JP2896971B2 - 楽音波形発生装置 - Google Patents
楽音波形発生装置Info
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Description
る。
し、これを繰り返し読み出すことにより楽音波形を発生
させるものがある。この種の楽音波形発生装置におい
て、1オクターブあるいはそれ以上オクターブを上げる
場合、すなわち楽音波形の周波数を2倍、4倍、………
にする場合には、楽音波形が記憶されているメモリの読
出しアドレスを0、2、4、……、0、2、4、……あ
るいは0、4、8、……、0、4、8……というように
して楽音波形を読出している。
記憶および再生した場合の例を示した図である。(A)
は1周期分の楽音波形を表した図、(B)は読出しアド
レスを0、1、2、……、0、1、2、……というよう
にして読出した場合の1周期分の楽音波形を表した図、
(C)は読出しアドレスを0、2、4、……、0、2、
4、……というようにして読出した場合(1オクターブ
高くした場合)の2周期分の楽音波形を表した図、
(D)は読出しアドレスを0、4、8、……、0、4、
8、……というようにして読出した場合(2オクターブ
高くした場合)の4周期分の楽音波形を表した図であ
る。すなわち、一般的に0、n、2n、……、0、n、
2n、……というように、各周期毎に同一アドレスから
記憶された楽音波形のデータを読出している。
各周期毎に同一アドレスから記憶された楽音波形のデー
タを読出しているため、図3(D)の場合には各データ
が全て“0”となってしまう。したがって、上記従来例
においては、楽音波形を1オクターブあるいはそれ以上
オクターブを上げていった場合に、原楽音波形とまった
く異なった楽音波形が再生されてしまうおそれが生じる
という問題点があった。
タル的に記憶してこれを繰り返し読み出すことにより楽
音波形を発生させる楽音波形発生装置において、楽音波
形を1オクターブあるいはそれ以上オクターブを上げて
再生する場合にも、原楽音波形との類似性を確保するこ
とが可能な装置を提供することである。
生装置は、アドレスにしたがって1周期分の楽音波形を
デジタル的に記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶され
た1周期分の楽音波形の波形データを繰り返し読み出す
ためのアドレスを発生するアドレス発生手段と、基本オ
クターブが指定されたときにはアドレス発生手段で発生
するアドレスを歩進し、基本オクターブよりも高いオク
ターブが指定されたときにはアドレス発生手段で発生す
るアドレスの一定ビットよりも下位のビットの状態を上
記記憶手段から読み出される波形データの1周期毎に異
ならせるアドレス制御手段とを有する。
明を行う。図1は楽音波形発生装置の構成を示したブロ
ック図であり、図2は1周期分の楽音波形を8分割して
記憶および再生した場合の例を示した図である。
明する。波形メモリMEは、1周期分の楽音波形をデジ
タル的に記憶したものであり、本実施例においては1周
期分の楽音波形を8分割したときの各振幅値を記憶して
いる。この波形メモリMEでは、図2(A)に示すよう
に、1周期分の楽音波形の時間軸における1番目〜8番
目の振幅データをそれぞれアドレス0〜7に記憶してい
る。音階周波数発生回路FQは、楽音の各音階を示すデ
ータ“note”を受けて各音階に対応した周波数のク
ロック信号“ck”を生じるものである。デコーダDE
は、オクターブ指定信号“oct”を受けて、基本オク
ターブ(基本周波数)、基本オクターブより1オクター
ブ高いオクターブ(基本周波数の2倍の周波数)または
基本オクターブより2オクターブ高いオクターブ(基本
周波数の4倍の周波数)のいずれかを指定するデータを
出力するものである。FF0 、FF1 およびFF2 はT
型フリップフロップであり、波形メモリMEに対してア
ドレス信号A0 〜A2 を供給するものである。SL0 、
SL1 およびSL2 は選択回路であり、デコーダDEか
らの出力信号を受けて二つの入力のいずれかを出力する
ものである。
する。
オクターブが指定されると、選択回路SL0 はクロック
信号“ck”を選択し、選択回路SL1 はアドレス信号
“A0 ”を選択し、選択回路SL2 はアドレス信号“A
1 ”を選択する。その結果、アドレス信号A0 〜A2 で
指定されるアドレスはクロック信号“ck”が出力され
る毎に、0、1、2、3、4、5、6、7、0、1、
2、………と歩進される。したがって、図2(B)(1
周期分の楽音波形を表した図)に示されるように、アド
レス0、1、2、3、4、5、6、7、0、1、2、…
……に記憶されている波形データが順次出力される。
オクターブより1オクターブ高いオクターブが指定され
ると、選択回路SL0 はアドレス信号“A2 ”を選択
し、選択回路SL1 はクロック信号“ck”を選択し、
選択回路SL2 はアドレス信号“A1 ”を選択する。そ
の結果、アドレス信号A0 〜A2 で指定されるアドレス
はクロック信号“ck”が出力される毎に、0、2、
4、6、1、3、5、7、0、2、4、………と歩進さ
れる。したがって、図2(C)(2周期分の楽音波形を
表した図)に示されるように、アドレス0、2、4、
6、1、3、5、7、0、2、4、………に記憶されて
いる波形データが順次出力される。
オクターブより2オクターブ高いオクターブが指定され
ると、選択回路SL0 はアドレス信号“A2 ”を選択
し、選択回路SL1 はアドレス信号“A0 ”を選択し、
選択回路SL2 はクロック信号“ck”を選択する。そ
の結果、アドレス信号A0 〜A2 で指定されるアドレス
はクロック信号“ck”が出力される毎に、0、4、
1、5、2、6、3、7、0、4、1、………と歩進さ
れる。したがって、図2(D)(4周期分の楽音波形を
表した図)に示されるように、アドレス0、4、1、
5、2、6、3、7、0、4、1、………に記憶されて
いる波形データが順次出力される。
基本オクターブより2オクターブ高いオクターブが指定
された場合に、従来例においては原楽音波形とまったく
異なった楽音波形が再生されてしまうが、本実施例にお
いては原楽音波形と類似した楽音波形が再生されてい
る。これは、本実施例においてはアドレスの下位2ビッ
トの状態を楽音波形の1周期毎に異ならせているためで
ある。
割した場合について説明したが、一般的に1周期分の楽
音波形を2nに分割した場合のアドレスの変化につい
て、以下説明する。基本オクターブより1オクターブ高
いオクターブを指定した場合には、アドレスは0、2、
4、……、2n −2、1、3、5、……、2n −1、
0、2、4、……、2n −2、……と歩進される。基本
オクターブより2オクターブ高いオクターブを指定した
場合には、アドレスは0、4、8、……、2n −4、
1、5、9、……、2n −3、2、6、10、……、2
n −2、3、7、11、2n −1、0、4、8、……、
2n −4、……と歩進される。
クターブより2オクターブ高いオクターブを指定した場
合について考えると、各周期の最初のアドレスは0、
1、2、3、0、1、2、………と順次変化している。
したがって、互いに隣り合った周期間での楽音波形の位
相のズレは通常は2π/2n (n=3の場合にはπ/
4)となっているが、最初のアドレスが“3”の周期か
ら“0”の周期に移行するときには位相のズレが3・2
π/2n (n=3の場合には3π/4)となる。すなわ
ち、最初のアドレスが“3”の周期から“0”の周期に
移行するときに位相が急激に変化することになる。そこ
で、例えば基本オクターブより2オクターブ高いオクタ
ーブを指定した場合には、アドレスが0、4、8、…
…、2n −4、1、5、9、……、2n −3、2、6、
10、……、2n −2、3、7、11、2n −1、2、
6、10、……、2n −2、1、5、9、……、2n −
3、0、4、8、……、2n −4、……というように変
化するようにすれば、互いに隣り合った周期間での楽音
波形の位相のズレを常に2π/2n (n=3の場合には
π/4)とすることができる。
ビットよりも下位のビットの状態を楽音波形の1周期毎
に異ならせるので、楽音波形を1オクターブあるいはそ
れ以上オクターブを上げていった場合に、原楽音波形と
まったく異なった楽音波形が再生されてしまうことを防
止することが可能となる。したがって、原楽音波形との
類似性を確保することが可能となる。
生手段) SL0 〜SL2 ……選択回路(アドレス制御手段) DE……デコーダ(アドレス制御手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 アドレスにしたがって1周期分の楽音波
形をデジタル的に記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶された1周期分の上記楽音波形の波
形データを繰り返し読み出すためのアドレスを発生する
アドレス発生手段と、基本オクターブが指定されたときには上記アドレス発生
手段で発生するアドレスを歩進し、基本オクターブより
も高いオクターブが指定されたときには 上記アドレス発
生手段で発生するアドレスの一定ビットよりも下位のビ
ットの状態を上記記憶手段から読み出される波形データ
の1周期毎に異ならせるアドレス制御手段とを有するこ
とを特徴とする楽音波形発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7125258A JP2896971B2 (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 楽音波形発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7125258A JP2896971B2 (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 楽音波形発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08320691A JPH08320691A (ja) | 1996-12-03 |
JP2896971B2 true JP2896971B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=14905649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7125258A Expired - Fee Related JP2896971B2 (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 楽音波形発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2896971B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-24 JP JP7125258A patent/JP2896971B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08320691A (ja) | 1996-12-03 |
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