JP2887400B2 - 耐熱性、耐衝撃性樹脂組成物 - Google Patents
耐熱性、耐衝撃性樹脂組成物Info
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Description
なポリフェニレンエーテル樹脂組成物に関するものであ
る。
れた機械的特性、電気的特性、耐熱性、透明性を有して
いるが、加熱時の溶融粘度が高く成形加工が困難であ
り、また耐油性も劣るという欠点を有している。
成形加工性、機械的強度、耐油性などに優れた特徴を有
するが、耐熱性に劣るとの欠点を有している。
種々提案されている。
る組成物が示されているが、両者は本質的に非相溶であ
り、良好な機械的特性は得られていない。特開昭54−88
960号公報には、ゴム状スチレン−ブタジエン−スチレ
ン三元共重合体を共存させることにより、PPEとPOの相
溶性を改良しているが、PO量が多くなると相分離が生じ
機械的特性の低下が著しい。また、PPEとPO及びスチレ
ン−ブタジエン系ブロック共重合体の水素添加物系に関
し、例えば特開昭63−128064号公報では低分子量のPPE
を用いる方法が、また、特開昭63−225642号公報では特
定組成のブロック共重合体を用いることが示されている
が、相溶性及び機械的特性でなお改善の余地がある。
性に優れた樹脂組成物に関し、本発明者は鋭意研究を重
ねた結果、本発明を完成するに至ったものである。
を構成するフェニレンエーテルユニットの100個に対し
て平均0.01個以上含有し、数平均分子量が1,000〜100,0
00の範囲にあることを特徴とする、ポリフェニレンエー
テル樹脂10〜90重量%と、 (II)ポリオレフィン系樹脂5〜80重量%、 (III)少なくとも1個のビニル芳香族化合物重合体ブ
ロックAと少なくとも1個のオレフィン化合物重合体ブ
ロックBからなるブロック共重合体であり、このブロッ
ク共重合体中のビニル芳香族化合物重合体ブロックAの
含有量が40重量%以上80重量%以下であり、その数平均
分子量が40,000以上500,000以下からなるブロック共重
合体5〜40重量%からなる耐熱性、耐衝撃性樹脂組成物
である。
換アルキル基、ハロゲン基、アリール基又は置換アリー
ル基であり、R6〜R9は、夫々独立に水素、アルキル基、
置換アルキル基、アレケニル基、置換アルケニル基、ハ
ロゲン基、アリール基、置換アリール基、アルコキシ
基、N−ラクタム基、カルボン酸基、カルボン酸無水物
基、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、ニト
リル基、アシロキシ基又はアシル基である。
ピロ環状構造のリングを形成していてもよい。) 本発明者は、PPEの末端を特定の化合物で環化し安定
化することにより、その溶融粘性特性を安定化し、成形
加工性及び熱安定性が大幅に改良されることを見出し、
さきに特許出願(特願平1−135763号)している。
構造のブロック共重合体及びPO三者をブレンドし溶融混
合すると、混合時の溶融粘度特性の改良に起因すると推
定されるが、PPEとPOの相溶性が大幅に改善され、耐熱
性、耐衝撃性及び耐油性のバランスが非常に優れた樹脂
組成物が得られることを見出し、本発明に至ったもので
ある。
一般式(a)で表される環化末端基を、樹脂を構成する
フェニレンエーテルユニットの100個について平均0.01
個以上含有する必要がある。
(約10,000〜30,000)の場合、環化末端基はフェニレン
エーテルユニットの100個について平均0.15個以上が好
ましい。さらに好ましくは、平均0.2個以上である。
の点で好ましい。
き、繰返し単位として一般に、 で表されるフェニレンエーテルユニットを含有するもの
と定義され、特に限定はない。その代表的な例は、下記
式(b); (式中、R1〜R5は、夫々独立に、水素、アルキル基、置
換アルキル基、ハロゲン基、アリール基又は置換アリー
ル基から選ばれる。) で示されるフェニレンエーテルユニットの少なくとも1
種から構成される。
工業的に有利なフェノール類の酸化カップリング重合で
製造する場合には、R1はメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチルなどの低級アルキル基またはフ
ェニル、ナフチルなどが好ましく、R2〜R5は水素または
低級アルキル基が好ましい。
はフェニル基であり、且つR2〜R5が水素の場合にR1とR2
がメチル基であり、且つR3〜R5が水素の場合である。特
に、R1がメチル基であり、R2〜R5が水素であって、この
フェニレンエーテルユニットが全ユニットに対して90〜
100%であることが好ましい。
ニレンエーテルユニットに対応するモノマーとしては、
(i)2,6−ジメチルフェノール、(ii)2−メチル−
6−フェニルフェノール、(iii)2,3,6−トリメチルフ
ェノール等が挙げられる。モノマー(i)又はモノマー
(ii)のホモポリマー、或いはモノマー(i)とモノマ
ー(ii)及び/又はモノマー(iii)とのコポリマーが
本発明の樹脂基本骨格としてのポリフェニレンエーテル
重合体として好ましく用いられる。
には、熱安定性を改善するという趣旨に反しない限り、
従来ポリフェニレンエーテル樹脂中に存在させてもよい
ことが提案されている他の種々のフェニレンエーテルユ
ニットを部分構造として含んでも構わない。
は、特願昭63−12698号及び特開昭63−301222号公報に
記載されている、2−(ジアルキルアミノメチル)−6
−メチルフェニレンエーテルユニット(f)や、2−
(N−アルキル−N−フェニルアミノメチル)−6−メ
チルフェニレンエーテルユニット(g)等が挙げられ
る。
基、(C1〜C20)ヒドロキシアルキル基、(C2〜C22)ア
ルコキシアルキル基、(C3〜C22)アシロキシアルキル
基又は(C4〜C20)ポリアルキレンエーテル基であ
る。〕 〔式中、Rは、(C1〜C20)アルキル基、(C1〜C20)ヒ
ドロキシアルキル基、(C2〜C22)アルコキシアルキル
基、(C3〜C22)アシロキシアルキル基又は(C4〜C20)
ポリアルキレンエーテル基である。〕 また、ポリフェニレンエーテル樹脂の主鎖中にジフェ
ノキノン等の多価エーテルユニットが少量結合したもの
も含まれる。
としては、数平均分子量で1,000〜100,000である。その
好ましい範囲は、約6,000〜60,000である。特に、エン
ジニアリング樹脂の用途として好ましいのは、約10,000
〜30,000のものである。
ンクロマトグラフィーにより、標準ポリスチレンの検量
線を用いて求めたポリスチレン換算の数平均分子量であ
る。
端基(a)において、 R1〜R5は、前記(b)式について定義したと同じく、
夫々独立に水素、アルキル基、置換アルキル基、ハロゲ
ン基、アリール基又は置換アリール基である。
キル基、アルケニル基、置換アルケニル基、ハロゲン
基、アリール基、置換アリール基、アルコキシ基、N−
ラクタム基、カルボン酸基、カルボン酸無水物基、カル
ボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、ニトリル基、
アシル基またはアシロキシ基である。
るか或いはR6とR7、R8とR9は夫々独立に結合してスピロ
環状構造のようなリングを形成していてもよい。
20、好ましくは炭素数1〜10のアルキル基である。置換
アルキルの置換基としては、フッ素、塩素、臭素などの
ハロゲン:ヒドロキシル基:アミノ基:低級アルコキシ
基などを挙げることができる。アリールは炭素数6〜20
のアリールである。置換アリールの置換基としては、低
級アルキル基:フッ素、塩素、臭素などのハロゲン:ヒ
ドロキシル基:アミノ基:低級アルコキシ基を挙げるこ
とができる。
好ましくは1〜10のアルキル基であり、更に好ましくは
低級アルキル基である。置換アルキルの置換基として
は、フッ素、塩素、臭素などのハロゲン:ヒドロキシル
基:アミノ基:低級アルコキシ基などを挙げることがで
きる。アルケニルは、エチレニル、3−プロペニルのよ
うな低級アルケニルが好ましい。置換アルケニルの代表
例は、1−ヒドロキシ−3−プロペニルである。アリー
ルは炭素6〜20のアリールである。置換アリールの置換
基としては、低級アルキル基:低級アルコキシ基:フッ
素、塩素、臭素などのハロゲン:ヒドロキシル基:アミ
ノ基:アミノメチル基のようなアミノアルキル基を挙げ
ることができる。
アリールに加えてピリジル基、トリアジル基などの複素
芳香環基も含まれる。N−ラクタムの代表例は、N−2
−ピロリドニル、N−ε−カプロラクタモイルなどであ
る。カルボン酸アミドの代表例としては、カルバモイ
ル、フェニルカルバモイル、セリルなどが挙げられる。
カルボン酸無水物の好ましい例は、アセトキシカルボニ
ル、ベンゾイロキシカルボニルである。カルボン酸エス
テルの代表例には、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、アリロキシカルボニルなどがある。アシル基の
代表例は、アセチル、ベンゾイルなどがあり、アシロキ
シ基の好ましい例は、アセトキシ、ベンゾイロキシなど
である。
とが安定性の面で好ましい。この際、他の基は、アリー
ル基、置換アリール基、カルボン酸基、カルボン酸無水
物基、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、ニ
トリル基、N−ラクタム基から選ぶことが好ましい。特
