JP2874865B1 - 見学者案内支援装置および方法 - Google Patents

見学者案内支援装置および方法

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JP2874865B1
JP2874865B1 JP5035198A JP5035198A JP2874865B1 JP 2874865 B1 JP2874865 B1 JP 2874865B1 JP 5035198 A JP5035198 A JP 5035198A JP 5035198 A JP5035198 A JP 5035198A JP 2874865 B1 JP2874865 B1 JP 2874865B1
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理恵子 門林
健二 間瀬
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Abstract

【要約】 【課題】 見学者の個人的背景や興味の程度に適合した
案内を仮想空間内で行なうことができる見学者案内支援
装置を提供する。 【解決手段】 実空間における見学時に、C−MAPシ
ステム1により、見学者が各展示ごとに要した時間と展
示情報の検索を行なった回数とを検出する。これらの情
報に基づいて、VisTA-Walkシステム2は、アクティブレ
ベルを算出し、ナビゲーションモードを決定する。VisT
A-Walkシステム2はさらに、仮想空間の展示を行ない、
この仮想空間シーン内で、エージェントキャラクタを生
成し、決定したナビゲーションモードに基づいて見学者
の案内を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、見学者案内支援
装置および方法に関し、特に、実空間における見学者の
見学履歴に関する情報を用いて仮想空間内における見学
者の案内を支援する見学者案内支援装置および方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、博物館や展示会における見学者の
案内は、主として固定された展示情報が印刷されたパン
フレットを現場で配布することにより一律に行なわれて
いた。また、場合によっては、見学者のグループに人間
のガイドがついて案内する場合もあったが、見学のコー
ス、案内の内容等はグループごとに予め決められたもの
であった。
【0003】さらに、携帯用の情報端末による展示内容
の案内も実現されている。この方法では、センサ等によ
って、携帯用情報端末を持った見学者の展示会場内での
位置を特定し、その位置情報に基づいて該当する展示物
に関する情報を携帯用情報端末に送って見学者に対し展
示物の案内を行なうものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の案内方法は、いずれも実空間内での案内にとどまり、
現に存在する展示物の案内ができるだけであった。
【0005】この発明は、仮想空間内に、現実に存在し
ないもの(たとえば古代の遺跡)、存在しても目に見え
ないもの(たとえばデータベースなどの情報の結びつ
き)を展示し、先行する実空間の展示における見学者と
のインタラクションの結果に基づいて、仮想空間内で見
学者の特性や興味に合わせた有効な案内を行なうことが
できる見学者案内支援装置および方法を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る仮想空間
内における見学者の案内を支援するための見学者案内支
援装置は、仮想空間内における案内に先行して行なわれ
る実空間における見学時に、各展示に対する見学者のイ
ンタラクションに関する情報を検出する手段と、検出さ
れた情報に基づいて、見学者が各展示に対し有する関心
の程度を表わすアクティブレベルを決定する手段と、決
定されたアクティブレベルに基づいて、仮想空間内にお
ける案内のモードを決定する手段と、決定された案内の
モードに応じて、仮想空間内において見学者を案内する
手段とを備えている。
【0007】請求項2に係る見学者案内支援装置による
と、前記案内のモードを決定する手段は、展示全体、部
分的展示または個々の展示物などの種々の展示粒度の展
示対象について、各展示粒度における展示対象の展示構
成ならびに内容に関する情報を、それぞれ数種類の詳細
度で保持するとともに、各情報相互の関連度をも併せて
保持する展示情報格納手段を含み、前記アクティブレベ
ルに基づいて、必要な範囲の展示に関する、必要な粒度
の展示対象について、必要な詳細度の内容情報を提示す
る機能を有する。
【0008】請求項3に係る見学者案内支援装置による
と、インタラクションに関する情報は、見学者が見学に
要した時間、見学者が案内用の情報端末を操作した回
数、見学者による展示物に対する接触の有無、見学者に
よる展示物の移動の有無、展示物に対する見学者の身体
の姿勢または見学者の発声の有無のいずれか、またはこ
れらの組合せである。
【0009】請求項4に係る見学者案内支援装置による
と、アクティブレベルが比較的低い場合の案内モード
は、仮想空間内における見学コースを自動的に設定し、
かつ見学者が関心を持つと推定される情報を自動的に提
供する機能を有する。
【0010】請求項5に係る見学者案内支援装置による
と、前記アクティブレベルが比較的低い場合の案内モー
ドは、展示全体にまたがる広範な範囲を対象とし、その
範囲内の粗い展示粒度の展示対象について、詳細度の低
い概略的な情報を提供する機能を有する。
【0011】請求項6に係る見学者案内支援装置による
と、アクティブレベルが中程度の場合の案内モードは、
仮想空間内における見学コースを示唆し、かつ見学者が
関心を持つと推定される情報を示唆し、その情報を検索
するように見学者に勧める機能を有する。
【0012】請求項7に係る見学者案内支援装置による
と、前記アクティブレベルが中程度の場合の案内モード
は、見学者が関心を持つと推定される展示範囲と、その
展示範囲との関連が高いいくつかの展示範囲とを含む部
分展示範囲を対象とし、その範囲内の中程度の展示粒度
の展示対象について、詳細度が中程度ないしやや高い情
報を提供する機能を有する。
【0013】請求項8に係る見学者案内支援装置による
と、アクティブレベルが比較的高い場合の案内モード
は、仮想空間内における見学コースの設定と情報検索の
実施の是非とを見学者自身に決めさせる機能を有する。
【0014】請求項9に係る見学者案内支援装置による
と、前記アクティブレベルが比較的高い場合の案内モー
ドは、見学者が関心を持つと推定される展示範囲を対象
とし、その範囲内の細かい展示粒度の展示対象につい
て、詳細度の高い情報を提供する機能を有する。
【0015】請求項10に係る見学者案内支援装置によ
ると、見学者を案内する手段は、アニメーション機能を
有するキャラクタエージェントを形成してその身振りに
よって見学者を案内する。
【0016】請求項11に係る仮想空間内における見学
者の案内を支援するための見学者案内支援方法は、仮想
空間内における案内に先行して行なわれる実空間におけ
る見学時に、各展示に対する見学者のインタラクション
に関する情報を検出するステップと、検出された情報に
基づいて、見学者が各展示に対して有する関心の程度を
表わすアクティブレベルを決定するステップと、決定さ
れたアクティブレベルに基づいて、仮想空間内における
案内のモードを決定するステップと、決定された案内の
モードに応じて、仮想空間内において見学者を案内する
ステップとを備える。
【0017】請求項12に係る見学者案内支援方法によ
ると、インタラクションに関する情報は、見学者が見学
に要した時間、見学者が案内用の情報端末を操作した回
数、見学者による展示物に対する接触の有無、見学者に
よる展示物の移動の有無、展示物に対する見学者の身体
の姿勢または見学者の発声の有無のいずれか、またはこ
れらの組合せである。
【0018】請求項13に係る見学者案内支援方法によ
ると、アクティブレベルが比較的低い場合の案内モード
は、仮想空間内における見学コースを自動的に設定し、
かつ見学者が関心を持つと推定される情報を自動的に提
供する機能を有する。
【0019】請求項14に係る見学者案内支援方法によ
ると、アクティブレベルが中程度の場合の案内モード
は、仮想空間内における見学コースを示唆し、かつ見学
者が関心を持つと推定される情報を示唆し、その情報を
検索するように見学者に勧める機能を有する。
【0020】請求項15に係る見学者案内支援方法によ
ると、アクティブレベルが比較的高い場合の案内モード
は、仮想空間内における見学コースの設定と情報検索の
実施の是非とを見学者自身に決めさせる機能を有する。
【0021】請求項16に係る見学者案内支援方法によ
ると、見学者を案内するステップは、アニメーション機
能を有するキャラクタエージェントを形成してその身振
りによって見学者を案内する。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態に
よる見学者案内支援装置の全体のシステム構成を概略的
に示す図である。
【0023】図1を参照して、この発明による見学者案
内支援装置は、大きくはC−MAP(Context-aware Mo
bile Assistant Project)システム1と、VisTA-Walkシ
ステム2とから構成される。
【0024】C−MAPシステム1は、博物館や展示会
場等の実空間において、見学者とのインタラクションを
通して、見学者に展示に関する情報を提供して状況に適
した案内を行なう一方で、見学者の興味の対象や背景情
報を獲得するためのシステムである。このため、C−M
APシステム1では、見学者個人が携帯する情報端末に
より展示に関する補足情報を提供しつつ、アクティブバ
ッジシステムにより各見学者の位置情報を入手し、さら
に各見学者の情報検索回数をも把握して、見学者の興味
の対象や背景情報など見学者の見学履歴に関する情報を
入手するものである。
【0025】一方、VisTA-Walkシステム2は、仮想空間
において、見学者に対して仮想的な展示を行なうシステ
ムである。実空間内の見学に引き続いて行なわれるこの
仮想空間内の見学では、上述のようにC−MAPシステ
ム1で得られた実空間における各見学者の見学履歴に関
する情報に基づいて、見学コースおよび案内の方法を決
定するとともに、エージェントキャラクタを仮想空間内
に登場させ、その身振りにより見学者に対する仮想空間
内での案内を実行するものである。
【0026】より詳細に説明すると、C−MAPシステ
ム1は、展示関連情報のデータベース3を含み、このデ
ータベース3は、その情報提供用サーバ4を介して有線
LAN5に接続されている。各見学者6は、携帯用の情
報端末(パーソナルコンピュータ)7を持って展示会場
を見学して回っており、この携帯情報端末7は無線LA
N8を介して上記サーバシステム4と通信可能である。
見学者6は、各展示ごとに、自己の興味の程度に応じ
て、情報端末7を操作して展示関連情報の検索を行な
い、その検索回数はデータベース3に記録される。
【0027】一方、見学者6の会場内の位置検出には、
アクティブバッジシステム9が用いられる。このシステ
ムでは、各見学者6にバッジ10を着用させるととも
に、各展示ブース(たとえば図1の展示1、展示2、展
示3)にセンサ11を設置し、バッジ10とセンサ11
との間の赤外線リンクにより各見学者の位置を検出す
る。検出結果が得られるたびに、アクティブバッジシス
テム9のデータベースにおける見学者全員の位置情報が
更新される。これにより、各見学者が展示ごとに要した
見学時間が得られることになる。なお、センサ11は実
用上見通しで1〜2メートルの距離のバッジ10を検出
することができる。なお、有線LAN5は、インターネ
ット12にも接続されている。
【0028】次に、図2は、図1に示したVisTA-Walkシ
ステム2の構成を示すブロック図である。図2を参照し
て、VisTA-Walkシステム2は、データ通信部20と、ア
クティブレベル決定部21と、ナビゲーションモード決
定部22と、エージェント生成部23と、シーン生成お
よび変更制御部24と、pfinder イベント処理部25
と、Inventorイベント処理部26と、CG描画部27
と、モデル読込部28と、カメラ29と、pfinder プロ
グラム部30と、HTMLデータベース31と、表示部
32と、モデルデータベース33と、インターネットW
ebブラウザ34とを備える。
【0029】C−MAPシステム1における見学者との
インタラクションにより得られた実空間における見学者
の見学履歴に関する情報(展示ごとの見学時間および情
報検索回数)は、有線LAN5を介してデータ通信部2
0で受取られる。アクティブレベル決定部21は、この
受取られた情報に基づいて、各見学者が各展示に対し有
する関心の程度を表わすアクティブレベルを決定する。
アクティブレベルの算出方法については後述する。
【0030】ナビゲーションモード決定部22は、アク
ティブレベル決定部21で決定されたアクティブレベル
に基づいて、仮想空間内における見学者の案内のモード
であるナビゲーションモードを決定して、シーン生成お
よび変更処理部24に与える。ナビゲーションモードの
決定方法については後述する。
【0031】エージェント生成部23は、データ通信部
20から見学者ごとの見学履歴情報を受取り、見学者ご
とのエージェントキャラクタのコンピュータグラフィッ
クス像を生成して、シーン生成および変更処理部24に
与える。
【0032】一方、モデル読込部28は、仮想空間を形
成する3次元コンピュータグラフィックスモデルのため
のデータベースであるモデルデータベース33からデー
タを読込み、シーン生成および変更処理部24に与え
る。
【0033】pfinder プログラム部30は、画像認識プ
ログラムを含み、このVisTA-Walkシステムが作り出す仮
想空間に面して立つ見学者の位置および姿勢をカメラ2
9によって認識し、pfinder イベント処理部25に知ら
せる。pfinder イベント処理部25は、見学者の身振り
を仮想空間内の移動、情報検索のための対象物の選
