JP2900016B2 - 電柱運搬用トラック - Google Patents

電柱運搬用トラック

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JP2900016B2
JP2900016B2 JP6270359A JP27035994A JP2900016B2 JP 2900016 B2 JP2900016 B2 JP 2900016B2 JP 6270359 A JP6270359 A JP 6270359A JP 27035994 A JP27035994 A JP 27035994A JP 2900016 B2 JP2900016 B2 JP 2900016B2
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彰 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電柱運搬用トラック
関し、詳しくは長尺の電柱例えば、長さ18m乃至1
2m、径400mm乃至200mm、重量約3000k
gのコンクリート製の電柱のように相当の長さと重量を
有する電柱であってもその積み降ろしが1人の作業者で
安全、確実に、しかも、迅速に行いうる電柱運搬用トラ
ックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラックによる電柱の運搬に際
し、その積み降ろしにトラックの車台の前後に設けた
高さの異なる架台上に斜状に積載され或いは地上に置か
れている長尺の電柱を、たとえば、車台上に備えたウイ
ンチのワイヤーを電柱に巻き付け、ウインチで吊下げて
ウインチのワイヤーを徐々に巻上げ或いは巻き戻して昇
降し、トラックの架台上又は地上等の所定位置へ積み降
ろししている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法ではウイン
チで吊下げてトラックの架台上より地上へ、或いは地上
より架台上へ積み降ろしする際に、時としてワイヤーが
外れたり、破断を生じて電柱が落下し、電柱が破損した
り、電柱を積み降ろしする作業者に当って人身事故を起
こすことがあり甚だ危険であった。また、吊下げる電柱
のバランスの関係もあって電柱の積み降ろしの際にワイ
ヤーを巻き付けて縛り付けたり、外したりする作業に甚
だ手間がかかるので、作業者が1人で作業をすることは
難しく、かつ、相当の時間を要していた。
【0004】この発明はトラックの架台上又は地上の
電柱を積み降ろしする際の上記問題点を解決するもの
で、電柱の掴持及び積み降ろしを1人の作業者がスイッ
チ操作 するだけで安全、確実に、しかも迅速に行いうる
電柱運搬用トラックの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の電柱運搬用ト
ラックの請求項1の発明は、 トラックの車台C上の前後
に、 複数本の電柱Dが一定間隔を存して並列上に位置決
め載架して積載できる架台Eを車台Cに固定した支柱の
上端に水平状に備えてなる電柱載架台と、 上部、中間、
下部の屈伸アーム1、2、3からなる電柱昇降用アーム
Aをそれぞれの連結部に備えた屈伸駆動手段4、5と下
部屈伸アーム3を任意の角度に起伏変位する起伏駆動手
段9とで上記架台Eの高さ又は地上等まで屈伸変動可能
に設け、かつ、上部屈伸アーム1の先端には作動手段1
2、13により電柱Dを掴み又は離すとともに、電柱D
と交叉する方向に首振り可能とした掴持爪10、11を
設けた電柱掴持装置Bを備え、下部屈伸アーム3の基端
は台車Cに備えた回転台(6)の支持板(8)に取付け
て電柱昇降用アーム(A)を車台(C)の左右何れにも
回動変位できるようにした電柱掴持昇降装置と を備えた
ことを特徴とする。
【0006】また、この発明の電柱運搬用トラックの請
求項2の発明は、 トラックの車台(C)上の前後に、
数本の電柱(D)が一定間隔を存して並列上に位置決め
載架して積載できる架台(E)を車台(C)に固定した
支柱の上端に水平状に備えてなる電柱載架台と、 上部、
中間、下部の屈伸アーム(1)(2)(3)からなる電
柱昇降用アーム(A)をそれぞれの連結部に備えた屈伸
駆動手段(4)(5)と下部屈伸アーム(3)を任意の
角度に起伏変位する起伏駆動手段(9)とで上記架台
(E)の高さ又は地上等まで屈伸変動可能に設け、か
つ、上部屈伸アーム(1)の先端には作動手段(12)
(13)により電柱(D)を掴み又は離すとともに、電
柱(D)と交叉する方向に首振り可能とした掴持爪(1
0)(11)を設けた電柱掴持 装置(B)を備え、下部
屈伸アーム(3)の基端は台車(C)に固定された支持
板(8)に取付けて電柱昇降用アーム(A)を車台
(C)の一側に固定的に設けた電柱掴持昇降装置と を備
えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】トラックの車台C上の前後に一定の間隔を存し
て設けられた一対の電柱載架台の架台E上に積載されて
いる複数本の電柱Dを地上等の所定場所へ降ろす場合
は、たとえば、操作スイッチ(リモコンスイッチ)を操
作して屈伸駆動手段4、5と起伏駆動手段9を作動して
屈伸アーム1、2、3の角度を別に変換調節し一連
の電柱昇降用アームAを上方へ延ばし、上部屈伸アーム
1の先端に備えられている電柱掴持装置Bの掴持爪1
0、11を上向きとして作動手段13で略いっぱいまで
開いた状態のもとに架台E上の電柱Dの位置まで上昇さ
せ、作動手段12で首振りして掴持爪10、11を目的
の電柱Dに合せ掴持爪10、11を電柱Dの下方から電
柱Dが掴める状態に押し当てた後、作動手段13を作動
し掴持10、11を閉じて電柱Dを掴持爪10、11
掴持する。その後、屈伸駆動手段4、5及び起伏駆
手段9を作動して電柱昇降用アームAで電柱Dを若干持
上げて架台Eの所定位置から外し一側方へ移動して電柱
Dを架台E上から離した後、電柱昇降用アームAを下向
きに屈折回動させ地面近くまで電柱Dを降下し、そこで
首振りして位置決めした後、掴持爪10、11を開
電柱Dを地上等の所定場所に置く。以上で1本の電柱D
の地上等への降ろし動作は終了するが、次いで、次の電
柱を降ろすべく電柱昇降用アームAを上述した理により
方へ伸ばして電柱Dを掴み下方へ屈折して電柱Dを降
ろすという同様の操作を繰返し、架台E上に積載されて
いる複数本の電柱Dを一本ずつ順に降ろすものである。
上記電柱Dをトラックの架台E上から降ろす場合、請求
項1の発明では、回転台6を180度回動させると、電
柱昇降用アームAは反対側に移動変位され、電柱を道
路の左側或いは右側の所定場所にトラックの向きを変え
ることなく、降ろすことができる。また、請求項2の発
明は電柱昇降用アームAが車台Cの一側に固定的に設け
られているから、電柱Dを道路の左側又は右側の所定場
所にトラ ックの向きを変えて降ろすものである。
【0008】次に、トラックの電柱載架台の架台E上に
複数本の電柱Dを地上等の所定場所から積載する場合
は、上記積載時と同様に、たとえば、操作スイッチ(リ
モコンスイッチ)を操作して屈伸駆動手段4、5と起伏
駆動手段9を作動して各屈伸アーム1、2、3の角度を
各別に変換調節し一連の電柱昇降用アームAを下方へ屈
折降下し、上部屈伸アーム1の先端に備えられている電
柱掴持装置Bの掴持爪10、11を下向きとして作動手
段13で略いっぱいまで開いた状態のもとに地上等の所
定場所にある電柱Dの近くまで下降させ、作動手段12
で首振りして掴持爪10、11を目的の電柱Dに合せ掴
持爪10、11を電柱Dの上方から電柱Dが掴める状態
に押し当てた後、作動手段13を作動し掴持爪10、1
1を閉じて電柱Dを掴持爪10、11で掴持する。その
後、屈伸駆動手段4、5及び起伏駆動手段9を作動して
電柱昇降用アームAを上方へ伸ばし電柱Dを架台Eの側
方を経て架台E上まで持上げ、そして首振りして載架位
置を決め若干降下させて架台Eの所定位置に載せた後、
掴持爪10、11を開いて掴持を解き電柱Dを架台E上
の所定位置に積載位置決めする。以上で1本の電柱Dの
積載動作は終了するが次いで、次の電柱を積載すべく電
柱昇降用アームAを上述した理により下方へ屈折し上方
へ伸ばし電柱Dを積載するという同様の操作を繰返し、
地上等の所定場所にある電柱Dを一本ずつ順にトラック
の架台E上に積載するものである上記地上等の所定場
所にある電柱Dをトラックの架台E上に積載する場合、