に、R8及びR9の少なくとも1つがアリール基又は置換ア
リール基である場合が、熱酸化劣化に対する安定性と後
述する製法の観点から好ましい。
の代表例としては、フェニル、トリル、クロロフェニ
ル、ナフチル、4−ピリジル、3,5−ジアミノ−(s)
−トリアジル基等である。
鳴スペクトルを用いて測定することができる。
ル樹脂は、この環化末端基を有するために溶融(成形)
した場合に、下記一般式(e)の転移構造の生成が従来
のポリフェニレンエーテル樹脂に比べて著しく少ない
他、分子量の変化が殆ど起こらないといった優れた性質
を有するものである。
換アルキル基、ハロゲン基、アリール基、又は置換アリ
ール基である。) 本発明の安定化ポリフェニレンエーテル樹脂をPOとブ
レンドして、溶融成形材料として使用する場合の好まし
い態様としては、フェノール性水酸基が樹脂中のフェニ
レンエーテルユニット(b)の100個に対し平均0.5個以
下であり、また、転位を起こした(e)式の構造が、樹
脂中のフェニレンエーテルユニットの100個に対し平均
0.1個以下であることが更に好ましい。
は、以下のようにして製造することができる。
り、R10、R11は、それぞれ独立に水素、アルキル基、置
換アルキル基を表すが、同時に水素であることはな
い。) で表される末端基を有するポリフェニレンエーテル重合
体を一般式(d); (式中、R6〜R9は、(a)式で定義したものと同じであ
る。) で表される炭素−炭素二重結合を有する化合物(以下、
不飽和化合物という)とラジカル重合開始剤の不存在下
に、ポリフェニレンエーテル重合体のガラス転移温度以
上の温度迄加熱することによって製造できる。
ルキル基は、好ましくは(C1〜C20)アルキル基、(C1
〜C20)ヒドロキシアルキル基、(C2〜C22)アルコキシ
アルキル基、(C3〜C22)アシロキシアルキル基又は(C
4〜C20)ポリアルキレンエーテル基である。
テルは、水酸基のオルト位に少なくとも一つのベンジル
位水素を有するフェノール化合物を一級または二級アミ
ンを含んだ触媒の存在下に酸化カップリング重合又は共
重合して得られる(例えば米国特許第4,788,277号明細
書)。
れる末端基を有するポリフェニレンエーテルと、ベンジ
ル位に一級または二級アミンの結合していない末端構造
を有するポリフェニレンエーテルとの混合物として得ら
れるが、本発明においては、これを分離することなく用
いうる。
末端基数/後者の末端基数の比で示せば、好ましくは0.
4以上、特に好ましくは0.9以上である。
るポリフェニレンエーテルと一般式(d)で表される不
飽和化合物との反応使用量は、好ましくは、一般式
(c)で表される末端基を有するポリフェニレンエーテ
ルに対して、一般式(d)の不飽和化合物を2〜50当量
程度用いればよい。
製造する場合に、不飽和化合物(d)として好ましい具
体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、クロル
スチレン、メチルスチレン、スチルベン、ケイ皮アルコ
ール、ベンザルアセトン、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸ニ
トリル、4−ビニルピリジン、2−ビニル−3,5−ジア
ミノ−(s)−トリアジン等が挙げられる。
用いることもできる。そのような不飽和化合物(d)の
具体例としては、アクリル酸;アクリル酸のメチル、エ
チル、プロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、2
−エチルヘキシル、オクチル、イソデシル、ラウリル、
ラウリル−トリデシル、トリデシル、セチル−ステアリ
ル、ステアリル、シクロヘキシル、ベンジルエステル等
のアクリル酸エステル類;アクリルアミド、アクリロニ
トリル、メタクリル酸;メタクリル酸のメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、2−
エチルヘキシル、オクチル、イソデシル、ラウリル、ラ
ウリル−トリデシル、トリデシル、セチル−ステアリ
ル、ステアリル、シクロヘキシル、ベンジルエステル等
のメタクリル酸エステル類;メタリルアミド、メタクリ
ロニトリル、イタコン酸;イタコン酸のジメチル、ジエ
チル、ジブチル、ジ2−エチルヘキシル、ジノニル、ジ
オクチルエステル等のイタコン酸ジエステル類;イタコ
ン酸のモノメチル、モノエチル、モノブチル、モノ2−
エチルヘキシル、モノノリル、モノオクチルエステル等
のイタコン酸のモノエステル類;イタコン酸無水物;N−
ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物;ブチルビニル
エーテル等のビニルエーテル類が挙げられる。
