JP2887104B2 - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents

頭部装着型映像表示装置

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JP2887104B2
JP2887104B2 JP9114796A JP9114796A JP2887104B2 JP 2887104 B2 JP2887104 B2 JP 2887104B2 JP 9114796 A JP9114796 A JP 9114796A JP 9114796 A JP9114796 A JP 9114796A JP 2887104 B2 JP2887104 B2 JP 2887104B2
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裕昌 小林
義浩 前田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察者が頭部に着
脱自在に装着して使用する映像表示装置であって映像表
示素子に表示された映像(TV画像、ビデオ画像等)を
観察者の頭部位置情報に応じて観察者の眼球の網膜上に
投影可能であり、且つ必要に応じて外界像も観察するこ
とが可能な頭部装着型映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置として、例えば特開
平7ー92426号公報に開示されている視覚装置があ
る。この視覚装置は映像表示用液晶パネル等を内蔵し、
頭の位置や向きを測定するセンサからの情報に基づい
て、画像信号と外界の景観とを関連づけて表示可能にし
た装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の装置に
は次のような問題がある。すなわち頭の位置や向きを測
定するセンサとして、単一の超音波発信器と超音波トラ
ッカーとの組み合わせを用いていることから、使用状況
如何によっては高精度な位置情報検出を安定に行ない難
い場合がある。また単一の超音波発信器をそのまま頭頂
部に装着する構成であるため、頭頂表面からの突出量が
大きく、使用中に障害物に接触するなどして頭の動きが
阻害されるおそれがある。
【0004】本発明の目的は下記のような頭部装着型映
像表示装置を提供することにある。 (a) 頭部の位置や動きを常に安定かつ高精度に検出でき
る位置情報検出手段を備えた頭部装着型映像表示装置。
【0005】(b) コンパクトな形態を有し頭部の動きに
支障をきたすおそれのない位置情報検出手段を備えた頭
部装着型映像表示装置。 (c) 全体の重量バランスがよく、快適な使用感をもたら
す上、組立ておよび保守管理上好ましい構造を有する頭
部装着型映像表示装置。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の頭部装着型映像表示装置は概
略、以下の如く構成されている。映像を表示する映像表
示素子と、前記映像表示素子に表示された映像を観察者
の眼球に虚像として導く接眼光学系と、前記映像表示素
子および前記接眼光学系を前記観察者の頭部に装着する
装着手段と、前記装着手段に一方が配され前記装着手段
から離間した位置に他方が配された送信機および受信機
を有し、前記送信機と前記受信機との間で信号を送受信
することにより、前記送信機と前記受信機との相対的な
位置関係を検出し、観察者の頭部位置情報を得る位置情
報検出手段と、を備えた頭部装着型映像表示装置におい
て、前記装着手段側に配された前記位置情報検出手段の
送信機または受信機は、複数の送信素子または受信素子
が、前記装着手段に付設された位置検出用電装基板上に
各々間隔をおいて配されたものとなっており、前記位置
検出用電装基板とは別の機能を有する他の電装基板が、
前記複数の送信素子または受信素子のうちの少なくとも
二つの素子間に、前記位置検出用電装基板が配されてい
る平面と略同一の平面内に位置する如く配設されてい
る。上記した点以外については、以下説明する発明の実
施の形態において明らかにする。
【0007】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1〜図3は本発明の第1実施形態に
係る頭部装着型映像表示装置の構成を示す図である。図
1は頭部装着型映像表示装置Aを観察者Bが自らの頭部
に装着して使用している状態を示す斜視図である。図2
の(a)は装置Aを斜め前方から見た斜視図、図2の
(b)は装置Aの側面図である。図3の(a)は装置A
を前方から見た正面図、図3の(b)は装置Aを後方か
ら見た背面図である。
【0008】図1に示すように、本実施形態に係る頭部
装着型映像表示装置Aは、使用時において観察者Bの頭
部1に対して装着して使用される。この頭部装着型映像
表示装置Aの前部には表示装置本体10が設けられてお
り、これが観察者Bの顔面2における両眼の前方に位置
する。表示装置本体10の左右両側には連結フレーム2
0,30の一端部が結合されている。連結フレーム2
0,30の他端部は、電装部品収容体40の両側に結合
している。この電装部品収容体40には、位置情報検出
手段の一方の構成要素である送信機または受信機(本実
施形態では超音波受信機R)、信号処理回路等の電装部
品が基板に搭載された状態で収容されている。
【0009】電装部品収容体40と所定距離だけ離間し
た位置には、位置情報検出手段の他方の構成要素である
送信機または受信機(本実施形態では超音波送信機S)
が配置されている。この超音波送信機Sと前記超音波受
信機Rとの間の信号の送受信により、超音波送信機Sと
超音波受信機Rとの相対的な位置関係が検出される。こ
の検出された位置関係に基づいて頭部1の位置や動きが
検知され、観察者Bの頭部位置情報が得られるものとな
っている。図1に二点鎖線で示す符号Dは椅子のヘッド
レストを示している。
【0010】図2〜図3に示すように、表示装置本体1
0は本体ケース11の内部に液晶表示パネル等からなる
映像表示素子12を有している。映像表示素子12は外
部から伝送ケーブル50を介して送られてくるTV画
像、ビデオ画像等を表示するものとなっている。この映
像表示素子12の下方には、上記映像表示素子12に表
示された映像を、観察者の眼球に虚像として導く接眼光
学系13が設けられている。なお本体ケース11の前面
には外界光取り入れ窓14が設けてあり、適時外界光を
取り入れ、前記接眼光学系13を介して前記映像と共に
あるいは単独で観察者Bの眼球に導かれるようになって
いる。本体ケース11の上面には、左右の映像表示素子
12および接眼光学系13を互いに接近させたり遠ざけ
たりする眼幅調整ノブ15が設けられている。本体ケー
ス11の内側には、額支持部材16が設けられている。
この額支持部材16の表面には軟質部材からなる額パッ
ド17が取付けられている。
【0011】左右の連結フレーム20,30の基端部近
傍には後頭部押え部材21,31がそれぞれ設けられて
いる。この後頭部押え部材21,31は連結フレーム2
0,30に対してヒンジ部22,32を介して回動自在
に取付けられている。そして図示しないスプリングの力
によって各先端部位23,33が観察者Bの後頭部に対
して圧接するものとなっている。後頭部押え部材21,
31のそれぞれの付根部の近傍には前記映像信号と共に
送られてくる音声信号を再生するためのスピーカ24,
34がそれぞれ設けられている。
【0012】左右の連結フレーム20,30のそれぞれ
の中間部位には、次に述べる頭頂部押え部材36の高さ
位置を観察者の頭部1の寸法形状等に応じて調整するた
めの高さ調整ノブ25,35が設けられている。
【0013】左右の連結フレーム20,30の他端部相
互間には電装部品収容体40が取り付けられており、こ
の電装部品収容体40の下方位置に、頭頂部押え部材3
6が設けられている。この頭頂部押え部材36は、頭頂
部の形状に適合するように円弧状に湾曲し上記頭頂部に
当接するパッド部材と、このバッド部材を中央部位で支
持し、両端部が前記高さ調整ノブ25,35に結合され
ると共に、後端部両側で頭頂部の後方を押さえ付ける如
く設けられた弾性部材とからなっている。
【0014】図4は電装部品収容体40の構成を示す図
で、(a)は一部破断して示す上面図、(b)は(a)
のイ−イ線断面図である。図4に示す如く電装部品収容
体40は、平面形状がほぼ二等辺三角形状をなし、かつ
上側収容部材40aと下側収容部材40bとの二部分か
らなり、両者が適時接合分離可能な構造を有するケース
内に電装部品を収容したものとなっている。すなわち通
常の使用状態においては図示の如く上側収容部材40a
と下側収容部材40bとは一体的に接合され、かつビス
40c等により固定されて一つの収容ケースとなってい
る。そして必要に応じてビス40c等を取り外すことに
より、上側収容部材40aを適時矢印の如く開くことに
より、両者は分離される。かくしてケース内部の部品の
修理,調整,交換等を容易に行なえるものとなってい
る。
【0015】三角形状をなす電装部品収容体40の各頂
点には、前記超音波受信機Rを構成する複数(本例では
3個)の超音波受信素子41,42,43がそれぞれ配
置されている。これらの超音波受信素子41,42,4
3は、電装部品収容体40のケース内部に設置されてい
る単一の配線基板からなる位置検出用電装基板44の上
に搭載されている。超音波受信素子41,42,43の
各々の上端部は上側収容部材40aに開けられた孔から
外部に露出している。なお図4の(a)(b)に示す前
記受信素子41〜43の相互間隔Lは、100mm〜1
50mmであることが好ましい。
【0016】前記位置検出用電装基板44は、上側収容
部材40aの内面に固定化された状態で電装部品収容体
40のケース内に収容されている。また別の機能を有す
る他の電装基板45および46が、下側収容部材40b
の内面に固定化された状態で電装部品収容体40の内部
に収容されている。これら他の電装基板45及び46は
二枚の電装基板が空気層を介して重ね合わせた多層化電
装基板となっている。そして上記多層化電装基板45お
よび46は、前記受信素子41〜43のうちの少なくと
も二つの素子、例えば装置Aが頭部1へ装着された時に
最も前方に位置する頂点を除く他の二頂点に設置されて
いる受信素子42と43との間に配設されている。すな
わち位置検出用電装基板44における上記二つの受信素
子42と43との間には、三頂点間を結ぶ三角形の中心
部位にまで及ぶかなり広大な台形の間隙部Gが設けられ
ており、この間隙部Gの内部に前記他の電装基板45お
よび46が、前記位置検出用電装基板44が配されてい
る平面と略同一の平面内に位置する如く配設されてい
る。
【0017】このように三つの電装基板44〜46は、
協同して一平面を覆うように設けられており、平面的に
無駄のないように配設されている。しかも図4の(b)
に示すように電装基板45と46とは二段重ねとなって
いるため、その空間に電装部品やケーブル等を配設し設
置空間の有効利用を図るようにしてある。必要ならば二
段重ねでなく三段重ねにしてもよい。
【0018】図4の(a)(b)に示すように、収容体
40のケーブル導出端部にはケーブル50を所定角度で
導出させるための通路48が設けられている。この通路
48の出口近傍には前記ケーブル50を弾性的に抱持す
るリング状の弾性部材51が介挿されている。前記ケー
ブル50は上記弾性部材51を介して前記通路48に締
め付け固定されている。
【0019】図5の(a)(b)に示すように、前記接
眼光学系13は右目用接眼光学系13aと左目用接眼光
学系13bの二つの接眼光学系に分れている。そしてこ
の右目用接眼光学系13aおよび左目用接眼光学系13
bと、前記三箇所の受信素子41〜43とは次のような
関係を持つように設定されている。
【0020】すなわち図5の(a)に示すように、前記
三箇所の受信素子41,42,43を結ぶ三角形の重心
60から、前記右目用接眼光学系13aおよび左目用接
眼光学系13bの両射出光軸61,62を含む平面63
へ下ろした垂線64が、前記右目用接眼光学系13aお
よび左目用接眼光学系13bの両射出面の光軸通過点
P,Qを結ぶ中点Oより前記射出光軸61,62に沿っ
て射出方向へ90mmはなれた点Kを中心とする前記平
面上の半径40mm以内を通過するように、前記受信素
子41〜43は配されている。
【0021】又図5の(b)に示すように、前記右目用
接眼光学系13aおよび左目用接眼光学系13bの両射
出面の光軸通過点P,Qを結ぶ中点より前記射出光軸6
1,62に沿って射出方向へ90mmはなれた点Kを通
り、前記右目用接眼光学系13aおよび左目用接眼光学
系13bの両射出光軸61,62を含む平面に対して垂
直に伸ばした垂線64が、前記三箇所の受信素子41〜
43を結ぶ三角形の内側を通過するように前記三箇所の
受信素子41〜43は配されている。
【0022】なお前記三箇所の受信素子41〜43を含
む面47と、右目用接眼光学系13aおよび左目用接眼
光学系13bの両射出光軸61,62を含む面63との
なす角度は、20゜以下となっている。
【0023】前記三箇所の受信素子41〜43を結ぶ三
角形は鋭角三角形となっている。そして頭部1への装着
時において最も前方に位置する頂点を除く他の二頂点を
結ぶ辺Mは、前記右目用接眼光学系13aおよび左目用
接眼光学系13bの両射出面の光軸通過点P,Qを結ぶ
直線Nに対して±20゜以下となるように、前記三箇所
の受信素子41〜43は配置されている。
【0024】図6の(a)(b)に示すように、前記接
眼光学系13の射出光軸61,62を重力方向に対して
垂直な方向にした際、前記三箇所の受信素子41〜43
を結ぶ三角形の重心60と前記超音波送信機Sとの間を
結ぶ直線Tと、前記三箇所の受信素子41〜43を含む
面とのなす角度θが直角乃至45゜の範囲内となるよう
に設定されている。
【0025】同じく図6の(a)(b)に示すように、
前記位置検出用電装基板44およびこの基板44とは別
の機能を有する他の電装基板45,46に繋がれた伝送
ケーブル50は、前記三箇所の受信素子41〜43を結
ぶ三角形のうち頭部1への装着時において最も前方に位
置する頂点を除く他の二頂点を結ぶ辺Mの中点から、前
記辺Mの四分のーの半径内で束ねられている。この束ね
られた前記ケーブル50は前記接眼光学系13の射出光
軸61,62の射出方向に対し0゜乃至90゜の上方向
の仰角αをもって外部へ導出させる手段を有している。
なお上記仰角αは10゜乃至80゜にすることがより好
ましい。
【0026】三角形重心60は、首の回転視軸上方に配
置し、センサ検出精度と重量バランスの向上とを図って
いる。センサ感知領域内にはケーブルやその他の突出構
造物を置かないようにする。三つの受信素子41〜43
で形成する面47は、超音波送信機Sと頭部1とを結ん
だ線に対して直角な面が最も検出精度が良いが、直角な
面に対して45°以内で傾いた面であっても支障はな
い。なお装置本体側に超音波送信機Sを配置し、装置本
体から離間した位置に超音波受信機Rを配置してもよ
い。
【0027】図7は信号系の構成を示すブロック図であ
る。映像生成装置70から発した映像信号は、コントロ
ールユニット71を経由したのち、ケーブル50を介し
て頭部装着型映像表示装置Aのその他の電装基板45,
46に入力する。また映像生成装置70から発したタイ
ミング信号は、センサタイミングコントローラ72を経
由したのち、一方においてケーブル50を介して頭部装
着型映像表示装置Aのセンサ取付基板(位置検出用電装
基板)44に入力すると共に、他方において超音波送信
機Sに入力する。この超音波送信機Sから発した超音波
はセンサ取付基板(位置検出用電装基板)44に入力す
る。
【0028】(第2実施形態)図8に示すように、本実
施形態に係る頭部装着型映像表示装置Aは、映像表示素
子および接眼光学系を内蔵している本体ユニットXと、
電気回路や配線部材を内蔵しており頭に装着するための
装着支持機能を持つ支持ユニットYとが、上記本体ユニ
ットXと支持ユニットYとの接続部を覆うためのカバー
ユニットZによって結合されている。したがってカバ−
ユニットZを破線矢印で示す如く取り外せば、本体ユニ
ットXと支持ユニットYとが分離され、その接続部が露
出する。このため簡単に分解、交換、組立等を行なえ
る。
【0029】図9の(a)(b)に示すように、支持ユ
ニットYの内部には接続基板80が配設されており、そ
の上に一対の発光素子81,82とスイッチ83とが設
けられている。したがって格別の台座を設けなくてもよ
いため軽量化と組立性の向上がはかれる。本体ユニット
Xからの配線84は、コネクタ85を介して接続基板8
0に接続されている。支持ユニットYからの二本の配線
86、87は、コネクタ88,89をそれぞれ介して接
続基板80に接続されている。
【0030】本体ユニットXから出ている配線84にチ
ェック治具を接続すれば、本体ユニットXの内部の検査
等が簡単に行なえる。なお必要ならば各ユニットから2
本以上の配線を出し、これらを接続基板上で分配、切り
離し,その他の接続を適宜行なえるようにすることも可
能である。
【0031】なおカバ−ユニットZは、耐衝撃強度の高
い結晶性のエンジニアリングプラスチック(例えばP
P,変性PPE等)で形成されることが好ましい。この
カバーユニットZには、透光性の部材からなるマド型ボ
タン90が設けてある。このボタン90で接続基板80
上のスイッチ83を押して切換え操作することにより、
映像の観察または外界像の観察、さらには映像と外界像
との同時観察等を行なえる。この時、発光素子の点灯状
態を透光性の部材からなるマド型ボタン90を通して見
ることにより、装置Aの動作状態を確認することができ
る。
【0032】(第3実施形態)第3実施形態に係る頭部
装着型映像表示装置Aは、前記受信素子41〜43によ
る検知領域の外側でかつ前記左右の接眼光学系13a,
13bの各射出光軸61,62を含む面63よりも上方
の領域に、例えばCCD素子を用いた撮像カメラ10
1,102を備えたものとなっている。
【0033】図10の(a)に示したものは、目の位置
より斜め後上方の位置に、台座103,104を設け、
この台座103,104の上に撮像カメラ101,10
2を取り付けている。この台座は取り外し可能になって
いて、撮像カメラ101,102が必要ないときは取り
外しておくことができる。なお撮像カメラの数は2個に
限らず、1個のみでもよい。前記撮像カメラ101,1
02からの信号伝送ケーブル105,106は、前記受
信素子41〜43を収容している収容体40の内部に一
旦導される。そしてこの信号伝送ケーブル105,10
6は他のケーブル50と共に一括して前記収容体40の
外へ導出されるものとなっている。
【0034】図10の(b)に示したものは、前記撮像
カメラ101,102を表示装置本体10の上部両側に
取り付けたものである。この例では(a)の場合に比べ
て重量バランスが悪い。しかし視線とほぼ同一方向の外
界像を撮影できるため、臨場感に飛んだ映像を得ること
ができる。
【0035】(実施形態のまとめ)上述した実施形態に
示された頭部装着型映像表示装置の構成および作用効果
をまとめると次の通りである。 [1]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置は、
映像を表示する映像表示素子12と、前記映像表示素子
12に表示された映像を観察者Bの眼球に虚像として導
く接眼光学系13と、前記映像表示素子12および前記
接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1に装着する装着
手段(20,21,30,31,36,40)と、前記
装着手段(20,30等)に一方が配され前記装着手段
(20,30等)から離間した位置に他方が配された送
信機Sおよび受信機Rを有し、前記送信機Sと前記受信
機Rとの間で信号を送受信することにより、前記送信機
Sと前記受信機Rとの相対的な位置関係を検出し、前記
観察者Bの頭部位置情報を得る位置情報検出手段(S,
R,41〜43,44〜46)と、を備えた頭部装着型
映像表示装置Aにおいて、前記装着手段(20,30
等)側に配された前記位置情報検出手段(S,R,41
〜43,44〜46)の送信機Sまたは受信機Rは、複
数の送信素子または受信素子(41〜43)が、前記装
着手段(20,30等)に付設された位置検出用電装基
板44上に各々間隔をおいて配されたものとなってお
り、前記位置検出用電装基板44とは別の機能を有する
他の電装基板45,46が前記複数の送信素子または受
信素子(41〜43)のうちの少なくとも二つの素子4
2,43間に、前記位置検出用電装基板44が配されて
いる平面と略同一の平面内に位置する如く配設されてい
る。
【0036】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、本装置を装着した観察者Bの頭部1の位置や動きが
位置情報検出手段(S,R,41〜43,44〜46)
によって検出され、その検出情報に基づいて映像表示素
子12に表示される映像等の切り換え等が行なわれる。
この結果、例えば本装置Aを使用する観察者Bが右方向
を向くと、そのときの右方向への頭部回転に即応して表
示画面が右方向を観察している様に変化する映像を表示
可能な頭部装着型映像表示装置Aを実現できる。
【0037】ところで装着手段(20,30等)側に配
されている送信機Sまたは受信機Rは、複数の送信素子
または受信素子(41〜43)からなっており、且つそ
れらが位置検出用電装基板44上に所定間隔Lをもって
配置されているため、装着手段(20,30等)側の送
信機Sまたは受信機Rと装着手段(20,30等)から
離間した位置に配された受信機Rまたは送信機Sとの相
対的な位置関係、すなわち頭部1の位置や動きを示す情
報が高い精度で得られる。また別の機能を有する他の電
装基板44,45が位置検出用電装基板44と略同一の
平面内に介在する如く配置されるため、前記他の電装基
板44,45を配置するための設置スペースが少なくて
済み、設置スペースの縮小化をはかることができる。し
たがって電装基板が配される部分を小型かつ薄型に形成
することができる。なお前記他の電装基板44,45
は、位置検出用電装基板44が配される平面位置に対し
上下2cm以内の範囲内に設定されることが好ましい。 [2]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置は、
映像を表示する映像表示素子12と、前記映像表示素子
12に表示された映像を観察者Bの眼球に虚像として導
く接眼光学系13と、前記映像表示素子12および前記
接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1に装着する装着
手段(20,21,30,31,36,40)と、前記
装着手段(20,30等)に一方が配され前記装着手段
(20,30等)から離間した位置に他方が配された送
信機Sおよび受信機Rを有し、前記送信機Sと前記受信
機Rとの間で信号を送受信することにより、前記送信機
Sと前記受信機Rとの相対的な位置関係を検出し、前記
観察者Bの頭部位置情報を得る位置情報検出手段(S,
R,41〜43,44〜46)と、を備えた頭部装着型
映像表示装置Aにおいて、前記装着手段側(20,30
等)に配された前記位置情報検出手段(S,R,41〜
43,44〜46)の送信機Sまたは受信機Rは、複数
の送信素子または受信素子(41〜43)が、前記装着
手段(20,30等)に付設された位置検出用電装基板
44上に各々間隔をおいて配されたものとなっており、
前記位置検出用電装基板44とは別の機能を有する他の
電装基板45,46が前記複数の送信素子または受信素
子(41〜43)のうちの少なくとも二つの素子42,
43間に設けられた間隙部G内に配設されたものとなっ
ている。
【0038】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、本装置Aを装着した観察者Bの頭部1の位置や動き
が位置情報検出手段(S,R,41〜43,44〜4
6)によって検出され、その検出情報に基づいて映像表
示素子12に表示される映像等の切り換え等が行なわれ
る。この結果、例えば観察者Bが右方向を向くと、その
ときの頭部1の回転に即応して表示画面が右方向を観察
しているように変化する映像を表示することが可能な頭
部装着型映像表示装置Aを実現できる。
【0039】ところで装着手段(20,30等)側に配
されている送信機Sまたは受信機Rは、複数の送信素子
または受信素子(41〜43)からなっており、且つそ
れらが位置検出用電装基板44上に所定間隔をもって配
置されているため、装着手段(20,30等)側の送信
機Sまたは受信機Rと装着手段(20,30等)から離
間した位置に配された受信機Rまたは送信機Sとの相対
的な位置関係、すなわち頭部1の位置や動きを示す情報
が高い精度で得られる。
【0040】また別の機能を有する他の電装基板44,
45が、位置検出用電装基板44の少なくとも二つの素
子(42,43)が存在している領域に設けた間隙部G
内に配されているため、前記他の電装基板44,45を
より的確に所定のスペース内に収容配置することができ
る。従って設置スペースの縮小化を確実にはかることが
でき、電装基板44〜46が配設される部分を小型かつ
薄型に形成することができる。 [3]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置は、
映像を表示する映像表示素子12と、前記映像表示素子
12に表示された映像を観察者Bの眼球に虚像として導
く接眼光学系13と、前記映像表示素子12および前記
接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1に装着する装着
手段(20,21,30,31,36,40)と、前記
装着手段(20,30等)に一方が配され前記装着手段
(20,30等)から離間した位置に他方が配された送
信機Sおよび受信機Rを有し、前記送信機Sと前記受信
機Rとの間で信号を送受信することにより、前記送信機
Sと前記受信機Rとの相対的な位置関係を検出し、前記
観察者Bの頭部位置情報を得る位置情報検出手段(S,
R,41〜43,44〜46)と、を備えた頭部装着型
映像表示装置Aにおいて、前記装着手段(20,30
等)側に配された前記位置情報検出手段(S,R,41
〜43,44〜46)の送信機Sまたは受信機Rは、複
数の送信素子または受信素子(41〜43)が、前記装
着手段(20,30等)に付設された位置検出用電装基
板44上の三箇所に各々間隔をおいて配されたものとな
っており、前記位置検出用電装基板44とは別の機能を
有する他の電装基板45,46が前記三箇所に配された
複数の送信素子または受信素子(41〜43)の間に、
前記位置検出用電装基板44が配されている平面と略同
一の平面内に位置する如く配設されている。
【0041】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、本装置Aを装着した観察者Bの頭部1の位置や動き
が位置情報検出手段(S,R,41〜43,44〜4
6)によって検出され、その検出情報に基づいて映像表
示素子12に表示される映像等の切り換え等が行なわれ
る。この結果、例えば観察者Bが右方向を向くと、その
ときの頭部1の回転に即応して表示画面が右方向を観察
している様に変化する映像を表示することのできる頭部
装着型映像表示装置Aを実現できる。
【0042】ところで装着手段(20,30等)側に設
けられている送信機Sまたは受信機Rは、位置検出用電
装基板44の三箇所に複数の送信素子または受信素子
(41〜43)が各々間隔をおいて配されたものとなっ
ているため、必要とする位置確認機能を十分に満すこと
ができ、位置検出の精度を高めることができる。また別
の機能を有する他の電装基板45,46が、位置検出用
電装基板44上の三箇所に配された複数の送信素子また
は受信素子(41〜43)間に、位置検出用電装基板が
配される平面と略同じ平面内に存在する如く配されてい
るため、別の機能を有する他の電装基板45,46を複
数配置するための設置スペースを節約できる。したがっ
て電装基板44〜45が配設される部分を小型かつ薄型
に形成することができる。
【0043】なお前記した他の電装基板45,46は、
位置検出用電装基板44が配される平面位置の上下2c
m以内の範囲内に設定されることが好ましい。 [4]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置は、
映像を表示する映像表示素子12と、前記映像表示素子
12に表示された映像を観察者Bの眼球に虚像として導
く接眼光学系13と、前記映像表示素子12および前記
接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1に装着する装着
手段(20,30等)と、前記装着手段(20,30
等)に一方が配され前記装着手段(20,30等)から
離間した位置に他方が配された送信機Sおよび受信機R
を有し、前記送信機Sと前記受信機Rとの間で信号を送
受信することにより、前記送信機Sと前記受信機Rとの
相対的な位置関係を検出し、観察者Bの頭部位置情報を
得る位置情報検出手段(S,R,41〜43,44〜4
6)と、を備えた頭部装着型映像表示装置Aにおいて、
前記装着手段(20,30等)側に配された前記位置情
報検出手段(S,R,41〜43,44〜46)の送信
機Sまたは受信機Rは、複数の送信素子または受信素子
(41〜43)が、前記装着手段(20,30等)に付
設された位置検出用電装基板44上の三箇所に各々間隔
をおいて配されたものとなっており、前記位置検出用電
装基板44の前記三箇所における前記送信素子または前
記受信素子(41〜43)間を結ぶ三角形の内側に間隙
部Gを設け、前記間隙部Gに前記位置検出用電装基板4
4とは別の機能を有する他の電装基板45,46を配し
たものとなっている。
【0044】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、本装置Aを装着した観察者Bの頭部1の位置や動き
が位置情報検出手段(S,R,41〜43,44〜4
6)によって検出され、その検出情報に基づいて映像表
示素子12に表示される映像等の切り換え等が行なわれ
る。この結果、例えば観察者Bが右方向を向くと、その
ときの頭部1の回転に即応して表示画面が右方向を観察
しているように変化する映像を表示可能な頭部装着型映
像表示装置Aを実現できる。
【0045】ところで装着手段(20,30等)側に設
けられている送信機Sまたは受信機Rは、位置検出用電
装基板44の三箇所に複数の送信素子または受信素子
(41〜43)が各々間隔をおいて配されたものとなっ
ているため、必要とする位置確定の機能を満すことがで
き、小型化および安価に製作できる。また各々の送信素
子または受信素子(41〜43)は位置検出用電装基板
44上に配されるが、三箇所の送信素子または受信素子
(41〜43)間には所定の間隔が設けてあるため、三
箇所の送信素子または受信素子(41〜43)間を結ぶ
三角形の内側に間隙部Gを設けることができる。そこで
前記間隙部G内に位置検出用電装基板44とは別の電装
基板44,45を配することが可能となる。これにより
複数の機能を奏するための別の電装基板44,45を配
置するスペースを節約でき、この部分を小型かつ薄型に
することができる。 [5]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置は、
前記[1]または[2]または[3]または[4]に記
載の装置であって、かつ前記位置検出用電装基板44と
は別の機能を有する他の電装基板44,45は複数の電
装基板を空気層を介して重ね合わせた多層化電装基板
(44,45)となっている。
【0046】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[1]〜[4]とそれぞれ同様の作用効果を奏
する上、電装基板44,45が多層化されるため、その
空気層にケーブルや電装部品を介在させることが可能と
なる。したがって省スペース化が計れるという利点をも
つ。 [6]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置は、
前記[1]または[2]または[3]または[4]また
は[5]に記載の装置であって、かつ前記位置検出用電
装基板44が単一配線基板にて形成されている。
【0047】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[1]〜[5]とそれぞれ同様の作用効果を奏
する上、単一配線基板からなる位置検出用電装基板44
に送信素子または受信素子(41〜43)が設けられる
ので、前記素子間に格別の配線を施す必要がない。又前
記基板44が台座を兼ねているので、送信素子または受
信素子(41〜43)の取付け台座を格別に設ける必要
がなく、装置の小型軽量化がはかれるという利点をも
つ。 [7]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置は、
前記[1]または[2]または[3]または[4]また
は[5]または[6]に記載の装置であって、かつ前記
位置検出用電装基板44及び別の機能を有する他の電装
基板44,45は、接合及び分離が可能な構造を有する
上側収容部材40aと下側収容部材40bとを一体的に
接合係止してなる基板収容ケース(40a,40b)の
中に、一方の電装基板44が上側収容部材40aに固定
化され、他方の電装基板44,45が前記下側収容部材
40bに固定化された状態で収容されている。
【0048】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[1]〜[6]とそれぞれ同様の作用効果を奏
する上、必要に応じて上側収容部材40aと下側収容部
材40bとを分離して開くことにより、一方の電装基板
44と他方の電装基板44,45とを別々に取り出すこ
とができる。したがって組立、補修、修理、調整等の作
業性が向上し、能率よく作業を進めることができる。 [8]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置は、
前記[3]または[4]または[5]または[6]また
は[7]に記載の装置であって、かつ前記接眼光学系1
3は右目用接眼光学系13aと左目用接眼光学系13b
の二つの接眼光学系に別れており、前記三箇所の送信素
子または受信素子(41〜43)を結ぶ三角形の重心6
0から、前記右目用接眼光学系13aおよび左目用接眼
光学系13bの両射出光軸61,62を含む平面へ下ろ
した垂線64が、前記右目用接眼光学系13aおよび左
目用接眼光学系13bの両射出面の光軸通過点P,Qを
結ぶ中点Oより前記射出光軸61,62に沿って射出方
向へ90mmはなれた点Kを中心とする前記平面上の半
径40mm以内を通過するように、前記送信素子または
受信素子(41〜43)を配したものとなっている。
【0049】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[3]〜[7]とそれぞれ同様の作用効果を奏
する上、次のような作用効果が得られる。観察者Bの首
の横方向の回転視軸を囲うように送信素子または受信素
子(41〜43)が配置されることになる。この送信素
子または受信素子(41〜43)が観察者Bの首の横方
向の回転視軸から外れてしまうと、装着時の重量バラン
スが偏ってしまうばかりでなく、位置検知動作が安定し
なくなり、誤動作がおきやすくなる。また送信機Sと受
信機Rとの位置関係が検知範囲から外れないように、予
め検知範囲を広く設定しなければならない。然るに、こ
れらは本装置Aの構成により解消される。半径30mm
以内を通過するように前記送信素子または受信素子(4
1〜43)を配置すればさらによい結果が得られる。 [9]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置は、
映像を表示する映像表示素子12と、前記映像表示素子
12に表示された映像を観察者Bの眼球に虚像として導
く接眼光学系13と、前記映像表示素子12および前記
接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1に装着する装着
手段(20,30等)と、前記装着手段(20,30
等)に一方が配され前記装着手段(20,30等)から
離間して他方が配された送信機Sと受信機Rとを有し、
前記送信機Sと前記受信機Rとの間で信号を送受信する
ことにより、前記送信機Sと前記受信機Rとの相対的な
位置関係を検出し、観察者Bの頭部位置情報を得る位置
情報検出手段(S,R,41〜43,44〜46)と、
を備えた頭部装着型映像表示装置Aにおいて、前記接眼
光学系13は前記右目用接眼光学系13aと左目用接眼
光学系13bとの二つの接眼光学系に別れており、前記
装着手段(20,30等)側に設けられた送信機Sまた
は受信機Rは、少なくとも三箇所に各々間隔をおいて配
された複数の送信素子または受信素子(41〜43)を
有し且つ前記三箇所の送信素子または受信素子(41〜
43)を結ぶ三角形の重心60から、前記右目用接眼光
学系13aおよび左目用接眼光学系13bの両射出光軸
61,62を含む平面へ下ろした垂線64が、前記右目
用接眼光学系13aおよび左目用接眼光学系13bの両
射出面61,62の光軸通過点P,Qを結ぶ中点Oより
前記射出光軸61,62に沿って射出方向へ90mmは
なれた点Kを中心とする前記平面上の半径40mm以内
を通過するように、前記送信素子または受信素子(41
〜43)を配したものとなっている。
【0050】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、本装置Aを装着した観察者Bの頭1部の位置や動き
が位置情報検出手段(S,R,41〜43,44〜4
6)によって検出され、その検出情報に基づいて映像表
示素子12に表示される映像等の切り換え等が行なわれ
る。この結果、例えば観察者Bが右方向を向くと、その
ときの頭部1の回転に即応して表示画面が右方向を観察
しているように変化する像を表示可能な頭部装着型映像
表示装置Aを実現できる。
【0051】ところで装着手段(20,30等)側に設
けられている送信機Sまたは受信機Rは、位置検出用電
装基板44の少なくとも三箇所に複数の送信素子または
受信素子(41〜43)が各々間隔をおいて配されたも
のとなっているため、必要とする位置確定の機能を満す
ことができ、小型化かつ安価に製作できる。
【0052】また、観察者Bの首の横方向の回転視軸を
囲うように送信素子または受信素子(41〜43)が配
置されることになる。この送信素子または受信素子(4
1〜43)が観察者Bの首の横方向の回転視軸から外れ
てしまうと、装着時の重量バランスが偏ってしまうばか
りでなく、位置検知が安定しなくなり、装置の誤動作が
おきやすくなる。また送信機Sと受信機Rとの位置関係
が検知範囲から外れないように、予め検知範囲を広く設
定しなければならない。しかるに、これらは本装置Aの
構成により解消される。半径30mm以内を通過するよ
うに前記送信素子または受信素子(41〜43)を配置
すれば更によい結果が得られる。 [10]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置
は、映像を表示する映像表示素子12と、前記映像表示
素子12に表示された映像を観察者Bの眼球に虚像とし
て導く接眼光学系13と、前記映像表示素子12および
前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1に装着する
装着手段(20,30等)と、前記装着手段(20,3
0等)に一方が配され前記装着手段(20,30等)か
ら離間した位置に他方が配された送信機Sおよび受信機
Rを有し、前記送信機Sと前記受信機Rとの間で信号を
送受信することにより、前記送信機Sと前記受信機Rと
の相対的な位置関係を検出し、観察者Bの頭部位置情報
を得る位置情報検出手段(S,R,41〜43,44〜
46)と、を備えた頭部装着型映像表示装置において、
前記接眼光学系13は前記右目用接眼光学系13aと左
目用接眼光学系13bとの二つの接眼光学系に別れてお
り、前記装着手段(20,30等)側に設けられた送信
機Sまたは受信機Rは、少なくとも三箇所に各々間隔を
おいて配された複数の送信素子または受信素子(41〜
43)を有し且つ前記右目用接眼光学系13aおよび左
目用接眼光学系13bの両射出面の光軸通過点P,Qを
結ぶ中点Oより前記射出光軸61,62に沿って射出方
向へ90mmはなれた点Kを通り、前記右目用接眼光学
系13aおよび左目用接眼光学系13bの両射出光軸6
1,62を含む平面に対して垂直に伸ばした垂線64
が、前記三箇所の送信素子または受信素子(41〜4
3)を結ぶ三角形の内側を通過するように前記三箇所の
送信素子又は受信素子(41〜43)が配されている。
【0053】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、本装置Aを装着した観察者Bの頭部1の位置や動き
が位置情報検出手段(S,R,41〜43,44〜4
6)によって検出され、その検出情報に基づいて映像表
示素子12に表示される映像等の切り換え等が行なわれ
る。この結果、例えば使用者が右方向を向くと、そのと
きの頭部1の回転に即応して表示画面が右方向を観察し
ているように変化する映像を表示可能な頭部装着型映像
表示装置Aを実現できる。
【0054】ところで装着手段(20,30等)側に設
けられている送信機Sまたは受信機Rは、位置検出用電
装基板44の少なくとも三箇所に複数の送信素子または
受信素子(41〜43)が各々間隔をおいて配されたも
のとなっているため、必要とする位置確定の機能を満す
ことができ、小型化かつ安価に製作できる。
【0055】また、観察者Bの首の横方向の回転視軸を
囲うように送信素子または受信素子(41〜43)が配
置されることになる。この送信素子または受信素子(4
1〜43)が観察者Bの首の横方向の回転視軸から外れ
てしまうと、装着時の重量バランスが偏ってしまうばか
りでなく、位置検知が安定しなくなり、装置の誤動作が
おきやすくなる。また送信機Sと受信機Rとの位置関係
が検知範囲から外れないように、予め検知範囲を広く設
定しなければならない。しかるに、これらは本装置Aの
構成により解消される。 [11]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置
は、前記[9]または[10]に記載の装置であって、
かつ前記三箇所の送信素子または受信素子(41〜4
3)を含む面と前記右目用接眼光学系13aおよび左目
用接眼光学系13bの両射出光軸61,62を含む面と
のなす角度が20゜以下となっている。
【0056】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[9]または[10]と同様の作用効果を奏す
る上、送信素子または受信素子(41〜43)は観察者
Bの頭上に沿った平面上に配置されるので、この部分の
頭部周囲に対する突出量を小さく抑えることができる。
なお前記角度を10゜以下にするとさらによい結果が得