請求項1の発明では、回転台6を180度回動させる
と、電柱昇降用アームAは反対側に移動変位され、トラ
ックの向きを変えることなく電柱Dをトラックの左側或
いは右側のいずれからでも積載することができる。ま
た、請求項2の発明は電柱昇降用アームAが車台Cの一
側に固定的に設けられているから、道路の左側又は右側
の設置場所にある電柱Dをトラックの向きを変えて一側
から積載するものである。
【0009】
【実施例】この発明を図面に示す実施例に基いて説明す
る。図1乃至図7において、Cはトラックの車台で、そ
の前後に長尺の電柱Dをトラックの運転室の上方に突出
して架しうる高さのT型の電柱載架台を電柱Dが安定
して載架できる一定の間隔を存して備えている。この電
柱載架台は、複数の電柱Dを一定の間隔を存して並列状
に位置決め載架するための凹部19を有する架台Eを車
台Cに固定し同一高さの支柱の上端に水平状に備えた構
造となっており、電柱Dを架台E上に安定して載せるこ
とができ、かつ後述の電柱掴持装置Bの掴持10、
11で電柱D持が容易に行いうるようになってい
る。なお、実施例では、1つの支柱で架台Eをその中央
で水平状に支えたT型の電柱載架台となっているが、2
つの支柱で架台Eをその両側で水平状に支えた構造とし
てもよい。
【0010】Aは架台Eの高さにまで伸びて届き、か
つ、地上まで屈して届く電柱昇降用アームで、略同
じ長さとした金属製管体からなる上部、中間、下部の3
つの屈伸アーム1、2、3からなり、上記3つの屈伸ア
ーム1、2、3のうち上部屈伸アーム1中間屈伸アー
ム2の連結部と中間屈伸アーム2と下部屈伸アーム3の
連結部に油圧モータと歯車機構等からなる屈伸駆動手段
4、5を備え、下部の屈伸アーム3には該アーム3を任
意の角度に起伏変位できる油圧シリンダ等の起伏駆動手
段9を備えて上記屈伸駆動手段4、5と起伏駆動手段9
とで電柱昇降用アームAを架台Eの高さ又は地上等まで
屈伸変動可能としている。そして、下部の屈伸アーム3
の基端をトラックの車台C上の前後に駆動手段7で回動
可能に備えた回転台6に固定せる支持板8に枢支して取
付け、回転台6を駆動手段7で180度回転させること
により上記電柱昇降用アームAを車台Cの左側又は右側
のいずれにも移動変位できるようにしている。
【0011】図示の実施例では電柱昇降用アームAの中
屈伸アーム2と下部屈伸アーム3の先端両側に固定板
20、21を固定し、該固定板20、21に上部屈伸
ーム1、中間屈伸アーム2の基端に固設した枢軸22、
23を軸支し、固定板20、21の側面に枢軸22、2
3を突出し、固定板20、21の側面に備えた油圧モー
タ24、歯車機構25を継手26を介して連結し、後述
の駆動源により油圧モータ24、歯車機構25を駆動し
て枢軸22、23を回動することにより上部屈伸アーム
1を中間屈伸アーム2に対し、中間屈伸アーム2を下部
屈伸アーム3に対して回動し所望の角度変位させ、
角度で油圧で停止保持可能としている。また、実施例で
は上部屈伸アーム1、中間屈伸アーム2はそれぞれ連結
する屈伸アームに対して180度以上回動可能に備えて
ある。
【0012】上記電柱昇降用アームAの下部屈伸アーム
3は基端側部に支持板27を固定し、該支持板27を後
述の回転台6に設けた支持板8、8の支軸28に回動自
由に枢支するとともに、回転台6の支持板8、8間に備
えた軸受部29の支軸30に起伏駆動手段としての油圧
シリンダ9の基端を回動自由に支承し、油圧シリンダ9
のピストン9aを下部屈伸アーム3の先端下部の支持部
31の軸32と連結し、油圧シリンダ9を油圧で作動し
て下部屈伸アーム3を支軸28を支点としてほぼ水平位
置から上方の一定角度の範囲で起伏動作可能に設け、所
望角度に到達したとき油圧で屈伸アーム3を停止保持可
能としている。
【0013】図8は電柱昇降用アームAをトラックの車
台C上の一側固定的に設置した実施例を示す。この実
施例では電柱昇降用アームAの下部の屈伸アーム3の基
端の支持板27をトラックの車台C上の前後の上記電柱
載架台の支柱の内側に固定した支持板8に枢軸28で枢
支し、油圧シリンダ9を車台C上の軸受部29と下部
アーム3の先端支持部31間に備えて、油圧シリンダ
9を油圧で作動し下部屈伸アーム3を支軸28を支点と