樹脂の製造にあっては、末端基(c)、例えば下記
(h)式の末端基を有するポリフェニレンエーテル系重
合体を180℃以上のガラス転移温度以上に加熱する前
に、不飽和化合物(d)と機械的に混合しておいた方が
好ましい。
等によってドライブレンドする方法、溶融ブレンドの後
乾燥させる方法、不飽和化合物(d)をポリフェニレン
エーテルは溶解しないが、不飽和化合物(d)は溶解す
る、例えばメタノールやペンタン等のような溶媒に溶解
させて、粉末状の末端基(c)を有するポリフェニレン
エーテル系重合体に含浸させた後、溶媒を乾燥除去する
方法などが挙げられる。
エーテル系重合体と不飽和化合物(d)は、次いでポリ
フェニレンエーテル系重合体のガラス転移温度(約208
℃)以上に加熱溶融される。好ましい温度範囲は、ガラ
ス転移温度の20〜150℃以上であり、さらに好ましく
は、50〜120℃以上である。加熱する時間は、温度との
関係で一概にはいえないが、望まれる反応が完了するの
に十分の時間加熱すればよい。一般には、約1分〜1時
間程度であり、数分程度が好ましい。余り長くしても意
味がない。
温度以上では十分速いので、不必要に過剰な熱をかけな
いほうがよい。また、加熱は、前述のとうり、ラジカル
重合開始剤の不存在下で行う必要がある。反応雰囲気と
しては、酸素下でも可能であるが、窒素ガス雰囲気など
にするのが好ましい。
しては、代表的にはポリプロピレン系樹脂及び/又はポ
リエチレン系樹脂である。ポリプロピレン系樹脂として
は、プロピレンの単独重合体、プロピレンとエチレンお
よびα−オレフィンとのブロック又はランダム共重合
体、並びにこれらとプロピレン以外のα−オレフィンの
単独重合体あるいは共重合体との混合物などが挙げられ
る。
1、ペンテン−1、ヘキセン−1、3−メチルブテン−
1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペンテン−
1、ヘプテン−1、オクテン−1等である。
または低密度のもののいずれをも用いることができ、ま
た、他の単量体、例えばハロゲン化合物等で変性された
ポリエチレン系樹脂を用いることができる。
レン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリエチレン、
ポリプロピレンとポリエチレンの混合物及びポリプロピ
レンとエチレン−プロピレン共重合体の混合物が挙げら
れる。
も1個のビニル芳香族化合物重合体ブロックAと少なく
とも1個のオレフィン化合物重合体ブロックBからなる
ブロック共重合体であり、このブロック共重合体中のビ
ニル芳香族化合物重合体ブロックAの含有量が40重量%
以上80重量%以下であり、ブロック共重合体の数平均分
子量が40,000以上500,000以下のものである。
ロックとは、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソ
ブチレン等のモノオレフィン、あるいはブタジエン、イ
ソプレン、1,3−ペンタジエン等の共役ジオレフィン;1,
4−ヘキサジエン、ノルボルネン、ノルボルネン誘導体
等の非共役ジオレフィンのうちから選ばれた1種以上の
オレフィン化合物が重合、あるいは共重合した形態を有
する重合体ブロックであり、しかも該ブロックの不飽和
度は20%以下が適している。
マーとして上記のジオレフィン類を用いた場合には、該
ブロック部分の不飽和度が20%を越えない程度にまで水
添等の方法により不飽和度を減らす処置が施されていな
ければならない。また、オレフィン化合物重合体ブロッ
クには、その特性を損なわない範囲でビニル芳香族化合
物がランダムに共重合されていてもよい。
合体ブロックと共役ジエン化合物を主体とする重合体ブ
ロックとから構成されてなるブロック共重合体(以後、
これを「前駆体としてのブロック共重合体」と呼ぶ)の
共役ジエン部分の不飽和度が20%を越えない程度にまで
選択的に水添されたものである。
ル芳香族化合物としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン等のうちから1種または2種以上が
選ばれ、中でもスチレンが特に好ましい。
プレン、1,3−ペンタジエン等のうちから1種または2
種以上選ばれ、中でもブタジエンおよび/またはイソプ
レンが特に好ましい。
ル芳香族化合物の含有量と共役ジエン化合物の含有量の
重量比は、40/60〜80/20の範囲が好ましく、50/50〜70/
30の範囲が更に好ましい。ビニル芳香族化合物の含有量
が40重量%未満あるいは80重量%を越えると、樹脂組成
物の相溶性が低下し、機械的特性の低下が生じる。
0,000、好ましくは50,000〜300,000の範囲であり、また
分子量分布(重量平均分子量と数平均分子量の比)は1.