択、および視点の変更、の3種類のコマンドに変換す
る。カメラ29、pfinder プログラム部30およびpfin
der イベント処理部25は、通常のマウス操作に代え
て、見学者の位置、身振り等により、見学者の動き、指
示などを入力するものである。
【0034】Inventorイベント処理部26は、仮想空間
を形成するコンピュータグラフィックス画像を生成する
ために各イベント、タイマ等を管理するソフトウェアを
含んでおり、たとえばエージェントキャラクタの動きも
このInventorイベント処理部26により制御される。
【0035】イベント処理部25,26は、インターネ
ットWebブラウザ34にHTMLデータベース31の
データを読出す。たとえば、仮想空間により古代の遺跡
を見学者に見学させようとする場合には、当該遺跡に関
するデータ(たとえば、発掘時の遺跡の形状、大きさな
どに関するデータ)がHTML形式で格納されているデ
ータベース31から読出され、仮想空間における表示に
利用される。
【0036】シーン生成および変更処理部24は、上述
の各部からの信号を受け、3次元コンピュータグラフィ
ックスによる仮想空間のシーンを生成してCG描画部2
7を制御し、たとえば170インチスクリーンである表
示部32上に仮想空間シーンを形成する。
【0037】次に、図3は、この発明の実施の形態によ
る見学者案内支援装置の動作を説明するフロー図であ
る。図3を参照して、この発明の実施の形態による見学
者案内支援装置の動作について説明する。
【0038】まず、図3のステップS1において、図1
に示したC−MAPシステム1において見学者の見学履
歴に関する情報が獲得される。より具体的には、C−M
APシステム1の前述のアクティブバッジシステムによ
り各展示ごとの見学者の見学時間が測定され、同時にC
−MAPシステム1の情報端末7を用いた見学者の情報
検索回数が測定される。実空間におけるインタラクショ
ンの結果として、C−MAPシステム1によりこれらの
情報が検出される。
【0039】次に、ステップS2において、VisTA-Walk
システム2のデータ通信部20は、C−MAPシステム
1から有線LAN5を介して見学履歴に関する情報を受
取る。
【0040】次に、ステップS3において、VisTA-Walk
システム2のアクティブレベル決定部21は、データ通
信部20で受取った見学履歴に関する情報により、見学
者の特性と興味の対象を示すアクティブレベルを決定す
る。このアクティブレベルの決定方法について、図4を
参照して説明する。
【0041】図4に示した表において、tは各展示ごと
に見学に要した時間を表わし、cは各展示ごとに展示関
連情報を検索した回数を示している。図4の表に示すよ
うにc/tとアクティブレベルとの関係を予め決定して
おき、アクティブレベル決定部21は実際に測定され演
算されたc/tに基づいて、内蔵する図4の表に基づい
て5段階のアクティブレベル0,1,2,3,4のいず
れかのうち該当するアクティブレベルを決定する。ここ
でアクティブレベルは0に近いほどユーザの関心が低
く、4に近いほどユーザの関心は高いことを示してい
る。なお、このようなアクティブレベルの決定方法は一
例にすぎず、、図4に示す例に限られるものではない。
【0042】次に、ステップS4において、VisTA-Walk
システム2のエージェント生成部23は、データ通信部
20から、見学者ごとの見学履歴情報を受取り、見学者
ごとのエージェントキャラクタのコンピュータグラフィ
ックス像を生成する。
【0043】次に、ステップS5において、VisTA-Walk
システム2のナビゲーションモード決定部22は、アク
ティブレベル決定部21において決定されたアクティブ
レベルに従って、ナビゲーションモードを決定する。た
とえば見学者の展示に対する関心が低いアクティブレベ
ル0または1の場合には、ナビゲーションモード決定部
22は、仮想空間内における見学コースを自動的に設定
し、かつ見学者が関心をもつと推定される情報を自動的
に提供するよう機能する。
【0044】これに対し、見学者の関心が中程度である
アクティブレベル2または3の場合には、ナビゲーショ
ンモード決定部22は、仮想空間内における見学コース
を示唆し、かつ見学者が関心を持つとする推定される情
報を示唆し、その情報を検索するように見学者に勧める
機能を有している。
【0045】さらに、見学者の展示に対する関心が高い
アクティブレベル4の場合には、ナビゲーションモード
決定部22は、仮想空間内における見学コースの設定と
情報検索の実施の是非とを見学者自身に決めさせる機能
を有している。
【0046】より詳細に説明すると、ナビゲーションモ
ード決定部22は、展示全体、部分的展示または個々の
