JP2880157B1 - 破砕・粉砕処理設備の原料自動供給方法とその装置 - Google Patents

破砕・粉砕処理設備の原料自動供給方法とその装置

Info

Publication number
JP2880157B1
JP2880157B1 JP13401298A JP13401298A JP2880157B1 JP 2880157 B1 JP2880157 B1 JP 2880157B1 JP 13401298 A JP13401298 A JP 13401298A JP 13401298 A JP13401298 A JP 13401298A JP 2880157 B1 JP2880157 B1 JP 2880157B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
crushing
signal
crusher
press feeder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13401298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11319625A (ja
Inventor
弘憲 尾崎
司 森
昭二 村上
忠雄 島田
勝治 田中
雅夫 鈴木
義広 佐藤
伸 吉竹
正憲 松浦
由章 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP13401298A priority Critical patent/JP2880157B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2880157B1 publication Critical patent/JP2880157B1/ja
Publication of JPH11319625A publication Critical patent/JPH11319625A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

【要約】 【課題】 原料の供給を熟練オペレータと同程度になし
得る破砕・粉砕処理設備の原料自動供給方法を提供す
る。 【解決手段】 熟練オペレータの運転要領と対比し、複
数段階に区別された原料の色彩、形状及び大きさ、プレ
スフィーダのトルク、破砕・粉砕機の負荷電流、音圧及
び振動を組み合わせた多数の原料パターンと、各パター
ンと段階別された滞留量とに対応したプレスフィーダの
開度及び回転速度並びに供給コンベヤの速度とをデータ
として記憶する一方、原料の色彩、形状、大きさ及び滞
留量、プレスフィーダのトルク、破砕・粉砕機の負荷電
流、音圧及び振動を計測して複数段階に区別し、段階別
された色彩、形状及び大きさ、トルク、負荷電流、音圧
及び振動と各パターンとを比較してパターンを識別し、
このパターン対応する開度、回転速度、速度をプレスフ
ィーダ、供給コンベヤに指令する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、破砕・粉砕処理設
備の原料自動供給方法及びその装置に関し、特に、原料
を破砕又は粉砕する破砕・粉砕機と、破砕・粉砕機の投
入口に内装され、開度及び回転速度可変のロール型プレ
スフィーダと、上記投入口に原料を供給する速度可変の
供給コンベヤとを有する破砕・粉砕処理設備において原
料を自動的に供給する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、廃車、建設資材、業務用機械、大
型電機製品等の産業廃棄物である鋼屑、家電製品、畳、
箪笥、木材製品、事務用品、自転車、冷暖房機器等の家
庭や事業所から出るいわゆる粗大ごみ等の原料は、破砕
又は粉砕する破砕・粉砕機と、破砕・粉砕機の投入口に
内装され、開度及び回転速度可変のロール型プレスフィ
ーダと、上記投入口に原料を供給する速度可変の供給コ
ンベヤとを有する破砕・粉砕処理設備によって破砕又は
粉砕処理されている。この破砕・粉砕処理設備において
は、多種多彩な性状の原料を処理する必要があるため、
熟練したオペレータによる手動操作によって運転されて
いるのが一般的である。オペレータは、破砕・粉砕処理
設備の運転中、破砕・粉砕機の投入口内を撮像している
撮像装置のモニタテレビを監視すると共に、供給コンベ
