JP2891036B2 - 加硫性ゴム組成物 - Google Patents

加硫性ゴム組成物

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JP2891036B2
JP2891036B2 JP9502493A JP9502493A JP2891036B2 JP 2891036 B2 JP2891036 B2 JP 2891036B2 JP 9502493 A JP9502493 A JP 9502493A JP 9502493 A JP9502493 A JP 9502493A JP 2891036 B2 JP2891036 B2 JP 2891036B2
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哲夫 大山
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温性の改良されたゴ
ム組成物に関し、更に詳しくは、低温時の硬さ変化が少
なく、耐オゾン性に優れたゴム組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ノルボルネン系開環重合体は、それ自体
はゴム状ではないが、プロセスオイルを添加することに
よって耐寒性や動的特性などに優れたゴムとなり、防振
ゴムなどの用途に利用されている。また、他のゴムに混
合することによりそのゴムの強度特性、耐摩耗性を向上
させることができ、種々のゴムにつき検討がなされてい
る。例えばスチレン−ブタジエンゴムやエチレン−プロ
ピレン−ジエン系ゴムなどに混合することによりグリー
ン強度、引張応力、耐摩耗性、ウェットスキッド抵抗性
を改良したり(特公昭59−48018)、ポリイソプ
レンゴムに混合してグリーン強度、引張応力、耐摩耗性
を改良する(特公昭60−8017)ことが知られてい
る。しかし、これらのブレンド系は、耐熱性、耐オゾン
性などの点に問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは前記欠点
を解決すべく鋭意研究の結果、ノルボルネン系開環重合
体と、アルキレンオキサイドを主成分とするエーテル系
共重合体とからなるゴム組成物の加硫物は、従来のブレ
ンド系に比べて耐熱性、耐オゾン性、強度物性に優れる
とともに、低温時の硬度上昇が大幅に改良されるという
予期せぬ効果があることを見いだし、この知見に基づい
て本発明を完成するにいたった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、(1)化1で示されるノルボルネン系誘導体を重合
して得られる開環重合体、(2)化2で示されるアルキ
レンオキサイド50〜99.5重量%、化3で示される
不飽和エポキシド0.5〜50重量%を構成成分とする
エーテル系共重合体、とからなるゴム組成物が提供され
る。
【0005】
【構成の詳細な説明】本発明で使用される成分(1)の
ノルボルネン系開環重合体は、化1で示される単量体
を、例えば特公昭47−35800号公報記載の方法で
開環重合することにより得られる。単量体として使用す
る上記ノルボルネン誘導体の具体例としては、5−ノル
ボルネン、5−ノルボルネン−2−メチル、5−ノルボ
ルネン−2−エチル、5−ノルボルネン−2−ブチル、
2,3−ジメチル−5−ノルボルネン等であるが、これ
らに限定されるものではない。この重合体は、ガラス転
移温度が0℃以上であり、分子量が数十万以上、好まし
くは100万以上の高分子量重合体である。
【0006】本発明で使用される成分(2)のエーテル
系共重合体は、アルキレンオキサイド50〜99.5重
量%、不飽和エポキシド0.5〜50重量%を構成成分
とする共重合体であって、これら単量体をチーグラー系
触媒などを使用して重合することにより製造されるもの
である(US3,728,321参照)。化2で表され
るアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブテンオキサイドが代表的
なものである。また、不飽和エポキシドは化3で表され
るものであって、アリルグリシジルエーテル、メタアリ
ルグリシジルエーテル、ビニルシクロヘキシルグリシジ
ルエーテル、ο−アリルフェニルグリシジルエーテルな
どが挙げられる。
【0007】このエーテル系共重合体は、アルキレンオ
キサイド50〜99.5重量%、不飽和エポキシド0.
5〜50重量%からなる。好ましくはアルキレンオキサ
イド75〜98重量%、不飽和エポキシド2〜25重量
%である。この組成は要求される物性に応じ適宜決めら
れる。
【0008】本発明のゴム組成物は、前記のノルボルネ
ン系開環重合体とエーテル系共重合体とを、ゴム工業で
使用されるミキシングロール、バンバリーなどの混合機
で混練する。ノルボルネン系開環重合体は粉末状である
ので、他のゴムとの混合分散性を良くするためにあらか
じめプロセスオイルを添加しておくのが好ましい。その
添加量は、ノルボルネン系開環重合体100重量部あた
りその分子量に応じて10〜300重量部、好ましくは
30〜200重量部である。添加は、重合体とオイルと
を共存させ吸収させればよい。このプロセスオイルは、
通常ゴム工業で使用されるナフテン系あるいは芳香族系
のプロセスオイルであり、適宜選択することにより耐寒
性、耐摩耗性、動的特性などを付与することができる。
【0009】プロセスオイルを添加したノルボルネン系
開環重合体は、50〜100℃に加熱したミキシングロ
ール上で混練したのち、エーテル系共重合体を添加して
更に混練する。両重合体の混合割合は、ノルボルネン系
開環重合体100重量部に対しエーテル系共重合体10
〜80重量部が好ましい。さらに好ましくは20〜70
重量部である。エーテル系共重合体が80重量部以上で
あると加工性が悪くなり、10重量部以下では硬度上昇
を押さえる効果が得られない。
【0010】前記のゴム組成物は、加硫剤、加硫助剤と
混合し、加硫性ゴム組成物とする。加硫剤としては、ゴ
ムの構成成分が二重結合を持つことから、硫黄もしくは
硫黄供与体、または有機過酸化物が使用される。さらに
補強剤、充填剤、加工助剤などを添加し、ゴム配合物と
して調製される。
【0011】
【発明の効果】本発明の加硫性ゴム組成物を加硫して得
られる加硫物は、耐熱性、耐オゾン性、強度物性に優
れ、低温時の硬度上昇が大幅に押さえられている。主な
用途としては、ジョギング、テニス、バスケット等のス
ポーツシューズや作業靴のシューソール、ロール、防振
材、自動車のウェザーストリップ等である。
【0012】以下に実施例により本発明を具体的に説明
する。なお部、%はとくに断わりのないかぎり重量基準
である。 (実施例1)ノルボルネン系開環重合体として、重合体
100重量部に対しナフテン系プロセスオイル(日本サ
ン石油社製)を150重量部含有するNSX−15NC
(日本ゼオン社製)を使用した。また、エーテル系共重
合体としては、PAREL58(プロピレンオキサイド
/アリルグリシジルエーテル=93/7、ZeonCh
emicals社製)を使用した。第1表の配合処方に
従い、70℃のロールにて各ゴム組成物を調製した。
【0013】
【表1】
【0014】*1 天然ゴム *2 乳化重合スチレン−ブタジエン共重合ゴム(ナフ
テン系オイル37.5重量部含有)、日本ゼオン社製 *3 C5留分石油樹脂、日本ゼオン社製 *4 オゾン劣化防止剤、精工化学社製 *5 テトラメチルチウラムジスルフィド、大内新興社
製 *6 テトラブチルチウラムジスルフィド、大内新興社
製 *7 ジエチルジチオカルバミン酸テルル、川口化学社
製 *8 2−メルカプトベンゾチアゾール、大内新興社製
【0015】得られた配合物を150℃、5分間加硫
し、厚さ2mmの加硫シートを作成した。JISK−6
301に準じ、引張試験、圧縮永久ひずみ試験、オゾン
劣化試験、温度を変えた硬さ試験を行い、その結果を表
2に示した。オゾン劣化試験の評価点はJISK−63
01に記載のものに準じ、NCは亀裂のないもの、Cは
亀裂が無数にあることを表す。
【0016】
【表2】
【0017】得られた加硫物は、従来のブレンド物であ
るNR、SBR配合物に比べ引張強度が高く、耐オゾン
性に優れている。また低温時の硬度上昇が大幅に少な
い。また、100℃、70時間の条件で空気加熱老化試
験を行ったが、従来のブレンド物では引張強度、伸びの
低下が著しいのに比べ、本願のゴム加硫物は殆ど変化が
なく、耐熱性にも優れている。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)化1で示されるノルボルネン系誘導
    体を重合して得られる開環重合体と、(2)化2で示さ
    れるアルキレンオキサイド50〜99.5重量%、化3
    で示される不飽和エポキシド0.5〜50重量%を構成
    成分とするエーテル系共重合体、とを含有することを特
    徴とする加硫性ゴム組成物。 【化1】 (式中R1、R2は水素、炭素数1〜4のアルキル基、低
    級芳香族炭化水素残基を示す) 【化2】 (式中R3、R4は水素、炭素数1〜8のアルキル基を示
    す) 【化3】 (式中R5、R6は水素、炭素数1〜8のアルキル基、R
    7はエチレン性不飽和炭化水素基、nは1〜4の整数を
    示す)
  2. 【請求項2】(1)化1で示されるノルボルネン系誘導
    体を重合して得られる開環重合体100重量部に対し、
    (2)化2で示されるアルキレンオキサイド50〜9
    9.5重量%、化3で示される不飽和エポキシド0.5
    〜50重量%を構成成分とするエーテル系共重合体10
    〜80重量部、とからなる請求項1記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】請求項1記載の加硫性ゴム組成物を成形、
    加硫してなるゴム部材。
JP9502493A 1993-03-31 1993-03-31 加硫性ゴム組成物 Expired - Lifetime JP2891036B2 (ja)

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