JP2871947B2 - 遮断器 - Google Patents

遮断器

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JP2871947B2
JP2871947B2 JP4096515A JP9651592A JP2871947B2 JP 2871947 B2 JP2871947 B2 JP 2871947B2 JP 4096515 A JP4096515 A JP 4096515A JP 9651592 A JP9651592 A JP 9651592A JP 2871947 B2 JP2871947 B2 JP 2871947B2
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    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
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    • H01H33/28Power arrangements internal to the switch for operating the driving mechanism
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  • Circuit Breakers (AREA)
  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力用に使用される
遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は従来の投入抵抗付2点切ガス遮
断器全体構造図で閉路状態を示す。始めに全体の概要に
ついて説明する。主タンク101 の内部にSF6 ガス102
が満たされ、2つの主コンタクト200 はフレーム導体30
1 に支持され、絶縁支持筒302を介し主タンク101 の中
央部枝管から支持されており、主タンク101 の中心軸上
に構成されている。主コンタクト200 は固定極201 と可
動極202 とから成り、これらは極間絶縁支持筒203 で接
続されている。固定極201 の導体204 は遮断時に発生す
る熱いガスを冷却するための冷却筒を兼ねており、後部
にはこの熱いガスの吹出し口204aが設けられている。こ
れらの導体204 には主タンク101 両端に取付けられた絶
縁スペーサ103 に接続された接続導体104 と電気的に接
続し、外部に引出すための導体接続部105 が設けられて
いる。
【0003】極間絶縁支持筒203 は円筒形状をしてお
り、外周には2つの主コンタクト200の電圧分担を均等
に行うためのコンデンサ106 が主コンタクト200 と並列
に取付られている。導体204 の外周には投入サージ抑制
用の抵抗体500 が設けられ、この抵抗体500 と直列に抵
抗コンタクト400 が構成されている。抵抗コンタクト40
0 は極間絶縁支持筒203 の外周でかつ主コンタクト200
の下斜め後方に構成されている。そして、電気的には抵
抗コンタクト400 と抵抗体500 とを直列接続したものが
主コンタクト200 と並列になっている。主コンタクト20
0 の可動極202及び抵抗コンタクト400 の可動抵抗コン
タクト409 はフレーム導体301 内に設けられた連結機構
300 を介して1本の絶縁操作ロッド303 に連結され、気
中に連結機構600 を介して操作ハウジンク107 内の油圧
操作装置700 に接続されている。
【0004】次に各部の詳細な構造について説明する。
図25は遮断器開路状態を示す。主コンタクト200 の固
定極201 は主固定コンタクト205 、固定アークコンタク
ト206 、シールド207 及び導体204 で構成されている。
固定極201 に対向する位置にある可動極202 は主可動コ
ンタクト208 、可動アークコンタクト209 、ノズル210
、パッファシリンダ211 、ピストンロッド212 がフレ
ーム導体301 に取付られたピストン213 、フィンガーコ
ンタクト214 をガイドに摺動可能となっている。固定抵
抗コンタクト401 は固定極201 の下斜め後方に位置して
おり、抵抗コンタクトケース402 に保持され、摺動可能
となっており、絶縁台403 を介してシールド207 に取付
けられている。
【0005】ピストンロッド212 はリンク304 を介して
フレーム導体301 に回転自在に取付られた主レバー305
に連結され、リンク306 を介して1本絶縁ロッド303 に
左右極から接続されている。可動抵抗コンタクト409 は
リンク307 を介してレバー308 の一端に連結されてい
る。レバー308 はほぼ中央部を、主レバー305 の回転中
心とリンク304 との連結部のほぼ中央に構成されたピン
309 で回転支持されるとともに他端はフレーム導体301
に回転自在に取付られたリンク310 に回転自在に支持さ
れた構造となっている。このリンク構造はエバンリンク
と呼ばれるもので、主レバー305 の回転により、リンク
307 とレバー308 の連結部は疑似直線運動となるため、
可動抵抗コンタクト409 に横力が発生しない構造となっ
ている。
【0006】絶縁操作ロッド303 の上端はフレーム導体
301 に設けられたガイド311 に案内されており、下端は
シャフト601 に固定接続され、絶縁支持筒302 の中央部
を貫通している。シャフト601 はシャフトシール602 を
貫通し、摺動ガイドされるとともに主タンク101 内SF
6 ガス102 の気密を保っている。気中に連通したシャフ
ト601 はリンク603 、直角方向に変換するレバー604 及
びロッドエンド605 を介して油圧操作装置700 の油圧ピ
ストン701 に連結されている。油圧操作装置700 は油圧
ピストン701 の他、油を蓄圧するためのアキュムレータ
や油を昇圧するための油ポンプユニットで構成されてい
る。
【0007】図26は抵抗コンタクト400 の開路状態の
断面図である。図において、固定抵抗コンタクト401 は
内部に復帰ばね404 が構成され、復帰ばね404 の他端は
抵抗コンタクトケース402 に取付けられたピストン405
で係止され開路状態では、固定抵抗コンタクト401 は復
帰バネ404 の力により抵抗コンタクトケース402 をスト
ッパにして押し出された状態となっている。ピストン40
5 には固定抵抗コンタクト401 が摺動する際の制動用オ
リフィス406 が設けられている。固定抵抗コンタクト40
1 の外面には接触子407 が設けられ、電気的に抵抗コン
タクトケース402 に接続される。固定抵抗コンタクト40
1 と同軸上の後部には金具408 を介して抵抗体素子501
が直列に構成されている。可動抵抗コンタクト409 は固
定抵抗コンタクト401 に対向する位置に設けられ、フレ
ーム導体301 で摺動自在に保持され、接触子410 により
フレーム導体301 と電気接続されている。
【0008】図27は抵抗体500 の取付構造を示したも
のである。投入時に発生するサージを抑制するため主コ
ンタクト200 が閉極する前に主コンタクト200 と並列に
構成された抵抗コンタクト400 を閉極し、抵抗コンタク
ト400 に直列に構成された抵抗体500 が挿入される。一
般に抵抗体素子501 を直列に多数構成することにより、
抵抗体素子501 に課せられる熱的責務を満たし、かつ必
要な抵抗値を与えている。金具408 に接触した抵抗体素
子501 はディスク形状をしており、中心に貫通する絶縁
棒502 で保持されており、この絶縁棒502 の一端は金具
408 に固定され、他端は次の抵抗体500 に接続するため
の導体503 に固定されている。左端の抵抗体素子501 に
接触した金具504 との間には電気的に接続し、かつ抵抗
体素子501 を押す押しばね505 がある。導体503 は電解
緩和用のシールド506 で覆われている。同様の構造で次
に抵抗体500 が直列に構成され、シールド207 との間に
絶縁台507 で支持される。直列接続された抵抗体500 の
端部は導体204 に電気接続されており、主コンタクト20
0 と並列に抵抗体500 を備えた構造となっている。
【0009】次に動作について説明する。前述の図25
で閉路動作は以下の様に行われる。閉路指令により油圧
操作装置700 の油圧ピストン701 およびロッドエンド60
5 が左方向へ動作を開始する。レバー604 が反時計方向
へ回転し、リンク603 を介してシャフト601 が上方向へ
動く。以下、右極と左極は対称で動作するため左極の動
作で説明する。絶縁操作ロッド303 も上方向に動き、絶
縁操作ロッド303 に連結されたリンク306 を介して、主
レバー305 は反時計方向へ回転し、リンク304、ピスト
ンロッド212 を介して主コンタクト200 のパッファシリ
ンダ211 が固定極201 方向の左方向へ動く。
【0010】一方、主レバー305 のピン309 で連結され
たレバー308 は主レバーの反時計方向の回転に伴い、リ
ンク310 との連結部を中心に時計方向の回転を行い、リ
ンク307 を介して動抵抗コンタクト409 は固定抵抗コ
ンタクト401 方向の左方向へ動作する。最初に可動抵抗
コンタクト409 が固定抵抗コンタクト401 に接し、抵抗
コンタクト400 は閉路状態となる。これより可動抵抗コ
ンタクト409 は固定抵抗コンタクト401 を押圧し、固定
抵抗コンタクト401 を抵抗コンタクトケース402 に押し
込みながら、復帰ばね404 を圧縮する。続いて可動アー
クコンタクト209 が固定アークコンタクト206 へ、また
主可動コンタクト208 が主固定コンタクト205 へそれぞ
れ順次閉路される。固定抵抗コンタクト401 は可動抵抗
コンタクト409 に押込まれることでピストン405 とで構
成された部分のSF6 ガス102 が圧縮され、オリフィス
406 から排出されることによる制動力により、可動抵抗
コンタクト409 の動きに応じ動くように構成されてい
る。油圧ピストン701 が閉路位置に達して閉路動作が完
了し、図28の閉路状態となる。
【0011】次に開路動作について説明する。図28の
閉路状態で開路指令により油圧操作装置700 の油圧ピス
トン701 及びロッドエンド605 が右方向へ動作を開始す
る。レバー604 が時計方向へ回転し、リンク603 を介し
てシャフト601 が下方向へ動く。
【0012】以下、左極の動作で説明する。絶縁操作ロ
ッド303 も下方向へ動き、絶縁操作ロッド303 に連結さ
れたリンク306 を介して主レバー305 は時計方向へ回転
し、リンク304 、ピストンロッド212 を介して主コンタ
クト200 のパッファシリンダ211 が中央方向のフレーム
導体301 の方へ動く。一方、主レバー305 のピン309 で
連結されたレバー308 は主レバー305 の時計方向の回転
に伴い、リンク301 との連結部を中心に反時計方向の回
転を行う。そして、リンク307 を介して可動抵抗コンタ
クト409 も中央方向のフレーム導体301 の方へ動く。固
定抵抗コンタクト401 は可動抵抗コンタクト409 の右方
向の動作に伴い、復帰ばね404 の力により同様に右方向
へ動作しようとするが、そのばね力及びピストン405 に
構成されたオリフィス406 で、復帰動作が緩慢となるよ
うに設計されているため、抵抗コンタクト400 はすぐに
開路状態となる。その後、主コンタクト200 の主可動コ
ンタクト208 が主固定コンタクト205 から開路し、可動
アークコンタクト209 が固定アークコンタクト206 から
開路し、この間にアークが発生する。この状態が開路途
中を示した図29である。
【0013】ピストン213 とパッファシリンダ211 で圧
縮されたSF6 ガス102 がアークに吹付けられて電流が
遮断される。アークで熱せられたガスの大半は導体204
を通り、冷却されて後部のガス吹き出し口204aより排出
される。油圧ピストン701 が開路位置に達して開路動作
が完了し、前述の図25の状態となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】高電圧化が進み、1000
kV系統に適用する遮断器の場合、投入時の過電圧のみな
らず遮断時の過電圧をも抑制することが送変電機器や送
電線路の経済設計のために要求されている。従来の投入
抵抗付遮断器は以上のように構成されているので、遮断
時には抵抗コンタクトが主コンタクトより先に開極する
構造となっており、遮断時の過電圧を抑制できない。遮
断時の過電圧をも抑制するためには、遮断時に主コンタ
クト開極後、抵抗を挿入し、一定の時間後、抵抗コンタ
クトを開極する抵抗遮断方式の遮断器が必要となる。こ
の遮断器の抵抗挿入時間は系統をモデル化した計算機解
析の結果によれば約25ms必要であり、投入時の抵抗挿入
時間の約10msに比べて長い時間が必要となる。一般に遮
断器は投入時に比べて、遮断時には高い電流遮断性能を
得るために高速の動作を行うことが必要であり、上記条
件を満たすためには、遮断時に主コンタクトが開極した
のち、開路最終位置付近で初めて抵抗コンタクトを開路
しなければならず、このための別の駆動装置及び動作開
始遅延装置が必要となる。
【0015】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、動作信頼性が高く、しかもコン
パクトな高電圧大容量クラスの抵抗遮断方式の遮断器を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る遮断器は、
絶縁ガスを充填したタンク内に上記タンクの軸方向に主
可動コンタクトが移動して接離する主コンタクトを2個
直列接続して配置し、上記タンク内で抵抗体と抵抗コン
タクトとを直列接続して上記主コンタクトにそれぞれ並
列接続し、上記抵抗コンタクトが上記主コンタクトより
先に閉路し、上記抵抗コンタクトが上記主コンタクトよ
り遅れて開路する抵抗付遮断器において、上記両主コン
タクトは上記タンクの軸方向に配置すると共に開閉時の
移動方向が互いに反対方向であり、上記両主コンタクト
の開閉操作用に第1の絶縁操作ロッドを設け、この第1
の絶縁操作ロッドを上記タンクの軸方向と直角方向の上
記両主コンタクト間の下方に延在させて上記第1の絶縁
操作ロッドと上記両主コンタクトとのそれぞれの移動方
向がほぼ直交するように配置し、上記両抵抗コンタクト
の開閉操作用に第2の絶縁操作ロッドを設け、この第2
の絶縁操作ロッドを上記タンクの軸方向と直角方向の上
記両主コンタクト間の下方に延在させて配置し、上記第
1の絶縁操作ロッドの一端を第1の連結機構を介して上
記両主コンタクトと連結し、上記第2の絶縁操作ロッド
の一端を第2の連結機構を介して上記両抵抗コンタクト
と連結し、第1、第2の油圧操作装置を上記タンクの下
方に配置し、上記第1の絶縁操作ロッドの他端を第3の
連結機構を介して上記第1の油圧操作装置と連結し、上
記第2の絶縁操作ロッドの他端を第4の連結機構を介し
て上記第2の油圧操作装置と連結し、上記第1の油圧操
作装置で上記第3の連結機構と上記第1の絶縁操作ロッ
ドと上記第1の連結機構を介して上記両主コンタクトを
閉駆動し、上記第2の油圧操作装置で上記第4の連結機
構と上記第2の絶縁操作ロッドと上記第2の連結機構を
介して上記両抵抗コンタクトを閉駆動し、上記第4の連
結機構と上記第2の絶縁操作ロッドと上記第2の連結機
構に対する上記第3の連結機構と上記第1の絶縁操作ロ
ッドと上記第1の連結機構の機械的 係合で上記両抵抗コ
ンタクトが上記両主コンタクトより先に閉路し、上記第
1の油圧操作装置で上記第3の連結機構と上記第1の絶
縁操作ロッドと上記第1の連結機構を介して上記両主コ
ンタクトを開駆動し、この開駆動より遅延して上記第2
の油圧操作装置を開駆動させることにより、上記両主コ
ンタクトの開路動作後遅延して上記両抵抗コンタクトを
開駆動するようにしたものである。また、第1の油圧操
作装置で第3の連結機構と第1の絶縁操作ロッドと第1
の連結機構を介して両主コンタクトを開駆動して、上記
第3の連結機構と上記第1の絶縁操作ロッドと上記第1
の連結機構が所定量移動したとき、第2の油圧操作装置
を開駆動して、上記両主コンタクトの開路動作後遅延し
て両抵抗コンタクトを開駆動するようにしたものであ
る。
【0017】また、開閉時の移動方向が互いに反対にな
るように配置した2個の主コンタクトと、この主コンタ
クトの移動方向と直角方向に第1の絶縁操作ロッドを配
置し、主コンタクトの主可動コンタクトと第1の絶縁操
作ロッドとを第1の連結機構で連結し、開閉時の移動方
向が互いに反対になるように配置した2個の抵抗コンタ
クトと、この抵抗コンタクトの移動方向と直角方向に第
2の絶縁操作ロッドを配置し、抵抗コンタクトの可動抵
抗コンタクトと第2の絶縁操作ロッドとを第2の連結機
構で連結し、さらに第1の連結機構と第2の連結機構を
第5の連結機構で連結したものである。
【0018】また、第1の油圧操作装置と第2の油圧操
作装置の油圧ピストンを駆動方向がほぼ水平で、かつ互
に対向させるとともに高さ方向に段差を設けて設置し、
第3及び第4の連結機構間に抵抗コンタクトが閉路状態
のとき第4の連結機構に掛金を係合して第2の油圧操作
装置の駆動力を保持可能に構成し、第3の連結機構のレ
バーが所定の角度回動して主コンタクトが開路してから
掛金と第4の連結機構との係合を解除して第2の油圧操
作装置の駆動力または蓄勢力で抵抗コンタクトを開路す
る掛金機構を設けたものである。
【0019】また、主コンタクト及び抵抗コンタクトを
閉路するときは、第1及び第2の油圧操作装置に電気的
閉路指令信号を入力して閉路駆動し、開路するときは、
第1の油圧操作装置に電気的開路信号指令を入力して主
コンタクトを先に開路駆動し、第3の連結機構の第4の
レバーが所定の角度回動してトリガを作動し、機械的連
結手段を介して第2の油圧操作装置にトリガの作動を伝
達して抵抗コンタクトを開路駆動するものである。
【0020】また、主コンタクト及び抵抗コンタクトを
閉路するときは、第1及び第2の油圧操作装置に電気的
閉路信号を入力して閉路駆動し、開路するときは、第1
の油圧操作装置に電気的開路指令信号を入力して主コン
タクトを先に開路駆動し、第1の油圧操作装置の油圧ピ
ストンの開路極限位置検出回路を備え、油圧ピストンの
開路位置への到達を示す油圧信号を第2の油圧操作装置
に伝達して抵抗コンタクトを開路駆動するものである。
【0021】また、主コンタクト及び抵抗コンタクトを
閉路するときは、第1または第2の油圧操作装置に電気
的閉路指令信号を入力し、油圧信号に変換し、その油圧
信号を分配して他方の油圧操作装置に伝達して閉路駆動
し、開路するときは、第1の油圧操作装置に電気的開路
指令信号を入力して主コンタクトを先に開路駆動し、第
3の連結機構の第4のレバーが所定の角度回動してトリ
ガを作動し、機械的連結手段を介して第2の油圧操作装
置にトリガの作動を伝達して、抵抗コンタクトを開路駆
動するものである。
【0022】また、主コンタクト及び抵抗コンタクトを
閉路するときは、第1または第2の油圧操作装置に電気
的閉路信号を入力し、油圧信号に変換し、その油圧信号
を分配して他方の油圧操作装置に伝達して閉路駆動し、
開路するときは、第1の油圧操作装置に電気的開路指令
信号を入力して主コンタクトを先に開路駆動し、第1の
油圧操作装置の油圧ピストンの開路極限位置検出回路を
備え、油圧ピストンの開路位置への到達を示す油圧信号
を第2の油圧操作装置に伝達して抵抗コンタクトを開路
駆動するものである。
【0023】また、主コンタクト及び抵抗コンタクト閉
路するときは、第1の油圧操作装置の閉路動作で主コン
タクトを閉路方向に駆動するとともに第5の連結機構を
介し抵抗コンタクトを閉路し、更に第2の絶縁操作ロッ
ドを介して第2の油圧操作装置を蓄勢する。開路すると
きは、第1の油圧操作装置で主コンタクトを開路させ、
主コンタクト開路時の最終において第2の油圧操作装置
を放勢させて抵抗コンタクトを開路させるものである。
【0024】また、第2の油圧操作装置は、油圧操作装
置シリンダにアキュムレータが接続され、油圧シリンダ
内を摺動可能に構成した油圧ピストンに作用する油圧に
より常時一定方向の推力を持たせ、その推力と逆方向の
力を油圧ピストンに与えて油圧ピストンを油圧シリンダ
内に押し込むことによって蓄勢するいわゆる油圧ばねの
構成としたものである。また、2直列に構成された主コ
ンタクトを2本の第1の絶縁操作ロッドを介して各々駆
動する2個の第1の油圧操作装置と、主コンタクトに電
気的に並列で2直列に構成された抵抗コンタクトを1本
の第2の絶縁操作ロッドを介して駆動する1個の第2の
油圧操作装置とを有し、主コンタクト及び抵抗コンタク
トの閉路、開路動作を各々の油圧操作装置の駆動力を用
いて行うものである。また、2個の主コンタクトを各々
駆動する2個の第1の油圧操作装置は、駆動力の方向が
互いに反対方向になるように対向して配置し、2個の抵
抗コンタクトを駆動する1個の第2の油圧操作装置は、
油圧ピストンの方向を第1の油圧操作装置の油圧ピスト
ンと平行にするとともに、高さ方向の段差を設け、第1
の油圧操作装置と連なる2個の第3の連結機構の一方
と、第2の油圧操作装置に連なる第4の連結機構の間
に、第4の連結機構を保持する掛金機構を設けたもので
ある。
【0025】
【作用】この発明に係る遮断器は、両主コンタクトの開
閉操作用に第1の油圧操作装置を設け、両抵抗コンタク
トの開閉操作用に第2の油圧操作装置を設けて、各々別
々の駆動源で駆動するものでありながら、投入時は、第
4の連結機構と第2の絶縁操作ロッドと第2の連結機構
に対する第3の連結機構と第1の絶縁操作ロッドと第1
の連結機構の機械的係合により、上記両抵抗コンタクト
が上記両主コンタクトより先に閉路し、遮断時は、第1
の油圧操作装置で第3の連結機構と第1の絶縁操作ロッ
ドと第1の連結機構を介して上記両主コンタクトを開駆
動し、この開駆動より遅延して上記第2の油圧操作装置
を開駆動させることにより、上記両主コンタクトの開路
動作後必要だけ遅延して上記両抵抗コンタクトを開駆動
させる。さらに、両主コンタクトはタンクの軸方向に配
置すると共に開閉時の移動方向を互いに反対方向として
いるので、開閉動作時の機械的衝撃力や振動が互いに打
ち消し合う。また、第1の油圧操作装置で第3の連結機
構と第1の絶縁操作ロッドと第1の連結機構を介して両
主コンタクトを開駆動して、上記第3の連結機構と上記
第1の絶縁操作ロッドと上記第1の連結機構が所定量移
動したとき、第2の油圧操作装置を開駆動して、上記両
主コンタクトの開路動作後遅延して両抵抗コンタクトを
開駆動するように構成したので、上記第3の連結機構と
上記第1の絶縁操作ロッドと上記第1の連結機構が所定
量移動したとき、即ち両主コンタクトの主固定コンタク
トと主可動コンタクトが所望量離間したとき、第2の油
圧操作装置を開駆動して両主コンタクトの開路動作後遅
延して両抵抗コンタクトを開駆動する。また、主コンタ
クトの主可動コンタクトと第1の絶縁操作ロッドとを第
1の連結機構で連結し、抵抗コンタクトの可動抵抗コン
タクトと第2の絶縁操作ロッドとを第2の連結機構で連
結し、第1の連結機構と第2の連結機構とを第5の連結
機構で連結したので、閉路動作時に主コンタクトと抵抗
コンタクトの閉路速度をほぼ一様に保ち、まず抵抗コン
タクトが閉路し、続いて主コンタクトが閉路するタイミ
ングを一定に保つことができる。
【0026】また、主コンタクト及び抵抗コンタクトと
各々第1及び第2の絶縁操作ロッドを介して連結された
第3の連結機構と第4の連結機構の間に、抵抗コンタク
トが閉路状態のとき第4の連結機構に掛金を係合して駆
動力を保持可能にし、第3の連結機構のレバーが所定の
角度回動して主コンタクトが開路してから掛金と第4の
連結機構との係合を解除して第2の油圧操作装置を駆動
可能にするインタロック機構を設けたので、抵抗コンタ
クトを開路方向へ駆動するタイミングの調整が可能であ
る。
【0027】
【実施例】
実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
は本発明の一実施例を示す遮断器の開路状態の構造図で
ある。図2〜4は図1の要部を示す。主タンク101 の内
部にはSF6 ガス102 が満たされ、2つの主コンタクト
200 はフレーム導体312 に支持され、絶縁支持筒302 を
介し、主タンク101 の中央部枝管から支持されており、
主タンク101 の中心軸上に構成されている。主コンタク
ト200 は固定極201 と可動極202 とから成り、これらは
極間絶縁支持筒203 で接続されている。固定極201 の導
体204 は遮断時に発生する熱いガスを冷却するための冷
却筒を兼ねており、この導体204 の端部には主タンク10
1 の両端に取付られた絶縁スペーサ103 に接続された接
続導体108 と電気的に接続する導体接続部105 が設けら
れている。
【0028】極間絶縁支持筒203 は筒状の形状をしてお
り、外周には2つの主コンタクト200 が電圧分担を均等
に行うためのコンデンサ106 が主コンタクト200 と並列
に取付けられている。接続導体108 の外周には投入、遮
断サージ抑制用の抵抗体500 が設けられ、この抵抗体50
0 と電気的に直列に抵抗コンタクト400 が構成されてい
る。抵抗コンタクト400 は極間絶縁支持筒203 の外周で
かつタンク中心軸の下斜め前方に構成されており、電気
的にも主コンタクト200 と並列になっている。左極、右
極の抵抗コンタクト400 は同軸上に構成されている。
【0029】主コンタクト200 の可動極202 はフレーム
導体312 内に設けられた連結機構313 (第1の連結機
構)を介して、絶縁操作ロッド303 (第1の絶縁操作ロ
ッド)に連結されている。絶縁操作ロッド303 は絶縁支
持筒302 の中心軸上で構成され、気中の連結機構600
(第3の連結機構)を介して操作ハウジング内の油圧操
作装置700 (第1の油圧操作装置)に接続されている。
油圧操作装置700 は主に油圧ピストン701 油圧制御部70
2 、図示しないアキュムレータ、油ポンプユニットなど
で構成されている。
【0030】一方、抵抗コンタクト400 の可動抵抗コン
タクト409 はフレーム導体312 内に設けられた連結機構
320 (第2の連結機構)を介して、絶縁操作ロッド353
(第2の絶縁操作ロッド)に連結されている。絶縁操作
ロッド353 は絶縁支持筒302の中心に対し偏心した位置
で構成され、気中の連結機構650 (第4の連結機構)を
介して操作ハウジング107 内の油圧操作装置750 (第2
の油圧操作装置)に接続されている。油圧操作装置750
も油圧操作装置700 と同様に主に油圧ピストン751 、油
圧制御部752 、図示しないアキュムレータ、油ポンプユ
ニットなどで構成されている。
【0031】図4に絶縁操作ロッド303 と絶縁操作ロッ
ド353 の位置関係を示す平面図を示す。主コンタクト20
0 の固定極201 は主固定コンタクト205 、固定アークコ
ンタクト206 、シールド207 及び導体204 で構成されて
いる。固定極201 に対向する位置にある可動極202 は従
来と同一部品で構成されているため説明を省略する。
【0032】主タンク101 の中心軸下斜め前方に位置し
ている固定抵抗コンタクト401 は、抵抗コンタクトケー
ス402 に保持され、摺動可能となっており、絶縁台403
を介してシールド207 に取付けられている。開路状態で
は、固定抵抗コンタクト401はその内部に設けられた図
示しない復帰ばね404 の力により抵抗コンタクトケース
402 をストッパにして押し出された状態となっている。
以下抵抗コンタクトの構造は従来と同一部品で構成され
ているため説明を省略する。
【0033】ピストンロッド212 はリンク304 を介して
フレーム導体312 に回転自在に取付られた主レバー314
に連結され、リンク306 を介して絶縁操作ロッド303 に
接続されている。ロッド419 はリンク315 、中間リンク
316 、リンク317 を介してレバー308 の一端に連結され
ている。この状態で中間リンク316 とリンク317 は折り
返された状態になっている。レバー308 はほぼ中央部を
主レバー314 の回転中心とリンク304 との連結部のほぼ
中央に構成されたピン309 で回転支持されるとともに他
端はフレーム導体312 に回転自在に取付られたリンク31
0 に回転自在に支持された構造となっている。つまり、
レバー308 、ピン309 、リンク310 中間リンク316 、リ
ンク317 によって主コンタクト200 と抵抗コンタクト40
0 の動作を連動さす連結機構319 (第5の連結機構)を
構成している。抵抗コンタクト400 を動作させる第4の
連結機構と第2の絶縁操作ロッドと第2の連結機構に対
する、主コンタクト200 を動作させる第3の連結機構と
第1の絶縁操作ロッドと第1の連結機構の、連結機構31
9 (第5の連結機構)による機械的係合で両抵抗コンタ
クトを両主コンタクトより先に閉路させる。
【0034】一方、リンク315 と中間リンク316 の連結
部にはレバー318 が連結されており、レバー318 の回転
中心はフレーム導体312 に回転支持されている。以上の
ように構成されたレバー318 が左右2セット構成されて
おり、右極についても同様に構成されている。レバー31
8 の他端は左右極から対称にそれぞれのリンク324 を介
して絶縁操作ロッド353 に連結されている。
【0035】絶縁操作ロッド303 の上端はフレーム導体
に312 に設けられたガイド311 に案内されており、下端
はシャフト601 に固定接続されている。絶縁操作ロッド
601は図示しないシャフトシールを貫通し、摺動ガイド
されるとともに主タンク101 内のSF6 ガス102 の気
密を保っている。気中に連通したシャフト601 はリンク
603 、垂直方向を水平方向に変換するレバー604 及びロ
ッドエンド605 を介して油圧操作装置700 の油圧ピスト
ン701 に連結されている。
【0036】絶縁操作ロッド353 の上端はフレーム導体
312 に設けられた図示しないガイドに案内されており、
下端はシャフト651 に固定接続されている。絶縁操作ロ
ッド353 は絶縁支持筒302 の中心部から前方に偏心した
位置にあり、シャフト651 はシャフトシール652 を貫通
し、摺動ガイドされるとともに主タンク101 内のSF6
ガス102 の気密を保っている。気中に連通したシャフト
651 はリンク653 、垂直方向を水平方向に変換するレバ
ー654 及びロッドエンド655 を介して油圧操作装置750
の油圧ピストン751 に連結されている。油圧操作装置70
0 及び750 は油圧ピストン701 と751 の駆動方向が互い
に反対方向になるように対向され、高さ方向の段差を設
けて配置されている。
【0037】連結機構650 に連結したリンク655 の上側
には油圧操作装置700 と750 の高さ方向の段差の空間に
操作ハウジング107 に回転支持された掛金329 が設けら
れている。開路状態では、図3に示すように掛金329 は
復帰ばね330 により反時計方向の回転力を与えられ、ロ
ッドエンド655 に接している。掛金329 には係合部329a
が構成されており、抵抗コンタクト400 閉路時にローラ
327 と係合する構造となっている。掛金329 の先端はリ
ンク331 と回転接続され、リンク331 はトリガ332 と回
転接続されている。トリガ332 は中央部が操作ハウジン
グ109 に回転支持されており、下端にはリンク331 との
ストッパ部332a、上端には連結機構600のレバー604 に
設けられた抵抗コンタクト開路カム333 に主コンタクト
200 の開路最終付近で押圧される接触部332bが構成され
ている。リンク331 、トリガ332 には復帰ばね334 が
取付られており、常時トリガ332 のストッパ部332aをリ
ンク331 に当接するような力が作用している。
【0038】油圧操作装置700 の油圧ピストン701 に
は、油圧制御部702 を設け、油圧制御部702 は電気的な
閉路及び開路指令により動作する閉路電磁石703 及び開
路電磁石704 、各電磁石動作を油圧信号に変換する閉路
油圧弁705 、及び開路油圧弁706 、各油圧弁の油圧信号
を増幅する図示しない増幅弁で油圧ピストン701 に作用
する油圧力を制御し、油圧ピストン701 の駆動力を得る
ように構成している。
【0039】一方、油圧操作装置750 の油圧ピストン75
1 には油圧制御部752 を設け、油圧制御部702 の閉路油
圧弁705 部分の油圧信号を油圧管路801 を介して油圧制
御部752 に導き、また、連結機構600 のレバー604 に設
けられたロッド810 と、レバー604 の回転角度に応じて
ロッド810 と接触駆動し、その回転軸が操作ハウジング
107 に回転支持される小レバー811 と、小レバー811 の
一端に固定され、他端を操作ハウジング107 に固定支持
されるコイルばね813 と、小レバー811 の回転駆動変位
を操作棒812 とこれに連なる図示しない機械的手段(図
3の破線)で、主コンタクト200 の開路最終付近で油圧
制御部752 の開路油圧弁756 を開閉制御するよう構成
し、各油圧弁の油圧信号を増幅する図示しない増幅弁で
油圧ピストン751 に作用する油圧力を制御し、油圧ピス
トン751 の駆動力を発生させるように構成している。
【0040】以上のように構成された抵抗付遮断器の動
作について説明する。以下左右極ほぼ対称に動作するた
め左極の動作で説明する。図2の遮断器開路状態におい
て油圧ピストン701 は左方向に押されており、絶縁操作
ロッド303 は下方に位置しており、リンク306 を介して
主レバー314 は時計方向に回転した位置で止まってお
り、リンク304 を介して主コンタクト200 は開路状態と
なっている。主レバー314 に連結されたレバー308 は反
時計方向に回転した位置で止まっている。
【0041】また、油圧ピストン751 は右方向に押され
ており、絶縁操作ロッド353 は下方に位置しており、リ
ンク324 を介してレバー318 は時計方向に回転した位置
で止まっており、リンク315 を介して抵抗コンタクト40
0 も開路状態にあり、レバー308 とレバー318 の間に中
間リンク316 、リンク317 が折り返すように連結された
状態となっている。また掛金329 はロッドエンド655 に
接した状態にあり、リンク331 とトリガ332 はこの掛金
329 の状態により屈曲した状態になる。
【0042】閉路指令により油圧制御部702 の閉路電磁
石703 が動作し、閉路油圧弁705 が開き、同時に油圧管
路801 を介して油圧信号が、油圧制御部752 にも伝達さ
れる。油圧ピストン701 及びロッドエンド605 が右方向
へ動作を開始する。レバー604 が時計方向へ回転し、リ
ンク603 を介してシャフト601 が上方向へ動く。絶縁操
作ロッド303 も上方向へ動き、絶縁操作ロッド303 に連
結されたリンク306 を介して主レバー314 は反時計方向
へ回転し、リンク304 、ピストンロッド212 を介して主
コンタクトのパッファシリンダ211 が固定極201 方向の
左方向へ動く。
【0043】同時に、油圧ピストン751 及びロッドエン
ド655 が右方向へ動作を開始する。レバー654 が反時計
方向へ回転し、リンク653 を介してシャフト651 が上方
向へ動く。絶縁操作ロッド353 も上方向へ動き、絶縁操
作ロッド353 に連結されたリンク324 を介してレバー31
8 は反時計方向へ回転し、リンク315 、ロッド419 を介
して抵抗コンタクト400 の可動抵抗コンタクト409 が固
定抵抗コンタクト401方向の左方向へ動く。
【0044】一方、主レバー314 のピン309 で連結され
たレバー308 は主レバー314 の反時計方向の回転に伴
い、リンク310 との連結部を中心に時計方向の回転をす
る。リンク317 、中間リンク316 は折り返した状態のま
ま、その連結部かリンク315 に接した状態で左方向へ動
作し、ロッド419 を介して可動抵抗コンタクト409を
閉路方向へ動作させる力も可動抵抗コンタクト409 に作
用する。
【0045】ここで、油圧ピストン751 による抵抗コン
タクト400 の閉路速度が、油圧ピストン701 による主コ
ンタクト200 の閉路速度を上まわらないように各々の油
圧ピストンの閉路速度をあらかじめ調整しておくことに
よって、レバー308 とレバー318 の中間リンク316 、リ
ンク317 が折り返した状態のまま、可動抵抗コンタクト
409 は主コンタクトとほぼ一様の速度で固定抵抗コンタ
クト401 の方向の左方向へ動く。
【0046】最初に可動抵抗コンタクト409 が固定抵抗
コンタクト401 に接し、抵抗コンタクト400 は閉路状態
となり、これと直列に構成された抵抗体500 が挿入さ
れ、閉路時に発生するサージを抑制する。この状態を図
5に示す。これより可動抵抗コンタクト409 は固定抵抗
コンタクト401 を押圧し、固定抵抗コンタクト401 を抵
抗コンタクトケース402 に押込みながら復帰ばね404 を
圧縮する。続いて可動アークコンタクト209 が固定アー
クコンタクト206 へ、また主可動コンタクト208が主固
定コンタクト205 へそれぞれ順次閉路される。
【0047】固定抵抗コンタクト401 は可動抵抗コンタ
クト409 に押込まれることでピストン405 とで構成され
た部分のSF6 ガス102 が圧縮され、オリフィス406 か
ら排出されることによる制動力により、可動抵抗コンタ
クト409 の動きに応じて動く。
【0048】油圧ピストン751 の左方向の移動により、
ローラ327 が左方向に移動するため閉路最終では、ロッ
ドエンド655 に摺動ガイドされていた掛金329 は復帰ば
ね330 の反時計方向の回転力によりローラ327 に係合で
きる位置に移動する。またトリガ332 の接触部332bはレ
バー604 の時計方向の回転に伴い抵抗コンタクト開路カ
ム333 からの拘束がなくなる。この動作に伴い、掛金32
9 に連結されたリンク331 、トリガ332 は復帰ばね334
の力により、伸ばされた状態となり、トリガ332 のスト
ッパ部332aがリンク331 に接して止まる。この閉路状態
における要部拡大図を図6に示す。
【0049】油圧ピストン701 が閉路位置に達して閉路
動作が完了し、図7の遮断器閉路状態となる。この状態
で前述のローラ327 と掛金329 の係合部329aは、図6に
示すようにギャップを保っている。
【0050】次に開路動作について説明する。図7の遮
断器閉路状態で開路指令により、油圧制御部の702 の開
路電磁石704 が動作をして開路油圧弁706 が開き、油圧
信号が増幅され、油圧ピストン701 に伝達される。油圧
ピストン701 及びロッドエンド605 が左方向へ動作を開
始する。即ち主コンタクトを開駆動し始める。レバー60
4 が反時計方向へ回転し、リンク603 を介してシャフト
601 が下方向へ動く。絶縁操作ロッド303 も下方向へ動
き、絶縁操作ロッド303 に連結されたリンク306 を介し
て主レバー314 は時計方向へ回転し、リンク304 、ピス
トンロッド212を介して主コンタクト200 のパッファシ
リンダ211 が中央方向のフレーム導体312 の方へ動く。
【0051】一方、主レバー314 のピン309 で連結され
たレバー308 は主レバー314 の時計方向の回転に伴い、
リンク310 との連結部を中心に反時計方向の回転を行
い、リンク317 、中間リンク316 は右方向へ動く。中間
リンク316 とリンク315 に連結されたレバー318 は反時
計方向の駆動力が油圧ピストン751 で保持された状態が
続いているので回転せず、可動抵抗コンタクト409 は拘
束されたままで、抵抗コンタクト400 は路状態を保持
する。
【0052】主レバー314 の時計方向の回転に伴い、主
コンタクト200 の主可動コンタクト208 が主固定コンタ
クト205 から開路し、その後可動アークコンタクト209
が固定アークコンタクト206 から開路し、この間にアー
クが発生する。レバー308 の反時計方向の回転に伴い、
リンク317 、中間リンク316 は中間リンク316 とレバー
318 の連結部が拘束されているので、両者が角度を徐々
に広げながら動作するため、抵抗コンタクト400 が閉路
状態のまま、主コンタクト200のみが開路動作を行うこ
とができる。この状態が開路途中の図8である。ピスト
ン213 とパッファシリンダ211 で圧縮されたSF6 ガス
102 がアークに吹きつけられて主コンタクト200 の電流
が遮断されると、抵抗コンタクト400 を通って抵抗体50
0 を経由し、限流された電流が流れる。またこの抵抗体
500 により遮断時の過電圧を抑制する。
【0053】油圧ピストン701 が開路位置に達して、主
コンタクト200 の開路動作が完了し、図10の状態とな
る。この状態で主レバー314 、レバー308 は開路位置で
拘束されており、中間リンク316 とリンク317 は大きく
開いた状態となっている。レバー604 が反時計方向に回
転し、図9に示すように開路最終に近づくと、レバー60
4 に構成された抵抗コンタクト開路カム333 がトリガ33
2 の接触部332b押圧し、トリガ332 は時計方向へ回転さ
せられるため、ストッパ部332aはリンク331 と開離し、
トリガ332 とリンク331 は復帰ばね334 に逆らって、屈
曲させられる。このため掛金329 の時計方向の回転力の
拘束がなくなり掛金329 は時計方向へ回転し、ローラ32
7 と係合しない位置に移動する。
【0054】また同時に、図9においてレバー604 が反
時計方向に回転し、開路最終へ近づくと、レバー604 に
構成されたロッド810 が小レバー811 の一端に接触し、
小レバー811 をコイルばね813 をのばしながら時計方向
に回転駆動し、小レバー811の他端が操作棒812 を押
す。レバー604 がさらに回転するとロッド810 は小レバ
ー811 をのりこえ、小レバー811 はコイルばね813 のも
との位置に復帰しようとするため、操作棒812 への押し
つけがなくなる。この動作が油圧制御部752 の開路油圧
弁756 に伝達され、開路油圧弁756 が開き、油圧信号と
なり増幅され油圧ピストン751 に伝達される。
【0055】油圧ピストン751 及びロッドエンド655 が
右方向へ動作を開始し、即ち第2の油圧操作装置750 が
開駆動し始める。そのため、第1の油圧操作装置700 で
両主コンタクトを開駆動してから遅延して、第3の連結
機構と第1の絶縁操作ロッドと第1の連結機構が所定量
移動したとき、第2の油圧操作装置750 が開駆動され
る。レバー654 が時計方向へ回転し、リンク653 を介
