JP2879540B2 - 肺血流量の調節装置 - Google Patents

肺血流量の調節装置

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JP2879540B2 JP29736795A JP29736795A JP2879540B2 JP 2879540 B2 JP2879540 B2 JP 2879540B2 JP 29736795 A JP29736795 A JP 29736795A JP 29736795 A JP29736795 A JP 29736795A JP 2879540 B2 JP2879540 B2 JP 2879540B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸素と、空気または
窒素とに加えて、NOガスとCO2 ガスの一方または双
方を混合させ、当該混合ガスを患者が吸入したときの生
理的反応を利用することで、生体の肺血流量を任意に調
整し、これにより望ましい治療効果をあげ得るようにし
た肺血流量の調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既知の如くNOガスは血管拡張作用を有
し、血管抵抗を下げる働きがあり、特にこれを肺に吸入
させた場合には、肺血管に対して弛緩作用を発揮し、こ
れにより肺動脈圧を低減し、肺血流を増加させることか
ら、その目的に供するNO吸入ユニットなるものが既に
提供されており、種々様々な臨床応用が試みられてい
る。一方、またCO2 ガスについては、これを吸入する
ことでPhの低下をきたし、肺の血管収縮が起こること
も知られ、これにより肺動脈圧を上昇させ、肺血流を低
減することができることから、CO2 ユニットなるもの
が提供されており、何れもこれらは単独に使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際には臨床
上、肺血管の血流に対する抵抗を、症例に応じて任意に
コントロールした方が、効果的であることに遭遇してお
り、このような場合、これに対処しようとすれば、前記
従来のNO吸入ユニットだけでは、その需要を満足する
ことができず、またCO2 吸入ユニットのみがあって
も、これに充分対処することができないのが現況であ
る。
【0004】そこで、今、上記の症例に対応すべく、N
O吸入ユニットとCO2 吸入ユニットとを用意するよう
にしたとしても、NO吸入ユニットとCO2 吸入ユニッ
トとを適時交換しながら、患者に対応しなければなら
ず、このため、その作業は煩雑なものとなり、NOガス
とCO2 ガスとのガス流量を適切に調整し、かつ適時迅
速に両ガスの流量を規制しようとしても、現実的に満足
すべき患者への対応投与が極めて困難となる。
【0005】本発明は上記の上記従来の難点に鑑み、そ
の基本的な目的は、肺血流の増減を任意に、かつ簡易迅
速な操作でコントロールできるようにすることであり、
従来のNO吸入ユニットとCO2 吸入ユニットを、単に
兼備させるようにしただけでなく、両ユニットを適切に
連装た構成とすることにより、肺血流を増加させる必要
のあるときは、NO吸入ユニット側を使用してNOガス
を適量だけ投与し、逆に肺血流を減少させたい場合に
は、CO2 吸入ユニット側を使用して、簡易迅速にCO
2 ガスの投与を行い得るようにし、かつ、必要な場合に
は両者を同時に使用可能として、NOとCO2 の両ガス
を所要ガス流量だけ一緒に投与することをも可能にしよ
うとすることにある。
【0006】そして、請求項1に係る肺血流量の調節装
置にあっては、一酸化窒素供給源から酸化窒素用流量調
節器を介して適量のNOガスを、人工呼吸器の呼気ライ
ンに供与し、二酸化炭素供給源からは、二酸化炭素用流
量調節器を介して適量のCO2 ガスを、人工呼吸器の吸
気ラインに供与する構成とし、これにより、患者用吸気
口である分離換気用気管内チューブを用いた側開胸手術
時などにあって、当該分離換気用気管内チューブの一方
である肺側のラインには、一酸化窒素供給管を連結する
と共に、他方である肺側ラインには、二酸化炭素供給管
を連結することにより、虚脱肺側にCO2 ガスを、換気
肺側にNOガスを投与させ得る治療の実施を可能にしよ
うとしている。
【0007】次に、請求項2にあっては、請求項1と同
じく一酸化窒素供給源から酸化窒素用流量調節器を介し
て、適量のNOガスが三方コックを介して、人工呼吸器
の人工呼吸器回路に連通自在であり、かつ、二酸化炭素
供給源から、二酸化炭素用流量調節器を介して上記三方
コックに連結されるよう構成することで、当該CO2
スはもちろん、前記のNOガスとCO2 ガスとを同時
に、人工呼吸器回路に連通させ得るようにし、臨床上の
必要性に対応して、患者に対し最も望ましい混合ガスの
投与を簡易な操作で速やかに実施できるようにするの
が、その目的である。
【0008】請求項3の場合には、中央処理装置に対し
て、混合ガストータル流量設定値および酸素濃度設定
値、そして二酸化炭素濃度設定値と酸化窒素設定値の一
方または双方を選択的に入力するだけで、当該中央処理
装置により必要とするO2 ガス、空気またはN2 ガスそ
してCO2 ガスとNOガスの一方または双方の各ガス流
量比を自動的に計算させる。さらに、この算定結果によ
って、夫々酸素用流量調節器、空気または窒素用流量調
節器、二酸化炭素用流量調節器と酸化窒素用流量調節器
の一方または双方を制御することで、これらの各ガスを
ガス混合器で混合させ、その出力側から常に各ガスが所
定濃度に保持された混合ガスを流出可能とし、このこと
で従来手段の如き煩雑な操作なしに、人工呼吸器を要し
ない自発呼吸を有する患者などに対する当該混合ガスの
直接吸入をも可能にしようとしている。
【0009】さらに、請求項4にあっては、前記請求項
2と、その基本的構成は共通しているが、前記中央処理
装置によってガス流量比率の制御される全ガス中、O2
ガス、CO2 とNOの一方または双方についてはガス混
合器により混合して、これを、その出力側から送出する
と共に、残余の空気またはN2 ガスについていは、上記
のガス混合器を通さずに、そのまま空気またはN2 ガス
供給管として導出させるようにする。このように構成す
ることで、従来のCO2 吸入ユニットとNO吸入ユニッ
トを用いる場合と違って、複雑な人為的流量調整を不要
とし、前同各種の設定置を中央処理装置に入力するだけ
で、極めて簡易にCO2 ガスまたはNOガスについて所
望濃度に調整した混合ガスを適時投与できると共に、C
2 ガスとNOガスとを混入した混合ガスの投与をも、
可能とし、各種の人工呼吸器に対しての連結をも支障な
く簡易に行い得るようにするのが、その目的である。
【0010】また、請求項5の場合には、請求項3のよ
うに中央処理装置によってガス流量比率の制御される全
ガスを、ガス混合器に流入させるのではなく、何れも各
別に、夫々酸素供給管、二酸化炭素供給管、酸化窒素供
給管そして空気または窒素供給管として導出しておくこ
とで、請求項3と同等の前記効果を発揮させ得るように
するだけでなく、人工呼吸器との接続を容易にし、か
つ、CO2 ガスとNOガスの一方または双方を選択し
て、これを人工呼吸器回路の吸気用ガスに直接混入して
行う患者への投与をも可能にしている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1にあっては一酸化窒素供給源か
らのNOガスを、順次圧力調整器と酸化窒素用流量調節
器を介して導入する酸化窒素供給管と、二酸化炭素供給
源からのCO2 ガスを、順次圧力調整器と二酸化炭素用
流量調節器を介して導入する二酸化炭素供給管と、酸素
と圧縮空気が吸気ガスとして供与される人工呼吸器とを
具備し、当該人工呼吸器の人工呼吸器回路にあって、そ
の患者用吸気口を備えた吸気ラインに、前記一酸化窒素
供給管を連結すると共に、前記二酸化炭素供給管が連結
されていることを特徴とする肺血流量の調節装置を提供
しようとしている。
【0012】次に、請求項2の場合には一酸化窒素供給
源からのNOガスを、順次圧力調整器と酸化窒素用流量
調節器を介して導入する酸化窒素導入管と、二酸化炭素
供給源からのCO2 ガスを、順次圧力調整器と二酸化炭
素用流量調節器を介して導入する二酸化炭素導入管と
を、三方バルブを介してガス混入管に連結することで、
当該ガス混入管へNOガスとCO2 ガスの一方または双
方を流通自在とし、かつ、酸素と圧縮空気が吸気ガスと
して供与される人工呼吸器における人工呼吸器回路の吸
気ラインに、前記のガス混入管が連結されていることを
特徴とする肺血流量の調節装置を提供しようとしてい
る。
【0013】さらに、請求項3では所要の混合ガストー
タル流量を設定する混合ガストータル流量設定値入力部
と、所要の酸素濃度を設定する酸素濃度設定値入力部
と、所要の二酸化炭素濃度を設定する二酸化炭素濃度設
定値入力部と、所要の酸化窒素濃度を設定する酸化窒素
濃度設定値入力部と、上記のO2 ガスと空気またはN2
ガスに混入すべき前記のCO2 ガスとNOガス中、その
一方または双方を選択する混合ガス種選択用入力部とを
有する中央処理装置が具備され、上記O2 ガスの導入さ
れる酸素用流量調節器が挿入介接された酸素用移送管の
送出側と、空気またはN2 ガスの導入される空気または
窒素用流量調節器が挿入介接された空気または窒素用移
送管の送出側と、CO2 ガスの導入される二酸化炭素用
流量調節器が挿入介接された二酸化炭素用移送管の送出
側と、NOガスの導入される酸化窒素用流量調節器が挿
入介接された酸化窒素用移送管の送出側とを、何れもガ
ス混合器の入力側に連結すると共に、当該ガス混合器の
出力側には混合ガス供給管を導出し、前記中央処理装置
により、これに入力された混合ガストータル流量設定値
と酸素濃度設定値と、そして混合ガス種選択用入力によ
って選択されたCO2ガスとNOガス中その一方または
双方の二酸化炭素濃度設定値と酸化窒素濃度設定値とに
よって、上記の夫々O2 ガス、空気またはN2 ガス、C
2 ガスとNOガスの一方または双方のガス流量混合比
率を算定し、これに基づき夫々酸素用流量調節器、空気
または窒素用流量調節器、二酸化炭素用流量調節器と酸
化窒素用流量調節器の一方または双方における各ガス流
量を制御することで、前記ガス混合器により前記ガス流
量混合比率の混合ガスが得られるようにしたことを特徴
とする肺血流量の調節装置を提供しようとしている。
【0014】また、請求項4に係る肺血流量の調節装置
にあっては、請求項3と同じ中央処理装置を具備してい
るだけでなく、O2 ガスの導入される酸素用流量調節器
が挿入介接された酸素用移送管の送出側と、CO2 ガス
の導入される二酸化炭素用流量調節器が挿入介接された
二酸化炭素用移送管の送出側と、NOガスの導入される
酸化窒素用流量調節器が挿入介接された酸化窒素用移送
管の送出側とを、何れもガス混合器の入力側に連結する
と共に、当該ガス混合器の出力側には混合ガス供給連結
管を導出し、前記空気またはN2 ガスの導入される空気
または窒素用流量調節器が挿入介接された空気または窒
素用移送管の送出側には、空気または窒素供給連結管を
形成し、さらに前記中央処理装置により、これに入力さ
れた混合ガストータル流量設定値と酸素濃度設定値と、
そして混合ガス種選択用入力によって選択されたCO2
ガスとNOガス中その一方または双方の二酸化炭素濃度
設定値と酸化濃度設定値とによって、上記の夫々O2
ス、空気またはN2 ガス、CO2 ガスとNOガスの一方
または双方のガス流量比率を算定し、これに基づき夫々
酸素用流量調節器、空気または窒素用流量調節器、二酸
化炭素用流量調節器と酸化窒素用流量調節器の一方また
は双方における各ガス流量を制御することで、前記ガス
混合器と空気または窒素供給管とから、夫々前記ガス流
量比率のO2ガス、CO2 ガスとNOガスの一方または
双方との混合ガスおよび空気またはN2 ガスが得られる
ようにしたことを、その内容としている。
【0015】請求項5にあっては、請求項3と同じ中央
処理装置を具備しており、さらに、上記O2 ガスの導入
される酸素用流量調節器が挿入介接された酸素用移送管
の送出側には、酸素供給連結管を形成し、CO2 ガスの
導入される二酸化炭素用流量調節器が挿入介接された二
酸化炭素用移送管の送出側には、二酸化炭素供給連結管
を形成し、NOガスの導入される酸化窒素用流量調節器
が挿入介接された酸化窒素用移送管の送出側には、酸化
窒素供給連結管を形成し、前記の空気または窒素ガスの
導入される空気または窒素用流量調節器が挿入介接され
た空気または窒素用移送管の送出側には、空気または窒
素供給連結管を形成し、さらに、前記中央処理装置によ
り、これに入力された混合ガストータル流量設定値と酸
素濃度設定値と、そして混合ガス種選択用入力によって
選択されたCO2 ガスとNOガス中その一方または双方
の二酸化炭素濃度設定値と酸化濃度設定値とによって、
上記の夫々O2 ガス、空気またはN2 ガス、CO2 ガス
とNOガスの一方または双方のガス流量比率を算定し、
これに基づき夫々酸素用流量調節器、空気または窒素用
流量調節器、二酸化炭素用流量調節器と酸化窒素用流量
調節器の一方または双方における各ガス流量を制御する
ことで、前記の酸素供給連結管、空気または窒素供給連
結管、二酸化炭素供給連結管と酸化窒素供給連結管の一
方または双方とから、夫々前記ガス流量比率のO2
ス、空気またはN2 ガスそしてCO2 ガスとNOガスの
一方または双方のガスが得られるようにしたことを、そ
の内容としている。
【0016】請求項6に係る肺血流量の調節装置にあっ
ては、第1、第2の混合ガストータル流量を設定する混
合ガストータル流量設定値入力部と、第1、第2の所要
酸素濃度を設定する酸素濃度設定値入力部と、所要の二
酸化炭素濃度を設定する二酸化炭素濃度設定値入力部
と、所要の酸化窒素濃度を設定する酸化窒素濃度設定値
入力部と、上記のO2 ガスと空気またはN2 ガスに混入
すべき前記のCO2 ガスとNOガス中、その一方または
双方を選択する混合ガス種選択用入力部とを有する中央
処理装置が具備され、上記O2 ガスの導入される第1の
酸素用流量調節器が挿入介接された第1の酸素用移送管
の送出側と、空気またはN2 ガスの導入される第1の空
気または窒素ガス用流量調節器が挿入介接された第1の
空気または窒素用移送管の送出側と、CO2 ガスの導入
される二酸化炭素用流量調節器が挿入介接された二酸化
炭素用移送管の送出側とを、第1ガス混合器の入力側に
連結すると共に、当該第1ガス混合器の出力側には第1
混合ガス供給管を導出し、さらに、前記O2 ガスの導入
される第2の酸素用流量調節器が挿入介接される第2の
酸素用移送管の送出側と、前記空気またはN2 ガスの導
入される第2の空気または窒素用流量調節器が挿入介接
された第2の空気または窒素用移送管の送出側と、NO
ガスの導入される酸化窒素用流量調節器が挿入介接され
た酸化窒素用移送管の送出側とを、第2ガス混合器の入
力側に連結すると共に、当該第2ガス混合器の出力側に
は第2混合ガス供給管を導出し、前記中央処理装置によ
り、これに入力された混合ガストータル流量設定値と酸
素濃度設定値と、そして混合ガス種選択用入力によって
選択されたCO2 ガスの二酸化炭素濃度設定値とによっ
て、上記の夫々O2 ガス、空気またはN2 ガス、そして
CO2 ガスのガス流量混合比率を算定し、これに基づき
夫々第1の酸素用流量調節器と第1の空気または窒素用
流量調節器、そして二酸化炭素用流量調節器における各
ガス流量を制御することで、前記第1ガス混合器により
前記ガス流量混合比率の第1混合ガスが得られるように
し、さらに、当該中央処理装置により、これに入力され
た混合ガストータル流量設定値と酸素濃度設定値と、そ
して混合ガス種選択用入力によって選択されたNOガス
の酸化窒素濃度設定値とによって、上記の夫々O2
ス、空気またはN2 ガス、そしてNOガスのガス流量混
合比率を算定し、これに基づき夫々第2の酸素用流量調
節器と第2の空気または窒素用流量調節器、そして酸化
窒素用流量調節器における各ガス流量を制御すること
で、前記第2ガス混合器により前記ガス流量混合比率の
第2混合ガスが得られるようにしたことを特徴とする肺
血流量の調節装置を提供しようとしている。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る請求項1の技術内容
につき、図1に例示の肺血流量調節装置1Aにより以下
詳記すると、ガスボンベなどによる一酸化窒素供給源1
aからのNOガスは、圧力調整器1bを介して酸化窒素
用流量調節器1cに連結してあると共に、これまたガス
ボンベなどによる二酸化炭素供給源1dからのCO2
スは、圧力調整器1eを介して二酸化炭素用流量調節器
1fに連結されている。この際、院内配管を使用する場
合には、一酸化窒素供給源1aと二酸化炭素供給源1
d、そして、その圧力調整器1b、1eは病室外に設置
され、当該圧力調節装置1Aの置かれる病室内には、酸
化窒素用流量調節器1cと二酸化炭素用流量調節器1f
とだけが設置されることになる。
【0018】さらに、本発明では上記の酸化窒素用流量
調節器1cの出口側に酸化窒素供給管1gが、そして二
酸化炭素用流量調節器1fの出口側に二酸化炭素供給管
1hが夫々導出されており、さらに、当該両供給管1
g、1hは以下のように人工呼吸器1iに連結されてい
る。
【0019】上記人工呼吸器1iは既知の通り、その酸
素側ポート1jと圧縮空気側ポート1kとに、夫々O2
ガスと圧縮空気が吸気ガスとして流入されるようになっ
ており、1mは人工呼吸器回路を示し、これは吸気ライ
ン1nと呼気ライン1pそして患者用吸気口である分離
換気用気管内チューブ1qと1rとを具備している。本
発明ではこの一方である分離換気用気管内チューブ1r
に対し前説の酸化窒素供給管1gを、そして他方である
分離換気用気管内チューブ1qには二酸化炭素供給管1
hを夫々連結するのであり、これを用いるには、分離換
気用気管内チューブ1rに換気側肺aを、分離換気用気
管内チューブ1qには虚脱側肺を接続することになる。
従って、当該肺血流量調節装置1Aによるときは、分離
換気用気管内チューブを用いた側開胸手術時などにあっ
て、換気側肺aにNOを、虚脱側肺bにCO2 を投与す
るような治療に好適となる。
【0020】次に、図2に示した肺血流量調節装置1B
により、請求項2に係る技術内容につき以下説示する
と、上記の請求項1と同じく一酸化窒素供給源1a、圧
力調整器1bそして酸化窒素用流量調節器1cと、二酸
化炭素供給源1d、圧力調整器1eそして二酸化炭素用
流量調節器1fとが夫々連装されている。さらに、上記
の酸化窒素用流量調節器1cの出口側から導出した酸化
窒素導入管1sと、二酸化炭素用流量調節器1fの出口
側から導出した二酸化炭素導入管1tとを、三方バルブ
1uを介してガス混入管1vに連結するのであり、かく
して、このガス混入管1vに対して、NOガスまたはC
2 ガスの一方または双方を送流自在とする。
【0021】一方人工呼吸器1iは、図1によって、説
示の如く酸素側ボート1jと圧縮空気側ポート1kよ
り、夫々吸気ガスであるO2 ガスと空気が人工呼吸器回
路1mに流入されるが、この人工呼吸器回路1mの吸気
側に前記のガス混入管1vを連結部1wにて連結し、こ
のことで、三方バルブの操作により、人工呼吸器回路1
mの吸気ガス中に、NOガスかCO2 ガスの一方を酸化
窒素用流量調節器1c、二酸化炭素用流量調節器1fの
調節により所望ガス流量だけ吸入ガスとして混入させた
り、また必要に応じNOガスとCO2 ガスの双方を所要
ガス流量だけ混入させることができる。
【0022】さらに請求項3に係る図3の肺血流量調節
装置1Cについて詳記すると、中央処理装置CPUと酸
素用流量調節器2a、空気または窒素用流量調節器2
b、二酸化炭素用流量調節器2cそして酸化窒素用流量
調節器2dおよびガス混合器2eを主構成部材としてい
る。そして上記中央処理装置CPUには、混合ガストー
タル流量設定値入力部2fと、酸素濃度設定値入力部2
gと、二酸化炭素濃度設定値入力部2hと、そして酸化
窒素濃度設定値入力部2iと、さらに上記したO2 ガス
と空気またはN2 ガスに対して混入すべき、CO2 ガス
とNOガス中、その一方または双方を選択するための混
合ガス種選択用入力部2jとが具備されていて、中央処
理装置CPUの制御用出力ライン2kが、前記の酸素
用、空気または窒素用、二酸化炭素用、酸化窒素用であ
る各流量調節器2a、2b、2c、2dに接続されてい
る。
【0023】次に、上記酸素用流量調節器2aは、O2
ボンベとか病院内の酸素供給端栓を介して、O2 ガスが
流入される酸素用移送管2mに挿入介接されていると共
に、この酸素用移送管2mの送出側には、高い圧力の酸
素ガスが流入した際、これを自動的に放出する酸素用安
全弁2nが接続されており、さらに当該送出側の端部
は、前記ガス混合器2eの入力側に連結されている。
【0024】同様にして、前記の空気または窒素用流量
調節器2bは、これまた、空気または窒素ガスが、その
供給源より流入される空気または窒素用移送管2pに挿
入介接され、かつ当該空気または窒素用移送管2pの送
出側には、空気または窒素用安全弁2qが接続され、同
上送出側の端部はガス混合器2eの入力側に連結されて
いる。
【0025】さらに、上記と同要領にて、前記二酸化炭
素用流量調節器2cは、CO2 ボンベその他のCO2
給源より、CO2 ガスが流入される二酸化炭素用移送管
2rに挿入介接されていると共に、この二酸化炭素用移
送管2rの送出側には二酸化炭素用安全弁2sが接続さ
れ、同上送出側の端部は前記ガス混合器2eの入力側に
連結されている。さらに、この二酸化炭素用移送管2r
の送入側には、電磁式等による遮断弁2tが挿入介接さ
れており、これにより停電時にあって、中央処理装置C
PU等が稼動しないときに、CO2 ガスが流出されるの
を遮断できるようにしている。
【0026】さらに、本発明では前同様にして酸化窒素
用流量調節器2dが、NOボンベその他のNO供給源よ
り、NOガスが流入される酸化窒素用移送管2uに挿入
介接されていると共に、この酸化窒素用移送管2uの送
出側には酸化窒素用安全弁2vが接続され、同上送出側
の端部は前記ガス混合器2eの入力側に連結されてい
る。そして、この酸化窒素用移送管2uの送入側にも前
記の二酸化炭素用移送管2rの場合と同じく、遮断弁2
wが挿入介接されている。
【0027】次に、上記混合ガス供給器2eの出力側に
は、混合ガス供給管2e1 が導出され、図中2e2 はガ
ス混合器2e1 に挿入介接された混合ガス流量計を示
し、さらに、図示例にあって2xは表示器であって、前
記の混合ガストータル流量、酸素濃度、二酸化炭素濃
度、酸化窒素濃度の各設定入力部2f、2g、2h、2
iによる夫々の設定値を明示するだけでなく、上記混合
ガス供給管2e1 を流れる混合ガスにつき、そのO2
ス、CO2 ガスそしてNOガスの濃度を濃度計2yによ
って測知し、当該実測現在値を表示するようにしたもの
である。図中2x1と2x2 は夫々中央処理装置CPU
と表示器2x、そして当該表示器2xと濃度計2yとを
接続した夫々設定値表示用ラインと濃度表示用ラインを
示している。
【0028】上記構成による肺血流量調節装置1Cによ
るときは、中央処理装置CPUにおける混合ガストータ
ル流量設定値入力部2fによって、混合ガス供給管2e
1 における混合ガスの総流量を設定すると共に、酸素濃
度設定値入力部2gにて、所望のO2 濃度を設定し、さ
らに混合ガス種選択用入力部2jによって、CO2 ガス
とNOガス中、その一方または双方を選択し、これによ
りその一方のみを混入させようとするときは、二酸化炭
素濃度設定値入力部2hにより、所望のCO2濃度を設
定するか、酸化窒素濃度設定値入力部2iによりNOガ
スの濃度を特定し、双方を混入させようとするときは、
上記両濃度設定値入力部2h、2iにより夫々のガス濃
度を特定することになる。
【0029】上記の如き各種の設定を行うことにより、
その設定内容に対応してCO2 ガスとO2 ガスそして空
気またはN2 ガスのガス流量混合比率とか、NOガスと
2ガスそして空気またはN2 ガスのガス流量混合比率
とか、さらにはCO2 ガスとNOガスそしてO2 ガスお
よび空気またはN2 ガスのガス流量混合比率を、当該中
央処理装置CPUが算定することになり、これに基づい
て、前記の酸素用流量調節器2a、空気または窒素用流
量調節器2bそして二酸化炭素用流量調節器2cと酸化
窒素用流量調節器2dの一方または双方が、制御用出力
ライン2kを介して制御されることで、当該各ガス流量
が設定値通りに規制され、かくして、ガス混合器2eに
よって、前記算定のガス流量混合比率による混合ガス
が、混合ガス供給管2e1 から供与されることになる。
【0030】もちろん、上記の場合前述の如き設定の内
容に応じて、当該肺血流量調節装置1Cによるときは、
何れも中央処理装置CPUにより当該設定入力に応じた
自動的な算定がなされ、これにより、O2 ガスと空気ま
たはN2 ガスに、NOガスが混入されたり、またO2
スと空気またはN2 ガスにCO2 ガスが混合されたり、
さらにO2 ガスと空気またはN2 ガスにCO2 とNOガ
スとが混入されることで、何れの場合にも、算定したガ
ス流量混合比率による所望の混合ガスを、混合ガス供給
管2e1 から患者へ投与し得ることになる。
【0031】従って、図3に示されている通り、上記の
肺血流量調節装置1Cによって、人工呼吸を施行しない
自発呼吸を有する患者に対して適応させることができ、
この場合には、混合ガス供給管2e1 の端末に、陽圧呼
吸弁(PEEP弁)cを連結するようにし、当該混合ガ
ス供給管2e1 からは、順次リザーバーバッグdと患者
用マスクeを分岐状態となるよう連結すればよく、この
ようにすることで、当該患者用マスクeを用いて、所望
のCO2 混合ガス、NO混合ガス、そしてCO2 とNO
の混合ガスを直接患者の肺に投与することができる。
【0032】このため、例えば肺血流を増加させたいと
きは、通常の換気に必要なO2 、空気またはN2 の外
に、混合ガスとしてNOを加え、混合ガストータル流
量、O2ガス濃度、NOガス濃度を設定することで、N
Oガスを患者に投与でき、逆に肺血流を低減する場合に
は、混合ガス種としてCO2 を選択し、混合ガストータ
ル流量、O2 ガス濃度、CO2 ガス濃度を設定して、C
2 ガスを投与できることになり、さらに、混合ガス種
の選択によりNO、CO2 両ガスの同時投与による治療
をも行い得ることになる。
【0033】さらに、実際上、この肺血流量調節装置1
Cを製作するにあたっては、安全性や事故防止の観点等
から、以下の如き配慮を施すことが望ましい。すなわ
ち、前記の混合ガストータル流量設定値としては最大5
0l/minまで可変とし、O2 濃度については21%
〜100%、そしてCO2 濃度としては79%〜0%間
で調節できるようにするが、ここで酸素濃度低下防止機
構を付して、O2 濃度が21%を下回らないようにする
のが望ましい。しかし、使用目的によっては、かかる酸
素濃度低下防止機構は外してしまい、敢えて21%以下
のO2 濃度である混合ガスを供給することもある。この
ような場合にはO2 濃度調整範囲が0〜100%、CO
2 濃度調整範囲も0〜100%となる。
【0034】安全性確保の手段としては、停電時に内蔵
バッテリーによりアラーム機能を作動させたり、電源供
給の復帰時に速やかな通常動作に移れるよう前記設定値
のバックアップメモリーを具備させたり、さらに、O2
供給圧力が低下した際には、過剰なCO2 、NO、空気
もしくはN2 の投与される恐れが生ずるため、当該CO
2 、NOの供給を遮断するような安全機構を備えるよう
にすることも、実際上有効となる。
【0035】次に、請求項4については、図4に示した
肺血流量調節装置1Dによって説示すると、その基本構
成および原理は請求項3に係る図3のものと同じである
が、その相違するところは、ガス混合器3aの入力側
に、酸素用移送管2mと二酸化炭素用移送管2rおよび
酸化窒素用移送管2uの送出側だけが連結されており、
このガス混合器3aからは、混合ガス供給連結管3bが
導出され、空気または窒素用移送管2pの送出側には、
空気または窒素供給連結管3cが形成されている点であ
る。
【0036】ここで、図4にあって3dは、混合ガス供
給連結管3bに挿入介接の混合ガス流量計を示し、3e
は空気または窒素供給連結管3cに挿入介接のガス流量
計で、前記の濃度計2yは、混合ガス供給連結管3bの
みでなく、空気または窒素供給連結管3cにも接続され
ている。
【0037】上記のように構成した肺血流量調節装置1
Dを用いるには、中央処理装置CPUに対する諸設定値
を入力させることで、所望濃度のO2 とCO2 、O2
NO、そしてO2 とCO2 およびNOをもった混合ガス
が、所定の混合ガストータル流量だけ自動的に移送され
る点で、請求項3の場合と同じであるから、図4に示す
如く既知の人工呼吸器fにあって、これに付設されてい
る人工呼吸器側ブレンダgの酸素側ポートg1 と空気側
ポートg2 とに、夫々混合ガス供給連結管3bと空気ま
たは窒素供給連結管3cを連結してやれば、この際、F
iO値を100に設定することで(空気−酸素ブレンダ
のO2 濃度を100%として使用)、肺血流量調節装置
1Dにて前記の如く設定された濃度のCO2 混合ガス、
NO混合ガス、そしてCO2 とNOの混合ガスが人工呼
吸器fに供給され、人工呼吸器回路hの患者用吸気口h
1 より、その投与が行われることになる。
【0038】ここで、図5は図4と同じ肺血流量調節装
置1Dに他使用例を示しており、ここでは前同人工呼吸
器fに連結するが、人工呼吸側ブレンダgを使用しない
場合であって、このようなときは、混合ガス供給連結管
3bと空気または窒素供給連結管3cを夫々人工呼吸器
fにおけるガス入力部の酸素側ポートi1 と空気側ポー
トi2 とに接続すればよい。
【0039】次に、請求項5に係る図6に例示した肺血
流量調節装置1Eにつき以下説示する。ここでも基本的
構成と原理は請求項3、請求項4と相通ずる内容を有し
ているが、これらにつき説示した前記の構成と相違する
ところは、ガス混合器2e、3aが採択されておらず、
酸素用移送管2mの送出側が酸素供給連結管3fに連設
されているだけでなく、他の二酸化炭素用移送管2rと
酸化窒素用移送管2uそして空気または窒素用移送管2
pも、その送出側に夫々二酸化炭素供給連結管3g、酸
化窒素供給連結管3hそして空気または窒素供給連結管
3cが連装導出されていることである。
【0040】さらに、上記の二酸化炭素供給連結管3g
と酸化窒素供給連結管3hとは、図示例の場合両者を合
流させて合流供給管3iに連設するようにしてあり、従
って、この合流供給管3iからCO2 ガスとNOガスの
一方または双方が流出されることになる。ここで、同上
図にあって3j、3k、3mは、夫々酸素供給連結管3
fと二酸化炭素供給連結管3gそして酸素窒素供給連結
管3hに挿入介接のガス流量計を示しており、前説の濃
度計2yは、当該酸素、二酸化炭素、酸化窒素の各供給
連結管3f、3g、3hに夫々連結されている。
【0041】このようにして構成された肺血流量調節装
置1Eは、図6に明示の如く人工呼吸器fに対して、ま
ず、そのガス入力部における酸素側ポートi1 と空気側
ポートi2 とに、夫々酸素供給連結管3fと空気または
窒素供給連結管3cを接続する。さらに人工呼吸器fの
患者用吸気口h1 を有する人工呼吸器回路hには、図示
の如く合流供給管3iを連結したり、また夫々二酸化炭
素供給連結管3gと酸化窒素供給連結管3hとを各別に
連結したりして、CO2 ガスとNOガスの一方または双
方を、人工呼吸器回路hを流れる吸気用ガスとしてのO
2 ガスと空気またはN2 ガス中に混入させる。これによ
り、患者用吸気口h1 から、前述の如く所望の混合ガス
を、中央処理装置CPUにより自動的に調整された濃度
で投与することができる。
【0042】図7は請求項6に係る一実施例を示した肺
血流量調節装置1Fであり、この場合にも基本的な構成
と原理については、請求項3と請求項4の内容と相通ず
るところがあるものの、O2 ガスと空気またはN2 ガス
中にCO2 ガスとNOガスを混入し、この各混合ガスに
よる分離換気を行い得るようにし、図1につき説示した
ように虚脱側肺bと換気側肺aとに、夫々各別にCO2
ガスを含む混合ガスと、NO2 ガスを含む混合ガスを投
与しようとしている。
【0043】このため、図3の構成に比し基本的な相違
点となっているところは、同図に示された第1の酸素用
移送管2mと第1の空気または窒素用移送管2pに加え
て、第2の酸素用移送管4aと第2の空気または窒素用
移送管4bが増設され、また1つのガス混合器に代え
て、第1ガス混合器4cと第2ガス混合器4dを装備す
るようにしたことである。
【0044】そこで、上記の構成上における相違点に基
づき、中央処理装置CPUにあっては、その混合ガスト
ータル流量設定値入力部2fと酸素濃度設定値入力部2
gとが、CO2 混合ガスを得ようとするときと、NO混
合ガスを得ようとするときで、使いわけのできるように
した夫々第1、第2の混合ガストータル流量設定値を入
力でき、第1、第2の酸素濃度設定値を入力できるよう
に構成されている。
【0045】さらに、図3の構成に付した第2の酸素用
移送管4aには前述の第1の酸素用移送管2mと同様に
して、第2の酸素用流量調節器4eと第2の酸素用安全
弁4fが接続されていると共に、第2の空気または窒素
用移送管4bには、これまた前記第1の空気または窒素
用移送管2pと同じく、第2の空気または窒素用流量調
節器4gと第2の空気または窒素用安全弁4hが接続さ
れている。
【0046】そして、O2 ガスの導入される第1の酸素
用流量調節器2aが挿入介接された第1の酸素用移送管
2mの送出側と、空気またはN2 ガスの導入される第1
の空気または窒素用流量調節器2bが挿入介接された第
1の空気または窒素用移送管2pの送出側と、CO2
スが導入される二酸化炭素用流量調節器2cが挿入介接
された二酸化炭素用移送管2rの送出側とを、前記第1
ガス混合器4cの入力側に連結すると共に、この第1ガ
ス混合器4cの出力側には、第1混合ガス供給管4iを
導出し、これには第1混合ガス流量計4jが挿入介接さ
れている。
【0047】さらに、請求項6の場合には、これまたO
2 ガスの導入される前記第2の酸素用流量調節器4eを
有する第2の酸素用移送管4aの送出側と、空気または
2ガスの導入される第2の空気または窒素用流量調節
器4gを有する空気または窒素用移送管4bの送出側
と、さらにNOガスの導入される酸化窒素用流量調節器
2dを有する酸化窒素用移送管2uの送出側とを、第2
ガス混合器4dの入力側に連結すると共に、この第2ガ
ス混合器4dの出力側には、第2混合ガス供給管4kを
導出するのであり、これには第2混合ガス流量計4mが
挿入介接されている。ここで前記の濃度計2yは、第1
混合ガス供給管4iと第2混合ガス供給管4kとに接続
されている。
【0048】従って、この肺血流量調節装置1Fによる
ときは、前記の中央処理装置CPUにより、これに入力
された混合ガストータル流量設定値と酸素濃度設定値
と、そして混合ガス種選択用入力によって選択されたC
2 の二酸化炭素濃度設定値とにより、上記夫々O2
ス、空気またはN2 ガス、そしてCO2 ガスのガス流量
混合比率が算定される。この算定に基づき、夫々第1の
酸素用流量調節器2aと第1の空気または窒素用流量調
節器2b、そして二酸化炭素用流量調節器2cにおける
各ガス流量が制御されることで、第1ガス混合器4cに
より、前記のガス流量混合比率の第1混合ガスが得られ
ることになる。
【0049】一方、同上中央処理装置CPUにより、こ
れに入力された混合ガストータル流量設定値と酸素濃度
設定値と、そして混合ガス種選択用入力によって選択さ
れたNOガスの酸化窒素濃度設定値とによって、上記の
夫々O2 ガス、空気またはN2 ガス、そしてNOガスの
ガス流量混合比率が自動的に算定される。このことに基
づき夫々第2の酸素用流量調節器4eと第2の空気また
は窒素用流量調節器4gそして酸化窒素用流量調節器2
dにおける各ガス流量が制御され、前掲第2ガス混合器
4dにより前記の流量混合比率の第2混合ガスが得られ
ることになる。
【0050】従って、図7に示す如くCO2 ガスを通常
5%前後の濃度とした第1混合ガスを、第1混合ガス供
給管4iから、分離換気用気管内チューブを用いた側開
胸手術時にあって、開胸側である虚脱した肺、すなわち
虚脱側肺bに吸入させ、換気側肺aに対しては、NOガ
スを含む第2混合ガスを第2混合ガス供給管4kから吸
入させることができる。このような処理により、虚脱側
肺bの血流がCO2 により減少し、換気側肺aの血流が
NOによって増加することとなり、この結果、虚脱側肺
bの血流を下側の換気側肺aにシフトさせ、換気血流不
均等による低酸素血症を予防または改善することが可能
となる。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるから、
請求項1にあっては一酸化窒素供給源とその流量調節
器、二酸化炭素供給源とその流量調節器を、夫々人工呼
吸器と適切に連結して構成したので、簡易な構成により
虚脱側肺と換気側肺への夫々CO2 混合ガス、NO混合
ガスを投与する治療を容易に実施することができる。
【0052】請求項2の場合には、請求項1の構成に三
方コックを適切に付加したので、CO2 混合ガスとNO
混合ガスの一方または双方を人工呼吸器回路に混入させ
ることができ、これまた簡潔にして安価な構成により、
患者の病状に応じて、CO2混合ガスでも、NO混合ガ
スでも、またCO2 とNOによる混合ガスでも、簡易迅
速にこれを選定して投与でき、望ましい治療を行うこと
ができる。
【0053】請求項3にあっては、人為的にCO2 ガス
やNOガスの濃度を調節するのではなく、中央処理装置
に設けられら各種の設定値入力部を操作することで、O
2 ガスと空気またはN2 ガスに対し、選択的にCO2
スやNOガスの一方または双方を、自動的な算定結果に
よるガス流量混合比率によって、ガス混合器から混合ガ
ス供給管を介して供与することができ、この結果煩雑な
操作なしに精度の高いガス濃度の混合ガスを定常的に流
出することができる。従って、当該請求項3によるとき
は、自発呼吸を有する患者に対する当該混合ガスの直接
吸入に供して好適である。
【0054】さらに、請求項4では、上記請求項3の如
く、すべてのガスをガス混合器により混合するのではな
く、O2 ガスそしてCO2 ガスとNOガスの一方または
双方だけをガス混合器で混合し、残余の空気またはN2
ガスは単独に供与可能としたので、各種の人工呼吸器に
連結しての使用が容易となる。
【0055】請求項5の場合には、上記の如きガス混合
器を用いることなく、各ガスを夫々分離状態で供給可能
としたから、人工呼吸器に連結する際、その人工呼吸器
回路に対して、CO2 とNOの一方または双方を混入さ
せるといった患者への投与をも行うことができることに
なる。また、NO等の反応性の高いガスを使用する場
合、ガス混合器内にて当該ガスがO2 ガス等の異種ガス
と接触することがなくなり、患者への投与口直前にてO
2 ガス等の異種ガスと混合される構成とすることができ
るため、二酸化窒素等の有害な反応生成物が生体へ吸入
されるのを低減することができる。
【0056】そして、請求項6の場合にあっては、前記
請求項3や請求項4に比し、さらに第2の酸素用移送管
と、第2の空気または窒素用移送管を増設し、第1ガス
混合器と第2ガス混合器を設置するようにしたので、中
央処理装置による諸設定値の入力によって、第1ガス混
合器からはO2 ガスと空気または窒素ガスにCO2 ガス
を混入した高精度の第1混合ガスを自動的に供与でき、
第2ガス混合器からはO2 ガスと空気または窒素ガスに
NOガスを混入した高精度の第2混合ガスを自動的に供
与できるから、請求項1の場合に比して最も望ましいガ
ス濃度の第1、第2混合ガスを、簡易に夫々虚脱側肺と
換気側肺とに吸入させることができる。
【0057】従って、実際上本発明に係る肺血液量の調
節装置としては、チアノーゼ性心疾患患者の周術期管理
用として、特に姑息手術施行時に、肺/体血流比の急激
な変化に対して、その改善を目的として補助的に用いる
ことができる。たとえば、肺血流減少例に対して施行さ
れる体肺動脈短絡手術後、肺の状態の改善と共に肺/体
血流比が著しく増加する症例があるが、かかる場合CO
2 吸入を行うことにより、肺血流の増加を緩和すること
が可能となる。チアノーゼ性心疾患患者(右→左短絡)
にあっては、肺血流の低下している症例(ファロー四徴
症等)が適応となり、肺血流を増加させるための体肺動
脈短絡手術(Blalock Taussig手術が代
表的)を初めとする姑息手術の周術期において肺血流量
の調節手段として、CO2 の投与が有効となる。近年、
この肺血管床の少ない症例の根治手術に向けての予備段
階として、太めの人工血管を用いて体肺動脈短絡手術が
施行される傾向がある。この場合、手術中に術野の展開
のために圧迫されて痛んでいた肺が、術後回復するに従
い、体肺動脈短絡血管を通して流れる血流量が増加し、
心機能が追従できなくなる場合が少なくない。かかる場
合、再び肺血流量が減少することによる心負荷の軽減が
生じるまでの間、肺血流量低減を目的としたCO2 の吸
入が有効となる。この場合、投与期間としては、術後3
〜4日程度がめどとなる。
【0058】また、大動脈弓を含めた、左心不全の姑息
手術時にも同様に、体肺動脈短絡血管の血流量が急激に
増加し、心不全を来たすことが多い。このような症例
も、CO2 の吸入療法の適応となる。投与期間として
は、術後翌日〜数日がめどとなる。非チアノーゼ性心疾
患患者(左→右短絡)においては、肺血流量が極度に増
加している症例が適応となり、根治術施行までの応急処
理としてCO2 の吸入が有効となる。一般に、太い動脈
幹開存や大きな心室中隔欠損を有する症例では、乳幼児
早期から心不全に陥ることが多い。このような場合、心
不全に陥る前に緊急手術が必要となる場合が多く、術前
の状態において、肺血流量を減少させておく目的で、C
2 の吸入を行うことが有効である。また、チアノー
ゼ、非チアノーゼを問わず、肺血流量増加症例の根治術
後に急激な肺血管抵抗の上昇により、循環不全を来すこ
とが多い。このような症例は、肺高血圧クリーゼと呼ば
れ、NOの吸入により状態の改善が可能となる。上記の
ごとく、特に開胸術中、または、その前後において、本
発明に係る肺血流の調節装置を用いた肺血流の調整は臨
床的意義が大きいが、むしろ非開胸術施工時などにおい
ても、循環動態の改善のため、本発明に係る装置を使用
することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係る肺血流量の調節装置を
示した配管構成図である。
【図2】本発明の請求項2に係る同上装置の配管構成図
である。
【図3】本発明の請求項3に係る同上装置の一使用状態
を示す配管結線構成図である。
【図4】本発明の請求項4に係る同上装置の一使用状態
を示す配管結線構成図である。
【図5】本発明の図4に係る同上装置の他使用状態を示
した配管結線構成図である。
【図6】本発明の請求項5に係る同上装置の一使用状態
を示す配管結線構成図である。
【図7】本発明の請求項6に係る同上装置の一使用状態
を示す配管結線構成図である。
【符号の説明】
1a 一酸化窒素供給源 1b 圧力調整器 1c 酸化窒素用流量調節器 1d 二酸化炭素供給源 1e 圧力調整器 1f 二酸化炭素用流量調節器 1g 一酸化窒素供給管 1h 二酸化炭素供給管 1i 人工呼吸器 1m 人工呼吸器回路 1n 吸気ライン 1p 呼気ライン 1s 酸化窒素導入管 1t 二酸化炭素導入管 1u 三方バルブ 1v ガス混入管 1w 連結部 2a 酸素用流量調節器 2b 空気または窒素用流量調節器 2c 二酸化炭素用流量調節器 2d 酸化窒素用流量調節器 2e ガス混合器 2e1 混合ガス供給管 2f 混合ガストータル流量設定値入力部 2g 酸素濃度設定値入力部 2h 二酸化炭素濃度設定値入力部 2i 酸化窒素濃度設定値入力部 2j 混合ガス種選択用入力部 2m 酸素用移送管 2p 空気または窒素用移送管 2r 二酸化炭素用移送管 2u 酸化窒素用移送管 3a ガス混合器 3b 混合ガス供給連結管 3c 空気または窒素供給連結管 3f 酸素供給連結管 3g 二酸化炭素供給連結管 3h 酸化窒素供給連結管 4a 第2の酸素用移送管 4b 第2の空気または窒素用移送管 4c 第1ガス混合器 4d 第2ガス混合器 4e 第2の酸素用流量調節器 4g 第2の空気または窒素用流量調節器 4i 第1混合ガス供給管 4k 第2混合ガス供給管 CPU 中央処理装置

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一酸化窒素供給源からのNOガスを、順
    次圧力調整器と酸化窒素用流量調節器を介して導入する
    酸化窒素供給管と、二酸化炭素供給源からのCO2 ガス
    を、順次圧力調整器と二酸化炭素用流量調節器を介して
    導入する二酸化炭素供給管と、酸素と圧縮空気が吸気ガ
    スとして供与される人工呼吸器とを具備し、当該人工呼
    吸器の人工呼吸器回路にあって、その患者用吸気口を備
    えた吸気ラインに、前記一酸化窒素供給管を連結すると
    共に、前記二酸化炭素供給管が連結されていることを特
    徴とする肺血流量の調節装置。
  2. 【請求項2】 一酸化窒素供給源からのNOガスを、順
    次圧力調整器と酸化窒素用流量調節器を介して導入する
    酸化窒素導入管と、二酸化炭素供給源からのCO2 ガス
    を、順次圧力調整器と二酸化炭素用流量調節器を介して
    導入する二酸化炭素導入管とを、三方バルブを介してガ
    ス混入管に連結することで、当該ガス混入管へNOガス
    とCO2 ガスの一方または双方を流通自在とし、かつ、
    酸素と圧縮空気が吸気ガスとして供与される人工呼吸器
    における人工呼吸器回路の吸気ラインに、前記のガス混
    入管が連結されていることを特徴とする肺血流量の調節
    装置。
  3. 【請求項3】 所要の混合ガストータル流量を設定する
    混合ガストータル流量設定値入力部と、所要の酸素濃度
    を設定する酸素濃度設定値入力部と、所要の二酸化炭素
    濃度を設定する二酸化炭素濃度設定値入力部と、所要の
    酸化窒素濃度を設定する酸化窒素濃度設定値入力部と、
    上記のO2 ガスと空気またはN2 ガスに混入すべき前記
    のCO2 ガスとNOガス中、その一方または双方を選択
    する混合ガス種選択用入力部とを有する中央処理装置が
    具備され、上記O2 ガスの導入される酸素用流量調節器
    が挿入介接された酸素用移送管の送出側と、空気または
    2 ガスの導入される空気または窒素用流量調節器が挿
    入介接された空気または窒素用移送管の送出側と、CO
    2 ガスの導入される二酸化炭素用流量調節器が挿入介接
    された二酸化炭素用移送管の送出側と、NOガスの導入
    される酸化窒素用流量調節器が挿入介接された酸化窒素
    用移送管の送出側とを、何れもガス混合器の入力側に連
    結すると共に、当該ガス混合器の出力側には混合ガス供
    給管を導出し、前記中央処理装置により、これに入力さ
    れた混合ガストータル流量設定値と酸素濃度設定値と、
    そして混合ガス種選択用入力によって選択されたCO2
    ガスとN2 ガス中その一方または双方の二酸化炭素濃度
    設定値と酸化窒素濃度設定値とによって、上記の夫々O
    2 ガス、空気またはN2 ガス、CO2 ガスとNOガスの
    一方または双方のガス流量混合比率を算定し、これに基
    づき夫々酸素用流量調節器、空気または窒素用流量調節
    器、二酸化炭素用流量調節器と酸化窒素用流量調節器の
    一方または双方における各ガス流量を制御することで、
    前記ガス混合器により前記ガス流量混合比率の混合ガス
    が得られるようにしたことを特徴とする肺血流量の調節
    装置。
  4. 【請求項4】 所要の混合ガストータル流量を設定する
    混合ガストータル流量設定値入力部と、所要の酸素濃度
    を設定する酸素濃度設定値入力部と、所要の二酸化炭素
    濃度を設定する二酸化炭素濃度設定値入力部と、所要の
    酸化窒素濃度を設定する酸化窒素濃度設定値入力部と、
    上記のO2 ガスと空気またはN2 ガスに混入すべき前記
    のCO2 ガスとNOガス中、その一方または双方を選択
    する混合ガス種選択用入力部とを有する中央処理装置が
    具備され、上記O2 ガスの導入される酸素用流量調節器
    が挿入介接された酸素用移送管の送出側と、CO2 ガス
    の導入される二酸化炭素用流量調節器が挿入介接された
    二酸化炭素用移送管の送出側と、NOガスの導入される
    酸化窒素用流量調節器が挿入介接された酸化窒素用移送
    管の送出側とを、何れもガス混合器の入力側に連結する
    と共に、当該ガス混合器の出力側には混合ガス供給連結
    管を導出し、前記空気またはN2 ガスの導入される空気
    または窒素用流量調節器が挿入介接された空気または窒
    素用移送管の送出側には、空気または窒素供給連結管を
    形成し、さらに前記中央処理装置により、これに入力さ
    れた混合ガストータル流量設定値と酸素濃度設定値と、
    そして混合ガス種選択用入力によって選択されたCO2
    ガスとN2 ガス中その一方または双方の二酸化炭素濃度
    設定値と酸化濃度設定値とによって、上記の夫々O2
    ス、空気またはN2 ガス、CO2 ガスとNOガスの一方
    または双方のガス流量比率を算定し、これに基づき夫々
    酸素用流量調節器、空気または窒素用流量調節器、二酸
    化炭素用流量調節器と酸化窒素用流量調節器の一方また
    は双方における各ガス流量を制御することで、前記ガス
    混合器と空気または窒素供給管とから、夫々前記ガス流
    量比率のO2 ガス、CO2 ガスとNOガスの一方または
    双方との混合ガスおよび空気またはN2 ガスが得られる
    ようにしたことを特徴とする肺血流量の調節装置。
  5. 【請求項5】 所要の混合ガストータル流量を設定する
    混合ガストータル流量設定値入力部と、所要の酸素濃度
    を設定する酸素濃度設定値入力部と、所要の二酸化炭素
    濃度を設定する二酸化炭素濃度設定値入力部と、所要の
    酸化窒素濃度を設定する酸化窒素濃度設定値入力部と、
    上記のO2 ガスと空気またはN2 ガスに混入すべき前記
    のCO2 ガスとNOガス中、その一方または双方を選択
    する混合ガス種選択用入力部とを有する中央処理装置が
    具備され、上記O2 ガスの導入される酸素用流量調節器
    が挿入介接された酸素用移送管の送出側には、酸素供給
    連結管を形成し、CO2 ガスの導入される二酸化炭素用
    流量調節器が挿入介接された二酸化炭素用移送管の送出
    側には、二酸化炭素供給連結管を形成し、NOガスの導
    入される酸化窒素用流量調節器が挿入介接された酸化窒
    素用移送管の送出側には、酸化窒素供給連結管を形成
    し、前記の空気または窒素ガスの導入される空気または
    窒素用流量調節器が挿入介接された空気または窒素用移
    送管の送出側には、空気または窒素供給連結管を形成
    し、さらに、前記中央処理装置により、これに入力され
    た混合ガストータル流量設定値と酸素濃度設定値と、そ
    して混合ガス種選択用入力によって選択されたCO2
    スとN2 ガス中その一方または双方の二酸化炭素濃度設
    定値と酸化濃度設定値とによって、上記の夫々O2
    ス、空気またはN2 ガス、CO2 ガスとNOガスの一方
    または双方のガス流量比率を算定し、これに基づき夫々
    酸素用流量調節器、空気または窒素用流量調節器、二酸
    化炭素用流量調節器と酸化窒素用流量調節器の一方また
    は双方における各ガス流量を制御することで、前記の酸
    素供給連結管、空気または窒素供給連結管、二酸化炭素
    供給連結管と酸化窒素供給連結管の一方または双方とか
    ら、夫々前記ガス流量比率のO2 ガス、空気またはN2
    ガスそしてCO2 ガスとNOガスの一方または双方のガ
    スが得られるようにしたことを特徴とする肺血流量の調
    節装置。
  6. 【請求項6】 第1、第2の混合ガストータル流量を設
    定する混合ガストータル流量設定値入力部と、第1、第
    2の所要酸素濃度を設定する酸素濃度設定値入力部と、
    所要の二酸化炭素濃度を設定する二酸化炭素濃度設定値
    入力部と、所要の酸化窒素濃度を設定する酸化窒素濃度
    設定値入力部と、上記のO2 ガスと空気またはN2 ガス
    に混入すべき前記のCO2 ガスとNOガス中、その一方
    または双方を選択する混合ガス種選択用入力部とを有す
    る中央処理装置が具備され、上記O2 ガスの導入される
    第1の酸素用流量調節器が挿入介接された第1の酸素用
    移送管の送出側と、空気またはN2 ガスの導入される第
    1の空気または窒素ガス用流量調節器が挿入介接された
    第1の空気または窒素用移送管の送出側と、CO2 ガス
    の導入される二酸化炭素用流量調節器が挿入介接された
    二酸化炭素用移送管の送出側とを、第1ガス混合器の入
    力側に連結すると共に、当該第1ガス混合器の出力側に
    は第1混合ガス供給管を導出し、さらに、前記O2 ガス
    の導入される第2の酸素用流量調節器が挿入介接される
    第2の酸素用移送管の送出側と、前記空気またはN2
    スの導入される第2の空気または窒素用流量調節器が挿
    入介接された第2の空気または窒素用移送管の送出側
    と、NOガスの導入される酸化窒素用流量調節器が挿入
    介接された酸化窒素用移送管の送出側とを、第2ガス混
    合器の入力側に連結すると共に、当該第2混合器の出力
    側には第2混合ガス供給管を導出し、前記中央処理装置
    により、これに入力された混合ガストータル流量設定値
    と酸素濃度設定値と、そして混合ガス種選択用入力によ
    って選択されたCO2 ガスの二酸化炭素濃度設定値とに
    よって、上記の夫々O2 ガス、空気またはN2 ガス、そ
    してCO2 ガスのガス流量混合比率を算定し、これに基
    づき夫々第1の酸素用流量調節器と第1の空気または窒
    素用流量調節器、そして二酸化炭素用流量調節器におけ
    る各ガス流量を制御することで、前記第1ガス混合器に
    より前記ガス流量混合比率の第1混合ガスが得られるよ
    うにし、さらに、当該中央処理装置により、これに入力
    された混合ガストータル流量設定値と酸素濃度設定値
    と、そして混合ガス種選択用入力によって選択されたN
    Oガスの酸化窒素濃度設定値とによって、上記の夫々O
    2 ガス、空気またはN2 ガス、そしてNOガスのガス流
    量混合比率を算定し、これに基づき夫々第2の酸素用流
    量調節器と第2の空気または窒素用流量調節器、そして
    酸化窒素用流量調節器における各ガス流量を制御するこ
    とで、前記第2ガス混合器により前記ガス流量混合比率
    の第2混合ガスが得られるようにしたことを特徴とする
    肺血流量の調節装置。
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