JP2877331B2 - 電子写真装置におけるコロナ放電装置 - Google Patents

電子写真装置におけるコロナ放電装置

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JP2877331B2
JP2877331B2 JP4464189A JP4464189A JP2877331B2 JP 2877331 B2 JP2877331 B2 JP 2877331B2 JP 4464189 A JP4464189 A JP 4464189A JP 4464189 A JP4464189 A JP 4464189A JP 2877331 B2 JP2877331 B2 JP 2877331B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、複写機やレーザプリンタ等の電子写真装
置におけるコロナ放電装置に関する。
〔従来の技術〕 従来、電子写真装置において感光体を帯電させるため
設けられるコロナ放電装置のコロナ放電器としては、ス
コロトロンやコロトロンが知られている。そして、これ
らに高電圧を供給してコロナ放電を発生させる高圧電源
は、出力電流を定電流制御している。
それにより、コロナ放電器の周囲の温湿度,気圧等の
環境変動に対しても、感光体の帯電電流が一定となり、
帯電電位を安定化できる降下があつた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のラインコロナ放電装
置は、第15図に示すようなコロナ放電ワイヤ21を感光体
23に対向する面のみを開放したシールド電極22で囲んだ
コロナ放電器20を使用しているので、コロナ放電ワイヤ
21に高電圧を供給する高圧電源24の出力電流Ipが感光体
23の帯電電流Idとシールド電極電流Icに分流するため、
この分流比(分配比)がシールド電極22の汚れで変化す
ると、出力電流Ipが一定でも帯電電流Idが変動し、それ
に伴つて感光体の帯電電位が変化する欠点があつた。
また、コロナ放電ワイヤ21とシールド電極22との間に
空間距離を設けなければならず、コロナ放電器の小型化
が困難であつた。
そこで、例えば特開昭63−17472号公報に見られるよ
うに、誘電体に背面電極(内部電極)を設け、その誘電
体の他方の面の近傍にコロナ放電ワイヤ(放電電極)を
設けたコロナ放電器を感光体(荷電体)の近傍に配置
し、そのコロナ放電ワイヤとアースとの間に直流バイア
ス電圧を印加するとともに、背面電極とコロナ放電ワイ
ヤとの間に交流電圧(パルス波を含む)を印加するよう
にしたものが提案されている。
このようなコロナ放電器は、コロナ放電ワイヤと背面
電極とを極めて接近させることができるので、小型化が
可能になる。
また、バイアス電圧を従来より高く印加できるため、
微弱な交流放電でも帯電用イオンを効率的に利用できる
ので、オゾンの発生を抑制することもできる。
しかしながら、背面電極とコロナ放電ワイヤとの間に
交流電圧(パルス波を含む)を印加することにより、コ
ロナ放電ワイヤとアース間の電位差が大きくなると、両
者間の静電引力及びコロナ放電ワイヤの張力により、コ
ロナ放電ワイヤが振動し、それによって劣化が早まり断
線しやすくなったり、アーク放電を発生したりする恐れ
があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、感
光体を常に安定して帯電させることができ、しかも小型
で且つコロナ放電ワイヤが振動しないようにして長寿命
化を図ることを第1の目的とし、さらに、万一感光体の
装着忘れ等があつても感電の危険やアーク放電が発生す
る恐れのない、安全なコロナ放電装置を提供することを
第2の目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 この発明による電子写真装置におけるコロナ放電装置
は、上記第1の目的を達成するため、 板状誘電体の一方の面に背面電極を、他方の面又はそ
の近傍にコロナ放電ワイヤをそれぞれ設けたコロナ放電
器を感光体の近傍に配置し、そのコロナ放電ワイヤと感
光体の間に直流バイアス電圧を印加し、上記背面電極と
コロナ放電ワイヤの間に、コロナ放電によりイオンを生
成する最も高い電圧となる期間において上記直流バイア
ス電圧と逆極性となるパルス電圧を印加する電圧電源を
設けたものである。
さらに、上記第2の目的も達成するため、上記高圧電
源に、感光体の帯電電流を定電流制御する定電流制御手
段と、その帯電電流が所定値以下になつた時に上記コロ
ナ放電ワイヤ及び背面電極に印加する高電圧を出力しな
くする高圧出力停止手段とを備えるとよい。
これに代えて、あるいはこれに加えてさらに、上記高
圧電源に、上記直流バイアス電圧を検出する手段と、該
手段によつて検出された直流バイアス電圧が所定値以上
になつた時あるいは所定値以下になつた時に、前記コロ
ナ放電ワイヤ及び背面電極に印加する高電圧を出力しな
くする高圧出力停止手段とを備えるようにしてもよい。
〔作用〕
この発明による電子写真装置におけるコロナ放電装置
は、このように誘電体を介して背面電極とコロナ放電ワ
イヤとを設けることにより小型化を図るとともに、その
コロナ放電ワイヤと感光体の間に直流バイアス電圧を印
加し、背面電極とコロナ放電ワイヤとの間に、コロナ放
電によりイオンを生成する最も高い電圧となる期間にお
いて上記直流バイアス電圧と逆極性となるパルス電圧を
印加することにより、感光体の帯電電位を安定化して均
一に帯電させることができる。かつ、コロナ放電ワイヤ
とアース間の電位差を小さくすることができ、それによ
つて、両者間の静電引力およびコロナ放電ワイヤ自体の
張力によるコロナ放電ワイヤの振動を防止することがで
き、振動による劣化を防ぎ長寿命化を図ること、および
アーク放電の発生も防ぐことができる。
さらに、帯電電流の定電流制御を行なうようにすれ
ば、感光体の帯電電位を一層安定化でき、その帯電電流
が所定値以下になつた時、あるいは上記直流バイアス電
圧が所定値以上又は所定値以下になつた時は、出力が開
放あるいは短絡されているものとみなして高圧電源が高
電圧の出力を停止するようにすれば、万一感光体の装着
忘れや電極間の短絡等があつても、感電の危険やアーク
放電を起すような恐れがなくなる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説
明する。
第1図は、この発明の第1実施例による電子写真装置
におけるコロナ放電装置の構成を示す回路図である。
このコロナ放電装置のコロナ放電器1は、板状の誘電
体2の一方の面に印刷した背面電極3と、他方の面に近
接して設けたコロナ放電ワイヤ4から成り、感光体5の
近傍に配置される。
感光体5は、例えばOPCドラム又はベルトであり、導
電体ベース5a上にOPC感光体層5bが形勢されている。
10は高圧電源であり、その入力端子+INと−INは駆動
用電源6に接続されている。また、出力端子HV1はコロ
ナ放電ワイヤ4に、HV2は背面電極3に各々接続されて
いる。また、他の出力端子Gは感光体5の導電体ベース
5aと共に接地されている。トリガ端子Pは制御回路11に
接続されている。
昇圧トランスTの一次巻線N1の一端は入力端子+IN
に、他端はトランジスタQのコレクタにそれぞれ接続さ
れ、そのトランジスタQのエミツタは入力端子−INに、
ベースは制御回路11の出力端子にそれぞれ接続されてい
る。
昇圧トランスTの二次巻線N2の一端は出力端子HV
1に、他端は出力端子HV2にそれぞれ接続されており、更
にコンデンサC1及びC2とダイオードD1及びD2と放電抵抗
Rから成る倍電圧整流回路12が並列に接続されている。
倍電圧整流回路12の出力端子は、帯電電流検出回路13
を介して出力端子Gに接続されている。この帯電電流検
出回路13の検出出力は制御回路11に入力する。
次に、このコロナ放電装置の動作について説明する。
図示していない電子写真装置全体の制御回路からトリ
ガ端子Pに「オン信号」が入力すると、制御回路11が一
定周期のスイツチングパルスを出力してトランジスタQ
のスイツチングを開始し、高圧電源10が起動する。