05〜10の範囲が好ましい。
状、放射状またはこれらの組合せなどが挙げられる。
ては、例えば特公昭36−19286号公報、特公昭43−14979
号公報、特公昭49−36957号公報、特公昭48−2423号公
報、特公昭48−4106号公報などに記載された方法が挙げ
られる。
剤として有機リチウム化合物等を用い、必要に応じてビ
ニル化剤、カップリング剤などを用い、ビニル芳香族化
合物と共役ジエン化合物をブロック共重合する方法であ
る。
の方法、例えば特公昭42−8704号公報に記載の方法で水
添することにより、本発明で用いられるブロック共重合
体が得られる。
ない範囲でジカルボン酸基またはその誘導体を含有する
分子単位が結合した変性ブロック共重合体も含まれる。
ジカルボン酸基またはその誘導体を含有する分子単位
は、基体となるブロック共重合体に対して通常0.05〜5
重量部の範囲で用いうる。上記ジカルボン酸基またはそ
の誘導体を含有する変性剤としては、マレイン酸、フマ
ル酸、クロロマレイン酸、イタコン酸、シス−4−シク
ロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、およびこれらジカル
ボン酸の無水物、エステル、アミド、イミドなどがあ
る。好ましい変性剤の具体例としては、無水マレイン
酸、マレイン酸、フマル酸が挙げられる。
ロック共重合体と変性剤を押出機等により溶融させた状
態でラジカル開始剤を使用あるいは使用せずに反応させ
る方法が用いられる。
(I)とポリオレフィン系樹脂(II)及びブロック共重
合体(III)のブレンド割合としては、 (I)ポリフェニレンエーテル樹脂 ……10〜90重量% (II)ポリオレフィン系樹脂 ……5〜80重量% (III)ブロック共重合体 ……5〜40重量% が適している。
量%、ポリオレフィン系樹脂 10〜60重量%、ブロック
共重合体が7〜30重量%の範囲である。
性が劣り、また90重量%を越える耐油性が低下する。
性が不充分であり、80重量%を越えると耐熱性、剛性が
低下する。
物の相溶性が低下し、また40重量%を越えると耐熱性、
剛性が低下する。
化ポリフェニレンエーテル樹脂を製造する際に、ポリオ
レフィン系樹脂及びブロック共重合体も加え、同時に押
出造粒する方法か、又は環化末端基を含む安定化ポリフ
ェニレンエーテル樹脂を製造後にブレンドし、押出造粒
する方法で行える。
芳香族系樹脂を加えても良い。
合体の他、組成物としての相溶性を損なわない範囲で他
のエチレン性不飽和モノマーとの共重合体が挙げられ
る。
ン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル
酸エステル類、メタクリル酸エステル類、無水マレイン
酸、N−アルキルマレイミド類、N−アリールマレイミ
ド類、ビニルオキサゾリン等がある。
ラス繊維などの無機フィラー、各種の安定剤、可塑剤、
難燃剤、顔料等を公知の方法に従い適宜添加して用いる
ことができる。
本発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。
277号明細書(特願昭62−77570号)に記載されている方
法に従って、ジブチルアミンの存在下に、2,6−キシレ
ノールを酸化カップリング重合して製造した。
法により評価した。
粘度管を用いて測定し、ηsp/cで表す。
し、テトラメチルシランを基準として用いる。
C); 東洋曹達工業(株)製HL−802RTSで測定する。
成したものを使用する。
I等の方法〔ジャーナル・オブ・アプライド・ポリマー
ズ・サイエンス;アプライド・ポリマー・シンポジウ
ム、34、103〜117頁、(1978)に記載〕に従って測定す
る。
り、ガラス転移温度は208℃である。1H−核磁気共鳴ス
ペクトルで分析した結果、(h)式; の末端基が、下記の主な繰り返し単位(i)の100個に
つき、0.32個存在することが確認される。
位(i)の100個につき、0.34個存在することが確認さ
れる。
チレン10重量部を添加して、ヘンシェルミキサーで均一
にブレンドした後、スクリューの直径が30mmφの二軸押
出機(池貝鉄工(株)製PCM−30)中300℃で溶融混練
し、水槽を通してペレット化する。
ペクトルで分析した結果、(j)式; の末端基が、主な繰り返し単位(i)の100個につき、
0.25個存在することが5.02ppmのシグナルの面積値から
確認される。
し単位(i)の100個につき0.45個存在することが確認
される。また、GPCで求めた数平均分子量は24,500であ
り、粘度は0.547である。
脂:旭化成ポリプロ E1100(MFR0.5、密度0.90)を用
いる。
プロピレン20重量%、及び表1に示すブロック共重合体
10重量%を混合し、再度二軸押出機で300℃で溶融混練
し、組成物化した。
ル後、23℃でシクロヘキサン溶液中に30分間浸漬し、応
力亀裂を発生するに要する最小歪み(%)を測定する。
破断し、破断面を目視観察により評価する。
本発明の範囲内である60重量%(実施例1)及び50重量
%(実施例2)は、本発明の範囲外の比較例1及び2と
比べて、相剥離が見られず、耐熱性、耐衝撃性、剛性、
耐ストレスクラッキング性の優れた特性を有しているこ
とが分かる。
平均分子量を変更する以外は、全く同様に実施した。ブ
ロック共重合体の種類とその評価結果を第2表に示す。
比較例3は、相剥離が生じ、耐熱性及び衝撃強さの劣っ
たものであった。
プロピレンをポリエチレン(サンテック−LDM−1703)
に変更する以外は、全く同様に実施した。評価結果を第
3表に示す。
物性が得られる。
ブロック共重合体10重量%をブロック共重合体30重量%
にする以外は、全く同様に実施した。評価結果を第4表
に示す。
油性が十分でない。
ニレンエーテルに代えて、スチレン未処理のポリフェニ
レンエーテルを用いる以外はすべて同様に実施した。評
価結果を第5表に示す。
物の相溶性が悪く物性バランスも劣る。
熱性及び剛性等の機械的特性とポリオレフィン系樹脂の
耐油性、加工性、耐衝撃性の特徴を併せ持ち、しかも従
来問題であった両者の相溶性を大幅に向上した、新規な
樹脂組成物を提供するものであり、本発明の樹脂組成物
により新たな用途拡大が比較的に進むことが期待でき
る。
Claims (1)
- 【請求項1】(I)下記一般式(a)で表される環化末
端基を、樹脂を構成するフェニレンエーテルユニットの
100個に対して平均0.01個以上含有し、数平均分子量が
1,000〜100,000の範囲にあることを特徴とする、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂10〜90重量%と、 (II)ポリオレフィン系樹脂5〜80重量%、 (III)少なくとも1個のビニル芳香族化合物重合体ブ
ロックAと少なくとも1個のオレフィン化合物重合体ブ
ロックBからなるブロック共重合体であり、このブロッ
ク共重合体中のビニル芳香族化合物重合体ブロックAの
含有量が40重量%以上80重量%以下であり、その数平均
分子量が40,000以上500,000以下からなるブロック共重
合体5〜40重量%からなる耐熱性、耐衝撃性樹脂組成
物。 (式中、R1〜R5は、夫々独立に、水素、アルキル基、置
換アルキル基、ハロゲン基、アリール基又は置換アリー
ル基であり、R6〜R9は、夫々独立に水素、アルキル基、
置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、ハ
ロゲン基、アリール基、置換アリール基、アルコキシ
基、N−ラクタム基、カルボン酸基、カルボン酸無水物
基、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、ニト
リル基、アシロキシ基又はアシル基である。 なお、R6とR7、R8とR9は、それぞれ独立に結合してスピ
ロ環状構造のリングを形成していてもよい。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2714990A JP2887400B2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 耐熱性、耐衝撃性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2714990A JP2887400B2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 耐熱性、耐衝撃性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03231962A JPH03231962A (ja) | 1991-10-15 |
JP2887400B2 true JP2887400B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2714990A Expired - Lifetime JP2887400B2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 耐熱性、耐衝撃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2887400B2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-08 JP JP2714990A patent/JP2887400B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03231962A (ja) | 1991-10-15 |
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