JP2889971B2 - トリアリル・イソシアヌレートプレポリマーの製造方法 - Google Patents

トリアリル・イソシアヌレートプレポリマーの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、工業材料、高分子材料として有用なトリア
リル・イソシアヌレートプレポリマー粉末の有利な製造
方法に関するものである。
「従来の技術」 (背景) トリアリル・イソシアヌレート(以下単に“TAIC"と
略す)は、化学的にイソシアヌル酸トリアリルエステル
又はイソシアン酸アリル三量体とも呼ばれる化合物で、
トリアリル・シアヌレートとはタウトメリーの関係にあ
るが、化学的安定性及び熱的安定性が後者より大である
ため、各種熱硬化性合成樹脂及び合成ゴムの架橋剤又は
それらの耐熱性、機械的性質、耐候性、耐加水分解性等
の改質剤として注目されつつあるビニル系モノマーであ
る。
TAICを重合させて直接、硬化物を得ようとする場合比
較的低い重合率でゲル化が起こるために架橋反応を完全
に完結させることは困難であるばかりか、硬化に際し
て、歪みが生じたり、収縮率が極めて大きくなるといっ
た問題点がある。そこで、TAICモマーから直接、硬化物
を得るのではなく、例えば特開昭56−74245号公報又は
特開昭61−16911号公報にみられるように、TAICモノマ
ーを比較的低分子量のプレポリマーに変換した後、次い
で成形、放射線やラジカル重合開始剤等の作用により硬
化を完了させるということも電子材料、合成樹脂、塗
料、接着剤、その他の業では広く行われている。
従って、TAICのプレポリマーを粉末の形態で得る方法
を提供することの産業的意義は大きいものである。
「発明が解決しようとする課題」 粉末状のTAICプレポリマーの製造方法としては、既に
種々の提案があり、例えば特公昭38−26586号公報に
は、TAICと炭素数2〜8の脂肪族アルデヒドと重合開始
剤の存在下に重合させ、重合反応液を10倍量のメタノー
ル液中に投入しプレポリマーを析出させ回収する方法が
示されているが、この方法では精製の為に多量のメタノ
ールを必要とするので得策ではないし、未反応TAICモノ
マーを再利用する場合多量のメタノールを溜去しなけれ
ばならずこの点でも有利ではない。
また、特開昭53−77294号公報にはTAICをアセトアル
デヒドと重合開始剤の存在下に重合せしめ得られる重合
反応液に、メタノールを混和してプレポリマーを析出分
離、濾過母液からアセトアルデヒド、メタノールを除去
し、TAICモノマーを主成分とする高沸点物質を回収モノ
マーとして再利用する方法が提案されている。この方法
では未反応のTAICモノマーの利用の点では技術的に向上
が計れているが、母液からの重合調整剤としてのアセト
アルデヒド及び精製溶媒としてのメタノールの分離にお
いて、工程的煩雑さを免れない。
特公昭44−25793号公報には、不純物としてジアルケ
ニル尿素を0.01〜1.00重量%含有するTAICモノマーをベ
ンゼン、四塩化炭素の如き、透電常数1.8〜2.8の溶剤中
で重合させ、重合液を30℃以下で、メタノール、エタノ
ール、イソブタノール等の透電常数が10〜40の極性溶剤
に加えてプレポリマーを沈殿させる方法も提案されてい
るが、この方法も反応溶剤と精製溶剤が二種に亘るた
め、溶剤回収等を勘案すると工業的不利を免れない。
本発明は、従来の技術の持つこれらの欠点を克服する
ためなされたもので、精製の為に多量の溶剤を必要とせ
ず、重合反応とプレポリマーの析出、分離・精製の溜に
複数の溶剤も使用せず、さらに高い重合率までプレポリ
マーの重合度を低く保ち、結果として、収率よくTAICプ
レポリマーを製造するものである。
「課題を解決するための手段」 本発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たものである。すなわち、TAICを重合触媒の存在下、重
合調節剤を用いて重合させてTAICプレポリマーを製造す
るという方法において、 上記重合調節剤として6H−ジベンズ〔c,e〕〔1,2〕オ
キサホスフォリン−6−オキサイドをTAICに対して0.2
〜200重量%の割合で使用し、 上記重合を、炭素数2〜7の脂肪族又は脂環式アルコ
ールから選ばれる少なくとも一種の溶媒中で加熱下で実
施し、更に 上記重合後、冷却して、析出した沈殿を、上記溶媒と
同一のアルコール類で分離・精製することを特徴とする
ものである。
以下、発明の構成に関連する主要な事項につき項分け
して説明する。
(原料物質) 本発明の原料物質であるTAICは、融点23〜27℃の無色
若しくは淡黄色を帯びた液状又は結晶状の無臭、無毒の
物質である。そしてこれには、工業的品位のものから試
薬用品位のものまで各種のグレードがあるが、本発明に
おいては、純度95%以上のものであれば好都合に使用で
きる。
(重合調節剤) 本発明の必須成分で重合調節剤として使用する6Hージ
ベンズ[c,e][1,2]オキサホスフォリン−6−オキサ
イドは、別名9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイド又は3,4,5,6−ジベ
ンゾ−1,2−オキサホスファン−2−オキサイドとも呼
称される下式の構造を持つ化合物である。
本発明では、樹脂の着色防止剤、安定剤として市販さ
れている工業的品位のものを使用し得る。
本物質の使用量は、目的とするTAICプレポリマーの収
率及び分子量によって異なるので一義的に論じることは
難しいが、本発明では、通常TAICに対し、0.2〜200重量
%好ましくは1〜150重量%でその目的を達し得る。
使用量が0.2重量%未満では重合調節効果が不足し、
また、200重量%を超えて使用しても最早大幅な分子量
調節効果は認められず、かつ経済的にも不利である。
(反応溶媒及び分離・精製溶媒) 本発明で使用する溶媒としては、炭素数2〜7の脂肪
族又は脂環式アルコール等が挙げられる。これらの溶媒
は、前記重合調節剤がより効果を発揮し、反応進行を緩
和ならしめる目的で重合反応時の高い温度では、重合調
節剤、TAICモノマー、重合開始剤及び生成してくるTAIC
プレポリマーの全ての成分を均一に溶解し、さらに重合
反応終了後では冷却によりTAICプレポリマーを析出さ
せ、さらにTAICプレポリマーの分離では未反応のTAICモ
ノマー及び若干量の重合調節剤を除去すると同時に、そ
れを原料として再使用するために反応及び分離・精製工
程を通して同一種類であることが必要である。
具体的には、エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノール、n−ブタノール、2−ブタノール、イソブチル
アルコール、tert−ブチルアルコール、フリフリルアル
コール、アミルアルコール、イソアミルアルコール、2
−ペンタノール、tertアミルアルコール、シクロヘキサ
ノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘ
キサノール、2−メチル−1−ペンタノール、2−メチ
ル−2−ペンタノール、2メチル−3−ペンタノール、
1−ヘプタノール等が例示される。
使用する脂肪族又は脂環式アルコールの炭素数が小さ
くなるにつれて生成プレポリマーの溶解度は低下する傾
向にあり、生成プレポリマーの分子量が大きい場合は重
合反応中に析出することがある。特にメタノールの場合
は、その傾向が著しく本発明の効果に制限を受けること
がある。
一方、脂肪族アルコール又は脂環式アルコールの炭素
数が大きくなると、上記の様な重合反応中にプレポリマ
ーの析出の併害はないが、沸点が高くなるため後工程の
プレポリマー分離後の乾燥が困難となるので望ましくな
い。実用的な限度は炭素数2〜7までである。
反応溶媒の使用量は、TAIC及び6H−ジベンズ[c,e]
[1,2]オキサホスフォリン−6−オキサイドの合計1
重量部に対し1〜10重量部、好ましくは1.2〜8重量部
の範囲で用いるのがよい。溶媒量が1重量部以下のとき
は希釈効果が不足するため、重合反応を円滑に進めるの
に困難を伴い、ゲル化などの障害を起こすことがあり、
さらに冷却後のプレポリマーの分離に困難性を伴うこと
があるので好ましくない。
また、10重量部以上の使用は、経済的に不利である。
尚、分離・精製溶媒の使用量は任意に適宜選択するも
のである。
(重合開始剤) 本発明の実施に当たり、最も好適に使用する重合開始
剤はラジカル重合開始剤である。具体例を挙げれば、過
酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、クメンヒドロペル
オキシド、ジクミルペルオキシド、α,α′−ビス(t
−ブチルペルオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、t
−ブチルペルオキシベンゾエート等の有機過酸化物、2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4,4−ト
リメチルペンタン)、2−フェニル−アゾ−2,4−ジメ
チル−4−メトキシバレロニトリル等のアゾ系化合物を
例示することができる。また、これらと類縁の構造を有
する化合物も使用可能である。
重合開始剤の使用量は、TAICに対し0.1〜10重量%、
好ましくは0.5〜8重量%の範囲で選択される。
重合開始剤の添加時期は、反応前に一括して添加して
もよいし、或は重合反応の途中で連続的に又は分割的に
添加することも可能である。
(反応温度及び反応時間) 好適な反応温度及び反応時間は、TAICの濃度、重合開
始剤の量及び重合調節剤の量と密接に相関しており、結
果的に目的TAICプレポリマーの収率及び分子量にも影響
するので、これらの関係を一義的に規定するのは困難で
あるが、一般に温度40〜200℃、好ましくは50〜150℃、
反応時間1〜10時間、好ましくは2〜8時間の範囲内で
選択するのが反応を円滑に制御する観点から好適であ
る。因に、反応温度が高く、開始剤の量が多く、かつモ
ノマー濃度が高い、つまり重合速度を大きくするような
条件下では、短時間の間に反応物の収量が計算値より増
大したり、ときには反応混合物全体がゲル化する場合が
あるので注意が必要である。
(反応) TAIC及び6H−ジベンズ[c,e][1,2]オキサホスフォ
リン−6−オキサイド及び重合開始剤を反応溶媒中に溶
かし、加熱しつつ窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下に反
応させる。
重合反応の調節は、反応途中で逐次反応液の一部をサ
ンプリングし、ゲル・パーミエーション・クロマトグラ
フィー(gel permeation chromatography)により分子
量を測定するか、又は化学的試験(例えば臭素価)によ
りTAICの消費量で追跡し、目的の分子量か又は重合率に
達する少し手前で急冷又は空気を流入させて重合反応を
強制的に停止させることにより行なう。
このような操作により過度の重合の進行、即ちゲル化
を防止することができる。
(TAICプレポリマーの分離・精製) 重合反応終了後冷却すると、通常70℃付近からプレポ
リマーは白色の沈殿となって析出しはじめるので、更に
冷却し、40℃以下好ましくは20℃以下まで冷却し、プレ
ポリマーを完全に析出せしめた後、遠心分離、フィルタ
ープレス等の手段により沈殿と濾液を分離する。
ここで分離された沈殿は、殆どプレポリマーを主成分
とし、若干量の未反応TAICモノマーと若干量の未反応の
重合調節剤を含むので、反応に使用した同一種類の溶媒
を用いて洗浄し、TAICモノマー、重合調節剤を除去す
る。
一方、分離した未反応のTAICモノマーと重合調節剤を
含む濾液は、そのままで次のTAICプレポリマーの原料の
一部としてそのまま使用する。
(TAICプレポリマーの性状) 外観及び分子量 本発明方法により得られるTAICプレポリマーは、分子
量500〜80,000の樹脂状の白色粉末又は場合により少し
粘結性を帯びた白色粉末である。
分子量が10,000以下の場合、融点を持った粘結性の粉
末になる傾向が強く、分子量が20,000〜80,000の場合に
は粉末となる傾向が強い。因に、ここで云う分子量は、
ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)
により、ポリスチレンを標準として測った重量平均分子
量を意味するものとする。
本発明の目的上、分子量が500〜80,000の範囲に入っ
ているのがよく、分子量が80,000以上では一部不溶、即
ちゲル化の兆候を示し、良好なTAICプレポリマーとは云
えない。
赤外スペクトル 本発明のTAICプレポリマーは、1200〜1250cm-1及び15
80〜1610cm-1に、6H−ジベンズ[c,e][1,2]オキサホ
スフォリン−6−オキサイド切片に基く夫々P=0伸縮
振動及びC=C伸縮振動(ベンゼン環由来)の吸収が認
められ、明らかに公知のTAICプレポリマーと相違する。
「作用」 本発明の製造方法に従えば、反応溶剤として炭素数2
〜7脂肪族又は脂環式アルコールを使用することによ
り、重合反応時には全ての反応基質を均一に溶解せしめ
均一なプレポリマーを生成せしめ、重合反応終了後冷却
してプレポリマーと未反応成分の温度による溶解度差を
利用して効率よくプレポリマーを回収、収得できる。
さらに6H−ジベンズ[c,e][1,2]オキサホスフォリ
ン−6−オキサイドは、連鎖移動剤としても極めて有効
に作用し、TAICプレポリマーの重合が進んでも分子量の
巨大化を有効に抑制することから、それらが存在しない
場合と比べて高い重合率までゲル化を起さず重合を進行
させることが可能となり高収率でTAICプレポリマーを得
ることができる。
「実施例」 以下、実施例及び比較例により本発明実施の態様及び
効果につき述べるが、何ら本発明を制限するものではな
い。
なお、実施例中「部」及び「%」は「重量部」及び
「重量%」を表わす。
実施例1 攪拌機、環流冷却器、窒素吹込管及び温度計を備えた
300ml容の反応容器に、TAIC70g、ジクミルペルオキシド
0.7g、イソブチルアルコール125g及び6H−ジベンズ[c,
e][1,2]オキサホスフォリン−6−オキサイド7gを仕
込み、窒素ガスをバブリングして反応系内を窒素置換し
た後、112℃で5時間反応させた。
その後、反応液を攪拌しながら冷却すると約70℃付近
より白色のプレポリマーが析出し始めた。更に冷却をつ
づけ、20℃になった時点で反応液を取り出し減圧濾過に
よりプレポリマーを分離した。
プレポリマーをイソブチルアルコール150gで洗浄後50
℃以下で減圧乾燥して白色のTAICプレポリマー40gを得
た。収率57.1%(TAIC基準)。
GPCによる分子量はポリスチレン換算で、数平均分子
量(Mn)3030、重量平均分子量(Mw)27070であった。
又、プレポリマー以外の成分としてTAICモノマー1.57
%、6H−ジベンズ[c,e][1,2]オキサホスフォリン−
6−オキサイドを0.05%を含むのみであり、プレポリマ
ーとして高品位のものであった。
実施例2〜5 実施例1と同様の方法により、下記第1表記載の重合
開始剤及び溶媒を使用し、かつ同表記載の反応条件によ
りTAICプレポリマーを得た。得られたプレポリマーの収
率及び物性値も併せて同表に示す。
実施例6 実施例−1で得たプレポリマー分離後の濾液100g(TA
ICモノマー22.4%、6H−ジベンズ[c,e][1,2]オキサ
ホスフォリン−6−オキサイド0.4%、イソブチルアル
コール77.2%の組成より成る)を、実施例−1と同じ反
応器に仕込み、更に、TAICモノマー47.6g、ジクミルペ
ルオキシド3.5g、イソブチルアルコール47.8g、6H−ジ
ベンズ[c,e][1,2]オキサホスフォリン−6−オキサ
イド6.6gを追加し、実施例−1と同様に反応、処理しプ
レポリマーを得た。分子量等分析値は以下の通りであっ
た。
収量41.4g(収率59.1%) 数平均分子量(Mn)3120 重量平均分子量(Mw)28890 TAICモノマー 1.34% 6H−ジベンズ[c,e][1,2]オキサホスフォリン−6−
オキサイド 0.03% 比較例1 実施例1に於て、6H−ジベンズ[c,e][1,2]オキサ
ホスフォリン−6−オキサイドを使用しない以外は同様
にしてTAICプレポリマーを合成した。収量29.8g(TAIC
基準収率42.6%)でTAICプレポリマーが得られたが、こ
のプレポリマーにはテトラヒドロフランに不溶のポリマ
ーが含まれており、明らかにゲル化の兆候を示してい
た。従って分子量測定に於いては、Mn=13050、Mw=376
810と云う一応の値は得られたが、実際はより高分子量
のプレポリマーであろうと推定された。
尚、本プレポリマーは溶剤溶解性に難点があるため、
商品価値の乏しいものである。
比較例2 比較例1に於て、反応時間を3.5時間とした他は全て
同様に実施した。収量24.9g(TAIC基準の収率35.6
%)。
得られたプレポリマーの分子量は、Mn=6470、Mw=44
100であり、テトラヒドロフランに対する溶解性も良好
で、プレポリマーとして一応評価できる水準のものであ
った。
「発明の効果」 本発明によれば、比較的簡単な手段により、複数多量
の溶媒を使用することなく低分子量で品質の良い、粉末
状のTAICプレポリマーを得ることができ、また反応溶媒
及び分離・精製溶媒が同一種類であることから未反応モ
ノマーはそのまま濾別、回収し、原料の一部として再利
用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 26/06,126/06 C08F 2/00 - 2/60 C08F 6/00 - 6/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリアリル・イソシアヌレートを重合触媒
    の存在下、重合調節剤を用いて重合するものであって、 上記重合調節剤として6H−ジベンズ〔c,e〕〔1,2〕オキ
    サホスフォリン−6−オキサイドをトリアリル・イソシ
    アヌレートに対し0.2〜200重量%の割合で使用するこ
    と、 上記重合を、炭素数2〜7の脂肪族又は脂環式アルコー
    ルから選ばれる少なくとも一種の溶媒中で加熱下で実施
    すること、及び 上記重合後、冷却して、析出した沈殿を、上記溶媒と同
    一のアルコール類で分離・精製することを特徴とするト
    リアリル・イソシアヌレートプレポリマーの製造方法。
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