JP2903980B2 - ウエーハの研磨方法および装置 - Google Patents

ウエーハの研磨方法および装置

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JP2903980B2 JP32982793A JP32982793A JP2903980B2 JP 2903980 B2 JP2903980 B2 JP 2903980B2 JP 32982793 A JP32982793 A JP 32982793A JP 32982793 A JP32982793 A JP 32982793A JP 2903980 B2 JP2903980 B2 JP 2903980B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエーハの研磨方法お
よび装置に関し、詳しくは、ウエーハ保持部材によりウ
エーハを保持し、回転する研磨定盤表面にウエーハを圧
接させるとともに、研磨定盤表面に研磨液(研磨剤)を
供給してウエーハを研磨(例えば鏡面研磨)するメカノ
ケミカルポリッシング方法および、その装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記研磨方法では研磨液の供給方
法として図6に示すもの、または図7に示すものが採用
されている。図6の方法では、冷却装置61で冷却した
貯溜槽62内の研磨液63を循環ポンプ64により供給
部材65を介して、研磨定盤66に設けた研磨布67の
表面に供給してウエーハWを研磨(例えば鏡面研磨、以
下同様)し、研磨布67の表面から遠心力で振り飛ばさ
れる研磨液をファンネル68で受けて貯溜槽62に回収
して循環使用するとともに、貯溜槽62内の研磨液63
の一部を廃液69として処理する。この研磨液供給方法
は、研磨液63を多量に循環することで研磨布67表面
の湿潤処理と研磨熱の除去とを行うもので、シリコンウ
エーハ等の一次研磨または二次研磨用に採用されてお
り、研磨液63の廃棄量が少なくて済むうえ、研磨布6
7の湿潤処理と研磨熱の除去が行える長所がある。
【0003】図7の方法では、貯溜槽71内の研磨液7
2を供給ポンプ73により供給部材74を介して研磨定
盤75に設けた研磨布76の表面に供給してウエーハW
を研磨し、研磨布76の表面から遠心力で振る飛ばされ
ファンネル77に流入した研磨液を循環使用することな
く、そのまま廃液78として排出する。この研磨液供給
方法は、、外部の汚染物質が研磨液72に混入しにくい
ため常時、清浄な研磨液72をウエーハに供給すること
ができるという長所があり、シリコンウエーハ等の仕上
研磨用に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6の研磨
液供給方法では、研磨液63に混入した大気中の塵埃が
蓄積されやすく、また大気中の炭酸ガスが溶解したり、
研磨液63の揮発成分や水分が蒸発するため、外部から
の汚染物質の蓄積や、研磨液63の組成変動が発生しや
すい欠点があり、ウエーハ研磨面の傷や、汚れが嫌われ
る場合〔例えばシリコンウエーハの仕上研磨や、いわゆ
るプラナリゼーション研磨(シリコン酸化膜の研磨除
去)など〕には、この研磨液供給方法を使用することが
できないという問題があった。
【0005】一方、図7の研磨液供給方法では、研磨布
76に供給した研磨液72を一度の使用で廃液78とし
て処理するため、研磨液の使用コストが高価になるとい
う問題があり、使用量を最小限度に管理したとしても、
研磨布76を湿潤させるための供給量はどうしても必要
であることから、研磨工程の加工コストを低下させるに
は限度があった。
【0006】また、これらの従来方法では、図8におい
て供給部材81から研磨布82表面に供給された研磨液
83の大半は、遠心力により矢印Aのようにその周辺に
飛散するため、実際にウエーハWに供給される研磨液8
3の割合はごく小さいものとなるので、研磨液の使用効
率が低く、特に図7の研磨方法では高価な研磨液の殆ど
が使用に供されることなく、そのまま廃液として処理さ
れてしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、研磨定盤表面に供給された研磨液の使
用効率を向上させることにより、少量の研磨液でウエー
