JP3045792U - 墓 標 - Google Patents
墓 標Info
- Publication number
- JP3045792U JP3045792U JP1997007214U JP721497U JP3045792U JP 3045792 U JP3045792 U JP 3045792U JP 1997007214 U JP1997007214 U JP 1997007214U JP 721497 U JP721497 U JP 721497U JP 3045792 U JP3045792 U JP 3045792U
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- JP
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- stone
- dead
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- Expired - Lifetime
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- Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 その下で眠る死者の一人一人に対して、弔い
たい死者の命日に、その死者の戒名や俗名等の霊記を前
にして、その死者への弔いの念を念じることができる墓
標を提供する。 【解決手段】 基石1の上面に竿石10が立てて置かれ
ており、この竿石10の上面に笠石4が置かれており、
竿石10が、基石1に立てて載置された円筒状の外円筒
2と、この外円筒2の中空部分に入れられ、基石1に水
平面内で回転自在に取り付けられた内円柱3とから構成
されており、外円筒2の前面には窓2aが形成され、内
円柱3の側周面は死者の霊記3aが形成される表示面に
なっている。
たい死者の命日に、その死者の戒名や俗名等の霊記を前
にして、その死者への弔いの念を念じることができる墓
標を提供する。 【解決手段】 基石1の上面に竿石10が立てて置かれ
ており、この竿石10の上面に笠石4が置かれており、
竿石10が、基石1に立てて載置された円筒状の外円筒
2と、この外円筒2の中空部分に入れられ、基石1に水
平面内で回転自在に取り付けられた内円柱3とから構成
されており、外円筒2の前面には窓2aが形成され、内
円柱3の側周面は死者の霊記3aが形成される表示面に
なっている。
Description
【0001】
本考案は、墓標に関する。
【0002】
従来の墓標は、基石の上に例えば直方体や円柱等の竿石が立てて置かれ、この 竿石の上面に笠石が置かれたものである。竿石には、その墓標の下で永遠に眠る 死者の戒名(法名)や俗名、没年月日、生前の業績等の霊記が刻まれている。毎 年、この死者の命日になると、この死者の親類縁者達は墓標の前で手を合わせ、 弔いの念を念じ死者を弔う。従来の墓標には、その竿石に1名の死者の霊記だけ でなく、互いに血の濃い複数名の死者の霊記が刻まれているものがある。この場 合、墓標の前で手を合わせ、弔いの念を念じることによって、1名の死者だけで なく複数名の死者を弔うことができる。
【0003】
しかるに、笠石に複数名の死者の霊記が刻まれた墓標に対して、親類縁者が墓 標の前で手を合わせて、死者を弔う場合には、死者の一人一人に対して弔うとい うよりもむしろ、互いに血の濃い複数名の死者達に対して弔いの念を念じている 。逆に云えば、死者の一人一人の霊記を見ながら、その死者に対して弔いの念を 念じることができる墓標はないという問題がある。
【0004】 本考案はかかる事情に鑑み、その下で眠る死者の一人一人に対して、弔いたい 死者の命日に、その死者の戒名や俗名等の霊記を前にして、その死者への弔いの 念を念じることができる墓標を提供することを目的とする。
【0005】
請求項1の墓標は、基石の上面に竿石が立てて置かれ、該竿石の上面に笠石が 置かれた墓標であって、前記竿石が、前記基石に立てて載置された円筒状の外円 筒と、該外円筒の中空部に入れられ、前記基石に水平面内で回転自在に取り付け られた内円柱とからなり、前記外円筒の前面には窓が形成され、前記内円柱の側 周面を、死者の霊記が形成される表示面としたことを特徴とする。 請求項2の墓標は、前記内円柱の上面に笠石が取り付けられ、該笠石を手で掴 んで、前記内円柱を水平面内で回転させるようにしたことを特徴とする。 請求項3の墓標は、前記笠石に、その円周方向に間隔をもって、前記内円柱の 霊記にそれぞれ対応する日付が刻まれていることを特徴とする。
【0006】 本明細書において、「霊記」とは、戒名もしくは法名、俗名、没年月日、生前 の業績等を含む概念である。
【0007】 請求項1の墓標によれば、内円柱を水平面内で回転させると、外円筒の窓から 内円柱に刻まれた死者の霊記が見える。さらに、内円柱を水平面内で回転させる と、外円筒の窓から他の死者の霊記が見える。弔いたい死者の霊記が、外円筒の 窓から見えれば、そこで内円柱を停止させる。そして、弔いたい死者の霊記を前 にして、手を合わせて、その死者に対して弔いの念を念じることができる。
【0008】 請求項2の墓標によれば、笠石を掴んで、この笠石を人手により水平面内で回 転させると、内円柱が水平面内で回転する。このため、外円筒の窓から内円柱に 刻まれた死者の霊記が見える。
【0009】 請求項3の墓標によれば、笠石を掴んで、この笠石を人手により水平面内で回 転させて、この笠石に刻まれた複数の死者の命日の日付のうち、弔いたい死者の 命日の日付が前面にくる角度で笠石の回転を止めると、内円柱に刻まれたその死 者の霊記を、外円筒の窓から見ることができる。
【0010】
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。 図1は、本実施形態の墓標の正面図である。同図に示すように、本実施形態の 墓標は、基石1に竿石10が立てて置かれており、この竿石10の上面に笠石4 が置かれたものである。 基石1には、断面視L字状の水抜き孔hが形成されている。つまり、この水抜 き孔hは、基石1の上面から底面まで上下方向に縦孔を貫通させ、基石1の前面 底部から前記縦孔の下端まで横方向に横孔を形成させたものである。このため、 雨水等は、この水抜き孔hを通って、基石1の前面から排出される。このため、 外円筒2の内部に水が溜まることはない。 符号Mは飾り模様を示している。符号eは、欠削された飾り部分を示している 。 なお、基石1および笠石4はそれぞれ、その素材が御影石等の花崗岩であるが 、花崗岩である必要はなく石であればよく、特に石の化学組成にまで制限はなく 、種々の化学組成の石を採択しうる。
【0011】 つぎに、竿石10を説明する。 図2は竿石10の概略斜視図である。図1〜2に示すように、この竿石10は 、外円筒2と内円柱3とから構成されている。 なお、外円筒2および内円柱3はそれぞれ、その素材が御影石等の花崗岩であ るが、花崗岩である必要はなく石であればよく、特に石の化学組成にまで制限は なく、種々の化学組成の石を採択しうる。
【0012】 竿石10の外円筒2は、基石1に立てて載置されている。この外円筒2の側周 面における前面には、縦長の窓2aが形成されている。
【0013】 図3は図1の III−III 線矢視図である。図2および3に示すように、外円筒 2の中空部分には内円柱3が入れられている。この内円柱3は、基石1に水平面 内で回転自在に取り付けられている。そして、この内円柱3の側周面には、その 円周方向に間隔をもって、戒名(法名)や俗名、没年月日、生前の業績等の複数 の死者の霊記3aが、サンドブラスター、電力もしくはエアー圧による振動工具 等で凹状に刻まれている。 なお、本実施形態の墓標において、その内円柱3の側周面には必ずしも1以上 の霊記3aが刻まれている必要はなく、内円柱3の側周面に霊記3aが刻まれて いなくとも、刻む予定であればよい。例えば、生きている人が、将来死んだとき のために、自分の霊記3aを内円柱3の側周面に刻むつもりであってもよい。 さらになお、霊記3aに非水溶性の墨や朱などを塗布しておくと、見栄えがよ く好適である。
【0014】 図4は図1のIV−IV線矢視図である。図1、2、4に示すように、基石1の上 面における中央部には、ステンレス製や防錆性の強化プラスチック製で円柱形状 の支持材11が立てて取り付けられている。他方、内円柱3の下面における中央 部には、ステンレス製や防錆性の強化プラスチック製で凹状のキャップ12がそ の開口を下向きに取り付けられている。このキャップ12は前記支持材11に嵌 めて、この支持材11の上で水平面内で回転させることができるものである。し たがって、内円柱3を基石1のすぐ上方で水平面内で回転させることができる。 なお、内円柱3を基石1に水平面内で回転自在に取り付ける手段としては、前 記支持材11およびキャップ12を用いる手段だけでなく、ベアリングを用いる 手段であってもよく、種々の手段を採択しうる。
【0015】 図2および図4に示すように、内円柱3の上面には、平面視正方形の突起3b が形成されている。 図5は、笠石4の底面図である。同図に示すように、笠石4の底面において、 その中央部に、前記内円柱3の突起3bに対応する底面視正方形のほぞ穴4bが 形成されている。さらに、笠石4には、ほぞ穴4bより外側に、前記外円筒2の 上面に対応する環凹状のレール溝4cが形成されている。 再び図1に示すように、この笠石4の鍔には、その円周方向に間隔を持って日 付4aが刻まれている。この日付4aは、死者の命日の日付であり、この笠石4 を内円柱3に取り付けたときに、内円柱3の霊記3aの上方に、その霊記3aの 死者の命日の日付4aが位置するように笠石4の鍔に刻まれている。 なお、笠石4の鍔には、必ずしも日付4aが刻まれているものだけでなく、日 付4aが刻まれていなくても刻む予定のものであってもよい。
【0016】 この笠石4のほぞ穴4bを、前記内円柱3の突起3bに嵌合し、かつ笠石4の レール溝4cを、前記外円筒2の上端部に嵌合させる。すると、内円柱3の霊記 3aの上方に笠石4の日付4aが位置する。笠石4を掴んで、外円筒2の上面で 水平面内に回転させることによって、内円柱3を水平面内で回転させることがで きる。
【0017】 しかも、笠石4を回転させて、笠石4の日付4aを外円筒2の窓2aに合わせ ると、この窓2aからその日付4aに対応する死者の霊記3aを見ることができ る。
【0018】 つぎに、本実施形態の墓標の作用効果を説明する。 参拝者が、本実施形態の墓標の笠石4を掴んで水平面内で回すと、この笠石4 とともに内円柱3が水平面内で回転する。そこで、参拝者は笠石4の複数の日付 4aのうち弔いたい死者の命日の日付4aが外円筒2の窓2aに合うように笠石 4を回転させると、内円柱3に刻まれたその死者の霊記3aを外円筒2の窓2a から見ることができる。このため、その死者の霊記3aを前にして手を合わせ、 その死者に対して弔いの念を念じることができるという効果を奏する。
【0019】 また、他の死者の命日には、再び参拝者は、笠石4の複数の日付4aのうち弔 いたい死者の命日の日付4aが外円筒2の窓2aに合うように笠石4を回転させ ると、内円柱3に刻まれたその死者の霊記3aを外円筒2の窓2aから見ること ができる。このため、その死者の霊記3aを前にして手を合わせ、その死者に対 して弔いの念を念じることができる。このようにして、全ての死者のそれぞれの 命日には、参拝者は、笠石4の複数の日付4aうち弔いたい死者の命日の日付4 aが外円筒2の窓2aに合うように笠石4を回転させると、内円柱3に刻まれた その死者の霊記3aを外円筒2の窓2aから見ることができる。このため、それ ぞれの死者の霊記3aを前にして手を合わせ、それぞれの死者に対して弔いの念 を念じることができるという効果を奏する。
【0020】 さらに、参拝の日がその死者の命日でなくとも、笠石4の日付4aを水平面内 で回転させていけば、外円筒2の窓2aから内円柱3に刻まれた死者の霊記3a が次々と見えるので、死者の霊記3aが見える毎にその死者に対して、その霊記 3aを前にして次々と手を合わせ、その死者に対して弔いの念を念じることがで きる。
【0021】
請求項1の墓標によれば、その下で眠る死者の一人一人に対して、その死者の 戒名や俗名等の霊記を前にして、その死者を弔うことができる。 請求項2の墓標によれば、外円筒の窓から弔いたい死者の霊記を見ることがで きる。このため、その死者の霊記を見ながら手を合わせて、その死者を弔うこと ができる。 請求項3の墓標によれば、笠石に刻まれた複数の日付のうち、弔いたい死者の 命日の日付が前面にくるように笠石を水平面内で回転させると、内円柱に刻まれ たその死者の霊記を、外円筒に窓から見ることができる。
【図1】本実施形態の墓標の正面図である。
【図2】竿石10の概略斜視図である。
【図3】図1の III−III 線矢視図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視図である。
【図5】笠石4の底面図である。
1 基石 2 外円筒 2a 窓 3 内円柱 3a 霊記 4 笠石 4a 日付
Claims (3)
- 【請求項1】基石の上面に竿石が立てて置かれ、該竿石
の上面に笠石が置かれた墓標であって、前記竿石が、前
記基石に立てて載置された円筒状の外円筒と、該外円筒
の中空部に入れられ、前記基石に水平面内で回転自在に
取り付けられた内円柱とからなり、前記外円筒の前面に
は窓が形成され、前記内円柱の側周面を、死者の霊記が
形成される表示面としたことを特徴とする墓標。 - 【請求項2】前記内円柱の上面に笠石が取り付けられ、
該笠石を手で掴んで、前記内円柱を水平面内で回転させ
るようにしたことを特徴とする請求項1記載の墓標。 - 【請求項3】前記笠石に、その円周方向に間隔をもっ
て、前記内円柱の霊記にそれぞれ対応する日付が刻まれ
ていることを特徴とする請求項2記載の墓標。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997007214U JP3045792U (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 墓 標 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997007214U JP3045792U (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 墓 標 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3045792U true JP3045792U (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=43180162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997007214U Expired - Lifetime JP3045792U (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 墓 標 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3045792U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5735697B1 (ja) * | 2014-10-28 | 2015-06-17 | 佐藤 幹子 | 墓石 |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP1997007214U patent/JP3045792U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5735697B1 (ja) * | 2014-10-28 | 2015-06-17 | 佐藤 幹子 | 墓石 |
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