JP2889345B2 - 油圧作業機の油圧制御装置 - Google Patents

油圧作業機の油圧制御装置

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JP2889345B2
JP2889345B2 JP2251869A JP25186990A JP2889345B2 JP 2889345 B2 JP2889345 B2 JP 2889345B2 JP 2251869 A JP2251869 A JP 2251869A JP 25186990 A JP25186990 A JP 25186990A JP 2889345 B2 JP2889345 B2 JP 2889345B2
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エンジンで駆動される油圧ポンプを有する
油圧シヨベル等の油圧作業機の油圧制御装置に関する。
〔従来の技術〕
この種の従来の油圧制御装置として、原動機すなわち
エンジンと、エンジン回転数設定信号を出力するエンジ
ン回転数設定手段と、このエンジン回転数設定手段から
出力される信号に応じてエンジン回転数指令信号を出力
するエンジン回転数制御手段と、このエンジン回転数制
御手段から出力されるエンジン回転数指令信号に応じて
作動する駆動手段と、この駆動手段によつて作動するガ
バナレバーと、このガバナレバーの動きに応じてエンジ
ン回転数を制御するガバナと、ガバナレバーの動きを検
出し、上述したエンジン回転数指令信号との偏差をゼロ
にするための信号をエンジン回転数制御手段に出力する
フイードバツク用検出器を備えたものがある。
また、この従来の油圧制御装置は、上述のエンジンに
よつて駆動し、吐出量を可変に調整可能な油圧ポンプ、
例えば可変容量型油圧ポンプからなる主油圧ポンプと、
この主油圧ポンプと連動するパイロツトポンプと、主油
圧ポンプから吐出される圧油の圧力を所定値に規定する
メインリリーフ弁と、パイロツトポンプから吐出される
圧油の圧力を所定値に規定するパイロツトリリーフ弁
と、主油圧ポンプから吐出される圧油の流れを制御する
複数の方向切換弁からなるコントロールバルブと、この
コントロールバルブを通過する流量によつて駆動する油
圧モータ、油圧シリンダ等のアクチユエータと、上述し
た主油圧ポンプの吐出量を制御する吐出量制御手段とを
備えている。上記の吐出量制御手段は、例えば主油圧ポ
ンプの傾転角を制御する制御用アクチユエータと、この
制御用アクチユエータの一方の駆動部とタンク間に介設
される高速電磁弁と、この高速電磁弁及び上述したパイ
ロツトポンプに連絡されるとともに、制御用アクチユエ
ータの両駆動部間に介設される別の高速電磁弁とからな
つている。
そして、主油圧ポンプの吐出圧力を検出する吐出圧力
検出器と、主油圧ポンプの傾転角すなわち1回転当たり
の吐出量である実吐出量を検出する実吐出量検出器とを
備えるとともに、上記吐出圧力検出器から出力される吐
出圧力信号に応じて馬力制御から規定される流量を演算
し、この流量に対応する駆動信号を上述した高速電磁弁
のそれぞれに出力し、また、実吐出量検出器から出力さ
れる吐出量信号との吐出量偏差をゼロにするように制御
する油圧ポンプ制御手段を備えている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の油圧制御装置にあつては、エンジン回
転数設定手段、エンジン回転数制御手段、駆動手段、ガ
バナレバー、ガバナ、及びフイードバツク用検出器が含
まれるエンジン駆動制御系と、油圧ポンプ制御手段、高
速電磁弁、制御用アクチユエータ、吐出圧力検出器、実
吐出量検出器が含まれる主油圧ポンプ吐出量制御系とは
互いに無関係に構成されている。このため、エンジン1
回転当たりの吐出量、すなわちポンプ1回転当たりの吐
出量をqとすると、この1回転当りの吐出量qは、エン
ジン回転数の高低には係わりなく一義的に決められる。
したがつて、主油圧ポンプの流量Qと1回転当りの吐出
量qとエンジン回転数との間には、 Q=q・N の関係が成立するが、1回転当たりの吐出量qが一義
的、すなわち定数となることから、エンジン回転数を最
高回転数にしたときの流量Q100と、エンジン回転数を最
高回転数に比べて50%にしたときの流量Q50との間に
は、 Q50=Q100/2 の関係があり、主油圧ポンプの圧力P・流量Q特性は第
4図に示すものとなる。
ところで、主油圧ポンプの圧力を規定するメインリリ
ーフ弁にあつては、弁体に作用する圧油による力とばね
力との関係等に起因する第4図に示すオーバライド特性
が良く知られており、流量が減少するにつれて吐出圧力
の低下の割合が大きくなる。したがつて、現実に得られ
る主油圧ポンプから吐出される圧油の圧力は、エンジン
回転数100%のときの圧力P100に比べてエンジン回転数5
0%のときの圧力P50は低いものとなる。
このように従来の油圧制御装置にあつては、エンジン
回転数の変化に際し、主油圧ポンプの圧力がメインリリ
ーフ弁のオーバライド特性に依存し、このため主油圧ポ
ンプから吐出される圧油によつて駆動するアクチユエー
タの作動を介しておこなわれる作業機による作業の能率
が場合によつては低下する事態を生じてしまう。
例えば、油圧シヨベルによつて夜間時に掘削作業をお
こなう場合には、周囲環境に対する配慮から騒音を低減
する必要があり、そのため同第4図に示すようにエンジ
ン回転数を50%に落として作業をしなければならないこ
とがある。このとき得られる主油圧ポンプから吐出され
る圧油の圧力は第4図のP50であり、エンジン回転数100
%のときの圧力P100に比べて低く、これにより掘削作業
としては十分な力が得られず、作業能率が低下する。
なお、このような問題に対して、従来、メインリリー
フ弁を構成する弁体に作用する油圧力、すなわちフロー
フオースを利用して、そのオーバライド特性を流量が少
ない場合でも圧力の低下の割合を小さくするように、つ
まり第4図のオーバライド特性線を水平線に近づけるよ
うにすることが考えられているが、このようなフローフ
オースを利用するにはメインリリーフ弁の弁体の先端に
特殊な凹凸形状を形成したり、弁付近の油通路の形状を
特殊な形状に形成しなければならず、また、このような
特殊な形状に形成しても実際には十分な効果を得ること
が困難であり、このオーバライド特性の変更は結局、多
大の労力を要し、その割に満足な成果が得られていない
のが実情である。
本発明は、上記した従来技術における実情に鑑みてな
されたもので、その目的は、エンジン回転数の変化に伴
つてメインリリーフ弁のオーバライド特性に規制される
油圧ポンプから吐出される圧油の圧力の大きさを、フロ
ーフオースを利用することなく作業機による作業の内容
に応じて好適なものに変更することができる油圧作業機
の油圧制御装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するために、本発明は、エンジン回転
数設定信号を出力するエンジン回転数設定手段と、この
エンジン回転数設定手段から出力されるエンジン回転数
設定信号に応じて駆動するエンジンと、このエンジンに
よつて駆動し、吐出量を可変に調整可能な油圧ポンプ
と、この油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を所定値
に規定するメインリリーフ弁と、上記油圧ポンプの吐出
量を制御する吐出量制御手段とを備えた油圧作業機の油
圧制御装置において、 エンジン回転数と、上記メインリリーフ弁のオーバラ
イド特性に規制される上記油圧ポンプから吐出される圧
油の圧力の大きさを変化させる目標吐出量との関数関係
をあらかじめ設定する目標吐出量設定手段を含み、上記
エンジン回転数設定手段から出力されるエンジン回転数
設定信号に対応する該目標吐出量設定手段で設定された
目標吐出量に相応する信号を上記吐出量制御手段に出力
する油圧ポンプ制御手段を備えた構成にしてある。
〔作用〕
本発明は、上記のように、エンジン回転数の変化に伴
つて変化する目標吐出量の関数関係をあらかじめ設定す
る目標吐出量設定手段を含む油圧ポンプ制御手段を備え
た構成にしてあることから、目標吐出量設定手段であら
かじめ設定されるエンジン回転数と目標吐出量との関数
関係を、作業機による作業内容に好適な圧力の大きさが
得られる目標吐出量とエンジン回転数の関係として設定
すれば良い。これにより、エンジン回転数設定手段から
出力されるエンジン回転数設定信号に応じて、目標吐出
量設定手段でメインリリーフ弁のオーバライド特性に規
制される圧力に対してその大きさを変更した圧力が得ら
れる目標吐出量が選定され、この目標吐出量に対応する
駆動信号が油圧ポンプ制御手段から吐出制御手段に出力
され、これに応じて油圧ポンプの吐出量が制御され、油
圧ポンプからメインリリーフ弁のオーバライド特性に規
制される圧力と異なる作業機による作業内容に好適な大
きさの圧力を有する圧油が吐出される。また、このよう
な制御は、目標吐出量設定手段におけるエンジン回転数
と目標吐出量との関数関係に依存するだけであり、この
関数関係の設定、変更は、きわめて容易であり、何らメ
インリリーフ弁の弁体に作用するフローフオースの利用
を要することがない。
〔実施例〕
以下、本発明の油圧作業機の油圧制御装置の一実施例
を図に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す回路ブロツク図、第
2図は第1図に示す実施例に備えられる油圧ポンプ制御
手段部分の構成を示すブロツク図、第3図は第1図に示
す実施例における圧力・流量特性を示す図である。
第1図に示す実施例は、例えばブーム、アーム、バケ
ツト等の作業機を有する油圧シヨベルに備えられる油圧
制御装置を示しており、従来の油圧制御装置と同等の原
動機、すなわちエンジン1と、エンジン回転数設定信号
Noを出力するエンジン回転数設定手段5と、このエンジ
ン回転数設定手段5から出力される信号に応じて、あら
かじめ設定される関数関係からエンジン回転数指令信号
Nrを出力するエンジン回転数制御手段6と、このエンジ
ン回転数制御手段6から出力されるエンジン回転数指令
信号Nrに応じて作動する駆動手段7と、この駆動手段7
によつて作動するガバナレバー8と、このガバナレバー
8の動きに応じてエンジン回転数を制御するガバナ9
と、エンジン回転数指令信号Nrとの偏差をゼロにするた
めの信号をエンジン回転数制御手段6に出力するフイー
ドバツク用検出器10を備えている。
また、エンジン1によつて駆動し、吐出量を可変に調
整可能な油圧ポンプ、例えば可変容量型油圧ポンプから
なる主油圧ポンプ2と、この主油圧ポンプ2と連動する
パイロツトポンプ3と、主油圧ポンプ2から吐出される
圧油の圧力を所定値に規定するメインリリーフ弁2aと、
パイロツトポンプ3から吐出される圧油の圧力を所定値
に規定するパイロツトリリーフ弁3aと、主油圧ポンプ2
から吐出される圧油の流れを制御する複数の方向制御弁
からなるコントロールバルブ4と、このコントロールバ
ルブ4を通過する流量によつて駆動する図示しないブー
ムシリンダ、アームシリンダ、バケツトシリンダ、左右
走行モータ、旋回モータ等のアクチユエータと、主油圧
ポンプ2の吐出量を制御する吐出量制御手段とを備えて
いる。吐出量制御手段は、主油圧ポンプ2の傾転角を制
御をする制御用アクチユエータ11と、この制御用アクチ
ユエータ11の一方の駆動部とタンク17間に介設される高
速電磁弁12と、この高速電磁弁12及びパイロツトポンプ
3に連絡されるとともに、制御用アクチユエータ11の両
駆動部間に介設される別の高速電磁弁13とからなつてい
る。
そしてまた、主油圧ポンプ2の吐出圧力を検出し、吐
出圧力信号Psを出力する吐出圧力検出器15と、主油圧ポ
ンプ2の傾転角すなわち1回転当りの吐出量である実吐
出流量を検出し、吐出量信号Qθを出力する実吐出量検
出器14と、記憶、演算機能を有し、エンジン回転数設定
手段5から出力されるエンジン回転数設定信号Noに対応
してエンジン回転数制御手段6から出力されるエンジン
回転数指令信号Nrに応じて、駆動信号S12、S13を吐出量
制御手段を構成する高速電磁弁12、13に出力する油圧ポ
ンプ制御手段16とを備えている。
この油圧ポンプ制御手段16は、第2図に示すようにエ
ンジン回転数制御手段6から出力されるエンジン回転数
指令信号Nrを入力する目標吐出量設定手段20と、吐出圧
力検出器15から出力される吐出圧力信号Psを入力する関
数発生器21と、これらの目標吐出量設定手段20及び関数
発生器21に接続される最大値選択手段22と、この最大値
選択手段22に接続されるとともに、実吐出量検出器14か
ら出力される吐出量信号Qθを入力する加算器23と、こ
の加算器23に接続され、高速電磁弁12、13のそれぞれに
駆動信号S12、S13を出力する駆動信号発生手段24、25と
を備えている。
上記した目標吐出量設定手段20には、エンジン回転数
と、メインリリーフ弁2aのオーバライド特性に規制され
る主油圧ポンプ2から吐出される圧油の圧力の大きさを
変化させる目標吐出量との関数関係、例えば夜間時の掘
削作業等を考慮して、エンジン回転数指令信号Nrの低下
に伴つて増加する目標吐出量信号Qorの関係をあらかじ
め設定してあり、エンジン回転数設定信号Noに応じてエ
ンジン回転数制御手段6から出力されるエンジン回転数
指令信号Nrに対応する目標吐出量信号Qorを最大値選択
手段22に出力する。また上記した関数発生器21には、馬
力制御から規定される吐出圧力信号Psと流量信号QTとの
関係をあらかじめ設定してあり、吐出圧力検出器15から
出力される吐出圧力信号Psに対応する流量信号QTを最大
値選択手段22に出力する。最大値選択手段22は、目標吐
出量設定手段20から出力される目標吐出量信号Qorと関
数発生器21から出力される流量信号QTのうち大きい方を
選択し、その大きい方を可能吐出量信号Qoとして加算器
23に出力する。この加算器23では、可能吐出量信号Qo
と、実吐出量検出器14から出力される吐出量信号Qθと
を加算し、加算の結果得られる吐出量偏差信号Zを駆動
信号発生手段24、25のそれぞれに出力する。駆動信号発
生手段24は吐出量偏差信号Zの値が正のときON、負のと
きOFFの駆動信号S12を高速電磁弁12に出力し、駆動信号
発生手段25は吐出量偏差信号Zの値が負のときON、正の
ときOFFの駆動信号S13を高速電磁弁13に出力する。
このように構成した実施例にあつては、例えば第1図
に示すエンジン回転数設定手段5でエンジン最高回転数
に設定して掘削作業をおこなおうとすると、このエンジ
ン回転数設定手段5からエンジン最高回転数に相当する
エンジン回転数設定信号Noがエンジン回転数制御手段6
に出力される。これに応じて、エンジン回転数制御手段
6はエンジン回転数指令信号Nrを駆動手段7及び油圧ポ
ンプ制御手段16に出力する。
駆動手段7はエンジン回転数指令信号Nrに応じてガバ
ナレバー8を最大限に駆動し、これによつてガバナ9が
動作してエンジン1は最高回転となり、主油圧ポンプ2
及びパイロツトポンプ3を駆動する。なお、フイードバ
ツク用検出器10から出力される信号がエンジン回転数制
御手段6に入力され、エンジン回転数指令信号Nrとの偏
差がゼロとなるように制御される。これにより、主油圧
ポンプ2からコントロールバルブ4に圧油が供給される
とともに、実吐出量検出器14は吐出量信号Qθを、また
吐出圧力検出器15は吐出圧力信号Psを油圧ポンプ制御手
段16に出力する。
一方、上記のようにエンジン回転数制御手段6から油
圧ポンプ制御手段16に出力されたエンジン回転数指令信
号Nrは、第2図に示す目標吐出量設定手段20に入力され
る。今、エンジン回転数は最高回転数に設定されている
ことからエンジン回転数指令信号Nrの値は大きく、した
がつて目標吐出量設定手段20で選定される目標吐出量信
号Qorの値は十分に小さく、この十分に小さい値を有す
る目標吐出量信号Qorが最大値選択手段22に出力され
る。また、上記した吐出圧力検出器15で検出された吐出
圧力信号Psは油圧ポンプ制御手段16の関数発生器21に入
力され、関数発生器21で吐出圧力信号Psに対応する流量
信号QTが選定され、最大値選択手段22に出力される。最
大値選択手段22は、目標吐出量信号Qorと流量信号QT
うちの大きい値の信号を選択する。今、目標吐出量信号
Qorの値は十分に小さいので、例えば流量信号Qoとして
流量信号QTが選択され、可能吐出量信号Qoとして加算器
23に出力される。加算器23では、上述した実吐出量検出
器14から出力される吐出量信号Qθと可能吐出量信号Qo
を加算し、吐出量偏差を求める演算をおこなう。
吐出量偏差信号Zがこの加算器23から駆動信号発生手
段24、25のそれぞれに出力されるが、ここで仮に、吐出
量偏差信号Zが正であるとすると、駆動信号発生手段24
からONの駆動信号S12が第1図に示す高速電磁弁12に出
力され、駆動信号発生手段25からのOFFの駆動信号S13
第1図に示す高速電磁弁13に出力される。このとき、高
速電磁弁12は開、高速電磁弁13は閉となり、パイロツト
ポンプ3の圧油が制御用アクチユエータ11の小径側に導
かれ、大径側の圧油が高速電磁弁12を介してタンク17に
流れ、これによつて制御用アクチユエータ11のピストン
が第1図の左方に移動して主油圧ポンプ2の傾転角が増
加し、主油圧ポンプ2から吐出される流量が大きくなる
ように制御される。また、吐出量偏差信号Zが負である
とすると、駆動信号発生手段24からOFFの駆動信号S12
高速電磁弁12に出力され、駆動信号発生手段25からONの
駆動信号S13が高速電磁弁13に出力される。このとき、
高速電磁弁12は閉、高速電磁弁13は開となり、パイロツ
トポンプ3の圧油が制御用アクチユエータ11の小径側、
大径側の双方に導かれ、小径側、大径側の受圧面積差に
より制御用アクチユエータ11のピストンが同第1図の右
方に移動して主油圧ポンプ2の傾転角が減少し、主油圧
ポンプ2から吐出される流量が小さくなるように制御さ
れる。
このようにして、コントロールバルブ4を介して図示
しないブーム、アーム、バケツト等のアクチユエータに
供給される圧油の圧力は、第3図に示す圧力P100とな
り、十分に大きな圧力であつて所望の大きな掘削力を得
ることができる。
そして、夜間時等における掘削作業に際して、周囲環
境から騒音を低減する必要がある場合には、第1図に示
す目標回転数設定手段5が例えばエンジン回転数を最高
回転数の50%に設定することがおこなわれる。これに応
じてエンジン回転数制御手段6から駆動手段7及び油圧
ポンプ制御手段16に50%のエンジン回転数指令信号Nrが
出力される。このエンジン回転数指令信号Nrに対応して
駆動手段7、ガバナレバー8、ガバナ9が上述のように
作動し、エンジン1は最高回転数の50%の回転数となる
ように制御される。
一方、油圧ポンプ制御手段16にエンジン回転数指令信
号Nrが入力されると、目標吐出量設定手段20ではエンジ
ン回転数指令信号Nrの値が小さいことから比較的大きな
値を有する目標吐出量信号Qorを選定し、最大値選択手
段22に出力する。最大値選択手段22では上述のようにし
て関数発生器21から出力された流量信号QTと目標吐出量
Qorとを比較するが、今、エンジン回転数を最高回転数
の50%にしたことによりQorが大きくなつていることか
ら、このQorを最大値として選択し、これを可能吐出量
信号Qoとして出力する。以下、上述と同様にして加算器
23における演算がおこなわれ、吐出量偏差信号Zが駆動
信号発生手段24、25に出力され、これらの駆動信号発生
手段24、25から高速電時弁12、13に駆動信号S12、S13
出力されて、主油圧ポンプ2の傾転角が制御される。こ
のとき、主油圧ポンプ2から吐出される流量は、油圧ポ
ンプ制御手段16の目標吐出量設定手段20で選定される比
較的大きな目標吐出量信号Qorに基づく流量であり、第
3図のエンジン回転数50%の特性線で示す圧力・流量特
性を得ることができる。したがつて、主油圧ポンプ2の
吐出圧を規定するメインリリーフ弁2aのオーバライド特
性線との交点である最高圧力はP50Nで示す大きさにする
ことができ、目標吐出量設定手段20の関数関係を考慮し
ないときの最高圧力であるP50に比べて大きくなり、こ
の比較的大きな圧力P50Nの圧油をコントロールバルブ4
を介して図示しないブーム、アーム、バケツト等のアク
チユエータに供給でき、エンジン回転数を最高回転数の
50%に設定したにもかかわらず比較的大きな掘削力が得
られ、夜間時の作業能率を向上させることができる。
なお、このような制御に際し、メインリリーフ弁2aの
オーバライド特性を変更するためのメインリリーフ弁2a
の弁体、油通路の特殊な加工、すなわちフローフオース
の利用のための特殊な加工を何ら要することがない。
また、上記実施例では、目標吐出量設定手段20で設定
するエンジン回転数指令信号Nrと目標吐出量信号Qorと
の関数関係を、エンジン回転数指令信号Nrの低下に伴つ
て目標吐出量信号Qorが直線的に増加する関数関係に設
定してあるが、この関数関係は作業内容に応じて、例え
ば曲線的に変化する関数関係、変化する領域と変化しな
い領域とを連続させた関数関係等最適なものを設定する
ことができ、またこの設定はきわめて容易におこなうこ
とができる。
また、上記実施例では、エンジン回転数指令信号Nrを
油圧ポンプ制御手段16に入力させるとともに、目標吐出
量設定手段20で、エンジン回転数指令信号Nrと目標吐出
量信号Qorとの関数関係を設定してあるが、本発明はこ
れに限らず、エンジン回転数設定信号Noを油圧ポンプ制
御手段16に直接に入力させるようにし、目標吐出量設定
手段20で、エンジン回転数設定信号Noと目標吐出量信号
Qorとの関数関係を設定する構成にしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明の油圧作業機の油圧制御装置は、以上のように
構成してあることから、エンジン回転数の変化に伴つて
メインリリーフ弁のオーバライド特性に規制される油圧
ポンプから吐出される圧油の圧力の大きさを、フローフ
オースを利用することなく作業機による作業の内容に応
じて好適なものに変更することができ、これにより作業
内容に見合う最適な力を得ることができ、従来に比べて
作業能率の向上を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の油圧作業機の油圧制御装置の一実施例
を示す回路ブロツク図、第2図は第1図に示す実施例に
備えられる油圧ポンプ制御手段部分の構成を示すブロツ
ク図、第3図は第1図に示す実施例における圧力・流量
特性を示す図、第4図は従来の油圧作業機の油圧制御装
置における圧力・流量特性を示す図である。 1……エンジン、2……主油圧ポンプ(可変容量型油圧
ポンプ)、2a……メインリリーフ弁、3……パイロツト
ポンプ、3a……パイロツトリリーフ弁、4……コントロ
ールバルブ、5……エンジン回転数設定手段、6……エ
ンジン回転数制御手段、7……駆動手段、8……ガバナ
レバー、9……ガバナ、10……フイードバツク用検出
器、11……制御用アクチユエータ、12、13……高速電磁
弁、14……実吐出量検出器、15……吐出圧力検出器、16
……油圧ポンプ制御手段、17……タンク、20……目標吐
出量設定手段、21……関数発生器、2……最大値選択手
段、23……加算器、24、25……駆動信号発生手段。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン回転数設定信号を出力するエンジ
    ン回転数設定手段と、このエンジン回転数設定手段から
    出力されるエンジン回転数設定信号に応じて駆動するエ
    ンジンと、このエンジンによつて駆動し、吐出量を可変
    に調整可能な油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出さ
    れる圧油の圧力を所定値に規定するメインリリーフ弁
    と、上記油圧ポンプの吐出量を制御する吐出量制御手段
    とを備えた油圧作業機の油圧制御装置において、 エンジン回転数と、上記メインリリーフ弁のオーバライ
    ド特性に規制される上記油圧ポンプから吐出される圧油
    の圧力の大きさを変化させる目標吐出量との関数関係を
    あらかじめ設定する目標吐出量設定手段を含み、 上記エンジン回転数設定手段から出力されるエンジン回
    転数設定信号に対応する該目標吐出量設定手段で設定さ
    れた目標吐出量に相応する信号を上記吐出量制御手段に
    出力する油圧ポンプ制御手段を備えたことを特徴とする
    油圧作業機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】上記目標吐出量設定手段で設定される関数
    関係が、上記エンジン回転数の低下に伴つて目標吐出量
    を増加させる関数関係であることを特徴とする請求項
    (1)記載の油圧作業機の油圧制御装置。
JP2251869A 1990-09-25 1990-09-25 油圧作業機の油圧制御装置 Expired - Lifetime JP2889345B2 (ja)

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