これにより、昇圧トランスTの一次巻線N1に流れる電
流を断続し、二次巻線N2に高電圧が誘起して、出力端子
HV1及びHV2からコロナ放電器1の背面電極3とコロナ放
電ワイヤ4の間にパルス状の交流電圧(以下「パルス電
圧」という)VACが与えられ、さらに、倍電圧整流回路1
2によつて発生する負の直流バイアス電圧VDCをコロナ放
電ワイヤ4と感光体5の導電体ベース5aとの間に印加し
ている。
第2図は、第1図における高圧電源10の出力波形を示
す図で、(a)は背面電極3を基準とした時のコロナ放
電ワイヤ4の電圧波形であり、(b)はアースを基準と
した時のコロナ放電ワイヤ4の電圧波形である。
昇圧トランスTの二次巻線N2の誘起電圧である第2図
(a)の波形で、t1はパルス電圧の1周期であり、一次
巻線N1を駆動するトランジスタQのスイツチング周期に
相当し、この実施例では「400μs」に設定してある。
t2はトランジスタQのオン時間に相当し、この実施例
では「30μs」である。このt2の期間に主としてコロナ
放電ワイヤ4の周囲でコロナ放電が起り、正負両極性の
イオンが生成される。
このイオンは、同図(b)に示すような直流バイアス
電圧VDCによるコロナ放電ワイヤ4とアースされた感光
体5との間に直流電界により、感光体5に付与される。
それにより帯電電流Ipが流れ、感光体5の感光体層5bが
負極性に帯電する。
この出力パルス電圧が最も高い電圧となる期間T2は、
第2図(b)に示すように直流バイアス電圧VDCと逆極
性となるように昇圧トランスTの各巻線の極性を設定し
てある。
これは、コロナ放電ワイヤ4とアース間の電位差を小
さくすることにより、両者間の静電引力及びコロナ放電
ワイヤ4の張力によるコロナ放電ワイヤ4の振動を防止
するためである。この結果、コロナ放電ワイヤ4の長寿
命化及びアーク放電の防止等を達成することができる。
一方、感光体5に付与されたイオンによる帯電電流Ip
を、帯電電流検出回路13で電圧として検出し、制御回路
6にフイードバツクしている。
制御回路6では、この検出器信号が所定値に保たれる
ように、トランジスタQのオン時間t2をスイツチングパ
ルスのパルス幅(デユーテイ)によつて制御している。
これにより、帯電電流Ipは定電流制御され、温湿度及び
経時変化や汚れ等に左右されずに安定した帯電を行なう
ことができる。
第3図は、この発明の第2実施例の高圧電源の要部の
みを示すものであり、第4図はその出力波形である。
なお、第3図において第1図と同じ部分は同じ符号で
示し(以降の各図も同様とする),図示を省略した部分
も第1図と同様である。
この実施例と前述の実施例との異なる点は、感光体5
を正極性に帯電する点である。
そのため、倍電圧整流回路12′によつて発生する直流
バイアス電圧VDCが、アース出力端子Gに対して正極性
となるようにし、更にこの直流バイアスVDCと出力端子V
H1、VH2間のバイアス電圧VACの最大電圧部が逆極性とな
るように、昇圧トランスTの一次巻線N1と二次巻線N2
巻線方向を前述の実施例と逆にしてある。
したがって、アースを基準に見た時にコロナ放電ワイ
ヤ4に加わる電圧は、第4図に示すようになる。
第5図は、この発明の第3実施例を示す第1図と同様
な回路図である。
第1図に示した実施例と異なるところは、直流バイア
ス電圧VDCを昇圧トランスの専用の巻線から作つている
点である。すなわち、昇圧トランスT′に設けた三次巻
線N3に、ダイオードD1,コンデンサC1及び放電抵抗Rか
ら成る半波整流回路25を接続し、負極性の直流バイアス
電圧VDCを出力している。
二次巻線N2と一次巻線N1の極性は第1図と同様である
ので、パルス電圧VACと直流バイアス電圧VDCは同様に逆
極性となる。
なお、この実施例の利点は、三次巻線N3の巻数を二次
巻線N2に影響されず任意に設定でき、したがつて、パル
ス電圧VACと直流バイアス電圧VDCの比を自由に設定でき
る点にある。
第6図は、この発明の第4実施例を示す回路図であ
る。
この実施例において第1図に示した実施例と異なると
ころは、コロナ放電器1と高圧電源10の構成が一部異な
つている。
コロナ放電器1は、コロナ放電ワイヤ4が誘電体2の
下面に接触して設けられている。また、高圧電源10をパ
ルス電圧VACを出力するAC電源10ACと、直流バイアス電
圧VDCを出力するDC電源10DCの2電源で構成している。A
C電源10ACは、昇圧トランスT1とスイツチング用のトラ
ンジスタQ1及び駆動回路26からなり、駆動回路26は一定
周期で一定パルス幅(オン時間)のスイツチングパルス
をトランジスタQ1のベースに与えている。
したがつて、出力端子HV1とVH2間に出力するパルス電
圧VACは、第2図に示した波形と同様であるが、そのオ
ン期間t2は一定である。
一方、DC電源10DCは、昇圧トランスT2とスイツチング
用のトランジスタQ2及び制御回路11と、昇圧トランスT2
の二次側に接続したダイオードD1,コンデンサC1,放電
抵抗Rから成る半波整流回路25によつて構成され、帯電
電流検出回路13の検出信号は制御回路11へフイードバツ
クし、その検出信号が所定値となるように制御回路11が
トランジスタQ2のオン時間を制御している。
したがつて、この実施例では帯電電流Ipが定電流とな
るように、直流バイアス電圧VDCのみ制御している。
また、この実施例においてもパルス電圧VACと直流バ
イアス電圧VDCの極性は前述の各実施例と同様に逆極性
となるように昇圧トランスT1の各巻線の巻き方向を設定
してある。
この実施例では、パルス電圧VACと直流バイアス電圧V
DCを別の電源で出力しているので、前述の実施例での利
点の他に、DC電源10DCのトランジスタQ2のスイツチング
周波数を高周波化し、入力と出力の変換効率を向上する
ことができる。また、コンデンサC1を小型,小容量化で
きる利点もある。
このように、上記の各実施例によれば、誘電体を介し
て設けた背面電極とコロナ放電ワイヤの間にパルス電圧
を印加してコロナ放電を行ない、コロナ放電ワイヤと感
光体の間にパルス電圧と極性の直流バイアス電圧を印加
して帯電電流を定電流制御しているので、感光体の帯電
電位を安定化でき、しかも小型で長寿命のコロナ放電装
置を提供することができる。
第7図は、この発明の第5実施例を示す回路図であ
る。
この第5実施例において、前述した第1実施例(第1
図)と異なるのは、倍電圧整流回路12の出力端子と帯電
電流検出回路13との間に負荷開放検出回路14を介挿し、
帯電電流検出回路13の検出信号FB1と共に負荷開放検出
回路14の検出信号FB2をそれぞれ制御回路11に入力する
ようにした点だけであり、その他の構成及び作用は第1
実施例と同じであるからその説明は省略する。
制御回路11は、帯電電流検出回路13からの検出信号FB
1が所定値となるように、トランジスタQのオン時間を
スイツチングパルスのパルス幅(デユーテイ)によつて
制御している。
その結果、帯電電流Ipは定電流制御され、温湿度等の
環境変化や汚れ等に対しても、感光体5の帯電電位を常
に一定に保つことができる。
一方、負荷開放検出回路14でも、帯電電流検出回路13
とは異なるレベルで帯電電流Ipを検出して制御回路11へ
フイードバツクしている。
それによつて制御回路11では、トリガ端子Pにオン信
号が入力している状態で帯電電流Ipに応じた検出信号FB
2が所定値以下の場合に、負荷回路(コロナ放電器1と
感光体5)の開放と判断してスイツチングパルスの出力
を停止し、トランジスタQをオフ状態のままにする。
したがつて、昇圧トランスTの二次巻線N2に高電圧が
誘起されなくなり、高圧電源10はコロナ放電ワイヤ4及
び背面電極3に印加する高圧出力を停止する。また、コ
ロナ放電ワイヤ4と背面電極3が短絡した場合も、帯電
電流Ipが流れなくなるので、前述の場合と同様に高圧電
源10の出力は停止する。
第8図に、感光体5とコロナ放電ワイヤ4間に印加さ
れる電圧の波形を示す。
トランジスタQが導通しているt2の期間に、二次巻線
N2に誘起するパルス電圧VACと直流バイアス電圧VDCとが
互いに打ち消し合う極性になるように昇圧トランスTの
各巻線の極性を設定してある。
パルス電圧VACの1周期t1のt2以外の期間は、高圧ト
ランスTとコロナ放電器1の時定数による振動波形とな
る。パルス電圧VACと直流バイアス電圧VDCは、共に昇圧
トランスTの二次巻線N2から取り出しているので、帯電
電流Ipの定電流制御のためのフイードバツクは両方に及
ぶ。
なお、この実施例では、帯電電流検出回路13と制御回
路11とによつて定電流制御手段を構成し、負荷開放検出
回路14と制御回路11とによつて出力停止手段を構成して
いる。
第9図は、この発明の第6実施例を示す第7図と同様
な回路図であり、第7図と対応する部分には同一符号を
付してある。
この実施例では、トリガ端子Pは制御回路11の電源を
オン・オフするトランジスタQ3のベースに接続されてい
る。
制御回路11は、抵抗R11とR12による分圧回路及び抵抗
R13とR14による分圧回路に印加する基準電圧VREFを発生
する基準電圧発生器15と、ダイオードD11,D12を介して
ワイヤードオアに接続してあるオペアンプ16,17と、そ
の出力信号が入力するパルス幅変調回路(PWM)18等に
より構成されている。
また、基準電圧発生器15が出力する基準電圧VREFを、
抵抗R11とR12による分圧回路で分圧した基準電圧Vaをオ
ペアンプ17に非反転入力端子に、抵抗R13とR14による分
圧回路で分圧した基準電圧Vbをオペアンプ16の反転入力
端子にそれぞれ印加している。
負荷開放検出回路14は、抵抗R21とコンデンサC21の並
列回路で構成されており、さらにアース端子Gとの間に
抵抗R22とコンデンサD22の並列回路から成る帯電電流検
出回路13が接続されている。
負荷開放検出回路14の検出信号FB2はオペアンプ17の
反転入力端子に、また帯電電流検出回路13の検出信号FB
1はオペアンプ16の非反転入力端子にそれぞれフイード
バツクしている。
次に、この実施例の動作について説明する。
トリガ端子Pにオン信号が入力すると、トランジスタ
Q3が導通して制御回路11に電源が供給され、パルス幅変
調回路18が一定周期のスイツチングパルスを出力してト
ランジスタQ1のスイツチングを開始し、高圧電源10が起
動する。
これにより、昇圧トランスTの二次巻線N2に高電圧が
誘起され、第1図の実施例と同様にコロナ放電器1に高
電圧が供給され、コロナ放電ワイヤ4と感光体5との間
にコロナ放電が起り、帯電電流Ipが流れて感光体5のOP
C感光体層5bが帯電する。
その帯電電流Ipは、帯電電流検出回路13と荷開放検出
回路14の両方で検出され、その各検出信号FB1とFB2が各
々制御回路11へフイードバツクされるが、制御回路11で
はオペアンプ17,16の基準電圧Va,Vbと帯電電流検出回路
13及び負荷開放検出回路14の定数により、検出信号FB1
とFB2に対して重み付けをしている。
通常は、オペアンプ16の出力がパルス幅変調回路18に
作用し、帯電電流Ipを定電流制御する。
一方、オペアンプ17は、通常は基準電圧Vaよりも充分
に高いレベルである検出信号FB2が、出力端子HV1とHV2
の短絡あるいは感光体5の装着忘れ等により基準電圧Va
より低いレベルになつた場合に出力をハイレベルにし
て、オペアンプ16に優先してパルス幅変調回路18に作用
し、トランジスタQ1をオン・オフ制御するスイツチング
パルスの出力を停止させる。
なお、高圧電源10の起動時にオペアンプ17が作用する
のを防止するため、コンデンサC11とC12を接続してあ
る。
第10図に起動時のオペアンプ17に入力する基準電圧Va
と検出信号FB2の電圧波形を示す。
同図で時刻taにトリガ端子Pにオン信号が入力し、ト
ランジスタQ3が導通すると、オペアンプ17の非反転入力
端子に入力する基準電圧Vaは、抵抗R11,R12とコンデン
サC11の時定数によりtb,tcの時点を示すように徐々に上
昇する。
一方、反転入力端子に入力する検出信号FB2は、コン
デンサC12の充電電流により基準電圧Vaよりも早く上昇
するので、オペアンプ17の出力はローレベルのままでパ
ルス幅変調回路18には作用せず、高圧電源10は起動す
る。
また、負荷開放検出回路14の検出信号FB2の低下は、
出力端子HV1,HV2,Gのいずれか又は複数の短絡又は開放
で発生するが、これが短時間の場合にはコンデンサC21
及びC22の放電により高電圧出力は停止しない。
このように、この実施例によれば、誘電体2を介して
設けたコロナ放電ワイヤ4と背面電極3の間にパルス電
圧を印加し、その近傍に配置した感光体5とコロナ放電
ワイヤ4の間に直流バイアス電圧を与え、感光体5の帯
電電流を定電流制御し、更に帯電電流が所定値以下の時
には高圧電流10が高電圧を出力せず、コロナ放電が停止
するようにしたので、感光体5を常に均一に帯電でき、
しかも感光体5の装置忘れ等があつても感電やアーク放
電を発生する恐れがない。
なお、上記各実施例ではコロナ放電ワイヤ4を誘電体
2の背面電極3を設けた面と反対側の面の近傍に設けた
が、コロナ放電ワイヤ4を誘電体3の面に接触するよう
に設けてもよい。
次に、これらの実施例と同様の出力開放時(感光体の
装着忘れ等)の安全性を確保するようにした他の実施例
を第11図乃至第14図に示す。
前述の第5実施例(第7図)及び第6実施例(第9
図)では、帯電電流が所定値以下になつた時に高圧電源
10が高電圧を出力しなくするようにしていたが、これか
ら説明する各実施例では、直流バイアス電圧VDCを検出
して、その値が所定値以上になつた時あるいは所定値以
下になつた時に高電圧を出力しないようにする。
それは、出力開放時(感光体の装着忘れ等)に、帯電
電流Ipは低下するが直流バイアス電圧VDCが上昇する場
合があり、出力短絡時に帯電電流は変わらずに直流バイ
アス電圧VDCが低下する場合があるためである。
第11図に示す第7実施例は、第7図に示した第5実施
例にバイアス電圧検出回路20を加え、制御回路11の機能
を若干追加しただけである。
バイアス電圧検出回路20は、倍電圧整流回路12が出力
する直流バイアス電圧VDCを検出して、その検出信号FB3
を制御回路11へフイードバツクしている。
制御回路11は、その検出信号FB3が予め設定した第1
の値(比較的高い値)以上になつた時、すなわち直流バ
イアス電圧VDCが所定値(比較的高い値)以上になつた
時に、負荷回路の開放と判断して、トランジスタQへの
スイツチングパルスの出力を停止し、トランジスタQを
オフ状態のままにする。したがつて、コロナ放電ワイヤ
4及び背面電極3に印加する高電圧のパルス電圧VAC
出力されなくなる。
また、この制御回路11は、バイアス電圧検出回路20か
らの検出信号FB3が予め設定した第2の値(比較的低い
値)以下になつた時、すなわち直流バイアス電圧VDC
所定値(比較的低い値)以下になつた時に、負荷回路の
短絡と判断して、同様にトランジスタQへのスイツチン
グパルスの出力を停止し、トランジスタQをオフ状態の
ままにする。したがって、このときもコロナ放電ワイヤ
4及び背面電極3に印加する高電圧のパルス電圧VAC
出力されなくなる。
第12図に示す第8実施例は、上述した第7実施例の負
荷開放検出回路14を省いたものであり、その他の構成及
び作用は第11図の第7実施例と同じであるから、その説
明を省略する。
第13図に示す第9実施例は、前述した第9図の第6実
施例に、抵抗R23,R24及びコンデンサC24によつて構成
されるバイアス電圧検出回路20を設け、制御回路11にコ
ンデンサC13とオペアンプ19及びダイオードD13を追加し
たものである。
そして、バイアス電圧検出回路20の抵抗R23,R24によ
つて直流バイアス電圧VDCを分圧した検出信号FB3が基準
電圧Va以下になつた時、オペアンプ19の出力がハイレベ
ルになり、ダイオードD13を導通させてパルス幅変調回
路18に作用し、スイツチングパルスの出力を停止させ
る。それによつて、パルス電圧VACは出力されなくな
る。
第14図の第10実施例は、上記第9実施例における制御
回路11のコンデンサC13を省略し、オペアンプ19の非反
転入力と反転入力を入れ換えることによつて、直流バイ
アス電圧VDCが所定値以上になつた時に高電圧出力を停
止するようにしたものである。
この実施例で、第13図の第9実施例における負荷開放
検出回路14及び制御回路11内のオペアンプ17とダイオー
ドD12も削除している。
これらの実施例によつても、感光体5の装着忘れや電
極間の短絡等が発生しても、感電の危険やアーク放電の
発生を防止することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明による電子写真装置に
おけるコロナ放電装置によれば、感光体を常に一定電位
に設定して帯電することができ、且つ小型で長寿命のコ
ロナ放電装置を提供することができる。
また、万一感光体の装置忘れや電極間の短絡等があっ
ても、感電の危険やアーク放電を起す恐れをなくすこと
もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例を示すコロナ放電装置の
回路図、 第2図は同じくその高圧電源10の出力電圧の波形図、 第3図はこの発明の第2実施例の高圧電源の要部のみを
示す回路図 第4図は同じくその出力波形図、 第5図はこの発明の第3実施例の回路図、 第6図はこの発明の第4実施例の回路図、 第7図はこの発明の第5実施例の回路図、 第8図は同じくその高圧電源10の出力電圧の波形図。 第9図はこの発明の第6実施例の回路図、 第10図は同じくその起動時にオペアンプ17に入力する2
つの電圧の波形図、 第11図はこの発明の第7実施例の回路図、 第12図はこの発明の第8実施例の回路図、 第13図はこの発明の第9実施例の回路図、 第14図はこの発明の第10実施例の回路図、 第15図は従来のコロナ放電装置の基本的構成を示す回路
図である。 1…コロナ放電器、2…誘電体 3…背面電極、4…コロナ放電ワイヤ 5…感光体、6…駆動用電源 10…高圧電源、11…制御回路 12,12′…倍電圧整流回路 13…帯電電流検出回路 14…負荷開放検出回路 15…基準電圧発生回路 18…パルス幅変調回路 20…バイアス電圧検出回路 20…バイアス電圧検出回路 ′5…半波整流回路、26…駆動回路 T,T′,T1,T2…昇圧トランス Q,Q1〜Q3…スイツチング用のトランジスタ VAC…パルス電圧 VDC…直流バイアス電圧
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状誘電体の一方の面に背面電極を、他方
    の面又はその近傍にコロナ放電ワイヤをそれぞれ設けた
    コロナ放電器を感光体の近傍に配置し、 前記コロナ放電ワイヤと感光体の間に直流バイアス電圧
    を印加し、前記背面電極とコロナ放電ワイヤの間に、コ
    ロナ放電によりイオンを生成する最も高い電圧となる期
    間において前記直流バイアス電圧と逆極性となるパルス
    電圧を印加する電圧電源を設けたことを特徴とする電子
    写真装置におけるコロナ放電装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電子写真装置におけるコロ
    ナ放電装置であって、 前記高圧電源に、前記感光体の帯電電流を定電流制御す
    る定電流制御手段と、その帯電電流が所定値以下になつ
    た時に前記コロナ放電ワイヤ及び背面電極に印加する高
    電圧を出力しなくする高圧出力停止手段とを備えたこと
    を特徴とする電子写真装置におけるコロナ放電装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の電子写真装置にお
    けるコロナ放電装置であつて、 前記高圧電源に、前記直流バイアス電圧を検出する手段
    と、該手段によつて検出された直流バイアス電圧が所定
    値以上になつた時あるいは所定値以下になつた時に、前
    記コロナ放電ワイヤ及び背面電極に印加する高電圧を出
    力しなくする高圧出力停止手段とを備えたことを特徴と
    する電子写真装置におけるコロナ放電装置。
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