展示物などの種々の展示粒度の展示対象について、各展
示粒度における展示対象の展示構成ならびに内容に関す
る情報を、それぞれ数種類の詳細度で保持するととも
に、各情報相互の関連度をも併せて保持する展示情報格
納手段を含み、前記アクティブレベルに基づいて、必要
な範囲の展示に関する、必要な粒度の展示対象につい
て、必要な詳細度の内容情報を提示する機能を有してい
る。
【0047】たとえば、アクティブレベルが比較的低い
場合のナビゲーションモードは、展示全体にまたがる広
範な範囲を対象とし、その範囲内の粗い展示粒度の展示
対象について、詳細度の低い概略的な情報を提供する機
能を有している。
【0048】一方、アクティブレベルが中程度の場合の
ナビゲーションモードは、見学者が関心を持つと推定さ
れる展示範囲と、その展示範囲との関連が高いいくつか
の展示範囲とを含む部分展示範囲を対象とし、その範囲
内の中程度の展示粒度の展示対象について、詳細度が中
程度ないしやや高い情報を提供する機能を有している。
【0049】さらにアクティブレベルが比較的高い場合
のナビゲーションモードは、見学者が関心を持つと推定
される展示範囲を対象とし、その範囲内の細かい展示粒
度の展示対象について、詳細度の高い情報を提供する機
能を有している。
【0050】このようにして、アクティブレベルに基づ
いてナビゲーションモードが決定されると、ステップS
6において、シーン生成および変更処理部24、CG描
画部27の機能により、表示部32上にコンピュータグ
ラフィックス像が描画され、仮想空間シーンが生成され
る。
【0051】図5は、古代の遺跡を示す仮想空間シーン
の一例を示す図であり、表示部32上に形成された当該
仮想空間シーン中に、エージェント生成部23によって
形成されたエージェントキャラクタ35が表示されてい
る。なお、前述のように、表示部32の前に立つ見学者
6の位置、身振りは、カメラ29を介してpfinder プロ
グラム部30により認識される。
【0052】次にステップS7において、この仮想空間
シーン内のエージェントキャラクタは、ステップS5に
おいてナビゲーションモード決定部22により決定され
たナビゲーションモードに従って、仮想空間シーンの前
に立つ見学者に対し、その身振りにより展示の案内を実
行する(ステップS7)。
【0053】次に見学者の位置または姿勢の変化がpfin
der イベント処理部25によって認識されると、あるい
はInventorイベント処理部26によって次のイベントが
指定されると(ステップS8)、ステップS6において
シーン生成および変更処理部24は、次の仮想空間シー
ンを生成し、見学者に表示する。以下、このステップS
6,S7およびS8が順次繰返され、その中で当該展示
内容に対する見学者の見学履歴に基づいて算出されたア
クティブレベルにより、見学者の興味の対象および特性
に対応した、案内動作が、仮想空間シーン中に現われる
エージェントキャラクタによって実行されることにな
る。
【0054】なお、上述の実施例では、見学者の見学履
歴に関する情報として、各展示に対して見学者が見学に
要した時間と見学者が携帯用情報端末を操作して展示に
関する情報検索を行なった回数とを用いているが、この
発明で利用できる見学履歴に関する情報はこれらに限ら
れるものではない。たとえば、見学者が展示物に関心を
有する場合、展示物に指を触れたり、または展示物を台
から持ち上げる場合が考えられる。したがって展示物に
たとえばタッチセンサを貼付け、見学者が展示物に指を
触れたことを検出すれば、見学者が当該展示物に関心を
有していることが判断される。あるいは展示物が載置さ
れている台に重量センサを設けておき、見学者によって
展示物が持ち上げられたことを検知することによって、
見学者の関心の有無を判断することも可能である。ある
いは展示会場にカメラを設け、見学者の姿勢を画像認識
することにより、関心の程度を検出することも可能であ
る。たとえば見学者が展示物に対し指を指すような姿勢
をとった場合には、この見学者が当該展示物に対し十分
関心を寄せていることを示したものと判断することがで
きる。また見学者が展示物の前で音声を発した場合に
は、見学者が当該展示物に対し関心を有しているものと
判断され、したがってセンサでこのような音声を検出す
ることにより見学者の関心の程度を測る情報として用い
ることができる。
【0055】したがってこの発明では、上述の実施例で
説明した見学時間および情報検索回数に限らず、上記の
さまざまな要素のいずれかまたはそれらの組合せによ
り、各展示に対する見学者のインタラクションに関する
情報として検出し、アクティブレベル算出の基礎として
用いることが可能である。そしてこのような場合にも、
上述の実施例と同様の効果を奏するものである。
【0056】以上のように、この発明による見学者案内
支援装置では、まず実際の博物館や展示会場などの実空
間における見学時の見学者とのインタラクションによ
り、見学者の個人的背景や興味の対象に関する見学履歴
情報を予め獲得しておき、その後仮想空間内で行なう展
示に際し、上記獲得した情報に基づくアクティブレベル
を算出し、各展示内容に対する見学者の興味の程度に応
じた案内を仮想空間内のエージェントキャラクタに行な
わせるようにしたものである。これにより、現実に存在
しない、あるいは存在しても見ることができない仮想空
間の展示を、最も効果的に見学者を案内しながら実行す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による見学者案内支援装
置のシステム構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】この発明による見学者案内支援装置の一部を構
成するVisTA-Walkシステムの詳細な構成を示すブロック
図である。
【図3】この発明による見学者案内支援装置の動作を説
明するフロー図である。
【図4】この発明の実施の形態によるアクティブレベル
の算出方法の一例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態による仮想空間シーンの
一例を示す図である。
【符号の説明】 1 C−MAPシステム 2 VisTA-Walkシステム 3 展示関連情報データベース 4 情報提供サーバ 5 有線LAN 6 見学者 7 携帯情報端末 8 無線LAN 9 アクティブバッジシステム 10 バッジ 11 センサ 12 インターネット 20 データ通信部 21 アクティブレベル決定部 22 ナビゲーションモード決定部 23 エージェント生成部 24 シーン生成および変更処理部 25 pfinder イベント処理部 26 Inventorイベント処理部 27 CG描画部 28 モデル読込部 29 カメラ 30 pfinder プログラム部 31 HTMLデータベース 32 表示部 33 モデルデータベース 34 インターネットWebブラウザ 35 エージェントキャラクタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−288659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 3/00 654 G06F 3/00 652 G06F 3/14

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想空間内における見学者の案内を支援
    するための見学者案内支援装置であって、 前記仮想空間内における案内に先行して行なわれる実空
    間における見学時に、各展示に対する見学者のインタラ
    クションに関する情報を検出する手段と、 前記検出された情報に基づいて、見学者が各展示に対し
    て有する関心の程度を表わすアクティブレベルを決定す
    る手段と、 前記決定されたアクティブレベルに基づいて、前記仮想
    空間内における案内のモードを決定する手段と、 前記決定された案内のモードに応じて、前記仮想空間内
    において見学者を案内する手段とを備えた、見学者案内
    支援装置。
  2. 【請求項2】 前記案内のモードを決定する手段は、展
    示全体、部分的展示または個々の展示物などの種々の展
    示粒度の展示対象について、各展示粒度における展示対
    象の展示構成ならびに内容に関する情報を、それぞれ数
    種類の詳細度で保持するとともに、各情報相互の関連度
    をも併せて保持する展示情報格納手段を含み、前記アク
    ティブレベルに基づいて、必要な範囲の展示に関する、
    必要な粒度の展示対象について、必要な詳細度の内容情
    報を提示する機能を有する、請求項1に記載の見学者案
    内支援装置。
  3. 【請求項3】 前記インタラクションに関する情報は、
    見学者が見学に要した時間、見学者が案内用の情報端末
    を操作した回数、見学者による展示物に対する接触の有
    無、見学者による展示物の移動の有無、展示物に対する
    見学者の身体の姿勢または見学者の発声の有無のいずれ
    か、またはこれらの組合せである、請求項1または2に
    記載の見学者案内支援装置。
  4. 【請求項4】 前記アクティブレベルが比較的低い場合
    の案内モードは、前記仮想空間内における見学コースを
    自動的に設定し、かつ見学者が関心を持つと推定される
    情報を自動的に提供する機能を有する、請求項1から3
