JP2882757B2 - 屋根の断熱部材並びにその製造方法と屋根の断熱構造 - Google Patents

屋根の断熱部材並びにその製造方法と屋根の断熱構造

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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A30/24Structural elements or technologies for improving thermal insulation
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陸屋根建物などにおけ
る屋根の断熱部材並びにその製造方法と屋根の断熱構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は建物の陸屋根の断面図である。1
は断熱層であり、コンクリートから成る屋根スラブ3の
下面に貼り付けられている。そして、この屋根スラブ3
上に、防水層5、押さえコンクリート6の順に積層され
ている。
【0003】断熱構造にするには、押さえコンクリート
6の上に、断熱ブロック7を敷きつめるのが普通であ
る。すなわち、四角形の断熱ブロック7の四隅について
いる脚8を、モルタル9で押さえコンクリート6に固定
してあるので、直射日光は断熱ブロック7で遮られ、ま
た断熱ブロック7と押さえコンクリート6との間の空間
10は通風性が良いので、屋根や断熱ブロック7の放熱
が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特別に断熱
ブロック7を製造して、脚8をモルタル9で屋根に固定
する断熱構造では、断熱ブロックを敷設する作業に手間
取り、工期が長引くほか、コスト高となる。また、モル
タル9による固定を入念に行なわないと、強風の際の風
圧で断熱ブロック7が吹き飛ばされ、危険でもある。吹
き飛ばされないように、脚8を強固に固定するには、モ
ルタル9を大量に使用することになるので、断熱ブロッ
ク7の熱が屋根に伝わりやすくなり、断熱効果が低下す
る。
【0005】さらに、脚8のついた断熱ブロック7を製
造するには、型枠を用いて1個ずつ成型するが、不良品
が発生しないように成型し、かつ養生しなければならな
いため、断熱ブロックの製造コストが高くなり、前記の
ように敷設作業が面倒なことと相まって、施工コストが
高くなる。
【0006】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、断熱部材を安価に提供でき、かつ敷設コストも
低減でき、しかも断熱効果にすぐれた屋根の断熱部材並
びにその製造方法と屋根の断熱構造を実現することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1は屋根の断熱部
材であり、屋根の上に多数敷きつめ可能な程度の大きさ
をしており、粘土の焼成物、コンクリート、石などの剛
体からなり、凹凸と色々な方向から外気に通じる空洞を
形成することで表面積を大きくし、しかも外面全体に多
数の突起を形成した構成になっている。
【0008】請求項2は屋根の断熱部材の製造方法であ
り、内面が凹凸形状の複数の型を組み合わせて成る容器
状の空間に、左右方向のロッドと前後方向のロッドと上
下方向のロッドとを挿入しておき、前記空間中に粘土を
充填した後、前記の各ロッドを抜き取り、かつ各枠を除
去することによって、屋根の上に多数敷きつめ可能な程
度の大きさをしており、凹凸と左右方向、前後方向およ
び上下方向から外気に通じる空洞とを有し、しかも外面
全体に多数の突起を有する形状に成型した後、焼成する
ことで製造する。粘土には、陶器、瓦、石、コンクリー
トなどの破片や砂などが骨材として混入されていてもよ
い。
【0009】請求項3は屋根の断熱構造であり、屋根の
上に多数敷きつめ可能な程度の大きさをしており、粘土
の焼成物、コンクリート、石などの剛体からなり、凹凸