してシャフト651 が下方向へ動く。絶縁操作ロッド353
も下方向へ動き、絶縁操作ロッド353 に連結されたリン
ク324 を介してレバー318 は時計方向へ回転し、リンク
315 、ロッド419 を介して抵抗コンタクト400 の可動抵
抗コンタクト409 が中央方向のフレーム導体312 の方へ
動く。レバー318 が時計方向に回転させられると、レバ
ー308 により一端を拘束されたリンク317 は中間リンク
316 の動きに伴い、中間リンク316 との角度を縮小しつ
つ動作する。その様子を図11に示す。上記のような動
作を経て、遮断器は図2及び図3に示す初期の開路状態
になる。
【0056】次に、以上の構成、動作をする本発明に係
る遮断器のインタロック機構について説明する。開路動
作においては閉路動作に比較し電流遮断後の絶縁耐力の
面から開路時の主コンタクト、抵抗コンタクトの開離速
度を速めねばならず、操作装置も大出力のものが必要と
なり、これによって発生する機械的衝撃や振動に対する
機器の誤動作の対策が必要となる。
【0057】図7の遮断器閉路状態で開路指令により、
油圧ピストン701 が動作し、主コンタクト200 の開路動
作途中で、衝撃や振動等の原因で、油圧ピストン751 の
油圧制御部752 の開路油圧弁756 が誤作動し、油圧ピス
トン751 に右方向の駆動力が発生したと仮定する。油圧
ピストン751 及びリンク655 が右方向へ動きはじめる
が、少し移動した時点でローラ327 が掛金329 の係合部
329aに係合する。掛金329 には復帰ばね330に逆らって
時計方向の回転力が作用し、この回転力によりリンク33
1 には上方向の力が作用し、この力によりトリガ332 に
は反時計方向の回転力が加わるよう構成されているた
め、ストッパ部332aがリンク331 に接して係合状態が保
持される。その状態図12に示す。この係合により、レ
バー318 、リンク315 、ロッド419 、可動抵抗コンタク
ト417 が拘束されるため抵抗コンタクト400 は閉路状態
を保持する。
【0058】主コンタクト200 が開路最終に近づくと、
既に説明したようにレバー604 に構成された抵抗コンタ
クト開路カム333 がトリガ332 に接触部332bを押圧し、
トリガ332 は時計方向へ回転させられるため、ストッパ
部332aはリンク331 と開離し、トリガ332 とリンク331
は復帰ばね334 に逆らって、屈曲させられる。このため
掛金329 の時計方向の回転力の拘束がなくなり掛金329
は時計方向へ回転を始め、ローラ327 との係合が解除さ
れる。ローラ327 は掛金329 の拘束がなくなるため、油
圧ピストン751 及びロッドエンド655 が右方向へ動き、
レバー654 が時計方向へ回転し、リンク653 を介してシ
ャフト651 が下方向へ動く。絶縁操作ロッド353 も下方
向へ動き、絶縁操作ロッド353 に連結されたリンク324
を介してレバー318 は時計方向へ回転し、リンク315 、
ロッド419 を介して抵抗コンタクト400 の可動抵抗コン
タクト417 が中央方向のフレーム導体312 の方へ動く。
以上のようにインタロック機構を構成しているので、開
路動作時の機械的衝撃・振動に対しても、主コンタクト
の開路と抵抗コンタクトの開路のタイミングが一定に保
たれる。
【0059】なお、閉路動作の場合は、閉路信号によ
り、油圧ピストン701 と油圧ピストン751 の両方が、閉
路方向に動作を開始するが、既に述べたように、油圧ピ
ストン751 による抵抗コンタクト400 の閉路速度が油圧
ピストン701 による主コンタクト200 の閉路速度を上ま
わらないようにあらかじめ調整されているので、レバー
308 とレバー318 の間の中間リンク316 、リンク317 が
折り返した状態のまま可動抵抗コンタクト417 が固定抵
抗コンタクト401 の方向へ動かされる。抵抗コンタクト
400 が閉路してから主コンタクト200 が閉路するタイミ
ングは、上記の折り返した中間リンク316 とリンク317
の拘束により一定に保たれる。
【0060】 実施例2. 図13に他の実施例を示す。上記実施例1では図2で説
明したように可動抵抗コンタクト409 のロッド419 はリ
ンク315 、中間リンク316 、リンク317 を介してレバー
308 の一端に連結され、この状態で中間リンク316 とリ
ンク317 は折り返された状態になっており、レバー308
はほぼ中央部を主レバー314 の回転中心とリンク304 と
の連結部のほぼ中央に構成されたピン309 で回転支持さ
れるとともに他端はフレーム導体312 に回転自在に取付
られたリンク310 に回転自在に支持された構造となって
いものを示したが、中間リンク316 、リンク317 、レバ
ー308 、ピン309 、リンク310 がない場合、即ち、第1
の連結機構と第2の連結機構を連結する第5の連結機構
を省いても良い。
【0061】このように構成された実施例2について動
作を図13に従い左極を例に簡単に説明する。閉路する
ときは電気的閉路指令信号により、油圧操作装置700 の
油圧ピストン701 は図の右方向、油圧操作装置750 の油
圧ピストン751 は左方向へ動きはじめる。これに伴って
絶縁操作ロッド303 及び353 は上方向へ移動し、レバー
314 及びレバー318 は反時計方向に回転し、主可動コン
タクト208 及び可動抵抗コンタクト409 は各々閉路方向
に移動する。抵抗コンタクト400 と主コンタクト200 が
閉路するタイミングは各々の油圧操作装置の駆動力の大
きさによって定まる。また開路するときは実施例1と同
様の動作によって行なわれる。
【0062】このようにすることによって、実施例1で
は、閉路するときは、主コンタクト200 と抵抗コンタク
ト400 をほぼ一様の速度で駆動し、抵抗コンタクト400
を先に閉路し、続いて主コンタクト200 を閉路させ、こ
れらのタイミングを一定に保つようにしていたが、抵抗
コンタクト400 と主コンタクト200 の閉路タイミングを
各油圧操作装置の駆動力を調整することにより自由に選
択できるとともに、部品数が削減でき、小形化すること
ができる。
【0063】 実施例3. 図14に他の実施例を示す。実施例1では図3で示した
ように閉路するとき油圧操作装置700 の油圧制御部702
の閉路電磁石703 への電気的閉路指令信号が油圧信号に
変換され、同時に油圧管路801 を介して油圧操作装置75
0 に伝達するように構成したが、本実施例のように油圧
操作装置750 の油圧制御部752 に閉路電磁石753 、閉路
油圧弁755 を設け、電気的閉路指令信号を閉路電磁石70
3 及び753 に同時に入力するように構成しても良い。こ
うすることにより閉路電磁石703 と753 の距離が離れて
いても油圧管路で各油圧制御部の間を連通させる必要が
なく配置構成が容易になる。
【0064】 実施例4. 図15に他の実施例を示す。実施例1では、図3で示し
たように開路するとき主コンタクトが開路し、レバー60
4 が反時計方向に回転し、開路最終へ近づくと、レバー
604 に構成されたロッド810 が小レバー811 の一端に接
触し、小レバー811 を時計方向に回転駆動し、小レバー
811 の他端が操作棒812 を押す。この動作が油圧制御部
752 の開路油圧弁756 に機械的手段で伝達され、開路油
圧弁756が開き、油圧信号となり増幅され油圧ピストン7
51 に伝達されるように構成したが、本実施例のように
油圧操作装置700 の油圧ピストン701 の開路極限位置へ
の到達を検出し油圧信号を発生する油圧ピストン開路極
限位置検出回路800 を設け、油圧信号を油圧管路802 を
介して油圧操作装置750 の油圧制御部752 に伝達し、油
圧操作装置750 で抵抗コンタクト400 を開路駆動するよ
うに構成しても良い。なお、閉路動作は実施例3と同じ
である。こうすることにより、主コンタクト200 の開路
動作を油圧回路で検出するとともに、油圧信号で抵抗コ
ンタクト400 の駆動用の油圧操作装置750 を動作させる
ので、動作時間のばらつきが少ない上、機械的位置検出
手段に比べて動作信頼性が高まる。
【0065】 実施例5. 図16に他の実施例を示す。本実施例は閉路したときに
は実施例1と同様に、油圧操作装置700 の油圧制御部70
2 の閉路電磁石703 への電気的閉路指令信号が油圧信号
に変換され、同時に油圧管路801 を介して油圧操作装置
750 に伝達するように構成するとともに、開路するとき
には実施例4で示したように、油圧操作装置700 の油圧
ピストン701 の開路極限位置への到達を検出し、油圧信
号を発生する油圧ピストン開路極限位置検出回路800 を
設け、油圧信号を油圧管路802 を介して油圧操作装置75
0 に伝達するように構成したものである。こうすること
により、油圧操作装置750 による抵抗コンタクトの駆動
を開閉ともに油圧回路を用いて行うため、動作時間のば
らつきが少なく、動作信頼性の高い遮断器が得られる。
【0066】 実施例6. 図17〜図19に他の実施例を示す。本実施例は油圧操
作機構部に油圧蓄勢装置として差動ピストンとアキュム
レータを利用するものである。油圧操作機構以外の主コ
ンタクト部及び抵抗コンタクト部の構成、動作は実施例
1と同じなので説明を省略する。図17に示すように連
結機構650 に連結したリンク655 の上側には油圧操作装
置700 と750 の高さ方向の段差の空間に掛金329 が操作
ハウジング107 に回転支持されて設けられている。回路
状態では、図18に示すように掛金329 は復帰ばね330
により反時計方向の回転力を与えられ、ロッドエンド65
5 に接している。掛金329 には係合部329aが構成されて
おり、抵抗コンタクト400 の閉路時にローラ327 と係合
する構造となっている。以下、リンク331 、トリガ332
、抵抗コンタクト、開路カム333 、復帰ばね334 の構
造及び機能は実施例1と同じである。
【0067】油圧操作装置700 の油圧ピストン701 に
は、油圧制御部702 を設け、油圧 制御部702 は電気的
な閉路及び開路指令により動作する閉路電磁石703 及び
開路電磁石704 、各電磁石動作を油圧信号に変換する閉
路油圧弁705 、及び開路油圧弁706 、各油圧弁の油圧信
号を増幅する図示しない増幅弁で油圧ピストン701 のヘ
ッド側(大面積側)701aに作用する油圧力を制御する。
油圧制御部702 には管路711 を介して油ポンプユニット
708 から高圧油を導入するとともに、油圧ピストン701
のヘッド側701aを低圧にしたときの低圧油を管路712 を
介して油ポンプユニット708 ヘリターンさせる。また、
油圧ピストン701 のロッド側(小面積側)701bには管路
709 及び710 を介して高圧油を導入している。アキュム
レータ707 は油ポンプユニット708 により昇圧された高
圧油を蓄わえている。
【0068】一方、油圧操作装置750 は、油圧ピストン
751 のヘッド側(大面積側)751aには管路761 及び760
を介して、ロッド側(小面積側)751bには管路759 を介
して油圧ポンプユニット758 から高圧油を導入してい
る。アキュムレータ757 は油ポンプユニット758 により
昇圧された高圧油を蓄わえている。この状態で油圧ピス
トン751 にはピストンの断面積差によって常時油圧ピス
トン751 のロッド側751bを気中に押し出す方向、即ち図
の左方向への推力が作用している。
【0069】次に動作について説明する。以下、左右極
ほぼ対称に動作するので左極の動作で説明する。図17
の遮断器開路状態においては油圧ピストン701 は左方向
に押されており、絶縁操作ロッド303 は下方に位置して
いる。また、油圧ピストン751 は左方向に押されてお
り、絶縁操作ロッド353 も下方に位置している。
【0070】閉路指令により油圧制御部702 の閉路電磁
石703 が動作し、閉路油圧弁705 が開き、油圧ピストン
701 及びロッドエンド605 が右方向へ動作を開始する。
レバー604 が時計方向へ回転し、リンク603 を介してシ
ャフト601 が上方向へ動く。絶縁操作ロッド303 も上方
向へ動き、絶縁操作ロッド303 に連結されたリンク306
を介して主レバー314 は反時計方向へ回転し、リンク30
4 、ピストンロッド212 を介して主コンタクトのパッフ
ァシリンダ211 が固定極201 方向の左方向へ動く。
【0071】一方、主レバー314 のピン309 で連結され
たレバー308 は主レバー314 の反時計方向の回転に伴
い、リンク310 との連結部を中心に時計方向の回転をす
る。リンク317 、中間リンク316 は折り返した状態のま
ま、その連結部がリンク315 に接した状態で左方向へ動
作し、ロッド419 を介して可動抵抗コンタクト409 を閉
路方向へ動く。中間リンク316 とリンク315 にはレバー
318 が連結されているため、レバー318 は反時計方向へ
回転し、第2の絶縁操作ロッドが上へあがり、レバー65
4 が時計方向に回転し、油圧ピストン751 が左方向への
推力に逆らって右方向に動かされ、油圧力が蓄勢されて
いく。
【0072】油圧ピストン751 の右方向の移動により、
ローラ327 が右方向に移動するため閉路最終では、ロッ
ドエンド655 に摺動ガイドされていた掛金329 は復帰ば
ね330 の反時計方向の回転力によりローラ327 に係合で
きる位置に移動する。またトリガ332 の接触部332bはレ
バー604 の時計方向の回転に伴い抵抗コンタクト開路カ
ム333 からの拘束がなくなる。この動作に伴い、掛金32
9 に連結されたリンク331 、トリガ332 は復帰ばね334
の力により、伸ばされた状態となり、トリガ332 のスト
ッパ部332aがリンク331 に接して止まる。油圧ピストン
701 が閉路位置に達して閉路動作が完了し、図19の遮
断器閉路状態となる。この状態で前述のローラ327 と掛
金329 の係合部329aは、ギャップを保っている。
【0073】次に開路動作について説明する。図19の
遮断器閉路状態で開路指令により、油圧制御部702 開路
電磁石704 が動作をして開路油圧弁706 が開き、油圧信
号が増幅され、油圧ピストン701 に伝達される。油圧ピ
ストン701 及びロッドエンド605 が左方向へ動作を開始
する。レバー604 が反時計方向へ回転し、リンク603を
介してシャフト601 が下方向へ動く。絶縁操作ロッド30
3 も下方向へ動き、絶縁操作ロッド303 に連結されたリ
ンク306 を介して主レバー314 は時計方向へ回転し、リ
ンク304 、ピストンロッド212 を介して主コンタクト20
0 のパッファシリンダ211 が中央方向のフレーム導体31
2 の方へ動く。
【0074】一方、主レバー314 のピン309 で連結され
たレバー308 は主レバー314 の時計方向の回転に伴い、
リンク310 との連結部を中心に反時計方向の回転を行
い、リンク317 、中間リンク316 は右方向へ動く。中間
リンク316 とリンク315 に連結されたレバー318 は油圧
操作装置750 の蓄勢力により時計方向へ回転し始める
が、少し回転した時点でローラ327 が掛金329 の係合部
329aに係合する。掛金329には復帰ばね330 に逆らって
時計方向の回転力が作用し、この回転力によりリンク33
1 には上方向の力が作用し、この力によりトリガ332 に
は反時計方向の回転力が加わるよう構成されているた
め、ストッパ部332aがリンク331 に接して係合状態が保
持される。以上のように掛金329 はローラ327 と開路初
期に初めて係合するため、機械的信頼性も高くなる。こ
の係合により、油圧ピストン751 の位置は蓄勢状態のま
ま保持され、レバー318 、リンク315 、ロッド419 、可
動抵抗コンタクト409 が拘束されるため抵抗コンタクト
400 は閉路状態を保持する。
【0075】レバー604 が反時計方向に回転し、開路最
終に近づくと、レバー604 に構成された抵抗コンタクト
開路カム333 がトリガ332 の接触部332bを押圧し、トリ
ガ332 は時計方向へ回転させられるため、ストッパ部33
2aはリンク331 と開離し、トリガ332 とリンク331 は復
帰ばね334 に逆らって、屈曲させられる。このため掛金
329 の時計方向の回転力の拘束がなくなり掛金329 は時
計方向へ回転し、ローラ327 と係合しない位置に移動す
る。
【0076】掛金329 の係合が解除され油圧ピストン75
1 に作用する左方向の油圧力により油圧ピストン751 及
びロッドエンド655 が左方向へ動作を開始し、レバー65
4 が反時計方向へ回転し、リンク653 を介してシャフト
651 が下方向へ動く。上記のような動作を経て、遮断器
は図17及び図18に示す初期の開路状態になる。
【0077】このように、主コンタクト及び抵抗コンタ
クトを油圧操作するのに必要な駆動力が小さい閉路時に
第2の油圧操作装置を蓄勢して保持し、開路時にこの第
2の油圧操作装置の蓄勢力を放勢するように構成したの
で、油圧操作装置の駆動力を有効に活用できる。また、
抵抗コンタクトを開路駆動する第2の油圧操作装置は、
油圧シリンダと油圧ピストンと油圧シリンダに接続され
たアキュムレータで構成したので、他に油圧ピストンの
動作を制御する部品を必要とせず、小形で信頼性の高い
ものとなる。
【0078】 実施例7. また、油圧操作装置750 は図20のように構成しても同
様の効果を奏する。上記実施例6では油圧ピストン751
のヘッド側751aには管路761 及び760 を介して、ロッド
側751bには管路759 を介して、油圧ポンプユニット758
から高圧油を導入したものを示したが、本実施例のよう
にピストン771 を一様な直径のものとし、シリンダ771a
内へ管路761 及び760 を介して油圧ポンプユニット758
から高圧油を導入しても良い。アキュムレータ757 は油
圧ポンプユニット758 により昇圧された高圧油を蓄えて
いる。この状態であっても、油圧ピストン771 には常時
油圧ピストン771 を気中に押し出す方向、即ち図の左方
向への推力が作用している。こうすることにより、第2
の油圧操作装置の油圧管路を簡単にすることができる。
【0079】 実施例8. 図21〜図23に他の実施例を示す。上記実施例では、
2直列に構成された主コンタクト200 を1本の絶縁操作
ロッド303 を介して気中の油圧操作装置700 で一括駆動
したものを示したが、2直列に構成された主コンタクト
200 の各々を絶縁操作ロッド303a、303bの2本と連結
し、各々の絶縁操作ロッドを介して気中に各々設けた油
圧操作装置700a、700bで駆動するように構成したもので
あっても同様の効果が得られる。絶縁操作ロッド303a、
303b及び、抵抗コンタクト400 に連結された絶縁操作ロ
ッド353 の平面から見た位置関係を図23に示す。絶縁
操作ロッド353 は絶縁支持筒302 の中心軸上に配置さ
れ、絶縁操作ロッド303a、303bは絶縁支持筒302 の中心
に対し、各々対称な位置で構成され、気中の連結機構60
0a、600bを介して操作ハウジング内の各々の油圧操作装
置700a、700bに接続されている。こうすることにより上
記実施例のように絶縁操作ロッドが2本のときと同じ大
きさの絶縁支持筒を用いて構成することができる。
【0080】また、油圧操作装置700a及び700bは駆動力
の方向が互いに反対方向になるように対向して配置さ
れ、油圧操作装置750 は駆動力の方向は油圧操作装置70
0aまたは700bのどちらかと同じであるが高さ方向に段差
を設けて配置され、各々の油圧操作装置とつらなる連結
機構600a及び600bのいずれか一方と、第4の連結機構の
間の高さ方向の段差の空間に第4の連結機構650 を保持
する掛金機構を設けている。図21は油圧操作装置が実
施例1〜5と同じ場合であり、図22は油圧操作装置が
実施例6〜7と同じ場合を示す。こうすることにより、
3つの油圧操作装置を操作ハウジング内にコンパクトに
収納できるとともに、閉路時のインターロック機構の構
成が容易となる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、両主
コンタクトの開閉操作用に第1の油圧操作装置を設け、
両抵抗コンタクトの開閉操作用に第2の油圧操作装置を
設けて 、各々別々の駆動源で駆動するものでありなが
ら、投入時は、第4の連結機構と第2の絶縁操作ロッド
と第2の連結機構に対する第3の連結機構と第1の絶縁
操作ロッドと第1の連結機構の機械的係合により、上記
両抵抗コンタクトが上記両主コンタクトより先に確実に
閉路し、遮断時は、第1の油圧操作装置で第3の連結機
構と第1の絶縁操作ロッドと第1の連結機構を介して上
記両主コンタクトを開駆動し、この開駆動より遅延して
上記第2の油圧操作装置を開駆動させることにより、上
記両主コンタクトの開路動作後必要だけ遅延して上記両
抵抗コンタクトを確実に開駆動させることができる。そ
のため、両主コンタクトと両抵抗コンタクトを、各々別
々の油圧操作装置で駆動するものでありながら、投入時
の抵抗挿入時間、例えは約10msに対して、遮断時の
抵抗挿入時間、例えば約25msが長いと言う異なる時
間設定を、上述の機械的係合と、遅延により確実に設定
できる。さらに、両主コンタクトはタンクの軸方向に配
置すると共に開閉時の移動方向を互いに反対方向として
いるので、開閉動作時の機械的衝撃力や振動が互いに打
ち消し合うため、機械的衝撃力や振動を少なくすること
ができる。また、第1の油圧操作装置で第3の連結機構
と第1の絶縁操作ロッドと第1の連結機構を介して両主
コンタクトを開駆動して、上記第3の連結機構と上記第
1の絶縁操作ロッドと上記第1の連結機構が所定量移動
したとき、第2の油圧操作装置を開駆動して、上記両主
コンタクトの開路動作後遅延して両抵抗コンタクトを開
駆動するように構成したので、上記第3の連結機構と上
記第1の絶縁操作ロッドと上記第1の連結機構が所定量
移動したとき、即ち両主コンタクトの主固定コンタクト
と主可動コンタクトが所望量離間したとき、第2の油圧
操作装置を開駆動して両主コンタクトの開路動作後遅延
して両抵抗コンタクトを開駆動することができる。その
ため、両主コンタクトの主固定コンタクトと主可動コン
タクトが所望量離間した適切な時期に第2の油圧操作装
置を開駆動することができる。また、主コンタクト及び
抵抗コンタクトを閉路するとき、第5の連結機構を第1
の連結機構と第2の連結機構の間に設けたので、抵抗コ
ンタクトが先に閉路し、主コンタクトが次に閉路するタ
イミングを一定に保つことができる。
【0082】また、主コンタクト及び抵抗コンタクトを
開路するとき、掛金を係合させて第4の連結機構を保持
し、主コンタクトが開路し、第3の連結機構のレバーが
所定の角度回動して掛金の係合を解除するよう構成した
ので、主コンタクトが先に開路し、その時に発生する機
械的衝撃力や振動に対しても、所定の時間をおいて抵抗
コンタクトが開路するという高い動作信頼性が得られ
る。
【0083】また、第1の油圧操作装置と第2の油圧操
作装置の駆動力が互いに反対方向になるように対向させ
るととにも高さ方向に段差を設けて配置したので、2つ
の油圧操作装置を操作ハウジング内にコンパクトに収納
できるとともに、開路時のインターロック機構の構成が
容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の遮断器の開路状態を示
す断面図である。
【図2】 図1の要部を示す断面図である。
【図3】 図1の要部を示す断面図である。
【図4】 図1の遮断器の絶縁操作ロッドの配置を示す
平面図である。
【図5】 この発明の一実施例の遮断器の閉路途中を示
す説明図である。
【図6】 この発明の一実施例の遮断器の閉路状態を示
す要部の説明図である。
【図7】 この発明の一実施例の遮断器の閉路状態を示
す要部の説明図である。
【図8】 この発明の一実施例を示す遮断器の開路動作
の初期における状態を示す説明図である。
【図9】 この発明の一実施例を示す遮断器の開路動作
の初期における要部の説明図である。
【図10】 この発明の一実施例の遮断器の主コンタク
トの開路状態、抵抗コンタクトの開路状態を示す説明図
である。
【図11】 この発明の一実施例の遮断器の抵抗コンタ
クトの開路途中を示す説明図である。
【図12】 この発明の一実施例の第2の油圧操作装置
が誤動作時の掛金係合状態を示す説明図である。
【図13】 他の実施例の遮断器の開路状態を示す説明
図である。
【図14】 他の実施例の要部を示す断面図である。
【図15】 他の実施例の要部を示す断面図である。
【図16】 他の実施例の要部を示す断面図である。
【図17】 他の実施例の遮断器の開路状態を示す断面
図である。
【図18】 他の実施例の要部を示す断面図である。
【図19】 他の実施例の遮断器の閉路状態を示す断面
図である。
【図20】 他の実施例の油圧操作装置の要部を示す断
面図である。
【図21】 他の実施例の遮断器の開路状態を示す断面
図である。
【図22】 他の実施例の遮断器の開路状態を示す断面
図である。
【図23】 図21及び図22の他の実施例の遮断器の
絶縁操作ロッドの配置を示す平面図である。
【図24】 従来の一実施例の遮断器の閉路状態を示す
説明図である。
【図25】 図24の遮断器の開路状態を示す要部の断
面図である。
【図26】 図24の抵抗コンタクトの開路状態を示す
断面図である。
【図27】 図24の抵抗体を示す断面図である。
【図28】 従来の遮断器の閉路状態を示す要部の断面
図である。
【図29】 従来の遮断器の開路途中の要部を示す断面
図である。
【符号の説明】
101 主タンク 107 操作ハウジング 200 主コンタクト 208 主可動コンタクト 302 絶縁支持筒 303 絶縁操作ロッド 304 リンク 306 リンク 308 レバー 310 リンク 313 連結機構 314 主レバー 315 リンク 316 中間リンク 317 リンク 318 レバー 319 連結機構 320 連結機構 324 リンク 329 掛金 332 トリガ 353 絶縁操作ロッド 400 抵抗コンタクト 600 連結機構 601 シャフト 603 リンク 604 レバー 605 ロッドエンド 650 連結機構 651 シャフト 653 リンク 654 レバー 655 ロッドエンド 700 油圧操作装置 701 油圧ピストン 703 閉路電磁石 704 閉路油圧弁 705 開路電磁石 706 開路油圧弁 707 アキュムレータ 708 油圧ポンプユニット 750 油圧操作装置 751 油圧ピストン 753 閉路電磁石 756 開路油圧弁 755 閉路油圧弁 757 アキュムレータ 758 油圧ポンプユニット 800 開路極限位置検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 33/70 H01H 33/12 H01H 33/42

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスを充填したタンク内に上記タン
    クの軸方向に主可動コンタクトが移動して接離する主コ
    ンタクトを2個直列接続して配置し、上記タンク内で抵
    抗体と抵抗コンタクトとを直列接続して上記主コンタク
    トにそれぞれ並列接続し、上記抵抗コンタクトが上記主
    コンタクトより先に閉路し、上記抵抗コンタクトが上記
    主コンタクトより遅れて開路する抵抗付遮断器におい
    て、上記両主コンタクトは上記タンクの軸方向に配置すると
    共に開閉時の移動方向が互いに反対方向であり、上記両
    主コンタクトの開閉操作用に第1の絶縁操作ロッドを設
    け、この第1の絶縁操作ロッドを上記タンクの軸方向と
    直角方向の上記両主コンタクト間の下方に延在させて上
    記第1の絶縁操作ロッドと上記両主コンタクトとのそれ
    ぞれの移動方向がほぼ直交するように配置し、 上記両抵抗コンタクトの開閉操作用に第2の絶縁操作ロ
    ッドを設け、この第2の絶縁操作ロッドを上記タンクの
    軸方向と直角方向の上記両主コンタクト間の下方に延在
    させて配置し、 上記第1の絶縁操作ロッドの一端を第1の連結機構を介
    して上記両主コンタクトと連結し、上記第2の絶縁操作
    ロッドの一端を第2の連結機構を介して上記両抵抗コン
    タクトと連結し、第1、第2の油圧操作装置を上記タン
    クの下方に配置し、上記第1の絶縁操作ロッドの他端を
    第3の連結機構を介して上記第1の油圧操作装置と連結
    し、上記第2の絶縁操作ロッドの他端を第4の連結機構
    を介して上記第2の油圧操作装置と連結し、上記第1の油圧操作装置で上記第3の連結機構と上記第
    1の絶縁操作ロッドと上記第1の連結機構を介して上記
    両主コンタクトを閉駆動し、上記第2の油圧操作装置で
    上記第4の連結機構と上記第2の絶縁操作ロッドと上記
    第2の連結機構を介して上記両抵抗コンタクトを閉駆動
    し、 上記第4の連結機構と上記第2の絶縁操作ロッドと上記
    第2の連結機構に対する上記第3の連結機構と上記第1
    の絶縁操作ロッドと上記第1の連結機構の機械的係合で
    上記両抵抗コンタクトが上記両主コンタクトより先に閉
    路し、 上記第1の油圧操作装置で上記第3の連結機構と上記第
    1の絶縁操作ロッドと上記第1の連結機構を介して上記
    両主コンタクトを開駆動し、この開駆動より遅延して上
    記第2の油圧操作装置を開駆動させることにより、上記
    両主コンタクトの開路動作後遅延して上記両抵抗コンタ
    クトを開駆動 するように構成した遮断器。
  2. 【請求項2】 第1の油圧操作装置で第3の連結機構と
    第1の絶縁操作ロッドと第1の連結機構を介して両主コ
    ンタクトを開駆動して、上記第3の連結機構と上記第1
    の絶縁操作ロッドと上記第1の連結機構が所定量移動し
    たとき、第2の油圧操作装置を開駆動して、上記両主コ
    ンタクトの開路動作後遅延して両抵抗コンタクトを開駆
    動するように構成した請求項1記載の遮断器。
  3. 【請求項3】 絶縁ガスを充填したタンク内に配置した
    2個の主コンタクトの開閉時の移動方向が互いに反対方
    向で、第1の絶縁操作ロッドと上記主コンタクトとのそ
    れぞれの移動方向がほぼ直交するように配置し、 第1の連結機構を、上記第1の絶縁操作ロッドの一端と
    連結した第1のリンクと、上記主コンタクトの主可動コ
    ンタクトと連結した第2のリンクと、上記各リンクの他
    端と連結しタンクに回動自在に支持された第1のレバー
    とで構成し、 2個の抵抗コンタクトの開閉時の移動方向が互いに反対
    方向で第2の絶縁操作ロッドと抵抗コンタクトとの各々
    の移動方向がほぼ直交するように配置し、 第2の連結機構を、上記第2の絶縁操作ロッドの一端と
    連結した第3のリンクと、抵抗コンタクトの可動抵抗コ
    ンタクトを連結した第4のリンクと、上記各リンクの他
    端と連結しタンクに回動自在に支持された第2のレバー
    とで構成し、 第5の連結機構を、上記第1のレバーの上記主可動コン
    タクト側の腕に重ねて回動自在に連結した第3のレバー
    と、この第3のレバーの一端に連結した第5のリンク
    と、この第5のリンクに一端を連結し他端を上記第4の
    リンクと上記第2のレバーの連結部に連結した第6のリ
    ンクと、一端をタンクに回動自在に支持し他端を第3の
    レバーの他端と連結した第7のリンクとで構成して、上
    記主コンタクト及び上記抵抗コンタクトが開路位置また
    は閉路位置にあるとき、上記第5のリンクと上記第6の
    リンクが重なり合うようにし、 また、上記第1の絶縁操作ロッドの下部に配置し、上記
    第1の絶縁操作ロッドの下端と連結し第1の直線摺動シ
    ールを介してタンクと気密に気中に突出した第1のシャ
    フトと、一端を上記第1のシャフトと連結し他端を回転
    軸が操作ハウジングに回動自在に支持された第4のレバ