してほぼ水平位置から上方の一定角度の範囲で起伏動作
可能に設け、所望の角度に到達したとき油圧で屈伸アー
ム3を停止保持可能としている。なお、この実施例の場
合、道路が日本では左側通行となっているから、車台C
の左側に設けるのが好ましい。
【0014】起伏駆動手段として、油圧シリンダ9
の支軸30と屈伸アーム3の支持部31の軸32との距
離L屈伸アーム3の支軸28と固定板21との距離
Lより短かくすることにより、油圧ポンプでほぼ水平位
置にある油圧シリンダ9に油圧をかけてそのピストン9
aを伸ばすと屈伸アーム3は枢軸28を支点として先端
側を上方へ回動して一定の傾斜角度まで上昇可能であ
、逆にピストン9aを縮めると屈伸アーム3は先端側
を下方へ回動して水平より若干下方へ傾斜した位置まで
下降可能に設けてある。なお、実施例では電柱昇降用
ームAとして屈伸アームが三本の場合を示したが、これ
に限られるものではない。
【0015】記回転台6は電柱昇降用アームAの向き
を変えるためのもので、車台Cの架台Eの内側に開口部
33を設け、該開口部33内に回転台6の回転軸34を
フレーム35に回転自由に軸支し、その回転軸34を油
圧モータ等駆動手段7で歯車機構36を介して駆動可能
に設け、油圧モータの駆動により回転台6を水平に18
0度往復回動可能に備えられている。この回転台6は図
7に示されているようにトラックの車台Cの前後に設
置した電柱架台の支柱の内側にそれぞれ備え、この回
転台に電柱掴持装置Bの下部屈伸アーム3の基端
付けて、電柱の前後部を電柱昇降用アームAの先端掴
持爪10、11で掴持して、昇降できるようになしてい
る。
【0016】なお、記実施例では下部屈伸アーム3の
起伏駆動手段9として油圧シリンダを用い、上部と中間
屈伸アーム1、2の屈伸駆動手段4、5として油圧
モータ24と歯車機構25を用いた場合を示したが、こ
れに限られるものではなく、下部屈伸アームも油圧モー
タと歯車機構で起伏できるようにもでき、或いは全ての
支持アームを油圧シリンダで回動変位するようにもでき
る。
【0017】Bは上記屈伸変動可能な電柱昇降用アーム
Aと、該アームAの上部屈伸アーム1の先端に油圧シリ
ンダ等作動手段12、13で開閉して電柱Dを掴持する
掴持10、11とを備えた電柱掴持装置で、実施例の
電柱掴持装置Bの掴持爪10、11は上部に電柱Dの外
径面に略合致する円弧部37を備え、かつ中央後部に
突出した支持片38を一体に設けた一対の板体を一組と
してその板体の円弧部37間の内面円弧状掴持部1
4を形成した一方の首振り側掴持10と、下部に電柱
の外径面に略合致する円弧部39を備え、かつ、基端
に固定突片44を突設した一対の板体を一組としてその
板体の円弧部39間の内側に円弧状掴持部15を形成し
他方の開閉側掴持11備え、一対の掴持
0、10の間に開閉側掴持11を配置して中央部を枢
軸16で枢支し、掴持10の下部40を上部屈伸アー
ム1に支軸17で回動自由に支承し、上部屈伸アーム1
の上面に備えた軸受41の支軸42に作動手段としての
油圧シリンダ12の基端部を軸支し、そのピストン12
aを支持片38の支軸18に軸支して連結し、掴持
0を屈伸アーム1に対し掴持爪11とともに首振可能に
備えている。
【0018】電柱掴持10、11を開閉する手段とし
て、掴持10の下部内面に固定した支持部材43に油
圧シリンダ13の基端部を回動自由に支承し、そのピス
トン13aを開閉側掴持11の基端に突出して設けた
固定突片44の支軸45に軸支して連結し、油圧シリン
ダ13の作用で開閉側掴持11を掴持10に対し開
閉可能としてる。掴持10、11の掴持力は重量約
3000kgの電柱を油圧で掴持して保持できるよう
にする。掴持10に固定した前記支持部材43には開
閉側掴持11の下面を所定開度で受止める受止め杆4
6を設けてる。また、掴持10、11には円弧状掴
持部14、15に電柱を掴む際、傷を付けず、かつ、す
ベりを止めるためゴム、合成樹脂製被覆層47を貼付け
てある。
【0019】図9のブロック図に示すように、トラック
のエンジン48、トランスミッション49、PTO(動
力分配装置)50、油圧ポンプ51、操作弁52、油タ
ンク53を関連して備え、操作弁52に操作スイッチ
(リモコンスイッチ)54を制御盤55を介して連絡
