JP2878580B2 - 階層的動ベクトル検出方法 - Google Patents

階層的動ベクトル検出方法

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JP2878580B2
JP2878580B2 JP416694A JP416694A JP2878580B2 JP 2878580 B2 JP2878580 B2 JP 2878580B2 JP 416694 A JP416694 A JP 416694A JP 416694 A JP416694 A JP 416694A JP 2878580 B2 JP2878580 B2 JP 2878580B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像の高能率符号化
方式に係わり、特に、ハイブリッド符号化方式における
動き保証フレ−ム間予測に適用される動ベクトル検出方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像符号化において、動き保証フレ−
ム間予測は高い符号化効率を補償することが知られてい
る。
【0003】図3は、離散コサイン変換などの直行変換
と組み合わせたハイブリッド符号化方式の基本ブロック
構成を示す図である。
【0004】図3において、動き検出器308が、入力
画像信号301およびフレ−ムメモリ307に蓄積され
た前フレ−ム画像信号309から動きベクトル310を
算出し、その動きベクトル310により動き補償器31
1が動き補償予測誤差信号312を出力する。
【0005】さらに、直交変換器302が、出力された
予測誤差信号312に対して離散コサイン変換等の直交
変換を行った後、量子化器303により量子化が行われ
る。
【0006】量子化されたデ−タ313は、逆量子化器
305および逆直交変換器306により画像信号に復元
されフレ−ムメモリ307に蓄積されると同時に、エン
トロピ−符号化器304に入力され最終的な符号化デ−
タ314が出力される構成となっている。
【0007】図3における動き補償器311によって行
われる動き補償フレ−ム間予測には、動き検出器308
による動きベクトル310の推定が必要であるが、相当
量の演算を必要とする。
【0008】少ない演算量で精度の高い動きベクトルを
得る手法に階層的動ベクトル検出法がある(富永,小
松,宮下,花村:”階層画素情報を用いた動画像におけ
る動き量検出方式”,信学論D−II,J72−D−II,
PP.395−403(1989)参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例における動
ベクトルの検出には、動きを求める対象である現在時刻
の画像と、探索の際に参照される前時刻の画像の2つの
みを用いて検出を行っていた。
【0010】動画像符号化の国際標準の一つであるMP
EG(Moving Picture Expert G
roup)では動ベクトル検出において、現在時刻のフ
レ−ムと参照されるフレ−ムとの間は必ずしも連続して
いない(”MPEG Video Simulation
Model Three(SM3)”,ISO/IEC
JTC1/SC2/WG11/MPEG90/041
(Revised)(July 1990)参照)。
【0011】動ベクトル検出では、現在時刻のフレ−ム
と参照されるフレ−ムの間の時間、即ちフレ−ム間隔が
広がるにつれ、探索を行う領域は水平、垂直方向ともフ
レ−ム間隔倍になる。
【0012】演算量はこの探索領域の面積で決定される
ため、フレ−ム間隔の自乗に比例して演算量が増加して
いく。
【0013】階層的動ベクトル検出法では、階層数を増
やすことによって演算量を減らすことが可能であるが、
この場合さらに縮小をかけた画像を作成することにな
る。
【0014】検出の際に最初の初期値として用いられる
のは最もサイズの小さい縮小画像での探索結果である
が、画像のサイズが小さくなるに従って解像度が低くな
り検出精度は低下し、これにより、動ベクトル検出精度
の劣化を招くという問題点があった。
【0015】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、階層的
動ベクトル検出法において、フレ−ム間隔が離れた画像
間の動ベクトルを検出する際に、検出精度を劣化させる
ことなく演算量を減少させることを可能とする技術を提
供することにある。
【0016】本発明の前記目的並びにその他の目的及び
新規な特徴は、本明細書の記載及び添付図面によって明
らかにする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、発明では、現画像と、時間的に連続しない探索の際
に参照される画像のそれぞれの画像を水平、垂直に縮小
係数m1、n1を用いて1/m1,1/n1に縮小して
縮小画像を作成し、さらに、前記それぞれの縮小画像を
水平、垂直に縮小係数m2、n2を用いて1/m2,1
/n2に縮小して新たな縮小画像を作成する過程を縮小
係数m(c−1)、n(c−1)まで(c−1)回繰り
返して、第2層から第c層までの複数個の縮小画像を作
成した後、サイズ最小の第c層の縮小画像間で動ベクト
ルを検出し、さらに、前記検出された動ベクトルを初期
値として、第(c−1)層の縮小画像間で動ベクトルを
検出する過程を繰り返して、最終的に現画像と、時間的
に連続しない探索の際に参照される画像との間で動ベク
トルを検出する階層的動ベクトル検出方法であって、サ
イズ最小の第c層の縮小画像上における現画像と参照画
像との間で動ベクトルを検出する際にだけ、現画像と参
照画像との時間的に間にある中間画像群について水平、
垂直に1/m1m2…m(c−1),1/n1n2…n
(c−1)に縮小した縮小画像をそれぞれ作成して、初
めに現画像の第c層縮小画像と隣接する中間画像の前記
縮小画像との間の動きベクトルを求め、その検出結果を
初期値として、初期値の周辺での検出を現画像と2フレ
ーム間隔離れた中間画像の前記縮小画像との間で行い、
その結果を新たな初期値として検出する操作を、3、
4、…フレーム間隔離れた中間画像の前記縮小画像との
間で繰り返し、現画像の第c層縮小画像と参照画像の第
c層縮小画像との間の動ベクトルを検出する方法をと
り、第(c−1)層以下の各層における探索は現画像と
参照画像の間で直接に行うことを特徴とする。
【0018】
【作用】前記手段によれば、入力画像の輝度信号から縮
小画像を作成し、最もサイズの小さい縮小画像上で動ベ
クトルを求める際にテレスコピック探索を用いるように
したので、フレ−ム間隔が広がった場合でも少ない演算
量で動ベクトルを検出することが可能となる。
【0019】これにより、従来法ではフレ−ム間隔の自
乗に比例していた演算量が、本発明では、ほぼフレ−ム
間隔の倍数比率で押さえることが可能となる。
【0020】本発明において用いられるテレスコピック
探索とは、初めに隣接するフレ−ムとの間で動ベクトル
を求め、その探索結果を初期値とし、初期値の周辺での
探索を2フレ−ム間隔離れたフレ−ムとの間で行い、そ
の結果を新たな初期値として探索を行う操作を、3,
4,・・・フレ−ム間隔離れたフレ−ムとの間で繰り返
し、最終的な動ベクトルを決定する手法である。
【0021】図1は、現在時刻の縮小画像から、2フレ
−ム離れた参照フレ−ムの縮小画像への動ベクトルをテ
レスコピックで探索する例を示す図である。
【0022】始めに、現在フレ−ムの縮小画像200か
ら1フレ−ム間隔離れた中間フレ−ムの縮小画像210
への動ベクトルを探索する。
【0023】次に、2フレ−ム離れた縮小画像220
で、先に求まった探索位置を中心とする探索領域で動ベ
クトル探索を行い、現在フレ−ムの縮小画像200から
参照フレ−ムの縮小画像220への動べクトルを決定す
る。
【0024】図1においては、現在フレ−ムの縮小画像
200上のブロック201が、中間フレ−ムの縮小画像
210上のブロック211へ移動し、さらに、参照フレ
−ムの縮小画像220上でブロック221へ移動したこ
とを示している。
【0025】この時、図中点線枠で示される探索領域2
50、260は固定とするため、演算量が、従来法では
フレ−ム間隔の自乗に比例するのに対して、本発明では
フレ−ム間隔の倍数比例でおさえられる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0027】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0028】図2は、階層数3、現在フレ−ムと参照フ
レ−ムのフレ−ム間隔2の時の、本発明の一実施例であ
る動ベクトル検出方法を適用した動ベクトル検出回路の
概略構成を示すブロック図である。
【0029】図2において、1は現在フレ−ムの画像信
号、4,37は現在フレ−ムの原画像、6,9,11,
33,35は現在フレ−ムの縮小画像、13は中間フレ
−ムの画像信号、16は中間フレ−ムの原画像、18,
39は中間フレ−ムの縮小画像、20は参照フレ−ムの
画像信号、23,41は参照フレ−ムの原画像、25,