ハを研磨することができるウエーハの研磨方法および装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のウエー
ハの研磨方法は、回転する研磨定盤表面にウエーハを圧
接させるとともに、研磨定盤表面に研磨液を供給してウ
エーハを研磨する方法において、遠心力により研磨定盤
表面で広がりながら流過し研磨定盤の外周部から飛散し
ようとする研磨液流の向きを変えて、研磨定盤表面の中
央部に案内することを特徴とする。なお、本発明におい
て、「研磨定盤表面」は剛体としての研磨定盤本体の表
面(狭義の研磨定盤表面)を意味するものではなく、狭
義の研磨定盤の表面に設けた研磨布等の研磨部材の表面
を意味するものである。
【0009】請求項2に記載のウエーハの研磨方法は、
請求項1において、研磨定盤表面の研磨液流を集めてウ
エーハに向けて案内することを特徴とする。
【0010】請求項3に記載のウエーハの研磨装置は、
回転する研磨定盤表面にウエーハを圧接させるととも
に、研磨定盤表面に研磨液を供給してウエーハを研磨す
る装置において、遠心力により研磨定盤表面で広がりな
がら流過し研磨定盤の外周部から飛散しようとする研磨
液流の向きを変えて、研磨定盤表面の中央部に案内する
板状の案内部材を研磨定盤表面の直上、かつ直近に離隔
して設けたことを特徴とする。
【0011】請求項4に記載のウエーハの研磨装置は、
回転する研磨定盤表面にウエーハを圧接させるととも
に、研磨定盤表面に研磨液を供給してウエーハを研磨す
る装置において、遠心力により研磨定盤表面で広がりな
がら流過し研磨定盤の外周部から飛散しようとする研磨
液流を集めてウエーハに向けて案内する容器状の案内部
材を研磨定盤表面の直上、かつ直近に離隔して設けてな
り、該案内部材は、長さが研磨定盤の半径に近似し、上
部が開放され、かつ研磨液流の流入口および流出口を有
する細長の直方体容器とし、前記流入口は長寸の対向側
壁の一方に、かつ直方体容器のほぼ全長にわたって形成
し、前記流出口は前記対向側壁の他方に小幅の開口部と
して直方体容器の端部に形成し、該案内部材を研磨定盤
の半円部分に前記流入口を研磨定盤の半径方向に沿わせ
て、かつ前記流出口を研磨定盤の中心近傍に位置させて
配備したことを特徴とする。
【0012】請求項5に記載のウエーハの研磨装置は、
請求項3または4に記載の装置であって、前記研磨定盤
の中央部に研磨液の液溜めと、研磨定盤の外周部にこれ
を囲繞する研磨液回収用のファンネルとを研磨定盤と一
体的に設け、前記液溜めとファンネルを配管により連絡
し、研磨定盤外には研磨液供給ポンプと研磨液循環ポン
プを設け、前記研磨液供給ポンプの吸引側配管を研磨液
供給槽に、吐出側配管を前記液溜めにそれぞれ連絡し、
前記研磨液循環ポンプの吸引側配管を前記液溜めに連絡
し、吐出側配管の研磨液吐出口を研磨定盤上に開口し、
更に前記ファンネルを配管により廃液槽に連絡したこと
を特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載のウエーハの研磨方法または、
請求項3に記載のウエーハの研磨装置においては、遠心
力により研磨定盤表面で広がりながら流れて研磨定盤の
周辺に飛散しようとする研磨液流の向きを変えて、研磨
定盤表面の中央部に案内するので、研磨定盤表面に供給
された研磨液量に対する、ウエーハへの研磨液供給量の
割合が増大し、研磨液を多量に供給したときと同等の
磨結果が得られる。
【0014】請求項2に記載のウエーハの研磨方法また
は、請求項4に記載のウエーハの研磨装置においては、
遠心力により研磨定盤の周辺に飛散しようとする研磨液
流を集めてウエーハに向けて案内するので、研磨液の使
用効率が請求項1,3に比べて更に向上する。とくに、
請求項4に記載のウエーハの研磨装置においては、遠心
力により研磨定盤の周辺に飛散しようとする研磨液流が
直方体容器に、その流入口を介して集められ、流出口か
ら流出してウエーハに向けて流過するので、請求項2の
ウエーハの研磨方法と同様の作用が得られる。
【0015】請求項5に記載のウエーハの研磨装置にお
いては、研磨液供給槽の研磨液を液溜めに所定流量で供
給し、液溜めの研磨液を研磨液循環ポンプにより研磨布
表面に供給する。研磨布表面から振り飛ばされる研磨液
をファンネルに回収し、この回収研磨液のうち、研磨液
