JP2867666B2 - 画像通信システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テレビ会議等の遠隔打ち合わせのために、
静止画、動画、音声等の信号を多重に伝送する画像通信
システムに関する。

従来の技術 従来から、テレビ会議等で用いる図面をテレビカメラ
で撮像し、ディスプレイに表示すると共に、撮像した図
面の静止画の映像信号を遠隔地の受信側に伝送して、受
信側のディスプレイにも表示する画面通信システムによ
り、遠隔打ち合わせを行っていた。

発明が解決しようとする課題 ところが、上記の画像通信システムでは、静止画のフ
レーム映像信号と共に、該静止画上の位置情報をリアル
タイムに伝送することができないので、ディスプレイに
表示される図面上における任意の点を受信側に、素早
く、かつ、確実に伝えることができなく、遠隔打ち合わ
せを不便なものにしていた。

本発明は、上記の問題点を解消するもので、静止画上
の位置情報をリアルタイムに伝送することにより、図面
上の任意の点を受信側に、素早く、かつ、確実に伝える
ことを可能にした画像通信システムを提供することを目
的とする。

課題を解決するための手段 上記の目的を達成するために本発明は、静止画を伝送
する第１のチャンネルと動画や音声などの情報をリアル
タイムで伝送する第２のチャンネルが与えられた画像通
信システムにおいて、送信側に静止画上の任意の位置を
指定する位置入力手段と、この手段にて指定された位置
情報を第２のチャンネルを通じて伝送するよう制御する
制御手段とを設けたことを特徴としている。

作用 上記の構成によれば、マウス等の位置入力装置により
静止画上の任意の位置情報が入力され、第１のチャンネ
ルにより静止画のフレーム映像データが伝送されると共
に、制御手段により静止画上の任意の位置情報が第２の
チャンネルを通じてリアルタイムに伝送されるので、静
止画が図面等である場合も、図面上の任意の点をリアル
タイムに受信側に伝えることができる。

実施例 第１図は本発明の一実施例による画像通信システムの
ブロック構成図である。

画像通信システムは、テレビ会議等の遠隔打ち合わせ
を行う図面等を送信する送信側１と、同図面を受信する
受信側２をISDN（サービス総合ディジタル網）３によっ
て接続した構成をしている。

送信側１は、図面等を撮像するテレビカメラ４と、撮
像されたアナログ映像信号をディジタル映像信号に変換
するビデオインタフェース５と、変換されたフレームご
とのディジタル映像信号を記憶するフレームメモリ６
と、フレームメモリ６からのフレーム映像データ等を画
面処理するCPU7と、画像処理されたフレーム映像データ
を表示するディスプレイ８と、このディスプレイ８に表
示された図面等の静止画上に位置情報を入力するマウス
９と、CPU7から出力される符号化されたデータを多重化
するマルチプレクサ10と、このマルチプレクサ10により
第１のチャンネルB1または第２のチャンネルB2に選択さ
れた符号化データが入力されるモデム11から構成されて
いる。

また、第１のチャンネルB1はAV（オーディオ・ビデ
オ）通信において、CPU7によるリアルタイム処理が行わ
れるチャンネルであり、第１及び第２チャンネルからの
データは、モデム11により、ラインＬを介してISDN3に
接続されている。

マルチプレクサ10には、４つの入力端子が設けられて
おり、の端子、の端子には、図外の符号化データ発
生回路より、それぞれ動画、音声の符号化データが入力
され、の端子、の端子には、それぞれ静止画デー
タ、静止画上の位置情報を符号化したデータが入力され
る。マルチプレクサ10は、これらの符号化データの内、
端子の静止画符号化データをチャンネルB2に乗せて伝
送し、、、端子の動画、音声、位置情報の各符号
化データを多重化し、チャンネルB1に乗せて伝送する。

受信側２は、ISDN3から多重化された符号化データが
入力されるモデム12と、多重化された符号化データを分
配出力するデマルチプレクサ13と、デマルチプレクサ13
により静止画のフレームデータ及び静止画上の位置情報
データが記憶されるフレームメモリ14と、このフレーム
メモリ14の画像データを読み出し制御する読出制御部15
と、読み出された画像データを表示するディスプレイ16
とから構成されている。

次に、上記構成において、静止画上の位置情報を送信
側１から受信側２へリアルタイムに伝送する動作を、第
２図（ａ）（ｂ）と共に説明する。

第２図（ａ）（ｂ）は、それぞれ、送信側１から受信
側２に伝送された静止画の図面20a、20b、及び、同図面
上の位置を指すマウスカーソル21a、21bを表示するディ
スプレイ８、16の画面を示す図である。

画像通信処理が実行されると、送信側１でテレビカメ
ラ４により撮像された図面20aの静止画は、ディスプレ
イ８に表示されると共に、チャンネルB2により伝送さ
れ、受信側２のディスプレイ16上にも図面20bとして表
示される。そして、オペレータがマウス９を操作して、
第２図（ａ）に示すように、送信側ディスプレイ８の画
面に表示されたマウスカーソル21aを移動させ、図面20a
上の位置（Ｘ、Ｙ）に持ってくると、このマウス位置
（Ｘ、Ｙ）は、CPU9により演算され、マウス位置データ
として符号化され、マルチプレクサ10に出力される。マ
ルチプレクサ10は、マウスカーソル21aの動画データと
マウス位置データ（Ｘ、Ｙ）とを多重化して、チャンネ
ルB1に乗せて伝送する。チャンネルB1は、リアルタイム
処理が行われるチャンネルであるので、多重化されたマ
ウスカーソル21aの動画データとマウス位置データ
（Ｘ、Ｙ）は、直ちに受信側２に伝送される。

受信側２では、デマルチプレクサ13により、上述の多
重化された符号化データから、マウスカーソル21aの動
画データとマウス位置データ（Ｘ、Ｙ）をフレームメモ
リ14に分配し、記憶させる。読み出し制御部15によりフ
レームメモリ14の画像処理したデータをディスプレイ16
に表示すると、第２図（ｂ）に示されるように、マウス
カーソル21bは、マウスカーソル21aと同じ位置（Ｘ、
Ｙ）に移動して表示される。

かくして、送信側のマウスカーソルの位置情報は、リ
アルタイムに受信側に伝送されるので、送信側と受信側
とで、図面上の任意の点を対話形式で指示することがで
きる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、画像通信システムにあ
って、静止画を伝送すると共に、マウス等の入力装置に
より指示された静止画上の任意の位置情報もリアルタイ
ムに送信することができるので、従来のように、図面上
の任意の点を伝達するために、図面に位置を書込むよう
なことがなくなり、マウスにより図面上の任意の点を対
話形式で指示することができ、画像通信システムによる
遠隔打ち合わせの正確性の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による画像通信システムのブ
ロック構成図、第２図（ａ）（ｂ）はそれぞれマウスカ
ーソルの位置情報をリアルタイムで伝送した時のディス
プレイ８、16の画面を示す図である。 ３‥ISDN、４…テレビカメラ、５…ビデオインタフェー
ス、6,14…フレームメモリ、７…CPU、8,16…ディスプ
レイ、９…マウス、10…マルチプレクサ、11,12…モデ
ム、13…デマルチプレクサ、15…読出制御部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】静止画を伝送する第１のチャンネルと動画
   や音声等の情報をリアルタイムで伝送する第２のチャン
   ネルが与えられた画像通信システムにおいて、 送信側に静止画上の任意の位置を指定する位置入力手段
   と、 この手段にて指定された位置情報を第２のチャンネルを
   通じて伝送するよう制御する制御手段とを設けたことを
   特徴とする画像通信システム。