JP2904788B2 - 高い生物学的利用能をもつ鉄‐カルシウムミネラル補給物 - Google Patents

高い生物学的利用能をもつ鉄‐カルシウムミネラル補給物

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、鉄化合物及びカルシウム化合物の双方を含
有した栄養ミネラル補給物、並びにかかる補給物で同時
投与された場合に鉄及びカルシウム間の否定的相互作用
を防止するための方法に関する。
発明の背景 ヒト及び家畜用のビタミン及びミネラル補給物は一般
的である。最近、ある群の人々は例えば骨粗鬆症のよう
なある疾患状態を予防又は軽減するめにカルシウムのよ
うなミネラル類の高摂取を必要とすることが確認される
ようになった。ある貧血の医療管理は、1日の鉄摂取量
を増加させることによってうまく操作することができ
る。一部のダイエット、即ち激しい身体的運動の場合に
は、バランスのとれた食事と考えられるものから通常得
られる量以上の多量のミネラル摂取を要するであろう。
市販品のようなミネラル補給物は、高ミネラル摂取が
望ましい多くの環境下で有用である。しかしながら、別
々のミネラル補給物摂取を要する療法に固執すると最適
状態には達しない結果となってしまうが、その理由が単
にかかる療法ではユーザーの通常の習慣及び慣行に変化
を要求するからである。ミネラル類が同時に投与される
ことがより好都合であり、その結果それらはユーザー側
で余計な注意、計画及び実行をせずとも摂取されるよう
になるであろう。
カルシウム補給物及び鉄補給物の混合物を処方するこ
とは特に困難であるが、その理由はこれらのミネラル類
が栄養の生物学的利用能に望ましくない影響を与える相
互作用を生じる傾向があるためである。
高レベルのカルシウムによる鉄吸収抑制は1940年もの
早期に確認された。それ以来、様々なグループがカルシ
ウムによる鉄吸収の著しい阻害を何度も確認してきた。
ヘモグロビン再生量の減少を含むカルシウムの有害作用
は、全身的鉄貯留量を低下させ、しかも組織及び血中鉄
レベルの回復の遅れも報告された。閉経女性の場合、カ
ルシウム補給物、即ち炭酸カルシウム及びカルシウムヒ
ドロキシアパタイトは鉄吸収量を著しく低下させた。し
かも、胎児用多数ビタミンミネラル補給物中の炭酸カル
シウムは、非妊娠女性における吸収阻害剤とみなされ
た。したがって、高カルシウム及び限界量の鉄を同時に
摂取する個人は、鉄欠乏性貧血を起こすことがある。ク
レツェイン・エス・ダブル(kletzein,S.W.),1940年,
鉄代謝,ジャーナル・オブ・ニュートリション(journa
l of Nutrition),第19巻,第187−97頁;チャップマ
ン・デー・ジー(Chapman,D.G.)及びキャンベル・ジェ
イ・エー(Campbell,J.A.),1957年,貧血ラットによる
鉄利用性に関するカルシウム及びリンの塩の効果、ブリ
ティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション(Br
itish Journal of Nutrition),第11巻,第127−133
頁;ダン・ジェイ・エー(Dunn,J.A.),1968年,ラット
の鉄吸収性に関する食用カルシウム塩及び脂肪の効果,
サウス・アフリカン・ジャーナル・オブ・メディカル・
サイエンス(South African Journal of Medical Scien
ce),第33巻,第65−70頁;バートン・ジェイ・シー
(Barton,J.C.),コンラッド・エム・イー(Conrad,M.
E.)及びパームリー・アール・テー(Parmley,R.T.),1
983年,ラットにおける無機鉄吸収のカルシウム阻害,
ガストロエンテロロジー(Gastroenterology),第84
巻,第90−101頁;ドーソン−ヒューズ・ビー(Dowson
−Hughes,B.),セリグソン・エフ・エッチ(Seligson,
F.H.)及びヒューズ・ブイ・エー(Hughes,V.A.),1986
年,閉経女性の亜鉛及び鉄貯留に関する炭酸カルシウム
及びヒドロキシアパタイトの効果,アメリカン・ジャー
ナル・オブ・クリニカル・ニュートリション(American
Journal of Clinical Nutretion),第44巻,第83−88
頁;セリグマン・ピー・エー(Seligman,P.A.),カス
キー・ジェイ・エム(Caskey,J.M.),フレーザー・ジ
ェイ・エル(Frazier,J.L.),ズッカー・アール・エム
(Zucker,R.M.),ポデル・イー・アール(Podell,E.
R.)及びアレン・アール・エム(Allen,R.M.),1983
年、胎児用多数ビタミン補給物からの鉄吸収率の測定,
オブステトリクス・アンド・ギネコロジー(Obstetrics
and Gynecology),第61巻,第356−362頁参照。
以上のことから、相容的でかつ栄養上入手可能な混合
カルシウム及び鉄補給物を得ることが望まれる。
これらの合致しないニーズを満たす鉄−プラス−カル
シウムミネラル補給物を提供することが、本発明の目的
である。
鉄及びカルシウム双方で食品、飲料及びミネラル補給
組成物を強化するための方法を提供することが、本発明
のもう1つの目的である。
これらの及び他の目的が本発明で担われており、これ
らは以下の開示から明らかになるであろう。
背景技術 前記引用文献以下に、下記文献もミネラル補給に関す
る他の視点を与えている。
数十年にもわたり、オレンジジュースは鉄吸収増強物
として考えられてきた。典型的西洋型朝食で摂取される
オレンジジュースは、報告によると鉄の生物学的利用能
を2.5倍増加させていた。インビトロ系において、朝食
及び調理されたこぶちインゲンマメにオレンジジュース
を添えた場合、報告によると、鉄溶解性を劇的に増加さ
せた。ロサンダー(Rossander)らによると、茶による
鉄吸収性低下はオレンジジュースで緩和されていた。リ
ンチ・エス・アール(Lynch,S.R.)及びクック・ジェイ
・デー(Cook,J.D.),1980年,ビタミンC及び鉄の相互
作用,アンルズ・ニューヨーク・アカデミー・オブ・サ
イエンス(Annals New York Academy of Sciences),
第32−44頁;ロサンダー・エル(Rossander,L.),ホー
ルバーグ・エル(Hallberg,L.)及びビヨルン−ラスム
ッセン・イー(Bjorn−Rasmussen,E.),1979年,朝食か
らの鉄吸収,アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカ
ル・ニュートリション,第32巻,第2484−2489頁;カー
ルソン・ビー・エル(Carlson,B.L.)及びミラー・デー
・デー(Miller,D.D.),1983年,穀物含有朝食からのイ
ンビトロ評価生物学的利用能に関する製品処方,加工及
び食事組成の効果,ジャーナル・オブ・フード・サイエ
ンス(Journal of Food Science,第48巻,第1211−1216
頁;コジマ・エヌ(Kojima,N.),ワレス・デー(Walla
ce,D.)及びベーテス・ダブル・ジー(Bates,W.G.),19
81年,調理されたぶちインゲンマメからのインビトロ鉄
可溶性に関する化学的物質、飲料及びホウレンソウの効
果,アメリンカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニ
ュートリション,第34巻,第1392−1401頁参照。
更に、栄養学文献:ティング・エス・ブイ(Ting,S.