と色々な方向から外気に通じる空洞を形成することで表
面積を大きくし、しかも外面全体に多数の突起を形成し
た断熱部材を、屋根の上に多数敷きつめて断熱構造とす
る。あるいは、凹凸と外気に通じる空洞を有し、しかも
外面全体に多数の突起を有する自然石を多数敷きつめて
もよい。さらに、前記の断熱部材と前記自然石とを混在
して多数敷きつめてもよい。
【0010】
【作用】請求項1の断熱部材は、屋根の上に多数敷きつ
め可能な程度の大きさをしており、粘土の焼成物、コン
クリート、石などの剛体からなり、外面全体に多数の突
起が形成されているので、屋根に多数敷きつめたとき、
突起の先端のみが屋根と接する。しかも、隣接する断熱
部材同士で互いに支えあったり、両側の断熱部材間で浮
き上がったりする断熱部材の場合は、3点以下で接する
ことになる。その結果、接触面積が微小となり、屋根へ
の熱伝導を効果的に抑制できる。
【0011】太陽から受ける輻射熱は、断熱部材の投影
面積に比例するのに対し、断熱部材から大気中への放熱
は、その表面積におおよそ比例するので、凹凸と空洞を
形成することで表面積を大きくしたことにより、加えて
色々な方向から外気に通じる空洞を開けて通風しを良く
したことにより、断熱部材自体の放熱性にすぐれ、断熱
部材自体の温度上昇を効果的に抑えることができる。
【0012】さらに、断熱部材と屋根との間の空隙によ
り、通風性が良いので、断熱部材自体や屋根の放熱も効
果的に行なわれる。なお、以上のような外形をしておれ
ば、自然石でも差し支えないが、自然石を集めるのは困
難なため、通常は請求項2の方法で製造することにな
る。
【0013】請求項2によると、前後、左右および上下
の各方向のロッドが挿入されている容器状の空間中に粘
土を充填した後、前記の各ロッドを抜き取り、かつ各枠
を除去するため、各ロッドの抜き取り跡に、左右、前後
および上下の各方向から外気に通じる空洞を形成でき、
また各型の内面が凹凸形状なため、外面に凹凸と多数の
突起を形成することができ、しかも断熱部材を大量生産
できる。
【0014】なお、空洞を有し、また表面は凹凸や突起
を有しておれば足り、しかもそれぞれの断熱部材の外形
が一定にそろっている必要はない。したがって、製造過
程であるいは製造後に、断熱部材が変形したり、割れた
り、欠損したりしても、断熱部材としては何ら遜色がな
い。そのため、断熱部材の製造歩留りは殆ど100%と
なり、骨材として陶器、瓦、石、コンクリートなどの破
片や砂などを使用すれば、極めて安価に製造できる。
【0015】そして、請求項3のように、請求項1記載
の断熱部材、あるいは凹凸や外気に通じる空洞を有し、
しかも外面全体に多数の突起を有する自然石を、あるい
は前記断熱部材と前記自然石との混在物を、屋根に多数
敷きつめて屋根の断熱構造とした場合、前記のように断
熱部材や自然石は熱伝導の抑制、放熱性の効果がすぐれ
ているので、直射日光による屋根裏ないし室内の温度上
昇を効果的に抑制できる。
【0016】さらに、断熱部材は、屋根の上に単に載置
するだけで足りるので、敷設作業が簡単で短期に仕上げ
ることができ、断熱部材自体を安価に製造できることと
相まって、施工コストの低減が可能となる。また、断熱
部材は複雑な外形をしていて、隣接する断熱部材同士が
かみ合って引っ掛かるため、強風などで吹き飛ばされる
恐れがない。
【0017】
【実施例】次に本発明による屋根の断熱部材並びにその
製造方法と屋根の断熱構造が実際上どのように具体化さ
れるかを実施例で説明する。図1は本発明による屋根の
断熱部材と屋根の断熱構造の全容を例示する縦断面図で
ある。屋根自体の構造は、図6に示す従来の屋根と変わ
りなく、屋根スラブ3の下側に断熱層1を有し、上側に
防水層5が形成され、押さえコンクリート6で固定され
ている。
【0018】11は本発明による断熱部材であり、防水
層の押さえコンクリート6の上に単に載せるだけで敷き
つめられている。この断熱部材11は、請求項1に記載
のように、粘土の焼成物、コンクリート、石などの剛体
からなり、外面に凹凸と多数の突起13を有している。
しかも、外気に通じる空洞12を有している。
【0019】沖縄地方には、石灰岩でできた自然の石で
ありながら、大小の空洞を有し、しかも外形は極めて複
雑な形をしていて、凹凸と多数の突起を有している石が
有る。したがって、断熱部材11は、このような自然の
石であってもよいし、請求項1のように、この石に似せ
た人工の断熱部材であってもよい。
【0020】また、人工の断熱部材と自然石が混在して
いてもよい。なお、自然石の場合、常に外気に通じる空
洞12を有しているとは限らないので、凹凸と突起のみ
を有している石が混在していても差し支えない。
【0021】このように、空洞を有し、しかも外面に凹
凸と多数の突起を有している断熱部材11を陸屋根に敷
きつめた構造にすると、直射日光は断熱部材11に当た
るため、屋根は影となり、直射日光による温度上昇が抑
制される。
【0022】しかも、断熱部材11は、直射日光によっ
て加熱されるが、各断熱部材11の外面が凹凸と多数の
突起を有していて、突起の先端が屋根の押さえコンクリ
ート6に接するため、接触面積は極めて小さい。その結
果、断熱部材11から屋根への熱伝導が抑えられ、断熱
部材11の熱による屋根の温度上昇も抑制できる。
【0023】断熱部材11は空洞を有しており、また各
断熱部材11と屋根の押さえコンクリート6との間は大
きな隙間なため、これらの空洞や隙間の中を風が通過す
ることで、屋根および断熱部材11の熱が効果的に放熱
される。さらに、断熱部材11の空洞や複雑な外形のた
めに、放熱面積が大きく、また断熱部材11の上部では
気流が乱流となる。その結果、断熱部材11自体の温度
上昇が抑制され、屋根に伝わる熱量が低減する。
【0024】このように、断熱部材11は外形が複雑な
形状をしているので、屋根に敷きつめたときに、隣接す
る断熱部材11同士が互いにかみ合うため、強風を受け
たりしても、移動したり吹き飛ばされたりする恐れはな
い。
【0025】この断熱部材11は、図1のように、断熱
層1を施工した屋根に敷きつめると、より効果的であ
る。すなわち、断熱部材11によって、屋根に伝わる温
度が低下するので、天井裏に伝わる熱は断熱層1によっ
てさらに抑制される。その結果、室内の温度上昇を効果
的に抑制でき、冷房装置の負担が軽減され、あるいは冷
房装置の使用頻度を減らすことができる。さらに、昼間
の室温の上昇を効果的に抑制できるので、快適な温度を
維持できる。
【0026】屋根に敷きつめる断熱部材11は、空洞を
有し、しかも外面に凹凸と多数の突起を有する複雑な形
状のものであれば、自然石でもよいが、自然石は入手が
困難な場合も多いので、人工のものを用意する必要があ
る。
【0027】人工的に製造する場合は、素材としては、
粘土やコンクリート、石などが適している。あるいは、
ごみ焼却工場で焼却残渣として発生するスラグなども、
多孔質なため有効である。素材によって、断熱部材11の
製造方法も異なるが、例えば粘土を用いて押し出し成型
する例につき、図2において説明する。
【0028】粘土の場合は、予め粘土で成型し、乾燥し
た後、焼成して造る。図2の(1)は、押し出し工程、
(2)は孔あけ工程、(3)は成型完了状態である。ま
ず、粘土を金型などを用いて、図2(1)のように、押
し出し成型する。このとき、図示のように、外面に多数
の星状突起14が連続して形成される。また、空洞15
も連続形成される。さらに、押し出し口を右または左に
連続的に、あるいは左右交互に回転させることで、捩じ
られた状態で押し出される。
【0029】次に、(2)のように、パンチ16を用い
て、押し出し成型品に外周から中心に向けて、貫通孔を
開けて、空洞17を形成する。次いで、カッター18で
所定の長さに切断すると、図2(3)のように外形が複
雑で凹凸と突起14を有し、かつ空洞15、17を有す
る形状になる。この成型品を乾燥させた後、瓦や煉瓦を
焼成する炉に入れて焼成すると、完了する。このよう
に、瓦や煉瓦を製造する方法と同じ手法で製造した、外
形が複雑な断熱部材を、本明細書では煉瓦製断熱部材と
呼ぶ。
【0030】前記の押し出し成型に代えて、鋳型を用い
て成型してもよい。図3は鋳型で成型した断熱部材の縦
断面図であり、貫通空洞20a、20b、20cが開い
ている。すなわち、左右方向に貫通した空洞20aと上
下方向の空洞20bと、紙面に対し垂直方向の空洞20
cが開いている。そして、これら3方向の空洞は、図示
の位置で互いに連通している。そして、外面は凹凸状に
なっており、しかも凸部の先端21は尖っている。
【0031】図4、図5はこの断熱部材の製造方法を例
示する縦断面図であり、図4は成型用の鋳型を分解した
状態、図5は鋳型を組み合わせた状態である。鋳型は左
右の側板と、前後の側板と、底板および蓋板からなって
いる。すなわち、左側の側板22aと右側の側板22b
が対向しており、上側の蓋板23aと下側の底板23b
とが対向している。さらに、手前の側板24aと背面の
側板24bとが互いに対向している。
【0032】そして、左右の側板22a、22bには、
左右方向のロッド25が貫通できる孔26が開いてお
り、また蓋板23a、底板23bには、上下方向のロッ
ド27が貫通できる孔28が開いている。さらに、前後
方向の側板24a、24bには、前後方向のロッド29
が貫通できる孔30が開いている。
【0033】この装置で断熱部材を成型するには、まず
図4のように、左側の側板22aに左右方向のロッド2
5を挿通しておき、底板23bに上下方向のロッド27
を挿通しておき、手前の側板24aに前後方向のロッド
29を挿通しておく。次いで、まず左右方向のロッド2
5の先端を、右側の側板22bの孔26に挿入してお
き、次に前後方向のロッド29の先端を、背面の側板2
4bの孔30に挿入しておく。
【0034】そして、上下方向のロッド27が挿通され
た底板23bを、前後左右の側板24a、24b、22
a、22bの下側に位置決めして容器状に形成した状態
で、上から粘土を充填した後、蓋板23aを被せ、その
孔28中にロッド27の上端を挿入し、押しつけて成型
すると、図5の状態となる。
【0035】この後、挿入時とは全く逆の順序で、まず
前後方向のロッド29を手前に抜き取り、次に上下方向
のロッド27を下側に抜き取り、最後に左右方向のロッ
ド25を左側に抜き取る。そして、上蓋23aを外し、
前後左右の側板24a、24b、22a、22bを取り
外すと、底板23bの上に、粘土で成型された断熱部材
が残る。
【0036】この粘土状態の断熱部材を乾燥させた後、
炉で焼成すると、煉瓦ないし瓦と同様な硬さの断熱部材
が完成する。粘土で成型する場合、陶器、瓦、石、コン
クリートなどの破片や砂などを、骨材として粘土に混入
することにより、廃棄物を有効利用でき、低コストの断
熱部材となる。
【0037】なお、このように粘土を成型し、焼成し
て、複雑な形状をした断熱部材とするほか、コンクリー
トやスラグを用いて成型し、養生して製造することもで
きる。また、山から石を切り出して来て、適当な大きさ
に砕石した後、貫通孔を開けることも可能である。
【0038】断熱部材を敷きつめる屋根としては、陸屋
根が適しているが、勾配が小さければ、勾配のついた屋
根にも適用できる。また、コンクリート屋根のほか、ト
ンタ葺きやスレート葺きなどにも適用可能である。
【0039】
【発明の効果】請求項1によると、断熱部材の外面全体
に多数の突起を有していて、断熱部材と屋根との接触面
積が微小となるので、屋根への熱伝導を効果的に抑制で
きる。また、凹凸と空洞を有していて表面積が大きく、
さらに色々な方向から外気に通じる空洞を有し、通風し
が良いので、断熱部材自体の放熱性にすぐれ、温度上昇
を効果的に抑えることができる。断熱部材と屋根との間
の空隙を流れる空気によっても、断熱部材自体や屋根の
放熱が効果的に行なわれる。したがって、この断熱部材
を使用することにより、屋根裏や室内の温度上昇を抑制
して、冷房のための電気代を節減できる。
【0040】前記のような断熱部材は、請求項2のよう
に、前後、左右および上下の各方向のロッドが挿入され
ている容器状の空間中に粘土を充填した後、前記の各ロ
ッドを抜き取り、かつ各枠を除去することによって、各
ロッドの抜き取り跡に、各方向から外気に通じる空洞を
形成でき、また各型の内面が凹凸形状なため、外面に凹
凸と多数の突起を形成することができ、しかも断熱部材
を大量生産できる。しかも、割れたり、欠損したりして
も断熱部材としては支障ないので、歩留りよく製造で
き、また骨材として廃棄物を再利用できるので、極めて
安価に断熱部材を提供することができる。
【0041】また、請求項3のように、請求項1記載の
断熱部材や同様な形状の自然石、あるいは前記断熱部材
と自然石との混在物を、屋根に多数敷きつめた場合、断
熱部材や自然石による熱伝導抑制、放熱の効果により、
直射日光による屋根裏ないし室内の温度上昇を抑制でき
る。
【0042】さらに、断熱部材や自然石は、屋根の上に
単に多数載置するだけなため、敷設作業が簡単で短期に
完成でき、断熱部材自体が安価なことと相まって、施工
コストの低減が可能となる。また、断熱部材は外形が複
雑なため、隣接する断熱部材同士がかみ合って引っ掛か
り、強風などで吹き飛ばされ難いという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による屋根の断熱部材と屋根の断熱構造
の全容を例示する縦断面図である。
【図2】粘土の押し出し成型による断熱部材の製造方法
を工程順に例示する図である。
【図3】鋳型で成型された断熱部材を例示する縦断面図
である。
【図4】鋳型の分解縦断面図である。
【図5】鋳型を組み合わせ、成型している状態の縦断面
図である。
【図6】従来の断熱構造を例示する陸屋根の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 断熱層 3 屋根スラブ 5 防水層 6 押さえコンクリート 11 本発明による断熱部材 12、15、17 空洞 13、14 突起 16 パンチ 18 カッター 20a、20b、20c 貫通空洞 21 凸部の先端 22a 左側の側板 22b 右側の側板 23a 蓋板 23b 底板 24a 手前の側板 24b 背面の側板 25 左右方向のロッド 27 上下方向のロッド 29 前後方向のロッド 26、28、30 ロッドが貫通する孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の上に多数敷きつめ可能な程度の大
    きさをしており、粘土の焼成物、コンクリート、石など
    の剛体からなり、凹凸と色々な方向から外気に通じる空
    洞を形成することで表面積を大きくし、しかも外面全体
    に多数の突起を形成したことを特徴とする屋根の断熱部
    材。
  2. 【請求項2】 内面が凹凸形状の複数の型を組み合わせ
    て成る容器状の空間に、左右方向のロッドと前後方向の
    ロッドと上下方向のロッドとを挿入しておき、前記空間
    中に粘土を充填した後、前記の各ロッドを抜き取り、か
    つ各枠を除去することによって、屋根の上に多数敷きつ
    め可能な程度の大きさをしており、凹凸と左右方向、前
    後方向および上下方向から外気に通じる空洞とを有し、
    しかも外面全体に多数の突起を有する形状に成型し
    、焼成することを特徴とする屋根の断熱部材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 屋根の上に多数敷きつめ可能な程度の大
    きさをしており、粘土の焼成物、コンクリート、石など
    の剛体からなり、凹凸と色々な方向から外気に通じる空
    洞を形成することで表面積を大きくし、しかも外面全体
    に多数の突起を形成した断熱部材、 もしくは凹凸と外気に通じる空洞を有し、しかも外面
    に多数の突起を有する自然石、 または前記断熱部材と前記自然石との混在物を、 屋根の上に多数敷きつめてなることを特徴とする屋根の
    断熱構造。
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