JP2888678B2 - 改善された内部構造均一性を有する塩化ビニルをベースとした滑面顆粒状ポリマー及び樹脂、並びにそれらの製造方法 - Google Patents

改善された内部構造均一性を有する塩化ビニルをベースとした滑面顆粒状ポリマー及び樹脂、並びにそれらの製造方法

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JP2888678B2
JP2888678B2 JP3269620A JP26962091A JP2888678B2 JP 2888678 B2 JP2888678 B2 JP 2888678B2 JP 3269620 A JP3269620 A JP 3269620A JP 26962091 A JP26962091 A JP 26962091A JP 2888678 B2 JP2888678 B2 JP 2888678B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/02Monomers containing chlorine
    • C08F214/04Monomers containing two carbon atoms
    • C08F214/06Vinyl chloride

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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この出願の主題を構成する発明は、それら
の粒子が滑らかな外面並びに良好な充填均一性並びに空
隙(cavites) の分布の均一性及び顆粒内部の構成粒子の
均一性を有するビニルポリマー(塩化ビニルホモ−及び
コポリマー)に関する。
【0002】本発明のビニル樹脂は、それらを誘導する
モノマーまたはコモノマー組成物に不溶性である、塩化
ビニルをベースにしたホモ−及び/またはコポリマーで
ある。
【0003】それら組成物は、少なくとも50重量%の塩
化ビニルと、5重量%までのアクリルアミドと、並びに
必要に応じて塩化ビニリデン、テトラフルオロエチレ
ン、クロロトリフルオロエチレン、アルキルアクリレー
ト(例えばメチルアクレリート)、アルキルメタクリレ
ート(例えばメチルメタクリレート)、及びオレフィン
(例えばエチレン及びプロピレン)から成る群から選ば
れた少なくとも一種のコモノマーとから成り、但し、生
成したコポリマーは、反応しなかったコモノマー組成物
に本質的に不溶性である。
【0004】本発明によれば、より特定的には、5重量
%までのアクリルアミドを含み且つ、塩化ビニル単独、
塩化ビニルと少なくとも一種のオレフィン(例えばエチ
レン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテ
ンまたは4−メチル−1−ペンテン)とをベースにした
組成物、塩化ビニル及び酢酸ビニルをベースにした組成
物、並びに塩化ビニル及び塩化ビニリデンをベースにし
た組成物から成る群から選ばれたモノマーまたはコモノ
マー組成物から生じるポリマーであって、但し、生成す
る(コ)コポリマーが(コ)モノマー組成物に本質的に
不溶性であるポリマーを用いることが可能である。
【0005】本発明の(コ)ポリマーの非限定的な例と
して、− 5重量%までのアクリルアミドを含む塩化ビニル
と、 0.1〜30重量%、好ましくは 0.1〜10重量%の少な
くとも一種のオレフィンとをベースにしたコモノマー組
成物、− 5重量%までのアクリルアミドを含み且つ 0.1〜30
重量%、好ましくは 0.1〜15重量%の酢酸ビニルを含む
塩化ビニルをベースにしたコモノマー組成物、− 5重量%までのアクリルアミドを含み且つ 0.1〜30
重量%、好ましくは 0.1〜20重量%の塩化ビニリデンを
含む塩化ビニルをベースにしたコモノマー組成物、から
誘導されるものが挙げられる。
【0006】本発明のビニルポリマーまたは樹脂は、特
に、用いる重合方法(塊状、懸濁、懸濁乳化)の作用の
違いによりそれらの表面及び形が変動する個別化された
即ち凝集された顆粒から成る粉末の形態である。
【0007】これらの樹脂の注型しやすさ(Coulabilit
e) は、該顆粒の外側の形態と密接に関係する。樹脂の
注型しやすさは、例えば規定された量の粉末が既知の寸
法の注入漏斗から流れ出るのに要する時間を測定するこ
とによって評価される。
【0008】同じ平均径の粉末の場合には、球状の形と