られる。 [12]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置
は、前記[3][4][5][6][7][8][9]
[10][11]のいずれか一つに記載の装置であっ
て、前記三箇所の送信素子または受信素子(41〜4
3)を結ぶ形が三角形であり、このうち頭部1への装着
時において最も前方に位置する頂点を除く他の二頂点を
結ぶ辺Mが前記右目用接眼光学系13a及び左目用接眼
光学系13bの両射出面の光軸通過点P,Qを結ぶ直線
に対して±20゜以下となるように前記三箇所の送信素
子または受信素子(41〜43)が配置されている。
【0057】前記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[3]〜[11]と同様の作用効果を奏する
上、送信素子または受信素子(41〜43)を取付けて
いる位置検出用電装基板44の後方への突出量を小さく
することができる。そのため観察者Bが椅子に座って観
察するような場合においても、椅子のヘッドレストDに
対する衝突を防止でき、観察しやすくなる。 [13]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置
は、前記[3][4][5][6][7][8][9]
[10][11][12]のいずれか一つに記載の装置
であって、かつ前記接眼光学系13の射出光軸61,6
2を重力方向に対して垂直な方向にした際に、前記三箇
所の送信素子または受信素子(41〜43)を結ぶ三角
形の重心60と、前記装着手段(20,30等)から離
間して配した前記他方の送信機Sまたは受信機Rとの間
を結ぶ直線Tが、前記三箇所の送信素子または受信素子
(41〜43)を含む面と直角乃至45゜の範囲内とな
るように設定されている。
【0058】前記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[3]〜[12]と同様の作用効果を奏する
上、検出感度や動作・位置の検出精度が向上し、安定に
使用可能となるという利点をもつ。 [14]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置
は、前記[12]に記載の装置であって、かつ前記位置
検出用電装基板44およびこの基板44とは別の機能を
有する他の電装基板45,46に繋がれた伝送ケーブル
50を、前記三箇所の送信素子または受信素子(41〜
43)を結ぶ三角形のうち、頭部1への装着時において
最も前方に位置する頂点を除く他の二頂点を結ぶ辺Mの
中点から、前記辺Mの四分のーの半径内で束ね、この束
ねた前記ケーブル50を前記接眼光学系13の光軸6
1,62の射出方向に対して0゜乃至90゜の上方向の
仰角αで外部へ導出させる導出手段を有している。
【0059】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[12]と同様の作用効果を奏する上、前記ケ
ーブル50が後頭部の更に後方へを導出されることか
ら、前方に位置する光学系の重量とのバランスがとりや
すくなる。また前記ケーブル50が後斜め上方へ突出す
るため、位置検出のための検知領域が前記ケーブル50
によって侵される心配がない。さらに、例えば椅子に座
った状態で本装置Aを使用するような場合、前記ケーブ
ル50が椅子のヘッドレストD等へ衝突するのを避ける
ことができる。また前記ケーブル50が頭1の中心軸に
近い所に設置される結果、観察者Bが首を回転した時の
抵抗感や重圧感を軽減できるといった利点をもつ。 [15]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置
は、前記[14]に記載の装置であって、かつ前記ケー
ブル導出手段が前記ケーブル50を前記接眼光学系13
の光軸61,62の射出方向に対し、10゜乃至80゜
の上方向の仰角αで突出させるものとなっている。
【0060】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[14]での作用効果をさらに高めることがで
きる。 [16]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置
は、前記[14]に記載の装置であって、かつ前記位置
検出用電装基板44及びこの基板とは別の機能を有する
他の電装基板45,46を収容するための基板収容ケー
ス本体(40a,40b)と、この基板収容ケース本体
(40a,40b)のケーブル導出端部に設けられ前記
ケーブル50を前記仰角αで導出させる通路48と、こ
の通路48の出口近傍に装着され前記ケーブル50を弾
性的に抱持するリング状の弾性部材51と、この弾性部
材51を介して前記ケーブル50を前記通路48に固定
化する手段とを備えている。
【0061】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[12]と同様の作用効果を奏する上、基板収
容ケース本体(40a,40b)から出る前記ケーブル
50の根元が弾性部材51を介して導出通路48に固定
化される為、ケーブル固定のために強力な締め付けを行
っても、前記ケーブル50の根元部分が損傷したり切断
したりするのを防止できる。また前記ケーブル50の出
ている方向を一定に保つことが可能となる為、前記ケー
ブル50が位置検出のための検知領域を侵すことを確実
に防止できる。さらに前記ケーブル50が揺れても観察
者Bの頭部1には当たらないように保持できるので、不
快感を催さずに済むという利点をもつ。 [17]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置
は、前記[1][2][3][4][5][6][7]
[8][9][10][11][12][13][1
4][15][16]のいずれか一つに記載の装置であ
って、前記複数の送信素子または受信素子(41〜4
3)は、各々100mm乃至150mmの相互間隔を有
している。
【0062】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[1]〜[16]と同様の作用効果を奏する
上、装置の水平方向の突出量が一定限度以内に抑えら
れ、且つ良好な位置検出精度が得られる。 [18]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置
は、前記[7]または[8]に記載の装置であって、前
記複数の送信素子又は受信素子(41〜43)による検
知領域の外側でかつ前記左右の接眼光学系13a,13
bの各射出光軸61,62を含む面よりも上方の領域
に、撮像カメラ101及び102を配したものとなって
いる。
【0063】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[7]または[8]と同様の作用効果を奏する
上、位置検出機能を確保しつつ頭部1が撮像カメラ10
1,102に映りこまない像を撮像できる。
【0064】特に前記撮像カメラ101又は102を前
記装着手段(20,30等)の側頭部位置に配すると、
頭部1から撮像カメラ101又は102までの距離を短
くでき、重量バランスが崩れにくい。また一対の撮像カ
メラ101,102を前記装着手段(20,30等)の
左右の側頭部位置に配すると、頭から撮像カメラまでの
距離を短くできる上、特に左右の重量バランスが安定化
する利点をもつ。 [19]実施形態に示された頭部装着型映像表示装置
は、前記[18]に記載の装置であって、かつ前記複数
の送信素子または受信素子(41〜43)を収容する収
容ケース(40a,40b)を有し、この収容ケース
(40a,40b)内に前記撮像カメラ101,102
からの信号電送ケーブル105,106を一旦導入し、
この信号電送ケーブル105,106を他のケーブル5
0と共に一括して前記収容ケース(40a,40b)外
へ導出するものとなっている。
【0065】前記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[18]と同様の作用効果を奏する上、撮像カ
メラ101,102からの信号電送ケーブル105,1
06が収容ケース(40a,40b)に一旦入れられる
ことにより、上記ケーブル105,106が周囲のもの
に絡まることを防止でき、しかも他のケーブル50とま
とめて取り出されるため、外力に対する強度が向上し切
れにくくなる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、下記のような頭部装着
型映像表示装置を提供できる。 (a) 頭部の位置や動きを常に安定かつ高精度に検出でき
る位置情報検出手段を備えた頭部装着型映像表示装置。
【0067】(b) コンパクトな形態を有し頭部の動きに
支障をきたすおそれのない位置情報検出手段を備えた頭
部装着型映像表示装置。 (c) 全体の重量バランスがよく、快適な使用感をもたら
す上、組立ておよび保守管理上好ましい構造を有する頭
部装着型映像表示装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の構成を示す図で、使用状態を示す斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の構成を示す図で(a)は斜視図、(b)は側面
図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の構成を示す図で(a)は正面図、(b)は背面
図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の電装部品収容体の構成を示す図で、(a)は一
部破断して示す上面図、(b)は(a)のイーイ線断面
図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の接眼光学系と三箇所に設けた受信素子との配置
関係を示す図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の電装部品収容体の姿勢および伝送ケーブルの導
出角度等を示す図。
【図7】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の信号系の構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第2実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の構成を三部分に分解して示す斜視図。
【図9】本発明の第2実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置のユニット間接続部の構成を示す分解斜視図およ
び断面図。
【図10】本発明の第3実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の二つの異なる構成例を示す分解斜視図。
【符号の説明】
A…頭部装着型映像表示装置 B…観察者 S…超音波送信機 R…超音波受信機 10…表示装置本体 11…本体ケース 12…映像表示素子 13…接眼光学系 14…外界光取り入れ窓 15…眼幅調整ノブ 16…額支持部材 17…額パッド 20,30…左右の連結フレーム 21,31…後頭部押え部材 22,32…ヒンジ部 24,34…スピーカ 40…電装部品収容体 40a…上側収容部材 40b…下側収容部材 41〜43…受信素子 44…位置検出用電装基板 45,46…その他の電装基板 50…伝送ケーブル
フロントページの続き (72)発明者 前田 義浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 渥美 元宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 猪狩 真和 東京都大田区多摩川2丁目8番5号 株 式会社ナムコ内 (56)参考文献 特開 平6−268943(JP,A) 特開 平7−92426(JP,A) 特開 昭63−294186(JP,A) 特開 平8−88814(JP,A) 実開 平3−80384(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/64 511

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 前記装着手段に一方が配され前記装着手段から離間した
    位置に他方が配された送信機および受信機を有し、前記
    送信機と前記受信機との間で信号を送受信することによ
    り、前記送信機と前記受信機との相対的な位置関係を検
    出し、観察者の頭部位置情報を得る位置情報検出手段
    と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 前記装着手段側に配された前記位置情報検出手段の送信
    機または受信機は、複数の送信素子または受信素子が、
    前記装着手段に付設された位置検出用電装基板上に各々
    間隔をおいて配されたものとなっており、 前記位置検出用電装基板とは別の機能を有する他の電装
    基板が、前記複数の送信素子または受信素子のうちの少
    なくとも二つの素子間に、前記位置検出用電装基板が配
    されている平面と略同一の平面内に位置する如く配設さ
    れていることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  2. 【請求項2】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着可能とする装着手段と、 前記装着手段に一方が配され前記装着手段から離間した
    位置に他方が配された送信機および受信機を有し、前記
    送信機と前記受信機との間で信号を送受信することによ
    り、前記送信機と前記受信機との相対的な位置関係を検
    出し、観察者の頭部位置情報を得る位置情報検出手段
    と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 前記装着手段側に配された前記位置情報検出手段の送信
    機または受信機は、複数の送信素子または受信素子が、
    前記装着手段に付設された位置検出用電装基板上に各々
    間隔をおいて配されたものとなっており、 前記位置検出用電装基板とは別の機能を有する他の電装
    基板が、前記複数の送信素子または受信素子のうちの少
    なくとも二つの素子間に設けられた間隙部内に配設され
    ていることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  3. 【請求項3】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着可能とする装着手段と、 前記装着手段に一方が配され前記装着手段から離間した
    位置に他方が配された送信機および受信機を有し、前記
    送信機と前記受信機との間で信号を送受信することによ
    り、前記送信機と前記受信機との相対的な位置関係を検
    出し、観察者の頭部位置情報を得る位置情報検出手段
    と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 前記装着手段側に配された前記位置情報検出手段の送信
    機または受信機は、複数の送信素子または受信素子が、
    前記装着手段に付設された位置検出用電装基板上の三箇
    所に各々間隔をおいて配されたものとなっており、 前記位置検出用電装基板とは別の機能を有する他の電装
    基板が、前記三箇所に配された複数の送信素子または受
    信素子の間に、前記位置検出用電装基板が配されている
    平面と略同一の平面内に位置する如く配設されているこ
    とを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  4. 【請求項4】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 前記装着手段に一方が配され前記装着手段から離間した
    位置に他方が配された送信機および受信機を有し、前記
    送信機と前記受信機との間で信号を送受信することによ
    り、前記送信機と前記受信機との相対的な位置関係を検
    出し、観察者の頭部位置情報を得る位置情報検出手段
    と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 前記装着手段側に配された前記位置情報検出手段の送信
    機または受信機は、複数の送信素子または受信素子が、
    前記装着手段に付設された位置検出用電装基板上の三箇
    所に各々間隔をおいて配されたものとなっており、 前記位置検出用電装基板の前記三箇所における前記送信
    素子または前記受信素子間を結ぶ三角形の内側に間隙部
    を設け、前記間隙部に前記位置検出用電装基板とは別の
    機能を有する他の電装基板を配していることを特徴とす
    る頭部装着型映像表示装置。
  5. 【請求項5】前記位置検出用電装基板とは別の機能を有
    する他の電装基板は、複数の電装基板を空気層を介して
    重ね合わせた多層化電装基板となっていることを特徴と
    する請求項1または2または3または4に記載の頭部装
    着型映像表示装置。
  6. 【請求項6】前記位置検出用電装基板が単一配線基板に
    て形成されていることを特徴とする請求項1または2ま
    たは3または4または5に記載の頭部装着型映像表示装
    置。
  7. 【請求項7】前記位置検出用電装基板および別の機能を
    有する他の電装基板は、接合および分離が可能な構造を
    有する上側収容部材と下側収容部材とを一体的に接合係
    止してなる基板収容ケースの中に、一方の電装基板が上
    側収容部材に固定化され、他方の電装基板が前記下側収
    容部材に固定化された状態で収容されていることを特徴
    とする請求項1または2または3または4または5また
    は6に記載の頭部装着型映像表示装置。
  8. 【請求項8】前記接眼光学系は右目用接眼光学系と左目
    用接眼光学系の二つの接眼光学系に別れており、 前記三箇所の送信素子または受信素子を結ぶ三角形の重
    心から、前記右目用接眼光学系および左目用接眼光学系
    の両射出光軸を含む平面へ下ろした垂線が、前記右目用
    接眼光学系および左目用接眼光学系の両射出面の光軸通
    過点を結ぶ中点より前記射出光軸に沿って射出方向へ9
    0mmはなれた点を中心とする前記平面上の半径40m
    m以内を通過するように、前記送信素子または受信素子
    を配したものとなっていることを特徴とする請求項3ま
    たは4または5または6または7に記載の頭部装着型映
    像表示装置。
  9. 【請求項9】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 前記装着手段に一方が配され前記装着手段から離間して
    他方が配された送信機と受信機とを有し、前記送信機と
    前記受信機との間で信号を送受信することにより、前記
    送信機と前記受信機との相対的な位置関係を検出し、観
    察者の頭部位置情報を得る位置情報検出手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 前記接眼光学系は前記右目用接眼光学系と左目用接眼光
    学系との二つの接眼光学系に別れており、 前記装着手段側に設けられた送信機または受信機は、少
    なくとも三箇所に各々間隔をおいて配された複数の送信
    素子または受信素子を有し且つ前記三箇所の送信素子ま
    たは受信素子を結ぶ三角形の重心から、前記右目用接眼
    光学系および左目用接眼光学系の両射出光軸を含む平面
    へ下ろした垂線が、前記右目用接眼光学系および左目用
    接眼光学系の両射出面の光軸通過点を結ぶ中点より前記
    射出光軸に沿って射出方向へ90mmはなれた点を中心
    とする前記平面上の半径40mm以内を通過するよう
    に、前記送信素子または受信素子を配していることを特
    徴とする頭部装着型映像表示装置。
  10. 【請求項10】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 前記装着手段に一方が配され前記装着手段から離間した
    位置に他方が配された送信機および受信機を有し、前記
    送信機と前記受信機との間で信号を送受信することによ
    り、前記送信機と前記受信機との相対的な位置関係を検
    出し、観察者の頭部位置情報を得る位置情報検出手段
    と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 前記接眼光学系は前記右目用接眼光学系と左目用接眼光
    学系との二つの接眼光学系に別れており、 前記装着手段側に設けられた送信機または受信機は、少
    なくとも三箇所に各々間隔をおいて配された複数の送信
    素子または受信素子を有し且つ前記右目用接眼光学系お
    よび左目用接眼光学系の両射出面の光軸通過点を結ぶ中
    点より前記射出光軸に沿って射出方向へ90mmはなれ
    た点を通り、前記右目用接眼光学系および左目用接眼光
    学系の両射出光軸を含む平面に対して垂直に伸ばした垂
    線が、前記三箇所の送信素子または受信素子を結ぶ三角
    形の内側を通過するように前記三箇所の送信素子または
    受信素子が配されていることを特徴とする頭部装着型映
    像表示装置。
  11. 【請求項11】前記三箇所の送信素子または受信素子を
    含む面と前記右目用接眼光学系および左目用接眼光学系
    の両射出光軸を含む面とのなす角度が20゜以下となっ
    ていることを特徴とする請求項9または10に記載の頭
    部装着型映像表示装置。
  12. 【請求項12】前記三箇所の送信素子または受信素子を
    結ぶ形が三角形であり、このうち頭部への装着時におい
    て最も前方に位置する頂点を除く他の二頂点を結ぶ辺が
    前記右目用接眼光学系および左目用接眼光学系の両射出
    面の光軸通過点を結ぶ直線に対して±20゜以下となる
    ように前記三箇所の送信素子または受信素子が配置され
    ていることを特徴とする請求項3,4,5,6,7,
    8,9,10,11のいずれか一つに記載の頭部装着型
    映像表示装置。
  13. 【請求項13】前記接眼光学系の射出光軸を重力方向に
    対して垂直な方向にした際に、前記三箇所の送信素子ま
    たは受信素子を結ぶ三角形の重心と、前記装着手段から
    離間して配した前記他方の送信機または受信機との間を
    結ぶ直線が、前記三箇所の送信素子または受信素子を含
    む面と直角乃至45゜の範囲内となるように設定されて
    いることを特徴とする請求項3,4,5,6,7,8,
    9,10,11,12のいずれか一つに記載の頭部装着
    型映像表示装置。
  14. 【請求項14】前記位置検出用電装基板およびこの基板
    とは別の機能を有する他の電装基板に繋がれた伝送ケー
    ブルを、前記三箇所の送信素子または受信素子を結ぶ三
    角形のうち、頭部への装着時において最も前方に位置す
    る頂点を除く他の二頂点を結ぶ辺の中点から、前記辺の
    四分のーの半径内で束ね、この束ねた前記ケーブルを前
    記接眼光学系の光軸の射出方向に対して0゜乃至90゜
    の上方向の仰角で外部へ導出させる導出手段を有してい
    ることを特徴とする請求項12に記載の頭部装着型映像
    表示装置。
  15. 【請求項15】前記ケーブル導出手段が前記ケーブルを
    前記接眼光学系の光軸の射出方向に対し、10゜乃至8
    0゜の上方向の仰角で突出させるものとなっていること
    を特徴とする請求項14に記載の頭部装着型映像表示装
    置。
  16. 【請求項16】前記位置検出用電装基板およびこの基板
    とは別の機能を有する他の電装基板を収容するための基
    板収容ケース本体と、この基板収容ケース本体のケーブ
    ル導出端部に設けられ前記ケーブルを前記仰角で導出さ
    せる通路と、この通路の出口近傍に装着され前記ケーブ
    ルを弾性的に抱持するリング状の弾性部材と、この弾性
    部材を介して前記ケーブルを前記通路に固定化する手段
    とを備えていることを特徴とする請求項14に記載の頭
    部装着型映像表示装置。
  17. 【請求項17】前記複数の送信素子または受信素子は、
    各々100乃至150mmの相互間隔を有していること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
    9,10,11,12,13,14,15,16のいず
    れか一つに記載の頭部装着型映像表示装置。
  18. 【請求項18】前記複数の送信素子または受信素子によ
    る検知領域の外側でかつ前記左右の接眼光学系の各射出
    光軸を含む面よりも上方の領域に、撮像カメラを配して
    いることを特徴とする請求項7または8に記載の頭部装
    着型映像表示装置。
  19. 【請求項19】前記複数の送信素子または受信素子を収
    容する収容ケースを有し、この収容ケース内に前記撮像
    カメラからの信号電送ケーブルを一旦導入し、この信号
    電送ケーブルを他のケーブルと共に一括して前記収容ケ
    ース外へ導出するものとなっていることを特徴とする請
    求項18に記載の頭部装着型映像表示装置。
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