JP2886062B2 - 避雷針 - Google Patents

避雷針

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JP2886062B2
JP2886062B2 JP5292571A JP29257193A JP2886062B2 JP 2886062 B2 JP2886062 B2 JP 2886062B2 JP 5292571 A JP5292571 A JP 5292571A JP 29257193 A JP29257193 A JP 29257193A JP 2886062 B2 JP2886062 B2 JP 2886062B2
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    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
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    • HELECTRICITY
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    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
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    • H02G13/20Active discharge triggering
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • H02G13/00Installations of lightning conductors; Fastening thereof to supporting structure
    • H02G13/80Discharge by conduction or dissipation, e.g. rods, arresters, spark gaps

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  • Elimination Of Static Electricity (AREA)
  • Insulators (AREA)
  • Wind Motors (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は雷に対する防護をなすシ
ステム一般に関するものであり、特に誘電体に沿った滑
り放電(sliding electrical discharge)を利用するイニ
シエータ装置(initiator device)を有する新規な避雷針
に関するものである。
【0002】本発明の特に望ましい用途は、ビルディン
グ、個人家屋、平坦なブロック、工場および一般に雷撃
に対する防護の望ましい任意の区域、人、構造および機
器に対して雷撃防護を与えるにある。
【0003】さらに本発明の特に望ましい応用は導電性
金属構造上に配置された機器、例えば通信用アンテナの
直接雷撃を防護するにある。この避雷針は、保護ケーブ
ルの有効性を増進しまた鉄塔そのものによる雷撃の捕獲
を改良することにより、送電鉄塔上の高電圧および中電
圧ケーブルの保護を保証するにある。
【0004】
【従来の技術】通常のフランクリンロッド型またはフラ
ンクリンスパイク型の避雷針は、一端において接地さ
れ、他端において鋭い尖端をなす金属ロッドを含む。
【0005】このような避雷針は下記のように作動す
る。雷雲が発生すると、地面上方の大気中の電界が約1
0キロボルト/メートル(kV/m)に達する。そこ
で、フランクリンロッドの尖端にコロナ効果が生じる。
次に雷雲の中に形成されて地面に向かって伸びる下降放
電によって雷撃が開始される。雷雲放電が地面に向かっ
て移動すると同時に、フランクリン尖端におけるコロナ
効果による空気のイオン化が増大しつづける。下降する
放電がフランクリン尖端の約100メートル上方の高さ
に達すると、ロッドの周囲の広い区域の中に発生する電
界が数100キロボルト/メートルのオーダの極小値を
超える。それまで尖端に近い区域に極限されていたコロ
ナ放電が突然に上昇放電に変換する。この上昇放電は、
休止期間または「暗黒期間」によって分離されたイオン
化波の連続を特徴とする。この現象は「ランダムコロナ
効果(random corona effect)」とも呼ばれる。電界値が
さらに増大すると、上昇放電は不連続なしで拡散しはじ
め、次に下降放電と遭遇する。連続上昇放電の発生が早
いほど、2つの対向放電間の接合点がフランクリンロッ
ドから遠くなる。
【0006】フランクリンロッド型の避雷針の主な欠点
は、ランダムコロナ効果の生じる立ち上がり期間の長い
ことにある。その結果、連続立ち上がり放電の発生が遅
くなり、従って2つの放電の遭遇がフランクリンロッド
