JP2870593B2 - 焦点誤差検出器 - Google Patents
焦点誤差検出器Info
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- JP2870593B2 JP2870593B2 JP9020210A JP2021097A JP2870593B2 JP 2870593 B2 JP2870593 B2 JP 2870593B2 JP 9020210 A JP9020210 A JP 9020210A JP 2021097 A JP2021097 A JP 2021097A JP 2870593 B2 JP2870593 B2 JP 2870593B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ヘッドや露光機
などの光を結像させる装置に用いられる焦点の位置を検
出する焦点誤差検出器に関するものである。
などの光を結像させる装置に用いられる焦点の位置を検
出する焦点誤差検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の焦点誤差検出器として特開昭61
−59630号公報に記載の焦点誤差検出器について図
35を参照して説明する。図35に示すように半導体レ
ーザー1から出射された光はコリメートレンズ3により
コリメートされ、偏光ビームスプリッタ2を透過する。
偏光ビームスプリッタ2を透過した光は1/4波長板4
を透過し、対物レンズ5により光ディスク6に集光され
る。光ディスク6からの反射光は同じ光路を逆に進み、
再び1/4波長板4を透過することで半導体レーザー1
からの光の偏光方向と直交した偏光方向の光に変換さ
れ、偏光ビームスプリッタ2により反射される。偏光ビ
ームスプリッタ2により反射された光はレンズ35によ
り集光され、ハーフミラー60に入射する。ハーフミラ
ー60に入射した光の一部はハーフミラー60を透過
し、透過光の焦点よりも近い位置に配置された第1の光
検出器36により受光される。さらに、ハーフミラー6
0に入射した光の一部はハーフミラー60により反射さ
れ、反射光の焦点よりも遠い位置に配置された第2の光
検出器37により受光される。
−59630号公報に記載の焦点誤差検出器について図
35を参照して説明する。図35に示すように半導体レ
ーザー1から出射された光はコリメートレンズ3により
コリメートされ、偏光ビームスプリッタ2を透過する。
偏光ビームスプリッタ2を透過した光は1/4波長板4
を透過し、対物レンズ5により光ディスク6に集光され
る。光ディスク6からの反射光は同じ光路を逆に進み、
再び1/4波長板4を透過することで半導体レーザー1
からの光の偏光方向と直交した偏光方向の光に変換さ
れ、偏光ビームスプリッタ2により反射される。偏光ビ
ームスプリッタ2により反射された光はレンズ35によ
り集光され、ハーフミラー60に入射する。ハーフミラ
ー60に入射した光の一部はハーフミラー60を透過
し、透過光の焦点よりも近い位置に配置された第1の光
検出器36により受光される。さらに、ハーフミラー6
0に入射した光の一部はハーフミラー60により反射さ
れ、反射光の焦点よりも遠い位置に配置された第2の光
検出器37により受光される。
【0003】第1の光検出器36および第2の光検出器
37は、それぞれ受光部38、受光部39、受光部40
および受光部41、受光部42、受光部43の3つの受
光部により分割されており、ハーフミラー60からの透
過および反射光がそれぞれ第1の光検出器36および第
2の光検出器37上に形成するビームスポット44、ビ
ームスポット45を受光する。受光部38、受光部3
9、受光部40、受光部41、受光部42、受光部43
からの出力をそれぞれA、B、C、D、E、Fとする
と、焦点誤差信号は(A+C−B)−(D+F−E)か
ら得られる。
37は、それぞれ受光部38、受光部39、受光部40
および受光部41、受光部42、受光部43の3つの受
光部により分割されており、ハーフミラー60からの透
過および反射光がそれぞれ第1の光検出器36および第
2の光検出器37上に形成するビームスポット44、ビ
ームスポット45を受光する。受光部38、受光部3
9、受光部40、受光部41、受光部42、受光部43
からの出力をそれぞれA、B、C、D、E、Fとする
と、焦点誤差信号は(A+C−B)−(D+F−E)か
ら得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図35に示す従来の焦
点誤差検出器は、光検出器の受光部が3分割された光検
出器を用いており、光ヘッド装置等の焦点誤差検出を必
要とする装置を組み立てる際に3分割されたそれぞれの
受光部に対して、ビームスポットの平面内での位置がず
れると焦点誤差信号にオフセットが生じるため、光ヘッ
ド装置等の焦点誤差検出を必要とする装置の生産性が悪
いという問題が生ずる。
点誤差検出器は、光検出器の受光部が3分割された光検
出器を用いており、光ヘッド装置等の焦点誤差検出を必
要とする装置を組み立てる際に3分割されたそれぞれの
受光部に対して、ビームスポットの平面内での位置がず
れると焦点誤差信号にオフセットが生じるため、光ヘッ
ド装置等の焦点誤差検出を必要とする装置の生産性が悪
いという問題が生ずる。
【0005】本発明の目的は、ビームスポットの受光部
上への位置合わせ時にビームスポットを平面内で位置合
わせする必要がなく、組立てが容易で生産性に優れた焦
点誤差検出器を提供することにある。
上への位置合わせ時にビームスポットを平面内で位置合
わせする必要がなく、組立てが容易で生産性に優れた焦
点誤差検出器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、光源
と、該光源からの光を被焦点誤差検出媒体に絞り込む対
物レンズと、前記被焦点誤差検出媒体からの反射光を分
離する反射光分離手段と、該反射光分離手段により分離
された複数の光の内、一つの光を焦点よりも近い位置で
受光する第1の光検出器と、他方の光を焦点よりも遠い
位置で受光する第2の光検出器から構成される焦点誤差
検出器において、前記第1および第2の光検出器の受光
部の一部もしくは全体に入射光の光密度によって透過率
が変化する物質を装荷したことを特徴とする焦点誤差検
出器が得られる。
と、該光源からの光を被焦点誤差検出媒体に絞り込む対
物レンズと、前記被焦点誤差検出媒体からの反射光を分
離する反射光分離手段と、該反射光分離手段により分離
された複数の光の内、一つの光を焦点よりも近い位置で
受光する第1の光検出器と、他方の光を焦点よりも遠い
位置で受光する第2の光検出器から構成される焦点誤差
検出器において、前記第1および第2の光検出器の受光
部の一部もしくは全体に入射光の光密度によって透過率
が変化する物質を装荷したことを特徴とする焦点誤差検
出器が得られる。
【0007】また、本発明によれば、前記光密度によっ
て透過率が変化する物質が可飽和吸収体であることを特
徴とする焦点誤差検出器が得られる。
て透過率が変化する物質が可飽和吸収体であることを特
徴とする焦点誤差検出器が得られる。
【0008】さらに、本発明によれば、前記光密度によ
って透過率が変化する物質がフォトクロミック材料であ
ることを特徴とする焦点誤差検出器が得られる。
って透過率が変化する物質がフォトクロミック材料であ
ることを特徴とする焦点誤差検出器が得られる。
【0009】
【作用】被焦点誤差検出媒体で反射された光が光検出器
の近辺で集光する点は、被焦点誤差検出媒体が光軸方向
にずれたとき、光検出器に対して前後し、この光が光検
出器に形成するビームスポットの光強度分布は、集光点
が光検出器に近づくにつれて、幅の狭く尖頭値の高い分
布となる。光検出器の受光部に装荷された透過率変化物
質には、しきい値を超える強度の光が入射した場合、透
過率が増加(もくしは、減少)する性質があるため、集
光点が光検出器に近づくにつれ、光強度分布においてし
きい値を超える部分が増加し、受光部で検出される信号
は、増加(もしくは、減少)する。このことから、一方
の光検出器は、集光点の前方に配置され、もう一方の光
検出器は、集光点の後方に配置されているため、被焦点
誤差検出媒体がレンズに近づくと、前者の受光部で検出
される信号が増加(もしくは、減少)し、後者の受光部
で検出される信号が減少(もしくは、増加)する。ま
た、被焦点誤差検出媒体がレンズから遠ざかると、前者
の受光部で検出される信号が減少(もしくは、増加)
し、後者の受光部で検出される信号が増加(もしくは、
減少)する。この2つの光検出器からの信号の差から焦
点誤差が検出される。
の近辺で集光する点は、被焦点誤差検出媒体が光軸方向
にずれたとき、光検出器に対して前後し、この光が光検
出器に形成するビームスポットの光強度分布は、集光点
が光検出器に近づくにつれて、幅の狭く尖頭値の高い分
布となる。光検出器の受光部に装荷された透過率変化物
質には、しきい値を超える強度の光が入射した場合、透
過率が増加(もくしは、減少)する性質があるため、集
光点が光検出器に近づくにつれ、光強度分布においてし
きい値を超える部分が増加し、受光部で検出される信号
は、増加(もしくは、減少)する。このことから、一方
の光検出器は、集光点の前方に配置され、もう一方の光
検出器は、集光点の後方に配置されているため、被焦点
誤差検出媒体がレンズに近づくと、前者の受光部で検出
される信号が増加(もしくは、減少)し、後者の受光部
で検出される信号が減少(もしくは、増加)する。ま
た、被焦点誤差検出媒体がレンズから遠ざかると、前者
の受光部で検出される信号が減少(もしくは、増加)
し、後者の受光部で検出される信号が増加(もしくは、
減少)する。この2つの光検出器からの信号の差から焦
点誤差が検出される。
【0010】つまり、本発明の焦点誤差検出器は、検出
される焦点誤差信号の特性が2つの光検出器の光軸方向
の相対的な位置関係のみに依存し、光軸に垂直な面内の
位置に依存しないため、組立の容易な焦点誤差検出器を
実現できる。
される焦点誤差信号の特性が2つの光検出器の光軸方向
の相対的な位置関係のみに依存し、光軸に垂直な面内の
位置に依存しないため、組立の容易な焦点誤差検出器を
実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本発明の焦
点誤差検出器の第1の実施の形態を説明する。図1に示
すように、半導体レーザー1から出射された光は偏光ビ
ームスプリッタ2を透過し、コリメートレンズ3により
コリメートされる。コリメートされた光は1/4波長板
4を透過し、対物レンズ5により光ディスク6に集光さ
れる。光ディスク6からの反射光は同じ光路を逆に進
み、再び1/4波長板4を透過することで半導体レーザ
ー1からの光の偏光方向と直交した偏光に変換され、偏
光ビームスプリッタ2により反射される。偏光ビームス
プリッタ2により反射されビームスプリッタ95を透過
した光は受光部全体に物質30が形成された第1光検出
器96により受光され、ビームスプリッタ95により反
射された光は同様に物質30が形成された第2光検出器
97により受光される。
点誤差検出器の第1の実施の形態を説明する。図1に示
すように、半導体レーザー1から出射された光は偏光ビ
ームスプリッタ2を透過し、コリメートレンズ3により
コリメートされる。コリメートされた光は1/4波長板
4を透過し、対物レンズ5により光ディスク6に集光さ
れる。光ディスク6からの反射光は同じ光路を逆に進
み、再び1/4波長板4を透過することで半導体レーザ
ー1からの光の偏光方向と直交した偏光に変換され、偏
光ビームスプリッタ2により反射される。偏光ビームス
プリッタ2により反射されビームスプリッタ95を透過
した光は受光部全体に物質30が形成された第1光検出
器96により受光され、ビームスプリッタ95により反
射された光は同様に物質30が形成された第2光検出器
97により受光される。
【0012】第1光検出器96、第2光検出器97の斜
視図を図2に示す。第1光検出器96、第2光検出器9
7は受光部上に物質30を形成した構造である。光ディ
スク6により反射された光は偏光ビームスプリッタ2に
より反射され、ビームスプリッタ95を透過した光は第
1光検出器96上にビームスポット102を、ビームス
プリッタ95により反射された光は第2光検出器97上
にビームスポット108を形成する。第1光検出器9
6、第2光検出器97は、光ディスク6上に対物レンズ
5からの光の焦点がある場合にビームスポット102と
ビームスポット108が同じ大きさになるように、それ
ぞれビームスプリッタ95からの透過または反射光の集
光点が第1光検出器96の手前、第2光検出器97の奥
になるように配置する。
視図を図2に示す。第1光検出器96、第2光検出器9
7は受光部上に物質30を形成した構造である。光ディ
スク6により反射された光は偏光ビームスプリッタ2に
より反射され、ビームスプリッタ95を透過した光は第
1光検出器96上にビームスポット102を、ビームス
プリッタ95により反射された光は第2光検出器97上
にビームスポット108を形成する。第1光検出器9
6、第2光検出器97は、光ディスク6上に対物レンズ
5からの光の焦点がある場合にビームスポット102と
ビームスポット108が同じ大きさになるように、それ
ぞれビームスプリッタ95からの透過または反射光の集
光点が第1光検出器96の手前、第2光検出器97の奥
になるように配置する。
【0013】第1光検出器96または第2光検出器97
に入射した光の集光位置が光軸方向に変化した場合の第
1光検出器96または第2光検出器97の出力は、物質
30が可飽和吸収膜の場合図3に示すようになり、フォ
トクロミック材料の膜の場合図4に示すようになる。第
1光検出器96または第2光検出器97に入射した光の
焦点が物質30上にあるときに最も物質30上での光密
度が高くなるため、可飽和吸収膜は可飽和吸収により透
明になり光検出器の出力は最大となる。逆に、フォトク
ロミック材料は光化学変化により透過率が低下し光検出
器の出力は最小となる。
に入射した光の集光位置が光軸方向に変化した場合の第
1光検出器96または第2光検出器97の出力は、物質
30が可飽和吸収膜の場合図3に示すようになり、フォ
トクロミック材料の膜の場合図4に示すようになる。第
1光検出器96または第2光検出器97に入射した光の
焦点が物質30上にあるときに最も物質30上での光密
度が高くなるため、可飽和吸収膜は可飽和吸収により透
明になり光検出器の出力は最大となる。逆に、フォトク
ロミック材料は光化学変化により透過率が低下し光検出
器の出力は最小となる。
【0014】光ディスク6が光軸方向に動くと、第1光
検出器96および第2光検出器97に入射する光の集光
位置も変化するため、第1光検出器96および第2光検
出器97の出力は物質30が可飽和吸収膜の場合には図
5のように、フォトクロミック材料の膜の場合には図6
のようになる。ゆえに、焦点誤差信号は第1光検出器9
6の出力と第2光検出器97の出力の差から検出され
る。すなわち、物質30が可飽和吸収膜の場合には図
7、フォトクロミック材料の膜の場合には図8のような
焦点誤差信号が検出でき、焦点誤差信号が零になるよう
な位置から集光点が光ディスク6上に一致する位置が検
出できる。
検出器96および第2光検出器97に入射する光の集光
位置も変化するため、第1光検出器96および第2光検
出器97の出力は物質30が可飽和吸収膜の場合には図
5のように、フォトクロミック材料の膜の場合には図6
のようになる。ゆえに、焦点誤差信号は第1光検出器9
6の出力と第2光検出器97の出力の差から検出され
る。すなわち、物質30が可飽和吸収膜の場合には図
7、フォトクロミック材料の膜の場合には図8のような
焦点誤差信号が検出でき、焦点誤差信号が零になるよう
な位置から集光点が光ディスク6上に一致する位置が検
出できる。
【0015】第1光検出器96、第2光検出器97は分
割線105によってそれぞれ受光部98と受光部99、
受光部100と受光部101に分割されており、受光部
98、受光部99、受光部100、受光部101の出力
をA′、B′、C′、D′とすると焦点誤差信号は
(A′+B′)−(C′+D′)により得られ、トラッ
ク誤差信号は(A′+C′)−(B′+D′)により得
られる。さらに情報再生信号はA′+B′+C′+D′
により得られる。
割線105によってそれぞれ受光部98と受光部99、
受光部100と受光部101に分割されており、受光部
98、受光部99、受光部100、受光部101の出力
をA′、B′、C′、D′とすると焦点誤差信号は
(A′+B′)−(C′+D′)により得られ、トラッ
ク誤差信号は(A′+C′)−(B′+D′)により得
られる。さらに情報再生信号はA′+B′+C′+D′
により得られる。
【0016】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して説明する。図9は本発明の焦点誤差検出
器の第2の実施の形態を示した図である。図9におい
て、半導体レーザー1から出射された光は偏光ビームス
プリッタ2を透過し、コリメートレンズ3によりコリメ
ートされる。コリメートされた光は1/4波長板4を透
過し、対物レンズ5により光ディスク6に集光される。
光ディスク6からの反射光は同じ光路を逆に進み、再び
1/4波長板4を透過することで半導体レーザー1から
の光の偏光方向と直交した偏光に変換され、偏光ビーム
スプリッタ2により反射される。偏光ビームスプリッタ
2により反射された光はホログラム7により回折され受
光部の一部に物質30が形成された光検出器8により受
光される。ここで、偏光ビームスプリッタ2および1/
4波長板4は偏光ビームスプリッタ2の位置にハーフミ
ラーを置くことで代用することが出来、部品点数の削減
が可能となる。
図面を参照して説明する。図9は本発明の焦点誤差検出
器の第2の実施の形態を示した図である。図9におい
て、半導体レーザー1から出射された光は偏光ビームス
プリッタ2を透過し、コリメートレンズ3によりコリメ
ートされる。コリメートされた光は1/4波長板4を透
過し、対物レンズ5により光ディスク6に集光される。
光ディスク6からの反射光は同じ光路を逆に進み、再び
1/4波長板4を透過することで半導体レーザー1から
の光の偏光方向と直交した偏光に変換され、偏光ビーム
スプリッタ2により反射される。偏光ビームスプリッタ
2により反射された光はホログラム7により回折され受
光部の一部に物質30が形成された光検出器8により受
光される。ここで、偏光ビームスプリッタ2および1/
4波長板4は偏光ビームスプリッタ2の位置にハーフミ
ラーを置くことで代用することが出来、部品点数の削減
が可能となる。
【0017】ホログラム7および光検出器8の平面図を
図10に示す。ホログラム7は光軸を通り互いに直交す
る2本の直線により領域52、領域53、領域54、領
域55の4つの領域に分割されている。領域52、領域
53には、2つの光源が受光部15上よりも奥に1つ、
光検出器8上の受光部14と受光部15の中間点に1つ
あると仮定したとき、2つの光源からの光がホログラム
7上で干渉した時の干渉パターンと同じパターンの格子
が形成されている。領域54には単純格子、領域55に
は領域54に形成された単純格子のピッチよりも広いピ
ッチの単純格子が形成されている。格子の厚さは半導体
レーザー1から出射される光の波長に対して位相差がπ
となるような厚さである。
図10に示す。ホログラム7は光軸を通り互いに直交す
る2本の直線により領域52、領域53、領域54、領
域55の4つの領域に分割されている。領域52、領域
53には、2つの光源が受光部15上よりも奥に1つ、
光検出器8上の受光部14と受光部15の中間点に1つ
あると仮定したとき、2つの光源からの光がホログラム
7上で干渉した時の干渉パターンと同じパターンの格子
が形成されている。領域54には単純格子、領域55に
は領域54に形成された単純格子のピッチよりも広いピ
ッチの単純格子が形成されている。格子の厚さは半導体
レーザー1から出射される光の波長に対して位相差がπ
となるような厚さである。
【0018】ホログラム7に入射した光ディスク6から
の反射光の内、領域52、領域53に入射した光は領域
52、領域53に形成された格子により回折され、+1
次回折光は光検出器8の受光部15上の奥に、−1次回
折光は光検出器8の受光部14上よりも手前に集光し、
それぞれ受光部15上にビームスポット18、受光部1
4上にビームスポット17を形成する。また、領域5
4、領域55に入射した光は領域54、領域55に形成
された格子により回折され、それぞれ受光部10と受光
部13上にビームスポット19とビームスポット22、
受光部11と受光部12にビームスポット20とビーム
スポット21を形成する。光検出器8は、対物レンズ5
により集光された光の集光点が光ディスク6上にある場
合、受光部15上に形成されたビームスポット18と受
光部14上に形成されたビームスポット17の大きさが
等しくなるように配置する。
の反射光の内、領域52、領域53に入射した光は領域
52、領域53に形成された格子により回折され、+1
次回折光は光検出器8の受光部15上の奥に、−1次回
折光は光検出器8の受光部14上よりも手前に集光し、
それぞれ受光部15上にビームスポット18、受光部1
4上にビームスポット17を形成する。また、領域5
4、領域55に入射した光は領域54、領域55に形成
された格子により回折され、それぞれ受光部10と受光
部13上にビームスポット19とビームスポット22、
受光部11と受光部12にビームスポット20とビーム
スポット21を形成する。光検出器8は、対物レンズ5
により集光された光の集光点が光ディスク6上にある場
合、受光部15上に形成されたビームスポット18と受
光部14上に形成されたビームスポット17の大きさが
等しくなるように配置する。
【0019】受光部14または受光部15に入射する光
の集光位置が光軸方向に変化した場合の受光部14また
は受光部15の出力は、物質30が可飽和吸収膜の場合
には図11に示すようになり、フォトクロミック材料の
膜の場合には図12に示すようになる。受光部14また
は受光部15に入射する光の集光点が物質30上にある
ときに最も物質30上での光密度が高くなるため、可飽
和吸収膜は可飽和吸収により透明になり光検出器の出力
は最大となる。逆に、フォトクロミック材料は光化学変
化により透過率が低下し光検出器の出力は最小となる。
の集光位置が光軸方向に変化した場合の受光部14また
は受光部15の出力は、物質30が可飽和吸収膜の場合
には図11に示すようになり、フォトクロミック材料の
膜の場合には図12に示すようになる。受光部14また
は受光部15に入射する光の集光点が物質30上にある
ときに最も物質30上での光密度が高くなるため、可飽
和吸収膜は可飽和吸収により透明になり光検出器の出力
は最大となる。逆に、フォトクロミック材料は光化学変
化により透過率が低下し光検出器の出力は最小となる。
【0020】光ディスク6が光軸方向に動くと、受光部
14および受光部15に入射した光の集光位置も変化す
るため、受光部14および受光部15の出力は物質30
が可飽和吸収膜の場合には図13、フォトクロミック材
料の膜の場合には図14のようになる。ゆえに、焦点誤
差信号は受光部14の出力と受光部15の出力の差から
検出される。すなわち、物質30が可飽和吸収膜の場合
には図15、フォトクロミック材料の膜の場合には図1
6のような焦点誤差信号が検出でき、焦点誤差信号が零
になるような位置から集光点が光ディスク6上に一致す
る位置が検出できる。
14および受光部15に入射した光の集光位置も変化す
るため、受光部14および受光部15の出力は物質30
が可飽和吸収膜の場合には図13、フォトクロミック材
料の膜の場合には図14のようになる。ゆえに、焦点誤
差信号は受光部14の出力と受光部15の出力の差から
検出される。すなわち、物質30が可飽和吸収膜の場合
には図15、フォトクロミック材料の膜の場合には図1
6のような焦点誤差信号が検出でき、焦点誤差信号が零
になるような位置から集光点が光ディスク6上に一致す
る位置が検出できる。
【0021】受光部10、受光部11、受光部12、受
光部13、受光部14、受光部15のから出力をそれぞ
れA″、B″、C″、D″、E″、F″、係数をmとす
ると、焦点誤差信号はE″−F″により得られ、トラッ
ク誤差信号は(A″+D″)−(B″+C″)により得
られる。さらに、情報再生信号はA″+B″+C″+
D″+m(E″+F″)により得られる。この構成にす
る事で焦点誤差検出器に使用する2つの光検出器を1つ
にすることが出来、上述した本発明の第1の実施の形態
で示した構成よりも部品構成が簡単になる。さらに、上
述した第1の実施の形態で示した構成では第1光検出器
96、および第2光検出器97上に光を調整する場合
に、ビームスポット108およびビームスポット102
の中心に分割線105が来るように調節する必要があ
り、完全に調整が不要ではないが、第2の実施の形態で
示した構成では受光部14及び受光部15に光が入射す
るだけでよく、上述した第1の実施の形態で示した構成
よりも組立ての際の調整が簡単になる。
光部13、受光部14、受光部15のから出力をそれぞ
れA″、B″、C″、D″、E″、F″、係数をmとす
ると、焦点誤差信号はE″−F″により得られ、トラッ
ク誤差信号は(A″+D″)−(B″+C″)により得
られる。さらに、情報再生信号はA″+B″+C″+
D″+m(E″+F″)により得られる。この構成にす
る事で焦点誤差検出器に使用する2つの光検出器を1つ
にすることが出来、上述した本発明の第1の実施の形態
で示した構成よりも部品構成が簡単になる。さらに、上
述した第1の実施の形態で示した構成では第1光検出器
96、および第2光検出器97上に光を調整する場合
に、ビームスポット108およびビームスポット102
の中心に分割線105が来るように調節する必要があ
り、完全に調整が不要ではないが、第2の実施の形態で
示した構成では受光部14及び受光部15に光が入射す
るだけでよく、上述した第1の実施の形態で示した構成
よりも組立ての際の調整が簡単になる。
【0022】次に、本発明の第3の実施の形態について
図面を参照して説明する。図17は本発明の焦点誤差検
出器の第3の実施の形態を示した図である。半導体レー
ザー1から出た光はミラー72により反射され、偏光性
ホログラム9を透過した後にコリメートレンズ3により
コリメートされる。コリメートされた光は1/4波長板
4を透過し、対物レンズ5により光ディスク6に集光さ
れる。光ディスク6からの反射光は同じ光路を逆に進
み、再び1/4波長板4を透過することで半導体レーザ
ー1からの光の偏光方向と直交した偏光に変換され、偏
光性ホログラム9により回折され受光部の一部に物質3
0が形成された光検出器65により受光される。偏光性
ホログラム9を使用することによって偏光性を持たない
ホログラムを使用するよりも光利用率を高めることが出
来る。
図面を参照して説明する。図17は本発明の焦点誤差検
出器の第3の実施の形態を示した図である。半導体レー
ザー1から出た光はミラー72により反射され、偏光性
ホログラム9を透過した後にコリメートレンズ3により
コリメートされる。コリメートされた光は1/4波長板
4を透過し、対物レンズ5により光ディスク6に集光さ
れる。光ディスク6からの反射光は同じ光路を逆に進
み、再び1/4波長板4を透過することで半導体レーザ
ー1からの光の偏光方向と直交した偏光に変換され、偏
光性ホログラム9により回折され受光部の一部に物質3
0が形成された光検出器65により受光される。偏光性
ホログラム9を使用することによって偏光性を持たない
ホログラムを使用するよりも光利用率を高めることが出
来る。
【0023】偏光性ホログラム9および光検出器65の
平面図を図18に示す。偏光性ホログラム9は光軸を通
り互いに直交する2本の直線により領域85、領域8
6、領域87、領域88の4つの領域に分割されてい
る。領域87、領域88は、2つの光源が受光部71上
よりも奥に1つ、光検出器65上の受光部70と受光部
71の中間点に1つあると仮定したとき、2つの光源か
らの光が偏光性ホログラム9上で干渉した時の干渉パタ
ーンと同じパターン状に複屈折基板をプロトン交換し、
プロトン交換したパターンの上に誘電体の膜を形成した
構造である。領域85、領域86は複屈折基板を互いに
交差するようなパターン状にプロトン交換し、プロトン
交換したパターンの上に誘電体の膜を形成した構造であ
る。偏光性ホログラム9を使用することによって光検出
器と半導体レーザーを一体化することが出来、光ヘッド
の小型化が可能となる。
平面図を図18に示す。偏光性ホログラム9は光軸を通
り互いに直交する2本の直線により領域85、領域8
6、領域87、領域88の4つの領域に分割されてい
る。領域87、領域88は、2つの光源が受光部71上
よりも奥に1つ、光検出器65上の受光部70と受光部
71の中間点に1つあると仮定したとき、2つの光源か
らの光が偏光性ホログラム9上で干渉した時の干渉パタ
ーンと同じパターン状に複屈折基板をプロトン交換し、
プロトン交換したパターンの上に誘電体の膜を形成した
構造である。領域85、領域86は複屈折基板を互いに
交差するようなパターン状にプロトン交換し、プロトン
交換したパターンの上に誘電体の膜を形成した構造であ
る。偏光性ホログラム9を使用することによって光検出
器と半導体レーザーを一体化することが出来、光ヘッド
の小型化が可能となる。
【0024】偏光性ホログラム9に入射した光ディスク
6からの反射光の内、領域85、領域86に入射した光
は領域85、領域86に形成された格子により回折さ
れ、+1次回折光は光検出器65の受光部71上の奥
に、−1次回折光は光検出器65の受光部70上よりも
手前に集光し、それぞれ受光部71上にビームスポット
79、受光部70上にビームスポット76を形成する。
また、領域87、領域88に入射した光は領域87、領
域88に形成された格子により回折され、それぞれ受光
部67と受光部68上にビームスポット77とビームス
ポット78、受光部66と受光部69上にビームスポッ
ト75とビームスポット80を形成する。光検出器65
は、対物レンズ5により集光された光の焦点が光ディス
ク6上にある場合に、受光部71上に形成されたビーム
スポット79と受光部70上に形成されたビームスポッ
ト76の大きさが等しくなるように配置する。
6からの反射光の内、領域85、領域86に入射した光
は領域85、領域86に形成された格子により回折さ
れ、+1次回折光は光検出器65の受光部71上の奥
に、−1次回折光は光検出器65の受光部70上よりも
手前に集光し、それぞれ受光部71上にビームスポット
79、受光部70上にビームスポット76を形成する。
また、領域87、領域88に入射した光は領域87、領
域88に形成された格子により回折され、それぞれ受光
部67と受光部68上にビームスポット77とビームス
ポット78、受光部66と受光部69上にビームスポッ
ト75とビームスポット80を形成する。光検出器65
は、対物レンズ5により集光された光の焦点が光ディス
ク6上にある場合に、受光部71上に形成されたビーム
スポット79と受光部70上に形成されたビームスポッ
ト76の大きさが等しくなるように配置する。
【0025】受光部70または受光部71に入射する光
の集光位置が光軸方向に変化した場合の受光部70また
は受光部71の出力は、物質30が可飽和吸収膜の場合
には図19に示すようになり、フォトクロミック材料の
膜の場合には図20に示すようになる。受光部70また
は受光部71に入射する光の集光点が物質30上にある
ときに最も物質30上での光密度が高くなるため、可飽
和吸収膜は可飽和吸収により透明になり光検出器の出力
は最大となる。逆に、フォトクロミック材料は光化学変
化により透過率が低下し光検出器の出力は最小となる。
の集光位置が光軸方向に変化した場合の受光部70また
は受光部71の出力は、物質30が可飽和吸収膜の場合
には図19に示すようになり、フォトクロミック材料の
膜の場合には図20に示すようになる。受光部70また
は受光部71に入射する光の集光点が物質30上にある
ときに最も物質30上での光密度が高くなるため、可飽
和吸収膜は可飽和吸収により透明になり光検出器の出力
は最大となる。逆に、フォトクロミック材料は光化学変
化により透過率が低下し光検出器の出力は最小となる。
【0026】光ディスク6が光軸方向に動くと、受光部
70および受光部71に入射した光の集光位置も変化す
るため、受光部70および受光部71の出力は物質30
が可飽和吸収膜の場合には図21、フォトクロミック材
料の膜の場合には図22のようになる。ゆえに、焦点誤
差信号は受光部70の出力と受光部71の出力の差から
検出される。すなわち、物質30が可飽和吸収膜の場合
には図23、フォトクロミック材料の膜の場合には図2
4のような焦点誤差信号が検出でき、焦点誤差信号が零
になるような位置から集光点が光ディスク6上に一致す
る位置が検出できる。
70および受光部71に入射した光の集光位置も変化す
るため、受光部70および受光部71の出力は物質30
が可飽和吸収膜の場合には図21、フォトクロミック材
料の膜の場合には図22のようになる。ゆえに、焦点誤
差信号は受光部70の出力と受光部71の出力の差から
検出される。すなわち、物質30が可飽和吸収膜の場合
には図23、フォトクロミック材料の膜の場合には図2
4のような焦点誤差信号が検出でき、焦点誤差信号が零
になるような位置から集光点が光ディスク6上に一致す
る位置が検出できる。
【0027】受光部66、受光部67、受光部68、受
光部69、受光部70、受光部71からの出力をG、
H、I、J、K、L、係数をmとすると、焦点誤差信号
はK−Lにより得られ、トラック誤差信号は(G+J)
−(H+I)により得られる。さらに、情報再生信号は
G+H+I+J+m(K+L)により得られる。この構
成にすることで上述した第2の実施の形態で示した構成
よりもさらに小型化が可能になる。
光部69、受光部70、受光部71からの出力をG、
H、I、J、K、L、係数をmとすると、焦点誤差信号
はK−Lにより得られ、トラック誤差信号は(G+J)
−(H+I)により得られる。さらに、情報再生信号は
G+H+I+J+m(K+L)により得られる。この構
成にすることで上述した第2の実施の形態で示した構成
よりもさらに小型化が可能になる。
【0028】次に、本発明の焦点誤差検出器の第4の実
施の形態について図面を参照して説明する。図25は本
発明の焦点誤差検出器の第4の実施の形態を示した図で
ある。半導体レーザー1から出射された光は偏光ビーム
スプリッタ2を透過し、コリメートレンズ3によりコリ
メートされる。コリメートされた光は1/4波長板4を
透過し、対物レンズ5により光ディスク6に集光され
る。光ディスク6からの反射光は同じ光路を逆に進み、
再び1/4波長板4を透過することで半導体レーザー1
からの光の偏光方向と直交した偏光に変換され、偏光ビ
ームスプリッタ2により反射される。偏光ビームスプリ
ッタ2により反射されたビームスプリッタ95を透過し
た光は受光部全体に物質A109が形成された第1光検
出器96により受光され、ビームスプリッタ95により
反射された光は受光部全体に物質A109と種類または
厚さが異なる物質B110が形成された第2光検出器9
7により受光される。
施の形態について図面を参照して説明する。図25は本
発明の焦点誤差検出器の第4の実施の形態を示した図で
ある。半導体レーザー1から出射された光は偏光ビーム
スプリッタ2を透過し、コリメートレンズ3によりコリ
メートされる。コリメートされた光は1/4波長板4を
透過し、対物レンズ5により光ディスク6に集光され
る。光ディスク6からの反射光は同じ光路を逆に進み、
再び1/4波長板4を透過することで半導体レーザー1
からの光の偏光方向と直交した偏光に変換され、偏光ビ
ームスプリッタ2により反射される。偏光ビームスプリ
ッタ2により反射されたビームスプリッタ95を透過し
た光は受光部全体に物質A109が形成された第1光検
出器96により受光され、ビームスプリッタ95により
反射された光は受光部全体に物質A109と種類または
厚さが異なる物質B110が形成された第2光検出器9
7により受光される。
【0029】第1光検出器96は、ビームスプリッタ9
5を透過した光の集光点が第1光検出器96上よりも手
前になる位置に配置する。第2光検出器97は、ビーム
スプリッタ95により反射された光の集光点が第2光検
出器97よりも奥になり、かつ光ディスク6上に集光点
がある場合に、第1光検出器96の出力と同じ出力にな
る様な位置に配置する。
5を透過した光の集光点が第1光検出器96上よりも手
前になる位置に配置する。第2光検出器97は、ビーム
スプリッタ95により反射された光の集光点が第2光検
出器97よりも奥になり、かつ光ディスク6上に集光点
がある場合に、第1光検出器96の出力と同じ出力にな
る様な位置に配置する。
【0030】受光部全体に物質A109が形成された第
1光検出器96に入射した光の集光点が光軸方向に変化
すると、第1光検出器96の出力は物質A109が可飽
和膜の場合には図26、物質A109がフォトクロミッ
ク材料の場合には図27の様になる。また、受光部全体
に物質B110が形成された第2光検出器97に入射し
た光の集光点が光軸方向に変化すると、物質B110の
透過率が物質A109の透過率と異なるため、第2光検
出器97の出力は物質B110が可飽和吸収膜の場合に
は図28、物質B110がフォトクロミック材料の場合
には図29の様になる。第1光検出器96または第2光
検出器97に入射する光の集光点が物質A109または
物質B110上にあるときに最も物質A109または物
質B110上での光密度が高くなるため、可飽和吸収膜
は可飽和吸収により透明になり光検出器の出力は最大と
なる。逆に、フォトクロミック材料は光化学変化により
透過率が低下し光検出器の出力は最小となる。
1光検出器96に入射した光の集光点が光軸方向に変化
すると、第1光検出器96の出力は物質A109が可飽
和膜の場合には図26、物質A109がフォトクロミッ
ク材料の場合には図27の様になる。また、受光部全体
に物質B110が形成された第2光検出器97に入射し
た光の集光点が光軸方向に変化すると、物質B110の
透過率が物質A109の透過率と異なるため、第2光検
出器97の出力は物質B110が可飽和吸収膜の場合に
は図28、物質B110がフォトクロミック材料の場合
には図29の様になる。第1光検出器96または第2光
検出器97に入射する光の集光点が物質A109または
物質B110上にあるときに最も物質A109または物
質B110上での光密度が高くなるため、可飽和吸収膜
は可飽和吸収により透明になり光検出器の出力は最大と
なる。逆に、フォトクロミック材料は光化学変化により
透過率が低下し光検出器の出力は最小となる。
【0031】光ディスク6が光軸方向に動くと、第1光
検出器96および第2光検出器97に入射した光の集光
位置も変化するため、第1光検出器96および第2光検
出器97の出力は物質A109および物質B110が可
飽和吸収膜の場合には図30、フォトクロミック材料の
膜の場合には図31のようになる。ゆえに、焦点誤差信
号は第1光検出器96の出力と第2光検出器97の出力
の差から検出される。すなわち、物質A109および物
質B110が可飽和吸収膜の場合には図32、フォトク
ロミック材料の膜の場合には図33のような焦点誤差信
号が検出でき、焦点誤差信号が零になるような位置から
集光点が光ディスク6上に一致する位置が検出できる。
第2および第3の実施の形態においても同様に2つの光
検出器上の物質30を物質A109と物質B110に置
き換えることができる。
検出器96および第2光検出器97に入射した光の集光
位置も変化するため、第1光検出器96および第2光検
出器97の出力は物質A109および物質B110が可
飽和吸収膜の場合には図30、フォトクロミック材料の
膜の場合には図31のようになる。ゆえに、焦点誤差信
号は第1光検出器96の出力と第2光検出器97の出力
の差から検出される。すなわち、物質A109および物
質B110が可飽和吸収膜の場合には図32、フォトク
ロミック材料の膜の場合には図33のような焦点誤差信
号が検出でき、焦点誤差信号が零になるような位置から
集光点が光ディスク6上に一致する位置が検出できる。
第2および第3の実施の形態においても同様に2つの光
検出器上の物質30を物質A109と物質B110に置
き換えることができる。
【0032】次に、本発明の焦点誤差検出器の第5の実
施の形態について図面を参照して説明する。図34は本
発明の焦点誤差検出器の第5の実施の形態を示した図で
ある。光源113から出射された光は、レンズ114に
より集光され露光対象物115により反射される。露光
対象物115に反射された光は集光レンズ116により
集光され、ビームスプリッタ117に入射する。ビーム
スプリッタ117に入射し、ビームスプリッタ117を
透過した光は、透過光の集光点よりも遠い位置に設置さ
れた全面に物質30が装荷された光検出器118により
受光される。また、ビームスプリッタ117に入射し、
ビームスプリッタ117により反射された光は、反射光
の集光点よりも近い位置に設置された全面に物質30が
装荷された光検出器119により受光される。
施の形態について図面を参照して説明する。図34は本
発明の焦点誤差検出器の第5の実施の形態を示した図で
ある。光源113から出射された光は、レンズ114に
より集光され露光対象物115により反射される。露光
対象物115に反射された光は集光レンズ116により
集光され、ビームスプリッタ117に入射する。ビーム
スプリッタ117に入射し、ビームスプリッタ117を
透過した光は、透過光の集光点よりも遠い位置に設置さ
れた全面に物質30が装荷された光検出器118により
受光される。また、ビームスプリッタ117に入射し、
ビームスプリッタ117により反射された光は、反射光
の集光点よりも近い位置に設置された全面に物質30が
装荷された光検出器119により受光される。
【0033】光検出器118、光検出器119は、露光
対象物115上にレンズ116からの光の集光点がある
場合に、光検出器118および光検出器119上に形成
されるビームスポットの大きさが等しくなるように、そ
れぞれビームスプリッタ117を透過した光の集光点よ
りも遠く、ビームスプリッタ117により反射された光
の集光点よりも近い位置に配置する。光検出器118、
光検出器119の出力をX、Yとすると、焦点誤差信号
はX−Yにより表される。物質30は第4の実施の形態
と同様に物質A109と物質B110に置き換えること
ができる。
対象物115上にレンズ116からの光の集光点がある
場合に、光検出器118および光検出器119上に形成
されるビームスポットの大きさが等しくなるように、そ
れぞれビームスプリッタ117を透過した光の集光点よ
りも遠く、ビームスプリッタ117により反射された光
の集光点よりも近い位置に配置する。光検出器118、
光検出器119の出力をX、Yとすると、焦点誤差信号
はX−Yにより表される。物質30は第4の実施の形態
と同様に物質A109と物質B110に置き換えること
ができる。
【0034】
【実施例】本発明の実施例として可飽和吸収膜にはフタ
ロシアニン、フォトクロミック材料にはアントラセン、
スピロピラン等が用いられる。
ロシアニン、フォトクロミック材料にはアントラセン、
スピロピラン等が用いられる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、受光部上に入射光の光
密度によって透過率が変化する物質を形成した2つの光
検出器の内、一方の光検出器を被焦点誤差検出媒体から
の反射光を複数に分離した内の一方の光の焦点よりも近
い位置に配置し、他方の光検出器を被焦点誤差検出媒体
からの反射光を2つに分離した内の他方の光の焦点より
も遠い位置に配置することによって、受光部を分割しな
くてもよく、ビームスポットを平面内で位置合わせする
必要がないため、装置組立て時の調整が簡単で製造コス
トが低減される。
密度によって透過率が変化する物質を形成した2つの光
検出器の内、一方の光検出器を被焦点誤差検出媒体から
の反射光を複数に分離した内の一方の光の焦点よりも近
い位置に配置し、他方の光検出器を被焦点誤差検出媒体
からの反射光を2つに分離した内の他方の光の焦点より
も遠い位置に配置することによって、受光部を分割しな
くてもよく、ビームスポットを平面内で位置合わせする
必要がないため、装置組立て時の調整が簡単で製造コス
トが低減される。
【図1】本発明の焦点誤差検出器の第1の実施の形態を
示す図である。
示す図である。
【図2】第1の実施の形態に用いる光検出器の斜視図で
ある。
ある。
【図3】物質が可飽和吸収膜の場合の第1光検出器また
は第2光検出器の出力を示した図である。
は第2光検出器の出力を示した図である。
【図4】物質がフォトクロミック材料の場合の第1光検
出器または第2光検出器における出力を示した図であ
る。
出器または第2光検出器における出力を示した図であ
る。
【図5】物質が可飽和吸収膜の場合の第1光検出器およ
び第2光検出器の出力を示した図である。
び第2光検出器の出力を示した図である。
【図6】物質がフォトクロミック材料の膜の場合の第1
光検出器および第2光検出器の出力を示した図である。
光検出器および第2光検出器の出力を示した図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態において物質が可飽
和吸収膜の場合における焦点誤差信号の出力を示した図
である。
和吸収膜の場合における焦点誤差信号の出力を示した図
である。
【図8】本発明の第1の実施の形態において物質がフォ
トクロミック材料の膜の場合における焦点誤差信号の出
力を示した図である。
トクロミック材料の膜の場合における焦点誤差信号の出
力を示した図である。
【図9】本発明の焦点誤差検出器の第2の実施の形態を
示した図である。
示した図である。
【図10】第2の実施の形態に用いるホログラムおよび
光検出器の平面図である。
光検出器の平面図である。
【図11】物質が可飽和吸収膜の場合の受光部14また
は受光部15における出力を示した図である。
は受光部15における出力を示した図である。
【図12】物質がフォトクロミック材料の場合の受光部
14または受光部15における出力を示した図である。
14または受光部15における出力を示した図である。
【図13】物質が可飽和吸収膜の場合の受光部14およ
び受光部15からの出力を示した図である。
び受光部15からの出力を示した図である。
【図14】物質がフォトクロミック材料の膜の場合の受
光部14および受光部15からの出力を示した図であ
る。
光部14および受光部15からの出力を示した図であ
る。
【図15】本発明の第2の実施の形態において物質が可
飽和吸収膜の場合における焦点誤差信号の出力を示した
図である。
飽和吸収膜の場合における焦点誤差信号の出力を示した
図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態において物質がフ
ォトクロミック材料の膜の場合における焦点誤差信号の
出力を示した図である。
ォトクロミック材料の膜の場合における焦点誤差信号の
出力を示した図である。
【図17】本発明の焦点誤差検出器の第3の実施の形態
を示した図である。
を示した図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態における偏光性ホ
ログラムおよび光検出器の平面図である。
ログラムおよび光検出器の平面図である。
【図19】物質が可飽和吸収膜の場合の受光部70また
は受光部71における出力を示した図である。
は受光部71における出力を示した図である。
【図20】物質がフォトクロミック材料の場合の受光部
70または受光部71における出力を示した図である。
70または受光部71における出力を示した図である。
【図21】物質が可飽和吸収膜の場合の受光部70およ
び受光部71からの出力を示した図である。
び受光部71からの出力を示した図である。
【図22】物質がフォトクロミック材料の膜の場合の受
光部70および受光部71からの出力を示した図であ
る。
光部70および受光部71からの出力を示した図であ
る。
【図23】本発明の第3の実施の形態において物質が可
飽和吸収膜の場合における焦点誤差信号の出力を示した
図である。
飽和吸収膜の場合における焦点誤差信号の出力を示した
図である。
【図24】本発明の第3の実施の形態において物質がフ
ォトクロミック材料の膜の場合における焦点誤差信号の
出力を示した図である。
ォトクロミック材料の膜の場合における焦点誤差信号の
出力を示した図である。
【図25】本発明の焦点誤差検出器の第4の実施の形態
を示した図である。
を示した図である。
【図26】物質Aが可飽和吸収膜の場合の第1光検出器
における出力を示した図である。
における出力を示した図である。
【図27】物質Aがフォトクロミック材料の場合の第1
光検出器における出力を示した図である。
光検出器における出力を示した図である。
【図28】物質Bが可飽和吸収膜の場合の第2光検出器
における出力を示した図である。
における出力を示した図である。
【図29】物質Bがフォトクロミック材料の場合の第2
光検出器における出力を示した図である。
光検出器における出力を示した図である。
【図30】物質Aおよび物質Bが可飽和吸収膜の場合の
第1光検出器および第2光検出器の出力を示した図であ
る。
第1光検出器および第2光検出器の出力を示した図であ
る。
【図31】物質Aおよび物質Bがフォトクロミック材料
の場合の第1光検出器および第2光検出器の出力を示し
た図である。
の場合の第1光検出器および第2光検出器の出力を示し
た図である。
【図32】物質Aおよび物質Bが可飽和吸収膜の場合の
焦点誤差信号の出力を示した図である。
焦点誤差信号の出力を示した図である。
【図33】物質Aおよび物質Bがフォトクロミック材料
の膜の場合の焦点誤差信号の出力を示した図である。
の膜の場合の焦点誤差信号の出力を示した図である。
【図34】本発明の焦点誤差検出器の第5の実施の形態
を示した図である。
を示した図である。
【図35】従来の光ヘッド装置を示した図である。
1 半導体レーザー 2 偏光ビームスプリッタ 3 コリメートレンズ 4 1/4波長板 5 対物レンズ 6 光ディスク 7 ホログラム 8 光検出器 9 偏光性ホログラム 10 受光部 11 受光部 12 受光部 13 受光部 14 受光部 15 受光部 17 ビームスポット 18 ビームスポット 19 ビームスポット 20 ビームスポット 21 ビームスポット 22 ビームスポット 30 物質 34 焦点誤差信号 35 レンズ 36 第1光検出器 37 第2光検出器 38 受光部 39 受光部 40 受光部 41 受光部 42 受光部 43 受光部 44 ビームスポット 45 ビームスポット 52 領域 53 領域 54 領域 55 領域 60 ハーフミラー 65 光検出器 66 受光部 67 受光部 68 受光部 69 受光部 70 受光部 71 受光部 72 ミラー 75 ビームスポット 76 ビームスポット 77 ビームスポット 78 ビームスポット 79 ビームスポット 80 ビームスポット 85 領域 86 領域 87 領域 88 領域 95 ビームスプリッタ 96 第1光検出器 97 第2光検出器 98 受光部 99 受光部 100 受光部 101 受光部 102 ビームスポット 105 分割線 108 ビームスポット 109 物質A 110 物質B 113 光源 114 レンズ 115 露光対象物 116 集光レンズ 117 ビームスプリッタ 118 光検出器 119 光検出器
Claims (3)
- 【請求項1】 光源と、該光源からの光を被焦点誤差検
出媒体に絞り込む対物レンズと、前記被焦点誤差検出媒
体からの反射光を分離する反射光分離手段と、該反射光
分離手段により分離された複数の光の内、一つの光を焦
点よりも近い位置で受光する第1の光検出器と、他方の
光を焦点よりも遠い位置で受光する第2の光検出器から
構成される焦点誤差検出器において、前記第1および第
2の光検出器の受光部の一部もしくは全体に入射光の光
密度によって透過率が変化する物質を装荷したことを特
徴とする焦点誤差検出器。 - 【請求項2】 前記光密度によって透過率が変化する物
質が可飽和吸収体であることを特徴とする請求項1記載
の焦点誤差検出器。 - 【請求項3】 前記光密度によって透過率が変化する物
質がフォトクロミック材料であることを特徴とする請求
項1記載の焦点誤差検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9020210A JP2870593B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 焦点誤差検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9020210A JP2870593B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 焦点誤差検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10222852A JPH10222852A (ja) | 1998-08-21 |
JP2870593B2 true JP2870593B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=12020812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9020210A Expired - Lifetime JP2870593B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 焦点誤差検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2870593B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100477680B1 (ko) * | 2002-11-12 | 2005-03-21 | 삼성전자주식회사 | 광픽업장치 |
CN103676487B (zh) * | 2012-09-07 | 2016-02-03 | 上海微电子装备有限公司 | 一种工件高度测量装置及其校正方法 |
-
1997
- 1997-02-03 JP JP9020210A patent/JP2870593B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10222852A (ja) | 1998-08-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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