JP2884901B2 - ミラ−装置 - Google Patents

ミラ−装置

Info

Publication number
JP2884901B2
JP2884901B2 JP4087585A JP8758592A JP2884901B2 JP 2884901 B2 JP2884901 B2 JP 2884901B2 JP 4087585 A JP4087585 A JP 4087585A JP 8758592 A JP8758592 A JP 8758592A JP 2884901 B2 JP2884901 B2 JP 2884901B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
load
mira
point
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4087585A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05256999A (ja
Inventor
幹之 浅野
順一 緒方
陽一 吉永
啓市 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kokan Ltd filed Critical Nippon Kokan Ltd
Priority to JP4087585A priority Critical patent/JP2884901B2/ja
Publication of JPH05256999A publication Critical patent/JPH05256999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2884901B2 publication Critical patent/JP2884901B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は放射光ビ−ムラインの
放射光を試料に集光するミラ−装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】シンクロトロン放射による放射光は極端
紫外線からX線までの広い範囲にわたって滑らかで強い
連続スペクトルを得られるという優れた特徴を有する。
このため物理,化学,生物学等の多方面の研究に利用さ
れている。放射光ビ−ムラインからの放射光は金属やS
iC等を用いたミラ−により全反射させて実験試料に集
光するようにしている。
【0003】放射光を集光するミラ−装置は、図7の斜
視図に示すように、直方体のミラ−1とミラ−1を2次
曲面にする湾曲機構70とを有する。湾曲機構70はミ
ラ−1を支持する支持板71と荷重フレ−ム72とを有
する。支持板71は両端部に半円柱状の支持部73a,
73bを有し、ミラ−1を支持部73a,73bの上に
水平に支持する。荷重フレ−ム72は下面の放射光3が
通過する位置を避け、かつ支持板71の支持部73a,
73bより内側の四隅に突起74a〜74dを有する。
このミラ−1と湾曲機構70の全体が放射光ビ−ムライ
ンに連結され、例えば1/109〜1/1010ト−ルの圧力
の超高真空容器に収納されている。
【0004】そしてスプリング75を介して荷重フレ−
ム72の中央部に下向きの力Pを加え、支持板71の支
持部73a,73bに支持されているミラ−1に突起7
4a〜74dで下向きの荷重を加える。この荷重により
ミラ−1には、図8に示すように、支持板71の両端支
持部73a,73bを支点とし、一方の突起74a、7
4bと他方の突起74d,74cを荷重点として均一な
曲げモ−メントが加えられ、ミラ−1を凹面状に微小変
形する。このように湾曲したミラ−1に放射光3を反射
面に対して小角度で入射し、全反射させて実験試料に集
光している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のミラ−装置は、ミラ−1に支持板71の両端支持部
73a,73bを支点とし、一方の突起74a、74b
と他方の突起74d,74cを荷重点として変形してい
るため、ミラ−1は図8に示すように幾何学的には焦点
を1個しか有さない放物線に沿った形状になる。このよ
うなミラ−1に光源から出る放射光の光束を反射して実
験試料に集光しても、十分な集光が行なわれず、実験に
必要な放射光強度や波長分解能が得られないという短所
があった。
【0006】この発明はかかる短所を解決するためにな
されたものであり、光源から出る放射光の光束を実験試
料に確実に集光することができるミラ−装置を得ること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るミラ−装
置は、ミラ−の長手方向に曲げモ−メントを与えて反射
面に変形を与え、ビ−ムラインからの放射光を全反射し
て実験試料に集光するミラ−装置において、ミラ−を片
持ちで支持し、ミラ−の長手方向に支持点から異なる距
離を隔てて少なくとも3点の荷重点を設け、各荷重点で
ミラ−の上方向又は下方向に異なる荷重を加え、ミラ−
を楕円面に変形することを特徴とする。
【0008】
【0009】
【作用】この発明においては、片持ちで支持したミラ−
に長手方向の支持点を除き3点以上の荷重点で異なる
重を与えて、ミラ−の長手方向に連続的に変化する曲げ
モ−メントを生じさせ、ミラ−長手方向の曲率を制御し
て、ミラ−の反射面を楕円面に近似させる。この湾曲し
たミラ−の第1焦点にある光源からの放射光をミラ−で
全反射して、第2焦点にある実験試料に集光する。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す構成図であ
る。図に示すように、ミラ−装置は、ミラ−1と湾曲機
構2と支持板4とテ−ブル5とが放射光ビ−ムラインに
連結され、例えば1/109〜1/1010ト−ルの圧力の真
空容器6に収納されている。ミラ−1は図2の側面断面
図に示すように、長手方向の両側にミラ−ホルダ7が取
り付けられ、固定部材8で支持板4に片持ちで固定され
ている。湾曲機構2はミラ−1の反射面に変形を与える
ものであり、支持板4に取り付けられた複数、例えば4
個の荷重発生部9a〜9dを有する。荷重発生部9a〜
9dは固定部材8で支持されたミラ−1の固定端からの
距離に応じて異なる荷重をミラ−1に与えるものであ
り、例えば図3の断面図に示すように支持板4に軸受1
0を介して取り付けられてシャフト11と、シャフト1
1のミラ−1側の先端部のピストン11aの上下に設け
られたスプリング12,13と、シャフト11の他端部
に固定されたベアリング14と、ベアリング14を案内
する傾斜した案内面15を有する案内ブッシュ16とを
有する。案内ブッシュ16の案内面15は各荷重発生部
9a〜9d毎に異なる傾斜を有する。そして各荷重発生
部9a〜9dの案内ブッシュ16は支持板4に取り付け
られた移動機構17によりミラ−1の長手方向に移動す
る可動板18に固定されている。テ−ブル5はX,Y,
Z方向に移動するとともに、X軸,Y軸,Z軸を中心に
回動でき、ミラ−1を放射光3に対して位置決めする。
【0011】上記のように構成されたミラ−装置におい
ては、初期設定時に移動機構17により可動板18を移
動して、可動板18に固定された案内ブッシュ16をミ
ラ−1の長手方向に移動する。案内ブッシュ16が移動
すると、シャフト11に取り付けたベアリング14が各
案内ブッシュ16の案内面15に沿って上下方向に移動
し、シャフト11の先端部のピストン11aを上下させ
る。このシャフト11のピストン11aの上下により、
スプリング12,13の撓み量を可変して、各荷重発生
部9a〜9dでミラ−1に与える荷重を可変する。この
各荷重発生部9a〜9dでミラ−1に与える荷重を可変
するときに、各荷重発生部9a〜9dの案内ブッシュ1
6の案内面15は、固定部材8で支持されたミラ−1の
固定端から荷重発生部9a〜9dの距離に応じて異なる
傾斜を有するから、各荷重発生部9a〜9d毎に異なる
荷重をミラ−1に与えることができる。したがってミラ
−1の長手方向に連続的に変化する曲げモ−メントを生
じさせることができ、ミラ−1の長手方向の曲率を可変
することができる。
【0012】例えば厚さtが25mm,幅Wが110mmのミラ
−1の固定端から、図4に示すように距離X1,X2,X
3,X4がそれぞれ250mm,500mm,750mm,1000mmのA,
B,C,D点に荷重発生部9a〜9dで与える荷重P
を、図5に示すように、A点では15.4Kg、B点では−
17.9Kg、C点では−11.1Kg、D点では18Kgになる
ように荷重発生部9a〜9dの案内ブッシュ16の案内
面15の各傾斜を設定しておくと、A,B,C,D点に
おけるミラ−1の変位はそれぞれ15.3μm,60.6μm,1
46μm,261μmになる。この各変位によりミラ−1の反
射面を、図6に示すように楕円面61に近似させること
ができる。ここで荷重Pのマイナスは下向きの荷重を示
し、プラスは上向きの荷重を示す。
【0013】この楕円面61に近似したミラ−1の第1
焦点F1に放射光3の光源を置き、第2焦点F2に実験試
料を置くことにより、光源からの放射光3をミラ−1で
全反射して実験試料に集光することができ、より強く、
より高い分解能の放射光3を実験試料に入射することが
できる。
【0014】また、ミラ−1に与える荷重を可変すると
きにシャフト11のピストン11aの上下に一対のスプ
リング12,13が設けられているから、常にシャフト
11の移動量に比例してミラ−1に与える荷重を可変す
ることができる。
【0015】また、上記実施例は荷重発生部9a〜9d
を4個設けた場合について説明したが3個以上であれば
ミラ−1の反射面を楕円面に近似させることができる。
【0016】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、ミラ−
に長手方向の支持点を除き3点以上の荷重点で荷重を与
えて、ミラ−の長手方向に連続的に変化する曲げモ−メ
ントを生じさせ、ミラ−の反射面を楕円面に近似さ、こ
の湾曲したミラ−の第1焦点にある光源からの放射光を
ミラ−で全反射して、第2焦点にある実験試料に集光す
るるようにしたから、無収差のミラ−を得ることができ
るとともに、より強く、より高い分解能の放射光を実験
試料に入射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】上記実施例のミラ−を示す側面断面図である。
【図3】上記実施例の湾曲機構を示す断面図である。
【図4】ミラ−の荷重点と荷重の方向を示す説明図であ
る。
【図5】荷重点における荷重と変位の具体例を示す説明
図である。
【図6】ミラ−の形状を示す説明図である。
【図7】従来例の構造を示す斜視図である。
【図8】従来例の湾曲状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ミラ− 2 湾曲機構 3 放射光 4 支持板 6 真空容器 7 ミラ−ホルダ 8 固定部材 9a〜9d 荷重発生部
フロントページの続き (72)発明者 山崎 啓市 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−212798(JP,A) 実開 昭63−141500(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21K 1/00 - 1/06 G02B 5/00 - 5/136

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラ−の長手方向に曲げモ−メントを与
    えて反射面に変形を与え、ビ−ムラインからの放射光を
    全反射して実験試料に集光するミラ−装置において、
    ラ−を片持ちで支持し、ミラ−の長手方向に支持点から
    異なる距離を隔てて少なくとも3点の荷重点を設け、各
    荷重点でミラ−の上方向又は下方向に異なる荷重を加
    え、ミラ−を楕円面に変形することを特徴とするミラ−
    装置。
JP4087585A 1992-03-12 1992-03-12 ミラ−装置 Expired - Lifetime JP2884901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4087585A JP2884901B2 (ja) 1992-03-12 1992-03-12 ミラ−装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4087585A JP2884901B2 (ja) 1992-03-12 1992-03-12 ミラ−装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05256999A JPH05256999A (ja) 1993-10-08
JP2884901B2 true JP2884901B2 (ja) 1999-04-19

Family

ID=13919084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4087585A Expired - Lifetime JP2884901B2 (ja) 1992-03-12 1992-03-12 ミラ−装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2884901B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05256999A (ja) 1993-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2810083B1 (en) Beam scanning system
US5294804A (en) Cantilever displacement detection apparatus
JP6186623B2 (ja) マイクロリソグラフィ投影露光装置
JP2884901B2 (ja) ミラ−装置
US11112615B2 (en) Device and method for the generation of a double or multiple spot in laser material processing
CN1078358C (zh) 照明装置、包含它的曝光装置及曝光方法
US3622232A (en) Beam director
Franks et al. Developments in optically focusing reflectors for small-angle x-ray scattering cameras
CN112635095B (zh) 一种动态压弯调节装置及动态稳定微米聚焦系统
JPS6229152B2 (ja)
JP2679528B2 (ja) ミラ−装置
Litwin et al. Measurements of the geometrical characteristics of the silicon wafer for helium microscope focusing mirror
JP2679529B2 (ja) ミラ−装置
JP3337408B2 (ja) チャープ可変反射型光ファイバグレーティングフィルタ
CA2392378A1 (en) X-ray zoom lens
JP2845051B2 (ja) ミラ−装置
JPH05307100A (ja) ミラ−装置
JPH05307110A (ja) ミラ−装置
JP4192346B2 (ja) 放射光ミラー装置
RU2227333C1 (ru) Сканирующий зондовый микроскоп с системой автоматического слежения за кантилевером
JP2001143900A (ja) 放射光ビームライン装置
EP0918239A1 (en) Angular tilting mechanism
JP3028675B2 (ja) X線走査装置
JP2002075700A (ja) 放射光ミラー装置
Foltyn et al. Design and development of an optical system for EUV-microscopy

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees