JP2867499B2 - 歯科矯正用ブラケットキャップ - Google Patents
歯科矯正用ブラケットキャップInfo
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C7/00—Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
- A61C7/12—Brackets; Arch wires; Combinations thereof; Accessories therefor
- A61C7/125—Mouth tissue protecting means, e.g. bracket caps
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は歯科矯正用のブラケットキャップに関するも
のであり、特にブラケットキャップにはブラケットと嵌
合してキャップに加えた力をブラケットに伝達するため
の、裏側に突出又は凹陥して形成した嵌合部を設けたこ
と及び、キャップにウイングを設けることにより、矯正
すべき歯牙に一層適切な方向へ有効な力を加えることの
できる歯科矯正用ブラケットキャップに関するものであ
る。
のであり、特にブラケットキャップにはブラケットと嵌
合してキャップに加えた力をブラケットに伝達するため
の、裏側に突出又は凹陥して形成した嵌合部を設けたこ
と及び、キャップにウイングを設けることにより、矯正
すべき歯牙に一層適切な方向へ有効な力を加えることの
できる歯科矯正用ブラケットキャップに関するものであ
る。
[従来の技術] 歯列や歯牙の咬合等の不正を矯正するための矯正装置
において、ブラケットが使用される。
において、ブラケットが使用される。
ブラケットは、ワイヤーの曲げやねじりによって生じ
る弾性力を矯正したい歯牙に加えるために、歯牙の表面
に固着させて使用するものであって、従来から金属、プ
ラスチックあるいはセラミック等で構成され、通常は第
4図(a)に斜視図を示すように、歯牙に固着させる基
盤1に取り付けられたブラケット本体2にはスロット3
を設け、該スロット3にワイヤーを保持させ、第5図に
歯牙矯正中の歯牙12,12付近の正面図を示すように、隣
接する歯牙に取り付けたブラケット2とにわたって共通
に張架したワイヤー13を緊縛することによって生じる弾
性力により、前記のような矯正を行うものである。
る弾性力を矯正したい歯牙に加えるために、歯牙の表面
に固着させて使用するものであって、従来から金属、プ
ラスチックあるいはセラミック等で構成され、通常は第
4図(a)に斜視図を示すように、歯牙に固着させる基
盤1に取り付けられたブラケット本体2にはスロット3
を設け、該スロット3にワイヤーを保持させ、第5図に
歯牙矯正中の歯牙12,12付近の正面図を示すように、隣
接する歯牙に取り付けたブラケット2とにわたって共通
に張架したワイヤー13を緊縛することによって生じる弾
性力により、前記のような矯正を行うものである。
さらに、ブラケットの前記スロット3に保持されたワ
イヤー13が該スロット3から離脱するのを防止するた
め、第4図(b)に側面図を示すように、極細金属線か
ら成る結紮線14によって結紮するのが通常であった。
イヤー13が該スロット3から離脱するのを防止するた
め、第4図(b)に側面図を示すように、極細金属線か
ら成る結紮線14によって結紮するのが通常であった。
しかるに、上記のように結紮線14によってワイヤー13
を結紮することは結紮作業やその着脱が困難であること
や、口腔内を傷つける危険があること等の種々の問題点
があるため、本願発明者は先に結紮線に代わるものとし
てブラケットの表面を覆う形状のブラケットキャップに
関する発明・出願をした。
を結紮することは結紮作業やその着脱が困難であること
や、口腔内を傷つける危険があること等の種々の問題点
があるため、本願発明者は先に結紮線に代わるものとし
てブラケットの表面を覆う形状のブラケットキャップに
関する発明・出願をした。
[発明が解決しようとする課題] 本願発明者が既に出願した上記ブラケットキャップ
は、ブラケットの表面を覆い、かつワイヤーを保護する
ものであって、着脱が容易であることや、口腔内を傷つ
けるおそれがないこと等の長所を有するものであるが、
更に進んで下記のごとき改善を図ることが期待された。
前記先願発明のブラケットキャップでは、ウイングが
ないので、エラスティックやコイルスプリング等を使用
することができず、歯牙の回転やトルク等の移動を必要
とする症例に対応することが困難であった点に対する改
善。従来技術によるブラケットでは、ウイングを有し
てはいるものの、ウイングのみを着脱することができな
いため、矯正治療の進行状態によって歯牙に新たに別の
方向への力を加える必要が生じた場合には、別途用意し
た新たなブラケットに付け替えなければならず、その際
にデボンディング操作による歯牙への損傷が避けられな
かった点に対する改善。
は、ブラケットの表面を覆い、かつワイヤーを保護する
ものであって、着脱が容易であることや、口腔内を傷つ
けるおそれがないこと等の長所を有するものであるが、
更に進んで下記のごとき改善を図ることが期待された。
前記先願発明のブラケットキャップでは、ウイングが
ないので、エラスティックやコイルスプリング等を使用
することができず、歯牙の回転やトルク等の移動を必要
とする症例に対応することが困難であった点に対する改
善。従来技術によるブラケットでは、ウイングを有し
てはいるものの、ウイングのみを着脱することができな
いため、矯正治療の進行状態によって歯牙に新たに別の
方向への力を加える必要が生じた場合には、別途用意し
た新たなブラケットに付け替えなければならず、その際
にデボンディング操作による歯牙への損傷が避けられな
かった点に対する改善。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は上記のような問題を解決するためになされた
ものであって、前記ブラケットキャップについて、ブラ
ケットの表面方向から嵌合してキャップに加えた力をブ
ラケットに伝達するための、裏側に突出又は凹陥して形
成した嵌合部を設けた歯牙矯正用ブラケットキャップを
提供するものであり、これによって、キャップに相当の
力が加わっても外れ難いブラケットを提供するものであ
り、またこれにウイングを設けたものにあっては、ウイ
ングにエラスティック等で相当の矯正のための力を加え
たときにも、その力を有効に矯正すべき歯牙に伝達でき
るようにしたものである。
ものであって、前記ブラケットキャップについて、ブラ
ケットの表面方向から嵌合してキャップに加えた力をブ
ラケットに伝達するための、裏側に突出又は凹陥して形
成した嵌合部を設けた歯牙矯正用ブラケットキャップを
提供するものであり、これによって、キャップに相当の
力が加わっても外れ難いブラケットを提供するものであ
り、またこれにウイングを設けたものにあっては、ウイ
ングにエラスティック等で相当の矯正のための力を加え
たときにも、その力を有効に矯正すべき歯牙に伝達でき
るようにしたものである。
本発明においては、少なくとも表面の色彩が歯牙の色
彩に近似したものとすることは好ましく、さらにキャッ
プとブラケットとを係合させるために、キャップ又はブ
ラケットのスロットと平行方向に溝状又は稜状をなす係
合要素を設けたものは、一層キャップが外れてしまうこ
とを防止できる。
彩に近似したものとすることは好ましく、さらにキャッ
プとブラケットとを係合させるために、キャップ又はブ
ラケットのスロットと平行方向に溝状又は稜状をなす係
合要素を設けたものは、一層キャップが外れてしまうこ
とを防止できる。
またキャップを弾性体材料で構成すれば、前記係合要
素を一層有効に働かせることができるので、好ましい。
素を一層有効に働かせることができるので、好ましい。
以上によって、本発明の歯科矯正用ブラケットキャッ
プは、整列不正等の歯牙を移動するに当たって、歯牙矯
正を行うとともに個々の歯牙に回転やトルクなどの複雑
かつ相当の強い力を加えることができ、また矯正治療の
進行に従って当該歯牙に逐次別の方向への力を加えるこ
とが可能になるとともに、さらに該ブラケットキャップ
の色彩を歯牙に近い色彩とすることにより、一層審美的
にも優れた機能を付与することができる。なお、ここで
歯牙に近い色彩とは、歯冠色、白色又は無色あるいは淡
色透明を意味する。
プは、整列不正等の歯牙を移動するに当たって、歯牙矯
正を行うとともに個々の歯牙に回転やトルクなどの複雑
かつ相当の強い力を加えることができ、また矯正治療の
進行に従って当該歯牙に逐次別の方向への力を加えるこ
とが可能になるとともに、さらに該ブラケットキャップ
の色彩を歯牙に近い色彩とすることにより、一層審美的
にも優れた機能を付与することができる。なお、ここで
歯牙に近い色彩とは、歯冠色、白色又は無色あるいは淡
色透明を意味する。
[実施例] 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
する。
(第1実施例) 一般に歯牙矯正用ブラケットは、第1図(b)に斜視
図を示すように、下部に基盤1を備えたブラケット本体
2は、ワイヤー(図示せず)を保持すべきスロット3を
有している。そして本実施例の歯科矯正用ブラケットは
ブラケット本体2のステム部4の両側に、後述するキャ
ップの係合要素と係合すべき溝状部5,5を、前記スロッ
ト3に平行な方向に設けている。
図を示すように、下部に基盤1を備えたブラケット本体
2は、ワイヤー(図示せず)を保持すべきスロット3を
有している。そして本実施例の歯科矯正用ブラケットは
ブラケット本体2のステム部4の両側に、後述するキャ
ップの係合要素と係合すべき溝状部5,5を、前記スロッ
ト3に平行な方向に設けている。
上記ブラケットを覆うべきブラケットキャップは第1
図(a)に斜視図を示すように、キャップ本体6の両端
部に、ブラケット2と係合するための係合要素として、
前記ブラケット2の溝状部5,5と係合する形状の稜状起
7,7をブラケット2のスロット3と平行になる方向に備
えており、またキャップ6の側面はワイヤーを貫通させ
るための切欠部8となっている。
図(a)に斜視図を示すように、キャップ本体6の両端
部に、ブラケット2と係合するための係合要素として、
前記ブラケット2の溝状部5,5と係合する形状の稜状起
7,7をブラケット2のスロット3と平行になる方向に備
えており、またキャップ6の側面はワイヤーを貫通させ
るための切欠部8となっている。
さらに本実施例のブラケットキャップにおいては、第
1図(a)に斜視図を示し、かつ第1図(c)にブラケ
ットにワイヤーを保持させてキャップを被せたA−A′
線断面図を示すように、キャップ6の中央部には、ブラ
ケット2の表面方向から嵌合してキャップ6に加えられ
た力を前記ブラケット2に伝達するための嵌合部とし
て、キャップの裏側に突出部9を設けてある。
1図(a)に斜視図を示し、かつ第1図(c)にブラケ
ットにワイヤーを保持させてキャップを被せたA−A′
線断面図を示すように、キャップ6の中央部には、ブラ
ケット2の表面方向から嵌合してキャップ6に加えられ
た力を前記ブラケット2に伝達するための嵌合部とし
て、キャップの裏側に突出部9を設けてある。
したがって、前記ブラケット2にも、キャップ6に設
けた突出部9に嵌合すべく、上記方向に凹陥する凹陥部
10を設けてある。
けた突出部9に嵌合すべく、上記方向に凹陥する凹陥部
10を設けてある。
さらに前記キャップ6の表面付近には、前記ブラケッ
ト2のスロット3に対して横方向に突出するウイング11
aを設けてある。
ト2のスロット3に対して横方向に突出するウイング11
aを設けてある。
ウイング11aを設けるには、キャップ6の成形時にこ
れと一体に成形してもよいし、キャップ6の本体成形後
にウイング11aを溶接し、又は接着材等によって取り付
けてもよい。
れと一体に成形してもよいし、キャップ6の本体成形後
にウイング11aを溶接し、又は接着材等によって取り付
けてもよい。
ウィング11aの取り付け位置は、なるべくキャップ6
の表面(図示上)に近い方が、これに加える力を有効に
歯牙に及ぼす上で好ましいが、本発明はこれに限らず、
キャップ6の根元(図示下)付近等いずれに設けても、
その方向が前記のようにスロット3に対して横方向に突
出するものであればよい。
の表面(図示上)に近い方が、これに加える力を有効に
歯牙に及ぼす上で好ましいが、本発明はこれに限らず、
キャップ6の根元(図示下)付近等いずれに設けても、
その方向が前記のようにスロット3に対して横方向に突
出するものであればよい。
本発明のキャップを使用するに当たっては、第5図で
既に説明したように、まずブラケット2の基盤1(又は
これに代わる帯環・図示せず)を歯牙12の表面に接着剤
等で固着することによってブラケット2を歯牙12の表面
に固着させ、次いで隣接する歯牙のブラケットと共通に
前記スロット3にワイヤー13を保持させて緊縛した後、
第1図(a)以下で説明したキャップ6の、ブラケット
と嵌合すべき突出部9を、ブラケット2の凹陥部10に押
入して嵌合させた上で、キャップ6の両端部をかしめ
て、前記稜状部7をブラケット2の溝状部5に係合させ
ることにより、第1図(c)に断面図を示しかつ同図
(d)に上面図を示すように、キャップ6はブラケット
2の表面を覆って保持されることになる。
既に説明したように、まずブラケット2の基盤1(又は
これに代わる帯環・図示せず)を歯牙12の表面に接着剤
等で固着することによってブラケット2を歯牙12の表面
に固着させ、次いで隣接する歯牙のブラケットと共通に
前記スロット3にワイヤー13を保持させて緊縛した後、
第1図(a)以下で説明したキャップ6の、ブラケット
と嵌合すべき突出部9を、ブラケット2の凹陥部10に押
入して嵌合させた上で、キャップ6の両端部をかしめ
て、前記稜状部7をブラケット2の溝状部5に係合させ
ることにより、第1図(c)に断面図を示しかつ同図
(d)に上面図を示すように、キャップ6はブラケット
2の表面を覆って保持されることになる。
本発明実施例においては、後記のようにブラケット2
と係合したキャップ6に設けたウイング11aに、エラス
ティック等の補助装置を取り付けて使用することができ
るのであり、かつキャップ6にはブラケット2と嵌合す
る突出部9を設けたから、上記エラスティック等の補助
装置に加えられた力は、ブラケット2を介して治療すべ
き歯牙に伝達され、かつ、該キャップ6に加えられる力
が相当な強さであってもキャップ6がブラケット2から
外れるおそれがない。
と係合したキャップ6に設けたウイング11aに、エラス
ティック等の補助装置を取り付けて使用することができ
るのであり、かつキャップ6にはブラケット2と嵌合す
る突出部9を設けたから、上記エラスティック等の補助
装置に加えられた力は、ブラケット2を介して治療すべ
き歯牙に伝達され、かつ、該キャップ6に加えられる力
が相当な強さであってもキャップ6がブラケット2から
外れるおそれがない。
なお、キャップ6を構成する素材は、金属(合金を含
む)、プラスチックあるいはセラミック等各種の素材か
ら選択してよい。
む)、プラスチックあるいはセラミック等各種の素材か
ら選択してよい。
またキャップ6の少なくとも表面部分、すなわち第1
図(a)で上面に相当する、歯牙に装着して開口したと
きに顔の正面から見えるキャップの表面部分は、歯牙に
近似した色彩に構成してある。
図(a)で上面に相当する、歯牙に装着して開口したと
きに顔の正面から見えるキャップの表面部分は、歯牙に
近似した色彩に構成してある。
そのため、矯正装置装着者が口を開けた際に、ブラケ
ットは目立つことが少なくなる。
ットは目立つことが少なくなる。
キャップの表面を歯牙の色彩と近似した色彩に構成す
るためには、そのような色彩を呈する素材を選択する
か、又はキャップの素材に顔料を混合して色相を調整し
てもよいし、またキャップの表面に、所望の色彩の、薄
い皮膜を貼りつけ、あるいは顔料を混入した接着剤を塗
布する等、各種の方法の中から適宜選択してよい。
るためには、そのような色彩を呈する素材を選択する
か、又はキャップの素材に顔料を混合して色相を調整し
てもよいし、またキャップの表面に、所望の色彩の、薄
い皮膜を貼りつけ、あるいは顔料を混入した接着剤を塗
布する等、各種の方法の中から適宜選択してよい。
(第2実施例) 本実施例は、第2図(a)にキャップ6の斜視図を示
し、かつ第2図(b)にワイヤー13を保持させたブラケ
ット2にキャップ6を嵌合させた状態を示す上面図で示
す。
し、かつ第2図(b)にワイヤー13を保持させたブラケ
ット2にキャップ6を嵌合させた状態を示す上面図で示
す。
この例の場合にも、キャップ6には、ブラケット2の
表面方向から奥方向に嵌合してキャップ6に加えられた
力をブラケット2に伝達するための、突出部9,9を裏側
に設け、またキャップ6の表面付近に、ブラケットのス
ロット3に対して横向き方向に突出するウイング11aを
設けている点では前記第1図に示す実施例と同様である
が、本例ではウイング11a、11b、11c、11dの4個を設け
てある。
表面方向から奥方向に嵌合してキャップ6に加えられた
力をブラケット2に伝達するための、突出部9,9を裏側
に設け、またキャップ6の表面付近に、ブラケットのス
ロット3に対して横向き方向に突出するウイング11aを
設けている点では前記第1図に示す実施例と同様である
が、本例ではウイング11a、11b、11c、11dの4個を設け
てある。
またキャップ6がブラケット2から外れないための係
合要素としてキャップ6の両端部に稜状部7,7を設け、
また側面にはブラケット2に保持されたワイヤーを貫通
すべき切欠部8が設けてある点は第1図に示した実施例
と同様である。
合要素としてキャップ6の両端部に稜状部7,7を設け、
また側面にはブラケット2に保持されたワイヤーを貫通
すべき切欠部8が設けてある点は第1図に示した実施例
と同様である。
(第3実施例) 第3図は更に別の実施例を示す第1図(d)同様の図
面であって、同図に示すようにキャップ6の表面付近
に、ブラケット2のスロット3に対して横方向に突出す
るウイングを、11a、11bの2個設けた例を示すものであ
り、その他の構成は既に説明した実施例と同様である。
面であって、同図に示すようにキャップ6の表面付近
に、ブラケット2のスロット3に対して横方向に突出す
るウイングを、11a、11bの2個設けた例を示すものであ
り、その他の構成は既に説明した実施例と同様である。
本発明においては、上記のようにキャップ6に設ける
ウイングの数は、治療目的に従って何個設けてもよい。
ウイングの数は、治療目的に従って何個設けてもよい。
(他の実施例) 本発明は前記各実施例のみに限定されるべき理由はな
いことは言うまでもなく、例えばキャップに設ける嵌合
部を、裏側に凹陥する形状とし、それに対してブラケッ
トに設ける嵌合部を突出状にしてもよい。また、該嵌合
部は上記のような1対に限らず必要に応じて2対以上設
けてもよい。
いことは言うまでもなく、例えばキャップに設ける嵌合
部を、裏側に凹陥する形状とし、それに対してブラケッ
トに設ける嵌合部を突出状にしてもよい。また、該嵌合
部は上記のような1対に限らず必要に応じて2対以上設
けてもよい。
係合要素についても、ブラケットの方にスロットと平
行な稜状部を設け、キャップの方を溝状部としてもよ
く、あるいはキャップの適宜箇所にビス又は弾性のある
楔を取り付け、これをブラケットに穿設した受け穴に挿
入して係合する等の手段を用いて実施してもよい。
行な稜状部を設け、キャップの方を溝状部としてもよ
く、あるいはキャップの適宜箇所にビス又は弾性のある
楔を取り付け、これをブラケットに穿設した受け穴に挿
入して係合する等の手段を用いて実施してもよい。
本発明のブラケットキャップが適用されるブラケット
の形状は、図面では上面が丸みを帯びたものだけを例示
したが、例えば第4図(a)に示すような四角柱状のも
のや台形状のもの等に第1図(b)におけるごとき凹陥
部を形成したものなど、いかなる形状のものに使用して
もよい。
の形状は、図面では上面が丸みを帯びたものだけを例示
したが、例えば第4図(a)に示すような四角柱状のも
のや台形状のもの等に第1図(b)におけるごとき凹陥
部を形成したものなど、いかなる形状のものに使用して
もよい。
さらに、本発明のブラケットキャップには形状記憶合
金、形状記憶合成樹脂あるいは熱収縮性合成樹脂等の素
材を用いることも有効である。
金、形状記憶合成樹脂あるいは熱収縮性合成樹脂等の素
材を用いることも有効である。
また、実施例では歯牙の前庭側にブラケットを装着す
るものだけを例に挙げたが、これに限らず歯牙の舌側に
装着するブラケットのキャップにも本発明を実施できる
ことも言うまでもない。
るものだけを例に挙げたが、これに限らず歯牙の舌側に
装着するブラケットのキャップにも本発明を実施できる
ことも言うまでもない。
もちろん、ブラケットの基盤の代わりに帯環を用いる
ものについても同様である。
ものについても同様である。
[発明の効果] 本発明は前記のように、歯科矯正用ブラケットに係合
してその表面を覆うキャップにおいて、ブラケットの表
面方向から嵌合してキャップに加えた力をブラケットに
伝達するための、裏側に突出又は凹陥して形成した嵌合
部を設けてあるから、該キャップに相当な力を加えて
も、キャップが外れることがなく、該力をブラケットに
伝えることができるのである。
してその表面を覆うキャップにおいて、ブラケットの表
面方向から嵌合してキャップに加えた力をブラケットに
伝達するための、裏側に突出又は凹陥して形成した嵌合
部を設けてあるから、該キャップに相当な力を加えて
も、キャップが外れることがなく、該力をブラケットに
伝えることができるのである。
本発明のブラケットのワイヤー保持用スロットに対し
て横方向に突出するウイングを設けたものにあっては、
該ウイングにエラスティック等の補助装置を取り付け、
これを緊縛する等の方法により、矯正すべき歯牙に回
転、トルク等、方向や強さを微妙にコントロールした力
を加えることができ、従来のブラケットのスロットに張
架したワイヤーだけでは得られなかった適切な力を適切
な方向で歯牙に加えることができ、しかも、その力が相
当に強いものであっても、前記ブラケットと嵌合する嵌
合部によって該力は正確にブラケットに伝達されるの
で、歯牙に対する矯正能力を飛躍的に向上させる装置と
なった。
て横方向に突出するウイングを設けたものにあっては、
該ウイングにエラスティック等の補助装置を取り付け、
これを緊縛する等の方法により、矯正すべき歯牙に回
転、トルク等、方向や強さを微妙にコントロールした力
を加えることができ、従来のブラケットのスロットに張
架したワイヤーだけでは得られなかった適切な力を適切
な方向で歯牙に加えることができ、しかも、その力が相
当に強いものであっても、前記ブラケットと嵌合する嵌
合部によって該力は正確にブラケットに伝達されるの
で、歯牙に対する矯正能力を飛躍的に向上させる装置と
なった。
また、本発明のウィングは前記のようにキャップに取
り付けたから、治療の進行に従って、歯牙に新たに別の
力を加える必要が生じた場合においても、別の形状のウ
イングを備えたキャップに取り替えることにより、また
別の所望の方向及び強さの力を加えることができるか
ら、その都度別のタイプのブラケットに取り替える必要
がなく、処置時間が短縮できるだけでなく、治療効果も
格段に向上する。
り付けたから、治療の進行に従って、歯牙に新たに別の
力を加える必要が生じた場合においても、別の形状のウ
イングを備えたキャップに取り替えることにより、また
別の所望の方向及び強さの力を加えることができるか
ら、その都度別のタイプのブラケットに取り替える必要
がなく、処置時間が短縮できるだけでなく、治療効果も
格段に向上する。
また、前記ウィングはブラケットに設けたスロットに
対して横向き方向に設けたから、該スロットに張架する
ワイヤーとはほぼ直角に近い角度をなすことにより、ワ
イヤーだけでは加えられないような方向への力を加える
ことができるとともに、ワイヤーとの力の合成によっ
て、あらゆる方向への力を加えることができることにな
る。
対して横向き方向に設けたから、該スロットに張架する
ワイヤーとはほぼ直角に近い角度をなすことにより、ワ
イヤーだけでは加えられないような方向への力を加える
ことができるとともに、ワイヤーとの力の合成によっ
て、あらゆる方向への力を加えることができることにな
る。
しかも、前記のように、ブラケットのスロットと平行
方向に溝状又は稜状をなす係合要素を有するから、キャ
ップは係合要素によってブラケットと確実に係合すると
ともに、該キャップが前記従来の結紮線に代わってワイ
ヤーの離脱を防止するものとなる。
方向に溝状又は稜状をなす係合要素を有するから、キャ
ップは係合要素によってブラケットと確実に係合すると
ともに、該キャップが前記従来の結紮線に代わってワイ
ヤーの離脱を防止するものとなる。
そして、ワイヤーの調整時等においては熟練者でなく
てもキャップを容易に着脱することができ、処置時間も
短縮できるとともに、結紮線の切断片が矯正中の患者の
咽頭に飛び込むような危険を防止できる。
てもキャップを容易に着脱することができ、処置時間も
短縮できるとともに、結紮線の切断片が矯正中の患者の
咽頭に飛び込むような危険を防止できる。
さらに弾性体材料で構成したキャップにあっては、一
層着脱が容易であるので、前記のような治療の進行に従
って歯牙に加える力を変更することも容易になり、しか
も容易に離脱しない構造に構成することができる。
層着脱が容易であるので、前記のような治療の進行に従
って歯牙に加える力を変更することも容易になり、しか
も容易に離脱しない構造に構成することができる。
またキャップにはワイヤーを貫通させる切欠部を設け
たから、ワイヤーはキャップによって締め付けられるこ
とはなく、そのためワイヤーの引っ張り力がブラケット
に遮られることはなく、隣接する歯牙に適確に伝達され
る。
たから、ワイヤーはキャップによって締め付けられるこ
とはなく、そのためワイヤーの引っ張り力がブラケット
に遮られることはなく、隣接する歯牙に適確に伝達され
る。
そしてまた、キャップがブラケットの表面のほぼ全体
を覆う形状に構成したから、ブラケットは本発明のキャ
ップに覆われ、治療中の人が口を開けたときにも、ブラ
ケットが直接見えないので審美的に優れていると共に唇
触覚に優れ、さらにまた該キャップの色彩を歯牙に近似
の色彩とした場合には、キャップ自体も目立つことがな
く、全体として矯正装置装着者の審美性向上に大いに寄
与するものとなる。
を覆う形状に構成したから、ブラケットは本発明のキャ
ップに覆われ、治療中の人が口を開けたときにも、ブラ
ケットが直接見えないので審美的に優れていると共に唇
触覚に優れ、さらにまた該キャップの色彩を歯牙に近似
の色彩とした場合には、キャップ自体も目立つことがな
く、全体として矯正装置装着者の審美性向上に大いに寄
与するものとなる。
第1図(a)は本発明を実施せる歯科矯正用ブラケット
キャップの斜視図、第1図(b)は同ブラケットの斜視
図、第1図(c)はブラケットにワイヤー及びキャップ
を取り付けた状態を示す第1図(a)のA−A′線断面
図、第1図(d)は第1図(c)の上面図、第2図
(a)は別の実施例におえるキャップの斜視図、第2図
(b)は同第1図(d)同様の図面、第3図は第3実施
例における第1図(d)同様の図面、第4図(a)は従
来のブラケットの斜視図、第4図(b)は第4図(a)
にワイヤー及び結紮線を取り付けた状態を示す側面図、
第5図は歯牙にブラケットを用いて矯正を行っている状
態を示す歯牙付近の正面図をそれぞれ示す。 1:ブラケットの基盤、2:ブラケット、 3:スロット、4:ブラケットのステム部 5:ブラケットの溝状部、6:キャップ、 7:係合要素たる稜状部、8:切欠部、 9:突出部、10:凹陥部、 11a〜11d:ウイング、 12:歯牙、 13:ワイヤー、14:結紮線
キャップの斜視図、第1図(b)は同ブラケットの斜視
図、第1図(c)はブラケットにワイヤー及びキャップ
を取り付けた状態を示す第1図(a)のA−A′線断面
図、第1図(d)は第1図(c)の上面図、第2図
(a)は別の実施例におえるキャップの斜視図、第2図
(b)は同第1図(d)同様の図面、第3図は第3実施
例における第1図(d)同様の図面、第4図(a)は従
来のブラケットの斜視図、第4図(b)は第4図(a)
にワイヤー及び結紮線を取り付けた状態を示す側面図、
第5図は歯牙にブラケットを用いて矯正を行っている状
態を示す歯牙付近の正面図をそれぞれ示す。 1:ブラケットの基盤、2:ブラケット、 3:スロット、4:ブラケットのステム部 5:ブラケットの溝状部、6:キャップ、 7:係合要素たる稜状部、8:切欠部、 9:突出部、10:凹陥部、 11a〜11d:ウイング、 12:歯牙、 13:ワイヤー、14:結紮線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61C 7/00 A61C 7/14 A61C 7/28
Claims (8)
- 【請求項1】歯科矯正用ブラケットに係合してその表面
を覆う形状のキャップにおいて、前記ブラケットの表面
方向から嵌合して、キャップに加えた力をブラケットに
伝達するための、裏側に突出又は凹陥して形成した嵌合
部を設けたことを特徴とする歯科矯正用ブラケットキャ
ップ。 - 【請求項2】キャップに、ブラケットのスロットと平行
方向に溝状又は稜状をなす係合要素を備えたことを特徴
とする請求項1記載の歯科矯正用ブラケットキャップ。 - 【請求項3】ブラケットのワイヤー保持用スロットに対
して横方向に突出するウイングを設けたことを特徴とす
る請求項1又は2に記載の歯科矯正用ブラケットキャッ
プ。 - 【請求項4】歯科矯正用ワイヤーを貫通させる切欠部を
設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
記載の歯科矯正用ブラケットキャップ。 - 【請求項5】少なくとも表面の色彩が歯牙の色彩に近似
したものであることを特徴とする請求項1ないし4のい
ずれかに記載の歯科矯正用ブラケットキャップ。 - 【請求項6】素材が弾性体材料であることを特徴とする
請求項1ないし5のいずれかに記載の歯科矯正用ブラケ
ットキャップ。 - 【請求項7】歯科矯正用ブラケットの表側に、請求項1
ないし6のいずれかに記載の歯科矯正用ブラケットキャ
ップの嵌合部と嵌合するための、凹陥又は突出して形成
した嵌合部を設けたことを特徴とする歯科矯正用ブラケ
ット。 - 【請求項8】請求項1ないし6のいずれかに記載の歯科
矯正用ブラケットキャップと、請求項7記載の歯科矯正
用ブラケットと、ワイヤーとの組み合わせからなる歯科
矯正用装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30656189A JP2867499B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 歯科矯正用ブラケットキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30656189A JP2867499B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 歯科矯正用ブラケットキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03168142A JPH03168142A (ja) | 1991-07-19 |
JP2867499B2 true JP2867499B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=17958535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30656189A Expired - Fee Related JP2867499B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 歯科矯正用ブラケットキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2867499B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8920164B2 (en) | 2009-05-15 | 2014-12-30 | Tomy Incorporated | Orthodontic device and method for mounting and removing orthodontic cap |
US20210353390A1 (en) * | 2020-02-27 | 2021-11-18 | Said Anjary | Orthodontic bracket system |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69522079T2 (de) * | 1994-11-29 | 2002-04-25 | Sankin Kogyo K.K., Otawara | Orthodontisches Bracket |
JP3940118B2 (ja) * | 2003-12-19 | 2007-07-04 | 俊雄 播磨 | 歯列矯正用ワイヤーリテーナー |
WO2007108227A1 (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Nihon University | アバットメント |
JP5000954B2 (ja) * | 2006-09-07 | 2012-08-15 | 哲也 下田 | 歯列矯正用金具 |
ITRM20070232A1 (it) * | 2007-04-20 | 2008-10-21 | Orthodontic Manufacturer Sia Srl | Dispositivo per l'accoppiamento di legatura per filo o arco ortodontico su attacchi ortodontici. |
AT506294B1 (de) * | 2008-02-22 | 2009-08-15 | Pbd Patent & Business Dev Ag | Orthodontische befestigungseinrichtung sowie verfahren zum handhaben derselben |
-
1989
- 1989-11-28 JP JP30656189A patent/JP2867499B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8920164B2 (en) | 2009-05-15 | 2014-12-30 | Tomy Incorporated | Orthodontic device and method for mounting and removing orthodontic cap |
KR101491879B1 (ko) * | 2009-05-15 | 2015-02-09 | 토미 가부시키가이샤 | 치열교정용 장치 및 치열교정용 캡의 탈착 방법 |
US20210353390A1 (en) * | 2020-02-27 | 2021-11-18 | Said Anjary | Orthodontic bracket system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03168142A (ja) | 1991-07-19 |
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