JP2878638B2 - 断熱成形体の製造方法 - Google Patents

断熱成形体の製造方法

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JP2878638B2
JP2878638B2 JP8045480A JP4548096A JP2878638B2 JP 2878638 B2 JP2878638 B2 JP 2878638B2 JP 8045480 A JP8045480 A JP 8045480A JP 4548096 A JP4548096 A JP 4548096A JP 2878638 B2 JP2878638 B2 JP 2878638B2
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和彦 石山
修治 菊田
佳明 長沢
幸雄 表
恭裕 山本
隆史 中道
友治 池崎
進 水越
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Taisei Corp
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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Taisei Corp
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general
    • F16L59/04Arrangements using dry fillers, e.g. using slag wool which is added to the object to be insulated by pouring, spreading, spraying or the like

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業廃棄物として廃棄
される無機繊維性断熱材を有効利用して断熱成形体を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建物の断熱材として、或いは
工業用炉の断熱材としてロックウールやグラスウール等
の無機繊維を使用した断熱材が広く使用されている。こ
れらは多くの場合、単に無機繊維をマット状としたブラ
ンケットの形態、或いはフェノール樹脂等の有機バイン
ダーで板状に成形したフェルトの形態で用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
断熱材は、老朽のために取り外した後、或いは建物の解
体に伴って取り外した後は、単に産業廃棄物として廃棄
されている。しかしながら、最近、産業廃棄物の削減が
要求されており、断熱材についても同様に廃棄をしない
ように要望されている。そこで、産業廃棄物として発生
する無機繊維性断熱材を有効利用することが望まれてい
るが、今だに適当な方法が見つかっていないのが現状で
ある。
【0004】本発明はかかる要望に基づいてなされたも
ので、無機繊維性断熱材の廃材を有効利用して、断熱成
形体を製造する方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成すべく検討の結果、産業廃棄物として廃棄される
無機繊維性断熱材の廃材を解繊機にかけて繊維長が平均
40〜50mm程度となるように解繊し、微細な繊維状
あるいは複数本の繊維が接着した塊状にほぐし、次に解
繊した断熱材中に、全体としての比重を小さくして空隙
を多くし、断熱効果を高め、かつ繊維間の絡み合いを多
くして保形性を高めるため新しい無機繊維を混合して綿
状とし、バインダーを混合して、成形プレスで乾燥させ
成形することを特徴とする断熱成形体の製造方法
【0006】を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明方法に使用する廃材としては、無機繊維を使
用した断熱材であれば任意であり、フェルト、ブランケ
ット、ワイヤーで縫い合わせたもの等任意である。これ
らの廃材を解繊機にかけて解繊し、微細な繊維状或いは
複数本の繊維が接着した塊状にほぐす。この際の解繊の
程度としては、繊維長が平均40〜50mm程度となる
ように選定される。この程度の繊維長となるように解繊
すると、繊維の大きい固まりがなくなり、全体が比較的
均質な状態となり、無機繊維を良好に混合可能となる。
なお、解繊処理される廃材の中に針金等の金属が混合し
ていても、解繊時に切断されて、比較的短い繊維となる
ので、支障はない。
【0008】次に解繊した断熱材中に新しい無機繊維を
混合して綿状とする。ここで、新しい無機繊維を混合す
るのは、全体としての比重を小さくして空隙を多くし、
断熱効果を高めるため、及び繊維間の絡み合いを多くし
て保形性を高めるためである。このため、使用する無機
繊維としては、繊維長が比較的長い繊維が選定される。
ただし、繊維長が長くなり過ぎると、混合が困難とな
る。これらを勘案して、通常、繊維長が10〜100m
m程度のものが、好ましくは40〜50mmのものが使
用される。新しい無機繊維の材質としては、ロックウー
ル、ガラスウール、セラミック繊維等任意であるが、中
でもセラミック繊維が耐熱性が大きく且つ強度が大きい
ので好ましい。無機繊維の繊維径としては、特に限定さ
れず、入手可能なものを適宜使用すればよいが、細い方
が繊維間の絡み合いを多くすることができ、且つ比重を
小さくできるので好ましい。例えば、セラミック繊維を
用いる場合には、繊維長は50〜100mm、繊維径が
7〜10μm程度のものを用いるのがよい。その結果従
来の断熱材とほぼ同等の断熱性及び形状を得ることがで
きる。
【0009】解繊した断熱材と新しい無機繊維とを混合
して綿状とした後は、それにバインダーを供給し、成形
プレスで乾燥させて断熱成形体を製造する。ここで使用
するバインダーは公知のものを適宜使用可能である。製
造する断熱成形体の形状は、板状、管状等任意であり、
使用場所に応じて好ましい形状を選定すればよい。以上
のようにして、産業廃棄物である断熱材を回収、再生し
て断熱成形体を作ることができる。バインダーとしては
フェノール、樹脂、尿素樹脂が有効である。混合と同様
にバインダーに入れてもよい。解繊した繊維にはバイン
ダーを入れるが新繊維にはバインダーが入っている時は
新しい繊維はバインダーはいれずに混合してもよい。
【0010】
【発明の効果】得られた断熱成形体は、無機繊維を使用
しているため、耐熱性に優れ、不燃断熱材として使用で
きる。又、新しい無機繊維の混合によって比重が小さ
く、十分な空隙を備えた構造となり、断熱材として必要
な断熱特性を備えたものとなっている。更に、産業廃棄
物を有効利用したことにより、安価に製造できる。
【0011】グラスウールの廃材を回収してきて、これ
を解繊機にかけてほぐし、平均繊維長が40mm程度の
解繊断熱材を得た。次いで、この解繊断熱材に、平均繊
維長50mm、繊維径7μmのガラス繊維を、グラスウ
ール廃材100重量部に対して、150重量部の割合で
加え、両者を解繊機にて解繊しながら混合し、綿状とし
た。この綿状物にバインダー(材質フェノール)を、7
%の割合で加え、成形プレスで加熱、成形して、厚み2
0mmの断熱成形体を得た。得られた断熱成形体の嵩比
重を測定したところ、50kg/m3であった。この断
熱特性を測定したところ、熱伝導率が0.037kca
l/m2h℃であり、良好な断熱特性を備えていた。
【0012】以上に説明したように、本発明は、無機繊
維性断熱材の廃材を回収し、その廃材を解繊機にかけて
解繊し、解繊した断熱材に新しい無機繊維を混合して綿
状とし、バインダーを混合して成形するという構成とし
たことにより、廃材を再生して断熱成形体を製造するこ
とができ、産業廃棄物の有効利用により安価な断熱成形
体を得ることができると共に産業廃棄物の削減に寄与す
るという効果を有している。また、得られた断熱成形体
は無機繊維からなるものであるので、耐熱性に優れ、不
燃構造にも有効に利用できる等の効果も有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 596029672 村商株式会社 東京都北区中里1丁目37番6号 (72)発明者 石山 和彦 埼玉県戸田市上戸田4丁目4番20号 日 本ジャケット株式会社内 (72)発明者 菊田 修治 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 長沢 佳明 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 表 幸雄 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 山本 恭裕 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 中道 隆史 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 池崎 友治 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 水越 進 東京都千代田区神田駿河台4丁目2番地 8 高砂熱学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−140199(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 59/04 B09B 3/00 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業廃棄物として廃棄される無機繊維性
    断熱材の廃材を解繊機にかけて繊維長が平均40〜50
    mm程度となるように解繊し、微細な繊維状あるいは複
    数本の繊維が接着した塊状にほぐし、次に解繊した断熱
    材中に、全体としての比重を小さくして空隙を多くし、
    断熱効果を高め、かつ繊維間の絡み合いを多くして保形
    性を高めるため新しい無機繊維を混合して綿状とし、バ
    インダーを混合して、成形プレスで乾燥させ成形するこ
    とを特徴とする断熱成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記解繊した断熱材に混合させる新しい
    無機繊維の割合が、前者100重量部に対し後者が12
    0〜200重量部であることを特徴とする請求項1記載
    の断熱成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記解繊した断熱材に混合させる新しい
    無機繊維が、繊維長40〜50mm、繊維径7〜10μ
    mのセラミック繊維であることを特徴とする請求項1記
    載の断熱成形体の製造方法。
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