供給槽から液溜めへの供給量に相当する分の研磨液を廃
液槽に排出して液溜めの液面を一定に維持し、残分は配
管を介して液溜めに返送し、再度研磨に使用する。この
研磨装置では、上記のように研磨液を一部を回収して再
度研磨に使用し、残りを廃液として処分するようにした
ので、研磨液の使用効率が向上すると同時に、研磨布上
の研磨液の汚染の進行を抑えることができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明を図面に示す実施例により、更
に詳細に説明する。 実施例1(請求項1,3) 図1に示す研磨装置は、研磨液流の案内部材として板体
2を、研磨布1表面の直上、かつ直近に離隔して固定配
備するとともに、ウエーハWを定位置で回転可能となし
(自転可能とするが、公転はさせない)、遠心力により
広がりながら流過する研磨布1表面の研磨液流を板体2
の片面に衝突させることにより、その向きを変えて研磨
布1の中央部に案内するようにしたものである。
【0017】すなわち、この研磨装置では図1に示すよ
うに、回転する研磨布1表面の中心部に研磨液供給管3
から「かけ流し」状態で供給された研磨液は、遠心力に
より研磨布1の周辺に飛散しようとするが、従来装置に
おいてウエーハWに供給される研磨液流4a等に加え
て、従来装置ではウエーハWに供給されることなく、そ
のまま飛散していた研磨液流4bおよびその近傍を流過
する研磨液流が前記板体2との衝突により流れの向きを
変えて研磨布1の中央部側に向かうため、ウエーハWに
向かって案内される。この結果、研磨布1表面に供給さ
れた研磨液の使用効率が向上する。なお、研磨液流4c
はウエーハWに供給されることなく飛散する。この場
合、ウエーハWに供給された研磨液の大部分はウエーハ
Wの周面と接触しながら流過し、ウエーハWに供給され
た研磨液の一部はウエーハWの被研磨面と研磨布1との
間隙に進入して研磨に使用され、残部はウエーハWの上
面と接触しながら流過する。前記板体2の素材としては
硬質プラスチックまたは耐食性金属を用いることがで
き、高さは例えば15〜25mmとすればよく、板体2
の固定方法としては、研磨布1の直上に設けた保持部材
(図示せず)に固定する方法が推奨される。
【0018】この研磨装置では、図7のフローシートに
従う研磨液供給方法を採用するのが好ましい。この場
合、研磨液流の案内部材を設けない従来装置において図
7の方法を用いる場合に比べて研磨液の使用量を低下さ
せることができるうえ、図7の方法の長所をそのまま生
かすことができるので、シリコンウエーハの仕上研磨、
プラナリゼーション等に有効に適用することができる。
なお、所望により図1においてウエーハWを回転させず
に研磨してもよい。また、ウエーハWと板体2との相対
的な位置関係を一定に維持した状態で、これらを一体的
に研磨布1の周りを回転させながら研磨する方法も可能
である。
【0019】実施例2(請求項2,4) 図2に示す研磨装置は、遠心力により広がりながら流過
する研磨布1表面の研磨液4を集め、研磨液流4wとし
てウエーハWに向けて案内する研磨液流案内部材とし
て、直方体容器による箱型案内部材11を研磨布1表面
の直上、かつ直近に固定配備したものである。前記箱型
案内部材11は図2,3に示すように、長さが研磨布1
の半径に近似し、上部を開放した細長の直方体容器と
し、流入口12を該容器における長寸の対向側壁14,
15のうち側壁14の直上に、かつ直方体容器のほぼ全
長にわたって開口し、流出口13を対向壁15に小幅の
切り欠き開口部として直方体容器の端部に設けて構成し
たものである。そして、この研磨装置では図2に示すよ
うに、箱型案内部材11を研磨布1の半円部分に、流入
口12を研磨布1の半径方向に沿わせて、かつ流出口1
3を研磨布1の中心近傍に位置させて配備してある。
【0020】この研磨装置では図2〜4に示すように、
回転する研磨布1表面の中心部に研磨液供給管3から供
給された研磨液4は遠心力により研磨布1の周辺から飛
散しようとするが、従来装置において殆ど研磨に使用さ
れていなかった研磨液4が対向側壁14を乗り越えて流
入口12から箱型案内部材11に流入して流出口13か
ら流出し、研磨液流4wとしてウエーハWに向かうの
で、研磨布1表面の研磨液の使用効率が、実施例1より
も更に向上する。なお、図4において5は研磨定盤であ
る。また、この研磨装置においても、図7のフローシー
トに従う研磨液供給方法を採用するのが好ましい。
【0021】実施例3(請求項5) 図5は、本発明に係る研磨方法と研磨装置の別例を示す
フローシートである。この装置では、研磨定盤5の中央
部に研磨液4の液溜め21と、研磨定盤5の外周部を囲
繞する研磨液回収用のファンネル22とを研磨定盤5と
一体的に設け、これら液溜め21とファンネル22を配
管23で連絡し、供給ポンプ24の吸引側を配管25a
により研磨液供給槽26に、吐出側を配管25bにより
液溜め21にそれぞれ連絡し、循環ポンプ27の吸引側
を配管28aにより液溜め21に連絡する。また、循環
ポンプ27の吐出側配管28bの先端部に供給部材29
を設け、該供給部材29の開口端部を研磨布1上に配置
する。更に、ファンネル22の外周部を囲繞し、ファン
ネル22からのオーバーフロー液を受け入れる受入れ槽
30をファンネル22から離隔して固定配備し、該液受
入れ槽30を配管31により廃液槽32に、該廃液槽3
2を配管33により廃液処理装置(図示せず)にそれぞ
れ連絡する。なお、34はファンネル22に設けた円環
状の案内板であり、供給ポンプ24および循環ポンプ2
7は、研磨定盤5とは別に床面に設ける。この装置の運
転では、研磨液供給槽26の研磨液4を供給ポンプ24
により液溜め21に所定流量で供給し、液溜め21の研
磨液4を循環ポンプ27により供給部材29を介して研
磨布1表面に供給する。そして、ファンネル22に回収
される研磨液4のうち、研磨液供給槽26から液溜め2
1への供給量に相当する分の研磨液4をファンネル22
から受入れ槽30を介し廃液槽32に排出して液溜め2
1の液面をほぼ一定に維持し、残分は液溜め21に返送
して再度研磨に使用する。この研磨装置では、研磨液4
の一部を回収して再度研磨に使用し、残りを廃液として
処分するようにしたので、研磨液4の使用効率が向上す
ると同時に、研磨布1上の研磨液4の汚染の進行を抑え
ることができ、研磨液4によるウエーハW研磨面の汚染
が防止される。
【0022】なお、所望により実施例1,2の研磨装置
において図6のフローシートに従う研磨液供給方法を採
用してもよく、研磨液の再循環使用量を低減することが
できる。また、ウエーハを研磨布1上に複数枚、それぞ
れ定位置に自転可能に配置するとともに、これらのウエ
ーハに対応して研磨液案内部材を複数配備してもよく、
こうすることで、研磨処理量を増大が可能となる。更
に、研磨液供給管3の研磨液供給口を研磨液案内部材の
直近に配置することもでき、これにより、研磨液の使用
効率が著しく向上する。
【0023】
【発明の効果】以上の説明で明かなように、請求項1に
記載のウエーハの研磨方法または、請求項3に記載のウ
エーハの研磨装置によれば、研磨定盤表面の研磨液量に
対する、ウエーハへの研磨液供給量の割合が増大し、研
磨液を多量に供給したときと同様の研磨を行うことがで
き、研磨液消費量の削減が可能となり、ウエーハの研磨
コストを低下させることができる効果がある。請求項2
に記載のウエーハの研磨方法または、請求項4に記載の
ウエーハの研磨装置によれば、遠心力により研磨定盤の
周辺に飛散しようとする研磨液流を集めてウエーハに向
けて案内するので、研磨液の使用効率が請求項1,3に
比べて向上し、ウエーハの研磨コストを更に低下させる
ことができる効果がある。また、請求項5に記載のウエ
ーハの研磨装置によれば、研磨に使用した後の研磨液の
一部を回収して再度研磨に使用し、残りを廃液として処
分するようにしたので、研磨液の使用効率が向上すると
同時に、研磨定盤上の研磨液の汚染の進行を抑えること
ができ、研磨液によるウエーハ研磨面の汚染が防止され
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を示す平面図である。
【図2】別の実施例の要部を示す平面図である。
【図3】図2実施例における箱型案内部材の斜視図であ
る。
【図4】図3の横断面図である。
【図5】本発明のウエーハ研磨装置の更に別の実施例を
示すフローシートである。
【図6】従来例のウエーハ研磨装置を示すフローシート
である。
【図7】別の従来例のウエーハ研磨装置を示すフローシ
ートである。
【図8】従来のウエーハ研磨装置の問題点説明図であ
る。
【符号の説明】
1,67,76,82 研磨布 2 板体 3 研磨液供給管 4,63,72,83 研磨液 4a〜4c,4w 研磨液流 5,66,75 研磨定盤 11 箱型案内部材 12 流入口 13 流出口 14,15 対向側壁 21 液溜め 22,68,77 ファンネル 23,25a,25b,28a,28b,31,33
配管 24,73 供給ポンプ 26 研磨液供給槽 27,64 循環ポンプ 29,65,74,81 供給部材 30 受入れ槽 32 廃液槽 34 案内板 61 冷却装置 62,71 貯溜槽 69,78 廃液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 文夫 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150番地 信越半導体株式会社 半導体 白河研究所内 (56)参考文献 特開 平5−92363(JP,A) 特開 平2−156635(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 37/00,37/04 B24B 57/02 H01L 21/304 622

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する研磨定盤表面にウエーハを圧接
    させるとともに、研磨定盤表面に研磨液を供給してウエ
    ーハを研磨する方法において、遠心力により研磨定盤表
    面で広がりながら流過し研磨定盤の外周部から飛散しよ
    うとする研磨液流の向きを変えて、研磨定盤表面の中央
    部に案内することを特徴とするウエーハの研磨方法。
  2. 【請求項2】 前記研磨定盤表面の研磨液流れを集めて
    ウエーハに向けて案内することを特徴とする請求項1に
    記載のウエーハの研磨方法。
  3. 【請求項3】 回転する研磨定盤表面にウエーハを圧接
    させるとともに、研磨定盤表面に研磨液を供給してウエ
    ーハを研磨する装置において、遠心力により研磨定盤表
    面で広がりながら流過し研磨定盤の外周部から飛散しよ
    うとする研磨液流の向きを変えて、研磨定盤表面の中央
    部に案内する板状の案内部材を研磨定盤表面の直上、か
    つ直近に離隔して設けたことを特徴とするウエーハの研
    磨装置。
  4. 【請求項4】 回転する研磨定盤表面にウエーハを圧接
    させるとともに、研磨定盤表面に研磨液を供給してウエ
    ーハを研磨する装置において、遠心力により研磨定盤表
    面で広がりながら流過し研磨定盤の外周部から飛散しよ
    うとする研磨液流を集めてウエーハに向けて案内する容
    器状の案内部材を研磨定盤表面の直上、かつ直近に離隔
    して設けてなり、該案内部材は、長さが研磨定盤の半径
    に近似し、上部が開放され、かつ研磨液流の流入口およ
    び流出口を有する細長の直方体容器とし、前記流入口は
    長寸の対向側壁の一方に、かつ直方体容器のほぼ全長に
    わたって形成し、前記流出口は前記対向側壁の他方に小
    幅の開口部として直方体容器の端部に形成し、該案内部
    材を研磨定盤の半円部分に前記流入口を研磨定盤の半径
    方向に沿わせて、かつ前記流出口を研磨定盤の中心近傍
    に位置させて配備したことを特徴とするウエーハの研磨
    装置。
  5. 【請求項5】 前記研磨定盤の中央部に研磨液の液溜め
    と、研磨定盤の外周部にこれを囲繞する研磨液回収用の
    ファンネルとを研磨定盤と一体的に設け、前記液溜めと
    ファンネルを配管により連絡し、研磨定盤外には研磨液
    供給ポンプと研磨液循環ポンプを設け、前記研磨液供給
    ポンプの吸引側配管を研磨液供給槽に、吐出側配管を前
    記液溜めにそれぞれ連絡し、前記研磨液循環ポンプの吸
    引側配管を前記液溜めに連絡し、吐出側配管の研磨液吐
    出口を研磨定盤上に開口し、更に前記ファンネルを配管
    により廃液槽に連絡したことを特徴とする請求項3また
    は4に記載のウエーハの研磨装置。
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