JP2871108B2 - 高速回転型真空ポンプ - Google Patents
高速回転型真空ポンプInfo
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- casing
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- shaft support
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/05—Shafts or bearings, or assemblies thereof, specially adapted for elastic fluid pumps
- F04D29/051—Axial thrust balancing
- F04D29/0513—Axial thrust balancing hydrostatic; hydrodynamic thrust bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D19/00—Axial-flow pumps
- F04D19/02—Multi-stage pumps
- F04D19/04—Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
- F04D19/042—Turbomolecular vacuum pumps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D25/00—Pumping installations or systems
- F04D25/02—Units comprising pumps and their driving means
- F04D25/06—Units comprising pumps and their driving means the pump being electrically driven
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- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/58—Cooling; Heating; Diminishing heat transfer
- F04D29/5813—Cooling the control unit
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2240/00—Components
- F05D2240/60—Shafts
- F05D2240/61—Hollow
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- Fluid Mechanics (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライポンプとして使
用される高速回転型真空ポンプに関するものである。
用される高速回転型真空ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の高速回転型真空ポンプの一
例を示す。この真空ポンプは、ケ−シング101との間
にポンプ機構102を構成すべく、ロ−タ103がシャ
フト104の軸端部に固着した状態でケ−シング101
内に配設されており、ケ−シング101の上方に開口す
る吸気口105から吸い込んだ気体をかかるポンプ機構
102で圧縮し、ケ−シング101の側方に開口した排
気口106から排気し得るようになっている。シャフト
104はロ−タ103よりも下方において上下一対のこ
ろがり軸受107、108を介してケ−シング101側
に支持されており、これらのころがり軸受107、10
8にはケ−シング101の下端に設けたオイルタンク1
09から潤滑油が強制給油されるようになっている。
例を示す。この真空ポンプは、ケ−シング101との間
にポンプ機構102を構成すべく、ロ−タ103がシャ
フト104の軸端部に固着した状態でケ−シング101
内に配設されており、ケ−シング101の上方に開口す
る吸気口105から吸い込んだ気体をかかるポンプ機構
102で圧縮し、ケ−シング101の側方に開口した排
気口106から排気し得るようになっている。シャフト
104はロ−タ103よりも下方において上下一対のこ
ろがり軸受107、108を介してケ−シング101側
に支持されており、これらのころがり軸受107、10
8にはケ−シング101の下端に設けたオイルタンク1
09から潤滑油が強制給油されるようになっている。
【0003】また、図4に従来の高速回転型真空ポンプ
の他の例を示す。この真空ポンプの排気システムは図3
と同様のもので、ケ−シング201との間にポンプ機構
202を構成すべく、ロ−タ203がシャフト204の
軸端部に固着した状態でケ−シング201内に配設され
ており、ケ−シング201の上方に開口する吸気口20
5から吸い込んだ気体をかかるポンプ機構202で圧縮
し、ケ−シング201の側方に開口した排気口206か
ら排気し得るようになっている。このポンプは軸受が図
3のものと異なっており、シャフト204が上下一対の
ラジアル動圧気体軸受207、208およびスラスト動
圧気体軸受209によってケ−シング201側に支持さ
れている。
の他の例を示す。この真空ポンプの排気システムは図3
と同様のもので、ケ−シング201との間にポンプ機構
202を構成すべく、ロ−タ203がシャフト204の
軸端部に固着した状態でケ−シング201内に配設され
ており、ケ−シング201の上方に開口する吸気口20
5から吸い込んだ気体をかかるポンプ機構202で圧縮
し、ケ−シング201の側方に開口した排気口206か
ら排気し得るようになっている。このポンプは軸受が図
3のものと異なっており、シャフト204が上下一対の
ラジアル動圧気体軸受207、208およびスラスト動
圧気体軸受209によってケ−シング201側に支持さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ロ−タ支持構造はいずれも、ロ−タが両軸受の外側に片
持ち的に張り出すものであるため、ロ−タ支持状態のバ
ランスが悪く、振動、騒音の原因になり易い欠点があ
る。また、シャフトの軸端部にロ−タを固着する関係
上、軸受の配設スペ−スとロ−タの配設スペ−スとを軸
方向に別個に確保しなければならず、全体が軸方向に長
寸化してコンパクトな設計が困難になる不都合を伴う。
さらに、排気口がロ−タの軸流方向に対して直交した位
置に開口し、ケ−シング内で流路が曲げられているの
で、その分だけ排気抵抗が大きくなり、排気口を大気開
放したり、真空ポンプ同士を直列に接続してシリアルな
排気を構成すること等も難しくなる。その上、図1のも
のは、軸受に油軸受を用いているため油の粘性低下や軸
受の劣化に伴ってこれらの頻繁な交換作業の必要性が生
じ易く、プロセスガスへの油混入の危険性もあり、一
方、図2のものは、動圧気体軸受を用いるためオイルフ
リ−という点では極めて好ましいが、この軸受を有効に
機能させるためにはスパイラルグル−ブ等により形成さ
れる気体導入用の隙間を広範囲に設けなければならない
ため、軸方向への長寸化をさらに助長する傾向が強い。
ロ−タ支持構造はいずれも、ロ−タが両軸受の外側に片
持ち的に張り出すものであるため、ロ−タ支持状態のバ
ランスが悪く、振動、騒音の原因になり易い欠点があ
る。また、シャフトの軸端部にロ−タを固着する関係
上、軸受の配設スペ−スとロ−タの配設スペ−スとを軸
方向に別個に確保しなければならず、全体が軸方向に長
寸化してコンパクトな設計が困難になる不都合を伴う。
さらに、排気口がロ−タの軸流方向に対して直交した位
置に開口し、ケ−シング内で流路が曲げられているの
で、その分だけ排気抵抗が大きくなり、排気口を大気開
放したり、真空ポンプ同士を直列に接続してシリアルな
排気を構成すること等も難しくなる。その上、図1のも
のは、軸受に油軸受を用いているため油の粘性低下や軸
受の劣化に伴ってこれらの頻繁な交換作業の必要性が生
じ易く、プロセスガスへの油混入の危険性もあり、一
方、図2のものは、動圧気体軸受を用いるためオイルフ
リ−という点では極めて好ましいが、この軸受を有効に
機能させるためにはスパイラルグル−ブ等により形成さ
れる気体導入用の隙間を広範囲に設けなければならない
ため、軸方向への長寸化をさらに助長する傾向が強い。
【0005】本発明は、これらの課題を有効に解決する
ことを目的としている。
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような手段を講じたものである。
達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0007】すなわち、本発明の高速回転型真空ポンプ
は、筒状ロ−タの内側軸心部にケ−シングから突設した
固定軸支部を挿入し、この固定軸支部と前記ロ−タとの
間に該ロ−タの両端近傍部を浮上支持し得る動圧気体軸
受を配設するとともに、ポンプ機構の軸流方向に沿って
前記ケ−シングに吸気口および排気口を開口し、さらに
前記固定軸支部内に前記動圧気体軸受に外部から気体を
引き込み得る中空部を設けていることを特徴とする。
は、筒状ロ−タの内側軸心部にケ−シングから突設した
固定軸支部を挿入し、この固定軸支部と前記ロ−タとの
間に該ロ−タの両端近傍部を浮上支持し得る動圧気体軸
受を配設するとともに、ポンプ機構の軸流方向に沿って
前記ケ−シングに吸気口および排気口を開口し、さらに
前記固定軸支部内に前記動圧気体軸受に外部から気体を
引き込み得る中空部を設けていることを特徴とする。
【0008】
【作用】固定軸支部によってロ−タを内側軸心部から両
持ち的に支持するようにすると、片持ち的な支持状態に
比べて回転時の軸振れをより有効に抑止できるようにな
り、その結果、軸振動を確実に低減化してロ−タ回転の
安定性向上を図ることが可能になる。また、ロ−タを配
設するスペ−スと軸受を配設するスペ−スとを同一軸心
位置にオ−バラップさせることができ、軸方向に沿って
別個に確保する必要がなくなるので、軸方向の短寸化を
図ることができる。さらに、ロ−タの軸流方向に吸気口
と排気口が設けられるので、排気抵抗が小さくなり、真
空ポンプ同士を直列に接続してシリアルな排気系を構成
する上でも有効となる。また、所謂アウタロ−タ構造で
あるので、固定軸支部内に比較的容易な加工作業で中空
部を設けることができ、この中空部により動圧気体軸受
に気体を引き込む構造を簡略化することができる上、離
間した各軸受に均等に気体を導入することが可能とな
る。
持ち的に支持するようにすると、片持ち的な支持状態に
比べて回転時の軸振れをより有効に抑止できるようにな
り、その結果、軸振動を確実に低減化してロ−タ回転の
安定性向上を図ることが可能になる。また、ロ−タを配
設するスペ−スと軸受を配設するスペ−スとを同一軸心
位置にオ−バラップさせることができ、軸方向に沿って
別個に確保する必要がなくなるので、軸方向の短寸化を
図ることができる。さらに、ロ−タの軸流方向に吸気口
と排気口が設けられるので、排気抵抗が小さくなり、真
空ポンプ同士を直列に接続してシリアルな排気系を構成
する上でも有効となる。また、所謂アウタロ−タ構造で
あるので、固定軸支部内に比較的容易な加工作業で中空
部を設けることができ、この中空部により動圧気体軸受
に気体を引き込む構造を簡略化することができる上、離
間した各軸受に均等に気体を導入することが可能とな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照して説
明する。
明する。
【0010】この実施例は、ケ−シング1との間にポン
プ機構6を構成すべく、有底筒状ロ−タ2の内側軸心部
2aにケ−シング1から突設した固定軸支部3を挿入
し、この固定軸支部3と前記ロ−タ2との間に該ロ−タ
2の両端近傍部を非接触に浮上支持する動圧気体軸受
4、5を配設している。
プ機構6を構成すべく、有底筒状ロ−タ2の内側軸心部
2aにケ−シング1から突設した固定軸支部3を挿入
し、この固定軸支部3と前記ロ−タ2との間に該ロ−タ
2の両端近傍部を非接触に浮上支持する動圧気体軸受
4、5を配設している。
【0011】具体的に説明すると、ロ−タ2は、内側軸
心部2aの径が固定軸支部3の径よりも若干大きく設定
されており、外周には上段部にタ−ビン動翼2bが、ま
た下段部には特殊動翼2cが突設してある。一方、ケ−
シング1は外筒部1aと固定軸支部3とをベ−ス部1d
を介して一体的に連結したもので、固定軸支部3の上端
部3aを外筒部1aの上縁開口部近くまで長寸に延出さ
せるとともに、外筒部1の内周上段部にタ−ビン静翼1
bを、また内周下段部に特殊静翼1cを突設している。
そして、この固定軸支部3にロ−タ2の内側軸心部2a
が奥深く挿入されたとき、翼1b、2bからなるタ−ビ
ン部6aと、翼1c、2cからなるコンプレッサ部6b
とを直列に備えたポンプ機構6が形成されるようにして
いる。
心部2aの径が固定軸支部3の径よりも若干大きく設定
されており、外周には上段部にタ−ビン動翼2bが、ま
た下段部には特殊動翼2cが突設してある。一方、ケ−
シング1は外筒部1aと固定軸支部3とをベ−ス部1d
を介して一体的に連結したもので、固定軸支部3の上端
部3aを外筒部1aの上縁開口部近くまで長寸に延出さ
せるとともに、外筒部1の内周上段部にタ−ビン静翼1
bを、また内周下段部に特殊静翼1cを突設している。
そして、この固定軸支部3にロ−タ2の内側軸心部2a
が奥深く挿入されたとき、翼1b、2bからなるタ−ビ
ン部6aと、翼1c、2cからなるコンプレッサ部6b
とを直列に備えたポンプ機構6が形成されるようにして
いる。
【0012】また、動圧気体軸受4、5を構成するため
に、固定軸支部3の外周に図示されないスパイラルグル
−ブ(開先状の螺旋ねじ)が設けてあり、このスパイラ
ルグル−ブの途中を固定軸支部3に設けた中空部3bを
通じて大気中に連通させている。すなわち、ロ−タ2の
回転に伴って前記スパイラルグル−ブとロ−タ2との隙
間に生じる吸引効果で大気中の気体を当該隙間に高速気
流状態で引き込ませ、これによりロ−タ2と固定軸支部
3との間に動圧を発生させて、その動圧でロ−タ2をラ
ジアル方向に浮上支持できるようにしている。また、固
定軸支部3の上端拡開部3aの上面及び下面には、スラ
スト動圧気体軸受13、14を構成すべく、図示されな
いスパイラルグル−ブが設けてあり、このスパイラルグ
ル−ブの一部も前記固定軸支部3の中空部3bを通じて
大気中に連通させてある。すなわち、ロ−タ2の回転に
伴って前記スパイラルグル−ブとロ−タ2との隙間に生
じる吸引効果で大気中の気体を当該隙間に高速気流状態
で引き込ませ、これによりロ−タ2と固定軸支部3との
間に動圧を発生させて、その動圧でロ−タ2をスラスト
方向に浮上支持できるようにしている。
に、固定軸支部3の外周に図示されないスパイラルグル
−ブ(開先状の螺旋ねじ)が設けてあり、このスパイラ
ルグル−ブの途中を固定軸支部3に設けた中空部3bを
通じて大気中に連通させている。すなわち、ロ−タ2の
回転に伴って前記スパイラルグル−ブとロ−タ2との隙
間に生じる吸引効果で大気中の気体を当該隙間に高速気
流状態で引き込ませ、これによりロ−タ2と固定軸支部
3との間に動圧を発生させて、その動圧でロ−タ2をラ
ジアル方向に浮上支持できるようにしている。また、固
定軸支部3の上端拡開部3aの上面及び下面には、スラ
スト動圧気体軸受13、14を構成すべく、図示されな
いスパイラルグル−ブが設けてあり、このスパイラルグ
ル−ブの一部も前記固定軸支部3の中空部3bを通じて
大気中に連通させてある。すなわち、ロ−タ2の回転に
伴って前記スパイラルグル−ブとロ−タ2との隙間に生
じる吸引効果で大気中の気体を当該隙間に高速気流状態
で引き込ませ、これによりロ−タ2と固定軸支部3との
間に動圧を発生させて、その動圧でロ−タ2をスラスト
方向に浮上支持できるようにしている。
【0013】さらに、前記ケ−シング1は上縁開口部が
吸気口7に設定されるとともに、この吸気口7からポン
プ機構6の軸流方向(矢印方向)に沿って突き当たった
ベ−ス部1dに排気口8を開口させている。
吸気口7に設定されるとともに、この吸気口7からポン
プ機構6の軸流方向(矢印方向)に沿って突き当たった
ベ−ス部1dに排気口8を開口させている。
【0014】なお、この真空ポンプはロ−タ2の内周お
よび固定軸支部3の外周にあって各々の対向位置に永久
磁石9aおよびコイル9bを巻回した珪素鋼板9cがそ
れぞれ埋設してあり、これらがDCブラシレスモ−タ9
を構成している。また、ケ−シング1には、モ−タ9に
接続された制御回路9dと、ポンプ機構6におけるコン
プレッサ部6bの発熱を吸収し同時に制御回路9dを冷
却するための水冷回路10とが一体に設けてある。11
は放熱用フィンである。また、12は非接触シ−ルを兼
ねたねじポンプであり、軸受4、5、13、14やモ−
タ9が自然放熱しない場合に、このねじポンプ12にお
いて生起するガスの流れでそれらを空冷するようになっ
ている。
よび固定軸支部3の外周にあって各々の対向位置に永久
磁石9aおよびコイル9bを巻回した珪素鋼板9cがそ
れぞれ埋設してあり、これらがDCブラシレスモ−タ9
を構成している。また、ケ−シング1には、モ−タ9に
接続された制御回路9dと、ポンプ機構6におけるコン
プレッサ部6bの発熱を吸収し同時に制御回路9dを冷
却するための水冷回路10とが一体に設けてある。11
は放熱用フィンである。また、12は非接触シ−ルを兼
ねたねじポンプであり、軸受4、5、13、14やモ−
タ9が自然放熱しない場合に、このねじポンプ12にお
いて生起するガスの流れでそれらを空冷するようになっ
ている。
【0015】以上のような構成であると、図示ポンプの
ロ−タ2は接触抵抗を伴わない動圧気体軸受4、5、1
3、14で支持されるため、高速回転を容易に達成で
き、例えば排気口8側を大気中に開放した状態で吸気口
7側の圧力を10-3Torr程度にまで簡単に排気する
ことが可能になる。勿論、このポンプはドライポンプで
あるから、長寿命であり、油混入の恐れもなく使用する
ことができる。また、ロ−タ2の軸流方向に吸気口7と
排気口8を設けたが、この構造も排気流路をケ−シング
内で屈曲させないという観点から圧縮性能の向上に寄与
しており、排気口8の大気開放を容易ならしめている。
しかも、このような構成であると、ロ−タ2は両端近傍
部に配設した軸受4、5間により内側軸心部2a側から
両持ち的に支持された状態で回転する。このため、従来
の片持ち的な支持状態に比べてロ−タ2の回転時の軸振
れを有効に抑止できるようになり、その結果、軸振動を
低減化してロ−タ回転の安定性を確実に向上させ、低振
動、低騒音の運転を行わせることが可能になる。また、
軸受4、5がロ−タ2の内側に潜り込んだ状態で配設さ
れるため、軸受4、5とロ−タ2とを軸方向に離間させ
て配設する必要がなく、軸方向の大幅なコンパクト化も
果たされている。コンパクト化の点では、制御回路9d
をケ−シング1に一体化し、水冷回路10をポンプ機構
6と制御回路9dとに共用した点も奏効している。さら
に、吸気口7をフランジとして利用すれば、他の同様の
構成からなる真空ポンプを直列に接続することもでき、
シリアルな排気系を簡単に構成する上で有効な構造とな
る。さらにまた、モ−タにDCブラシレスモ−タ9を使
用したこともモ−タ部の小形化、ひいてはポンプ全体の
小形化をもたらす要素となっている。また、固定軸支部
3内にロータ2の両端に配設した軸受4、5、13、1
4内に外部からの気体を導入し得る中空部3bを設けて
いるので、比較的容易な加工作業により各軸受4、5、
13、14に気体を引き込む構造を実現し得る上、離間
した各軸受4、5、13、14に均等に気体を導入する
ことができる。
ロ−タ2は接触抵抗を伴わない動圧気体軸受4、5、1
3、14で支持されるため、高速回転を容易に達成で
き、例えば排気口8側を大気中に開放した状態で吸気口
7側の圧力を10-3Torr程度にまで簡単に排気する
ことが可能になる。勿論、このポンプはドライポンプで
あるから、長寿命であり、油混入の恐れもなく使用する
ことができる。また、ロ−タ2の軸流方向に吸気口7と
排気口8を設けたが、この構造も排気流路をケ−シング
内で屈曲させないという観点から圧縮性能の向上に寄与
しており、排気口8の大気開放を容易ならしめている。
しかも、このような構成であると、ロ−タ2は両端近傍
部に配設した軸受4、5間により内側軸心部2a側から
両持ち的に支持された状態で回転する。このため、従来
の片持ち的な支持状態に比べてロ−タ2の回転時の軸振
れを有効に抑止できるようになり、その結果、軸振動を
低減化してロ−タ回転の安定性を確実に向上させ、低振
動、低騒音の運転を行わせることが可能になる。また、
軸受4、5がロ−タ2の内側に潜り込んだ状態で配設さ
れるため、軸受4、5とロ−タ2とを軸方向に離間させ
て配設する必要がなく、軸方向の大幅なコンパクト化も
果たされている。コンパクト化の点では、制御回路9d
をケ−シング1に一体化し、水冷回路10をポンプ機構
6と制御回路9dとに共用した点も奏効している。さら
に、吸気口7をフランジとして利用すれば、他の同様の
構成からなる真空ポンプを直列に接続することもでき、
シリアルな排気系を簡単に構成する上で有効な構造とな
る。さらにまた、モ−タにDCブラシレスモ−タ9を使
用したこともモ−タ部の小形化、ひいてはポンプ全体の
小形化をもたらす要素となっている。また、固定軸支部
3内にロータ2の両端に配設した軸受4、5、13、1
4内に外部からの気体を導入し得る中空部3bを設けて
いるので、比較的容易な加工作業により各軸受4、5、
13、14に気体を引き込む構造を実現し得る上、離間
した各軸受4、5、13、14に均等に気体を導入する
ことができる。
【0016】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では固定軸支部3の下
端開口部を大気中に開口して軸受3、4、13、14に
空気を導入するようにしているが、この部位は排気口8
に近く、設置場所や排気内容によっては周囲に汚れた空
気が漂う可能性がある。このような場合には、第2図に
示すようにケ−シング1に横溝1eを設けてケ−シング
1の側方から大気を導入するようにしてもよい。この場
合、横溝1eの開口端にフィルタ14等を装着すれば一
層効果的である。勿論、大気を利用せずに別個に圧力源
を設けて軸受用ガスを供給しても構わない。また、モ−
タ制御回路は、ケ−シングから分離して独立に設けられ
たものであってもよい。さらに、モ−タはDCブラシレ
スモ−タに限らず、誘導モ−タ等であってもよい。その
他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能で
ある。
のではない。例えば、上記実施例では固定軸支部3の下
端開口部を大気中に開口して軸受3、4、13、14に
空気を導入するようにしているが、この部位は排気口8
に近く、設置場所や排気内容によっては周囲に汚れた空
気が漂う可能性がある。このような場合には、第2図に
示すようにケ−シング1に横溝1eを設けてケ−シング
1の側方から大気を導入するようにしてもよい。この場
合、横溝1eの開口端にフィルタ14等を装着すれば一
層効果的である。勿論、大気を利用せずに別個に圧力源
を設けて軸受用ガスを供給しても構わない。また、モ−
タ制御回路は、ケ−シングから分離して独立に設けられ
たものであってもよい。さらに、モ−タはDCブラシレ
スモ−タに限らず、誘導モ−タ等であってもよい。その
他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能で
ある。
【0017】
【発明の効果】本発明の高速回転型真空ポンプは、動圧
気体軸受を採用したことから、オイル交換や軸受の頻繁
な交換の必要がなくなる上、低コストであり、さらに長
寿命でメンテナンスに優れた効果が得られる。また、所
謂アウタロ−タ構造を採用してロ−タの両端近傍部を軸
受により両持ち的に支持するようにしたことから、回転
が安定して高速回転に至るまで低振動、低騒音の運転が
可能になる。その上、ロ−タと軸受を同一軸心位置にオ
−バラップして設けることができることから軸方向にコ
ンパクト化できる効果が得られる。さらに、吸気口と排
気口とをポンプ機構の軸流方向に沿って設けたことか
ら、排気抵抗が低減化されてバックポンプとして使用す
る際の排気口の大気開放が容易になり、吸気口をフラン
ジとして利用すれば同様の構成からなる他の真空ポンプ
をその吸気口にシリアルに接続することで容易に直列排
気ラインを組むことができる等の効果も得られる。ま
た、アウタロ−タ構造であるので、固定軸支部内に比較
的容易な加工作業で中空部を設けることができ、この中
空部により動圧気体軸受に気体を引き込む構造を簡略化
することができる上、離間した各軸受に均等に気体を導
入することが可能となる。
気体軸受を採用したことから、オイル交換や軸受の頻繁
な交換の必要がなくなる上、低コストであり、さらに長
寿命でメンテナンスに優れた効果が得られる。また、所
謂アウタロ−タ構造を採用してロ−タの両端近傍部を軸
受により両持ち的に支持するようにしたことから、回転
が安定して高速回転に至るまで低振動、低騒音の運転が
可能になる。その上、ロ−タと軸受を同一軸心位置にオ
−バラップして設けることができることから軸方向にコ
ンパクト化できる効果が得られる。さらに、吸気口と排
気口とをポンプ機構の軸流方向に沿って設けたことか
ら、排気抵抗が低減化されてバックポンプとして使用す
る際の排気口の大気開放が容易になり、吸気口をフラン
ジとして利用すれば同様の構成からなる他の真空ポンプ
をその吸気口にシリアルに接続することで容易に直列排
気ラインを組むことができる等の効果も得られる。ま
た、アウタロ−タ構造であるので、固定軸支部内に比較
的容易な加工作業で中空部を設けることができ、この中
空部により動圧気体軸受に気体を引き込む構造を簡略化
することができる上、離間した各軸受に均等に気体を導
入することが可能となる。
【図1】本発明の一実施例を示し、真空ポンプの全体縦
断面図。
断面図。
【図2】本発明の他の実施例を示し、真空ポンプの部分
縦断面図。
縦断面図。
【図3】従来例を示し、真空ポンプの全体縦断面図。
【図4】従来例を示し、真空ポンプの一部破断斜視図。
1…ケ−シング 2…ロ−タ 2a…内側軸心部 3…固定軸支部 4、5…非接触軸受(ラジアル) 6…ポンプ機構 7…吸気口 8…排気口
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F06D 19/04
Claims (1)
- 【請求項1】ケ−シングとの間にポンプ機構を構成すべ
く、筒状ロ−タの内側軸心部にケ−シングから突設した
固定軸支部を挿入し、この固定軸支部と前記ロ−タとの
間に該ロ−タの両端近傍部を浮上支持し得る動圧気体軸
受を配設するとともに、ポンプ機構の軸流方向に沿って
前記ケ−シングに吸気口および排気口を開口し、さらに
前記固定軸支部内に前記動圧気体軸受に外部から気体を
引き込み得る中空部を設けていることを特徴とする高速
回転型真空ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409205A JP2871108B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 高速回転型真空ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409205A JP2871108B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 高速回転型真空ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04231699A JPH04231699A (ja) | 1992-08-20 |
JP2871108B2 true JP2871108B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=18518559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2409205A Expired - Fee Related JP2871108B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 高速回転型真空ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2871108B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007013274A1 (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-01 | Boc Edowards Japan Limited | 真空ポンプ装置とそのコントローラ |
JP2009174333A (ja) * | 2008-01-22 | 2009-08-06 | Shimadzu Corp | 真空ポンプ |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2108844A3 (en) * | 2008-03-26 | 2013-09-18 | Ebara Corporation | Turbo vacuum pump |
US8087907B2 (en) * | 2008-03-26 | 2012-01-03 | Ebara Corporation | Turbo vacuum pump |
JP6102222B2 (ja) * | 2012-11-30 | 2017-03-29 | 株式会社島津製作所 | 真空ポンプ |
GB2553321A (en) * | 2016-09-01 | 2018-03-07 | Edwards Ltd | Pump |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2409205A patent/JP2871108B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007013274A1 (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-01 | Boc Edowards Japan Limited | 真空ポンプ装置とそのコントローラ |
JP2009174333A (ja) * | 2008-01-22 | 2009-08-06 | Shimadzu Corp | 真空ポンプ |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04231699A (ja) | 1992-08-20 |
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