ヤの速度、プレスフィーダの開度、回転速度及びトル
ク、並びに破砕・粉砕機の負荷電流、音圧及び振動を計
測して夫々の大きさを表示する計器を注視して原料の供
給量等を調整している。そのため、破砕・粉砕処理設備
の運転は、オペレータにとって相当の重労働となり、一
人のオペレータに長時間の運転を継続させると疲労が蓄
積し、作業精度が低下するおそれがあるので、現状では
複数のオペレータによる交替作業が行われている。しか
し、熟練オペレータの育成には、運転ノウハウの蓄積に
長時間を要し、かつ、近年、若年労働者の確保が困難と
なっているため、破砕・粉砕処理設備において原料を自
動的に供給し得るようにすることが望まれている。
【0003】従来、破砕・粉砕処理設備の原料自動供給
方法としては、例えば、特開平6−276138号公報
記載の破砕・粉砕機負荷の変動抑制方法が知られてい
る。この方法は、供給装置により、被破砕物(原料)を
破砕・粉砕機に送り込んで破砕・粉砕するに際し、前記
破砕・粉砕機の負荷電流の検出のみならず、その負荷電
流の変動量、前記供給装置内の層厚、及び前記破砕・粉
砕機の破砕音レベルを夫々検出し、それらの検出値に基
づき、ファジイ推論によって、前記供給装置から破砕・
粉砕機への被処理物の送り込み速度を制御するものであ
る。この方法によれば、上記の構成により、破砕機の負
荷を一定にするようにしたので、その負荷変動が円滑に
抑制される。このため、従来、度々、生じていた電圧フ
リッカも生じにくく、円滑な破砕・粉砕作用を行うこと
ができる、というものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の破砕・
粉砕処理設備の原料自動供給方法によれば、オペレータ
の負荷は多少軽減されることは期待できるものの、破砕
・粉砕処理設備に対する多種多彩の性状の原料の供給を
自動的に行うことは困難である。そこで、本発明は、多
種多彩の性状の原料の供給を熟練オペレータと同程度に
自動的になし得る破砕・粉砕処理設備の原料自動供給方
法及びその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の破砕・粉砕処理設備の原料自動供給方法
は、原料を破砕又は粉砕する破砕・粉砕機と、破砕・粉
砕機の投入口に内装され、開度及び回転速度可変のロー
ル型プレスフィーダと、上記投入口に原料を供給する速
度可変の供給コンベヤとを有する破砕・粉砕処理設備に
おいて原料を自動的に供給する方法であって、熟練オペ
レータの運転要領と対比し、複数段階に区別された原料
の色彩、形状及び大きさ、プレスフィーダのトルク、破
砕・粉砕機の負荷電流、音圧及び振動を組み合わせて設
定した多数の原料パターンと、各原料パターンと複数段
階に区別された原料の滞留量に対応したプレスフィーダ
の開度及び回転速度、供給コンベヤの速度とをデータと
して記憶する一方、前記投入口内の原料の色彩、形状、
大きさ及び滞留量、破砕・粉砕処理初期のプレスフィー
ダのトルク、破砕・粉砕機の負荷電流、音圧及び振動を
計測して夫々を複数段階に区別し、段階別された色彩、
形状及び大きさと記憶データの各原料パターンとを比較
して幾つかの原料パターンを推定した後、これらの原料
パターンに段階別されたプレスフィーダのトルク、破砕
・粉砕機の負荷電流、音圧及び振動を付加したものと記
憶データの各原料パターンとを比較して原料パターンを
識別し、識別した原料パターンと段階別された滞留量と
に対応する記憶データのプレスフィーダの開度及び回転
速度、供給コンベヤの速度をプレスフィーダ、供給コン
ベヤに指令することを特徴とする。前記記憶データの各
原料パターンと対応しない新たなパターンの原料を処理
した際には、その際の段階別されたプレスフィーダのト
ルク、破砕・粉砕機の負荷電流、音圧及び振動を考慮し
てプレスフィーダの開度及び回転速度、供給コンベヤの
速度を補正し、新たな原料パターンのデータとして記憶
することが好ましい。一方、破砕・粉砕処理設備の原料
自動供給装置は、原料を破砕又は粉砕する破砕・粉砕機
と、破砕・粉砕機の投入口に内装され、開度及び回転速
度可変のロール型プレスフィーダと、上記投入口に原料
を供給する速度可変の供給コンベヤとを有する破砕・粉
砕処理設備において原料を自動的に供給する装置であっ
て、破砕・粉砕機の投入口内の画像信号を出力する撮像
装置と、供給コンベヤの速度信号を出力する速度計と、
プレスフィーダの開度信号、回転速度信号及びトルク信
号を夫々出力する開度計、回転速度計及びトルク計と、
破砕・粉砕機の負荷電流信号、音圧信号及び振動信号を
夫々出力する電流計、マイクロホン及び振動計と、撮像
装置からの信号を処理して原料の色彩信号、形状信号、
大きさ信号及び滞留信号を夫々出力する画像信号処理部
と、画像信号処理部及び各計測器からの信号を処理して
複数段階に区別された信号として夫々出力する画像・計
測信号処理部と、熟練オペレータの運転要領と対比し、
複数段階に区別された投入口内の原料の色彩、形状及び
大きさ、プレスフィーダのトルク、破砕・粉砕機の負荷
電流、音圧及び振動を組み合わせて設定した多数の原料
パターン、各原料パターンと複数段階に区別された原料
の滞留量とに対応したプレスフィーダの開度及び回転速
度、供給コンベヤの速度のデータを格納した記憶部と、
記憶部の各原料パターンと画像・計測信号処理部からの
段階別された原料の色彩信号、形状信号及び大きさ信号
とを比較して幾つかの原料パターンを推定し、これらの
原料パターンに段階別されたプレスフィーダのトルク信
号、破砕・粉砕機の負荷電流信号、音圧信号及び振動信
号を付加したものと記憶部の各原料パターンとを比較し
て原料パターンを識別し、識別した原料パターンと段階
別された滞留量とに対応する記憶部のプレスフィーダの
開度及び回転速度、供給コンベヤの速度のデータを引き
出してプレスフィーダ、供給コンベヤに指令信号として
出力する演算部とを備えることを特徴とする。前記演算
部は、記憶部の各原料パターンと対応しない新たな原料
を処理した場合、その場合における段階別されたプレス
フィーダのトルク信号、破砕・粉砕機の負荷電流信号、
音圧信号及び振動信号を考慮してプレスフィーダの開度
及び回転速度、供給コンベヤの速度を補正し、新たな原
料パターンのデータとして記憶部に格納若しくは上書き
補正する補正機能を有していることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1、図2は本発明に係る
原料自動供給装置を有する破砕・粉砕処理設備の実施の
形態の一例を示す概略構成図、その設備中央操作盤のブ
ロック図である。図中1は産業廃棄物である鋼屑、家庭
や事業所から出る粗大ごみ等の原料Mを破砕又は粉砕処
理する破砕・粉砕処理設備で、この破砕・粉砕処理設備
は、原料Mを衝撃によって破砕又は粉砕するシュレッ
ダ、ハンマークラッシャ及びミル等の破砕・粉砕機2
と、破砕・粉砕機2の投入口3に内装され、開度(投入
口における間隙量)及びロール部の回転速度が可変のロ
ール型プレスフィーダ4と、破砕・粉砕機2の投入口3
に原料Mを供給する速度可変の供給コンベヤ5と、破砕
・粉砕機2、プレスフィーダ4及び供給コンベヤ5を操
作する設備中央操作盤6から概略構成されており、破砕
・粉砕機2の回転軸7は、電動機8と適宜に連動連結さ
れている。破砕・粉砕機2の上方には、投入口3内を撮
像して画像信号9aを出力するITVカメラ等の撮像装
置9が配設されている一方、供給コンベヤ5には、その
速度を計測して速度信号10aを出力する速度計10
が、又、プレスフィーダ4には、その開度、ロール部の
回転速度及びロール部にかかるトルクを夫々計測して開
度信号11a、回転速度信号12a及びトルク信号13
aを夫々出力する開度計11、回転速度計12及びトル
ク計13が夫々付設されている。他方、破砕・粉砕機2
の回転軸7には、その回転数を計測して回転数信号14
aを出力する回転計14が、電動機8には、その負荷電
流を計測して負荷電流信号15aを出力する電流計15
が夫々付設されていると共に、破砕・粉砕機2の周辺に
は、その破砕・粉砕処理時の音圧を計測して音圧信号1
6aを出力するマイクロホン16が配設され、かつ、破
砕・粉砕機2の下部には、その破砕・粉砕処理時の振動
(振幅)を計測して振動信号17aを出力する振動計1
7が付設されている。
【0007】そして、設備中央操作盤6には、撮像装置
9からの画像信号9aを入力して投入口3内の画像を映
し出すモニタテレビ18と、速度計10、開度計11、
回転速度計12、トルク計13、回転計14、電流計1
5、マイクロホン16及び振動計17の各計測器からの
速度信号10a、開度信号11a、回転速度信号12
a、トルク信号13a、回転数信号14a、負荷電流信
号15a、音圧信号16a及び振動信号17aを入力し
てそれぞれの大きさを表わす各メータ19とからなる表
示装置20が設けられていると共に、上記画像信号9a
及び各計測器からの信号を入力してプレスフィーダ4へ
開度指令信号28及び回転速度指令信号29を、又、供
給コンベヤ5へ速度指令信号30を熟練オペレータの運
転要領に倣って出力する原料自動供給装置21が内蔵さ
れ、かつ、電動機8やプレスフィーダ4、供給コンベヤ
5を手動で操作するための操作器27が設けられてい
る。原料自動供給装置21は、撮像装置9からの画像信
号9aを処理して原料の色彩信号、形状信号、大きさ信
号及び滞留量信号22aに分けて出力する画像信号処理
部22と、画像信号処理部22及び各計測器からの信号
を処理して複数段階(例えば4段階)に区別された信号
23a〜23kとして出力する画像・計測信号処理部2
3と、熟練オペレータの運転要領と対比し、画像・計測
信号処理部23と同数の複数段階に区別された原料Mの
色彩、形状及び大きさ、プレスフィーダ4のトルク、破
砕・粉砕機2の回転数、負荷電流、音圧及び振動を組み
合わせた多数の原料パターン、各原料パターンと複数段
階に区別された原料Mの滞留量とに対応したプレスフィ
ーダ4の開度及び回転速度、供給コンベヤ5の速度のデ
ータを格納した記憶部24と、記憶部24の各原料パタ
ーンと画像・計測信号処理部23からの段階別された原
料Mの色彩信号23a、形状信号23b及び大きさ信号
23cと比較して幾つかの原料パターンを推定し、これ
らの原料パターンに段階別されたプレスフィーダ4のト
ルク信号23g、破砕・粉砕機2の負荷電流信号23
i、音圧信号23j及び振動信号23kを付加したもの
と記憶部24の各原料パターンとを比較して原料パター
ンを識別し、識別した原料パターンと段階別された滞留
量信号23dとに対応する記憶部24のプレスフィーダ
4の開度及び回転速度、供給コンベヤ5の速度を引き出
してプレスフィーダ4、供給コンベヤ5に指令信号28
〜30として出力し、又、記憶部24の各原料パターン
と対応しない新たなパターンの原料Mを破砕・粉砕処理
した場合、その場合における段階別されたプレスフィー
ダ4のトルク信号23g、破砕・粉砕機2の負荷電流信
号23i、音圧信号23j及び振動信号23kを考慮し
てプレスフィーダ4の開度及び回転速度、供給コンベヤ
5の速度を補正し、新たな原料パターンのデータとして
記憶部24に格納若しくは上書き補正する補正機能を有
している演算部25とからなる。なお、原料自動供給装
置21の演算部25からのプレスフィーダ4への開度指
令信号28及び回転速度指令信号29、供給コンベヤ5
への速度指令信号30は、設備中央操作盤6に設けた変
換器26を介してプレスフィーダ4、供給コンベヤ5に
出力されるものである。
【0008】ここで、設備中央操作盤6の原料自動供給
装置21の画像信号処理部22における原料Mの滞留量
の計測は、連続的に撮像した移動物と滞留物とが混在し
ている画像から移動物を除去することによってなされる
ものであり、移動物の除去は、例えば一定周期ごとに撮
像された所定数の画像から背景を除去し、次いで、それ
らの画像の所要数の論理積をとることによってなされ
る。具体的な方法としては、移動物と滞留物とが混在し
ている状態を連続的に撮像する工程と、撮像された画像
を一定周期により抽出する工程と、抽出された画像から
背景を除去して移動物と滞留物のみの画像を得る工程
と、背景が除去された連続している画像の論理積をとっ
て移動物が除去された画像を得る工程と、移動物が除去
された画像における滞留物の占める割合を算出する工程
とからなる。又、画像・計測信号処理部23における投
入口3内における原料Mの色彩信号23a、形状信号2
3b、大きさ信号23c及び滞留量信号23d、破砕・
粉砕処理初期におけるプレスフィーダ4のトルク信号2
3g、破砕・粉砕機2の回転数信号23h、負荷電流信
号23i、音圧信号23j及び振動信号23kの複数段
階への区別は、ニューラルネットワークやファジィニュ
ーラルネットワーク等を用いて行われる。更に、記憶部
24に対する各種のデータの格納は、図3、図4に示す
ように、操作器(可変設定器)27を設けた設備中央操
作盤6のモニタテレビ18や各メータ19の表示装置2
0を監視しながら熟練オペレータOPが判断して操作ボ
タンを操作し操作器(可変設定器)27、変換器26を
介してプレスフィーダ4に開度指令信号28及び回転速
度指令信号29を、又、供給コンベヤ5に速度指令信号
30を出力する際に、それらの信号を同時に原料自動供
給装置21の演算部25にも出力するようにし、その際
における画像・計測信号処理部23から入力される複数
段階に区別された原料Mの色彩、形状及び大きさ、プレ
スフィーダ4のトルク、破砕・粉砕機2の負荷電流、音
圧及び振動を組み合わせて設定した原料パターン、原料
パターンと複数段階に区別された原料Mの滞留量とに対
応したプレスフィーダ4の開度及び回転速度、供給コン
ベヤ5の速度のデータを記憶部24にストアすることに
よってなされ、ストアは、各種の原料Mに対応するよう
例えば5000回程度の繰り返しによって行われるもの
である。
【0009】上述した破砕・粉砕処理設備1の原料自動
供給装置21により原料Mを破砕・粉砕処理するには、
設備中央操作盤6の操作器27を操作して電動機8やプ
レスフィーダ4、供給コンベヤ5等を起動させると、原
料Mが供給コンベヤ5によって破砕・粉砕機2の投入口
3に供給され、先ず、投入口3内の画像信号9aが撮像
装置9から原料自動供給装置21の画像信号処理部22
に入力されて原料Mの色彩信号、形状信号、大きさ信号
及び滞留量信号23aに分けて処理されると共に、これ
らの信号と破砕・粉砕処理初期におけるプレスフィーダ
4のトルク信号13a、並びに破砕・粉砕機2の回転数
信号14a、負荷電流信号15a、音圧信号16a及び
振動信号17aが画像・計測信号処理部23に入力さ
れ、段階別に処理された夫々の信号として演算部25に
出力される。次に、演算部25において段階別された色
彩信号23a、形状信号23b及び大きさ信号23cと
記憶部24に格納された各原料パターンのデータとが比
較され、幾つかの原料パターンが推定された後、これら
の原料パターンに破砕・粉砕処理初期における段階別さ
れたプレスフィーダ4のトルク信号23g、並びに破砕
・粉砕機2の負荷電流信号23i、音圧信号23j及び
振動信号23kを付加したものと記憶部24の各原料パ
ターンとを比較して類似の原料パターンを識別し、しか
る後に、識別した原料パターンと段階別された原料Mの
滞留量とに対応する記憶部24のプレスフィーダ4の開
度及び回転速度、並びに供給コンベヤの速度のデータを
記憶部24から引き出し、変換器26を介してプレスフ
ィーダ4に開度指令信号28及び回転速度指令信号2
9、並びに供給コンベヤ5に速度指令信号30が出力さ
れる。そして、原料Mは、熟練オペレータOPの運転要
領に倣って、プレスフィーダ4によって予備的に圧縮さ
れつつ破砕・粉砕機2に供給され、破砕・粉砕処理され
る一方、新たな原料Mが破砕・粉砕処理中の原料Mの性
状と投入口3内の滞留量に対応した速度で供給コンベヤ
5によって供給され、原料Mの供給が自動的に行われ
る。一方、記憶部24の各原料パターンのデータと対応
しない類似許容範囲から逸脱した新たなパターンの原料
Mを破砕・粉砕処理した際には、演算部25の補正機能
により、その際の段階別されたプレスフィーダ4のトル
ク信号23g、並びに破砕・粉砕機2の負荷電流信号2
3i、音圧信号23j及び振動信号23kを考慮し、原
料Mの色彩信号、形状信号及び大きさ信号によって推定
される幾つかの原料パターンの任意の1つの原料パター
ンにおけるプレスフィーダ4の開度及び回転速度、並び
に供給コンベヤ5の速度のデータに補正を加えたもの
が、新たな原料パターンのデータとして記憶部24に格
納若しくは上書き補正される。そして、次に同様の原料
Mを破砕・粉砕処理する際、上述した新たなデータに基
づいてプレスフィーダ4の開度指令信号28及び回転速
度指令信号29、並びに供給コンベヤ5の速度指令信号
30が変換器26を介して演算部25から出力される。
【0010】なお、上述した実施の形態の原料自動供給
方法とその装置においては、破砕・粉砕機2の回転数を
回転計14で計測し、画像・計測信号処理部において回
転数を複数段階に区別する場合について説明したが、破
砕・粉砕機2の回転数を一定とする場合、これらを行わ
なくてもよいものである。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の破砕・粉
砕処理設備の原料自動供給方法とその装置によれば、熟
練オペレータの運転要領と対比したデータに基づいて原
料の供給が自動的に行われるので、破砕・粉砕処理設備
における多種多様の性状の原料の供給を熟練オペレータ
による手動操作と同程度の精度で自動運転することがで
きる。一方、新たな原料に対応するデータを自動的に取
り込めるようにすることにより、時間が経過するにつ
れ、熟練オペレータの運転に近づけるようにすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原料自動供給装置を有する破砕・
粉砕処理設備の実施の形態の一例を示す概略構成図であ
る。
【図2】図1の破砕・粉砕処理設備の設備中央操作盤の
ブロック図である。
【図3】図1の破砕・粉砕処理設備の設備中央操作盤に
おける原料自動供給装置の記憶部に対するデータの格納
方法を示す概略説明図である。
【図4】図3の原料自動供給装置の記憶部に対するデー
タの格納方法を示す設備中央操作盤のブロック図であ
る。
【符号の説明】
2 破砕・粉砕機 3 投入口 4 2軸ロール型プレスフィーダ 5 供給コンベヤ 9 撮像装置 10 速度計 11 開度計 12 回転速度計 13 トルク計 15 電流計 16 マイクロホン 17 振動計 22 画像信号処理部 23 画像・計測信号処理部 24 記憶部 25 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 忠雄 千葉県野田市二ッ塚118番地 川崎重工 業株式会社野田工場内 (72)発明者 田中 勝治 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重 工業株式会社 八千代工場内 (72)発明者 鈴木 雅夫 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重 工業株式会社 八千代工場内 (72)発明者 佐藤 義広 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重 工業株式会社 八千代工場内 (72)発明者 吉竹 伸 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重 工業株式会社 八千代工場内 (72)発明者 松浦 正憲 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重 工業株式会社 八千代工場内 (72)発明者 加藤 由章 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重 工業株式会社 八千代工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B02C 25/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料を破砕又は粉砕する破砕・粉砕機
    と、破砕・粉砕機の投入口に内装され、開度及び回転速
    度可変のロール型プレスフィーダと、上記投入口に原料
    を供給する速度可変の供給コンベヤとを有する破砕・粉
    砕処理設備において原料を自動的に供給する方法であっ
    て、熟練オペレータの運転要領と対比し、複数段階に区
    別された原料の色彩、形状及び大きさ、プレスフィーダ
    のトルク、破砕・粉砕機の負荷電流、音圧及び振動を組
    み合わせて設定した多数の原料パターンと、各原料パタ
    ーンと複数段階に区別された原料の滞留量とに対応した
    プレスフィーダの開度及び回転速度、供給コンベヤの速
    度とをデータとして記憶する一方、前記投入口内の原料
    の色彩、形状、大きさ及び滞留量、破砕・粉砕処理初期
    のプレスフィーダのトルク、破砕・粉砕機の負荷電流、
    音圧及び振動を計測して夫々を複数段階に区別し、段階
    別された色彩、形状及び大きさと記憶データの各原料パ
    ターンとを比較して幾つかの原料パターンを推定した
    後、これらの原料パターンに段階別されたプレスフィー
    ダのトルク、破砕・粉砕機の負荷電流、音圧及び振動を
    付加したものと記憶データの各原料パターンとを比較し
    て原料パターンを識別し、識別した原料パターンと段階
    別された滞留量とに対応する記憶データのプレスフィー
    ダの開度及び回転速度、供給コンベヤの速度をプレスフ
    ィーダ、供給コンベヤに指令することを特徴とする破砕
    ・粉砕処理設備の原料自動供給方法。
  2. 【請求項2】 前記記憶データの各原料パターンと対応
    しない新たなパターンの原料を処理した際、その際の段
    階別されたプレスフィーダのトルク、破砕・粉砕機の負
    荷電流、音圧及び振動を考慮してプレスフィーダの開度
    及び回転速度、供給コンベヤの速度を補正し、新たな原
    料パターンのデータとして記憶することを特徴とする請
    求項1記載の破砕・粉砕処理設備の原料自動供給方法。
  3. 【請求項3】 原料を破砕又は粉砕する破砕・粉砕機
    と、破砕・粉砕機の投入口に内装され、開度及び回転速
    度可変のロール型プレスフィーダと、上記投入口に原料
    を供給する速度可変の供給コンベヤとを有する破砕・粉
    砕処理設備において原料を自動的に供給する装置であっ
    て、破砕・粉砕機の投入口内の画像信号を出力する撮像
    装置と、供給コンベヤの速度信号を出力する速度計と、
    プレスフィーダの開度信号、回転速度信号及びトルク信
    号を夫々出力する開度計、回転速度計及びトルク計と、
    破砕・粉砕機の負荷電流信号、音圧信号及び振動信号を
    夫々出力する電流計、マイクロホン及び振動計と、撮像
    装置からの信号を処理して原料の色彩信号、形状信号、
    大きさ信号及び滞留量信号を夫々出力する画像信号処理
    部と、画像信号処理部及び各計測器からの信号を処理し
    て複数段階に区別された信号として夫々出力する画像・
    計測信号処理部と、熟練オペレータの運転要領と対比
    し、複数段階に区別された原料の色彩、形状及び大き
    さ、プレスフィーダのトルク、破砕・粉砕機の負荷電
    流、音圧及び振動を組み合わせて設定した多数の原料パ
    ターン、各原料パターンと複数段階に区別された原料の
    滞留量とに対応したプレスフィーダの開度及び回転速
    度、供給コンベヤの速度のデータを格納した記憶部と、
    記憶部の各原料パターンと画像・計測信号処理部からの
    段階別された原料の色彩信号、形状信号及び大きさ信号
    とを比較して幾つかの原料パターンを推定し、これらの
    原料パターンに段階別されたプレスフィーダのトルク信
    号、破砕・粉砕機の負荷電流信号、音圧信号及び振動信
    号を付加したものと記憶部の各原料パターンとを比較し
    て原料パターンを識別し、識別した原料パターンと段階
    別された原料の滞留量とに対応する記憶部のプレスフィ
    ーダの開度及び回転速度、供給コンベヤの速度のデータ
    を引き出してプレスフィーダ、供給コンベヤに指令信号
    として出力する演算部とを備えることを特徴とする破砕
    ・粉砕処理設備の原料自動供給装置。
  4. 【請求項4】 前記演算部が、記憶部の各原料パターン
    と対応しない新たな原料を処理した場合、その場合にお
    ける段階別されたプレスフィーダのトルク信号、破砕・
    粉砕機の負荷電流信号、音圧信号及び振動信号を考慮し
    てプレスフィーダの開度及び回転速度、供給コンベヤの
    速度を補正し、新たな原料パターンのデータとして記憶
    部に格納若しくは上書き補正する補正機能を有している
    ことを特徴とする請求項3記載の破砕・粉砕処理設備の
    原料自動供給装置。
JP13401298A 1998-05-15 1998-05-15 破砕・粉砕処理設備の原料自動供給方法とその装置 Expired - Fee Related JP2880157B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13401298A JP2880157B1 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 破砕・粉砕処理設備の原料自動供給方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13401298A JP2880157B1 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 破砕・粉砕処理設備の原料自動供給方法とその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2880157B1 true JP2880157B1 (ja) 1999-04-05
JPH11319625A JPH11319625A (ja) 1999-11-24

Family

ID=15118322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13401298A Expired - Fee Related JP2880157B1 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 破砕・粉砕処理設備の原料自動供給方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2880157B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105195299A (zh) * 2015-10-21 2015-12-30 中冶北方(大连)工程技术有限公司 一种球磨-旋流器组闭路控制系统及方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003038980A (ja) * 2001-07-27 2003-02-12 Komatsu Ltd 土質改良装置用破砕混合機の制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105195299A (zh) * 2015-10-21 2015-12-30 中冶北方(大连)工程技术有限公司 一种球磨-旋流器组闭路控制系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11319625A (ja) 1999-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8442688B2 (en) System for monitoring plant equipment
US7325759B2 (en) Method for minimizing damage to a waste fragmentation machine
JP2880157B1 (ja) 破砕・粉砕処理設備の原料自動供給方法とその装置
CA2763591A1 (en) Monitoring system and apparatus comprising such a monitoring system
TW202000308A (zh) 控制裝置、控制系統、控制方法及程式
Si et al. Experimental investigation of load behaviour of an industrial scale tumbling mill using noise and vibration signature techniques
JP4778619B2 (ja) ミル装置、ロールミルを制御する方法、並びにロールの状態を分析する方法
KR101824051B1 (ko) 미분기 실시간 상태감시시스템 및 그 방법
US7869900B2 (en) Integrated cuber management system
JP3425658B2 (ja) 砕石用破砕機のリモートメンテナンスシステム及びそれを用いた砕石プラントのリモートメンテナスシステム
JPH05312690A (ja) 回転機械の監視装置
KR20050019441A (ko) 석산용 또는 재활용 건설폐기물 파쇄 및 선별 시스템의자동제어장치
JP2001017882A (ja) 廃棄物破砕処理装置
KR20020051322A (ko) 회전기의 다채널 진동감시장치
KR200332877Y1 (ko) 석산용 또는 재활용 건설폐기물 파쇄 및 선별 시스템의자동제어장치
KR20230174378A (ko) 영상분석을 이용한 철 스크랩 선별시스템
WO2017191134A1 (de) Zerkleinerungsanlage und zerkleinerungsverfahren zur zerkleinerung von aluminiumschrott
JP2684499B2 (ja) 装置の分解手順表示方法及び複数の分解単位部品からなる装置
JP4419447B2 (ja) 被検体の状態変化検知方法及び検知装置
CN215694338U (zh) 一种废旧建材回收利用的破碎装置
JPH04123807A (ja) 圧延機の異常予知支援装置
JP2666901B2 (ja) 破砕機内の原料レベル検出方法及びその装置
JPH0510737A (ja) 画像処理による発煙又は発塵の検知方法
de Haas et al. Magosense: The innovative real-time mill monitor for the mining industry
CN117642233A (zh) 用于由异质原料生产高纯度的金属废料产品的方法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080129

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080129

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080129

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100129

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110129

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120129

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120129

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140129

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150129

Year of fee payment: 16

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees