JP2892324B2 - フィルタープレス用濾過板 - Google Patents
フィルタープレス用濾過板Info
- Publication number
- JP2892324B2 JP2892324B2 JP8353884A JP35388496A JP2892324B2 JP 2892324 B2 JP2892324 B2 JP 2892324B2 JP 8353884 A JP8353884 A JP 8353884A JP 35388496 A JP35388496 A JP 35388496A JP 2892324 B2 JP2892324 B2 JP 2892324B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter plate
- center line
- respect
- filter
- symmetrical
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- Filtration Of Liquid (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、固液分離を行う際
使用するフィルタープレス機に組込む合成樹脂製濾過板
であって、濾過面積の減少を最小限に抑え、かつ加圧に
よる変形を少なくした濾過板に関するものである。
使用するフィルタープレス機に組込む合成樹脂製濾過板
であって、濾過面積の減少を最小限に抑え、かつ加圧に
よる変形を少なくした濾過板に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、フィルタープレス機に組込まれて
使用される合成樹脂製の濾過板は各種知られているが、
通常、その表面に排液用の濾過液通路用溝が刻設された
濾過部と、該濾過部の周縁に形成された肉厚の周縁部
（シール部）とからなっており、フィルタープレス機の
加圧板間にこれと平行に複数枚垂直方向に並べて使用さ
れる。濾過の際には、圧締装置により各濾過板の周縁部
同士が当接してシールされ、濾過板相互間に濾過室が形
成され、該濾過室内へスラリー等が導入され、加圧濾過
される。濾過後濾過板は開放され、残留物が排出され
る。
使用される合成樹脂製の濾過板は各種知られているが、
通常、その表面に排液用の濾過液通路用溝が刻設された
濾過部と、該濾過部の周縁に形成された肉厚の周縁部
（シール部）とからなっており、フィルタープレス機の
加圧板間にこれと平行に複数枚垂直方向に並べて使用さ
れる。濾過の際には、圧締装置により各濾過板の周縁部
同士が当接してシールされ、濾過板相互間に濾過室が形
成され、該濾過室内へスラリー等が導入され、加圧濾過
される。濾過後濾過板は開放され、残留物が排出され
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】フィルタープレス機は
上記サイクルを繰り返し行っているので、このサイクル
の中で加圧されるときに発生する濾過板の表裏の差圧に
よって濾過板が変形することがある。さらにこの変形が
繰り返されることにより、応力集中点から破壊に至る場
合がある。
上記サイクルを繰り返し行っているので、このサイクル
の中で加圧されるときに発生する濾過板の表裏の差圧に
よって濾過板が変形することがある。さらにこの変形が
繰り返されることにより、応力集中点から破壊に至る場
合がある。
【０００４】この変形を少なくするため、濾過部に該濾
過部の周縁部と同程度の厚みをもつ補強部を１個から１
０数個配設することが行われているが、これにより補強
部が占める面積分だけ濾過面積が減少し、濾過効率が低
下するという問題点がある。なお、出願人は、この補強
部を特定の位置に配置することを提案している（特開昭
６１−１８１５０８号）。
過部の周縁部と同程度の厚みをもつ補強部を１個から１
０数個配設することが行われているが、これにより補強
部が占める面積分だけ濾過面積が減少し、濾過効率が低
下するという問題点がある。なお、出願人は、この補強
部を特定の位置に配置することを提案している（特開昭
６１−１８１５０８号）。
【０００５】本発明は、濾過板の濾過部に設ける補強部
の占有面積をできる限り少なくして濾過面積の減少、濾
過効率の低下を抑え、かつ補強部の配置位置を工夫し、
濾過板に生ずる応力の分散・低減を図り、その変形を抑
えることを目的とするものである。
の占有面積をできる限り少なくして濾過面積の減少、濾