の近くで生じる。
【0007】この問題に対する技術的解決法は、立ち上
がり放電の発生中の休止期間または暗黒期間を除去する
のに役立つイニシエータ装置をフランクリンロッドに取
付けて、連続立ち上がり放電の開始に必要な時間を人工
的に短縮するにある。
【0008】そのため、EPO特許出願公開EP−0,
228、984号明細書は、接地された金属ロッドを同
じく金属の中空シェルによって包囲するようになされた
火花エアギャップ式避雷針を開示している。ロッドの一
端が接地され他端が中空シェルの円形開口を通して外部
に突出している。シェルは空気によって金属ロッドから
絶縁されているので、シェルの円形開口とロッド尖端と
の間にエアギャップが画成されている。またシェルを高
インピーダンスの絶縁抵抗によって中心ロッドに連結す
る必要がある。
【0009】従って、雷雲が前記の避雷針の近くに来て
下降放電が前記避雷針に近づくと、金属シェルが充電し
て臨界電位に達し、この電位を超えると火花がシェルか
ら発生してエアギャップを横断してロッド尖端まで拡散
する。この火花が金属シェルを放電させる。
【0010】このような避雷針のイニシエータ装置の動
作はランダムである。ロッドと金属シェルの間のエアギ
ャップを横断する火花が時間的および空間的にランダム
に立ち上がって、ロッド尖端に「過早に」到達する。
【0011】フランス特許出願公開FR−2,620,
581号明細書に記載の避雷針装置は、接地された中空
ロッドを含み、このロッドの中に導線が配置されてロッ
ドから絶縁され、この導線はロッドの一端から上方に突
出して、大気電位を取るための複雑な手段に接続され、
導線とロッドとの間に火花連絡現象を生じる。
【0012】さらにEPO特許出願公開EP−0,09
6,655号明細書に記載の避雷針装置は、接地された
ロッドと導電性部材とを含み、この導電性部材は、ロッ
ドに対して放射方向に延在して大気電位を取りやすい点
に終わる第1部分と、ロッドから短距離の湾曲通路に沿
って前記第1部分からロッドに向かって延在する電極を
なす第2部分とを含み、荒天に際して前記電極とロッド
との間に放電が生じるようになされる。
【0013】最後にフランス特許出願公開FR−2,0
43,220号明細書に記載の避雷針は接地されたロッ
ドと、ロッドの末端近くに担持されたベータ線放射源と
を含む。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】これらの3種の避雷針
装置は複雑で満足に作動しない。
【0015】本発明は前記の先行技術の問題点を解決す
ることのできるイニシエータ装置を有する新規な避雷針
を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】さらに詳しくは本発明
は、放電イニシエータ装置を有する避雷針において、こ
の避雷針は、自由端と接地された端部とを有する中心電
極と、絶縁物質からなり、前記中心電極を包囲し、前記
電極の自由端まで連続する外側面を有する絶縁部分と、
前記絶縁部分の前記外側面を部分的に被覆する導電性外
側電極であって、前記中心電極の自由端まで連続する前
記外側面の露出部分が前記外側電極と前記中心電極の自
由端との間に絶縁物質ブリッジを画成するようになされ
た外側電極とを含み、前記ブリッジは、適当な大気条件
のもとに充電された前記外側電極と前記中心電極の自由
端との間に火花を誘導するようになされた避雷針を提供
する。
【0017】このようにして、雷雲から出る下降放電が
本発明の避雷針に近づく時、前記導電性外側電極が電気
誘導によって充電されてその電位が臨界値に達し、この
臨界値を超えると前記外側電極と中心電極の望ましくは
尖端状の自由端との間に火花を生じ、このようにして中
心電極の尖端の近くにプラズマを形成させる。このプラ
ズマが中心電極の尖端近くの強い電界と結合する段階が
立ち上がり放電発生の第1段階をなす。外側電極からの
放電火花は、絶縁部分の外側面に沿って、特に外側電極
と中心電極の尖端との間のブリッジに沿って滑るので強
力で活発である。この場合、前記ブリッジは、外側電極
と中心電極尖端との間の火花発生の跳躍台をなす。
【0018】本発明の避雷針においては、トリガ火花の
自己拡散に必要な電界値は前記の先行技術の避雷針にお
ける対応の電界値の1/10とすることができる。
【0019】本発明によれば好ましくは、前記絶縁部分
の前記外側面は外側に向かって本質的に凸形をなす少な
くとも一部を有し、前記導電性外側電極は前記外側面の
前記凸形部分の上に載置される。
【0020】中心電極の尖端と外側電極との間以外の場
所で火花放電を形成しやすいような突起部分を前記外側
電極上に形成しないことが望ましいことを注意しなけれ
ばならない。火花が前記絶縁物質の火花跳躍台ブリッジ
に隣接して前記外側電極の縁から中心電極の自由端まで
形成され、前記ブリッジに沿って中心電極に拡散するよ
うに、絶縁部分と導電性外側電極の形状および配置が設
計される。
【0021】本発明の好ましい実施態様においては、前
記絶縁部分は半球形をなし、その外側面が外側に向かっ
て本質的に凸形をなして前記導電性外側電極を支持し、
また前記外側電極によって被覆されず前記電極と中心電
極との間のブリッジを形成する前記外側面の露出部分が
外側に向かって全体として凹形の傾斜面をなす。
【0022】さらに前記の実施態様において、前記外側
電極は中空球形キャップ形状をなす。
【0023】本発明の実施態様によれば、外側電極およ
び/または中心電極は銅または銅を基本要素とする合金
からなる。
【0024】本発明の第2実施態様によれば、外側電極
および/または中心電極は鉄または鉄を基本要素とする
合金からなる。
【0025】本発明の第3実施態様によれば、外側電極
および/または中心電極はアルミニウムまたはアルミニ
ウムを基本要素とする合金からなる。
【0026】本発明の他の実施態様によれば、外側電極
は絶縁部分の外側面の一部上に配置された金属付着物で
ある。
【0027】本発明のさらに他の実施態様によれば、絶
縁部分はポリマー物質からなる誘電体である。
【0028】本発明のさらに他の実施態様によれば、絶
縁部分はセラミックス物質からなる誘電体である。
【0029】以下、本発明を図面に示す実施例について
詳細に説明するが本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0030】
【実施例】最初に注意するが、各付図において同一また
は類似要素はできるだけ同一参照数字によって示され、
これらの要素は再度詳細には説明されない。
【0031】図1に図示の避雷針100は滑り放電を利
用したイニシエータ装置を有する。この避雷針100は
金属からなる垂直中央電極110を有し、この電極は接
地電極をなす末端112と、空に向かって突出した尖端
をなす自由端111とを有する。さらに避雷針100
は、中心電極110を包囲しまたこの中心電極の自由端
111に隣接する円形の対称的外側面121aを有する
絶縁部121と、この絶縁部の外側面121aの一部を
覆う導電性電極122とを含む。
【0032】さらに絶縁部121は固体誘電体であっ
て、この誘電体はこの場合半球形をなし、その外側面1
21aは本質的に外部に向かって凸形をなし、またこの
半球形は、中心電極110の前記自由端111に対して
連続的に、すなわち隙間なしで接触する外向き凹形傾斜
面の形をなす部分121’aを含む。この誘電体部分は
ポリマー物質またはセラミックス物質からなり、または
これら両方の型の物質を並置することもできる。この絶
縁部121をなす誘電体物質は非常に高い誘電抵抗と、
優れた機械的強さと、非湿潤性と、周囲条件に対する抵
抗特性とを有することを注意しなければならない。
【0033】さらに前記凸形外側面121aは、誘電体
121のこの外側面の凸形に嵌合する導電性外側電極1
22を形成する金属の中空半球形キャップによって部分
的に覆われる。この外側電極122は前記の外側面の凹
形傾斜面121’aを被覆しない。前記外側電極122
は円形上端開口122aを含み、前記凹形面部分12
1’aがこの開口122aを通して外側に突出し、この
ようにして外側電極122の頂上開口122aの円形縁
122’aと中心電極110の自由端111との間に延
在する絶縁物質のブリッジをなす。外側電極122は、
鉄、銅またアルミニウム、またはこれらの金属の合金と
することができる。他の実施態様においては、外側電極
122は絶縁部121の外側面121aの被覆される部
分の上に直接に形成された金属付着物によって構成する
ことができる。
【0034】代表的実施例においては、金属の中心電極
110は約10乃至20mmの直径を有し、半球形絶縁
部121は25cm最大直径を有し、また絶縁物質のブ
リッジ121’aは1乃至50mmの範囲の長さを有す
る。また外側電極122は相異なる二、三の厚さを有す
ることができることを注意しよう。さらに、この外側電
極122は、下記に説明するように避雷針の適正な動作
を妨げるような突起部分を含んでいない。
【0035】図2は図1の避雷針の第1変形実施態様を
示す。この変形においては、絶縁部121は、中心電極
110の下端からその上端に向かって拡大し次に尖端1
11に向かう回転体の形である。この絶縁部121は外
側に向かって凸形をなす丸い肩状部121”を有する。
この肩状部121”は尖端111まで切頭円錐形部分1
21’によって連続し、この切頭円錐形部分の外側面1
21’aは外側に向かって凹形をなす傾斜面からなる。
中空の半球形キャップ状の導電性外側電極122は絶縁
部121を部分的に覆い、丸い肩状部121”に当接す
るので、この肩状部の外側面の一部は外側電極122と
絶縁部121との唯一の接触面をなす。切頭円錐形部分
121’の外側面121’aは外側電極によって被覆さ
れることなく、この外側電極と中心電極110の尖端1
11との間に延在する。
【0036】図3に示す円形実施態様においては、外側
電極122は、絶縁部121を包囲する円環形124の
形である。この円環形は接続スカート124aを有し、
このスカートは絶縁部121の丸い頂部121”の外側
面を部分的に被覆する。
【0037】図4に示す他の実施態様においては、外側
電極122は絶縁部121の丸い頂部121”を部分的
に覆う球形部分である。この球形部分は導線131によ
って、絶縁部121に固着された金属球形部材130に
接続される。さらに詳しくは絶縁部121は放射方向に
延在するアームを有し、各アームの末端に1つの金属球
形部材130が取り付けられている。
【0038】図5には図1の避雷針の他の実施態様を示
し、この避雷針は電力線の保護ケーブルなどの水平導線
またはメッシュケージの水平導線の上に設置するために
適当である。この実施態様において、絶縁部121は外
側電極122の下方にまで延在して、この場合、長方形
ブロック状の絶縁部123をなす。この延長部123は
絶縁部121上に追加することができ、あるいは絶縁部
121と一体的に形成することができる。さらに図5に
図示のように、絶縁延長部123は垂直中心電極110
に対して垂直に水平導線を受けるための水平通路140
を含む。この水平通路140は外側電極122から間隔
dにあり、この間隔dは、外側電極の縁122’aと中
心電極110の尖端111との間隔の約2倍である。中
心電極110は通路140中に配置された導線に対して
接続手段150(この場合、金属タブ)によって接続さ
れる。導線そのものは接地される。
【0039】他の実施態様(図示されず)においては、
電極110の末端112を通路140の内部まで突出さ
せて、この通路中の水平導線が垂直電極110と接触す
ることも可能である。また、絶縁性延長部123の外側
面が外側電極122によって被覆されていないことを注
意しよう。
【0040】図1に図示のような避雷針の動作について
下記に説明する。
【0041】イニシエータ装置を有する図1のような避
雷針に下降放電が近づくと、外部電界が増大して、導電
性電極122の電荷が臨界電位に達するまで増大し、こ
の臨界電位を越えるとこの外側電極122の開口122
aの円形縁122’aから火花が発生して絶縁材料のブ
リッジ121’aに沿って滑り、金属中心電極110の
尖端111に達する。
【0042】この火花が中心電極110の尖端111の
近くにプラズマを形成し、このプラズマが(尖端111
の近くに存在する強い電界と組合わされて)上昇放電を
形成し、この上昇放電が下降放電と遭遇する。2つの逆
方向放電が遭遇する時、雲と地面との間に導電性チャネ
ルが形成される。そこで避雷針電流が金属中心電極11
1を通して地面に流れる。
【0043】ブリッジ121’aは外側電極122と中
心電極110との間において放電火花を案内するのに役
立ち、この火花は火花エアギャップを使用する先行技術
の避雷針の場合よりもはるかに強力であることを注意し
なければならない。
【0044】またトリガー火花を伝播させるのに必要な
電界は火花エアギャップを使用する避雷針において必要
な電界の1/10とすることができる。
【0045】さらに、外側電極122が突起部分を有し
ないことは、外側電極の円形縁122’a以外の場所で
寄生火花の発生を防止するのに有効である。
【0046】図6、図7および図8はそれぞれ同一の電
荷条件および雷条件に露出される3種類の相異なる避雷
針に関するものであり、これらの避雷針はそれぞれ通常
のフランクリンロッド(図示されず)、火花エアギャッ
プを有する避雷針(図示されず)および本発明のイニシ
エータ装置を備えた避雷針について、それぞれの避雷針
の尖端における放電前電流の変動を時間関数として示す
実験曲線である。さらに詳しくはこれらの3避雷針はす
べて、雷条件をシミュレートしたテスト手続きを使用し
て実験室内でテストされた。すなわち、雷雲中の電荷分
布によって生じる電界をシミュレートした周囲電界を作
り、また地面近くに下降する放電の近接によって誘導さ
れる電界を現すパルス電界を作った。これら2つの電界
を重ね合わせて、その避雷針の上方に配置されたプレー
ト(図示されず)に対して加えた。周囲電界は地面とプ
レートとの間の10kV/m乃至20kV/mのオーダ
のDC電界によって代表され、またパルス電界は、20
0マイクロ秒乃至1,000マイクロ秒の範囲の長い立
ち上がり時間を有する駆動波を繰り出すマルクス・パル
ス発生装置によって発生された。
【0047】前記のテスト条件のもとに、避雷針の尖端
から上昇放電が発生して上方プレートまで拡散するま
で、各避雷針の尖端における放電前電流の変化を時間の
関数として観察した。
【0048】図6に示すように通常のフランクリンロッ
ドを使用する場合、パルス電圧がt=0およびt=25
0マイクロ秒において加えられた瞬間からの時間関数と
しての放電前電流の変化はランダムパルスAの形で示さ
れ、これは上昇放電の出発時における失敗に対応してい
る。放電は250マイクロ秒に近い時間においてフラン
クリンロッドの尖端を離れて、尖端からスペースを通し
てプレートに向かって移動する。
【0049】図7の火花エアギャップを有する避雷針の
場合、250マイクロ秒から300マイクロ秒の範囲内
の瞬間において尖端から上昇放電が拡散し、これは通常
のフランクリンロッドの場合(図6)よりも遅い。図6
の場合には、A型のランダムパルスが記録されている。
図7に見られる3本の細いB型パルスは火花エアギャッ
プの開始に対応し、最初の2つのパルスはこのギャップ
の過早動作に対応し、上昇放電を開始するには早すぎ
る。
【0050】
【発明の効果】これに対して、図1の本発明の誘電体に
沿って滑り放電を使用したイニシエータ装置を有する避
雷針の場合、図8に示すように放電ははるかに早く、1
50マイクロ秒と200マイクロ秒との間において生じ
る。160マイクロ秒における大きな細いパルスCによ
って示されるイニシエータシステムの点火が上昇放電を
直ちに開始させることができる。この避雷針の統計的研
究によれば、従来のフランクリンロッド型または前記の
火花エアギャップ型避雷針と比べて、上昇放電の先行ト
リガが規則的で確実であることがわかる。
【0051】図6と図8を比較すれば明らかなように、
捕獲放電の開始が先行されているので、捕獲放電の発生
に必要な時間が大幅に低減され、同一雷のもとに置かれ
た従来のフランクリン型避雷針の場合よりも早く本発明
の避雷針から捕獲放電が生じている。従って本発明によ
る避雷針は、通常フランクリン型ロッドの場合よりもは
るかに低い開始電界強さで捕獲放電をトリガすることが
可能である。
【0052】本発明は前記の説明のみに限定されるもの
でなく、その主旨の範囲内において任意に変更実施でき
る。
【0053】例えば、絶縁部分が多面体をなしこれを部
分的に外側電極によって被覆することができる。このよ
うな絶縁部分は、多面部分から中心電極の上端まで延在
する本質的に切頭円錐形の上部を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の避雷針の第1実施態様の垂直断面図。
【図2】本発明の避雷針の第2実施態様の垂直断面図。
【図3】本発明の避雷針の第3実施態様の垂直断面図。
【図4】本発明の避雷針の第4実施態様の垂直断面図。
【図5】本発明の避雷針の第5実施態様の垂直断面図。
【図6】雷撃を受けるに適した電気条件に置かれた通常
のフランクリンロッド型避雷針の放電前電流を時間関数
として示すグラフ。
【図7】図6と同一条件を受けた火花エアギャップ式避
雷針の類似グラフ。
【図8】図6と同一条件を受けた本発明の避雷針の類似
グラフ。
【符号の説明】
100 誘電体 110 中心電極 111 中心電極尖端 112 中心電極の接地端部 121 絶縁性部分 121a 絶縁性部分の外側面 121’a 露出部分(ブリッジ) 122 外側電極 122” 絶縁部分の丸い頂部 124 外側電極の円環形部分 124’ 円環形部分のスカート部分 123 絶縁延長部分 130 外側電極球形部分 140 導線通路 150 タブ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−51500(JP,A) 特開 昭64−10600(JP,A) 特公 昭43−4889(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05F 3/04

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雷に対する防護をなすため放電イニシエー
    タ装置を有する避雷針(100)において、 自由端(111)とアースされた端部(112)とを有
    する中心電極(110)と、 絶縁物質からなり、前記中心電極(110)を包囲し、
    前記中心電極(110)の自由端(111)まで連続す
    る外側面(121a)を有する絶縁部分(121)と、 前記絶縁部分(121)の前記外側面(121a)を部
    分的に被覆する導電性外側電極(122)であって、前
    記中心電極(110)の自由端(111)まで連続する
    前記外側面(121a)の露出部分(121’a)が前
    記外側電極(122)と前記中心電極(110)の自由
    端(111)との間に絶縁物質ブリッジを画成するよう
    になされた外側電極(122)とを含み、 前記ブリッジは、前記外側電極(122)の放電に際し
    て、適当な大気条件のもとに充電された前記導電性外側
    電極(122)と前記中心電極(110)の自由端(1
    11)との間に火花を誘導するようになされた避雷針。
  2. 【請求項2】前記絶縁部分(121)の前記外側面(1
    21a)は外側に向かって本質的に凸形をなす少なくと
    も一部を有し、前記導電性外側電極(122)は前記外
    側面(121a)の前記凸形部分の上に載置されること
    を特徴とする請求項1に記載の避雷針。
  3. 【請求項3】前記絶縁部分(121)は半球形をなし、
    その外側面(121a)が外側に向かって本質的に凸形
    をなして前記導電性外側電極(122)を支持し、また
    前記外側電極(122)によって被覆されず前記電極
    (122)と中心電極(110)との間のブリッジを形
    成する前記外側面(121a)の露出部分(121’
    a)が外側に向かって全体として凹形の傾斜面をなすこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の避雷針。
  4. 【請求項4】前記絶縁部分(121)は約25cmの最
    大直径を有する半球形をなし、前記絶縁物質のブリッジ
    は1mm乃至50mmの範囲内の長さを有することを特
    徴とする請求項3に記載の避雷針。
  5. 【請求項5】前記絶縁部分(121)は、中心電極(1
    10)から上方に拡大した丸い上部(121”)を含む
    形状を有し、前記上部(121”)は外側に向かって凸
    形をなし導電性外側電極(122)を支持する外側面
    と、前記外側電極(122)と中心電極の前記自由端
    (111)との間に延在する切頭円錐形の接続面部分と
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の避
    雷針。
  6. 【請求項6】前記外側電極(122)は中空球形キャッ
    プの形状をなすことを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の避雷針。
  7. 【請求項7】外側電極(122)は絶縁部分(121)
    の丸い上部(121”)の外側面の少なくとも一部を覆
    う球形区域を有し、この球形区域は絶縁部分(121)
    に固着された金属球体(130)に電気的に接続されて
    いることを特徴とする請求項5に記載の避雷針。
  8. 【請求項8】外側電極(122)は円環形(124)を
    なし、前記円環形は絶縁部分(121)を包囲しまた接
    続スカート部分(124a)を含み、このスカート部分
    は前記絶縁部分(121)の丸い上部(121”)の外
    側面(121a)を部分的に覆うことを特徴とする請求
    項5に記載の避雷針。
  9. 【請求項9】絶縁物質からなる前記絶縁部分(121)
    は外側電極(122)の下方に延長絶縁部分(123)
    として延長され、前記延長部分(123)は水平導線を
    受けるための水平通路(140)を含み、また中心電極
    (110)と前記通路(140)の中に配置された水平
    導線との間に接続手段(150)を備えることを特徴と
    する請求項1乃至8のいずれかに記載の避雷針。
  10. 【請求項10】前記外側電極(122)は銅または銅を
    基本要素とする合金からなることを特徴とする請求項1
    乃至9のいずれかに記載の避雷針。
  11. 【請求項11】前記外側電極(122)は鉄または鉄を
    基本要素とする合金からなることを特徴とする請求項1
    乃至9のいずれかに記載の避雷針。
  12. 【請求項12】前記外側電極(122)はアルミニウム
    またはアルミニウムを基本要素とする合金からなること
    を特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の避雷
    針。
  13. 【請求項13】外側電極(122)は絶縁部分(12
    1)の外側面(121a)の一部の上に形成された金属
    付着物であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれ
    かに記載の避雷針。
  14. 【請求項14】中心電極(110)は鉄または鉄を基本
    要素とする合金からなることを特徴とする請求項1乃至
    13のいずれかに記載の避雷針。
  15. 【請求項15】中心電極(110)は銅または銅を基本
    要素とする合金からなることを特徴とする請求項1乃至
    13のいずれかに記載の避雷針。
  16. 【請求項16】中心電極(110)はアルミニウムまた
    はアルミニウムを基本要素とする合金からなることを特
    徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の避雷針。
  17. 【請求項17】絶縁部分(121)はポリマーからなる
    誘電体によって形成されることを特徴とする請求項1乃
    至16のいずれかに記載の避雷針。
  18. 【請求項18】絶縁部分(121)はセラミックスから
    なる誘電体によって形成されることを特徴とする請求項
    1乃至16のいずれかに記載の避雷針。
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