JP2904385B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2904385B2
JP2904385B2 JP4203493A JP4203493A JP2904385B2 JP 2904385 B2 JP2904385 B2 JP 2904385B2 JP 4203493 A JP4203493 A JP 4203493A JP 4203493 A JP4203493 A JP 4203493A JP 2904385 B2 JP2904385 B2 JP 2904385B2
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の出力制御に
関し、吸入空気量または燃料供給量を制御する制御器例
えば絞り弁やディーゼルエンジンのラック等の制御装置
に関する。
【0002】
【従来技術】従来この種の制御装置には、例えばステッ
プモータにより絞り弁を駆動制御するに際しステップモ
ータポジションセンサーの検出値をフィードバックして
制御する方法が知られている。
【0003】すなわちステップモータポジションセンサ
ーの検出位置とステップモータの制御目標位置との比較
によりステップモータへの出力を決定するものであり、
絞り弁開度センサーの出力値と制御側が記憶する開度と
相当程度以上のずれが生じる所謂脱調があっても、位置
フィードバックによりステップモータ位置補正が速やか
に行われる(特開昭63−263239号公報)。また他にステ
ップモータポジションのオープンループ制御も公知であ
る(実開昭60− 82538号公報)。
【0004】
【解決しようとする課題】しかし前者の位置フィードバ
ック制御においては、ステップモータの制御精度はステ
ップモータポジションセンサーの精度に依存することに
なりステップモータポジションセンサーとして高精度か
つ高信頼性のものが要求され、従来通りの絞り弁開度セ
ンサーではこの要求を満すことがないのが現状である。
【0005】またステップモータに脱調が発生した時、
脱調補正は速やかに行われるが、脱調の発生を検知する
ことは困難であり、脱調発生時ドライバビリティが悪化
するものの、ステップモータの異常を確定することがで
きないという問題がある。
【0006】一方後者のステップモータポジションのオ
ープンループ制御では位置センサーを必要としない反
面、脱調発生時の検知および脱調補正が困難である。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、脱調発生時に速やかに脱調を
検知し、ステップモータを駆動して制御器を確実に全閉
状態として脱調補正を行うことができる内燃機関の出力
制御装置を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、内燃機関の吸入空気量または
燃料供給量を制御する制御器と、アクセルペダルの揺動
角度を検出するアクセルペダル角度センサーと、前記ア
クセルペダル角度センサーに応じて前記制御器の目標位
置を設定する制御目標値設定手段と、前記制御目標値設
定手段により設定された目標位置に前記制御器を駆動制
御するステップモータと、前記ステップモータの現在位
置を記憶する現在位置記憶手段と、前記目標位置および
前記記憶現在位置とに基づいて前記ステップモータを開
閉駆動する駆動回路と、前記制御器の位置を検出する位
置センサーとを備えた内燃機関において、前記位置セン
サーの出力と前記現在位置記憶手段の記憶する現在位置
との相関性から前記ステップモータの脱調を判別する脱
調判別手段と、前記脱調判別手段による脱調検知時に前
記位置センサー出力および前記記憶現在位置との関係か
ら脱調時の前記制御器の位置が前記記憶現在位置よりも
内燃機関の高出力側か低出力側かを判別する脱調状態判
別手段と、前記脱調状態判別手段により前記制御器の位
置が低出力側にあると判別されたときは、前記現在位置
記憶手段に記憶されている記憶現在位置に基づいて前記
ステップモータを駆動して前記制御器を内燃機関の出力
減少する閉じ側に作動することにより制御器を全閉状態
とする減少駆動手段とを備えた内燃機関の制御装置とし
た。
【0009】記憶現在位置より制御器の位置が低出力側
にある脱調と判別されたときは、減少駆動手段が制御器
の位置より開き側にある記憶現在位置に基づいてステッ
プモータを駆動して制御器を出力減少する閉じ側に作動
して制御器を全閉状態とするので、制御器は確実に全閉
状態とされ、制御器が全閉位置にあって記憶現在位置も
初期位置に設定されることになり、脱調補正が全閉状態
で確実になされる。したがって制御器の位置検出にズレ
が生じても脱調補正時にこのズレも解消される。
【0010】
【0011】
【0012】
【実 施 例】以下図1ないし図6に図示した本発明の
一実施例について説明する。図1は、本実施例の車載内
燃エンジンの燃料供給制御装置の全体概略図である。
【0013】該内燃エンジン1に燃料を供給する吸気路
2は、その上流端にエアクリーナ3を備え、途中にスロ
ットル弁4が吸気路2を開閉自在に配設され、下流側に
は燃料噴射弁5が設けられ、エアクリーナ3を介して吸
気路2に導入された空気は、スロットル弁4によって流
量を調節されてインテークマニホールド6に入り、燃料
噴射弁5より噴射される燃料とともに吸気弁7が開閉す
る吸気ポートを通じて燃焼室8に流入する。
【0014】流入した混合気は、燃焼してピストン9を
駆動し、排気弁10で開閉される排気ポートを通ってエキ
ゾーストマニホールド11から排気路を経てエンジン外に
排出される。
【0015】また該内燃エンジン1が搭載される車両の
運転室床面にはアクセルペダル12が配設されており、同
アクセルペダル12はスプリングによりアイドル位置に付
勢され運転者の踏込動作に応じて揺動する。
【0016】図1に示すようにアクセルペダル12とスロ
ットル弁4とは機械的に連結されておらず、アクセルペ
ダル12の踏込量はアクセルペダル12の揺動軸に設けられ
たポテンショメータからなるアクセルセンサ13によって
検出され、スロットル弁4はステップモータ15によって
開閉駆動され、ステップモータ15は電子制御ユニットE
CU20からの駆動信号によって動作するようになってい
る。
【0017】ステップモータ15の駆動軸15aは、スロッ
トル弁4の弁軸4aと同軸にあって、ギア等の変速連結
具を一切介さずに直接連結部16で連結されている。
【0018】ステップモータ15の正逆回転角度は、その
ままスロットル弁4の開閉角度となる。このスロットル
弁4の開閉角度はポテンショメータ等からなるスロット
ルセンサ17によって検出され、その検出信号はECU20
に入力される。
【0019】吸気路2において、上流側には大気圧セン
サ21が配設され、スロットル弁4の下流には吸入空気の
絶対圧を検出する吸気圧センサ22が設けられ、さらに下
流側には吸入空気の温度を検出する吸気温センサ23が設
けられている。
【0020】また内燃エンジン1の燃焼室8付近適宜位
置には冷却水温を検出する水温センサ24、ディストリビ
ュータ内にはクランク角センサ25が設けられ、またエン
ジン回転数センサ26、車速センサ27、駆動輪速度センサ
28が適宜位置に設けられている。 以上の各センサの検
出信号はECU20に入力される。
【0021】その他本制御装置においては、オルタネー
タのフィールド電流を検出するACGセンサ30、パワー
ステアリングの作動の有無を検出するパワステスイッチ
31、エアコンの作動の有無を検出するエアコンスイッチ
32、スタータの作動の有無を検出するスタータスイッチ
33、バッテリ電圧を検出するバッテリ電圧センサ34、シ
フトレバーのレンジ位置を検出するレンジセレクタスイ
ッチ35およびシフト位置を検出するシフトポジションス
イッチ36が設けられECU20に検出信号を出力するとと
もにバッテリから延出する主電線にはホール素子からな
る電流センサ37が配設されて電気負荷を検出しECU20
にその検出信号を出力するようになっている。
【0022】またオートクルーズ(AC)制御のために
ブレーキスイッチ40、ACメインスイッチ41、ACセッ
トスイッチ42およびACリジュームスイッチ43も設けら
れている。
【0023】ここにステップモータ15は、ハイブリッド
型の4相ステッピングモータで、2相励磁駆動方式で駆
動される。そして該ステップモータ15は通常の2相駆動
のほか、高分解能を機械的な減速なしで行うマイクロス
テップ駆動が可能で、2相モードとマイクロステップモ
ードの2つの駆動モードをソフトウエアで使い分けるよ
うにしている。
【0024】2相モードでは相隣る励磁相に同一駆動電
流を供給する通常の駆動方法で、本例では1ステップで
1.8度回転する。
【0025】一方マイクロステップモードは、相隣る励
磁相に異なるデューティの駆動電流をそれぞれ供給する
駆動方法で、2相モードにおける1ステップ(1.8度)
をデューティ比で分割したさらに小さい回転角度を1ス
テップのスキップ量としており、本例では1.8度をn分
割した1.8 /n度を1ステップ内のマイクロステップ量
としているが、なおさらに細かく分割することは可能で
ある。
【0026】ステップモータ15の回転速度は、駆動周波
数f(pps)に比例する。駆動周波数fが大きいと、回転
速度は速く応答性が良くなるが駆動トルクは小さくな
る。逆に駆動周波数fが小さいと、応答性は悪くなるが
駆動トルクは大きくなる。
【0027】本実施例では、駆動周波数fとして600pps
(TMOH)と400pps(TMOL)の2種類を使い分けてい
るが、要求回転速度および要求駆動トルクにより更に細
かく分けてもよい。なおコンピュータによるデジタル処
理を行う関係で、スロットル開度および回転角度はステ
ップ数で示される。
【0028】このステップ数のデジタル値における表現
は下位aビットがマイクロステップモードに相当し、そ
れ以上の桁が2相モードに相当するよう設計されてい
る。
【0029】一方2相モードでのステップモータ15の駆
動はチョッパ制御がなされており、絞り弁の駆動時と休
止(ホールド)時とではチョッピングデューティを変
え、前者の駆動デューティDMOV より後者のホールドデ
ューティDHLD は小さい値である。
【0030】以下図2ないし図6に図示したフローチャ
ートにしたがってステップモータ15の駆動制御の手順に
ついて説明する。フローチャートはステップモータ15の
駆動条件を設定するルーチンと、ステップモータ15を実
際に制御するルーチンとの2種類に大別できる。
【0031】図2のステップモータ駆動条件ルーチンは
10m sec の割込みにより実行され、まずスロットルセン
サ17により検知したスロットル開度θTHを読込む(ステ
ップ1)とともに、アクセルセンサ13の踏込量AP等各
種センサの検出情報を読込む(ステップ2)。
【0032】そして、ステップ3に進みステップモータ
15の脱調を検知する。ステップモータの脱調とはステッ
プモータをオープンループで制御した際にステップモー
タの制御系が記憶する現在位置と実際のモータ位置とに
差を生じた場合をいい、通常その差は同一励磁相の異な
る位置となる。
【0033】本実施例では、スロットル弁4の制御系が
記憶する現在のスロットル開度SM(現在のステップ位
置)とスロットルセンサ17に基づくスロットル開度TH
(θTHをステップ位置に換算した値)との偏差が所定値
以上の差を生じた場合に脱調と判定する。
【0034】この脱調検知ステップでは、脱調が検知さ
れれば脱調フラグFDAC に“1”を立て脱調補正値K
DAC を算出しておく。
【0035】そして次のステップ4で、各別の目標スロ
ットル開度を演算する。すなわちアクセルペダル12の踏
込量APに応じて通常のスロットル開度θAP、オートク
ルーズ時のスロットル開度θACR 、アイドル時のスロッ
トル開度θIDL、トラクション制御時のスロットル開度
θTCS 、エンジン出力制限時のスロットル開度θINH
それぞれ運転状態から演算する。
【0036】こうして算出された5種類のスロットル開
度θAP,θIDL ,θINH ,θACR ,θTCS から次のステ
ップ5において最終的な目標スロットル開度θO が決定
される。
【0037】次のステップ6では目標スロットル開度θ
O に基づきステップモータの励磁相に供給する電流のデ
ューティ等の設定を行うステップモータ駆動条件を決定
する。
【0038】次にステップモータ2の脱調検知ルーチン
(図2のステップ3に相当)について図3にしたがって
説明する。まず脱調フラグFDAC の状態を判別し(ステ
ップ181)、当初は“1”が立っていないので、ステップ
182 に進み、イニシャライズフラグFINITの状態を判別
し、コンピュータ起動直後のスロットル弁位置、スロッ
トル弁全閉開度の学習、ステップモータの動作等のイニ
シャルチェックが終っていないときは(FINIT=0)、
本ルーチンを抜け、終っていれば次のステップモータ異
常フラグFSMFSの状態を判別し、当初“1”ではないの
でステップ184 に進みスロットルセンサー異常フラグF
FSTHの状態を判別しスロットルセンサーに異常があると
きは本ルーチンを抜け、異常がないときはステップ185
に進みステップモータ2の特性異常フラグFNGTHの状態
を判別する。
【0039】この特性異常フラグFNGTHは、イニシャル
チェックでスロットル制御系に異常が認められた場合に
“1”が立つステップモータ2の特性異常を示すフラグ
である。したがって特性異常フラグFNGTHに“1”が立
っているときは脱調検知は行えないので本ルーチンを抜
ける。
【0040】ステップモータ2に特性異常がなければス
テップ186 に進みスロットル弁開度センサー5に基づく
スロットル開度THと制御系が記憶する現在の記憶スロ
ットル開度SMとの差が4.5 度を越えているか否かが判
別される。4.5 度を越えていなければ、脱調の可能性は
ないとしてステップ188 に進んで脱調カウンターCER
クリアして本ルーチンを抜ける。
【0041】一方でステップ186 で|TH−SM|>4.
5 度のときは、脱調のおそれがあり、やはりステップ19
0 に進んで脱調カウンターCERのカウントを行う。そし
て脱調カウンターCERが所定カウント値CEIを越えるま
で脱調のおそれが継続すると、ステップ192 に進んで脱
調フラグFDAC に“1”を立て、異常判定タイマーT
DAC が終了したか否かが判別される。
【0042】当初異常判定タイマーTDAC は終了してお
り、ステップ194 に進み、脱調発生回数カウンターC
DAC をクリアし異常判定タイマーTDAC をリセットする
(ステップ195)。
【0043】異常判定タイマーTDAC がリセットスター
トした後、同タイマーTDAC が終了するまでに再度脱調
が発生するとステップ193 からステップ196 に飛び、ス
テップモータ2の励磁相のうち1,3相巻線及びその駆
動回路に異常があるかを1,3相異常フラグF13FSの状
態から判別し、異常があれば本ルーチンを抜け、異常が
なければ今度は2,4相巻線及びその駆動回路に異常が
あるかを2,4相異常フラグF24FSの状態から判別し、
異常があれば本ルーチンを抜け、異常がないときステッ
プ198 に進んで脱調発生回数カウンターCDAC をカウン
トし、次のステップ199 でそのカウント値CDAC が所定
値CD1以上となったかを判別し、CD1に至るまではステ
ップ195 に進んで再び異常判定タイマーTDAC をリセッ
トする。
【0044】そして異常判定タイマーTDAC 内で再度脱
調が発生するかをみて、発生すれば脱調発生回数カウン
ターCDAC をカウントし、これを繰り返して継続して脱
調が発生するとCDAC は増々ガウント値が増し所定値C
D1を越えると、脱調が頻発し修正がみられないというこ
とで、ステップ200 でステップモータ異常フラグFSMFS
に“1”を立て本ルーチンを終了する。
【0045】このようにステップモータ脱調検知ルーチ
ンでは、脱調が発生すると脱調フラグFDAC に“1”が
立つ。
【0046】次に以上設定された条件の下でステップモ
ータ15を実際に駆動制御する手順を図4ないし図6にし
たがって説明する。
【0047】まず図4に示すステップモータ制御のメイ
ンルーチンにおいて、ステップ61では前記設定された駆
動周波数TMO がセットされ、以後同駆動周波数TMO
に基づく割込み周期で本ルーチンは動作される。
【0048】そしてステップ62では、前記脱調フラグF
DAC の状態を判別し、脱調のおそれがなく“1”が立っ
ていなければステップ63に進み、目標スロットル開度の
ステップ数THO と現在の記憶スロットル開度のステッ
プ数SMとの差の絶対値を駆動ステップ数SCMD とし、
次にステップ64ではステップモータ15の回転方向を判定
する。
【0049】すなわちステップモータ15の開閉いずれの
側への回転かを示す回転方向フラグFDIR 、回転方向の
反転を指示する反転フラグFOPP およびホールドフラグ
HLD 等を設定する。
【0050】一方ステップ62で脱調フラグFDAC
“1”が立ち脱調が生じているときは、ステップ65に飛
び記憶スロットル開度SM=0となっているか否かを判
別する。脱調は通常スロットル開度の開弁制御中に起き
る為にSM=0となっていないのでステップ66に進み、
次記する戻し駆動が設定され、戻し駆動後はSM=0と
なるのでステップ67に進みFDAC を“0”とし、戻し補
正フラグFADJ をクリアして前記ステップ63に進む。
【0051】前記ステップ66の戻し駆動設定について図
6のフローチャートにしたがって説明すると、まずステ
ップ91でスロットルセンサー17の出力に基づくスロット
ルセンサー開度THS と記憶スロットル開度SMとを比
較して開き側に脱調しているか閉じ側に脱調しているか
を判別する。
【0052】開き側に脱調しているときは(THS >S
M)、ステップ92に進み、戻し補正フラグFADJ の状態
を判別し、当初“0”なので、ステップ93に進み、F
ADJ に“1”を立て次いでスロットルセンサー開度TH
S を切上げ変換して記憶スロットル開度SMに置換する
(ステップ94)。スロットルセンサー開度THS の切上
げ変換とは、THS に基づいて戻し駆動ステップ数を計
算した場合にマイクロステップ分の端数は切り上げて戻
しステップ数にすることである。
【0053】すなわち開き側脱調のときはスロットルセ
ンサー開度THの切上げ変換値を記憶スロットル開度
SMに置換し、さらにステップ94からステップ95に
進み置換後の記憶スロットル開度SMを駆動ステップ数
CMDに設定し、回転方向フラグFDIRに“1”を
立て(ステップ96)、閉じ方向への記憶スロットル開
度SM分の戻し駆動を設定する。
【0054】一方ステップ91で、スロットルセンサー開
度THS が記憶スロットル開度SMより小さいと判別さ
れたときは、閉じ側の脱調であり、このときはステップ
95に飛んで記憶スロットル開度SMをそのまま駆動ステ
ップ数SCMD に設定し閉じ方向の駆動を設定する(ステ
ップ96)。
【0055】以上のように開き側または閉じ側いずれの
側の脱調でも、スロットルセンサー開度THと記憶ス
ロットル開度SMの大きい方を閉じ側の戻し駆動量S
CMDに設定することで、スロットル弁4を完全に全閉
状態に戻すことができ、この全閉状態で確実に脱調補正
を行うことができる。なお戻し駆動設定ルーチンからは
図4のステップ72に戻る。
【0056】駆動ステップ数SCMD が1ステップ分以上
ならばステップ73に進み、1ステップ分に満たなければ
ステップ81に進む。
【0057】すなわちステップ73に進むときは今回2相
モードのときであり、駆動ステップ数が1ステップ分以
上である場合にステップ73に進み、逆にSCMD <1ステ
ップの場合にステップ81に進みマイクロステップモード
で駆動することになる。
【0058】2相モードということでステップ73に進む
と、前回マイクロステップモードであったか否かをマイ
クロステップフラグFμにより判別し、Fμ=0でマイ
クロステップモードではなく前回も2相モードであると
きは、図5のサブルーチンに進み、記憶スロットル開度
SMの更新やデューティD、駆動周波数TMO の変更等
を行う。
【0059】また前回がマイクロステップモード(Fμ
=1)のときはステップ74に進み、記憶スロットル開度
SMのマイクロステップ量が0であるか否かを判別し、
0ならばマイクロステップフラグFμを“0”として
(ステップ75)、前記図6のサブルーチンを実行する。
【0060】図6のサブルーチンは、まず駆動ステップ
数SCMD が0.9 度以上であるか否かを判別し(ステップ
101)、0.9 度に満たないときは、2相駆動をする必要を
有せずホールド状態とするとしてステップ102 に進み、
前回ホールド状態であったかをホールドフラグFHLD
ら判別し、前回もホールド状態(FHLD =1)ならば従
前状態を維持してそのまま本サブルーチンを抜け、前回
駆動状態(FHLD =0)であった場合は、ステップ103
に進みホールドフラグFHLD =1として、今回駆動から
ホールド状態に移行する。
【0061】一方ステップ101 で駆動ステップ数が0.9
度以上で駆動すべきときは、ステップ108 に進み、回転
方向フラグFDIR の状態を判別し、開側への回転のとき
は(FDIR =0)、記憶スロットル開度SMに1ステッ
プ分を加算して新たな記憶スロットル開度SMとし(ス
テップ109)、逆に閉側への回転のときは(FDIR
1)、記憶スロットル開度SMから1ステップ分を減算
して新たな記憶スロットル開度SMに更新しておく(ス
テップ110)。
【0062】以上が2相モードで前回も2相モードであ
ったか、または前回マイクロステップモードで記憶スロ
ットル開度SMの1桁目が偶然0の場合のサブルーチ
ン処理であったが、前回マイクロステップモードで記憶
スロットル開度SMの1桁目が0でないときは、図4
のフローチャートに戻ってステップ74からステップ7
7に進み、回転方向フラグFDIRの状態を判別し、開
側への回転のときは(FDIR=0)、記憶スロットル
開度SMの1桁目を切上げして新たな記憶スロットル開
度SMとしておき(ステップ78)、逆に閉側への回転
のときは(FDIR=1)、記憶スロットル開度SMの
1桁目を切下げして新たな記憶スロットル開度SMに更
新しておく(ステップ79)。
【0063】こうして記憶スロットル開度SMの1桁目
を切上げまたは切下げして2相駆動に備えるので、マイ
クロステップ駆動から2相駆動に切替える際に一時的に
目標方向と反対の方向へ逆転するような不具合はなく円
滑に移行することができる。
【0064】ステップ78またはステップ79からはステッ
プ80に進みマイクロステップフラグFμを“0”にし、
前記ステップ76のサブルーチンとともに新たな記憶スロ
ットル開度SMに基づきステップモータ15への実際の出
力ルーチン(ステップ90)に入る。
【0065】ステップ87では回転方向フラグFDIR の状
態を判別し、開側への回転の場合は(FDIR =0)、ス
テップ88に進み記憶スロットル開度SMに駆動ステップ
数SCMD を加えて記憶スロットル開度SMを更新してお
き、逆に閉側への回転の場合は(FDIR =1)、ステッ
プ89に進み記憶スロットル開度SMから駆動ステップ数
CMD を減じて記憶スロットル開度SMを更新してお
く。
【0066】以上のようにして記憶スロットル開度SM
が更新されたのちステップ90に進みステップモータへの
出力ルーチンに入る。
【0067】ステップモータの出力ルーチンでは、更新
された記憶スロットル開度SMに基づき励磁相の設定と
励磁相へ供給する電流値(デューティ)を設定してステ
ップモータに出力し駆動する。
【0068】以上のように本実施例では、スロットルセ
ンサー17によりオープンループ制御で、脱調の発生を
容易に検知し、かつ速やかな脱調補正を戻し駆動により
状態で確実に行うことができる。
【0069】
【発明の効果】本発明は、脱調状態判別手段が低出力側
脱調を判別したとき、減少駆動手段が制御器の位置より
開き側にある記憶現在位置に基づいてステップモータを
駆動して制御器を出力減少する閉じ側に作動して制御器
を全閉状態として脱調補正が全閉状態で確実になされ
る。
【0070】
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の内燃機関の燃料供給制
御装置の全体概略図である。
【図2】同装置の制御系におけるステップモータ駆動条
件ルーチンの制御手順を示すフローチャートである。
【図3】脱調検知ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図4】ステップモータ制御ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図5】戻し駆動設定ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図6】図4の続きのフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃エンジン、2…吸気路、3…エアクリーナ、4
…スロットル弁、5…燃料噴射弁、6…インテークマニ
ホールド、7…吸気弁、8…燃焼室、9…ピストン、10
…排気弁、11…エキゾーストマニホールド、12…アクセ
ルペダル、13…アクセルセンサ、15…ステップモータ、
16…連結部、17…スロットルセンサ、20…ECU、21…
大気圧センサ、22…吸気圧センサ、23…吸気温センサ、
24…水温センサ、25…クランク角センサ、26…エンジン
回転数センサ、27…車速センサ、28…駆動輪速度セン
サ、30…ACGセンサ、31…パワステスイッチ、32…エ
アコンスイッチ、33…スタータスイッチ、34…バッテリ
電圧センサ、35…レンジセレクタスイッチ、36…シフト
ポジションスイッチ、37…電流センサ、40…ブレーキス
イッチ、41…ACメインスイッチ、42…ACセットスイ
ッチ、43…ACリジュームスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−292548(JP,A) 特開 平2−176141(JP,A) 特開 平4−314939(JP,A) 特開 昭64−334(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 41/22 F02D 9/00 F02D 11/10 F02D 45/00 364

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸入空気量または燃料供給量
    を制御する制御器と、 アクセルペダルの揺動角度を検
    出するアクセルペダル角度センサーと、 前記アクセルペダル角度センサーに応じて前記制御器の
    目標位置を設定する制御目標値設定手段と、 前記制御目標値設定手段により設定された目標位置に前
    記制御器を駆動制御するステップモータと、 前記ステップモータの現在位置を記憶する現在位置記憶
    手段と、 前記目標位置および前記記憶現在位置とに基づいて前記
    ステップモータを開閉駆動する駆動回路と、 前記制御器の位置を検出する位置センサーとを備えた内
    燃機関において、 前記位置センサーの出力と前記現在位置記憶手段の記憶
    する現在位置との相関性から前記ステップモータの脱調
    を判別する脱調判別手段と、 前記脱調判別手段による脱調検知時に前記位置センサー
    出力および前記記憶現在位置との関係から脱調時の前記
    制御器の位置が前記記憶現在位置よりも内燃機関の高出
    力側か低出力側かを判別する脱調状態判別手段と、 前記脱調状態判別手段により前記制御器の位置が低出力
    側にあると判別されたときは、前記現在位置記憶手段に
    記憶されている記憶現在位置に基づいて前記ステップモ
    ータを駆動して前記制御器を内燃機関の出力減少する閉
    じ側に作動することにより制御器を全閉状態とする減少
    駆動手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の制御装
    置。
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