    のいずれかに記載の見学者案内支援装置。
  5. 【請求項5】 前記アクティブレベルが比較的低い場合
    の案内モードは、展示全体にまたがる広範な範囲を対象
    とし、その範囲内の粗い展示粒度の展示対象について、
    詳細度の低い概略的な情報を提供する機能を有する、請
    求項2,3または4に記載の見学者案内支援装置。
  6. 【請求項6】 前記アクティブレベルが中程度の場合の
    案内モードは、前記仮想空間内における見学コースを示
    唆し、かつ見学者が関心を持つと推定される情報を示唆
    し、その情報を検索するように見学者に勧める機能を有
    する、請求項1から3のいずれかに記載の見学者案内支
    援装置。
  7. 【請求項7】 前記アクティブレベルが中程度の場合の
    案内モードは、見学者が関心を持つと推定される展示範
    囲と、その展示範囲との関連が高いいくつかの展示範囲
    とを含む部分展示範囲を対象とし、その範囲内の中程度
    の展示粒度の展示対象について、詳細度が中程度ないし
    やや高い情報を提供する機能を有する、請求項2,3ま
    たは6に記載の見学者案内支援装置。
  8. 【請求項8】 前記アクティブレベルが比較的高い場合
    の案内モードは、前記仮想空間内における見学コースの
    設定と情報検索の実施の是非とを見学者自身に決めさせ
    る機能を有する、請求項1から3のいずれかに記載の見
    学者案内支援装置。
  9. 【請求項9】 前記アクティブレベルが比較的高い場合
    の案内モードは、見学者が関心を持つと推定される展示
    範囲を対象とし、その範囲内の細かい展示粒度の展示対
    象について、詳細度の高い情報を提供する機能を有す
    る、請求項2,3または8に記載の見学者案内支援装
    置。
  10. 【請求項10】 前記見学者を案内する手段は、アニメ
    ーション機能を有するキャラクタエージェントを形成し
    てその身振りによって見学者を案内する、請求項1から
    9のいずれかに記載の見学者案内支援装置。
  11. 【請求項11】 仮想空間内における見学者の案内を支
    援するための見学者案内支援方法であって、 前記仮想空間内における案内に先行して行なわれる実空
    間における見学時に、各展示に対する見学者のインタラ
    クションに関する情報を検出するステップと、 前記検出された情報に基づいて、見学者が各展示に対し
    て有する関心の程度を表わすアクティブレベルを決定す
    るステップと、 前記決定されたアクティブレベルに基づいて、前記仮想
    空間内における案内のモードを決定するステップと、 前記決定された案内のモードに応じて、前記仮想空間内
    において見学者を案内するステップとを備えた、見学者
    案内支援方法。
  12. 【請求項12】 前記インタラクションに関する情報
    は、見学者が見学に要した時間、見学者が案内用の情報
    端末を操作した回数、見学者による展示物に対する接触
    の有無、見学者による展示物の移動の有無、展示物に対
    する見学者の身体の姿勢または見学者の発声の有無のい
    ずれか、またはこれらの組合せである、請求項11に記
    載の見学者案内支援方法。
  13. 【請求項13】 前記アクティブレベルが比較的低い場
    合の案内モードは、前記仮想空間内における見学コース
    を自動的に設定し、かつ見学者が関心を持つと推定され
    る情報を自動的に提供する機能を有する、請求項11ま
    たは12に記載の見学者案内支援方法。
  14. 【請求項14】 前記アクティブレベルが中程度の場合
    の案内モードは、前記仮想空間内における見学コースを
    示唆し、かつ見学者が関心を持つと推定される情報を示
    唆し、その情報を検索するように見学者に勧める機能を
    有する、請求項11または12に記載の見学者案内支援
    方法。
  15. 【請求項15】 前記アクティブレベルが比較的高い場
    合の案内モードは、前記仮想空間内における見学コース
    の設定と情報検索の実施の是非とを見学者自身に決めさ
    せる機能を有する、請求項11または12に記載の見学
    者案内支援方法。
  16. 【請求項16】 前記見学者を案内するステップは、ア
    ニメーション機能を有するキャラクタエージェントを形
    成してその身振りによって見学者を案内する、請求項1
    1から15のいずれかに記載の見学者案内支援方法。
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