滑らかな表面外観(屈曲した溝及び起伏が最小である)
の両方を持つものが一層速く流れるであろうことが容易
に理解されるであろう。
【0009】このような樹脂の注型しやすさは、例えば
樹脂供給容器中だけでなく加工機械中においても、樹脂
が加工される時にかなりの時間を節約することを可能に
する。
【0010】米国特許第 4,435,524号、第 4,603,151
号、第 4,607,058号及び第 4,684,668号は、特別なコロ
イドの存在下での懸濁重合による球状のPVC樹脂の製
造を記載している。しかしながら、球状であるけれど
も、これらの樹脂はゴルフボールタイプのしわの寄った
表面を有する。
【0011】ビニル樹脂を構成する個別化された即ち凝
集された顆粒は、クラスターの形状で多かれ少なかれ一
緒に会合している構成粒子と、該粒子物質によって占有
されていない領域に相当する空隙とから作られたもので
ある。
【0012】ビニル樹脂の加工しやすさは、顆粒の形態
に依存する。
【0013】即ち、顆粒が構成粒子と、該顆粒の周囲か
ら中心まで均一に分布された空隙から成る樹脂は、その
構成粒子が多かれ少なかれ大きな且つ接着性のクラスタ
ーの集合体である樹脂よりも良い加工しやすさを示す。
【0014】さらにまた、顆粒中の構成粒子物質の分布
状態は、樹脂の脱ガス能力に影響を与える可能性があ
る。顆粒が接着性構成粒子のクラスターを含む時にはビ
ニル樹脂を脱ガスすることは比例的に一層困難であるこ
とが、モノマーの脱ガスの間に見い出された。
【0015】ビニル樹脂を脱ガスするための方法は、一
般に、真空に引くこと及び反応混合物の温度を上げるこ
とから成る。ビニル樹脂の温度に対する感受性を考慮す
ると、樹脂に施される熱処理を可能な限り制限するこ
と、即ち実際に熱処理の長さを制限し可能な最低の温度
で処理することが好ましい。
【0016】従って、殆どまたは全くクラスターを含ま
ない樹脂は、多数のクラスターを含む樹脂よりも低い温
度で及び/または短い時間でガスを放散することができ
るであろう。
【0017】顆粒の表面外観を評価するために、走査電
子顕微鏡(MEB)によって粉末顆粒を検査することに
より得られる像の解析によってそれらの線形粗さ係数(c
oefficient de rugosite lineaire)を計算することが可
能である。
【0018】MEBによって観察される像は、物質を構
成する原子が入射ビームによって励起された後で該物質
によって再放出された二次電子を回収することによって
得られる。これらの二次電子は非常に低いエネルギー
(約50eV)を有するので、二次電子は、それらが表面の
空隙から出て来る場合には、しばしばその物質によって
再捕獲される。再捕獲される確率は、空隙が深ければ深
いほど、それだけ比例的に大きい。突起から出て来る電
子だけは、すべて検出器に到達することができるでろ
う。このために、二次電子を検出することによって得ら
れる走査電子顕微鏡の像は、観察すべき対象物の地形像
を与える。くぼみは、それらの深さが増加するにつれて
次第に一層暗い灰色に見え、また、こぶは、それらの高
さが増加するにつれて次第に一層明るい灰色に見える。
【0019】電子顕微鏡と像解析機とを結合すると、オ
ペレーターによって測定された多数の像の上のビデオ信
号を積分することによって得られるディジタル化された
像を解析機のスクリーンの上に表示することが可能とな
る。このディジタル化された像は画素(即ち像の点)に
分解することが可能であり、この画素の0(=黒)から
255(=白)の範囲の灰色度を解析機によって判断する
ことができる。人間の目の場合には、約40の灰色のレベ
ルを感じるに過ぎない。
【0020】次に、この像から対象物を特徴付けること
ができる主要な構造を抽出するために、この像を処理す
ることが可能である。
【0021】線形粗さ係数は、表面上にある距離にある
二つの点を結ぶ任意の線に関する表面等高線の概念から
出発することによって定義される。等高線の長さは、そ
れが通る起伏によって特徴付けられる灰色度レベルのヒ
ストグラムから画素でもって表わして決定される。次
に、得られた値を、スクリーン面内の等高線の映像の画
素でもって表わされるそれらの長さ、即ちこれらの二つ
の点を結ぶ直線部分で割算する。得られた比が線形粗さ
係数である。それは1以上である。完全に滑らかな表面
の場合にはそれは1に等しく、そしてその値は表面の粗
さにつれて増大する。この測定は、何本かの等高線(一
本の垂直な、一本の水平な、及び二本の斜めの等高線)
上で実施される。しかしながら、この係数の単純な値
は、解析機の感度が高さの非常に小さな変化に対応する
灰色度におけ変化を検出し、それ故(例えば、粒子自体
にまたはバックグラウンドのノイズに起因する)粒子サ
イズよりずっと小さなスケールでの微小粗さを検出する
ことができるほどであるので、粗さを特徴付けるのには
十分ではない。この微孔性は起伏の粗さの測定に誤差を
導くので、メジアンフィルターを使用する像濾過を導入
しなければならない。
【0022】メジアンフィルターの使用は、スクリーン
上で、オペレーターによって予め規定される可変サイズ
の方形マトリックスを画素から画素へ次々と動かすこと
から成る。コンピュータが、マトリックス中に含まれる
灰色度の値を増大する順序で分類し、そして中央の画素
をマトリックス中に含まれ且つオペレーターによって特
定される値の一つで置き換える。一般に、中央値が選ば
れる。
【0023】1例をあげると、サイズ3の方形マトリッ
クスの場合には、9個の灰色度レベルが増大する順序で
分類され、5番目の値が中央の画素の新しい値になる。
【0024】フィルターのサイズが増加すればするほ
ど、消える対象物がそれだけ大きくなる。それ故、非定
期的な起伏の変化は、フィルターサイズが小さい時に観
察することができる。
【0025】樹脂の内部構造の均一性を評価するため
に、顆粒の充填状態を、走査電子顕微鏡(MEB)及び
像解析技術を用いることによって測定する。
【0026】構成粒子で満たされた顆粒の充填均一性を
測定するために、その表面上に引かれた任意の直線の上
の灰色度レベルの値を使用する。この表面は、樹脂中に
埋め込まれたPVC粉末をガラスナイフで低温で冷間薄
片化することによって得られ、これは、顆粒切片を用い
る検査作業を可能にする。顆粒が高度にかつ均一に充填
されている場合には、切片化された一次粒子によって放
出される、即ち切片の面それ自体において放出される二
次電子の回収に対応する灰色度の(明るい)レベルが優
先する。粒子間の孔は、顆粒が均一に充填されるにつれ
て、より低い層中に位置する構成粒子が浅い深さのとこ
ろに存在するために、より暗いがそれにも拘わらずなお
比較的明るい灰色度レベルによって表されるであろう。
【0027】それほど良く充填されていない顆粒の場合
には、切片の面中に局在する切片化された一次粒子間に
まばらに分布されている大きな空隙が存在するであろ
う。これは、灰色度レベルを高度に対比させることによ
って示されるであろう。
【0028】解析機は、切片の表面上に引かれた任意の
線上で測定された灰色度レベルのヒストグラムを決定す
ることを可能にする。破線によって表されるヒストグラ
ムの長さは、画素でもって測定される。選ばれた直線の
長さで、この値を割算すると、観察された表面の線形粗
さ係数(これは、観察された表面が顆粒切片であるの
で、充填不均一性係数と呼ばれる)の値が得られる。そ
れが1から離れれば離れるほど、切片は一層不均一であ
る。
【0029】本発明のビニル樹脂は、懸濁乳化重合によ
って、好ましくは、本出願人による欧州特許出願第 0,2
86,476号中で述べられた方法に従って製造することがで
きる。この特許出願の内容は、本明細書中に含めるもの
とする。
【0030】懸濁乳化重合とは、少なくとも一種の水溶
性である構成成分の開始剤系の存在下での、少なくとも
一種のモノマー中に微細に分割された形態で分散された
水相中の前記モノマーの重合を意味する。
【0031】添付した写真は本発明の種々の態様を説明
しており、これらの写真は走査電子顕微鏡によって得ら
れたものである。
【0032】
【実施例】以下の非限定的な実施例により本発明を説明
する。
【0033】実施例1〜8は、欧州特許出願第 0,286,4
76号に記載の懸濁乳化法で重合されたビニル樹脂に関す
る。
【0034】実施例1(比較) 熱交換液を循環するためのジャケット、 700回転/分で
回転する6枚の平らな翼を有するタービン撹拌機及び邪
魔板を備えた、容量が1リットルの縦型ステンレス製反
応器を排気し、次に 550gの塩化ビニル(VC)及び38
mlの水の中に 800mgの過硫酸カリウムを溶かした水溶液
を導入する。この装置を50gのVCを脱ガスすることに
よってパージする。
【0035】この反応混合物の温度を45分かけて56℃に
上げ、次に一定に保持する。これは、 8.2バールの相対
圧力に相当する。
【0036】56℃で 2.5時間の重合の後で、この樹脂を
脱ガスして乾燥する。75gのポリ塩化ビニル(PVC)
を得た。
【0037】実施例2 過硫酸カリウム(800mg) 溶液を18mlの水から調製したこ
と、及び装置を50gのVCを脱ガスすることによってパ
ージする前に20mlの水の中に1gのアクリルアミドを溶
かした水溶液を導入すること以外は、装置及び重合条件
は実施例1におけるのと同じである。
【0038】56℃で 1.5時間の重合、脱ガス及び乾燥の
後で、110gのPVCを得た。
【0039】実施例3(比較) 使用する条件は実施例2におけるのと同じであるが、ア
クリルアミドをメタクリルアミドと置き換える。
【0040】56℃で2時間の重合、乾燥及び脱ガスの後
で、95gのPVCを得た。
【0041】実施例4(比較) 装置は実施例1におけるのと同じである。
【0042】550gのVC並びに、38mlの水の中に300mg
の過硫酸カリウム、33mgの硫酸第二鉄、46.7mgの過酸化
水素及び 100mgのアスコルビン酸を溶かした水溶液を、
排気の後で反応器中に導入する。この装置を50gのVC
を脱ガスすることによってパージする。
【0043】この反応混合物の温度を45分かけて70℃に
上げ、次に一定に保持する。これは、11.5バールの相対
圧力に相当する。
【0044】70℃で15分の重合、脱ガス及び乾燥の後
で、95gのPVCを得た。その顆粒構造は図3及び5の
構造に対応する。
【0045】実施例5 開始剤系を反応器中に導入する前に1gのアクリルアミ
ドをこの開始剤系に添加すること以外は、装置及び実験
条件は実施例4におけるのと同じである。70℃で5分の
重合、脱ガス及び乾燥の後で、 140gのPVCを得た。
【0046】実施例6 熱移動液を循環するためのジャケット、 750回転/分で
回転する6枚の平らな翼を有する“Lightnin”タイプの
タービン撹拌機及び邪魔板を備えた、16リットルの容量
の排気されたステンレス製予備重合器中に、排気の後
で、 8.9kgのVC並びに、 2.435kgの水の中に 9.6gの
過硫酸カリウム、1.06gの硫酸第二鉄、 1.5gの過酸化
水素、 3.2gのアスコルビン酸及び12gのアクリルアミ
ドを溶かした水溶液を導入する。この装置を 0.9kgのV
Cを脱ガスすることによってパージする。
【0047】この反応混合物の温度を40分かけて56℃に
上げ、一定に保持する。これは、予備重合器中 8.2バー
ルの相対圧力に相当する。
【0048】14分の予備重合の後で、転化率は15%に近
いが、この反応混合物を、熱移動液を循環するためのジ
ャケットを備えた、25リットルの容量の縦型ステンレス
製重合器中に移す。撹拌機は、重合器の壁の近くを動き
及び、重合器の上部を通り抜けている回転シャフトにそ
の軸に沿って3つの支持体によって取り付けられ、重合
部底部の曲線形状にぴったりと合っているアームにシャ
フトの下端部で一体的に取り付けられた、螺旋状に巻か
れた細片で構成されている。撹拌速度を 100回転/分に
設定する。反応混合物の温度を30分かけて56℃に上げ、
一定に保持する。これは、重合器中 8.2バールの相対圧
力に相当する。
【0049】56℃で 106分の重合、脱ガス及び乾燥の後
で、 6.320kgのPVCを得た。その顆粒の構造は図3及
び6の構造に対応する。
【0050】実施例7 タービン速度が 1,000回転/分であること以外は、装置
及び重合条件は実施例6におけるのと同じである。
【0051】56℃で 100分の重合、脱ガス及び乾燥の後
で、 5.840kgのPVCを得た。
【0052】実施例8 予備重合器に添加するVCの量が 7.9kgであること、水
溶液が 3.2kgの水の中の 6.9gの過硫酸カリウム、2.12
gのメタ重亜硫酸カリウム及び10.1gのコロイド(エチ
ルヒドロキシエチルセルロース)から成ること、並びに
重合器中の反応混合物の温度を30分かけて45℃に上げる
こと以外は、装置及び重合条件は実施例6におけるのと
同じである。さらにまた、重合器への移動の後で、 4.9
kgの追加量のVCを添加した。
【0053】56℃で4時間の重合、脱ガス及び乾燥の後
で、 8.8kgのPVCを得た。
【0054】実施例9〜12の樹脂は、それらの特性が表
1中で対比されている市販の樹脂またはサンプルであ
る。
【0055】実施例9の場合:Atochem によって販売さ
れ、塊状法で製造された、その構造が図7に対応するLa
covyl GB 1150 樹脂。
【0056】実施例10の場合:Atochem によって販売さ
れ、塊状法で製造されたLacovyl S110 樹脂。
【0057】実施例11の場合:Atochem によって販売さ
れ、塊状法で製造されたLacovyl RB8010 樹脂。
【0058】実施例12の場合:BF Goodrich company に
よって試供され、懸濁法で製造された、その構造が図4
及び8に対応する樹脂。
【0059】
【表1】
【0060】加工しやすさの評価 樹脂の加工しやすさを2つのタイプの加工装置中で評価
する: 1)以下の条件下のロールミル: 温度 170℃ ロールスピード 14回転/分 ロールの間のギャップ 1mm 2)以下の条件下のBrabender ミキサー: 50cm3 容器 Z翼 混合スピード 60回転/分 処理される生成物の量 58g プランジャー負荷 5kg 加工される樹脂を以下の重量比で種々の成分と予備混合
する: 樹脂 100部 内部潤滑剤(グリセロールモノステアレート) 1部 外部潤滑剤(人造ワックス) 0.1部 可塑剤(食品級フタル酸ジオクチル) 6部 熱安定剤(スズ塩) 1部− ロールミルでの加工の場合には、シートに硬化する
ための時間を、上で述べた条件の場合で測定する。
【0061】−Brabender ミキサーでの加工の場合に
は、ゲル化の時間に対応するものとして、粉末の機械的
トルクを、並びに対応するゲル化温度を測定する。
【0062】実施例5、6、8及び9の樹脂の場合に測
定された種々の加工特性を表2に対比して示す。
【0063】
【表2】
【0064】注型しやすさの評価 円錐台状のクロムメッキされたステンレス製の注入漏斗
(円錐の大きい方の直径:92.8mm、小さい方の直径(漏
斗の底): 9.5mm、円錐の高さ: 114.3mm)から 383.1
cm3 の樹脂が流れ出るのに要する時間をストップウォッ
チで測定する。
【0065】この漏斗の底を小さな板で閉じ、そして粉
末が詰まるのを防ぐために壁に沿って樹脂を注ぐことに
よって漏斗を樹脂で満たす。
【0066】漏斗がいっぱいになった時に、漏斗の頂部
の粉末を平らにすくい取り、底を閉じている小さな板を
取り除き、同時にストップウォッチを始動する。
【0067】粉末を自由に流れるようにせしめ、漏斗が
空になるとすぐにストップウォッチを停止する。砂で表
わされる流動時間は、樹脂の注型しやすさに対応する。
【0068】表3は、実施例2、6、8、9、10、11及
び12の樹脂に関する注ぎ時間を示す。
【0069】
【表3】
【0070】顆粒の表面外観の評価 種々のビニル樹脂の顆粒をPhilips SEM 505 走査電子顕
微鏡を用いて検査する。得られる像を、IBAS 2000 KONT
RON (登録商標)像解析機によって処理する。
【0071】線形粗さ係数を、メジアンフィルターのサ
イズの関数として計算する。得られた曲線を図1に示
す。
【0072】本発明の樹脂(実施例2、6及び8)の場
合には、線形粗さ係数は7のフィルターサイズで1にな
る傾向があり、一方実施例9〜12の樹脂の場合には、同
じ値が15のフィルターサイズで得られ、それ故にこれは
滑らかさのほとんどない表面外観に対応する。
【0073】顆粒の内部構造の均一性の評価 種々の樹脂の顆粒の内部をMEB(IBAS 2000 CONTRON
(登録商標)像解析機と接続されたPhilips SEM 505 )
によって検査する。
【0074】粉末を木材用接着剤中に埋め込む。硬化の
後で、ナイフとの摩擦に起因する熱によって構成粒子が
ゆがめられないように−60℃でガラスナイフで電顕用薄
切片を薄く切り落とす。MEBによる検査の間、ビニル
樹脂の絶縁性に係る電子荷電現象を制限するために金に
よる金属処理を実施する。
【0075】充填不均一性係数をメジアンフィルターの
サイズの関数として計算する。得られた曲線を図2に示
す。
【0076】本発明の樹脂(実施例2及び6)の場合に
は、充填不均一性係数は15のフィルターサイズで 1.2未
満になり、一方実施例9及び10の樹脂の場合には、それ
は 1.5に等しいことが見い出された。フィルターサイズ
に伴う前記係数の減少は、実施例2及び6の樹脂の場合
により急激であることも知見された。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、粒子の滑らかさを示すグラフであ
る。
【図2】この図は、顆粒の充填均一性を示すグラフであ
る。
【図3】この図は、本発明のビニル樹脂の顆粒を示す倍
率 400での写真である。
【図4】この図は、懸濁法で製造されたビニル樹脂の顆
粒を示す倍率 400での写真である。
【図5】この図は、本発明のビニル樹脂顆粒の切片を示
す倍率 1,100での写真である。
【図6】この図は、本発明のビニル樹脂顆粒の切片を示
す倍率 1,100での写真である。
【図7】この図は、塊状法で製造されたビニル樹脂顆粒
の切片を示す倍率 1,100での写真である。
【図8】この図は、懸濁法で製造されたビニル樹脂顆粒
の切片を示す倍率 1,100での写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バレリー・メロ−ルフイエーブル フランス国、60500・シヤンテイリー、 アブニユ・マリー・アムリー、15、レジ ダンス・メルモ (72)発明者 ピエール・ノグ フランス国、27300・ベルネー、サン・ オーバン・ル・ベルトウー、ル・ブール (番地なし) (56)参考文献 特公 平1−12764(JP,B2) 特公 昭47−16976(JP,B1) 特公 昭39−14818(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 214/06 C08F 2/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも50重量%の塩化ビニルと5
    重量%以下のアクリルアミドとを含むモノマー組成物
    ら懸濁乳化重合により生成される樹脂粉末であって、生
    成したコポリマーは、個別化された顆粒から成る粉末の
    形態で、反応しなかったモノマー組成物に本質的に不溶
    性であり、該顆粒の線形粗さ係数がメジアンフィルター
    サイズ7で1.2以下であること及び該顆粒の充填不均
    一性係数がメジアンフィルターサイズ15で1.2以下
    であることを特徴とする樹脂粉末。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル及び5重量%以下のアクリル
    アミドから成るモノマー組成物から生成されることを特
    徴とする、請求項1記載の樹脂粉末。
  3. 【請求項3】 モノマー組成物が塩化ビニリデン、テト
    ラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、酢
    酸ビニル、アルキルアクリレート例えばメチルアクリレ
    ート、アルキルメタクリレート例えばメチルメタクリレ
    ート、並びにオレフィン例えばエチレン及びプロピレン
    から成る群から選ばれた少なくとも一種のモノマーを更
    に含む請求項1記載の樹脂粉末。
  4. 【請求項4】 5重量%以下のアクリルアミド及び0.
    1〜30重量%の少なくとも一種のオレフィンを含む塩
    化ビニルをベースにしたモノマー組成物から生成される
    ことを特徴とする、請求項3記載の樹脂粉末。
  5. 【請求項5】 前記モノマー組成物が5重量%以下のア
    クリルアミド、及び0.1〜10重量%の少なくとも一
    種のオレフィンを含む塩化ビニルをベースにしているこ
    とを特徴とする、請求項4記載の樹脂粉末。
  6. 【請求項6】 5重量%以下のアクリルアミド及び0.
    1〜30重量%の酢酸ビニルを含む塩化ビニルをベース
    にしたモノマー組成物から生成されることを特徴とす
    る、請求項3記載の樹脂粉末。
  7. 【請求項7】 前記モノマー組成物が5重量%以下のア
    クリルアミド及び0.1〜15重量%の酢酸ビニルを含
    む塩化ビニルをベースにしていることを特徴とする、請
    求項6記載の樹脂粉末。
  8. 【請求項8】 5重量%以下のアクリルアミド及び0.
    1〜30重量%の塩化ビニリデンを含む塩化ビニルをベ
    ースにしたモノマー組成物から生成されることを特徴と
    する、請求項3記載の樹脂粉末。
  9. 【請求項9】 前記モノマー組成物が5重量%以下のア
    クリルアミド及び0.1〜20重量%の塩化ビニリデン
    を含む塩化ビニルをベースにしていることを特徴とす
    る、請求項8記載の樹脂粉末。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
    モノマー組成物の重合が懸濁されたエマルジョン中で起
    こることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に
    記載の樹脂粉末の製造方法。
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