V.),1980年,“カンキツ類の栄養及び品質”における
カンキツ系果物の栄養素及び栄養作用〔編集ナジ・エス
(Nagy,S.)及びアットアウェイ・ジェイ(Attaway,
J.)〕,米国化学会(American chemical Society),
第3−24頁;ギルーリー・エム(Gillooly,M.),ボス
ウェル・テー・エム(Bothwell,T.M.),トレース・ジ
ェイ・デー(Torrace,J.D.),マクフェイル・エー・ピ
ー(MacPhail,A.P.),ダーマン・デー・ピー(Derman,
D.P.),ベズワダ・ダブル・アール(Bezwoda,W.R.),
ミルズ・ダブル(Mills,W.)及びチャールトン・アール
・ダブル(Charlton,R.W.),1983年,野菜からの鉄吸収
に関する有機酸、フィチン酸及びポリフェノール類の効
果,ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリシ
ョン,第49巻,第331−342頁;ホールバーグ・エル及び
ロサンダー・エル,1984年,開発途上国における鉄栄養
物摂取の改善:簡単なラテンアメリカ型食事のために鉄
吸収に関して肉、大豆タンパク質、アスコルビン酸、ク
エン酸及び硫酸第一鉄を添加した場合の比較、アメリカ
ン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリショ
ン、第39巻,第577−583頁;ケリー・エス・イー(Kell
y,S.E.),チョーラ−シング・ケー(Chawla−Singh,
K.),セリン・ジェイ・エム(Sellin,J.M.),ヤシ
ロ,エヌ・ジェイ(Yashillo,N.J.)及びローゼンバー
グ・アイ・エム(Rosenberg,I.M.),1984年,カルシウ
ム吸収に関する食事組成の効果:炭水化物ポリマーの増
加効果,ガストロエンテロロジー,第87巻,第596−600
頁参照。
前記以外にも、鉄補給物及びカルシウム補給物を含む
様々なミネラル補給物が下記文献で記載されている。
ある形態のカルシウムシトレート−マレート(calciu
m citrate−malate)は、飲料を含めたミネラル補給物
としての使用に関して開示されている:出願日1979年12
月28日の日本出願昭54−173172号(1981年8月5日公開
昭56−97248号)明細書参照;及びフランス特許第2,21
9,778号(出願第73.08643号)明細書も更に参照。
ある形態のスクロース鉄(iron sucrete)は子供に投
与され、Hbに関する効果が報告された;ロシア文献メト
レベリ・イー・ジー(Metreveli,E.G.),ペジアトリヤ
(PEDIATRIYA)(モスクワ),1977年,第12巻,第17−1
9頁;ケミカル・アブストラクツ(Chmical Abstract
s),第89巻,第637頁参照。
レミントンの薬科学(Remington′s Pharmaceutical
Sciences),第15版,第393頁,1975年は、第一鉄及び第
二鉄イオンがアンモニウム塩、シトレート、タートレー
ト(tart−rates)、アミン類、糖及びグリセリンのよ
うな多くの物質と可溶性配位錯体を形成し、これは通常
の鉄沈殿剤による沈殿から鉄を保護することを開示して
いる。グルコン酸及びフマル酸の鉄塩は造血剤として用
いられるといわれている。
グッドマン(Goodman)及びギルマン(Gillman),治
療学の薬理的基礎(The Pharmacological Basis of The
rapeutics),第5版,第1315−1316頁,1975年は、鉄塩
が多数の配合禁忌を有し、最大吸収のためには単独で、
好ましくは食間で、但し必要であれば胃症状を最小に抑
えるため食事直後に処方指示されるべきであることを報
告している。報告によれば、鉄の胃腸吸収性は妥当であ
って、次の6種の第一鉄塩:即ち硫酸塩、フマル酸塩、
グルコン酸塩、コハク酸塩、グルタミン酸塩及び乳酸塩
と比較して実質的に等しい。鉄の吸収性はクエン酸、酒
石酸、ピロリン酸等の第一鉄塩の場合よりも低い。アル
コルビン酸のような還元剤及びコハク酸のような一部の
キレート化剤は硫酸第一鉄よりも鉄吸収性を高めている
が、しかしながら単独で投与された場合における硫酸第
一鉄の高い効力のせいで、高価格に見合うだけの価値が
ないといわれている。硫酸第一鉄は塩気のある渋味を有
すると報告されており、鉄補給物として使用される場合
にそれを酸化から防ぐためにグルコース又はラクトース
と混合される。
プフィッファー(Pfeiffer)及びラングデン(Langde
n)による欧州特許第164,657号明細書は鉄デキストラン
に関するものであって、これはD−グルコース及びデキ
ストラン−スクロース酵素の溶液にスクロース溶液を加
えて作成されたデキストランに沈降水酸化第二鉄を加え
ることによって得られる。
ピーターズ(Peters)及びデリック(Derick)による
1986年4月15日付の米国特許第4,582,709号明細書は咀
しゃく用ミネラル補給物に関し、特に様々なカルシウム
及び鉄化合物について列挙している。
ブッデマイヤー(Buddemeyer)らによる1982年9月28
日付の米国特許第4,351,735号明細書は、あるホスフェ
ート部分を含むミネラル補給物に関する。組成物の分散
性は、“ヒドロキシル源”例えば糖類によって高められ
るといわれている。
ブッデマイヤーらによる1980年7月29日付の米国特許
第4,214,996号明細書は、上記第4,351,735号明細書と同
様の主題に概して関するが、但し特に鉄組成物及びカル
シウム組成物について特許請求している。
食物源からの鉄摂取に関するオレンジジュースの有益
作用は、ジャーナル・オブ・フード・サイエンス(Jour
nal of Food Science),第48巻,第1211頁,1983年にお
いてカールソン(Carlson)及びミラー(Miller)によ
り記載されている。
1943年7月27日付で発行されたアイレス(Ayres)ら
による米国特許第2,325,360号明細書は、オレンジジュ
ースのような果実ジュースの脱気中に除去されたガスを
二酸化炭素で置換するための方法について開示してい
る。この方法において、乾燥炭酸カルシウム、又は炭酸
カルシウムとクエン酸との混合物は、缶中に入れられ、
しかる後脱気されたオレンジジュースで充填される。
(リンゴ酸及び酒石酸のような他の有機酸も、クエン酸
の代わりに用いることができる。) 1972年4月18日付で発行されたエイキンズ(Akins)
らによる米国特許第3,657,424号明細書は、ジュース中
に天然のままで存在している以上の量のナトリウム、カ
ルシウム及び塩化物イオンによるオレンジジュースを含
むカンキツ系ジュースの強化について開示している。強
化に際して用いうるカルシウム塩としては塩化物、クエ
ン酸塩又はリン酸塩があるが、望ましい塩化物イオンを
与えるためには塩化カルシウムが好ましい。
1963年12月17日付で発行されたスパーチ(Sperti)ら
によって米国特許第3,114,641号明細書は、単一強度(s
ingle−strength)オレンジジュース又は濃縮オレンジ
ジュースを希釈することにより得られる二次的オレンジ
ジュース製品について開示している。希釈されたオレン
ジジュース製品の風味を維持するために、塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウム、クエン酸ナトリウムもしくはカ
リウム、酒石酸及びリンゴ酸(又はそれらの塩)のよう
な物質が含有されている。
1982年10月6日付で公開された英国特許第2,095,530
号明細書は、タンパク質に富む酸飲料、特に果実ジュー
ス又は果実風味飲料を得るための方法について開示して
いる。この方法において、大豆タンパク質の水性懸濁液
は水及び/又は果実ジュースを用いて製造される。5〜
50mMの濃度でカルシウムが加えられ、しかる後懸濁液の
pHが低下せしめられ、タンパク質溶液を得るために不溶
性物質が分離される。次いで、果実ジュース又は果実風
味料がこのタンパク質溶液に加えられる。カルシウム
は、塩化物、酢酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩又は乳酸塩
として加えることができる。
1983年3月30日付で公開された欧州特許出願第75,114
号明細書は、ビタミン及びミネラルに富むタンパク質含
有果実ジュース飲料について開示している。これらの飲
料は、果実ジュース30〜90%(リンゴジュース20〜70
%、白ブドウジュース4〜40%、パッションフルーツジ
ュース1〜10%及びレモンジュース5〜25%の混合
物)、乳清タンパク質濃縮物2〜20%、並びにカリウ
ム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム及びホスフ
ェートのミネラル塩混合物を含有している。カルシウム
はこれらの飲料中に0.01〜0.3%、好ましくは0.02〜0.0
3%で存在している。
発明の要旨 本発明はヒト又はより下等の動物において同時投与さ
れる鉄及びカルシウムの生物学的利用能を高めるための
方法に関し、この方法は栄養量のカルシウム源及び鉄源
を増強量のシトレートもしくはタートレート又はそれら
の混合物と共に、及び場合によりアスコルベートと共に
同時投与することを特徴とする。したがって、本発明
は、カルシウム及び鉄源と組合せて場合によりアルコル
ビン酸と共にクエン酸又は酒石酸を用いることによって
鉄補給物と相互作用しないカルシウム補給物の処方手段
を提供するものである。
本発明で用いられる鉄源は、鉄がII価の酸化状態であ
る場合が好ましい。しかしながら、鉄IIIも使用可能で
ある。好ましくは、鉄源は硫酸鉄II又は鉄II糖錯体、特
に鉄スクレート−マレート、鉄フルクテート−マレー
ト、鉄スクレート−シトレート、鉄フルクテート−シト
レート、鉄スクレート−アスコルベート、鉄フルクテー
ト−アスコルベート及びそれらの混合物からなる群より
選択されるものである。
本発明で用いられるカルシウム源は、例えば炭酸カル
シウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、塩化カル
シウム、リン酸カルシウム及びカルシウムシトレート−
マレートからなる群より選択されるものである。カルシ
ウムシトレート−マレートが特に好ましい。
カルシウム源がカルシウムシトレート−マレートで、
鉄源が鉄糖錯体、特にFeIIである本発明の方法は、感覚
刺激性及び生物学的利用能という双方の観点から最も好
ましい。
好ましい態様において、本発明はフルクトースの同時
投与で行なわれる。
本発明はヒト又は下等の動物に鉄及びカルシウムを同
時投与するための組成物にも関し、この組成物は単位用
量形中にi)鉄ミネラル源;ii)カルシウムミネラル源;
iii)シトレートもしくはタトレート又はそれらの混合
物;iv)場合により、但し好ましくはアスコルベート;
及びv)場合により、フルクトースの混合物を含有する
ことを特徴とする。
本発明は、食品及び飲料組成物の製造手段も提供す
る。例えば、本発明によれば、強化されたリンゴジュー
スベース組成物はi)リンゴジュース;ii)鉄源;iii)
カルシウム源;iv)シトレート又はタートレート;v)ア
スルコルベート;及びvi)フルクトースを含有してい
る。クエン酸/アスコルビン酸を低レベルでしか又は全
く含まない他のジュース製品、例えばナシジュース及び
パイナップルジュースは、クエン酸/アスコルビン酸又
は酒石酸/クエン酸/アスコルビン酸の添加により、本
発明の態様の鉄及びカルシウムで強化することができ
る。
以下で更に十分に開示されるように、本発明のミネラ
ル補給物は、経腸又は非経口栄養補給のために、粉末、
錠剤、咀しゃく用ロゼンジ、カプセル又は液体形で、及
びパン、ケーキ、スナック、幼児用処方物、肉類似品、
増量剤、スプレッド(spread)等のような慣用的食品と
組合せて用いることが便利である。
本明細書におけるすべての比率、割合及びパーセンテ
ージは、他に指摘のない限り、重量による。
発明の具体的説明 本発明は、増強量のシトレート、タートレート、アス
コルベート又はそれらの混合物、及び場合によりフルク
トースと組合せた、ヒト及びより下等の動物における栄
養補給量の鉄及びカルシウム化合物の同時使用に関す
る。
本明細書における“栄養量”又は栄養補給量”とは、
本発明の実施に際して用いられるミネラル源が滋養量の
上記ミネラルを供給することを意味する。錠剤又は粉末
のようなミネラル補給物において、この補給量は米国で
規定されている推奨1日許容量(Recommended Daily Al
lowance,RDA)の上記ミネラル1日摂取量の少なくとも
3%である〔リコメンデッド・ディリー・ダイエタリー
・アロワンス−フード・アンド・ニュートリション・ボ
ード(Recommended Daily Dietary Allowance−Food an
d Nutrition Board),ナショナル・アカデミー・オブ
・サイエンス−ナショナル・リサーチ・カウンシル(Na
tional Academy of Sciences−National Research Coun
cil)参照〕。更に一般的には、ミネラル補給物は補給
物の単位用量当たり少なくとも10%、更に典型的には50
〜300%のRDA量を含有する。本明細書で開示されている
タイプの食品又は飲料製品において、栄養補給量は食品
又は飲料製品の単位当たり3%以上のRDA量、好ましく
は10〜100%のRDA量、最も好ましくは10〜30%のRDA量
を包含する。当然、いずれのミネラルの好ましい1日摂
取量もユーザーに応じて変動するものと認識されてい
る。例えば、妊娠、授乳又は閉経後の女性は、通常のRD
A量以上に高いカルシウム摂取量を必要とする。貧血症
の人々も高い鉄摂取量を要する。このような事項は医師
及び栄養学専門家に熟知されており、本発明の組成物の
使用量は必要に応じて調整される。
一般に、RDA量(カルシウム)は幾分年令に依存する
が幼児の360mg/6kg体重〜女性の1200mg/54−58kg体重ま
での範囲である。RDA(鉄)は幾分年令に依存するが10m
g/6kg〜18mg/54〜58kg女性の範囲である。周知のよう
に、特に肝臓に対する有害作用のある男性の場合に、鉄
補給物に関して過剰投与する可能性がある。典型的に
は、食品及び飲料は(妥当なバランスがとれた食事を想
定して)他の食物源から供給される鉄を補助するために
(食事1回につき)約10〜15%のRDA量のみの鉄で補給
され、それによってこの問題を解消している。しかも、
沈殿及び/又は感覚刺激の問題を生じることなく(摂取
1回につき)20〜30%RDA量以上のカルシウムで飲料を
補給することは困難である。しかしながら、この補給レ
ベルはカルシウムレベルが牛乳と同じであって、完全に
許容される。当然、鉄毒性及び感覚刺激性が個々の環境
下において重要な考慮対象とならない場合には、本発明
で更に多くの補助物が使用可能となる。
増強剤 ある物質はカルシウムの生物学的利用能を高める“増
強剤”として作用することが現在では知られている。フ
ルクトースは、かかる増強剤の1つであるが、スクロー
スのような他の炭水化物もたとえフルクトースほど十分
でないとしても同様に機能する。
しかしながら、鉄の生物学的利用能はカルシウム投与
により低下し、この低下はフルクトース等の通常レベル
の炭水化物存在下であっても残り続ける。
クエン酸(又はシトレート)及び酒石酸(又はタート
レート)は鉄に対するカルシウム阻害作用を一部緩和
し、クエン酸/アスコルビン酸の混合物(又はシトレー
ト/アスコルベート混合物)、又は酒石酸/アスコルビ
ン酸混合物(又はシトレート/アスコルベート混合物)
も阻害作用を克服することが見出された。
したがって、本発明の実施には、鉄及びカルシウムの
ミネラルが同時投与される場合にこれらの生物学的利用
能も増強させるため、フルクトース及び/又はシトレー
トと共に、増強量のシトレート;又は好ましくはシトレ
ート/アスコルベート;又はシトレート/フルクトー
ス;又はシトレート/アスコルベート/フルクトースも
しくはタートレート/アスコルベート又は同様の混合物
の使用を要する。
“増強量”のシトレート、タートレート、アスコルベ
ート、炭化水素(特に、フルクトース)及びそれらの混
合物とは、本発明で用いられる物質がヒト又はより下等
の動物に投与された場合に鉄及びカルシウムの摂取量及
び生物学的利用能を高めるために十分な量であることを
意味する。勿論、これらの増強剤はたとえ少量であった
としても幾分有益作用を有する。しかしながら、別々に
数時間離して投与された場合の鉄及びカルシウム補給物
と実質上等しい生物学的利用能レベルの鉄/カルシウム
混合物を提供するために、十分な増強剤を使用すること
が好ましい。好都合なことに、本発明で用いられる増強
剤は摂取しても全く安全であることから、安全に摂取し
うる量に関し実質的に上限はない。しかも、実施に際
し、増強剤は安価であるため、処方剤が増強剤について
慎重に利益/コスト比率のバランスを図る必要もない。
その結果、典型的には、シトレート、タートレート及び
アスコルベートの増強剤は、(関連イオン又は配位子を
度外視して鉄及びカルシウム自体として計算された)ミ
ネラルと、1000:1〜1:3、通常3:1〜1:1の範囲内で増強
剤/ミネラル重量比で用いられる。フルクトース増強剤
はほぼ106:1の非常に高い比率で用いられるが、その理
由はその増強効果のみならずそのバルク甘味料効果のせ
いもあって、処方者にとりフルクトースを含有させるこ
とが有用であると知っているためである。
鉄 本発明の実施例に際して用いられる鉄化合物はは、塩
化第二鉄、硫酸第一鉄、グルコン酸第一鉄、乳酸第一
鉄、酒石酸第一鉄等を含むいずれの周知の鉄補給物であ
ってもよい。鉄−糖錯体は、本発明の態様で用いられた
場合に、それらの感覚刺激性、それらの高い生物学的利
用能及びそれらのカルシウムとの相容性の理由から、本
発明での使用にとり好ましい。
本発明の実施に際して使用上好ましい“鉄−糖”錯体
は、以下で更に十分に記載されている方法で製造され
る。(これらの物質は本明細書において“錯体”と呼ば
れているが、但しそれらは複雑で高度に水和された保護
コロイドとして事実上溶解状態で存在している。)本発
明で用いられる鉄錯体は第二鉄(鉄III)状態であって
もよいが、第一鉄(鉄II)状態の方が更に好ましい。第
一鉄イオンは第二鉄の場合よりも体内で良好に許容され
かつ利用される。重大なことに、第二鉄及び通常の第一
鉄塩は貯蔵後に一部の飲料で風味消失を起こし、しかも
第二鉄はカンキツ系飲料においてアスコルビン酸(ビタ
ミンC)を分解してしまう。本発明で用いられる好まし
い錯体は鉄−糖−カルボキシレート錯体として考えるこ
とが好都合であり、この場合にカルボキシレートは第一
鉄(好ましい)又は第二鉄の対イオンである。理論に拘
束されるわけではないが、これらの鉄錯体の許容される
味は比較的大きなサイズの糖部分とカルボキシレート対
イオンとによるものと考えられ、そのことが一部の鉄補
給物における通常用の“ウェル−ウォーター”(well−
water)及び/又は塩味を防いでいる。
本発明の実施に際して用いられる好ましい鉄−糖−カ
ルボキシレート錯体の全合成は以下のとおりである: a)例えば水酸化カルシウムを糖と反応させることによ
り、水性媒体中でカルシウム−糖部分を形成させる; b)鉄−糖部分を形成するために、水性媒体中で硫酸第
一鉄アンモニウムのような鉄源をカルシウム−糖部分と
反応させる;及び c)所望の鉄−糖錯体を形成するために、反応系を例え
ばリンゴ酸のようなカルボン酸で中和させる。
この方法で製造される好ましい鉄II−スクレート−マ
レート錯体は(Fe 0〜9ppmの範囲にわたる試験動物のヘ
マトクリット値の変化率%として測定される)鉄の生物
学的利用能に関して実質上硫酸第一鉄と同等であり、し
かも最も重要なことに飲料、特にカンキツ系飲料中にお
いて感覚的に許容されるのである。
本発明の実施に際して使用可能な“糖”は、調理分野
で周知の食用糖物質及びその混合物であればいかなるも
のであってもよい。例えば、グルコース、スクロース及
びフルクトースは好都合に使用可能であるが、スクロー
ス及びフルクトースが更に好ましい。しかしながら、他
の糖物質、例えばマンノース、ガラクトース、ラクトー
ス、マルトース等も使用可能である。
本発明において好ましい鉄−糖錯体の製造に際して用
いられる“カルボキシレート対イオン”は、摂取可能で
あればいかなるカルボキシレート種であってもよい。し
かしながら、味への寄与に関してもいくらか判断が行な
われねばならない。例えば、シトレート、マレート及び
アスコルベートは摂取可能な錯体を生じるが、その味は
特に果実ジュース飲料の場合に許容しうるか否かについ
て判断される。酒石酸は、特にブドウジュース飲料の場
合に、乳酸と同様に許容される。長鎖脂肪酸は固体ミネ
ラル補給物中で使用可能であるが、但し風味及び水溶解
性に影響を与えることがある。実質上すべての目的のた
めには、マレート(好ましい)、シトレート及びアスコ
ルベート部分が処方者の希望にかなうものであるが、他
のものも選択可能である。
好ましいというほどの態様ではないが、鉄−糖錯体の
対イオンはホスフェート、塩化物、サルフェート等のよ
うな非カルボキシレート部分であってもよい。しかしな
がら、このような対イオンは特に飲料中で望ましくない
ことにカルシウムイオンと相互に作用しあう。高濃度の
場合、これらの対イオンは望ましくない味を呈すること
がある。したがって、上記のカルボキシレート対イオン
が本発明では好ましい。
カルシウム 本発明の実施に際して用いられるカルシウム化合物
は、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウ
ム、カルシウムアパタイト等のような周知のカルシウム
補給物であればいかなるものであってもよい。カルシウ
ムシトレート−マレートは、本発明の方法で用いられた
場合に、その感覚刺激性、高い生物学的利用能及び鉄と
の相容性という理由から、本発明での使用にとり好まし
い。
カルシウムシトレート−マレートの製造法は、以下の
例1で示されている。
以下の例1〜8は、本発明の実施に際して用いられる
好ましい鉄及びカルシウム化合物の合成法に関する。例
9〜20は本発明により提供される方法及び組成物に関す
るが、但しそれらに限定されるものではない。
例1 カルシウムシトレート−マレートの製造 カルシウムシトレート−マレート溶液を、水28.19部
にスクロース2部、しかる後クエン酸0.1部及びリンゴ
酸0.28部を溶解させることによって製造する。水酸化カ
ルシウム(0.22部)を加え、混合物を攪拌する。この溶
液は、飲料を製造するために直接使用することができ、
又は固体ミネラル補給物で使用するために凍結乾燥する
ことができる。
例2 鉄IIスクレート−マレート スクロース(684g;2モル)を水(2399g)に溶解し、
すべての糖が溶解したことを確かめる。水酸化カルシウ
ム(148g;2モル)を糖−水に加え、5分間攪拌する。溶
液をガラスフィルターで過する。
上記方法で製造されたカルシウムスクレート溶液に硫
酸鉄IIアンモニウム(196g;0.5モル)を加え、溶液をサ
ランラップ(SARAN WRAP)で気密にカバーする。色は緑
のままでなければならぬが、このことは鉄が望ましいII
価の酸化状態であることを示している。リンゴ酸(268
g;2モル)を3回に分けて溶液の加える。各々の添加時
点で、pH3〜4とするため、pHをリトマス紙で読取る。
沈殿物を紙で去するが、但し硫酸カルシウム含有
過ケーキは洗浄しない。得られる溶液は鉄IIスクレート
−マレートを含有しているが、これはそのままで実際に
用いても、又は鉄スクレート−マレートを粉末形として
提供するために凍結乾燥させてもよい。
鉄−糖錯体の製造方法、並びに代わりの糖及び対イオ
ンに関するバリエーションは、下記例で示されている。
例3 鉄IIフルクテート−マレート フクトース(360g;スモル)を水(1644g)に溶解し、
すべてのフクトースが溶解したことを確かめる。水酸化
カルシウム(148g;2モル)をフルクトース溶液に加え、
5分間攪拌する。溶液をガラスフィルターで過する。
