JP2865212B2 - 硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの付臭濃度監視方法 - Google Patents
硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの付臭濃度監視方法Info
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- JP2865212B2 JP2865212B2 JP5019390A JP5019390A JP2865212B2 JP 2865212 B2 JP2865212 B2 JP 2865212B2 JP 5019390 A JP5019390 A JP 5019390A JP 5019390 A JP5019390 A JP 5019390A JP 2865212 B2 JP2865212 B2 JP 2865212B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、硫化物系付臭剤を添加してつけられた都市
ガスの臭いとこの濃度を監視する方法に関するものであ
る。
ガスの臭いとこの濃度を監視する方法に関するものであ
る。
［従来の技術］ 都市ガスには、事故防止等の目的から臭いをつけるこ
とが義務づけられている。
とが義務づけられている。
そこで、都市ガス業者は無臭に近い天然ガスについて
は、供給前に硫化物系の付臭剤を添加して独特の臭いを
付けており、適正な濃度となるように付臭濃度を監視す
る必要がある。
は、供給前に硫化物系の付臭剤を添加して独特の臭いを
付けており、適正な濃度となるように付臭濃度を監視す
る必要がある。
第３図に従来のガスクロと称される付臭濃度測定装置
を示す。
を示す。
符号のＡは試料ライン（都市ガス）、Ｂはカラム（ガ
スクロマトグラム）、Ｃは燃焼器、Ｄは水素供給ライ
ン、Ｅは酸素供給ライン、Ｆは窒素供給ライン、Ｇはバ
ーナー、Ｈはフォトマルチプライヤ、Ｉは狭帯域透過フ
ィルタ、Ｊはアンプ、Ｋは記録計、Ｌはフォトマルチプ
ライヤ用高圧電源である。
スクロマトグラム）、Ｃは燃焼器、Ｄは水素供給ライ
ン、Ｅは酸素供給ライン、Ｆは窒素供給ライン、Ｇはバ
ーナー、Ｈはフォトマルチプライヤ、Ｉは狭帯域透過フ
ィルタ、Ｊはアンプ、Ｋは記録計、Ｌはフォトマルチプ
ライヤ用高圧電源である。
測定を行うためには都市ガス中の炭化水素をそのまま
燃焼させると干渉光を発生し、正確な測定ができなくな
るので、先ずカラムＢにて炭化水素を分離し、硫化物系
付臭剤のみを燃焼器ＣのバーナーＧに送り、ここで水素
Ｄにより燃焼させる。この燃焼炎からは硫化水素の存在
により独特の波長（320〜460mm）の光が発生し、この波
長の光はフォトマルチプライヤＨにより測定され、アン
プＪにて増幅後記録計Ｋに表示される。
燃焼させると干渉光を発生し、正確な測定ができなくな
るので、先ずカラムＢにて炭化水素を分離し、硫化物系
付臭剤のみを燃焼器ＣのバーナーＧに送り、ここで水素
Ｄにより燃焼させる。この燃焼炎からは硫化水素の存在
により独特の波長（320〜460mm）の光が発生し、この波
長の光はフォトマルチプライヤＨにより測定され、アン
プＪにて増幅後記録計Ｋに表示される。
［従来技術の課題］ 上記従来の測定装置においては、次のような問題があ
る。
る。
a.試料をカラムにより分離することが必要なため、この
分離に５分程度の待ち時間が必要である。
分離に５分程度の待ち時間が必要である。
b.還元燃焼用の水素（50ml/min、6Kg/cm2G）やキャリア
ガスとしての窒素ガスが必要となり、コストが高い。
ガスとしての窒素ガスが必要となり、コストが高い。
本発明の目的は、速くそして低コストにより測定でき
る硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの付臭濃度監視方
法を提案することである。
る硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの付臭濃度監視方
法を提案することである。
［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記課題を解決する手段として、次の如き
監視方法を提案する。
監視方法を提案する。
硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの供給管路から試
料ガスを導入してこれに空気を混合することにより被測
定ガスを得ること、 硫化物系臭気センサーを取り付けた測定ラインには常
時空気を流しておき、付臭剤濃度を測定する時にのみこ
の測定ライン内に前記被測定ガスを流して前記硫化物系
臭気センサーにより臭気を測定すること、 を特徴とする硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの付
臭濃度監視方法。
料ガスを導入してこれに空気を混合することにより被測
定ガスを得ること、 硫化物系臭気センサーを取り付けた測定ラインには常
時空気を流しておき、付臭剤濃度を測定する時にのみこ
の測定ライン内に前記被測定ガスを流して前記硫化物系
臭気センサーにより臭気を測定すること、 を特徴とする硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの付
臭濃度監視方法。
上記方法において試料ガスと空気の混合比は爆鳴気に
ならない量であることが肝要で、例えば、ガスの量は５
％（vol.）以下である。空気から試料ガスへの切替時間
はセンサーの応答時間より長くする必要があり、例えば
10秒以上となる。測定から次の測定までの間隔は、セン
サーの信号が十分回復するまで待つ事が望ましく、例え
ば30秒以上となる。
ならない量であることが肝要で、例えば、ガスの量は５
％（vol.）以下である。空気から試料ガスへの切替時間
はセンサーの応答時間より長くする必要があり、例えば
10秒以上となる。測定から次の測定までの間隔は、セン
サーの信号が十分回復するまで待つ事が望ましく、例え
ば30秒以上となる。
なお、測定を連続させる際に、硫化物系臭気センサー
を取り付けた測定ラインを２系列設け、切り替ながら測
定するようにする。この際、休止している側には空気を
連続して流し、硫化物系臭気センサーの再生を図るとよ
い。
を取り付けた測定ラインを２系列設け、切り替ながら測
定するようにする。この際、休止している側には空気を
連続して流し、硫化物系臭気センサーの再生を図るとよ
い。
この切り替えのタイミングは、センサーの感度が低下
する時間にあわせるか、切替感度センサーにより行うこ
とができる。
する時間にあわせるか、切替感度センサーにより行うこ
とができる。
［実施例及びその作用］ 第１図に本発明を実施するための装置を示す。
符号の１は都市ガス供給導管から導入された試料ガス
ライン、２は空気導入ライン、３は夫々のラインに取り
付けられた流量計及び調節弁、４は夫々のラインに取り
付けられた圧力制御弁、５は試料ガスライン１に取り付
けられた校正用ガス注入ノズル、７は測定ライン、８は
この測定ライン７に取り付けられた校正用ガス注入ノズ
ル、９は測定ライン７に取り付けられた硫化物系臭気セ
ンサーにして、試料ガスライン１と空気導入ライン２は
測定ライン７の校正用ガス注入ノズル８の上流側におい
て切替ライン６により接続されている。10はコントロー
ラーにして、前記臭気センサー９で測定した臭気濃度
（強さ）はこのコントローラー10に入力され、演算後記
録又は表示される。又、このコントローラー10は流量計
及び調節弁３、切替弁6a、6bを制御する。
ライン、２は空気導入ライン、３は夫々のラインに取り
付けられた流量計及び調節弁、４は夫々のラインに取り
付けられた圧力制御弁、５は試料ガスライン１に取り付
けられた校正用ガス注入ノズル、７は測定ライン、８は
この測定ライン７に取り付けられた校正用ガス注入ノズ
ル、９は測定ライン７に取り付けられた硫化物系臭気セ
ンサーにして、試料ガスライン１と空気導入ライン２は
測定ライン７の校正用ガス注入ノズル８の上流側におい
て切替ライン６により接続されている。10はコントロー
ラーにして、前記臭気センサー９で測定した臭気濃度
（強さ）はこのコントローラー10に入力され、演算後記
録又は表示される。又、このコントローラー10は流量計
及び調節弁３、切替弁6a、6bを制御する。
上記装置において、非測定時には、切替弁6bを閉じて
測定ライン７には空気導入ライン２から導入した空気を
常時流しておく。そして、測定する場合にのみ切替弁6b
を開き、切替弁6aを閉じ、試料ガスライン１から導入し
た試料ガスを切替ライン６を介して空気導入ライン２か
ら導入した空気と爆鳴気以下の範囲に混合し、被測定ガ
スを得て測定ライン側に流す。臭気センサー９は硫化物
の濃度が高い場合にその電気抵抗値が小さくなる性質を
有し、被測定ガス中の硫化物つまり臭気濃度に応じた電
気信号をコントローラー10に送信する。この結果から、
臭気濃度つまり付臭濃度を知ることができる。この付臭
濃度の測定は、連続的に行うことも可能であるが、実際
には一定の時間間隔で行い、非測定時には測定ライン７
内に空気を流して臭気センサー９の再生を図っている。
測定ライン７には空気導入ライン２から導入した空気を
常時流しておく。そして、測定する場合にのみ切替弁6b
を開き、切替弁6aを閉じ、試料ガスライン１から導入し
た試料ガスを切替ライン６を介して空気導入ライン２か
ら導入した空気と爆鳴気以下の範囲に混合し、被測定ガ
スを得て測定ライン側に流す。臭気センサー９は硫化物
の濃度が高い場合にその電気抵抗値が小さくなる性質を
有し、被測定ガス中の硫化物つまり臭気濃度に応じた電
気信号をコントローラー10に送信する。この結果から、
臭気濃度つまり付臭濃度を知ることができる。この付臭
濃度の測定は、連続的に行うことも可能であるが、実際
には一定の時間間隔で行い、非測定時には測定ライン７
内に空気を流して臭気センサー９の再生を図っている。
第２図は他の装置を示すもので、測定ライン７は２系
列７、7aに分岐され、夫々に臭気センサー９、9aが取り
付けられていると共に、切替感知センサー11、11aが取
り付けられ、例えば臭気センサー９側の感度が低下した
ときに他方の測定ライン7a側（臭気センサー9a側）に切
替弁13を閉じ13aを開いて切り替えて測定を行うことが
できる装置である。この切り替え時に、休止中の測定ラ
イン７又は7a側には再生ライン12を経由して空気が送り
込まれ、再生が行われる。なお、この再生はコントロー
ラー10により切替弁14、14aを切り替えることにより行
う。
列７、7aに分岐され、夫々に臭気センサー９、9aが取り
付けられていると共に、切替感知センサー11、11aが取
り付けられ、例えば臭気センサー９側の感度が低下した
ときに他方の測定ライン7a側（臭気センサー9a側）に切
替弁13を閉じ13aを開いて切り替えて測定を行うことが
できる装置である。この切り替え時に、休止中の測定ラ
イン７又は7a側には再生ライン12を経由して空気が送り
込まれ、再生が行われる。なお、この再生はコントロー
ラー10により切替弁14、14aを切り替えることにより行
う。
上記装置においては、空気と試料ガスはその量が流量
計及び調節弁３、圧力調整弁４で制御されたのち爆鳴気
以下に混合され、第１図の場合と同じように臭気センサ
ー９又は9aで臭気が測定される。臭気センサー９、9aは
硫化物系付臭剤の濃度が高いと低い抵抗値を示し、この
信号がコントローラー10に入力され、記録及び表示され
る。
計及び調節弁３、圧力調整弁４で制御されたのち爆鳴気
以下に混合され、第１図の場合と同じように臭気センサ
ー９又は9aで臭気が測定される。臭気センサー９、9aは
硫化物系付臭剤の濃度が高いと低い抵抗値を示し、この
信号がコントローラー10に入力され、記録及び表示され
る。
［本発明の効果］ 本発明は以上のように、硫化物系臭気センサーを利用
して都市ガス中に添加されている硫化物系付臭剤の濃度
を測定するようにしたので、このセンサーにより行う測
定（監視）は試料を流しながら直接行うことができる。
して都市ガス中に添加されている硫化物系付臭剤の濃度
を測定するようにしたので、このセンサーにより行う測
定（監視）は試料を流しながら直接行うことができる。
よって、本発明によれば、高速で臭気濃度を測定する
ことが可能である。又、通常は測定ラインに空気を流し
ておき、測定時のみ都市ガスと空気の混合ガス（被測定
ガス）に切り替えるため、硫化物系臭気センサーの寿命
が長くなる。さらに、臭気センサーの感度が低下した場
合には、切り替えで休止側については再生を行うことが
できるので、一定の感度により、安定的な測定が可能で
ある。
ことが可能である。又、通常は測定ラインに空気を流し
ておき、測定時のみ都市ガスと空気の混合ガス（被測定
ガス）に切り替えるため、硫化物系臭気センサーの寿命
が長くなる。さらに、臭気センサーの感度が低下した場
合には、切り替えで休止側については再生を行うことが
できるので、一定の感度により、安定的な測定が可能で
ある。
次に、試料ガス中の硫化物を直接測定するため、従来
の還元燃焼用の水素とか、窒素ガスは一切不要となり、
測定コストが安くなる。
の還元燃焼用の水素とか、窒素ガスは一切不要となり、
測定コストが安くなる。
更に、本発明は、試料ガス中に安全な範囲で空気を混
合して測定するため、臭気センサーの精度が高まる効果
がある。
合して測定するため、臭気センサーの精度が高まる効果
がある。
【図面の簡単な説明】 第１図は本発明に係わる付臭濃度測定方法に利用される
装置の説明図、第２図は測定ラインを２系列となし、休
止側ラインの再生を行う測定装置の説明図、第３図は還
元燃焼方式を採用したガスクロと称される硫化物系付臭
濃度測定装置の説明図である。 １……試料ガス導入ライン ２……空気導入ライン ３……流量計及び調節弁 ４……圧力制御弁 ５、８……校正用ガス注入ノズル ６……切替ライン 6a、6b、13、13a、14、14a……切替弁 ７、7a……測定ライン ９、9a……硫化物系臭気センサー 10……コントローラー 11、11a……切替感知センサー 12……再生ライン
装置の説明図、第２図は測定ラインを２系列となし、休
止側ラインの再生を行う測定装置の説明図、第３図は還
元燃焼方式を採用したガスクロと称される硫化物系付臭
濃度測定装置の説明図である。 １……試料ガス導入ライン ２……空気導入ライン ３……流量計及び調節弁 ４……圧力制御弁 ５、８……校正用ガス注入ノズル ６……切替ライン 6a、6b、13、13a、14、14a……切替弁 ７、7a……測定ライン ９、9a……硫化物系臭気センサー 10……コントローラー 11、11a……切替感知センサー 12……再生ライン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−228392（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−268452（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−95957（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−260（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01N 33/22
Claims (2)
- 【請求項１】硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの供給
管路から試料ガスを導入してこれに空気を混合すること
により被測定ガスを得ること、 硫化物系臭気センサーを取り付けた測定ラインには常時
空気を流しておき、付臭剤濃度を測定する時にのみこの
測定ライン内に前記被測定ガスを流して前記硫化物系臭
気センサーにより臭気を測定すること、 を特徴とする硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの付臭
濃度監視方法。 - 【請求項２】硫化物系臭気センサーを取り付けた測定ラ
インを２系列設け、非測定状態にある測定ライン側には
連続して空気を流し続ける事により硫化物系臭気センサ
ーの再生を行う請求項（１）記載の硫化物系付臭剤を添
加した都市ガスの付臭濃度監視方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5019390A JP2865212B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの付臭濃度監視方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5019390A JP2865212B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの付臭濃度監視方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03251762A JPH03251762A (ja) | 1991-11-11 |
| JP2865212B2 true JP2865212B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=12852320
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5019390A Expired - Fee Related JP2865212B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 硫化物系付臭剤を添加した都市ガスの付臭濃度監視方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2865212B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113845952A (zh) * | 2021-09-15 | 2021-12-28 | 锦州烈火环保科技有限公司 | 天然气无硫加臭剂 |
-
1990
- 1990-02-28 JP JP5019390A patent/JP2865212B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03251762A (ja) | 1991-11-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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