し、操作弁52を上部と中間の屈伸アーム2、3の油圧
モータ24、下部の屈伸アーム3の起伏駆動手段として
油圧シリンダ9、電柱掴持10、11の油圧シリン
ダ12、13、および回転台6を駆動する油圧モータ7
と連絡し、リモコンスイッチの操作により制御盤5
介し操作弁52を開閉制御して油圧モータ24、油圧シ
リンダ9、油圧シリンダ12、13、油圧モータ7をそ
れぞれ個別に作動するようにしてある。
【0020】上記実施例の構成において電柱の積み降ろ
動作を以下に説明する。トラックの電柱載架台の架台
Eに積載されている複数本の電柱Dを地上へ降ろす場
合、リモコンスイッチ54を操作して制御盤55を介し
て操作弁52を制御し、油圧で油圧モータ24、油圧シ
リンダ9を作動してトラックの車台C上の前後に配置し
た電柱掴持装置Bを同時に作動してその各屈伸アーム
1、2、3を別に上方へ起こして連する屈伸アーム
1、2或いは屈伸アーム3の支持板に対する角度を調
節して電柱昇降用アームAを上方へ伸ばし、その上部
アーム1の先端掴持爪10、11を架台Eの電柱D
の位置にまで上昇させ、その後、リモコンスイッチ54
を操作して油圧で油圧シリンダ12、13を作動し、油
圧シリンダ12で一方の掴持10を首振りしてその角
度を決め、掴持10に対し油圧シリンダ13で開閉側
掴持11を開いて目的の電柱D下方より押し当て、
次いで掴持10、11を閉じてその円弧状掴持部1
4、15電柱の前後部を強力に掴む。
【0021】電柱掴持爪10、11で電柱Dの前部と後
部を掴持した後、電柱昇降用アームAを僅かに上昇させ
て電柱Dを若干上方へ持ち上げ架台Eの凹19より外
し、次いで各屈伸アーム1、2、3の油圧モータ24、
油圧シリンダ9を作動して図6に示すように電柱昇降用
アームAの下部屈伸アーム3を元の水平位置へ降下し、
かつ、上部の屈伸アーム1を中間の屈伸アーム2に対
し、また、屈伸アーム2を屈伸アーム3に対して回動し
電柱昇降用アームAを上部側方より下方へ屈折回動
て電柱掴持爪10、11で電柱Dを略水平状保って地
面近くまで降下させ、油圧シリンダ12を作動して掴持
10を首振りして所望の位置を決め、油圧シリンダ1
3を作して開閉側掴持11の掴持部を開いて電柱D
地上の所定位置へ降ろす。上記動作を繰返して架台
上の電柱Dを地上等に1本ずつ順に降ろす。
【0022】また、電柱昇降用アームAを操作スイッチ
を操作して駆動手段7回転台6を駆動し回転台6を1
80度回動して電柱昇降用アームAをトラックの左側或
いは右側に位置させれば、トラックの左右いずれの側
トラックの向きを変えることなく電柱Dを降ろすこと
ができる。
【0023】電柱を降ろす作業を終了した後は屈伸アー
ム1、2、3を第1図のように折畳んでおくのがよい
また、上記実施例では電柱を降ろす場合について説明し
たが、上記電柱を降ろす時とは略逆の操作で地上の電柱
を掴んでトラックの架台上へ持ち上げ積載すること
きる。
【0024】
【発明の効果】この発明によればトラック車台の電柱
架台上に積載した電柱を地上へ降ろす場合、或いは地
にある電柱をトラックの電柱載架台上に積む場合、
とえば、操作スイッチ(リモコンスイッチ)操作する
だけで電柱を掴んで地上或いは架台上へ運び、電柱の積
み降ろしが安全かつ、確実に、しかも、迅速に行いう
る。そして、操作スイッチはトラックの安全サイド側で
1人の作業者が操作するだけでよいので、作業者は余裕
をもって安全に作業を行うことができる。
【0025】また、電柱を道路の左側又は右側の所定場
所に降ろす場合、請求項1の発明ではトラックの向きを
変換することなく、回転台を電柱を降ろす場所に応じて
反転させるだけで電柱をトラックの左側又は右側へ降ろ
すことができるので便利である。したがって、請求項1
の発明によれば、特に、トラックの向きを変換できない
ような狭い道路で電柱の積み降ろし作業をするのに便利
である。また、請求項2の発明は電柱昇降用アームが台
車の一側に固定的に設けられているので、電柱の積み降
ろしはトラックの一側からのみ行いうる。
【0026】電柱掴持装置の掴持爪電柱昇降用アーム
の先端で自由に首振りができ、かつ、その掴持爪の開閉
できるので、電柱をいずれの方向からでも掴み易く、
しかも、確実に持することができるので、積み降ろし
位置が容易、確実に決められるとともに、積み降ろし中
に電柱が落下するなどの不慮の事故もく安全である。
【0027】以上説明したように、この発明の電柱運搬
用トラックによれば、1人の作業者で電柱の積み降ろし
が安全、確実に、しかも、迅速に行えるので、たとえ
ば、電 柱交換工事現場へ新しい電柱を運び、帰りには使
用ずみの古い電柱を積載して帰るなど効率的なトラック
運送ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電柱運搬用トラックの一実施例を示
す正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】上部屈伸アームと電柱掴持爪の関係を示す斜視
図である。
【図5】電柱掴持の首振りと開閉状態を示す正面図で
ある
【図6】この発明の電柱運搬用トラックの作動状態を示
す正面図である。
【図7】この発明の電柱運搬用トラックの全体を示す概
略側面図である。
【図8】この発明の電柱運搬用トラック異なる実施例
を示す正面図である。
【図9】この発明の電柱運搬用トラックの駆動源と油圧
系を示すブロック図である。
【符号の説明】
電柱昇降用アーム B 電柱掴持装置 C トラックの車台 D 電柱 E 架台 1 上部屈伸アーム 2 中間屈伸アーム 3 下部屈伸アーム 4 屈伸駆動手段 5 屈伸駆動手段 6 回転台 7 駆動手段 8 支持板 9 起伏駆動手段 10 掴持 11 掴持 12 作動手段 13 作動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 67/00 - 67/56 B25J 5/00 B25J 15/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックの車台(C)上の前後に、 複数本の電柱(D)が一定間隔を存して並列状に位置決
    め載架して積載できる架台(E)を車台(C)に固定し
    た支柱の上端に水平状に備えてなる電柱載架台と、 上部、中間、下部の屈伸アーム(1)(2)(3)から
    なる電柱昇降用アーム(A)をそれぞれの連結部に備え
    た屈伸駆動手段(4)(5)と下部屈伸アーム(3)を
    任意の角度に起伏変位する起伏駆動手段(9)とで上記
    架台(E)の高さ又は地上等まで屈伸変動可能に設け、
    かつ、上部屈伸アーム(1)の先端には作動手段(1
    2)(13)により電柱(D)を掴み又は離すととも
    に、電柱(D)と交叉する方向に首振り可能とした掴持
    爪(10)(11)を設けた電柱掴持装置(B)を備
    え、下部屈伸アーム(3)の基端は台車(C)に備えた
    回転台(6)の支持板(8)に取付けて電柱昇降用アー
    ム(A)を車台(C)の左右何れにも回動変位できるよ
    うにした電柱掴持昇降装置と を備えたことを特徴とする
    電柱運搬用トラック。
  2. 【請求項2】 トラックの車台(C)上の前後に、 複数本の電柱(D)が一定間隔を存して並列上に位置決
    め載架して積載できる架台(E)を車台(C)に固定し
    た支柱の上端に水平状に備えてなる電柱載架台と、 上部、中間、下部の屈伸アーム(1)(2)(3)から
    なる電柱昇降用アーム(A)をそれぞれの連結部に備え
    た屈伸駆動手段(4)(5)と下部屈伸アーム(3)を
    任意の角度に起伏変位する起伏駆動手段(9)とで上記
    架台(E)の高さ又は地上等まで屈伸変動可能に設け、
    かつ、上部屈伸アーム(1)の先端には作動手段(1
    2)(13)により電柱(D)を掴み又は離すととも
    に、電柱(D)と交叉する方向に首振り可能とした掴持
    爪(10)(11)を設けた電柱掴持装置(B)を備
    え、下部屈伸アーム(3)の基端は台車(C)に固定さ
    れた支持板(8)に取付けて電柱昇降用アーム(A)を
    車台(C)の一側に固定的に設け た電柱掴持昇降装置と
    を備えたことを特徴とする電柱運搬用トラック。
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