28,30,43,45は参照フレ−ムの縮小画像、
2,7,12,14,19,21,26,31はフレ−
ムメモリ、5,10,17,24,29は縮小画像作成
部、46,47,48,49,50,51,52は小領
域分割器、3,8,15,22,27,32,34,3
6,38,40,42,44は画像読み出しアドレス信
号、53,54,55,56,57,58,59はブロ
ック信号、60,61,62,63,64,65,66
はブロックオフセットアドレス信号、67はマッチング
誤差計算部、69は比較器、70はメモリ、72はアド
レスメモリ、71,73はアドレスデ−タである。
【0030】次に、図2に示す動ベクトル検出回路の動
作を説明する。
【0031】輝度信号からなる現在フレ−ムの画像信号
1は、フレ−ムメモリ2に格納される。
【0032】縮小画像作成部5は、アドレス計算部と演
算部から構成され、フレ−ムメモリ2に蓄積された画像
4から水平、垂直に1/m1,1/n1(m1,n1は任意
の自然数)のサイズに縮小した画像6を作成し、フレ−
ムメモリ7に蓄積する。
【0033】縮小画像を作成するためフィルタをかける
必要があるが、図2に示す動ベクトル検出回路は平均値
フィルタを用いている。
【0034】縮小は、m1×n1個の画素を1画素に変換
する操作であり、縮小画像作成部5では、始めに縮小画
像の1画素に対応するm1×n1個の画素を、対応するア
ドレス信号3をフレ−ムメモリ2に与えることで読出
す。
【0035】本実施例のように平均値フィルタを用いる
場合には、読み出されたm1×n1個の画素値を加算し
て、m1×n1で割る操作を行い、その結果を縮小画像信
号6としてフレ−ムメモリ7に蓄積する。
【0036】なお、使用するフィルタは平均値フィルタ
に限定されず、中央値等、各種のフィルタを用いること
が可能である。
【0037】また、他の縮小画像作成部の構成および動
作も、縮小画像作成部5と同様である。
【0038】縮小画像作成部10では、縮小された画像
9を、さらに水平,垂直に1/m2,1/n2(m2,n2
は任意の自然数)のサイズに縮小し、フレ−ムメモリ1
2に蓄える。
【0039】参照フレ−ムの画像信号20も、現在フレ
−ムの画像と同様に、フレ−ムメモリ21に蓄積された
後、縮小画像作成部24において1/m1,1/n1のサ
イズに縮小され、フレ−ムメモリ26へと蓄えられた
後、さらに、縮小画像作成部29で1/m2,1/n2の
サイズに縮小され、フレ−ムメモリ31への蓄積が行わ
れる。
【0040】時間的に現在フレ−ムと参照フレ−ムとの
間にある中間フレ−ムの画像信号13はフレ−ムメモリ
14に蓄積された後、縮小画像作成部17で1/(m1
×m2),1/(n1×n2)のサイズに縮小され、フレ
−ムメモリ19に蓄えられる。
【0041】ここで、参照フレ−ムの画像信号20およ
び中間フレ−ムの画像信号13は、現在フレ−ムの画像
信号1と同様に輝度信号である。
【0042】フレ−ムメモリ12に蓄えられた現在フレ
−ムの縮小画像33が、(x,y)の2成分からなるア
ドレス信号32の値をオフセット値として読み出され、
小領域分割器46に入力される。
【0043】小領域分割器46は、アドレス計算部から
構成され、現在フレ−ム縮小画像33をk2×j2のブロ
ックに分割し現在フレ−ムブロック信号53を出力す
る。
【0044】具体的には、まず出力しようとする現在フ
レ−ムブロック信号53の左上に相当する位置の画像信
号を、記憶されているオフセット値をアドレス信号32
としてフレ−ムメモリ12に与えることにより読み出
す。
【0045】以下、出力しようとするブロック内全ての
座標を走査するようにアドレス信号の値を変化させなが
ら、k2×j2回の読み出しを行い、同時に読み出した信
号を現在フレ−ムブロック信号53として出力する。
【0046】最後に記憶されているオフセット値(x,
y)をブロックオフセットアドレス信号60として比較
器69に出力した後、次のブロックの左上の座標値に更
新する操作を行う。
【0047】他の小領域分割器の構成および動作も、小
領域分割器46と同様である。
【0048】また、中間フレ−ムの縮小画像39が、小
領域分割器49に入力され、小領域分割器46と同様な
動作によってk2×j2のブロックに分割され中間フレ−
ムブロック信号56として、また同時にブロックオフセ
ットアドレス信号63を比較器69に出力する。
【0049】現在フレ−ムブロック信号53および中間
フレ−ムブロック信号56は、マッチング誤差計算部6
7に入力される。
【0050】マッチング誤差計算部67は、演算部から
構成され、2つの小領域分割器から出力される画素値の
差分自乗値を計算し、それらを加算したものを差分値6
8として比較器69へ出力する。
【0051】また、マッチング誤差計算部67では、1
つの現在フレ−ムブロック信号53に対応して、探索範
囲内の複数の中間フレ−ムブロック信号56と前記計算
を行う。
【0052】なお、差分値演算は差分自乗に限定される
ことはなく、差分絶対値等を用いることも可能である。
【0053】比較器69は、最小値メモリ70を擁して
おり、入力された差分値68がメモリ70に蓄えられて
いる値より小さいければメモリ70の値を更新し、それ
ぞれ2成分(x,y)からなる中間フレ−ムブロックオ
フセットアドレス信号63から現在フレ−ムブロックオ
フセットアドレス信号60を減じた値であるアドレス7
1をアドレスメモリ72に記憶する。
【0054】中間フレ−ムの縮小画像における動ベクト
ルの探索範囲で上記の操作を終了した後、アドレスメモ
リ72には縮小画像上での現在フレ−ムから中間フレ−
ムへの動ベクトルが蓄えられている。
【0055】ここで、中間フレ−ムの縮小画像における
動ベクトルの探索範囲は、ある画像を符号化する際に表
示されている物体が最大でどのくらい動くかという情報
から決定される。
【0056】次に、先の操作と同様に現在フレ−ムブロ
ック信号53がマッチング誤差計算部67に、また現在
フレ−ムブロックオフセットアドレス信号60が比較器
69に入力される。
【0057】さらに、フレ−ムメモリ31に蓄えられた
参照フレ−ムの縮小画像45が小領域分割器52に入力
されるが、最もサイズの小さい縮小画像における動ベク
トル検出はテレスコピックを用いる。
【0058】テレスコピック探索を行う際に、現在フレ
−ムと中間フレ−ムの間で検出された動ベクトルを初期
値とするため、フレ−ムメモリ31に蓄えられた参照フ
レ−ムの縮小画像45を小領域分割器52に読み出す時
に、読み出すオフセット値は現在フレ−ムと中間フレ−
ムの間で検出された動ベクトル分だけシフトする必要が
ある。
【0059】そのため、小領域分割器52から出力され
るアドレス信号44およびブロックオフセットアドレス
信号66は、アドレスメモリ72からの(x,y)出力
値73を加えたものとなる。
【0060】アドレス信号44にしたがって読み出され
た参照フレ−ム縮小画像45は小領域分割器52に入力
され、小領域分割器46と同様な動作によってk2×j2
のブロックに分割され、参照フレ−ムブロック信号59
として出力される。
【0061】そして、中間フレ−ムの時と同様に、マッ
チング誤差計算部67において差分値が計算され、比較
器69において、入力された差分値がメモリ70に蓄え
られている値より小さいければメモリ70の値を更新
し、それぞれ2成分(x,y)からなる参照フレ−ムブ
ロックオフセットアドレス信号66から現在フレ−ムブ
ロックオフセットアドレス信号60を減じた値であるア
ドレス71をアドレスメモリ72に記憶する。
【0062】この場合に、参照フレ−ムにおける探索範
囲は、中間フレ−ムにおける探索範囲と同じにする。
【0063】次に、フレ−ムメモリ7に蓄えられた現在
フレ−ムの縮小画像35が小領域分割器47に入力され
る。
【0064】小領域分割器47では、小領域分割器46
と同様な動作によって、現在フレ−ム縮小画像35をk
/m1×j/n1のブロックに分割し、現在フレ−ムブロ
ック信号54およびブロックオフセットアドレス信号6
1を出力する。
【0065】同様に、参照フレ−ム縮小画像43が小領
域分割器51に入力されるが、最もサイズの小さい縮小
画像を除く動ベクトル検出は、上位階層で検出された動
ベクトルを初期値とするため、この時読み出すオフセッ
ト値は縮小画像での動ベクトル分だけシフトする必要が
ある。
【0066】アドレス信号42およびブロックオフセッ
トアドレス信号65は、アドレスメモリ72からの
(x,y)出力値73を水平,垂直でm2,n2倍した値
を加えたものとなる。
【0067】アドレス信号42にしたがって読み出され
た参照フレ−ム縮小画像43は小領域分割器51に入力
され、k/m1×j/n1のブロックに分割され、参照フ
レ−ムブロック信号58として、また同時にブロックオ
フセットアドレス信号65を出力する。
【0068】そして、縮小画像45の時と同様に、マッ
チング誤差計算部67において差分値が計算され、比較
器69において、入力された差分値がメモリ70に蓄え
られている値より小さいければメモリ70の値を更新
し、それぞれ2成分(x,y)からなる参照フレ−ムブ
ロックオフセットアドレス信号65から現在フレ−ムブ
ロックオフセットアドレス信号61を減じた値であるア
ドレス71をアドレスメモリ72に記憶する。
【0069】次に、フレ−ムメモリ2に蓄えられた現在
フレ−ムの原画像37が小領域分割器48に入力され
る。
【0070】小領域分割器48では、現在フレ−ムの原
画像37をk×jのブロックに分割し現在フレ−ムブロ
ック信号55およびブロックオフセットアドレス信号6
2を出力する。
【0071】同様に、参照フレ−ムの原画像41が、小
領域分割器45に入力されるが、アドレス信号40およ
びブロックオフセットアドレス信号64は、アドレスメ
モリ72からの(x,y)出力値73を水平,垂直でm
1,n1倍した値を加えたものとなる。
【0072】アドレス信号40にしたがって、読み出さ
れた参照フレ−ム画像41は小領域分割器50に入力さ
れ、k×jのブロックに分割され、参照フレ−ムブロッ
ク信号57として、また同時にブロックオフセットアド
レス信号64を出力する。
【0073】そして、縮小画像45の時と同様に、マッ
チング誤差計算部67において差分値が計算され、比較
器69において、入力された差分値がメモリ70に蓄え
られている値より小さいければメモリ70の値を更新
し、それぞれ2成分(x,y)からなる参照フレ−ムブ
ロックオフセットアドレス信号64から現在フレ−ムブ
ロックオフセットアドレス信号62を減じた値であるア
ドレス71をアドレスメモリ72に記憶する。
【0074】探索範囲に対する上記操作が終了した時、
アドレスメモリには検出された動ベクトルが蓄えられて
いる。
【0075】図2は、階層数3、現在フレ−ムと参照フ
レ−ムのフレ−ム間隔2の例であるが、図中点線枠内の
現在フレ−ム縮小部をフレ−ムメモリ7と縮小画像作成
部10の間に、また参照フレ−ム縮小部をフレ−ムメモ
リ26と縮小画像29の間にそれぞれ(階層数−3)個
接続することで3以上の任意の階層数に対応できる。
【0076】また、階層数が2の場合、図中点線枠内の
現在フレ−ム縮小部を削除し、フレ−ムメモリ2の入出
力3,4を縮小画像作成部10の入出力に、また、図中
点線枠内の参照フレ−ム縮小部も同様に削除し、フレ−
ムメモリ21の入出力22,23を縮小画像作成部29
の入出力とすることで実現できる。
【0077】また、図中点線枠内の中間フレ−ム縮小部
をマッチング誤差計算部67の入力に(フレ−ム間隔−
2)個接続することで各種フレ−ム間隔に対応できる。
【0078】以上説明したように、本実施例では、原画
像をk画素×jラインのブロックに分割し、それらのブ
ロック毎に動ベクトルを検出するために、原画像を水
平,垂直に縮小係数m1,n1を用いて1/m1,1/n1
に縮小した画像を作成し、この縮小画像からさらに水
平,垂直に縮小係数m2,n2を用いて1/m2,1/n2
に縮小する操作を、縮小係数mc,ncまでc回繰り返し
た後、縮小画像Icをkc画素×jcラインのブロックに
分割し、それぞれのブロックで動ベクトルを検出し、検
出された動ベクトルを水平,垂直方向にmc,nc倍(m
c,ncは縮小画像Icの縮小係数)したベクトルを初期
値として、縮小画像Ic-1上でkc-1画素×jc-1ライン
のブロックのそれぞれで、対応する初期値の周辺で動ベ
クトル検出を行い、縮小画像Ic-1上で検出された動ベ
クトルを水平,垂直方向にmc-1,nc-1倍(mc-1,nc
-1は縮小画像Ic-1の縮小係数)したベクトルを初期値
として、縮小画像Ic-2上で初期値の周辺で動ベクトル
検出を行なう操作を、原画像上での動ベクトル検出まで
繰り返し、最終的な動ベクトルを検出する際に、最もサ
イズの小さい縮小画像Ic上で、dフレ−ム間隔(d≧
2)離れた動ベクトルの検出においては隣接するフレ−
ム間の動ベクトルを初期値とし、その初期値の周辺で2
フレ−ム間隔離れたフレ−ム間の動ベクトルを検出する
操作を、dフレ−ム間隔離れたフレ−ムとの動ベクトル
検出まで繰り返して行うものである。
【0079】以上、本発明を実施例に基づき具体的に説
明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得ること
は言うまでもない。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の階層的動ベクトル検出法と同様に入力画像の輝度
信号から縮小画像を作成し、最もサイズの小さい縮小画
像上で動ベクトルを求める際にテレスコピック探索を用
い、フレ−ム間隔が広がった場合でも少ない演算量で動
ベクトルを検出することが可能となる。
