JP2872147B2 - 回転ヘッドシリンダ装置 - Google Patents

回転ヘッドシリンダ装置

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JP2872147B2 JP25792696A JP25792696A JP2872147B2 JP 2872147 B2 JP2872147 B2 JP 2872147B2 JP 25792696 A JP25792696 A JP 25792696A JP 25792696 A JP25792696 A JP 25792696A JP 2872147 B2 JP2872147 B2 JP 2872147B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダのなどに使用される回転ヘッドシリンダ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の回転ヘッドシリンダ装置は、ビ
デオテープレコーダが長時間使用されていると、取り付
けられている磁気ヘッドの摩耗が発生するので、その場
合には交換する必要がある。
【0003】磁気ヘッドの取り付けには非常に高精度が
要求されるので、一般市場での磁気ヘッドのみの交換は
不可能となっているのが現状である。そのため一般的に
は、磁気ヘッドを他の部材、例えば上シリンダあるいは
後述の回転体ユニットに取り付けた状態で、特殊工具を
用い交換されている。
【0004】図12と図13はそれぞれ従来の回転ヘッ
ドシリンダ装置を示す。先ず、図12に示す回転ヘッド
シリンダ装置を説明する。磁気ヘッド1は上シリンダ2
に取り付けられており、上シリンダ2は、ディスク4に
取り付けられている。ディスク4の内周面にはヘリング
ボーン型溝が形成され、回転側ロータリトランス3もこ
のディスク4に取り付けられている。さらに、ディスク
4にはバックプレート8を介してマグネット7が取り付
けられている。
【0005】外周部にビデオテープ(図示せず)が巻回
される下シリンダ11には、固定軸5と固定側ロータリ
トランス10とステータユニット9が固定されている。
固定軸5にディスク4が挿入されて、固定側ロータリト
ランス10と回転側ロータリトランス3が対向するとと
もに、下シリンダ11の側のステータユニット9と上シ
リンダ2の側のマグネット7とが対向する。
【0006】この状態で固定軸5の上端には、スラスト
リング12が装着され、さらにディスク4にスラスト受
け6が取り付けられている。このスラスト受け6は、固
定軸5の端面側にスパイラル型の溝が形成されている。
【0007】このように、ディスク4の内周面に形成さ
れたヘリングボーン型の溝と固定軸5の外周面とでラジ
アル軸受を構成し、またスラスト受け6に形成されたス
パイラル型の溝と固定軸の端面とでスラスト軸受を構成
し、各々のクリアランスに潤滑剤を封入することによ
り、流体軸受を構成している。
【0008】スラスト受け6が回転すると浮上力が発生
するが、ステータユニット9の鉄プリント板とマグネッ
ト7の吸引力がバランスを保ち、磁気ヘッド1と上シリ
ンダ2と回転側ロータリトランス3とディスク4から構
成される回転体ユニットは、一定の高さに浮上し回転す
る。
【0009】次に、上シリンダ2に固定された磁気ヘッ
ド1は、下シリンダ11に固定された固定側ロータリト
ランス10とディスク4に固定された回転側ロータリト
ランス3を介し、映像・音声信号が伝送され、マグネッ
ト7とステータユニット9によって回転駆動され、ビデ
オテープと磁気ヘッド1とで記録・再生が行なわれる。
【0010】このように構成された回転ヘッドシリンダ
装置では、磁気ヘッド1のみの交換を一般市場で行なう
ことは不可能であるため、磁気ヘッド1が工場で精度よ
く組み立てられた上シリンダ2と一体に交換することに
より、市場での磁気ヘッド1の組立精度調整をなくして
いるのが現状である。
【0011】図13に示す回転ヘッドシリンダ装置で
は、図12に示した回転ヘッドシリンダ装置で見られた
スラストリング12を使用せずに、シャーシ13に基端
部が固定された抜け止めアングル14の先端部を、スラ
スト受け6の近傍位置に配設している。図12と同一の
作用を成すものには同一の符号を付けて説明を省略す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示した回転ヘッドシリンダ装置の場合には、上シリン
ダ2を交換するには、ディスク4と上シリンダ2の固定
ビス(図示せず)を外すとともに、磁気ヘッド1とディ
スク4に固定された回転側ロータリトランス3の接続部
(図示せず)を外す必要がある(一般的には、半田接続
を外す)。
【0013】さらに、シリンダ2の交換作業は、磁気ヘ
ッド1が多くなればなるほど工数が増え、サービスコス
トを非常に高いものにしている。図13に示した回転ヘ
ッドシリンダ装置の場合には、磁気ヘッド11の交換が
必要になった場合には、交換を回転体ユニットで行なう
ために、抜け止めアングル14が設けられているが、こ
の抜け止めアングル14は、ビデオテープが上シリンダ
2と下シリンダ1に約180°巻回しているために、片
持ち梁状に構成する必要がり、その結果、この抜け止め
アングル14には、市場での輸送の悪条件により矢印A
方向に衝撃加重が加わる場合があり、シャーシ13の抜
け止めアングル14の取り付け部に多大な曲げモーメン
トを受ける。そのためににこの抜け止めアングル14の
剛性を高めるとともに、シャーシ13の剛性を高める必
要があり、ビデオテープレコーダのコストアップの要因
となっている。
【0014】なお、図12に示す回転ヘッドシリンダ装
置でも磁気ヘッド1の交換として、回転体ユニットでの
磁気ヘッド1の交換は技術的に可能であるが、図12に
おいて、スラスト受け6を外し、次にスラストリング1
2を外せば回転体ユニットは外せるが、このスラストリ
ングを外すには、特殊工具が必要で、また狭い空間での
着脱のため、作業者の熟練を必要とする。このような理
由で、一般市場では回転体ユニットでの磁気ヘッド1の
交換は不可能である。
【0015】本発明は磁気ヘッドの交換をコストを掛け
ることなくまた、簡単に交換することができる回転ヘッ
ドシリンダ装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の回転ヘッドシリ
ンダ装置は、下シリンダの内周部に鍔部を設け、上シリ
ンダには下シリンダへの取り付けのときには下シリンダ
の側の前記の鍔部に形成した開口を通過して鍔部に係合
しない位置にセットされる係合突起を設け、前記鍔部の
開口を開閉する可動スラスト部材を下シリンダに設けた
ことを特徴とする。この本発明によると、磁気ヘッドの
交換をコストを掛けることなくまた、簡単に交換するこ
とができる回転ヘッドシリンダ装置が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1記載の回転ヘッドシリン
ダ装置は、外周に磁気テープが巻回され内側にステータ
巻線が取り付けられた下シリンダと、下シリンダに回転
自在に支持されステータ巻線に対向する位置にはマグネ
ットが取り付けられ前記磁気テープをスキャンするヘッ
ドが取り付けられた上シリンダとを有し、下シリンダの
側と上シリンダの側のヘッドとの間でロータリートラン
スを介して信号の授受を行う回転ヘッドシリンダ装置に
おいて、下シリンダの内周部に、下シリンダの内周部に
向かって突出するとともに周方向の一部に開口が形成さ
れた鍔部を設け、鍔部の前記の開口の少なくとも一部を
閉塞する位置と開放する位置とに回動自在に下シリンダ
に支持された可動スラスト部材を設け、上シリンダの側
には、上シリンダが下シリンダへの取り付けのときには
下シリンダの側の前記の鍔部の開口を通過して鍔部に係
合しない位置にセットされる係合突起を設けたことを特
徴とし、上シリンダが下シリンダに装着された状態で可
動スラスト部材を鍔部の前記の開口の少なくとも一部を
閉塞する位置に移動させて上シリンダの下シリンダから
の脱落を防止する。
【0018】請求項2記載の回転ヘッドシリンダ装置
は、下シリンダの内周部に、下シリンダの内周部に向か
って突出するとともに周方向の一部に開口が形成された
鍔部を有する固定スラストリングを設け、鍔部の前記の
開口の少なくとも一部を閉塞する位置と開放する位置と
に回動自在に下シリンダに支持された可動スラスト部材
を設け、上シリンダの側には、上シリンダが下シリンダ
への取り付けのときには下シリンダの側の前記の固定ス
ラストリングの開口を通過して鍔部に係合しない位置に
セットされる係合突起を設けたことを特徴とし、上シリ
ンダが下シリンダに装着された状態で可動スラスト部材
を固定スラストリングの鍔部の前記の開口の少なくとも
一部を閉塞する位置に移動させて上シリンダの下シリン
ダからの脱落を防止する。
【0019】請求項3記載の回転ヘッドシリンダ装置
は、請求項2において、固定スラストリングを磁性材料
で形成したことを特徴とし、下シリンダから周囲にモー
タ構成部分の磁束が漏れることを低減できる。
【0020】請求項4記載の回転ヘッドシリンダ装置
は、請求項1において、下シリンダに一体に鍔部を形成
したことを特徴とし、部品点数の増加を僅かに抑えるこ
とができる。
【0021】請求項5記載の回転ヘッドシリンダ装置
は、外周に磁気テープが巻回され内側にステータ巻線が
取り付けられた下シリンダと、下シリンダに回転自在に
支持されステータ巻線に対向する位置にはマグネットが
取り付けられ前記磁気テープをスキャンするヘッドが取
り付けられた上シリンダとを有し、下シリンダの側と上
シリンダの側のヘッドとの間でロータリートランスを介
して信号の授受を行う回転ヘッドシリンダ装置におい
て、下シリンダの内周部に、下シリンダの内周部に向か
って突出する鍔部を下シリンダに一体に形成するととも
に、この鍔部の前記周方向の一部に傾斜または途中に段
部を有する開口を形成した上シリンダの側には、上シリ
ンダが下シリンダへの取り付けのときには下シリンダの
側の前記の鍔部の開口を通過して鍔部に係合しない位置
にセットされる係合突起を設けたことを特徴とし、部品
点数の増加を僅かに抑えることができるとともに、上シ
リンダが下シリンダから脱落しようとしても、前記の鍔
部に設けた傾斜または途中に段部を有する特殊な形状の
開口の途中に上シリンダの側の係合突起が衝突して脱落
が防止される。
【0022】以下、本発明の各実施の形態を図1〜図1
1に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1〜図8は(実施の形態1)を示
す。
【0023】磁気ヘッド1はアルミニウム製の上シリン
ダ2に取り付けられており、上シリンダ2は、ディスク
4に取り付けられている。ディスク4の内周面にはヘリ
ングボーン型溝が形成され、回転側ロータリトランス3
もこのディスク4に取り付けられている。さらに、ディ
スク4にはバックプレート8を介してマグネット7が取
り付けられている。
【0024】外周部にビデオテープ(図示せず)が巻回
される下シリンダ11aには、固定軸5と固定側ロータ
リトランス10とステータユニット9が固定されてい
る。下シリンダ11aはアルミニウム製である。
【0025】固定軸5にディスク4が挿入されて、固定
側ロータリトランス10と回転側ロータリトランス3が
対向するとともに、下シリンダ11aの側のステータユ
ニット9と上シリンダ2の側のマグネット7とが対向す
る。
【0026】この状態でディスク4にスラスト受け6が
取り付けられている。なお、上シリンダ2の下シリンダ
11aの側からの抜け止め構造は、次のように構成され
ている。
【0027】バックプレート8には係合突起8aを形成
し、下シリンダ11aの内周部に下シリンダの内周部に
向かって突出するとともに周方向の一部に開口15a,
15b,15cが形成された鍔部16を有する固定スラ
ストリング17が挿入されている。固定スラストリング
17は磁性材料である鉄板(SECC)で形成されてい
る。
【0028】なお、環状の固定スラストリング17の下
部は外側に向かって突出した凸部17aが形成されてお
り、この凸部17aは固定スラストリング17を下シリ
ンダ11aに挿入した状態で、下シリンダ11aの内周
の底部に形成した凹部11bに係合して回り止めとなっ
ている。
【0029】可動スラストリング18はばね板(S65
C)で作成されており、図3に示すように下シリンダ1
1aに固定スラストリング17をセットした後に、可動
スラストリング18を弾性変形させて下シリンダ11a
に形成された環状溝11cに係合させて、固定スラスト
リング17の上方への移動が可動スラストリング18に
よって規制されている。
【0030】さらに詳しくは、固定スラストリング17
の開口15a,15bに対応する位置に切り欠き18
a,18bが形成され、固定スラストリング17の開口
15cには可動スラストリング18の端部18cが対応
している。また、この可動スラストリング18には外周
部にレバーが一体に形成されており、下シリンダ11a
には、装着された可動スラストリングのレバー18dが
突出する切り欠き11jが形成されている。
【0031】可動スラストリング18の内周には2個所
のクリック溝18e,18fが形成されており、図4に
詳細を示すように固定スラストリング17の上面に形成
された一つのクリック凸部17bに選択的に係合して可
動スラストリング18の回動位置が、次の2箇所に規定
されている。
【0032】クリック溝18fがクリック凸部17bに
係合する第1の回動位置〔図4の(a)参照〕は、図5
と図6に示すように上シリンダ2を下シリンダ11aに
装着するときの位置で、固定スラストリング17の開口
15a,15b,15cは、可動スラストリング18の
切り欠き18a,18bおよび端部18cによって閉塞
されずに開放されている。この開放状態の開口を、上シ
リンダ2の側のバックプレート8に形成されている係合
突起8aが通過し、上シリンダ2のマグネット7が下シ
リンダ11aのステータユニット9の鉄プリント板に吸
着し、磁気ヘッド1と上シリンダ2と回転側ロータリト
ランス3とディスク4から構成される回転体ユニット
は、一定の高さに浮上し、バックプレート8の係合突起
8aが固定スラストリング17の鍔部16に当接しない
下方位置にあって回転する。
【0033】なお、可動スラストリング18を第1の回
動位置にセットして上シリンダ2側としての回転体ユニ
ットのセットが終わると、レバー18dを手動操作して
クリック溝18eがクリック凸部17bに係合する第2
の回動位置〔図4の(b)参照〕にセットする。
【0034】この第2の回動位置では、図7と図8に示
すように固定スラストリング17の開口15a,15
b,15cが、可動スラストリング18の切り欠き18
a,18bおよび端部18cによって、この実施の形態
では一部が閉塞され、その場合の隙間Sはバックプレー
ト8の係合突起8aの幅Wよりも狭い状態になる。
【0035】なお、下シリンダ11aに形成された切り
欠き11jは、磁気テープが下シリンダ11aに巻回さ
れた状態で磁気テープに接触しない位置に形成されてい
る。このように構成したため、磁気ヘッド1の交換が必
要になった場合には、可動スラストリング18のレバー
18dを手動操作して第2の位置から第1の位置に切り
換えて、回転体ユニットを手動で持ち上げ、バックプレ
ート8の係合突起8aが固定スラストリング17の開口
15a,15b,15cの位置にくるように回しながら
さらに回転体ユニットを持ち上げることによって、回転
体ユニットを下シリンダ11aの側から簡単に取り外す
ことができる。
【0036】そして新しい回転体ユニットを逆の手順で
下シリンダ11aにセットし、可動スラストリング18
のレバー18dを手動操作して第1の位置から第2の位
置に切り換えるだけで、交換作業が完了する。
【0037】また、輸送中に衝撃力が作用しても、バッ
クプレート8の係合突起8aが固定スラストリング17
の鍔部16の下面または可動スラストリング18に当接
して支持され、回転体ユニットが脱落する事態を構成簡
単にして回避している。
【0038】さらに、この実施の形態では固定スラスト
リング17が磁性体で形成されているため、モータ部分
からの回転ヘッドシリンダ装置の外部への磁束漏れを従
来よりも低減することができ、性能の向上を実現でき
る。
【0039】(実施の形態2)図9〜図11は(実施の
形態2)を示す。(実施の形態1)では固定スラストリ
ング17を下シリンダ11aの内周に装着することによ
って、下シリンダ11aの内周部に向かって突出すると
ともに周方向の一部に開口が形成された鍔部を形成し、
さらに可動スラストリング18でこの固定スラストリン
グ17の開口を開閉するように構成したが、この(実施
の形態2)では下シリンダ11aの内周に鍔部となる段
部11dを一体に加工するとともに、その段部11dの
一部に図10に示すように途中に下側切欠部11eを有
する特殊な形状の開口11fを形成することによって可
動スラストリング18をも不要にしている。
【0040】具体的には、使用状態ではバックプレート
8の係合突起8aが、図9に示すように下シリンダ11
aに形成された段部11dに係合しない下方位置で回転
している。磁気ヘッド1の交換が必要になった場合に
は、回転体ユニットを手動で持ち上げながら時計方向に
回して、バックプレート8の係合突起8aが、前記の段
部を形成する下側切欠部11eに当接させる。さらに下
側切欠部11eに当接した状態で回転体ユニットを時計
方向に回すと、下側切欠部11eとは前記の係合突起8
aの厚さを越える高さの差gで開口11fに形成されて
いる上側切欠部11gとの間の水平通路11hを通過し
て上側切欠部11gに到着し、回転ユニットが下シリン
ダ11aの側から取り外される。
【0041】そして新しい回転体ユニットを逆の手順で
下シリンダ11aにセットするだけで、交換作業が完了
する。また、前記の下側切欠部11eと上側切欠部11
gとの周方向の距離は、前記の係合突起8aの幅Wより
も小さく形成されており、輸送中に衝撃力が作用して
も、回転体ユニットが脱落するような事態を構成簡単に
して回避している。
【0042】なお、輸送中に衝撃力が作用した場合に回
転体ユニットが脱落する可能性が図10に示した場合よ
りも低下することを許せる場合には、図11に示すよう
な傾斜した開口11iを下シリンダ11aに形成するだ
けでも、ほぼ所期の目的を達成することができる。
【0043】(実施の形態3)(実施の形態2)では、
下シリンダ11aに鍔部16を一体成形するとともに、
図10に示すように途中に段部を有する特殊な形状の開
口を形成したり、図11に示すように傾斜した特殊な形
状の開口を形成して、(実施の形態1)で必要とした可
動スラストリング18を必要としなかったが、下シリン
ダ11aに鍔部16を一体成形するとともに図11に示
したようには傾斜していなくて真っ直ぐに上方に伸びる
開口を形成し、この開口を(実施の形態1)に示した可
動スラストリングで開閉するように構成することによっ
て、(実施の形態1)に比べて固定スラストリング17
の分だけ部品点数を削減して(実施の形態1)と同様の
効果が得られる。
【0044】上記の各実施の形態において可動スラスト
リングは、平面形状が略Cの字形であったが、平面形状
がOの字形であっても同様である。
【0045】
【発明の効果】請求項1の構成によると、下シリンダの
内周部に、下シリンダの内周部に向かって突出するとと
もに周方向の一部に開口が形成された鍔部を設け、鍔部
の前記の開口の少なくとも一部を閉塞する位置と開放す
る位置とに回動自在に下シリンダに支持された可動スラ
スト部材を設け、上シリンダの側には、上シリンダが下
シリンダへの取り付けのときには下シリンダの側の前記
の鍔部の開口を通過して鍔部に係合しない位置にセット
される係合突起を設けたことを特徴とし、可動スラスト
リングを回動させて鍔部の開口を解放する位置にセット
して手動操作するだけで回転体ユニットの着脱を容易な
らしめ、市場での回転体ユニットに取り付けられた磁気
ヘッドの交換を簡単に行なうことを可能とし、市場での
磁気ヘッドの交換のサービスコストを著しく下げること
ができるという優れた効果が得られる。
【0046】請求項2の構成によると、下シリンダの内
周部に固定スラストリングを設け、固定スラストリング
の鍔部の開口を開閉する可動スラスト部材を設け、上シ
リンダの側に係合突起を設けることによって、請求項1
の場合と同様に、回転体ユニットの着脱を容易ならし
め、市場での回転体ユニットに取り付けられた磁気ヘッ
ドの交換を簡単に行なうことを可能とし、市場での磁気
ヘッドの交換のサービスコストを著しく下げることがで
きるという優れた効果が得られる。
【0047】請求項3の構成によると、請求項2におい
て、固定スラストリングを磁性材料で形成したことを特
徴とし、下シリンダから周囲にモータ構成部分の磁束が
漏れることを低減できる。
【0048】請求項4の構成によると、請求項1におい
て、下シリンダに一体に鍔部を形成したことを特徴と
し、部品点数の増加を僅かに抑えることができる。請求
項5の構成によると、下シリンダの内周部に、下シリン
ダの内周部に向かって突出する鍔部を下シリンダに一体
に形成するとともに、この鍔部の前記周方向の一部に傾
斜または途中に段部を有する開口を形成した上シリンダ
の側には、上シリンダが下シリンダへの取り付けのとき
には下シリンダの側の前記の鍔部の開口を通過して鍔部
に係合しない位置にセットされる係合突起を設けたこと
を特徴とし、回転体ユニットの着脱を容易ならしめ、市
場での回転体ユニットに取り付けられた磁気ヘッドの交
換を簡単に行なうことを可能とし、市場での磁気ヘッド
の交換のサービスコストを著しく下げることができると
いう優れた効果が得られる。また、部品点数の増加を僅
かに抑えることができるとともに、上シリンダが下シリ
ンダから脱落しようとしても、前記の鍔部に設けた傾斜
または途中に段部を有する特殊な形状の開口の途中に上
シリンダの側の係合突起が衝突して脱落が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の(実施の形態1)の回転ヘッドシリン
ダの断面図
【図2】同実施の形態の要部の分解斜視図
【図3】図2に示す分解状態から固定スラストリングを
下シリンダに取り付けた状態の斜視図
【図4】同実施の形態の固定スラストリングと可動スラ
ストリングの当接状態と回動位置を示す斜視図
【図5】同実施の形態の固定スラストリングの開口を開
放した状態の要部の斜視図
【図6】図5に示した状態の固定スラストリングの開口
を通る断面図
【図7】同実施の形態の固定スラストリングの開口を可
動スラストリングで閉塞した状態の要部の斜視図
【図8】図7に示した状態の固定スラストリングの開口
を通る断面図
【図9】(実施の形態2)の断面図
【図10】同実施の形態の下シリンダの要部の斜視図
【図11】別の実施の形態の下シリンダの要部の斜視図
【図12】従来の回転シリンダ装置の断面図
【図13】別の従来の回転シリンダ装置の断面図
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 上シリンダ 3 回転側ロータリトランス 4 ディスク 5 固定軸 6 スラスト受け 7 マグネット 8 バックプレート 8a バックプレートの突起 9 ステータユニット 10 固定側ロータリトランス 11a 下シリンダ 15a,15b,15c 固定スラストリング17の
開口 16 固定スラストリング17の鍔部 17 固定スラストリング 18 可動スラストリング 18a,18b 可動スラストリング18の開口 18c 可動スラストリング18の端部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に磁気テープが巻回され内側にステ
    ータ巻線が取り付けられた下シリンダと、下シリンダに
    回転自在に支持されステータ巻線に対向する位置にはマ
    グネットが取り付けられ前記磁気テープをスキャンする
    ヘッドが取り付けられた上シリンダとを有し、下シリン
    ダの側と上シリンダの側のヘッドとの間でロータリート
    ランスを介して信号の授受を行う回転ヘッドシリンダ装
    置において、 下シリンダの内周部に、下シリンダの内周部に向かって
    突出するとともに周方向の一部に開口が形成された鍔部
    を設け、 鍔部の前記の開口の少なくとも一部を閉塞する位置と開
    放する位置とに回動自在に下シリンダに支持された可動
    スラスト部材を設け、 上シリンダの側には、上シリンダが下シリンダへの取り
    付けのときには下シリンダの側の前記の鍔部の開口を通
    過して鍔部に係合しない位置にセットされる係合突起を
    設け、 上シリンダが下シリンダに装着された状態で可動スラス
    ト部材を鍔部の前記の開口の少なくとも一部を閉塞する
    位置に移動させて上シリンダの下シリンダからの脱落を
    防止する回転ヘッドシリンダ装置。
  2. 【請求項2】 外周に磁気テープが巻回され内側にステ
    ータ巻線が取り付けられた下シリンダと、下シリンダに
    回転自在に支持されステータ巻線に対向する位置にはマ
    グネットが取り付けられ前記磁気テープをスキャンする
    ヘッドが取り付けられた上シリンダとを有し、下シリン
    ダの側と上シリンダの側のヘッドとの間でロータリート
    ランスを介して信号の授受を行う回転ヘッドシリンダ装
    置において、 下シリンダの内周部に、下シリンダの内周部に向かって
    突出するとともに周方向の一部に開口が形成された鍔部
    を有する固定スラストリングを設け、 鍔部の前記の開口の少なくとも一部を閉塞する位置と開
    放する位置とに回動自在に下シリンダに支持された可動
    スラスト部材を設け、 上シリンダの側には、上シリンダが下シリンダへの取り
    付けのときには下シリンダの側の前記の固定スラストリ
    ングの開口を通過して鍔部に係合しない位置にセットさ
    れる係合突起を設け、 上シリンダが下シリンダに装着された状態で可動スラス
    ト部材を固定スラストリングの鍔部の前記の開口の少な
    くとも一部を閉塞する位置に移動させて上シリンダの下
    シリンダからの脱落を防止する回転ヘッドシリンダ装
    置。
  3. 【請求項3】 固定スラストリングを磁性材料で形成し
    た請求項2記載の回転ヘッドシリンダ装置。
  4. 【請求項4】 下シリンダに一体に鍔部を形成した請求
    項1記載の回転ヘッドシリンダ装置。
  5. 【請求項5】 外周に磁気テープが巻回され内側にステ
    ータ巻線が取り付けられた下シリンダと、下シリンダに
    回転自在に支持されステータ巻線に対向する位置にはマ
    グネットが取り付けられ前記磁気テープをスキャンする
    ヘッドが取り付けられた上シリンダとを有し、下シリン
    ダの側と上シリンダの側のヘッドとの間でロータリート
    ランスを介して信号の授受を行う回転ヘッドシリンダ装
    置において、 下シリンダの内周部に、下シリンダの内周部に向かって
    突出する鍔部を下シリンダに一体に形成するとともに、
    この鍔部の前記周方向の一部に傾斜または途中に段部を
    有する開口を形成し、 上シリンダの側には、上シリンダが下シリンダへの取り
    付けのときには下シリンダの側の前記の鍔部の開口を通
    過して鍔部に係合しない位置にセットされる係合突起を
    設けた回転ヘッドシリンダ装置。
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