススチール製であってもよいし、
セラミック製であってもよい。
円盤422がアルミ燐青銅製であることに限定されるも
のではなく、ステンレススチール製であってもよいし、
セラミック製であってもよい。
【0052】上記セラミックボール423は、その材料
としてZrO2系、ZrO2−YO系、ZrO2−CaO
系、ZrO2−MgO系、Al2O3系、Al2O3−Zr
O2系、Si3N4系、SiC系、B4C系、あるいはAl
2O3−ZrO2系のセラミックスが好適に使用される。
としてZrO2系、ZrO2−YO系、ZrO2−CaO
系、ZrO2−MgO系、Al2O3系、Al2O3−Zr
O2系、Si3N4系、SiC系、B4C系、あるいはAl
2O3−ZrO2系のセラミックスが好適に使用される。
【0053】一方、上記下部軸部材710は、軸受筒4
21に摺接状態で嵌入される大径軸(中心軸)711
と、この大径軸711の上部から上方に向けて同心で延
設された小径軸712とから構成されている。このよう
な下部軸部材710は、本実施形態においては、合成樹
脂製のものが採用されている。そして、小径軸712
を、仏芯石7の底面の中心部分に上方に向けて穿設され
た嵌入孔75に嵌入することによって下部軸部材710
が仏芯石7に装着された状態になるようにしている。
21に摺接状態で嵌入される大径軸(中心軸)711
と、この大径軸711の上部から上方に向けて同心で延
設された小径軸712とから構成されている。このよう
な下部軸部材710は、本実施形態においては、合成樹
脂製のものが採用されている。そして、小径軸712
を、仏芯石7の底面の中心部分に上方に向けて穿設され
た嵌入孔75に嵌入することによって下部軸部材710
が仏芯石7に装着された状態になるようにしている。
【0054】そして、上記小径軸712の外周面には、
上下2段の環状溝712aが凹設され、これらの環状溝
712aにゴム製のオーリング720が装着される。こ
のオーリング720によって、嵌入孔75に嵌入された
下部軸部材710の脱落が防止されるようにしている。
上下2段の環状溝712aが凹設され、これらの環状溝
712aにゴム製のオーリング720が装着される。こ
のオーリング720によって、嵌入孔75に嵌入された
下部軸部材710の脱落が防止されるようにしている。
【0055】第2実施形態の軸受構造によれば、仏芯石
7に装着された下部軸部材710の大径軸711を、蓮
華台4に装着されたセラミックベアリング420の軸受
筒421に嵌入することにより、仏芯石7の底面が、セ
ラミックベアリング420の支持円盤422に支持され
たセラミックボール423に当接して載置された状態に
なる。従って、この状態で仏芯石7を周方向に回すと、
仏芯石7の底面と蓮華台4の上面とに挟持されたセラミ
ックボール423は、ボール支持孔440内で転動し、
これによって仏芯石7は下部軸部材710回りに円滑に
回転する。
7に装着された下部軸部材710の大径軸711を、蓮
華台4に装着されたセラミックベアリング420の軸受
筒421に嵌入することにより、仏芯石7の底面が、セ
ラミックベアリング420の支持円盤422に支持され
たセラミックボール423に当接して載置された状態に
なる。従って、この状態で仏芯石7を周方向に回すと、
仏芯石7の底面と蓮華台4の上面とに挟持されたセラミ
ックボール423は、ボール支持孔440内で転動し、
これによって仏芯石7は下部軸部材710回りに円滑に
回転する。
【0056】そして、第2実施形態の塾受構造において
は、軸受筒421および支持円盤422の材料として、
耐食性および靱性が優れたアルミ燐青銅が使用されてい
るとともに、セラミックボール423の材料として、全
く腐食せず、しかも極めて強度が大きい上記セラミック
スが用いられているため、墳墓を長期間に亘って雨曝し
の野外に放置しても、腐食によって仏芯石7が回り難く
なるという不都合は全く起こらず、いつでも仏芯石7を
円滑に回転させることが可能になる。
は、軸受筒421および支持円盤422の材料として、
耐食性および靱性が優れたアルミ燐青銅が使用されてい
るとともに、セラミックボール423の材料として、全
く腐食せず、しかも極めて強度が大きい上記セラミック
スが用いられているため、墳墓を長期間に亘って雨曝し
の野外に放置しても、腐食によって仏芯石7が回り難く
なるという不都合は全く起こらず、いつでも仏芯石7を
円滑に回転させることが可能になる。
【0057】以下、図7〜図9を基に本発明に係る墳墓
の製造方法を説明する。図7〜図9は、本発明に係る墳
墓の製造方法の一実施形態を説明するための説明図であ
る。そして、図7は環状穿孔工程を示す説明図であり、
(イ)は仏石原料に環状穿孔を施す直前の状態、(ロ)
は仏石原料に環状穿孔が施された状態をそれぞれ示して
いる。また、図8は仏芯石分離工程を示す説明図であ
り、(イ)は表示窓を開口するために丸鋸で仏石原料の
一側面を切断している状態、(ロ)は仏芯石を分離しつ
つある状態、(ハ)は分離された状態をそれぞれ示して
いる。さらに、図9は上部軸部材取付工程を示す説明図
であり、(イ)は輪切り片を切り取っている状態、
(ロ)は輪切り片に上部軸部材を装着しつつある状態、
(ハ)は上部軸部材を埋設した輪切り片を棹石の収納空
間の天井部に接合した状態をそれぞれ示している。
の製造方法を説明する。図7〜図9は、本発明に係る墳
墓の製造方法の一実施形態を説明するための説明図であ
る。そして、図7は環状穿孔工程を示す説明図であり、
(イ)は仏石原料に環状穿孔を施す直前の状態、(ロ)
は仏石原料に環状穿孔が施された状態をそれぞれ示して
いる。また、図8は仏芯石分離工程を示す説明図であ
り、(イ)は表示窓を開口するために丸鋸で仏石原料の
一側面を切断している状態、(ロ)は仏芯石を分離しつ
つある状態、(ハ)は分離された状態をそれぞれ示して
いる。さらに、図9は上部軸部材取付工程を示す説明図
であり、(イ)は輪切り片を切り取っている状態、
(ロ)は輪切り片に上部軸部材を装着しつつある状態、
(ハ)は上部軸部材を埋設した輪切り片を棹石の収納空
間の天井部に接合した状態をそれぞれ示している。
【0058】図7に示す環状穿孔工程においては、ま
ず、図7の(イ)に示すように、仏石5の外観形状が略
形成された仏石原料50を図略の支持台上に立設状態で
固定し、円筒状の穿孔歯81を有する円筒状穿孔工具8
を用い、仏石原料50に対してその上端面から垂直に穿
孔する。そうすると、図7の(ロ)に示すように、仏石
原料50内に没入した穿孔歯81の中に、仏芯石7にな
る仏石原料50と一体の円筒体70が形成された状態に
なる。
ず、図7の(イ)に示すように、仏石5の外観形状が略
形成された仏石原料50を図略の支持台上に立設状態で
固定し、円筒状の穿孔歯81を有する円筒状穿孔工具8
を用い、仏石原料50に対してその上端面から垂直に穿
孔する。そうすると、図7の(ロ)に示すように、仏石
原料50内に没入した穿孔歯81の中に、仏芯石7にな
る仏石原料50と一体の円筒体70が形成された状態に
なる。
【0059】ついで、図8に示す仏芯石分離工程におい
ては、穿孔歯81を仏石原料50から引き抜き抜いてか
ら仏石原料50を横置きにし、図8の(イ)に示すよう
に、仏石原料50の一側面に丸鋸を当てて表示窓62の
形状に沿うように切断し、表示窓62を開口する。つい
で、図8の(ロ)に示すように、ハンマーのような殴打
部材を用い、表示窓62を介して円筒体70を殴打す
る。そうすると、図8の(ハ)に示すように、円筒体7
0の根本部分が打ち割られて仏石原料50から分離する
とともに、棹石6としての仏石原料50内に収納空間6
1が形成された状態になる。
ては、穿孔歯81を仏石原料50から引き抜き抜いてか
ら仏石原料50を横置きにし、図8の(イ)に示すよう
に、仏石原料50の一側面に丸鋸を当てて表示窓62の
形状に沿うように切断し、表示窓62を開口する。つい
で、図8の(ロ)に示すように、ハンマーのような殴打
部材を用い、表示窓62を介して円筒体70を殴打す
る。そうすると、図8の(ハ)に示すように、円筒体7
0の根本部分が打ち割られて仏石原料50から分離する
とともに、棹石6としての仏石原料50内に収納空間6
1が形成された状態になる。
【0060】この状態で円筒体70には上記分離によっ
て円筒体側分離面70aが形成されているとともに、収
納空間61の底部には上記円筒体側分離面70aに対応
した棹石側分離面60aが形成された状態になってい
る。そして、分離した円筒体70は収納空間61から引
き出され、図9に示す上部軸受部材取付工程に移され
る。
て円筒体側分離面70aが形成されているとともに、収
納空間61の底部には上記円筒体側分離面70aに対応
した棹石側分離面60aが形成された状態になってい
る。そして、分離した円筒体70は収納空間61から引
き出され、図9に示す上部軸受部材取付工程に移され
る。
【0061】上部軸受部材取付工程においては、図9の
(イ)に示すように、丸鋸等の切断部材を用いて円筒体
70の分離面70a側の端部が輪切りにされ、これによ
って輪切り片701が形成される。この輪切り片701
の切断面の中心部分に装着孔702が穿設され、この装
着孔702に、図9の(ロ)に示すように上部軸部材6
4のアンカー部65が嵌入されて接着固定される。つい
で、図9の(ハ)に示すように、輪切り片701は、そ
の円筒体側分離面70aが分離されたときと同一の状態
になるように棹石側分離面60aに接着されることによ
り棹石6内の天井部に固定される。
(イ)に示すように、丸鋸等の切断部材を用いて円筒体
70の分離面70a側の端部が輪切りにされ、これによ
って輪切り片701が形成される。この輪切り片701
の切断面の中心部分に装着孔702が穿設され、この装
着孔702に、図9の(ロ)に示すように上部軸部材6
4のアンカー部65が嵌入されて接着固定される。つい
で、図9の(ハ)に示すように、輪切り片701は、そ
の円筒体側分離面70aが分離されたときと同一の状態
になるように棹石側分離面60aに接着されることによ
り棹石6内の天井部に固定される。
【0062】なお、図示はしていないが、円筒体70か
らの輪切り片701の分離によって形成された仏芯石7
の一端面には下部軸受部材71が、他端面には上部軸受
筒74が装着されるとともに、下部軸部材42は下部軸
部材42が埋設される。ついで、上部軸部材64の装着
された棹石6を、蓮華台4上に下部軸部材42および下
部軸受部材71を介して載置され、かつ、上端面に上部
軸受筒74が埋設された仏芯石7に被せ、上部垂直軸6
7を上部軸受筒74に嵌入することにより、図2および
図3に示すように、仏芯石7が、棹石6内で下部垂直軸
45および上部垂直軸67回りに回転自在に軸支された
仏石5が得られる。
らの輪切り片701の分離によって形成された仏芯石7
の一端面には下部軸受部材71が、他端面には上部軸受
筒74が装着されるとともに、下部軸部材42は下部軸
部材42が埋設される。ついで、上部軸部材64の装着
された棹石6を、蓮華台4上に下部軸部材42および下
部軸受部材71を介して載置され、かつ、上端面に上部
軸受筒74が埋設された仏芯石7に被せ、上部垂直軸6
7を上部軸受筒74に嵌入することにより、図2および
図3に示すように、仏芯石7が、棹石6内で下部垂直軸
45および上部垂直軸67回りに回転自在に軸支された
仏石5が得られる。
【0063】上記墳墓の製造方法によれば、仏石原料5
0を円筒状穿孔工具8を用いて環状に穿孔し、その結果
仏石原料50内に得られた円筒体70の根本部分を打ち
割り、その円筒体側分離面70aの方の端部を輪切りに
して仏芯石7を得るようにしているため、一つの仏石原
料50から棹石6と仏芯石7とが得られる。従って、従
来のように一つの仏石原料から棹石6をつくり、もう一
つの仏石原料から仏芯石7をつくる場合に比べて仏石原
料の必要数量が半分になり、原料コストの削減を図る上
で極めて有効である。
0を円筒状穿孔工具8を用いて環状に穿孔し、その結果
仏石原料50内に得られた円筒体70の根本部分を打ち
割り、その円筒体側分離面70aの方の端部を輪切りに
して仏芯石7を得るようにしているため、一つの仏石原
料50から棹石6と仏芯石7とが得られる。従って、従
来のように一つの仏石原料から棹石6をつくり、もう一
つの仏石原料から仏芯石7をつくる場合に比べて仏石原
料の必要数量が半分になり、原料コストの削減を図る上
で極めて有効である。
【0064】また、上記円筒体70の切断により輪切り
片701を得、この輪切り片701の切断面に上部軸部
材64を装着するとともに、円筒体側分離面70aを棹
石6の棹石側分離面60aに分離面の凹凸が互いに噛み
合うように合わせて接合するようにしているため、両者
の接合状態は確実なものになる。しかも、上部軸部材6
4の装着操作は、棹石6の収納空間61から取り出され
た輪切り片701に対して施されるため、棹石6の奥部
に上部軸部材64を取り付ける場合に比べて作業が極め
て容易になり、加工コストの低減を図る上での効果は極
めて大きい。
片701を得、この輪切り片701の切断面に上部軸部
材64を装着するとともに、円筒体側分離面70aを棹
石6の棹石側分離面60aに分離面の凹凸が互いに噛み
合うように合わせて接合するようにしているため、両者
の接合状態は確実なものになる。しかも、上部軸部材6
4の装着操作は、棹石6の収納空間61から取り出され
た輪切り片701に対して施されるため、棹石6の奥部
に上部軸部材64を取り付ける場合に比べて作業が極め
て容易になり、加工コストの低減を図る上での効果は極
めて大きい。
【0065】上記の実施形態においては、棹石6および
仏芯石7は御影石が採用されているが、両者を御影石で
つくる代わりに、棹石6を御影石でつくり、棹石6を黒
い石でつくるようにするなど、石の色を異ならせるよう
にしてもよい。こうすることによって墳墓1の外観が美
麗になる。
仏芯石7は御影石が採用されているが、両者を御影石で
つくる代わりに、棹石6を御影石でつくり、棹石6を黒
い石でつくるようにするなど、石の色を異ならせるよう
にしてもよい。こうすることによって墳墓1の外観が美
麗になる。
【0066】図10は、本発明に係る墳墓1aの他の実
施形態を示す斜視図である。この実施形態においては、
蓮華台4が設けられておらず、仏石5が上台3の上に直
接装着されている。すなわち、この実施形態において
は、上台3が仏石5を支持する本発明に係る台石の役割
を果たしている。なお、本発明は、下台2、上台3等の
段数については限定はなく、1段でもよいし、4段以上
でもよい。
施形態を示す斜視図である。この実施形態においては、
蓮華台4が設けられておらず、仏石5が上台3の上に直
接装着されている。すなわち、この実施形態において
は、上台3が仏石5を支持する本発明に係る台石の役割
を果たしている。なお、本発明は、下台2、上台3等の
段数については限定はなく、1段でもよいし、4段以上
でもよい。
【0067】図11は、本発明に係る墳墓の製造方法の
他の実施形態を説明するための斜視図であり、(イ)は
被せ石6bを刳貫き石6aに被せる直前の状態、(ロ)
は刳貫き石6aに被せ石6bが被せられて棹石6が形成
された状態、(ハ)は屋根形被せ石6cが刳貫き石6a
に被せられた状態をそれぞれ示している。
他の実施形態を説明するための斜視図であり、(イ)は
被せ石6bを刳貫き石6aに被せる直前の状態、(ロ)
は刳貫き石6aに被せ石6bが被せられて棹石6が形成
された状態、(ハ)は屋根形被せ石6cが刳貫き石6a
に被せられた状態をそれぞれ示している。
【0068】この実施形態の製造方法においては、先の
実施形態の製造方法の環状穿孔工程(図7)において、
円筒状穿孔工具8により仏石原料50を刳貫き、長手方
向に貫通した図11の(イ)に示すような刳貫き石6a
ををつくるとともに、別途この刳貫き石6aに被せる被
せ石6bをつくり、この被せ石6bの天井面に上部軸部
材64を取り付け、仏芯石7の装着された刳貫き石6a
に被せ石6bを被せることによって、図11の(ロ)に
示すような棹石6が形成されている。
実施形態の製造方法の環状穿孔工程(図7)において、
円筒状穿孔工具8により仏石原料50を刳貫き、長手方
向に貫通した図11の(イ)に示すような刳貫き石6a
ををつくるとともに、別途この刳貫き石6aに被せる被
せ石6bをつくり、この被せ石6bの天井面に上部軸部
材64を取り付け、仏芯石7の装着された刳貫き石6a
に被せ石6bを被せることによって、図11の(ロ)に
示すような棹石6が形成されている。
【0069】このような製造方法を採用することによ
り、製造が容易になるとともに、刳貫き石6aと被せ石
6bとの石の種類を異ならせて色調を変えることが可能
になり、こうすることによって棹石6が美麗になる。ま
た、図11の(ハ)に示すように、屋根形被せ石6cを
採用することにより、棹石6を荘厳なものにすることが
できる。
り、製造が容易になるとともに、刳貫き石6aと被せ石
6bとの石の種類を異ならせて色調を変えることが可能
になり、こうすることによって棹石6が美麗になる。ま
た、図11の(ハ)に示すように、屋根形被せ石6cを
採用することにより、棹石6を荘厳なものにすることが
できる。
【0070】なお、上記の実施形態においては、仏芯石
7を回転可能に支持する軸受構造に、上記オイルレスベ
アリングあるいはセラミックベアリング420を適用し
たが、これらオイルレスベアリングやセラミックベアリ
ング420に代えて、通常のスラストボールベアリング
を適用することも可能である。この場合、スラストボー
ルベアリングは、例えば、合成樹脂製の軸受部材と、こ
の軸受部材に自軸心回りに回転自在に結合される合成樹
脂製の軸部材との間に介設すればよい。
7を回転可能に支持する軸受構造に、上記オイルレスベ
アリングあるいはセラミックベアリング420を適用し
たが、これらオイルレスベアリングやセラミックベアリ
ング420に代えて、通常のスラストボールベアリング
を適用することも可能である。この場合、スラストボー
ルベアリングは、例えば、合成樹脂製の軸受部材と、こ
の軸受部材に自軸心回りに回転自在に結合される合成樹
脂製の軸部材との間に介設すればよい。
【0071】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の墳墓によれば、
仏石は、台石の中央部に立設された垂直軸回りに回転可
能に支持される仏芯石と、この仏芯石を内包する収納空
間を備えた棹石とからなり、上記棹石の周面部には上記
仏芯石の周面の一部を露出させ得る少なくとも一つの表
示窓を設けているため、棹石の表示窓から外部に露出し
ている仏芯石に対して周方向に手で力を加えることによ
り、仏芯石を垂直軸回りに回転させることが可能であ
り、この回転によって仏芯石の表示窓からの露出面を更
新し得るようになる。
仏石は、台石の中央部に立設された垂直軸回りに回転可
能に支持される仏芯石と、この仏芯石を内包する収納空
間を備えた棹石とからなり、上記棹石の周面部には上記
仏芯石の周面の一部を露出させ得る少なくとも一つの表
示窓を設けているため、棹石の表示窓から外部に露出し
ている仏芯石に対して周方向に手で力を加えることによ
り、仏芯石を垂直軸回りに回転させることが可能であ
り、この回転によって仏芯石の表示窓からの露出面を更
新し得るようになる。
【0072】従って、仏芯石の外周面に墓碑銘その他所
望の事項を記載しておけば、仏芯石を回すことによって
所望の記載事項を表示窓に位置させることが可能にな
り、同一家族内で夫婦あるいは親子で宗旨が異なり、こ
れによって墓碑名の記載形式が異なるようなことがあっ
ても、複数の墓碑名を仏芯石の周面に記載しておくこと
により解決する。
望の事項を記載しておけば、仏芯石を回すことによって
所望の記載事項を表示窓に位置させることが可能にな
り、同一家族内で夫婦あるいは親子で宗旨が異なり、こ
れによって墓碑名の記載形式が異なるようなことがあっ
ても、複数の墓碑名を仏芯石の周面に記載しておくこと
により解決する。
【0073】また、近い将来の夫婦別姓時においても、
各人が自分の姓の先祖を祀るべく、夫婦それぞれが自分
の姓の、例えば「何々家先祖代々之墓」という墓碑名を
仏芯石の周面に記載しておくことにより解決する。そし
て、妻の姓の墓碑名を刻印することにより、母方が絶家
になっても無縁仏になることはない。
各人が自分の姓の先祖を祀るべく、夫婦それぞれが自分
の姓の、例えば「何々家先祖代々之墓」という墓碑名を
仏芯石の周面に記載しておくことにより解決する。そし
て、妻の姓の墓碑名を刻印することにより、母方が絶家
になっても無縁仏になることはない。
【0074】また、仏芯石に五輪の塔の形を記載してお
くことにより、墳墓を供養塔として併用することが可能
になる。
くことにより、墳墓を供養塔として併用することが可能
になる。
【0075】さらに、棹石と仏芯石とは分離可能である
ため、例えば宗旨変え等によって仏芯石の外周面に記載
された墓碑名を変更する必要が生じたとき、旧い仏芯石
を新たな墓碑名を記載した別の仏芯石に取り換えること
によって対応することが可能であり、従って、仏石を全
て取り換える場合に比較して安価であり、経済的に有利
である。
ため、例えば宗旨変え等によって仏芯石の外周面に記載
された墓碑名を変更する必要が生じたとき、旧い仏芯石
を新たな墓碑名を記載した別の仏芯石に取り換えること
によって対応することが可能であり、従って、仏石を全
て取り換える場合に比較して安価であり、経済的に有利
である。
【0076】加えて、中古品の墳墓であっても、固有の
墓碑名が記載された仏芯石を外し、新しい仏芯石を装着
することによって商取引が可能になり、中古墳墓の再生
利用の面でも有用である。
墓碑名が記載された仏芯石を外し、新しい仏芯石を装着
することによって商取引が可能になり、中古墳墓の再生
利用の面でも有用である。
【0077】本発明の請求項2記載の墳墓によれば、仏
芯石を収納する収納空間を、棹石原料に端面から環状に
穿孔処理を施すことによって形成し、穿孔処理で仏石原
料から分離された円柱体を仏芯石として利用したため、
一つの原料石材から棹石と仏芯石とを同時に得ることが
でき、別々の原料石材から棹石と仏芯石とをつくる場合
に比べて原料石材を略半量で済ませることが可能にな
り、原料コストの低減化に寄与することができる。
芯石を収納する収納空間を、棹石原料に端面から環状に
穿孔処理を施すことによって形成し、穿孔処理で仏石原
料から分離された円柱体を仏芯石として利用したため、
一つの原料石材から棹石と仏芯石とを同時に得ることが
でき、別々の原料石材から棹石と仏芯石とをつくる場合
に比べて原料石材を略半量で済ませることが可能にな
り、原料コストの低減化に寄与することができる。
【0078】本発明の請求項3記載の墳墓によれば、台
石と上記仏芯石との間にベアリングを介設したため、仏
芯石を垂直軸回りに円滑に回転させることができる。
石と上記仏芯石との間にベアリングを介設したため、仏
芯石を垂直軸回りに円滑に回転させることができる。
【0079】本発明の請求項4記載の墳墓によれば、ベ
アリングとして合成樹脂製の軸受部材、およびこの軸受
部材に自軸心回りに回転自在に結合される軸部材が採用
されているため、これら軸受部材および軸部材はいずれ
発錆せず、墳墓が長期間に亘って野外に曝され、雨雪を
受けても、ベアリングとしての機能が発揮される。従っ
て、ベアリングの腐食によって仏芯石の回転が円滑に行
われなくなるという不都合が回避される。
アリングとして合成樹脂製の軸受部材、およびこの軸受
部材に自軸心回りに回転自在に結合される軸部材が採用
されているため、これら軸受部材および軸部材はいずれ
発錆せず、墳墓が長期間に亘って野外に曝され、雨雪を
受けても、ベアリングとしての機能が発揮される。従っ
て、ベアリングの腐食によって仏芯石の回転が円滑に行
われなくなるという不都合が回避される。
【0080】本発明の請求項5記載の墳墓によれば、ベ
アリングとしてセラミックス製の球体を用いたものが採
用されているため、球体は発錆することがなく、墳墓が
長期間に亘って野外に曝され、雨雪を受けても、ベアリ
ングとしての機能を発揮させることが可能であり、ベア
リングの腐食によって仏芯石の回転が円滑に行われなく
なるという不都合を確実に回避することができる。
アリングとしてセラミックス製の球体を用いたものが採
用されているため、球体は発錆することがなく、墳墓が
長期間に亘って野外に曝され、雨雪を受けても、ベアリ
ングとしての機能を発揮させることが可能であり、ベア
リングの腐食によって仏芯石の回転が円滑に行われなく
なるという不都合を確実に回避することができる。
【0081】本発明の請求項6記載の墳墓によれば、ベ
アリングとしてスラストボールベアリングを使用したた
め、仏芯石を極めて容易に、かつ、軽く回転させること
ができる。
アリングとしてスラストボールベアリングを使用したた
め、仏芯石を極めて容易に、かつ、軽く回転させること
ができる。
【0082】本発明の請求項7記載の墳墓によれば、仏
芯石は、その上端面の中心部分が上記棹石内で上部垂直
軸回りに回転可能に軸支されているため、棹石内の仏芯
石の支持状態および回転状態を安定させることができ
る。
芯石は、その上端面の中心部分が上記棹石内で上部垂直
軸回りに回転可能に軸支されているため、棹石内の仏芯
石の支持状態および回転状態を安定させることができ
る。
【0083】本発明の請求項8記載の墳墓の製造方法に
よれば、棹石の立体形状に形成した仏石原料に円筒状穿
孔工具を用いて穿孔し、得られた穿孔体の周面部の一部
を切り抜いて上記表示窓が設けられた上記棹石にし、上
記円筒状穿孔工具の中に残留した円柱体を取り出してこ
れを上記仏芯石にし、この仏芯石を棹石の収納空間に上
記台石上で上記垂直軸回りに回転可能に装填するように
しているため、一つの仏石原料から棹石および仏芯石の
双方が得られ、墳墓の製造コストを低減する上での効果
は大きい。
よれば、棹石の立体形状に形成した仏石原料に円筒状穿
孔工具を用いて穿孔し、得られた穿孔体の周面部の一部
を切り抜いて上記表示窓が設けられた上記棹石にし、上
記円筒状穿孔工具の中に残留した円柱体を取り出してこ
れを上記仏芯石にし、この仏芯石を棹石の収納空間に上
記台石上で上記垂直軸回りに回転可能に装填するように
しているため、一つの仏石原料から棹石および仏芯石の
双方が得られ、墳墓の製造コストを低減する上での効果
は大きい。
【0084】本発明の請求項9記載の墳墓の製造方法に
よれば、墳墓原料から切り出した回転体の輪切り片の平
面側の端面の中心部分および仏芯石の端面の中心部のい
ずれか一方に軸受部材を設けるとともに、他方に上記軸
受部材に支持される上部垂直軸を設けた後、輪切り片の
分離面を棹石分離面に分離されたときの状態になるよう
に接合し、上記軸受部材に上部垂直軸を嵌入することに
より棹石内の仏芯石をその上部で支持するようにしてい
るため、軸受部材および上部垂直軸のいずれかの上部軸
支部材が設けられた輪切り片を、その分離面が棹石の分
離面に分離されたときの状態で接合するようにしている
ため、両者の分離面の凹凸が互いに嵌まり合った面接触
状態で棹石の収納空間内の天井部に分離片が接合され、
棹石の天井部に上部軸支部材が設けられた状態にするこ
とができる。
よれば、墳墓原料から切り出した回転体の輪切り片の平
面側の端面の中心部分および仏芯石の端面の中心部のい
ずれか一方に軸受部材を設けるとともに、他方に上記軸
受部材に支持される上部垂直軸を設けた後、輪切り片の
分離面を棹石分離面に分離されたときの状態になるよう
に接合し、上記軸受部材に上部垂直軸を嵌入することに
より棹石内の仏芯石をその上部で支持するようにしてい
るため、軸受部材および上部垂直軸のいずれかの上部軸
支部材が設けられた輪切り片を、その分離面が棹石の分
離面に分離されたときの状態で接合するようにしている
ため、両者の分離面の凹凸が互いに嵌まり合った面接触
状態で棹石の収納空間内の天井部に分離片が接合され、
棹石の天井部に上部軸支部材が設けられた状態にするこ
とができる。
【0085】そして、棹石から切り出した仏芯石から分
離片を分離し、この分離片に上部軸支部材を設けるよう
にしているため、棹石の収納空間の天井部に直接上部軸
支部材を設ける工作を行う場合に比較し、容易に工作す
ることができ、製造コストの低減を図る上で好都合であ
る。
離片を分離し、この分離片に上部軸支部材を設けるよう
にしているため、棹石の収納空間の天井部に直接上部軸
支部材を設ける工作を行う場合に比較し、容易に工作す
ることができ、製造コストの低減を図る上で好都合であ
る。
【図1】本発明に係る墳墓の一実施形態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】仏石の一実施形態を示す一部切欠き斜視図であ
る。
る。
【図3】図2のA−A線断面図であり、第1実施形態の
軸受構造を示している。
軸受構造を示している。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】第2実施形態の軸受構造を示す斜視図である。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】本発明に係る墳墓の製造方法の一実施形態を説
明するための説明図であり、(イ)は環状穿孔工程にお
いて仏石原料に環状穿孔を施す直前の状態、(ロ)は環
状穿孔工程において仏石原料に環状穿孔が施された状態
をそれぞれ示している。
明するための説明図であり、(イ)は環状穿孔工程にお
いて仏石原料に環状穿孔を施す直前の状態、(ロ)は環
状穿孔工程において仏石原料に環状穿孔が施された状態
をそれぞれ示している。
【図8】本発明に係る墳墓の製造方法の一実施形態を説
明するための説明図であり、(イ)は仏芯石分離工程に
おいて表示窓を開口するために丸鋸で仏石原料の一側面
を切断している状態、(ロ)は仏芯石分離工程において
仏芯石を分離しつつある状態、(ハ)は仏芯石分離工程
において仏芯石が分離された状態をそれぞれ示してい
る。
明するための説明図であり、(イ)は仏芯石分離工程に
おいて表示窓を開口するために丸鋸で仏石原料の一側面
を切断している状態、(ロ)は仏芯石分離工程において
仏芯石を分離しつつある状態、(ハ)は仏芯石分離工程
において仏芯石が分離された状態をそれぞれ示してい
る。
【図9】上部軸部材取付工程を示す説明図であり、
(イ)は輪切り片を切り取っている状態、(ロ)は輪切
り片に上部軸部材を装着しつつある状態、(ハ)は上部
軸部材を埋設した輪切り片を棹石の収納空間の天井部に
接合した状態をそれぞれ示している。
(イ)は輪切り片を切り取っている状態、(ロ)は輪切
り片に上部軸部材を装着しつつある状態、(ハ)は上部
軸部材を埋設した輪切り片を棹石の収納空間の天井部に
接合した状態をそれぞれ示している。
【図10】本発明に係る墳墓の他の実施形態を示す斜視
図である。
図である。
【図11】本発明に係る墳墓の製造方法の他の実施形態
を説明するための斜視図であり、(イ)は被せ石を刳貫
き石に被せる直前の状態、(ロ)は刳貫き石に被せ石が
被せられて棹石が形成された状態、(ハ)は屋根形被せ
石が刳貫き石に被せられた状態をそれぞれ示している。
を説明するための斜視図であり、(イ)は被せ石を刳貫
き石に被せる直前の状態、(ロ)は刳貫き石に被せ石が
被せられて棹石が形成された状態、(ハ)は屋根形被せ
石が刳貫き石に被せられた状態をそれぞれ示している。
1 墳墓 2 下台 21 納骨室 3 上台 4 蓮華台 41 据付け台 42 下部軸部材 43 アンカー部 44 第1フランジ部 45 下部垂直軸 420 セラミックベアリング(軸受部材) 421 軸受筒 421a,712a 環状溝 422 支持円盤 423 セラミックボール(球体) 430,720 オーリング 440 ボール支持孔 5 仏石 50 仏石原料 6 棹石 60a 棹石側分離面 61 収納空間 62 表示窓 63 天井部 64 上部軸部材 65 アンカー部 66 第3フランジ部 67 上部垂直軸 7 仏芯石 70 円筒体 70a 円筒体側分離面 71 下部軸受部材 72 第2フランジ部 73 下部軸受筒 74 上部軸受筒 710 下部軸部材 711 大径軸(中心軸) 712 小径軸 712a 環状溝
Claims (9)
- 【請求項1】 石材製の台石と、この台石上に立設され
る石材製の仏石とからなる墳墓であって、上記仏石は、
台石の中央部に立設された垂直軸回りに回転可能に支持
される仏芯石と、この仏芯石を内包する収納空間を備え
た棹石とからなり、上記棹石の周面部には上記仏芯石の
周面の一部を露出させ得る少なくとも一つの表示窓が設
けられ、上記棹石は、棹石原料に端面から穿孔処理を施
すことによって形成されていることを特徴とする墳墓。 - 【請求項2】 上記収納空間は、棹石原料に端面から環
状に穿孔処理を施すことによって形成され、上記仏芯石
は、上記穿孔処理で仏石原料から分離された円柱体によ
って形成されていることを特徴とする請求項1記載の墳
墓。 - 【請求項3】 上記台石と上記仏芯石との間にベアリン
グが介設されていることを特徴とする請求項1または2
記載の墳墓。 - 【請求項4】 上記ベアリングは、合成樹脂製の軸受部
材と、この軸受部材に自軸心回りに回転自在に結合され
る合成樹脂製の軸部材とからなり、上記軸受部材および
上記軸部材は、相互に結合された状態で上記軸心に直交
して互いに当接する当接面を備えたフランジ部を有して
いることを特徴とする請求項3記載の墳墓。 - 【請求項5】 上記ベアリングは、上記仏芯石の底面か
ら下方に向かって突出する中心軸と、上記台石の上面に
設けられ、かつ、上記中心軸を軸心回りに回転自在に支
持する軸受部材とを備えて形成され、上記軸受部材は、
上記仏芯石と上記台石との間に介設されるフランジ部を
有し、このフランジ部には、一部が上下から突出した状
態で回動自在に支持された複数の球体が設けられ、これ
らの球体は上記仏芯石を支持するように配置され、上記
球体は、セラミックスによって形成されていることを特
徴とする請求項3記載の墳墓。 - 【請求項6】 上記ベアリングは、合成樹脂製の軸受部
材と、この軸受部材に自軸心回りに回転自在に結合され
る合成樹脂製の軸部材と、この軸受部材と上記軸部材と
の間に介設されるスラストボールベアリングとからなる
ものであることを特徴とする請求項3記載の墳墓。 - 【請求項7】 上記仏芯石は、その上端面の中心部分が
上記棹石内で上部垂直軸回りに回転可能に軸支されてい
ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
墳墓。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の墳墓
を製造する方法であって、上記棹石の立体形状に形成し
た仏石原料に円筒状穿孔工具を用いて穿孔し、得られた
穿孔体の周面部の一部を切り抜いて上記表示窓が設けら
れた上記棹石にし、上記円筒状穿孔工具の中に残留した
円柱体を取り出してこれを上記仏芯石にし、この仏芯石
を棹石の収納空間に上記台石上で上記垂直軸回りに回転
可能に装填することを特徴とする墳墓の製造方法。 - 【請求項9】 請求項8記載の墳墓の製造方法におい
て、上記仏石原料を円筒状穿孔工具を用いて途中まで穿
孔した後、円筒状穿孔工具を引き抜き、ついで仏石原料
の周面部を切り抜いて仏石原料の中に残留した円柱体を
分離して仏石原料を棹石にし、上記分離された円柱体を
仏石原料から引き抜いて分離面側の端部を輪切りにして
得られた輪切り片を除くことにより仏芯石を形成し、上
記輪切り片の平面側の端面の中心部分および仏芯石の端
面の中心部のいずれか一方に軸受部材を設けるととも
に、他方に上記軸受部材に支持される上部垂直軸を設け
た後、輪切り片の分離面を棹石分離面に分離されたとき
の状態になるように接合し、上記軸受部材に上部垂直軸
を嵌入することにより棹石内の仏芯石をその上部で支持
するようにしたことを特徴とする墳墓の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27652696A JP2905745B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-10-18 | 墳墓およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-80109 | 1996-04-02 | ||
JP8010996 | 1996-04-02 | ||
JP27652696A JP2905745B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-10-18 | 墳墓およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09324559A JPH09324559A (ja) | 1997-12-16 |
JP2905745B2 true JP2905745B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=26421161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27652696A Expired - Fee Related JP2905745B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-10-18 | 墳墓およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2905745B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7216459B1 (ja) * | 2022-11-09 | 2023-02-01 | ベルストン株式会社 | 石材構造物、及び、回動機構 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP27652696A patent/JP2905745B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09324559A (ja) | 1997-12-16 |
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