【0081】それにより、従来法ではフレ−ム間隔の自
乗に比例していた演算量が、本発明では、ほぼフレ−ム
間隔の倍数比率で押さえることが可能となる。
【0082】これにより、動き補償フレ−ム間符号化に
おいて階層的動ベクトル探索を用いる際に、探索精度を
劣化させることなく演算量を削減することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 現在時刻の縮小画像から、2フレ−ム離れた
参照フレ−ムの縮小画像への動ベクトルをテレスコピッ
クで探索する例を示す図である。
【図2】 本発明の一実施例である動ベクトル検出方法
を適用した動ベクトル検出回路の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 ハイブリッド符号化方式の基本ブロック構成
を示す図である。
【符号の説明】
1…現在フレ−ムの画像信号、4,37…現在フレ−ム
の原画像、6,9,11,33,35…現在フレ−ムの
縮小画像、13…中間フレ−ムの画像信号、16…中間
フレ−ムの原画像、18,39…中間フレ−ムの縮小画
像、20…参照フレ−ムの画像信号、23,41…参照
フレ−ムの原画像、25,28,30,43,45…参
照フレ−ムの縮小画像、2,7,12,14,19,2
1,26,31…フレ−ムメモリ、5,10,17,2
4,29…縮小画像作成部、46,47,48,49,
50,51,52…小領域分割器、3,8,15,2
2,27,32,34,36,38,40,42,44
…画像読み出しアドレス信号、53,54,55,5
6,57,58,59…ブロック信号、60,61,6
2,63,64,65,66…ブロックオフセットアド
レス信号、67…マッチング誤差計算部、69…比較
器、70…メモリ、72…アドレスメモリ、71,73
…アドレスデ−タ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−129984(JP,A) 電子情報通信学会論文誌、第J72−D −▲II▼巻、第3号、1989年3月、 p.395−403 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現画像と、時間的に連続しない探索の際に
    参照される画像のそれぞれの画像を水平、垂直に縮小係
    数m1、n1を用いて1/m1,1/n1に縮小して縮
    小画像を作成し、さらに、前記それぞれの縮小画像を水
    平、垂直に縮小係数m2、n2を用いて1/m2,1/
    n2に縮小して新たな縮小画像を作成する過程を縮小係
    数m(c−1)、n(c−1)まで(c−1)回繰り返
    して、第2層から第c層までの複数個の縮小画像を作成
    した後、サイズ最小の第c層の縮小画像間で動ベクトル
    を検出し、さらに、前記検出された動ベクトルを初期値
    として、第(c−1)層の縮小画像間で動ベクトルを検
    出する過程を繰り返して、最終的に現画像と、時間的に
    連続しない探索の際に参照される画像との間で動ベクト
    ルを検出する階層的動ベクトル検出方法であって、 サイズ最小の第c層の縮小画像上における現画像と参照
    画像との間で動ベクトルを検出する際にだけ、現画像と
    参照画像との時間的に間にある中間画像群について水
    平、垂直に1/m1m2…m(c−1),1/n1n2
    …n(c−1)に縮小した縮小画像をそれぞれ作成し
    て、初めに現画像の第c層縮小画像と隣接する中間画像
    の前記縮小画像との間の動きベクトルを求め、その検出
    結果を初期値として、初期値の周辺での検出を現画像と
    2フレーム間隔離れた中間画像の前記縮小画像との間で
    行い、その結果を新たな初期値として検出する操作を、
    3、4、…フレーム間隔離れた中間画像の前記縮小画像
    との間で繰り返し、現画像の第c層縮小画像と参照画像
    の第c層縮小画像との間の動ベクトルを検出する方法を
    とり、第(c−1)層以下の各層における探索は現画像
    と参照画像の間で直接に行うことを特徴とする階層的動
    ベクトル検出方法
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電子情報通信学会論文誌、第J72−D−▲II▼巻、第3号、1989年3月、p.395−403

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