JP2880321B2 - 半導体膜製造装置並びに該装置に用いるローラ - Google Patents

半導体膜製造装置並びに該装置に用いるローラ

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JP2880321B2 JP3146596A JP14659691A JP2880321B2 JP 2880321 B2 JP2880321 B2 JP 2880321B2 JP 3146596 A JP3146596 A JP 3146596A JP 14659691 A JP14659691 A JP 14659691A JP 2880321 B2 JP2880321 B2 JP 2880321B2
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靖 藤岡
豪人 吉野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性体からなる帯状の
基板を複数の成膜室に順次通過させてその基板の一面に
半導体薄膜を順次積層させるための半導体膜製造装置並
びに該装置に用いるローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体薄膜連続生産装置におい
て、磁性体からなる帯状の基板を供給するための供給室
とその基板を回収するための回収室との間には、成膜用
ガスを内部に有する複数の成膜室が配置されており、供
給室とその隣の成膜室、回収室とその隣の成膜室および
隣り合う成膜室は、内部に分離ガスが供給されるガスゲ
ートによりそれぞれ連通されている。
【0003】供給室内でロールに巻かれた帯状の基板
は、供給室から、ガスゲート、成膜室、ガスゲートの順
で各ガスゲートおよび各成膜室をそれぞれ通過した後、
回収室に達し、ロールに巻き取られて回収される。基板
の一面側には、各成膜室を通過するごとに、プラズマC
VD法などにより所望の型の半導体薄膜が積層される。
【0004】図8は前記ガスゲートの模式断面図であ
る。ガスゲート50の内部には、基板51の上側および
下側に断面調節部材52、53がそれぞれ取り付けられ
ており、2個の断面調節部材52、53に挟まれた空間
54により隣り合う成膜室55、56が連通されてい
る。基板51の上面(半導体薄膜が積層される面と反対
側の面)は、上側の断面調節部材52の内部に取り付け
られた磁石57、58の磁力により、その断面調節部材
52に形成された平坦な接触面52aに吸着されて擦れ
ながら通過する。前記基板51の下面(半導体薄膜が積
層される面)と下側の断面調節部材53のゲート底面5
3a とは、互いに接触しない最小の距離だけ離反してい
る。また、各断面調節部材52、53にはそれぞれ分離
用ガスを空間54内に供給するガス導入口59、60が
設けられている。
【0005】ガスゲート50の内部の空間54は、断面
積が小さく、長さが長くなっているので、空間54内の
ガスの流動性のコンダクタンスは、小さく、また、空間
54内には分離用ガスが供給されるので、空間54内へ
の成膜用ガスの流入が抑えられる。その結果、各成膜室
55、56の成膜用ガスが拡散したり、他の成膜用ガス
と混じり合ったりすることが防止されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
薄膜連続生産装置において、基板がガスゲートを通過す
るとき、基板は、基板の半導体薄膜が積層されない面と
断面調節部材の接触面とが摩擦力に抗して擦れながら通
過し、基板に無理な張力が加わるので、次のような欠点
があった。 (1)基板の擦れた面に傷が付いたり、微小な凹凸か生
じたりすることがある。 (2)積層された半導体薄膜にクラックやピンポールが
発生してしまい、その機能が著しく低下してしまうこと
がある。 (3)半導体薄膜連続生産装置の生産性が、(1)、
(2)の結果、低下し、完成品コストの上昇の原因の1
つにもなる。
【0007】本発明の目的は、ガスゲートのガス分離機
能を充分に維持し、基板に無理な張力を加えないように
して基板および半導体薄膜への損傷をなくし、生産性を
向上させた半導体膜製造装置並びにそのためのローラを
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体膜製造装置は、搬送された基体に半
導体膜を形成するための成膜室と、該成膜室に隣接して
配され、内部から外部に向けてガスを吹き出すことが可
能な吹き出し口と磁力発生手段とを有するローラを備え
たガスゲートとを少なくとも有するものである。また、
製造装置に用いるローラは、内部から外部に向けてガス
を吹き出すことが可能な吹き出し口を有し、磁力発生手
段とを有する。
【0009】
【作用】基板がガスゲートを通過するとき、基板の半導
体薄膜が積層される面と反対側の面がローラに磁石の磁
力により吸着され、ローラは基板の移動にともなって回
転するので、基板には無理な張力がかからない。
【0010】ローラにも設けられた吹き出し口から分離
用ガスが吹き出すので、ローラの周囲に分離用ガスが滞
留せず、また、分離用ガスにより、ローラの内部の磁石
が冷却されるので、温度上昇による磁力の低下が防止さ
れる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0012】図1は本発明の一実施例のガスゲートの模
式断面図、図2は、図1に示すA−A線に沿って切断し
た断面図、図3は同実施例のローラの断面図、図4は同
実施例の装置全体を示した模式図である。
【0013】まず、本実施例の半導体膜製造装置の全体
の構成などについて図4を参照して説明する。
【0014】磁性体からなる帯状の基板1を供給するた
めの供給室2と基板1を回収するための回収室3との間
には、3個の成膜室(第1成膜室4、第2成膜室5、第
3成膜室6)が配置されており、供給室2と第1成膜室
4、回収室3と第3成膜室6および隣り合う成膜室4、
5、6は、後述する同一の構成のガスゲート7、8、
9、10により、それぞれ連通されている。
【0015】供給室2の内部でロールに巻かれた基板1
は、各成膜室4、5、6および各ガスゲート7、8、
9、10により形成された連続する空間内を通過した
後、回収室3に達し、ロールに巻き取られる。基板1
は、各ロールが互いに同期して回転することにより前記
空間内を搬送され、その2個のロールの間の基板1には
各ロールにより適当な張力が加えられる。
【0016】第1成膜室4の内部には、基板1を所望の
温度に加熱するヒータ4aが基板1の上方に設けられて
おり、また、プラズマを発生させる放電電極4bが基板
1の下方に設けられている。放電電極4bの下方にはガ
ス導入口4cが設けられており、ガス導入口4cから成
膜用ガスが内部に導入される。前記成膜用ガスは、不図
示の排気装置により排気口4dから排出され、このとき
の第1成膜室4の内部の成膜用ガスの圧力は圧力計4e
の測定値に基づいて所望の値に保たれる。
【0017】第2成膜室5および第3成膜室6は、第1
成膜室4とそれぞれ同一の構成なので、それらの説明は
省略する。
【0018】供給室2および回収室3の内部のガスは、
不図示の排気装置により各排気口2d、3dからそれぞ
れ排出され、このときの供給室2および回収室3の内部
のガスの圧力は各圧力計2e、3eの測定値に基づいて
それぞれ所望の値に保たれる。
【0019】次に、ガスゲート7、8、9、10につい
て説明する。各ガスゲート7、8、9、10はそれぞれ
同一の構成なので、そのうちの1つのガスゲート8につ
いて説明し、その他のガスゲート7、9、10について
の説明は省略する。
【0020】図1に示すように、ガスゲート8の内部に
は2個の断面調節部材11、12が嵌め込まれて固定さ
れている。下側の断面調節部材11には複数個(本実施
例では4個の例を示す。)のローラ13が適当な間隔を
おいてそれぞれ回転自在に設けられており、各ローラ1
3は、その外周面が下側の断面調節部材11に形成され
た平坦なゲート底面11aから基板1の厚さより適当に
長い距離だけ離反するように配置されている。上側の断
面調節部材12には各ローラがそれぞれ入り込む凹部が
形成されており、各凹部以外の平坦なゲート上面12a
は、ゲート底面11aと対面し、各ローラ13により支
持されるときの基板1に接触しない位置までゲート底面
11aに近づいている。ゲート上面12aとゲート底面
11aとにより挟まれた空間により第1成膜室4と第2
成膜室5とが連通される。各断面調節部材11、12に
は、第1成膜室4と第2成膜室5とから等距離の位置に
ガス導入口8a、8bがそれぞれ設けられており、各ガ
ス導入口8a、8bから分離用ガスが前記空間内に吹き
出されて供給される。
【0021】次に、ローラ13の内部について説明す
る。各ローラ13は、それぞれ同一の構成であり、それ
ぞれ同一の構成により下側の断面調節部材11に設けら
れているので、1つのローラ13について説明をし、他
のローラ13についての説明は省略する。
【0022】図2に示すように、ローラ軸15の両端は
下側の断面調節部材11に玉軸受16a、16bを介し
てそれぞれ回転自在に支持されいている。ローラ軸15
の外周には円筒状の磁石14の内周が嵌合し、磁石14
の外周には円筒状のローラ13の内周が嵌合しており、
ローラ軸15と磁石14が互いに固定され、磁石14と
ローラ13とが互いに固定されている。ローラ13には
その外周を一周する複数(本実施例では6個)の溝13
aが形成されている。各溝13aには、例えば4個ずつ
の分離用ガスが吹き出すための吹き出し口20が等間隔
で開口しており、各吹き出し口20は、ローラ軸15の
一端から他端までその中心線に沿って穿孔された流路孔
15aとそれぞれ連通している(図3参照)。
【0023】ローラ軸15の両端は下側の断面調節部材
11に形成された2個の空間11b、11c内にそれぞ
れ位置しており、各空間11b、11cは、上側の断面
調節部材12にあけられた2個のガス流路12b、12
cをそれぞれ介して、ガスゲート8の外側に設けられた
ローラ部導入流路19と連通している。ローラ部導入流
路19はガス導入口8a(図1参照)と連通しており、
ガス導入口8aに供給された分離用ガスは、ローラ部導
入流路19、各ガス流路12b、12c、各空間11
b、11cを順次通過し、ローラ軸15の流路孔15a
内にその両端からそれぞれ流入して各吹き出し口20か
らそれぞれ吹き出す。
【0024】ガスゲート8を通過する磁性体からなる基
板1は各ローラ13の内部の磁石14の磁力により吸引
されて、基板1の上面(半導体薄膜が積層される面と反
対側の面)が各ローラ13の外周に吸着される。基板1
の移動にともなって各ローラ13がそれぞれ回転され、
基板1には無理な張力がかからない。
【0025】各ガス導入口8a、8bからは分離用ガス
がゲート上面12aとゲート底面11aとにより挟まれ
た空間内に吹き出されて第1および第2成膜室4、5に
向けてそれぞれ流出される。これにより、前記空間内に
第1および第2成膜室4、5から各成膜用ガスが流入す
ることが防止される。また、分離用ガスは、各ローラ1
3の各吹き出し口20からも吹き出され、各ローラ13
の周囲に滞留することなく、前記空間内に流入し、各ガ
ス導入口8a、8bからの分離用ガスと混って第1およ
び第2成膜室4、5に向けてそれぞれ流出される。
【0026】各ローラ13の内部の磁石14は、内部を
通過する分離用ガスにより冷却されるので、第1成膜室
4内で過熱された基板1の残留熱により加熱されて過度
に温度上昇することはなく、温度上昇による磁力の低下
が防止されている。
【0027】磁石14の材質としては、使用時の温度に
耐えて磁力を十分維持できること、使用時の温度上昇に
よるガスの発生が少ないことなどを満足するものを選択
することが望ましく、例えば、希土類強磁性体サマリウ
ムコバルトなどが挙げられる。
【0028】分離用ガスとしては、H2 、He 、Ar
どのガスが挙げられる。分離用ガスとしてのガス分離機
能だけを考えるならば、衝突断面積が大きく平均自由行
程の小さなガスが望ましい。前記のガスの中では、成膜
室内でのグロー放電への影響を無視できる場合にAr
最適である。成膜室内で形成される半導体薄膜中に含ま
れるH2 の量が多い場合にはH2 が最適である。また、
成膜室内でのグロー放電および成膜室内で形成される半
導体薄膜の双方に影響を与えたくない場合にはHe が最
適である。
【0029】次に、本実施例の半導体膜製造装置と従来
のそれとの比較実験を行なったので、その説明をする。
【0030】(実験例1)図5は本実験例の実験方法の
概念を示す概念図である。ガスゲート32に図8に示し
た従来のガスゲートを用いた場合とガスゲート32に本
実施例のガスゲートを用いた場合との双方について、基
板31を矢印B方向に移動させるのに必要な張力を張力
測定器34により測定した。実験結果を表1に示す。
【0031】
【表1】 表1に示すように、従来のガスゲートの場合、張力は
650g以上であり、断面調節部材の接触面との擦れに
よる基板31への損傷も数多く認められた。本実施例の
ガスゲートの場合、張力は120g程度であり、基板3
1への損傷は認められなかった。
【0032】(実験例2)図6は本実験例で使用したガ
スゲートのガス分離機能の性能を試験する試験装置の模
式図である。第1真空容器36および第2真空容器37
はそれぞれ本実施例に示した成膜室と同様の構成のもの
であり、各真空容器36、37の内部には各ガス導入口
36a、37a からそれぞれ試験ガスが導入され、各
試験ガスは各排気口36b、37bから排出される。各
真空容器36、37はガスゲート38により連通され、
ガスゲート38には2個のガス導入口38a、38bか
ら分離用ガスが供給される。ガスゲート38として図8
に示した従来のガスゲートおよび本実施例のガスゲート
をそれぞれ交換して装着できるようになっている。
【0033】第2真空容器37には質量分析機39が取
り付けられており、質量分析機39により第2真空容器
37の内部のガスの質量が分析される。また、基板35
はガスゲート38を貫通して設置される。
【0034】本実験例の実験は次のように行なった。第
1真空容器36にHe ガス(100sccm、圧力1.0To
rr)を導入し、第2真空容器37にH2 ガス(100sc
cm、圧力1.0Torr)を導入して、ガスゲート38には
分離用ガス(Ar またはH2)を供給する。このときの
第1真空容器36から第2真空容器37へ侵入してくる
e ガスの量を、質量分析機39により測定されたHe
ガスの信号強度とH2ガスの信号強度との比(H2 /He
比)として求めた。実験結果を表2に示す。
【0035】
【表2】 表2 ┌──────────┬────────────────────┐ │ │ 分離用ガス │ │ ├─────────┬──────────┤ │ │Ar (150sccm)│ H2 (200sccm )│ ├──────────┼─────────┼──────────┤ │ 従来のガスゲート │ 3×104 │ 8×103 │ │ (H2/He 比) │ │ │ ├──────────┼─────────┼──────────┤ │本実施例のガスゲート│ 1×104 │ 2×104 │ │ (H2/He 比) │ │ │ └──────────┴─────────┴──────────┘ 表2に示したように、ガス分離機能の性能は本実施例の
ガスゲートの方が優れている。 (実験例3) 本実験例では、本実施例の半導体膜製造装置と従来のそ
れとを使用して、図7に示すように、基板41上に、N
型アモルファスシリコン薄膜42、I型アモルファスシ
リコン薄膜43、P型アモルファスシリコン薄膜44を
順に積層したものをそれぞれ製作し、各積層したものの
P型アモルファスシリコン薄膜44の上に真空蒸着装置
によりITO透明導電膜45を積層して帯状の太陽電池
をそれぞれ製作した。この各帯状の太陽電池を基板の長
手方向に沿って5cmごとに切断してこれらの太陽電池特
性を評価した。
【0036】従来の半導体薄膜連続生産装置としては、
各ガスゲートに図8に示したものを使用し、その他は本
実施例の半導体膜製造装置と同一の構成とした。
【0037】基板41には、双方とも、厚さ0.2mm、
幅300mm、長さ50mのステンレス製のものを使用し
た。分離用ガスとしては、双方ともAr ガスを用いて各
ガスゲートに100sccmずつ供給した。
【0038】各成膜室での条件は、双方とも表3に示す
ように設定した。
【0039】
【表3】 太陽電池特性の評価としては、疑似太陽光を使用してA
M1.5の条件のもとで面積1cm2 での太陽電池の効率
を算出した。その平均値を表4に示す。また、基板の損
傷、薄膜の異常成長等によるシャントおよびショートの
発生した個数を調べ、全測定箇所に対する割合を算出し
た。それらを表4に示す。
【0040】
【表4】 表4に示すように、本実施例のガスゲートを使用した
場合の方が、太陽電池の効率がよく、かつ、シャントお
よびショートの発生の割合が少ないことが認められた。
【0041】以上の各実験例の結果から、本実施例のガ
スゲートは、基板を搬送するのに要する張力が小さいこ
と、基板に損傷を与えないこと、また、ガス分離機能が
優れていることが判明し、本実施例の効果が多大である
ことがわかる。また、本実施例の半導体膜製造装置を使
用して製作した太陽電池は、太陽電池の効率がよく、ま
た、シャントおよぴショートの発生の割合が少なく、本
実施例の半導体膜製造装置が生産性の優れたものである
ことが認められる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下に示す
ような効果がある。 (1)基板の半導体薄膜が積層される面と反対側の面が
磁石の磁力によりローラに吸着され、ローラは基板の移
動にともなって回転するので、基板には無理な張力がか
からない。その結果、基板および半導体薄膜を損傷する
ことがなく、装置の生産性が向上する。 (2)ローラに設けられた吹き出し口から分離用ガスが
吹き出すので、ローラの周囲に分離用ガスが滞留するこ
とがなく、ガスゲートのガス分離機能も向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のガスゲートの模式断面図
【図2】図1に示すA−A線に沿って切断した断面図で
ある。
【図3】同実施例のローラの断面図である。
【図4】同実施例の半導体膜製造装置全体を示した模式
図である。
【図5】同実施例の実験例1の実験方法の概念を示す概
念図である。
【図6】同実施例の実験例2の試験装置の模式図であ
る。
【図7】同実施例の実験例3で製作した太陽電池の断面
図である。
【図8】従来のガスゲートの断面図である。
【符号の説明】
1、31、35、41 基板 2 供給室 2b、3d、4d、5d、6d、36b、37b 排
気口 2e、3e、4e、5e、6e 圧力計 3 回収室 4 第1成膜室 4a、5a、6a ヒータ 4b、5b、6b 放電電極 4c、5c、6c、7a、7b、8a、8b、9a、9
b、10a、10b ガス導入口 5 第2成膜室 6 第3成膜室 7、8、9、10 ガスゲート 11、12 断面調節部材 11a ゲート底面 11b、11c 空間 12a ゲート上面 12b、12c ガス流路 13 ローラ 13a 溝 14 磁石 15 ローラ軸 15a 流路孔 16a、16b 玉軸受 19 ローラ部導入流路 20 吹き出し口 32 ガスゲート 33 成膜室 34 張力測定器 36 第1真空容器 36a、37a ガス導入口 37 第2真空容器 38 ガスゲート 42 N型アモルファスシリコン薄膜 43 I型アモルファスシリコン薄膜 44 P型アモルファスシリコン薄膜 45 ITO透明導電膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 31/04 H01L 31/04 V (72)発明者 金井 正博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−273614(JP,A) 特開 平4−192415(JP,A) 特開 平4−299823(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/205 H01L 31/04

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送された基体に半導体膜を形成するた
    めの成膜室と、 該成膜室に隣接して配され、内部から外部に向けてガス
    を吹き出すことが可能な吹き出し口と磁力発生手段とを
    有するローラを備えたガスゲートとを少なくとも有する
    半導体膜製造装置。
  2. 【請求項2】 前記磁力発生手段は前記基体を吸引する
    力を発生する請求項1に記載の半導体膜製造装置。
  3. 【請求項3】 前記成膜室を複数有する請求項1または
    2に記載の半導体膜製造装置。
  4. 【請求項4】 前記ガスゲートは前記成膜室の間に配さ
    れいる請求項3に記載の半導体膜製造装置。
  5. 【請求項5】 前記基体を前記成膜室へ供給するための
    供給室と前記成膜室から回収する回収室を更に有する
    求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体膜製造装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ガスゲートは前記供給室と前記成膜
    室との間又は前記成膜室と前記回収室との間に配されい
    る請求項5に記載の半導体膜製造装置。
  7. 【請求項7】 前記ローラの吹き出し口はローラの中心
    を含む空間に連通している請求項1乃至6のいずれか1
    項に記載の半導体膜製造装置。
  8. 【請求項8】 前記ローラは溝を有する請求項1乃至7
    のいずれか1項に記載の半導体膜製造装置。
  9. 【請求項9】 前記溝は複数有する請求項8に記載の半
    導体膜製造装置。
  10. 【請求項10】 前記溝はローラの外周を一周するよう
    に設けられている請求項8または9に記載の半導体膜製
    造装置。
  11. 【請求項11】 前記磁力発生手段は磁石である請求項
    1乃至10のいずれか1項に記載の半導体膜製造装置。
  12. 【請求項12】 内部から外部に向けてガスを吹き出す
    ことが可能な吹き出し口を有し、磁力発生手段を有する
    ローラ。
  13. 【請求項13】 前記吹き出し口はローラの中心を含む
    空間に連通している請求項12に記載のローラ。
  14. 【請求項14】 表面に溝を有する請求項12また13
    に記載のローラ。
  15. 【請求項15】 前記溝を複数有する請求項14に記載
    のローラ。
  16. 【請求項16】 前記溝はローラの外周を一周するよう
    に設けられている請求項14または15に記載のロー
    ラ。
  17. 【請求項17】 前記磁力発生手段は磁石である請求項
    12乃至16のいずれか1項に記載のローラ。
  18. 【請求項18】 前記吹き出し口は複数有する請求項1
    2乃至17のいずれか1項に記載のローラ。
JP3146596A 1991-05-23 1991-05-23 半導体膜製造装置並びに該装置に用いるローラ Expired - Fee Related JP2880321B2 (ja)

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