過効率の低下を抑え、かつ補強部の配置位置を工夫し、
濾過板に生ずる応力の分散・低減を図り、その変形を抑
えることを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、中央に被濾過液供給孔を有し、かつ少な
くとも片面に濾過液通路用溝を有する一辺の長さＬなる
略正方形の濾過部の周辺に該濾過部より肉厚の周縁部を
形成した略正方形のフィルタープレス用濾過板におい
て、前記供給孔の中心を通り濾過板の一辺に平行な水平
中心線、及び供給孔の中心を通り濾過板の前記一辺に隣
接する他辺に平行な垂直中心線を基準として、中心から
水平中心線上プラス側へＬ×（０．１８〜０．２２）の
範囲にある第１の位置（Ａ）と、中心から水平中心線プ
ラス側へＬ×（０．１９〜０．２３）であって、かつ中
心から垂直中心線プラス側へＬ×（０．１９〜０．２
３）である範囲にある第２の位置（Ｂ）と、中心から垂
直中心線上プラス側へＬ×（０．１８〜０．２２）の範
囲にある第３の位置（Ｃ）と、垂直中心線を基準として
第１の位置（Ａ）と対称な第４の位置（Ｅ）と、垂直中
心線を基準として第２の位置（Ｂ）と対称な第５の位置
（Ｄ）と、水平中心線を基準として第２の位置（Ｂ）と
対称な第６の位置（Ｈ）と、水平中心線を基準として第
３の位置（Ｃ）と対称な第７の位置（Ｇ）と、水平中心
線を基準として第５の位置（Ｄ）と対称な第８の位置
（Ｆ）と、の８箇所に、頂面直径が濾過部の肉厚の１．
５〜５倍の寸法を有する断面円錐台形状の補強部を配設
し該補強部の頂面を前記周縁部の上面と略面一に形成し
たものである。
め、本発明は、中央に被濾過液供給孔を有し、かつ少な
くとも片面に濾過液通路用溝を有する一辺の長さＬなる
略正方形の濾過部の周辺に該濾過部より肉厚の周縁部を
形成した略正方形のフィルタープレス用濾過板におい
て、前記供給孔の中心を通り濾過板の一辺に平行な水平
中心線、及び供給孔の中心を通り濾過板の前記一辺に隣
接する他辺に平行な垂直中心線を基準として、中心から
水平中心線上プラス側へＬ×（０．１８〜０．２２）の
範囲にある第１の位置（Ａ）と、中心から水平中心線プ
ラス側へＬ×（０．１９〜０．２３）であって、かつ中
心から垂直中心線プラス側へＬ×（０．１９〜０．２
３）である範囲にある第２の位置（Ｂ）と、中心から垂
直中心線上プラス側へＬ×（０．１８〜０．２２）の範
囲にある第３の位置（Ｃ）と、垂直中心線を基準として
第１の位置（Ａ）と対称な第４の位置（Ｅ）と、垂直中
心線を基準として第２の位置（Ｂ）と対称な第５の位置
（Ｄ）と、水平中心線を基準として第２の位置（Ｂ）と
対称な第６の位置（Ｈ）と、水平中心線を基準として第
３の位置（Ｃ）と対称な第７の位置（Ｇ）と、水平中心
線を基準として第５の位置（Ｄ）と対称な第８の位置
（Ｆ）と、の８箇所に、頂面直径が濾過部の肉厚の１．
５〜５倍の寸法を有する断面円錐台形状の補強部を配設
し該補強部の頂面を前記周縁部の上面と略面一に形成し
たものである。
【０００７】以下、本発明の内容を図面を参照して具体
的に説明する。図１は本発明の一実施の形態を示す平面
図、図２は図１のＡ−Ａ断面図である。１は濾過板、２
は濾過部、３は周縁部、４は供給孔、５は補強部を夫々
表す。
的に説明する。図１は本発明の一実施の形態を示す平面
図、図２は図１のＡ−Ａ断面図である。１は濾過板、２
は濾過部、３は周縁部、４は供給孔、５は補強部を夫々
表す。
【０００８】濾過板１は、輪郭が図示のとおり略正方形
をなしており、その少なくとも片面には濾過液の通路用
の多数の溝（凹凸）が形成された（図示省略）濾過部２
を有する。濾過部２は、略正方形であればよく、正方形
の他に、図示の如く一辺がＬで示される正方形の四隅を
切り取った八角形状としたもの等であってもよい。濾過
部２の周辺には、濾過部２より肉厚の周縁部（シール
部）３が形成されている。
をなしており、その少なくとも片面には濾過液の通路用
の多数の溝（凹凸）が形成された（図示省略）濾過部２
を有する。濾過部２は、略正方形であればよく、正方形
の他に、図示の如く一辺がＬで示される正方形の四隅を
切り取った八角形状としたもの等であってもよい。濾過
部２の周辺には、濾過部２より肉厚の周縁部（シール
部）３が形成されている。
【０００９】濾過部２の中央には、供給孔４が貫通して
設けられている。この供給孔４の中心を原点とし、原点
を通る水平中心線（図示Ｘ軸）と原点を通る垂直中心線
（図示Ｙ軸）とを設定する。
設けられている。この供給孔４の中心を原点とし、原点
を通る水平中心線（図示Ｘ軸）と原点を通る垂直中心線
（図示Ｙ軸）とを設定する。
【００１０】本発明の重要な特徴は、補強部５の位置を
所定の位置に配置したことにある。すなわち、図１を参
照して説明すると、原点からＸ軸上プラス側へｌ1 ＝Ｌ
×（０．１８〜０．２２）の範囲にある第１の位置
（Ａ）と、原点からＸ軸プラス側へｌ3 ＝Ｌ×（０．１
９〜０．２３）であって、かつ原点からＹ軸プラス側へ
ｌ4 ＝Ｌ×（０．１９〜０．２３）である範囲にある第
２の位置（Ｂ）と、原点からＹ軸上プラス側へｌ2 ＝Ｌ
×（０．１８〜０．２２）の範囲にある第３の位置
（Ｃ）と、Ｙ軸を基準として第１の位置（Ａ）と対称な
第４の位置（Ｅ）と、Ｙ軸を基準として第２の位置
（Ｂ）と対称な第５の位置（Ｄ）と、Ｘ軸を基準として
第２の位置（Ｂ）と対称な第６の位置（Ｈ）と、Ｘ軸を
基準として第３の位置（Ｃ）と対称な第７の位置（Ｇ）
と、Ｘ軸を基準として第５の位置（Ｄ）と対称な第８の
位置（Ｆ）と、の計８箇所に、補強部５を配設するもの
である。
所定の位置に配置したことにある。すなわち、図１を参
照して説明すると、原点からＸ軸上プラス側へｌ1 ＝Ｌ
×（０．１８〜０．２２）の範囲にある第１の位置
（Ａ）と、原点からＸ軸プラス側へｌ3 ＝Ｌ×（０．１
９〜０．２３）であって、かつ原点からＹ軸プラス側へ
ｌ4 ＝Ｌ×（０．１９〜０．２３）である範囲にある第
２の位置（Ｂ）と、原点からＹ軸上プラス側へｌ2 ＝Ｌ
×（０．１８〜０．２２）の範囲にある第３の位置
（Ｃ）と、Ｙ軸を基準として第１の位置（Ａ）と対称な
第４の位置（Ｅ）と、Ｙ軸を基準として第２の位置
（Ｂ）と対称な第５の位置（Ｄ）と、Ｘ軸を基準として
第２の位置（Ｂ）と対称な第６の位置（Ｈ）と、Ｘ軸を
基準として第３の位置（Ｃ）と対称な第７の位置（Ｇ）
と、Ｘ軸を基準として第５の位置（Ｄ）と対称な第８の
位置（Ｆ）と、の計８箇所に、補強部５を配設するもの
である。
【００１１】補強部５は、断面円錐台形状をなし、その
頂面６は周縁部３の上面と面一に形成し、頂面直径は濾
過部２の肉厚の１．５〜５倍の寸法を有し、頂面６から
濾過部２に至る勾配７は周縁部３から濾過部２に至る勾
配と同等、あるいはそれよりやや緩やかな勾配である。
頂面６は周縁部３の上面と面一に形成し、頂面直径は濾
過部２の肉厚の１．５〜５倍の寸法を有し、頂面６から
濾過部２に至る勾配７は周縁部３から濾過部２に至る勾
配と同等、あるいはそれよりやや緩やかな勾配である。
【００１２】フィルタープレス機の加圧板に直接当接す
る濾過板においては、上記補強部５を濾過板１の片面に
のみ８箇所に配設したものを用いる（図示省略）が、そ
の他の濾過板１の濾過部２には、補強部を表裏８箇所づ
つ計１６箇所上記の位置範囲に配設したものを用いる。
る濾過板においては、上記補強部５を濾過板１の片面に
のみ８箇所に配設したものを用いる（図示省略）が、そ
の他の濾過板１の濾過部２には、補強部を表裏８箇所づ
つ計１６箇所上記の位置範囲に配設したものを用いる。
【００１３】
【実施例】一辺が１２２０ｍｍの正方形の濾過板の四辺
に、厚さ７３ｍｍ、幅６０ｍｍの周縁部を設け、その内
側に、表裏に各々幅６ｍｍ、深さ４ｍｍの凹状の溝を刻
設した厚み２３ｍｍの濾過部を形成した。この濾過部に
夫々前記ｌ1 ，ｌ2 ，ｌ3，ｌ4 を変えた、断面円錐台
形状で高さが周縁部上面と同一の高さに形成した補強部
を、表裏対応する位置に８箇所づつ計１６箇所設けた。
補強部の頂面直径は６０ｍｍであって、頂面部から濾過
部にかけての勾配は３０°である。供給孔の直径は１２
０ｍｍである。上記の各濾過板について、従来品（比較
例１）を１とした場合の最大主応力比及びたわみ比の値
を表１に示す。
に、厚さ７３ｍｍ、幅６０ｍｍの周縁部を設け、その内
側に、表裏に各々幅６ｍｍ、深さ４ｍｍの凹状の溝を刻
設した厚み２３ｍｍの濾過部を形成した。この濾過部に
夫々前記ｌ1 ，ｌ2 ，ｌ3，ｌ4 を変えた、断面円錐台
形状で高さが周縁部上面と同一の高さに形成した補強部
を、表裏対応する位置に８箇所づつ計１６箇所設けた。
補強部の頂面直径は６０ｍｍであって、頂面部から濾過
部にかけての勾配は３０°である。供給孔の直径は１２
０ｍｍである。上記の各濾過板について、従来品（比較
例１）を１とした場合の最大主応力比及びたわみ比の値
を表１に示す。
【００１４】
【表１】
【００１５】実施例のものは比較例のものと比べて最大
主応力比、たわみ比共に格段に小さい値であり、すなわ
ち応力が分散されて加圧による変形が少ないことを示し
ている。
主応力比、たわみ比共に格段に小さい値であり、すなわ
ち応力が分散されて加圧による変形が少ないことを示し
ている。
【００１６】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、特
定数の補強部を特定の位置に形成することにより、濾過
板に設ける補強部の占有面積をできるだけ少なくして濾
過面積の減少を抑えつつ濾過板に生ずる応力の分散・低
減を図り、その変形を抑えることができる。
定数の補強部を特定の位置に形成することにより、濾過
板に設ける補強部の占有面積をできるだけ少なくして濾
過面積の減少を抑えつつ濾過板に生ずる応力の分散・低
減を図り、その変形を抑えることができる。
【図１】本発明の一実施の形態を示す平面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
１ 濾過板 ２ 濾過部 ３ 周縁部 ４ 供給孔 ５ 補強部 ６ 補強部頂面
Claims (1)
- 【請求項１】 中央に被濾過液供給孔を有し、かつ少な
くとも片面に濾過液通路用溝を有する一辺の長さＬなる
略正方形の濾過部の周辺に該濾過部より肉厚の周縁部を
形成した略正方形のフィルタープレス用濾過板におい
て、 前記供給孔の中心を通り濾過板の一辺に平行な水平中心
線、及び供給孔の中心を通り濾過板の前記一辺に隣接す
る他辺に平行な垂直中心線を基準として、 中心から水平中心線上プラス側へＬ×（０．１８〜０．
２２）の範囲にある第１の位置（Ａ）と、 中心から水平中心線プラス側へＬ×（０．１９〜０．２
３）であって、かつ中心から垂直中心線プラス側へＬ×
（０．１９〜０．２３）である範囲にある第２の位置
（Ｂ）と、 中心から垂直中心線上プラス側へＬ×（０．１８〜０．
２２）の範囲にある第３の位置（Ｃ）と、 垂直中心線を基準として第１の位置（Ａ）と対称な第４
の位置（Ｅ）と、 垂直中心線を基準として第２の位置（Ｂ）と対称な第５
の位置（Ｄ）と、 水平中心線を基準として第２の位置（Ｂ）と対称な第６
の位置（Ｈ）と、 水平中心線を基準として第３の位置（Ｃ）と対称な第７
の位置（Ｇ）と、 水平中心線を基準として第５の位置（Ｄ）と対称な第８
の位置（Ｆ）と、 の８箇所に、頂面直径が濾過部の肉厚の１．５〜５倍の
寸法を有する断面円錐台形状の補強部を配設し該補強部
の頂面を前記周縁部の上面と略面一に形成したことを特
徴とするフィルタープレス用濾過板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8353884A JP2892324B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | フィルタープレス用濾過板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8353884A JP2892324B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | フィルタープレス用濾過板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09192414A JPH09192414A (ja) | 1997-07-29 |
| JP2892324B2 true JP2892324B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=18433877
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8353884A Expired - Fee Related JP2892324B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | フィルタープレス用濾過板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2892324B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP8353884A patent/JP2892324B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09192414A (ja) | 1997-07-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |