JP2879298B2 - 適応後処理フィルタ - Google Patents
適応後処理フィルタInfo
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Description
とに直交変換しその係数を量子化して符号化伝送する符
号化装置の復号化画像において、量子化雑音のため生じ
るブロック歪を目だたなくするための適応後処理フィル
タに関する。
て、予測誤差信号をDCT(Discrete Cosine Transfer)
等で直交変換符号化し、その変換係数を伝送ビットレー
トが一定となるように量子化の特性を切り替えて符号化
伝送するものがある。
合、発生情報量をおさえるために量子化特性を粗くし、
かつ高次の予測係数を送信しないようにして発生情報量
を押さえる。このため粗く量子化された場合、受信側で
符号化して再生された画像信号には画面上で量子化の粗
さによるブロックの歪が目につくことになり、画質劣化
が発生した。
て、図3に示すブロック境界適応フィルタがある。この
フィルタでは、ブロックの境界において不連続な境界が
ある場合には、不連続の様子に応じてフィルタの係数を
変えて、境界部の画像信号に対してフィルタリングを行
って、ブロック境界の歪を少なくする。
号器1で復号化された画像信号は、境界状態検出回路1
2で、例えば8×8のブロックの縦または横の境界部分
において、前後または上下に2サンプルづつの画素に対
して、その境界で連続する4サンプルの信号波形の変化
の様子を見て境界のブロック歪の有無の状態検出を行
う。
た場合には、その部分のブロック境界はブロック歪があ
ると見なし、ブロック境界フィルタ13において境界の
画素の画像信号に対して、水平方向または垂直方向に3
タップ程度の低域通過型フィルタ(LPF)が直接加え
られブロック歪が除かれる。
境界の信号波形の不連続の様子の強弱によってフィルタ
の係数を変え、帯域制限の特性を強くしたり弱くしたり
する。切り替え回路14では、ブロックの境界を選択
し、これによって境界部分についてのみブロック境界フ
ィルタで局所的な平滑化を行ってブロック歪の軽減をは
かっている。
つきやすいのは、低域の周波数成分の方であり、8×8
のブロックの直流成分が隣接する境界で異なる場合によ
り目につくことになる。
して直接フィルタで帯域制限するため、ブロック歪を除
くためにタップ数を多くして帯域制限特性の強いLPF
を加えると、画像信号がぼけることになる 一方、弱い
特性のLPFでは歪が充分除けない。
8のブロックに対して3タップ程度のフィルタであり、
高域成分のブロック境界歪はある程度取り除くことがで
きても、一番目につきやすい8×8のブロックの直流成
分のブロック歪は充分に取り除くことができない。
フィルタは、画像信号をブロック単位に直交変換する符
号化を用いてデータ圧縮符号化された画像信号を復号化
する復号器からの復号化された画像信号の復号信号に対
してブロック単位の画素の直流成分を得て、ブロック単
位の画素全部を得られた直流成分に置き換えて直流成分
信号を得る手段と、復号信号から直流成分信号を減算し
て高域成分信号を出力する手段と、復号器から得られた
変換符号化のブロックサイズとブロックごとの量子化特
性の情報を用いて適応的に帯域制限特性を切り替え制御
する制御手段と、ブロックサイズが大きく量子化特性の
ステップサイズが粗く、変換信号の高域成分が制限され
た量子化特性の場合は、より狭い周波数帯域の空間フィ
ルタ特性を選択して直流成分信号を帯域制限するフィル
タ手段と、帯域制限された直流成分信号と高域成分信号
とを加算してブロック歪を減少させた画像信号を得る手
段とを有することを特徴とする。
て説明する。
である。復号器1に入力される信号は、送信側(図示せ
ず)で画像信号をフレーム間符号化した予測誤差信号を
DCTして変換係数を適応的に量子化して符号化された
信号である。
れた予測誤差信号に対して復号化が行われて画像信号が
復号化される。画像信号は、直流西部信号分離回路3お
よび遅延回路7を介して、減算器5へ送られる。また、
画面上の8×8のブロックの境界を示す信号が制御回路
2へ送られる。
×8のブロックの直流成分を求め、8×8のブロック内
のすべての画素について、求められた直流成分の値を直
流成分信号として出力する。
としては、8×8の全画素の値を加算して平均値を求め
る。減算器5では、遅延回路7を介して供給された画像
信号からブロックごとの直流成分信号が画素ごとに減算
されて交流成分が求められる。求められた交流成分は、
遅延回路8を介して、加算器6へ供給される。
ごとの直流成分信号を充分に平滑化する2次元のLPF
である。8×8のブロックごとの直流成分信号はブロッ
クごとにサンプリングされたと等価であり、画素ごとの
標本化に比べ縦および横とも1/8の信号帯域が含まれ
ることになる。
化による補間で折り返し歪を充分に取り除いてブロック
境界を充分に平滑化するために、帯域制限フィルタ4
は、縦および横の方向に帯域1/8を各々程度に制限す
るLPFの特性を有しており、帯域制限を行った信号を
出力する。
数の−4次から4次までの係数が(1,2,2,2,
2,2,2,2,1)であるトランスバーサル型のフィ
ルタ特性がある。縦方向に同じ特性を用いるとすると、
1ライン遅延ごとの係数が同じ値のトランスバーサルフ
ィルタで構成できる。2次元の帯域制限フィルタは、縦
と横が独立であるとすれば、縦と横の特性の積となり簡
単に構成できる。他の例として、係数が(1,2,2,
2,1)では1/4に、(1,2,1)では1/2に帯
域制限できる。
直流成分信号は加算器6へ供給され、減算器5からの交
流成分信号と加算して画素ごとの画像信号を出力する。
回路からの制御信号に応じて帯域制限の特性を切り替え
る方法もある。視覚的に画像内容が複雑なところがあ
り、変化が少ない平坦部の方がブロック歪が目につきや
すくなるので、画像内が平坦であるかを検出し、平坦部
であるときはLPFの通過帯域幅を狭くし、複雑な部分
であるときは広くする。
DCT係数を量子化する特性がその中でも特に直流に近
い成分の特性が粗くなる場合があるので、量子化特性が
粗い場合は、帯域制限フィルタの通過帯域幅を狭くし、
細かい場合は帯域を広くする。量子化の粗さは伝送側か
ら送られてくる量子化のモード信号から、画面が複雑か
はDCT係数の量子化のビット配分や、係数値から得ら
れるかまたは再生された画像信号から検出して得ること
ができ、制御回路2ではこれらをもとにフィルタ特性の
切り替え制御を行う。これらの特性切り替えは、連続性
を保つためには帯域幅の異なる多くの特性を備えてお
き、次第に広くまたは狭く変化させる方がより自然な画
像が得られる。
は、8×8のブロック歪だけでなく、4×4のブロック
歪も目立つ場合の構成方法である。第1段のフィルタ1
0では8×8のブロックについてブロック歪の除去を行
い、第2段のフィルタ20では4×4のブロックについ
てブロック歪の除去を行う。第1段のフィルタ10は、
図1に示した第一の実施例と同じように動作する。
る。直流成分分離回路23は、4×4のブロックについ
て直流成分を求めてブロックの画素ごとの直流成分信号
を得る。帯域制限フィルタ24は、4×4のブロックの
直流成分信号のブロック歪を除去する2次元の帯域制限
フィルタである。制御回路22からの制御信号に応じ、
帯域制限特性が切り替え制御される。これにより、4×
4のブロック歪まで、解像度を犠牲にすることなく、減
少させることができる。
換等も有効である。画像信号は、符号化伝送された画像
信号に限らず、一般的に直交変換によるブロック歪を有
する復号信号に対してブロック歪を軽減するのに有効で
ある。符号化の方式によっては、直流成分を復号信号か
ら得るのではなく、復号器における復号化の過程から直
接得ることもできる。
は、直流成分と高域成分をブロックごとに分離して、直
流成分信号に対して歪を取るための帯域制限フィルタを
設けることによって、画像の解像度を劣化させることな
く、ブロック歪を減少させることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 画像信号をブロック単位に直交変換する
符号化を用いてデータ圧縮符号化された画像信号を復号
化する復号器からの復号化された画像信号の復号信号に
対してブロック単位の画素の直流成分を得て、ブロック
単位の画素全部を得られた直流成分に置き換えて直流成
分信号を得る手段と、 復号信号から直流成分信号を減算して高域成分信号を出
力する手段と、 復号器から得られた変換符号化のブロックサイズとブロ
ックごとの量子化特性の情報を用いて適応的に帯域制限
特性を切り替え制御する制御手段と、 ブロックサイズが大きく量子化特性のステップサイズが
粗く、変換信号の高域成分が制限された量子化特性の場
合は、より狭い周波数帯域の空間フィルタ特性を選択し
て直流成分信号を帯域制限するフィルタ手段と、 帯域制限された直流成分信号と高域成分信号とを加算し
てブロック歪を減少させた画像信号を得る手段とを有す
ることを特徴とする適応後処理フィルタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の適応後処理フィルタを複
数段縦続接続したことを特徴とする適応後処理フィル
タ。 - 【請求項3】 前記縦続接続された複数段の適応後処理
フィルタにおいて処理されるブロックサイズが互いに異
なることを特徴とする請求項2記載の適応後処理フィル
タ。
Priority Applications (1)
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JP28484293A JP2879298B2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 適応後処理フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28484293A JP2879298B2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 適応後処理フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07143483A JPH07143483A (ja) | 1995-06-02 |
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ID=17683734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28484293A Expired - Fee Related JP2879298B2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 適応後処理フィルタ |
Country Status (1)
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-
1993
- 1993-11-15 JP JP28484293A patent/JP2879298B2/ja not_active Expired - Fee Related
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