JP2882034B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2882034B2 JP30078490A JP30078490A JP2882034B2 JP 2882034 B2 JP2882034 B2 JP 2882034B2 JP 30078490 A JP30078490 A JP 30078490A JP 30078490 A JP30078490 A JP 30078490A JP 2882034 B2 JP2882034 B2 JP 2882034B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーブン機能付き高周波加熱装置におい
て、機械室を冷却する冷却ファンモーターの回転数制御
機能を備えた高周波加熱装置に関するものである。
従来の技術 昨今、オーブン機能付き高周波加熱装置の開発が進
み、焦げ目の付いたガス火感覚の調理が可能になってき
た。特に、最近はヒーター電力のアップ、冷却システ
ム、断熱構造改善等により、オーブンの調理温度も高く
なってきた。
高周波加熱装置は一般に、第6図に示すように、食品
を収納する加熱室1と、加熱室1を加熱する高周波発振
器2と加熱ヒーター3と、加熱室1とボデイ4との間に
形成される機械室5を冷却する冷却ファンモーター6
と、高周波加熱装置の一連の動作を司る制御回路7から
構成される。
第7図に従来の制御回路7の回路図を示す。高周波発
振器2を駆動するリレーRY1と、加熱ヒーター3を駆動
するリレーRY2と、冷却ファンモーター6を駆動するリ
レーRY3からなる本体回路部および、商用電源を所定の
電圧に降圧するトランス8と、交流電圧を半波整流する
ダイオード9と、平滑用コンデンサ10と、所定の直流電
圧をつくるレギュレーター11とからなる電源部12と、商
用電源の交流波形を波形整形し、マイコン13に供給する
電源監視回路14と、RY1のドライブ回路15と、RY2のドラ
イブ回路16と、RY3のドライブ回路17と、外部からの操
作に基ずき所定の動作をする、制御回路の中枢でもある
マイコン13とから構成されていた。
第8図に高周波加熱装置の冷却ファンモーターによく
利用されるACモーターのトルク特性を示す。負荷によっ
て一義的に、トルクと回転数が決まる特性になってい
る。冷却ファンモーターに取り付けるプロペラによりト
ルクAが決まると、冷却ファンモーターの回転数、Bが
一義的に決まる。
第9図に冷却ファンモーターの回転数、縦軸に加熱室
温度と機械室温度を示す。冷却ファンモーターの回転数
が増すに従い各々の温度は下がる。また、加熱室と機械
室とは断熱構造にしているため、温度特性は異なる。前
述の冷却ファンモーターの回転数Bより、オーブン庫内
温度、機械室温度は各々C,Dとなる。(ここでは、特に
オーブン時の温度特性を示しており、高周波発振器の使
用時にも多少温度値は異なるが、ほぼ同様な特性とな
る。) これは逆に、機械室にある各部品の保証温度の制約に
より、回転数、冷却ファンモーターを決定している。特
に、高周波発振器の保証温度TMP1を満足する値Dに決定
していた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、オーブン時(高
周波発振器を使用しない時)にも高周波発振器の保証温
度の制約を受けるので、加熱室の温度を上げられないと
いう課題がある。
本発明はかかる従来の課題を解消するもので、オーブ
ン時の加熱室の温度を上げることを目的とする。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の高周波加熱装置
は、食品を収納する加熱室と、この加熱室を加熱する高
周波発振器および加熱ヒーターと、機械室を冷却する冷
却ファンモーターと、この冷却ファンモーターを、定常
回転数以下でかつ、間欠的に動作させる制御回路とを有
し、前記制御回路は、商用電源を監視する電源監視部
と、この電源監視部に基づき前記冷却ファンモーターを
所定時間オンさせる第1のタイマーと、所定時間オフさ
せる第2のタイマーを備えた構成としている。
作用 本発明は上記した構成により、オーブン時、冷却ファ
ンモーターを定常回転数以下で回転させ、加熱室の温度
を上げることができるのである。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面にもとずいて説明す
る。
第1図に制御回路の回路図を示す。高周波発振器2を
駆動するリレーRY1と、加熱ヒーター3を駆動するリレ
ーRY2と、冷却ファンモーター6からなる本体回路部お
よび、商用電源を所定の電圧に降圧するトランス8と、
交流電圧を半波整流するダイオード9と、平滑用コンデ
ンサ10と、所定の直流電圧をつくるレギュレーター11と
からなる電源部12と、商用電源の交流波形を波形整形
し、マイコン13に供給する電源監視回路14と、RY1のド
ライブ回路15と、RY2のドライブ回路16と、冷却ファン
モーターを駆動する回転数制御部18と、所定時間を計測
する第1のタイマー19と第2のタイマー20および外部か
らの操作に基ずき所定の動作を行うマイコン13とから構
成されている。
第2図は回転数制御部の動作を示すタイミングチャー
トである。商用電源波形を前記電源監視回路14により波
形整形して、その矩形波がマイコン13のINTポートに入
力される。マイコン13は、中に冷却ファンモーターを所
定時間オンさせる第1のタイマーと所定時間オフさせる
第2のタイマーを有し、このタイマーに従いR2ポートよ
り信号を出力することにより冷却ファンモーターを駆動
する。
第3図に過渡状態に於ける、冷却ファンモーターの回
転数特性を示す。一般にACモーターは、定常回転数に達
するまで数秒程度必要である。
第4図に前述の第1のタイマー、第2のタイマーによ
る回転数制御状態を示す。第1のタイマーの間はオン
し、第2のタイマーの間はオフさせプロペラファンの風
抵抗により減衰する。波線で示す定常回転数に対し低回
転が可能になるのである。
第5図に上記した構成による高周波加熱装置の温度特
性を示す。機械室温度は、高周波発振器使用時には、高
周波発振器の保証温度TMP1により制約され、オーブン時
には、電気部品の保証温度TMP2により制約される。(TM
P1<TEP2) まず、高周波発振器使用時にはTMP1に対しより低い温
度TK1になるように、冷却ファンモーターの回転数FAを
決める。通常、フル回転で第1のタイマーの定数TM11=
∞、第2のタイマーの定数TM21=0に設定する。また、
冷却ファンモーターの回転数FAが決まると一義的に加熱
室の温度TO1が決まる。
次に、オーブン時には機械室温度がTMP2より低いTK2
になるように冷却ファンモーターの回転数FBを決める。
FBが決まると一義的に、加熱室温度TO2が決まる。
したがって、 TMP1<TMP2 → FA>FB → 故に TO1<TO2 となる。
また、加熱室温度TO2を設定するためには、第一のタ
イマー定数はTM12、第2のタイマー定数は、TM22とな
る。
上記構成により、冷却ファンモーターを定常回転数以
下の低回転数制御が可能となり、オーブン時、加熱室の
温度を高くすることができるという効果がある。
発明の効果 以上のように本発明の高周波加熱装置によれば次の効
果がある。
冷却ファンモーターを定常回転数以下の低回転数制御
が可能となり、オーブン時、加熱室の温度を高くするこ
とができ、調理性能の向上がはかれる。
また、一般のACモーターにより実現可能で有り、非常
に安価である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例における回路図、第2図
は、本発明の動作を示すタイミングチャート、第3図
は、ACモーターの特性図、第4図は、回転数特性図、第
5図は、本発明を利用した温度特性図、第6図は、高周
波加熱装置の断面図、第7図は、従来の回路図、第8図
は、ACモーターのトルク特性図、第9図は、従来の温度
特性図である。 1……加熱室、2……高周波発振器、3……加熱ヒータ
ー、5……機械室、6……冷却ファンモーター、7……
制御回路、19……第1のタイマー、20……第2のタイマ
ー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品を収納する加熱室と、この加熱室を加
    熱する高周波発振器および加熱ヒーターと、機械室を冷
    却する冷却ファンモーターと、この冷却ファンモーター
    の回転数を制御する制御回路とを有し、前記制御回路
    は、商用電源を監視する電源監視部と、この電源監視部
    に基づき、前記冷却ファンモーターを所定時間オンさせ
    る第1のタイマーと、所定時間オフさせる第2のタイマ
    ーを備え、前記加熱ヒーターが動作時で前記高周波発振
    器が非動作時に、前記冷却ファンモーターを定常回転以
    下でかつ、間欠的に動作させることを特徴とした高周波
    加熱装置。
JP30078490A 1990-11-05 1990-11-05 高周波加熱装置 Expired - Lifetime JP2882034B2 (ja)

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JPH04174216A JPH04174216A (ja) 1992-06-22
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