    ーの一端と連結した第8のリンクと、上記第4のレバー
    の他端と第1の油圧操作装置の油圧ピストンの先端と連
    結した第1のロッドエンドで第3の連結機構を構成し、 上記第2の絶縁操作ロッドの下部に配置し、上記第2の
    絶縁操作ロッドの下端と連結し第2の直線摺動シールを
    介してタンクと気密に気中に突出した第2のシャフト
    と、一端を上記第2のシャフトと連結し他端を回転軸が
    上記操作ハウジングに回動自在に支持された第5のレバ
    ーの一端と連結した第9のリンクと、上記第5のレバー
    の他端と第2の油圧操作装置の油圧ピストンの先端と連
    結した第2のロッドエンドで第4の連結機構を構成し、 上記主コンタクト及び上記抵抗コンタクトを閉路方向に
    駆動するとき、上記主コンタクトと上記抵抗コンタクト
    の閉路速度をほぼ一定に保ち、先に上記抵抗コンタクト
    を閉路し続いて上記主コンタクトを閉路するように構成
    し、上記主コンタクトと上記抵抗コンタクトが閉路状態
    で上記第3の連結機構と上記第4の連結機構の間に上記
    第4の連結機構を保持する掛金を設け、上記主コンタク
    トおよび上記抵抗コンタクトを開路方向に駆動するとき
    は、上記第4の連結機構と上記掛金が係合して、上記第
    2の油圧操作装置の上記抵抗コンタクトを開路する駆動
    力を保持し、上記第3の連結機構の上記第4のレバーが
    所定の角度回動した時に上記主コンタクトを開路し、更
    上記第4のレバーが所定の角度回動して上記掛金と上
    記第4の連結機構の係合を解除して上記第2の油圧操作
    装置の駆動力で上記抵抗コンタクトを開路するように構
    成した遮断器。
  4. 【請求項4】 主コンタクト及び抵抗コンタクトを閉路
    するときは、第1及び第2の油圧操作装置は電気的閉路
    指令信号を油圧信号に変換する閉路制御部を備え、電気
    的閉路指令信号を受けて、上記主コンタクト及び上記抵
    抗コンタクトを各々閉路駆動し、 上記主コンタクト及び上記抵抗コンタクトを開路すると
    きは、上記第1の油圧操作装置は電気的開路指令信号を
    油圧信号に変換する開路制御部を備え、電気的開路指令
    信号を受けて上記主コンタクトを開路駆動し、第3の連
    結機構の第4のレバーが所定の角度回動した時に上記主
    コンタクトを開路し、更に所定の角度回動してトリガを
    作動させ、機械的連結手段を介して上記第2の油圧操作
    装置に上記トリガの作動を伝達し、上記第2の油圧操作
    装置は上記トリガの作動を油圧信号に変換する開路制御
    部を備え、上記トリガの作動を受けて上記抵抗コンタク
    トを開路駆動するよう構成した請求項1〜請求項3のい
    ずれか1項に記載の遮断器。
  5. 【請求項5】 主コンタクト及び抵抗コンタクトを閉路
    するときは、第1及び第2の油圧操作装置は電気的閉路
    指令信号を油圧信号に変換する閉路制御部を備え、電気
    的閉路指令信号を受けて、上記主コンタクト及び上記抵
    抗コンタクトを各々閉路駆動し、 上記主コンタクト及び上記抵抗コンタクトを開路すると
    きは、上記第1の油圧操作装置は電気的開路指令信号を
    油圧信号に変換する開路制御部を備え、電気的開路指令
    信号を受けて上記主コンタクトを開路駆動するととも
    に、油圧ピストンが開路極限位置に達したことを検出す
    る油圧回路手段を有し、上記油圧ピストンが開路極限に
    達したとき油圧信号を上記第2の油圧操作装置に油圧管
    路を介して伝達し、上記第2の油圧操作装置は上記油圧
    信号を受けて上記抵抗コンタクトを開路駆動するよう構
    成した請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の遮断
    器。
  6. 【請求項6】 主コンタクト及び抵抗コンタクトを閉路
    するときは、第1または第2の油圧操作装置のいずれか
    が電気的閉路指令信号を油圧信号に変換する閉路制御部
    を備え、また油圧信号を他方の油圧操作装置に分配する
    油圧管路を備え、電気的閉路指令信号を受けて、上記主
    コンタクト及び上記抵抗コンタクトを各々閉路駆動し、 上記主コンタクト及び上記抵抗コンタクトを開路すると
    きは、上記第1の油圧操作装置は電気的開路指令信号を
    油圧信号に変換する開路制御部を備え、電気的開路指令
    信号を受けて上記主コンタクトを開路駆動し、第3の連
    結機構の第4のレバーが所定の角度回動した時に上記主
    コンタクトを開路し、更に所定の角度回動してトリガを
    作動させ、機械的連結手段を介して上記第2の油圧操作
    装置に上記トリガの作動を伝達し、上記第2の油圧操作
    装置は上記トリガの作動を油圧信号に変換する開路制御
    部を備え、上記トリガの作動を受けて上記抵抗コンタク
    トを開路駆動するよう構成した請求項1〜請求項3のい
    ずれか1項に記載の遮断器。
  7. 【請求項7】 主コンタクト及び抵抗コンタクトを閉路
    するときは、第1または第2の油圧操作装置のいずれか
    が電気的閉路指令信号を油圧信号に変換する閉路制御部
    を備え、また油圧信号を他方の油圧操作装置に分配する
    油圧管路を備え、電気的閉路指令信号を受けて、上記主
    コンタクト及び上記抵抗コンタクトを各々閉路駆動し、 上記主コンタクト及び上記抵抗コンタクトを開路すると
    きは、上記第1の油圧操作装置は電気的開路指令信号を
    油圧信号に変換する開路制御部を備え、電気的開路指令
    信号を受けて上記主コンタクトを開路駆動するととも
    に、油圧ピストンが開路極限位置に達したことを検出す
    る油圧回路手段を有し、上記油圧ピストンが開路極限に
    達したとき油圧信号を上記第2の油圧操作装置に油圧管
    路を介して伝達し、上記第2の油圧操作装置は上記油圧
    信号を受けて上記抵抗コンタクトを開路駆動するよう構
    成した請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の遮断
    器。
  8. 【請求項8】 絶縁ガスを充填したタンク内に上記タン
    クの軸方向に主可動コンタクトが移動して接離する主コ
    ンタクトを2個直列接続して配置し、上記タンク内で抵
    抗体と抵抗コンタクトとを直列接続して上記主コンタク
    トにそれぞれ並列接続し、上記抵抗コンタクトが上記主
    コンタクトより先に閉路し、上記抵抗コンタクトが上記
    主コンタクトより遅れて開路する抵抗付遮断器におい
    て、上記タンクの軸方向に上記主コンタクトを2個配置
    し、上記タンクの軸方向と直角方向の上記両主コンタク
    ト間の下方に延在した第1、第2の絶縁操作ロッドを配
    置し、第1の絶縁操作ロッドの一端を第1の連結機構を
    介して上記主コンタクトと連結し、第2の絶縁操作ロッ
    ドの一端を第2の連結機構を介して上記抵抗コンタクト
    と連結し、第1、第2の油圧操作装置をタンクの下方に
    配置し、上記第1の絶縁操作ロッドの他端を第3の連結
    機構を介して上記第1の油圧操作装置と連結し、上記第
    2の絶縁操作ロッドの他端を第4の連結機構を介して上
    記第2の油圧操作装置と連結し、上記第1の連結機構と
    上記第2の連結機構を第5の連結機構で連結して構成
    し、 上記第1の絶縁操作ロッドを介して上記第1の油圧操作
    装置で上記主コンタクトを閉路方向に駆動するとき、上
    記第5の連結機構を介して上記抵抗コンタクトを閉路す
    るとともに第2の油圧操作装置を蓄勢し、上記第3の連
    結機構と上記第4の連結機構とを係合する掛金機構で上
    記第2の油圧操作装置の蓄勢力を保持し、上記主コンタ
    クトが上記第1の油圧操作装置で駆動され開路方向に移
    動するときに、上記第4の連結機構の保持を解除して、
    上記第2の油圧操作装置の蓄勢力で上記抵抗コンタクト
    を開路するように構成した遮断器。
  9. 【請求項9】 第2の油圧操作装置は、第4の連結記号
    に連結した油圧ピストンと、この油圧ピストンを収納し
    た油圧シリンダと、この油圧シリンダに管路を通じて接
    続したアキュームレータで構成し、 常時、上記油圧ピストンに一定方向の油圧力を作用させ
    ておき、第1の油圧操作装置で主コンタクト及び抵抗コ
    ンタクトを閉路方向に駆動するとき、上記油圧ピストン
    の油圧力と逆方向の駆動力を上記油圧ピストンに作用さ
    せて上記油圧ピストンを移動させ油圧力を蓄勢すること
    を特徴とする請求項記載の遮断器。
  10. 【請求項10】 第1の油圧操作装置と第2の油圧操作
    装置は、いずれも油圧ピストンの駆動方向がほぼ水平方
    向で、かつ互いに油圧ピストンを対向させるとともに、
    高さ方向の段差を設けて配置し、各々の油圧操作装置と
    連なる第3の連結機構及び第4の連結機構の間に、上記
    第4の連結機構を保持する掛金機構を設けた請求項1
    請求項9のいずれか1項に記載の遮断器。
  11. 【請求項11】 タンクの軸方向に2個の主コンタクト
    を直列接続し、2個の抵抗コンタクトを上記各種コンタ
    クトに各々並列接続して配置し、タンクの軸方向と直角
    方向の両主コンタクトの間の下方に延在した2本の第1
    の絶縁操作ロッドと1本の第2の絶縁操作ロッドを配置
    し、上記2本の第1の絶縁操作ロッドの一端を2個の第
    1の連結機構を介して各々主コンタクトと連結し、上記
    第2の絶縁操作ロッドの一端を第2の連結機構を介して
    上記抵抗コンタクトと連結し、2個の第1の油圧操作装
    置と1個の第2の油圧操作装置をタンクの下方に配置
    し、上記2本の第1の絶縁操作ロッドの他端を各々2個
    の第3の連結機構を介して上記2個の第1の油圧操作装
    置に各々連結し、上記第2の絶縁操作ロッドの他端を第
    4の連結機構を介して上記第2の油圧操作装置と連結
    し、各絶縁操作ロッドを介して上記2個の主コンタクト
    を各々の上記第1の油圧操作装置で、また上記2個の抵
    抗コンタクトを上記第2の油圧操作装置で開閉駆動する
    ように構成した請求項1〜請求項9のいずれか1項に
    載の遮断器。
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