カルシウムフルクトース溶液に硫酸鉄IIアンモニウム
(196g;0.5モル)を加え、溶液をサランラップで気密に
カバーする。色は緑のままでなければならない。リンゴ
酸(268g;2モル)を3回に分けて加える。各々の添加時
に、pH3〜4とするためリトマス紙でpHを読取る。沈殿
物を(紙で)去する。標題化合物は母液中に存在す
る。
例4 鉄IIスクレート−シトレート スクロース(684g;2モル)を水(2399g)に溶解し、
すべての糖が溶解したことを確認する。水酸化カルシウ
ム(148g;2モル)を溶液に加え、5分間攪拌する。溶液
をガラスフィルターで過する。カルシウム−スクレー
ト溶液に硫酸鉄IIアンモニウム(196g;0.5モル)を加
え、溶液をサランラップで気密にカバーする。緑色は持
続しているべきである。クエン酸(384g;2モル)を反応
混合物に3回に分けて加える。各々の添加時点で、pH3
〜4とするためにリトマス紙でpHを読取る。沈殿物を
(紙で)去するが、過ケーキは洗浄しない。標題
化合物は液中に存在する。
例5 鉄IIスクレート−タートレート スクロース(684g;2モル)を水(2399g)に溶解し、
すべての糖が溶解したことを確認する。水酸化カルシウ
ム(148g;2モル)を糖溶液に加え、5分間攪拌する。溶
液をガラスフィルターで過する。
カルシウム−スクレート溶液に硫酸鉄IIアンモニウム
(196g;0.5モル)を加え、溶液をサランラップで気密に
カバーする。緑色は持続しているべきである。酒石酸
(300g;2モル)を3回に分けて溶液に加える。各々の添
加時点で、pH3〜4とするためにリトマス紙でpHを読取
る。沈殿物を(紙で)過し、除去するが、過ケー
キは洗浄しない。標題化合物は液中に存在している。
例6 鉄IIグルケート/フルクテート−マレート グルコース(360g:2モル)及びフルクトース(360g;2
モル)を水(1643g)に同時溶解し、すべての糖が溶解
したことを確認する。水酸化カルシウム(148g;2モル)
を糖−水に加え、5分間攪拌する。溶液をガラスフィル
ターで過する。
カルシウム/混合糖溶液に硫酸鉄IIアンモニウム(19
6g;0.5モル)を加え、溶液をサランラップで気密にカバ
ーする。緑色は持続しているべきである。リンゴ酸(26
8g;2モル)を3回に分けて加える。各々の添加時に、pH
3〜4とするためリトマス紙でpHを読取る。沈殿物を
(紙で)去するが、過ケーキは洗浄しない。標題
化合物は液中に存在している。
例7 鉄IIスクレート−シトレート/アスコルベート スクロース(684g;2モル)を水(2399g)に溶解し、
すべての糖が溶解したことを確認する。水酸化カルシウ
ム(148g;2モル)を糖水溶液に加え、5分間攪拌する。
溶液をガラスフィルターで過する。
カルシウム−スクレート溶液に硫酸鉄IIアンモニウム
(196g;0.5モル)を加え、溶液をサランラップで気密に
カバーする。緑色は持続しているべきである。クエン酸
(192g;1モル)をまず溶液に加え、しかる後アスコルビ
ン酸(352g;2モル)を3回に分けて加える。各々の添加
時点に、pH3〜4とするためリトマス紙でpHを読取る。
沈殿物を(紙で)過する。標題化合物は液中に存
在している。
例8 鉄IIフルクテートマレート フルクトース(541g:3モル)を水(1672g)に溶解
し、すべての糖が溶解したことを確認する。水酸化カル
シウム(37g;0.5モル)を加え、5分間攪拌する。溶液
をガラスフィルターで過する。
カルシウム−フルクトース溶液に硫酸鉄II(139g;0.5
モル)を加え、溶液をサランラップで気密にカバーす
る。色は緑のままであるべきである。リンゴ酸(67g;0.
5モル)を3回に分けて溶液に加える。各々の添加時
に、pH3〜4とするためリトマス紙でpHを読取る。沈殿
物を(紙で)去するが、過ケーキは洗浄しない。
標題化合物は液中に存在している。
例9 鉄及びカルシウム強化咀しゃく用ロゼンジは下記成分
を含有している:成分 鉄IIスクレート−マレート 20mg カルシウムシトレート−マレート 500mg クエン酸ナトリウム 10mg フルクトース 5g アスコルビン酸ナトリウム 7mg 果実風味量* 6mg 着色料 所望量 例9のロゼンジは、各成分を混合し、標準的プレスで
混合物を圧縮することにより製造される。
*ここで用いられる果実風味料は通常合成的に再生さ
れた風味料エステルを含有している。本例においては、
パイナップル風味料が用いられるが、これが酢酸エチ
ル、アセトアルデヒド、n−吉草酸メチル、i−吉草酸
メチル、i−カプロン酸メチル及びカプリル酸メチルの
合成混合物を含有している。
例10 鉄及びカルシウム強化リンゴジュースは下記成分を含
有している:成分 鉄IIスクレート−マレート 15mg カルシウムシトレート−マレート 300mg クエン酸 20mg アスコルビン酸ナトリウム 10mg フルクトース 150mg リンゴジュース 150g カルシウムシトレート−マレート(水溶液;例1)及
び鉄IIスクレート−マレート(水溶液;例2)を製造す
る。クエン酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム及
びフルクトースをリンゴジュースに溶解し、しかる後こ
れに鉄及びカルシウム溶液を加える。
例11 単位用量形のミネラル補給粉末は下記のとおりであ
る:成分 硫酸第一鉄 35mg 炭酸カルシウム 1000mg 酒石酸ナトリウム 25mg アスコルビン酸ナトリウム 50mg 粉末を経口摂取用の可溶性ゼラチンカプセル中に充填
する。
例12 粉末ミネラル補給物は、炭酸カルシウム2000mg、鉄II
フルクテート−マレート15mg(例8の方法で製造され
る)、クエン酸ナトリウム25mg、酒石酸ナトリウム25mg
及びアスコルビン酸25mgを含有している。この組成物
は、カルシウム及び鉄補給物を同時に投与するための日
常的摂取用として適している。
例13 水又は他の飲用液体中への分散に適した粉末ミネラル
補給物は、塩化第二鉄15mg、カルシウムシトレート−マ
レート1000mg、クエン酸ナトリウム50mg及びアスコルビ
ン酸ナトリウム50mgを含有している。
例14 例13の組成物を、ミネラルの生物学利用能を更に高め
るためフルクトース500mgを加えることによって改善さ
せた。
例15 病気、激しい身体運動又は妊娠のようなストレス条件
下での投与を含む経口投与用に適した強化飲料は、下記
成分を含有している:成分 フルクトース 3g 大豆加水分解物 25g 鉄IIフルクテート−アスコルベート 50mg カルシウムシトレート−マレート 1500mg クエン酸ナトリウム 250mg アスコルビン酸ナトリウム 250mg 多数ビタミン補給物* 300mg 水性30%デキストロース 250g 風味料 所望量 *100%RDA量のビタミンD、E、Aを含有している。
血液凝固が考慮される場合には、ビタミンKを加えても
よい。
例16 オレンジジュースはシトレート、アスコルベート及び
フルクトースの天然源である。したがって、オレンジジ
ュースは本発明の方法でカルシウム及び鉄ミネラルを放
出するための理想的なビヒクルである。カルシウム源と
してカルシウムシトレート−マレートを及び鉄源として
鉄−糖錯体と用いることにより、オレンジジュースの味
は損われない。強化オレンジジュースを製造するために
好ましい方法は下記のとおりである。この方法は、シト
レート及び/又はシトレート−アスコルベートレベルが
適切に調整されるのであれば他のジュース飲料の製造に
も同じく適用でき、フルクトースも場合により加えるこ
とができる。
本発明の液体組成物を製造するために好ましい全体的
方法では、カルシウム及び鉄錯体のプレミックス溶液を
調製し(前記例1〜8参照)、このプレミックスを液体
組成物と混合させる。この方法の下記説明は、本発明で
非常に好ましい果実ジュース製品であるオレンジジュー
ス飲料及びジュース濃縮物の製造に一般的に関するもの
である。しかしながら、この方法は鉄及びカルシウム補
給飲料及び濃縮物、特にグレープフルーツジュース等の
他のカンキツ系ジュース、リンゴジュース等の非カンキ
ツ系ジュース及びジュース混合物に関するものを製造す
るためにも適用可能である。
一般に、クエン酸及びリンゴ酸を含む酸成分は典型的
には適量の水に溶解される。(所望であれば、レモンジ
ュースのような果実ジュース又は濃縮果実ジュースは少
量の酸を供給するために用いることができる。)通常、
この酸成分は0〜約90重量%のクエン酸及び10〜100重
量%のリンゴ酸を含有している。オレンジジュースの場
合、この酸成分は典型的には約20〜約90重量%のクエン
酸及び約10〜約80重量%のリンゴ酸を含有している。好
ましくは、この酸成分は約5〜約60重量%のクエン酸及
び約40〜約95重量%リンゴ酸を含有している。(リンゴ
ジュースのような非カンキツ系ジュースの場合、この酸
成分は典型的には約5〜約80重量%のクエン酸及び約20
〜約95重量%のリンゴ酸を含有し、好ましくは約20〜約
50重量%のクエン酸及び約50〜約80重量%のリンゴ酸を
含有している。)慣習的に、これらの酸の比率はジュー
スに最適の風味特性を与えるように選択される。
溶解した酸を含む溶液が形成されると、次にカルシウ
ム源が加えられる。炭酸カルシウム(CaCO3)が好まし
いカルシウム源である。このカルシウム源はカルシウム
を最大かつ最も速やかに可溶化させ、最小限の風味消失
しか起こさない。水酸化カルシウム〔Ca(OH)2〕及び酸
化カルシウム(CaO)も許容しうるカルシウム源である
が、但し炭酸カルシウムよりも多く風味消失を引き起こ
す。溶液中に加えられる総酸類対カルシウムの重量比は
約0.5〜約12が典型的である。好ましくは、この重量比
は約1〜約6である。
酸水溶液への炭酸カルシウム、酸化カルシウム又は水
酸化カルシウムの添加により、可溶性かつ可溶化カルシ
ウムを含むプレミックスが得られる。これは、クエン酸
水素カルシウム、クエン酸二水素カルシウム、リンゴ酸
水素カルシウムのような易溶性クエン酸カルシウム及び
リンゴ酸カルシウム種がカルシウム源及び酸の間の反応
により溶液中で形成されるという事実に基づいている。
安定化剤を添加しない場合、易溶性クエン酸カルシウム
種は約数時間以内でのみプレミックス溶液中で安定であ
る。この短時間の後、易溶性クエン酸塩種は、対応する
酸と更に熱力学的に安定で不溶性のCa3(クエン酸)2
のクエン酸カルシウム塩とに不均化し易い。
プレミックス溶液中における更に可溶性のリンゴ酸カ
ルシウム及び特にクエン酸カルシウム種の安定性を改善
するためには、本発明の方法においてプレミックス安定
化剤を含有させることが好ましい。カルシウムを錯体形
成するか及び/又は結晶化阻害剤として作用しうる物質
は、プレミックス安定化剤として有用である。これらの
物質としては、スクロース、グルコース、フルクトー
ス、高フルクトースコーンシロップ、転化糖のような糖
類、及びペクチン、アルギン類、加水分解デンプン、キ
サンゴム、他の食用ゴムのような多糖類がある。天然の
まま糖類及び多糖類双方を含有する濃縮ジュースが特に
適切なプレミックス安定化剤である。好ましいプレミッ
クス安定化剤は、スクロース、(特に二次的ジュース製
品用の)高フルクトースコーンシロップ及び約35〜約80
ブリックス(Brix)度の糖含有率をもつ濃縮オレンジジ
ュースであるが、その理由は以下に記載されている。
プレミックス安定剤は、カルシウム源が酸含有水溶液
に加えられた後直ちに加えることができる。(炭酸カル
シウムがカルシウム源である場合は、プレミックス安定
化剤を加える前に二酸化炭素の発生が事実上止んでいる
ことが好ましい。)しかしながら、プレミックス安定化
剤(特に糖類及び濃縮ジュースの場合)はカルシウム源
の添加前に酸水溶液に加えることができる。プレミック
ス溶液中に含有されるプレミックス安定化剤量は典型的
には用いられる安定化剤に依存する。糖類がプレミック
ス安定化剤として用いられる場合に、それらは典型的に
は糖含有率約2〜約40ブリックス度とするために十分な
量で加えられる。多糖類が用いられる場合には量が大き
く変動するが、但し重量/容量ベースで典型的には約0.
01〜約0.5%である。濃縮ジュースがプレミックス安定
化剤として用いられる場合には、典型的には約2〜約40
ブリックス度(好ましくは、約2〜約24ブリックス度)
の糖含有率とするために十分な量で含有される。
溶解されるカルシウムのプレミックス溶液は、典型的
には前記のようにバッチタイプ式で室温で調製される。
しかしながら、このプレミックス溶液は連続式で調製す
ることもできる。この連続方法では、成分(水、酸、カ
ルシウム源及び場合によりプレミックス安定化剤)はプ
レミックス溶液を調製するために常に一緒に計量され
る。成分が計量されるレベルは、プレミックス溶液中で
カルシウムを適度に溶解させかつ適切な酸性度とするた
めに、必要に応じて調節される。
別に、鉄−糖錯体のプレミックス溶液が調製される。
一般にこの溶液は、沈殿が主問題ではないことから、上
記カルシウムシトレート−マレート溶液の場合よりも調
製がやや簡単である。したがって、カルシウム−糖反応
生成物は鉄(好ましくは、鉄II)源で処理され、反応生
成物は前記例2の方法によりカルボン酸で中和される。
溶解したかつ溶解しうるカルシウムを含むプレミック
ス溶液及び溶解した鉄を含むプレミックスは、混合タン
ク中で、鉄及びカルシウム補給オレンジジュース製品を
製造するために、糖含有率約35〜約80ブリックス度(好
ましくは、約60〜約70ブリックス度)の冷却された(例
えば、約4.4℃以下)濃縮オレンジジュース、オレンジ
ジュース香気及び風味揮発性物質、並びに果実及び果皮
油のような他のオレンジジュース物質と混合される。使
用されるプレミックス溶液、濃縮ジュース、香気及び風
味揮発性物質、果肉並びに果皮油の具体的割合は、必要
なオレンジジュース製品のタイプ(単一強度ジュース飲
料又はジュース濃縮物)をはじめとするいくつかの異な
るファクターに依存している。例えば、42ブリックス度
の鉄及びカルシウム補給オレンジジュース濃縮物は、濃
縮オレンジジュース(65ブリックス度)65部、果肉5
部、香気/風味濃縮物15部、果皮油0.4部をFe/Caプレミ
ックス15部と混合することによって製造することができ
る。同様の単一強度ジュース飲料は、濃縮オレンジジュ
ース、果肉、香気/風味濃縮物、果皮油、プレミックス
溶液及び水含有物の量の適切な変更によって製造するこ
とができる。
ジュース組成物及び他の飲料は、微生物安定化の理由
から、約4以下、通常約3.7〜4.0のpHで処方することが
好ましい。
鉄及びカルシウム補給オレンジジュース製品が得られ
た後、それは次いで缶、カートン、ボトル又は他の適切
なパッケージ中に充填される。オレンジジュース濃縮物
の場合、これらの製品は缶に充填された後典型的には凍
結される。
例17 クエン酸及びアスコルビン酸をこれらの物質が不足す
る例えばリンゴジュース及びナシジュースのようなジュ
ースに添加した場合に、そのジュースをカルシウム及び
鉄で強化しうることは明らかであろう。一方、これらの
ジュースはカルシウム単独で強化することもできるが、
但しこの場合はカルシウムが他の食物源から摂取された
鉄の生物学的利用能をもはや妨げないという利点があ
る。カルシウム強化ナシジュースは下記のとおりであ
る:成分 カルシウムシトレート−マレート 1000mg クエン酸 200mg アスコルビン酸 100mg ナシジュース 150g その低コストと低い風味影響力との理由から、リンゴ
ジュースは果実風味飲料が製造されうるための“ベー
ス”としてよく用いられる。本発明は、このようなリン
ゴベース飲料及び菓子がカルシウム、鉄及びそれらの混
合物で強化されうるための手段を提供する。下記例は本
発明のかかる面について説明している。
例18 凍結菓子は下記成分を含有している:成分 リンゴジュース 200mg カルシウムシトレート−マレート 2000mg クエン酸 300mg 合成ブドウ風味料 130mg 着色料(コンコードブドウ) 所望量 液体組成物を調製し、濃紫に着色し、凍結して、栄養
凍結菓子を製造する。
例19 例18の製品を、鉄及びカルシウム補給を同時に行なう
ために、鉄IIスクレート−アスコルベート50mgの添加に
よって修正する。
例20 鉄に富む飲料は以下のとおりである:成分 FeIIスクレート−マレート 30mg リンゴジュース 150mg 合成パイナップル風味料 15mg クエン酸 200mg
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−84023(JP,A) 特開 昭56−123921(JP,A) 特開 昭55−84327(JP,A) 特開 昭57−115157(JP,A) American Journal of Clinical Nutrit ion,Vol.39(1984)p.577− 583 Journal of Food S cience,Vol.48 p.1211− 1216(1983) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/304 A23L 2/26 A23K 1/16 A23K 1/175

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同時添加した鉄及びカルシウムの生物学的
    利用能を高めることにより、食品、飲料及びミネラル補
    給組成物を強化する方法であって、 栄養量のカルシウム源及び鉄源(この鉄は好ましくはII
    価の酸化状態であり、この鉄源は好ましくは硫酸鉄II又
    は鉄II糖錯体である)を、鉄及びカルシウムの摂取及び
    生物学的利用能を高めるのに十分量のシトレート(citr
    ate)、タートレート(tartrate)、アスコルベート又
    はそれらの混合物、好ましくは十分量のi)シトレート
    もしくはタートレート及びii)アスコルベートの混合物
    と共に同時添加することを特徴とする上記方法。
  2. 【請求項2】鉄源が鉄II糖錯体、好ましくは鉄スクレー
    ト−マレート(iron sucrate−malate)、鉄フルクテー
    ト−マレート(iron fructate−malate)、鉄スクレー
    ト−シトレート、鉄フルクテート−シトレート、鉄スク
    レート−アスコルベート、鉄フルクテート−アスコルベ
    ート又はそれらの混合物である、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】カルシウム源が炭酸カルシウム、酸化カル
    シウム、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、リン酸カ
    ルシウム、カルシウムシトレート−マレート又はそれら
    の混合物、好ましくはカルシウムシトレート−マレート
    である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】カルシウム源がカルシウムシトレート−マ
    レートで、鉄源が鉄糖錯体である、請求項1、2又は3
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】フルクトース存在下で行なわれる、請求項
    1、2、3又は4に記載の方法。
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