JP2874857B2 - トルクレンチ - Google Patents

トルクレンチ

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JP2874857B2
JP2874857B2 JP8347714A JP34771496A JP2874857B2 JP 2874857 B2 JP2874857 B2 JP 2874857B2 JP 8347714 A JP8347714 A JP 8347714A JP 34771496 A JP34771496 A JP 34771496A JP 2874857 B2 JP2874857 B2 JP 2874857B2
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JP
Japan
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torque wrench
insulating
grip
grip portion
grip member
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伊藤邦行
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Tohnichi Mfg Co Ltd
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Tohnichi Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクレンチを使
用するねじ締め作業時における感電事故、あるいは短絡
事故等を未然に防止できることができるように、トルク
レンチの全外周に絶縁層を具備せしめてなるトルクレン
チ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ねじの締付け作業時に使用される締付工
具としてトルクレンチが知られているが、かかる工具の
素材は、金属(導電体)で形成されていることから、例
えばこのようなねじ締付工具を電気工事等の作業時に使
用するとき、該ねじ締付工具が誤って送電線に接触して
作業者が感電する、あるいはそのねじ締付工具が誤って
電気回路間に接触して電気回路が短絡(ショート)する
といった事故の発生があった。
【0003】そこで従来においては、作業者の感電事故
の発生を防ぐために、工事に使用される、例えばねじ締
付工具(トルクレンチ)にあっては、図2で示すよう
に、そのトルクレンチ1のグリップ部2に、絶縁テープ
3を巻付けて感電を防止すること、あるいは作業者が絶
縁性を有するゴム手袋を使用して感電を防止すること等
の感電防止対策がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
にねじ締付工具等のグリップ部に絶縁テープを巻回する
感電防止策では、JIS規格で定義されている空間距離
(絶縁された二つの裸充電部の空間の最短距離)及び沿
面距離(二つの裸充電部間につながる絶縁物の表面に沿
った最短距離)を十分に確保することができないもので
あった。従って上記したねじ締付工具のグリップ部に絶
縁テープ3を巻回した絶縁手段又はゴム手袋を使用する
感電防止手段では、そのテープが損傷あるいは剥離する
又はゴム手袋が損傷する等のことで絶縁性が劣化してし
まうことになる。
【0005】また締付工具のグリップ部のみに絶縁を施
した場合、そのグリップ部以外の部分は導電体が露出さ
れているために、該露出部分で電気回路を短絡させる危
険性があるので、仮にその締付工具(トルクレンチ)の
全表面に絶縁テープを巻回させれば、トルクレンチの性
能が損なわれるといった問題点があった。
【0006】本発明は、かかる従来の工具絶縁構造の問
題点に着目してなされたもので、トルクレンチにおける
グリップ部外周には、硬質樹脂により成形された絶縁性
の筒状グリップ部材を被着し、またそのトルクレンチの
柄部からヘッド部に亘っては、二色層であると共に軟質
樹脂で形成された絶縁カバーを被着するようにして、ト
ルクレンチの全面を、十分な空間距離及び沿面距離が維
持できる絶縁体で保護する構造となして、工事中におけ
る感電又は回路の短絡等の事故を未然に防止することが
できるトルクレンチの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、グリップ部と、該グリップ部の一端か
ら支出され、かつグリップ部により揺動可能に軸支され
ているヘッド部を有するトルクレンチにおいて、上記グ
リップ部外周面には、透明硬質樹脂からなる絶縁性の筒
状グリップ部材を被着し、またそのグリップ部端からヘ
ッド部にかけては、二色層で形成されている軟質樹脂か
らなる絶縁被覆体を被着し、さらに該絶縁被覆体と上記
筒状グリップ部材との接合部は、沿面距離を確保して接
着し、また筒状グリップ部材の末端には、空間距離を確
保して絶縁性キャップを被着してなるトルクレンチであ
ることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を、図面に示す実施
例に基いて詳細に説明する。
【0009】11はトルクレンチ本体であって、このト
ルクレンチ本体11は周知のように、グリップ部12
と、このグリップ部の一端より支出されるヘッド部13
を有し、このヘッド部13には、ラチェット式角ドライ
ブ14が突設されている。またグリップ部12の内部に
は、上記ヘッド部13と関連するトグルリンク機構が内
装されており、そのトグルリンク機構の設定トルク値
は、グリップ部12の末端に支出されている調整ねじ1
5により調整することができ、またその調整値は、グリ
ップ部12の側面に設けられている窓16から透視する
ことができる。
【0010】17は、上記トルクレンチ本体のグリップ
部12の外周面に被着される筒形状のグリップ部材であ
って、この筒状グリップ部材17は透明である例えばア
クリル樹脂による硬質絶縁樹脂により形成されており、
その筒状グリップ部材17の内径はグリップ部12の周
面で接着し得るように寸法設定がなされており、さらに
その筒状グリップ部材17の長さLは、グリップ部12
末端から空間距離L2を確保し得る長さに設定されてお
り、そのグリップ部12の末端部に絶縁性の末端キャッ
プ20が被着されている。そして筒状グリップ部材17
は、トルクレンチ本体11のグリップ部12の外周面と
一体に接着されている。
【0011】18は、上記筒状グリップ部材17の一端
外周部より、ヘッド部13の全面にかけて被着される絶
縁被覆体であって、この絶縁被覆体18は、例えば黄色
に着色された塩化ビニールによる内層18Aと、その内
層色とは異なる例えば黒色に着色された塩化ビニールに
よる外層18Bとからなる軟質樹脂性の二色層で構成さ
れている。この内層18Aと外層18Bとは一体に成形
されていて、それら各層が分離されるものではない。ま
たこの絶縁被覆体18の筒状グリップ部材17側端部
は、該筒状グリップ部材17の端部外周面に接合される
が、この接合面は、必要とする前記の沿面距離L1 を確
保する寸法及び形状に設定されている。またこの絶縁被
覆体18の内面は、角ドライブ14端面との接合面19
を除いてトルクレンチ本体11と一体に接着されてい
る。
【0012】以上が本実施形態であって、次にその作用
について述べると、この実施形態にあっては、トルクレ
ンチ本体のグリップ部12の外周面には、硬質絶縁性の
筒状グリップ部材17が被着されており、またそのグリ
ップ部12を除く他部は、軟質絶縁性絶縁被覆体18で
被着されていることから、そのトルクレンチ全体が絶縁
体で被着されており、このため、このトルクレンチ本体
を用いる電気工事等において作業者が感電したり、電気
回路を短絡する等の事故が未然に防止できる。またトル
クレンチ本体の可動部であるヘッド部13に被着される
絶縁被覆体18は、軟質樹脂性であることから、この絶
縁被覆体18によりトルクレンチヘッド部13の動作が
妨げられることがなく、トルクレンチの性能維持が確保
できる。
【0013】また上記軟質の絶縁被覆体18は、二層色
で構成されているので、例えばその絶縁被覆体18が損
傷されると、内層18Aの着色(黄色)が表面側から見
えることになり、これによって、絶縁被覆体18の損傷
の有無を容易に知ることができる。
【0014】またグリップ部12に被着される筒状グリ
ップ部材17は透明なる硬質樹脂で形成されていること
から、グリップ部12に設けられている窓16内に表示
されるトルク設定値を、その透明なる筒状グリップ部材
17を透して容易に目視確認することができる。
【0015】また筒状グリップ部材17と絶縁被覆体1
8との接合面及び筒状グリップ部材17と末端キャップ
20との接合面は、絶縁に有効である沿面距離L1 及び
空間距離L2 が保持されているので、作業者に対する感
電事故を有効に防ぐことができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によるトルクレンチ
を使用することにより、電気的作業現場における感電、
又は電気回路の短絡事故を未然に防止することができる
高い安全性が確保でき、またトルクレンチの性能を損な
うことなく、高精度でのねじ締め作業を行なうことがで
きるという作用効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よりなるトルクレンチの実施形態を示し
た断面説明図。
【図2】従来のトルクレンチの使用例を示した説明図。
【符号の説明】
11…トルクレンチ本体 12…グリップ部 13…ヘッド部 14…角ドライブ 15…調整ねじ 16…窓 17…筒状グリップ部材 18…絶縁被覆体 19…接合面 20…末端キャップ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリップ部(12)と、該グリップ部
    (12)の一端から支出され、かつグリップ部(12)
    により揺動可能に軸支されているヘッド部(13)を有
    するトルクレンチにおいて、上記グリップ部(12)外
    周面には、透明硬質樹脂からなる絶縁性の筒状グリップ
    部材(17)を被着し、またそのグリップ部端からヘッ
    ド部(13)にかけては、二色層で形成されている軟質
    樹脂からなる絶縁被覆体(18)を被着し、さらに該絶
    縁被覆体(18)と上記筒状グリップ部材(17)との
    接合部は、沿面距離(L1 )を確保して接着し、また筒
    状グリップ部材(17)の末端には、空間距離(L2
    を確保して絶縁性の末端キャップ(20)を被着してな
    ることを特徴とするトルクレンチ。
JP8347714A 1996-12-26 1996-12-26 トルクレンチ Expired - Lifetime JP2874857B2 (ja)

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JPH10180644A JPH10180644A (ja) 1998-07-07
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