JP2881590B2 - パイプ端面の矯正装置 - Google Patents
パイプ端面の矯正装置Info
- Publication number
- JP2881590B2 JP2881590B2 JP34952791A JP34952791A JP2881590B2 JP 2881590 B2 JP2881590 B2 JP 2881590B2 JP 34952791 A JP34952791 A JP 34952791A JP 34952791 A JP34952791 A JP 34952791A JP 2881590 B2 JP2881590 B2 JP 2881590B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- chock
- roll
- frame
- rotating shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプ端面の矯正装置
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来はパイプ端面の内側にパイプと偏心
したポンチを挿入し、外周にパイプと同心の円環ガイド
を嵌挿し、これら円環とポンチでパイプを挟持した状態
で、これらを一体的に回転させていた。即ち、矯正すべ
きパイプの中心軸線に同心で、該パイプより離れた位置
に設けられた回転軸と、該回転軸の端面に固定された円
板状ホルダと、該円板状ホルダの端面に固定された第１
円環ホルダと、この内側に回転自在に取り付けられて、
前記中心軸線に偏心したポンチと、前記第１円環ホルダ
の端面に固定された第２円環ホルダと、この内側に回転
自在に取り付けられて、前記中心軸線に同心の円環ガイ
ドからなる矯正装置が使用されていた。
したポンチを挿入し、外周にパイプと同心の円環ガイド
を嵌挿し、これら円環とポンチでパイプを挟持した状態
で、これらを一体的に回転させていた。即ち、矯正すべ
きパイプの中心軸線に同心で、該パイプより離れた位置
に設けられた回転軸と、該回転軸の端面に固定された円
板状ホルダと、該円板状ホルダの端面に固定された第１
円環ホルダと、この内側に回転自在に取り付けられて、
前記中心軸線に偏心したポンチと、前記第１円環ホルダ
の端面に固定された第２円環ホルダと、この内側に回転
自在に取り付けられて、前記中心軸線に同心の円環ガイ
ドからなる矯正装置が使用されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような装置では、
パイプがプレスなどで切断され、局部変形（内径側に局
部的に凹なる変形）が発生した場合には矯正可能である
が、滑らかな変形（砥石切断等による楕円状の変形）
は、パイプのスプリングバックにより（特にステンレス
パイプ）矯正不可能であった。従って、木づちによる手
作業で矯正されていた。
パイプがプレスなどで切断され、局部変形（内径側に局
部的に凹なる変形）が発生した場合には矯正可能である
が、滑らかな変形（砥石切断等による楕円状の変形）
は、パイプのスプリングバックにより（特にステンレス
パイプ）矯正不可能であった。従って、木づちによる手
作業で矯正されていた。
【０００４】本発明は上記課題を解決し、局部変形およ
び滑らかな変形を矯正できるようにしたパイプ端面の矯
正装置を提供することを目的とする。
び滑らかな変形を矯正できるようにしたパイプ端面の矯
正装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の構成は次のとおりとする。即ち、矯正すべ
きパイプの中心軸線に同心で、該パイプより離れた位置
に設けられた回転軸と、該回転軸の端面に固定された枠
と、該枠に回転自在に取り付けられ、前記中心軸線に直
交する第１送りねじ棒および第２送りねじ棒と、これら
ねじ棒に螺合され、かつ、両端が前記枠に摺動案内され
た第１チョックおよび第２チョックと、前記第１チョッ
クに回転自在に装着された第１ロールと、前記第２チョ
ックに回転自在に装着され、前記第１ロールを頂点とし
た２等辺三角形の底辺角を構成する２個の第２ロールと
を含むことである。
め、本発明の構成は次のとおりとする。即ち、矯正すべ
きパイプの中心軸線に同心で、該パイプより離れた位置
に設けられた回転軸と、該回転軸の端面に固定された枠
と、該枠に回転自在に取り付けられ、前記中心軸線に直
交する第１送りねじ棒および第２送りねじ棒と、これら
ねじ棒に螺合され、かつ、両端が前記枠に摺動案内され
た第１チョックおよび第２チョックと、前記第１チョッ
クに回転自在に装着された第１ロールと、前記第２チョ
ックに回転自在に装着され、前記第１ロールを頂点とし
た２等辺三角形の底辺角を構成する２個の第２ロールと
を含むことである。
【０００６】
【作用】第１ロールと第２ロールとの間隔を広げた状態
で、回転軸と枠をパイプ側に前進させ、第１ロールをパ
イプ内側に、第２ロールをパイプ外側に位置させた状態
で、第１，第２送りねじ棒を回して、第１，第２ロール
を互いに近付け、それらの間にパイプ周壁の一部を挟
む。次に回転軸を回すと、パイプ周壁の凹凸はなくな
り、ほぼ真円に矯正される。
で、回転軸と枠をパイプ側に前進させ、第１ロールをパ
イプ内側に、第２ロールをパイプ外側に位置させた状態
で、第１，第２送りねじ棒を回して、第１，第２ロール
を互いに近付け、それらの間にパイプ周壁の一部を挟
む。次に回転軸を回すと、パイプ周壁の凹凸はなくな
り、ほぼ真円に矯正される。
【０００７】
【実施例】以下に本発明の実施態様を図面に示す一実施
例にもとづき説明する。
例にもとづき説明する。
【０００８】図１，２において、チャック本体９ａで、
ゴムなどの傷付けずに滑り止めの作用のある弾性ライニ
ング９ｂを介して、固定された矯正すべきパイプＡの中
心軸線に同心で、該パイプより離れた位置に回転軸１が
設けられ、該回転軸の端面に枠２が固定される。該枠２
は浅底箱形を呈し、円板状底壁２ａ，２つのたて壁２ｂ
および２つのよこ壁２ｃよりなる。
ゴムなどの傷付けずに滑り止めの作用のある弾性ライニ
ング９ｂを介して、固定された矯正すべきパイプＡの中
心軸線に同心で、該パイプより離れた位置に回転軸１が
設けられ、該回転軸の端面に枠２が固定される。該枠２
は浅底箱形を呈し、円板状底壁２ａ，２つのたて壁２ｂ
および２つのよこ壁２ｃよりなる。
【０００９】該枠のよこ壁２ｃ，２ｃ間に前記中心軸線
に直交する第１送りねじ棒３および第２送りねじ棒４が
互いに平行、かつ、間隔を存して、回転自在に取り付け
られる。第１チョック５および第２チョック６が、これ
らねじ棒３，４に螺合され、かつ、前記枠のたて壁２
ｂ，２ｂ間に摺動案内される。また、第１，第２チョッ
ク５，６は各々融通孔５ａ，６ａで第２，第１ねじ棒
４，３を貫通させている。
に直交する第１送りねじ棒３および第２送りねじ棒４が
互いに平行、かつ、間隔を存して、回転自在に取り付け
られる。第１チョック５および第２チョック６が、これ
らねじ棒３，４に螺合され、かつ、前記枠のたて壁２
ｂ，２ｂ間に摺動案内される。また、第１，第２チョッ
ク５，６は各々融通孔５ａ，６ａで第２，第１ねじ棒
４，３を貫通させている。
【００１０】前記第１チョック５に第１ロール７，第２
チョック６に第２ロールの２個８，８が前記中心軸線に
平行な軸回りに回転自在に装着される。前記第１ロール
７を頂点とした２等辺三角形の底辺角を構成するよう
に、２個の第２ロール８，８が配置される。即ち、第１
ロール７の軸はねじ軸３，４に直交し、第２ロール８，
８は互いにねじ軸３，４に関し対称位置にある。
チョック６に第２ロールの２個８，８が前記中心軸線に
平行な軸回りに回転自在に装着される。前記第１ロール
７を頂点とした２等辺三角形の底辺角を構成するよう
に、２個の第２ロール８，８が配置される。即ち、第１
ロール７の軸はねじ軸３，４に直交し、第２ロール８，
８は互いにねじ軸３，４に関し対称位置にある。
【００１１】以上において作動状態を説明する。第１ロ
ール７と第２ロール８，８との間隔を広げた状態で、回
転軸１と枠２をパイプＡ側に前進させ、第１ロール７を
パイプ内側に、第２ロール８，８をパイプ外側に位置さ
せた状態で、第１，第２送りねじ棒３，４を回して、第
１，第２ロール７，８を互いに近付け、それらの間にパ
イプ周壁の一部を挟む。次に回転軸１を回すと、パイプ
周壁の凹凸はなくなり、ほぼ真円に矯正される。
ール７と第２ロール８，８との間隔を広げた状態で、回
転軸１と枠２をパイプＡ側に前進させ、第１ロール７を
パイプ内側に、第２ロール８，８をパイプ外側に位置さ
せた状態で、第１，第２送りねじ棒３，４を回して、第
１，第２ロール７，８を互いに近付け、それらの間にパ
イプ周壁の一部を挟む。次に回転軸１を回すと、パイプ
周壁の凹凸はなくなり、ほぼ真円に矯正される。
【００１２】次に実験結果を表に示す。テストピースは
ステンレスパイプの焼鈍したもので、ＪＩＳによる標準
外径Ｄ0＝２１６．３ｍｍ，厚さｔ＝４ｍｍであった。
また、ロールの長さは７０ｍｍであった。
ステンレスパイプの焼鈍したもので、ＪＩＳによる標準
外径Ｄ0＝２１６．３ｍｍ，厚さｔ＝４ｍｍであった。
また、ロールの長さは７０ｍｍであった。
【００１３】
【表１】
【００１４】この表において、Ｌ＝パイプ端からの距離
（ｍｍ）、Ｄｘ，Ｄｙ＝その位置での直径上で直交する
２方向の外径（ｍｍ）、Ｄｘ´，Ｄｙ´＝Ｄｘ，Ｄｙよ
り円周方向４５度ずれたところの直交２方向の外径（ｍ
ｍ）、誤差＝Ｄｘ−Ｄｙ／Ｄ0×１００（％），Ｄｘ´
−Ｄｙ´／Ｄ0×１００（％）である。
（ｍｍ）、Ｄｘ，Ｄｙ＝その位置での直径上で直交する
２方向の外径（ｍｍ）、Ｄｘ´，Ｄｙ´＝Ｄｘ，Ｄｙよ
り円周方向４５度ずれたところの直交２方向の外径（ｍ
ｍ）、誤差＝Ｄｘ−Ｄｙ／Ｄ0×１００（％），Ｄｘ´
−Ｄｙ´／Ｄ0×１００（％）である。
【００１５】この表から、ＪＩＳの許容誤差１％である
から、Ｌ＝０の位置からＬ＝４０−５０の範囲で本発明
による矯正効果が表れていることが解る。
から、Ｌ＝０の位置からＬ＝４０−５０の範囲で本発明
による矯正効果が表れていることが解る。
【００１６】本発明は前記した実施例や実施態様に限定
されず、特許請求の精神および範囲を逸脱せずに種々の
変形を含む。
されず、特許請求の精神および範囲を逸脱せずに種々の
変形を含む。
【００１７】
【発明の効果】本発明の構成により、パイプの局部変形
および滑らかな変形を矯正できることとなった。
および滑らかな変形を矯正できることとなった。
【図１】本発明の一実施例の正面図である。
【図２】図１のII−II断面図である。
Ａ パイプ １ 回転軸 ２ 枠 ２ａ 底壁 ２ｂ たて壁 ２ｃ よこ壁 ３ 第１送りねじ棒 ４ 第２送りねじ棒 ５ 第１チョック ６ 第２チョック ７ 第１ロール ８ 第２ロール ９ａ チャック本体 ９ｂ ゴムライニング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 咲三 大阪市西区立売堀３丁目３番１号 小西 咲株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−130422（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−108425（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−125617（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−12670（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B21D 3/14
Claims (1)
- 【請求項１】 矯正すべきパイプの中心軸線に同心で、
該パイプより離れた位置に設けられた回転軸と、該回転
軸の端面に固定された枠と、該枠に回転自在に取り付け
られ、前記中心軸線に直交する第１送りねじ棒および第
２送りねじ棒と、これらねじ棒に螺合され、かつ、両端
が前記枠に摺動案内された第１チョックおよび第２チョ
ックと、前記第１チョックに回転自在に装着された第１
ロールと、前記第２チョックに回転自在に装着され、前
記第１ロールを頂点とした２等辺三角形の底辺角を構成
する２個の第２ロールとを含むことを特徴とするパイプ
端面の矯正装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34952791A JP2881590B2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | パイプ端面の矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34952791A JP2881590B2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | パイプ端面の矯正装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154556A JPH05154556A (ja) | 1993-06-22 |
| JP2881590B2 true JP2881590B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=18404330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34952791A Expired - Lifetime JP2881590B2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | パイプ端面の矯正装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2881590B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01172369U (ja) * | 1988-05-21 | 1989-12-06 | ||
| JP5927008B2 (ja) * | 2011-04-08 | 2016-05-25 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 管材矯正装置および管材矯正方法 |
| CN109604381B (zh) * | 2018-12-29 | 2020-06-09 | 武昌船舶重工集团有限公司 | 一种用于筒形板件的校形装置及其校形方法 |
| CN113369340A (zh) * | 2021-06-23 | 2021-09-10 | 襄阳一福坦铁路轴承有限公司 | 一种轴承密封罩整形装置 |
| CN113967678A (zh) * | 2021-09-13 | 2022-01-25 | 重庆望江特种装备有限公司 | 一种用于特种设备加工的钢管撑圆装置 |
| CN115502246A (zh) * | 2022-09-16 | 2022-12-23 | 玫德集团有限公司 | 一种管材加工校形装置及方法 |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP34952791A patent/JP2881590B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05154556A (ja) | 1993-06-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981215 |