JPH0617872B2 - 都市ガスにおける付臭濃度の測定方法 - Google Patents
都市ガスにおける付臭濃度の測定方法Info
- Publication number
- JPH0617872B2 JPH0617872B2 JP15011690A JP15011690A JPH0617872B2 JP H0617872 B2 JPH0617872 B2 JP H0617872B2 JP 15011690 A JP15011690 A JP 15011690A JP 15011690 A JP15011690 A JP 15011690A JP H0617872 B2 JPH0617872 B2 JP H0617872B2
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- concentration
- odor
- city
- odorization
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、都市ガスの付臭濃度を測定する方法に関する
ものである。
ものである。
[従来の技術] 都市ガスの場合、漏洩を臭気で気付くことができるよう
に、供給ガスに付臭することが行なわれている。
に、供給ガスに付臭することが行なわれている。
従来の都市ガスにおいて、石炭ガスの場合には、製造さ
れたガス自体に相当程度の臭気を有しているため、特別
に付臭するということは行なわれない。しかし、最近は
都市ガスのガス源として天然ガス、LPガス、油ガスな
ど無臭又はこれに近いガスが多くなり、かつ精製が高度
化された結果、供給ガスの臭気は殆んどなくなってい
る。このため、これらのガス源を用いた都市ガスの場合
には付臭剤を添加して一定の付臭を行っている。
れたガス自体に相当程度の臭気を有しているため、特別
に付臭するということは行なわれない。しかし、最近は
都市ガスのガス源として天然ガス、LPガス、油ガスな
ど無臭又はこれに近いガスが多くなり、かつ精製が高度
化された結果、供給ガスの臭気は殆んどなくなってい
る。このため、これらのガス源を用いた都市ガスの場合
には付臭剤を添加して一定の付臭を行っている。
又、都市ガスを供給する際には、一定濃度の臭気をつけ
ることが法規上義務づけられている。
ることが法規上義務づけられている。
そこで、従来は濃度監視のために、5人程度のパネラー
がガス臭を嗅いでその濃度を測定したり、FPDガスク
ロ等の測定器により、添加付臭剤量を間欠的に分析して
濃度を測定するということを行っている。
がガス臭を嗅いでその濃度を測定したり、FPDガスク
ロ等の測定器により、添加付臭剤量を間欠的に分析して
濃度を測定するということを行っている。
[従来技術の課題] しかし、上記従来法においてパネラーによる測定は、あ
る面においては最も適した測定法であるが、反面濃度の
判定基準が必ずしも合理的とは云い難い。
る面においては最も適した測定法であるが、反面濃度の
判定基準が必ずしも合理的とは云い難い。
一方、ガスクロ等による測定は、いちいち付臭されたガ
スをサンプリングし、これを分析するため、手間がかか
り、特に測定結果がでるまでに数分を要するという問題
がある。このため、付臭濃度が変化した場合に、迅速に
対処することができない。特に、ガス量に対する付臭剤
の添加量は環状イオウ化合物で、ガス100m3 当り1
〜5gと微量であることから、濃度変化が起き易く、例
えば濃度が高すぎるとガス導管内の整圧器やガス器具に
悪い影響を与え、少なすぎると漏洩に気付くのが遅れる
という問題がある。
スをサンプリングし、これを分析するため、手間がかか
り、特に測定結果がでるまでに数分を要するという問題
がある。このため、付臭濃度が変化した場合に、迅速に
対処することができない。特に、ガス量に対する付臭剤
の添加量は環状イオウ化合物で、ガス100m3 当り1
〜5gと微量であることから、濃度変化が起き易く、例
えば濃度が高すぎるとガス導管内の整圧器やガス器具に
悪い影響を与え、少なすぎると漏洩に気付くのが遅れる
という問題がある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、斯る点に鑑みて提案されるもので、簡単な方
法により正確にそして迅速に付臭濃度を連続測定する方
法を提案するのが目的である。
法により正確にそして迅速に付臭濃度を連続測定する方
法を提案するのが目的である。
本発明の測定方法は以下のとおりである。
1.付臭前と付臭後の都市ガスを赤外線ガス分析計に導
入し、このガス分析計により先ず付臭前の都市ガスにつ
いてその濃度を分析し、次に付臭後の都市ガスについて
はこのガス中に混入している付臭剤の濃度を分析し、両
者の分析値から付臭濃度を求める都市ガスにおける付臭
濃度の測定方法。
入し、このガス分析計により先ず付臭前の都市ガスにつ
いてその濃度を分析し、次に付臭後の都市ガスについて
はこのガス中に混入している付臭剤の濃度を分析し、両
者の分析値から付臭濃度を求める都市ガスにおける付臭
濃度の測定方法。
2.赤外線ガス分析計内に一対の分析セルと赤外線発光
部及び受光部を組み込み、付臭前と後のガスを同時に導
入して分析する都市ガスにおける付臭濃度の測定方法。
部及び受光部を組み込み、付臭前と後のガスを同時に導
入して分析する都市ガスにおける付臭濃度の測定方法。
上記方法において、例えば付臭方法はガス導管内を通過
するガス量に対して所定の濃度となる量の付臭剤を計量
槽から直接滴下させて気化させる所謂直接添加法或いは
導管にバイパス管を設けて、バイパス管を通過するガス
に付臭剤を蒸発させて飽和させるバイパス管法等何れで
もよい。
するガス量に対して所定の濃度となる量の付臭剤を計量
槽から直接滴下させて気化させる所謂直接添加法或いは
導管にバイパス管を設けて、バイパス管を通過するガス
に付臭剤を蒸発させて飽和させるバイパス管法等何れで
もよい。
赤外線ガス分析計は、付臭前の都市ガスの濃度を公知の
手段で分析し、次に付臭後の都市ガスの濃度を分析す
る。なお、都市ガスの各ガスは赤外線を吸収する波長が
沢山あるため、付臭剤の赤外線吸収波長と重複しない領
域を選択することが必要である。
手段で分析し、次に付臭後の都市ガスの濃度を分析す
る。なお、都市ガスの各ガスは赤外線を吸収する波長が
沢山あるため、付臭剤の赤外線吸収波長と重複しない領
域を選択することが必要である。
赤外線分析計は、分析セルが1ケの場合、付臭前と付臭
後のガスを分けて分析する必要があり、このためにはガ
ス導管から分岐したサンプリングラインの先に切り換え
バルブを取り付け、交互に測定することが必要である
が、分析セルと赤外線発光部と受光部を2系列組み込ん
だ場合、或いは2台の分析計を利用する場合には切り換
えバルブは不要である。そして、このように、2系列を
用いて分析する場合には、同時に連続的な分析が可能で
ある。
後のガスを分けて分析する必要があり、このためにはガ
ス導管から分岐したサンプリングラインの先に切り換え
バルブを取り付け、交互に測定することが必要である
が、分析セルと赤外線発光部と受光部を2系列組み込ん
だ場合、或いは2台の分析計を利用する場合には切り換
えバルブは不要である。そして、このように、2系列を
用いて分析する場合には、同時に連続的な分析が可能で
ある。
[実施例] 第1図は本発明を実施した測定装置の説明図にして、符
号の1は都市ガスの供給ガスライン、2は製造ガスライ
ン、3は供給ガスライン1と製造ガスライン2間に挿入
された直接添加法を採用した付臭装置である。
号の1は都市ガスの供給ガスライン、2は製造ガスライ
ン、3は供給ガスライン1と製造ガスライン2間に挿入
された直接添加法を採用した付臭装置である。
4は供給ガスライン1から分岐した供給ガスサンプリン
グライン、5は製造ガスライン2から分岐した付臭ガス
サンプリングライン、6は赤外線ガス分析計にして、こ
の入口には切換バルブ7を介して前記サンプリングライ
ン4、5が接続され、分析セル8に対して交互に切り換
えて付臭前と後のサンプリングガス(比較ガスと試料ガ
ス)を別々に導入し、分析する構成である。図中9は赤
外線発光部、10は受光部、11はガスの排気ラインで
ある。
グライン、5は製造ガスライン2から分岐した付臭ガス
サンプリングライン、6は赤外線ガス分析計にして、こ
の入口には切換バルブ7を介して前記サンプリングライ
ン4、5が接続され、分析セル8に対して交互に切り換
えて付臭前と後のサンプリングガス(比較ガスと試料ガ
ス)を別々に導入し、分析する構成である。図中9は赤
外線発光部、10は受光部、11はガスの排気ラインで
ある。
上記装置において先ず比較ガスとしての付臭前のガスが
サンプリングライン4から分析セル8内に導入されて分
析が行なわれ、次に切換バルブ7を切り換えて試料ガス
としての付臭後のガスがサンプリングライン5から分析
セル8内に導入されて夫々の量が分析される。
サンプリングライン4から分析セル8内に導入されて分
析が行なわれ、次に切換バルブ7を切り換えて試料ガス
としての付臭後のガスがサンプリングライン5から分析
セル8内に導入されて夫々の量が分析される。
そして、実施例の場合は、分析セル8内を通過した付臭
前のガスにおける光量と付臭後のガスの光量であって付
臭剤の領域だけに整理された光量の比から付臭濃度の演
算が行なわれる。なお、測定結果の保存或いは表示手段
は特に問わない。
前のガスにおける光量と付臭後のガスの光量であって付
臭剤の領域だけに整理された光量の比から付臭濃度の演
算が行なわれる。なお、測定結果の保存或いは表示手段
は特に問わない。
第2図は製造ガスサンプリングライン5を途中で分岐
し、一方はそのまま切換バルブ7に入り、もう一方には
製造ガス中の付臭剤を除去するスクラバー12を経由し
て入るようにしたもので、製造ガスとスクラバー12を
通過したガスとを夫々測定し、この差から付臭濃度を測
定する他の実施例である。
し、一方はそのまま切換バルブ7に入り、もう一方には
製造ガス中の付臭剤を除去するスクラバー12を経由し
て入るようにしたもので、製造ガスとスクラバー12を
通過したガスとを夫々測定し、この差から付臭濃度を測
定する他の実施例である。
[本発明の効果] 本発明は以上のように、付臭前と後のガスを赤外線ガス
分析計により測定し、この結果から付臭濃度を測定する
ため、その測定は極めて簡単であり、然も短時間、連続
的に測定することができる。
分析計により測定し、この結果から付臭濃度を測定する
ため、その測定は極めて簡単であり、然も短時間、連続
的に測定することができる。
このため、付臭濃度管理を適切に行うことができると共
に付臭装置と連動させて自動濃度コントロールを行うこ
とも可能である。
に付臭装置と連動させて自動濃度コントロールを行うこ
とも可能である。
第1図は本発明を実施した付臭濃度測定装置の説明図、
第2図はスクラバーを利用した実施例の説明図である。 1……製造ガスライン 2……供給ガスライン 3……付臭装置 4、5……サンプリングライン 6……赤外線ガス分析計 7……切換バルブ 8……分析セル 9……発光部 10……受光部 11……排気ライン 12……スクラバー
第2図はスクラバーを利用した実施例の説明図である。 1……製造ガスライン 2……供給ガスライン 3……付臭装置 4、5……サンプリングライン 6……赤外線ガス分析計 7……切換バルブ 8……分析セル 9……発光部 10……受光部 11……排気ライン 12……スクラバー
Claims (2)
- 【請求項1】付臭前と付臭後の都市ガスを赤外線ガス分
析計に導入し、このガス分析計により先ず付臭前の都市
ガスについてその濃度を分析し、次に付臭後の都市ガス
についてはこのガス中に混入している付臭剤の濃度を分
析し、両者の分析値から付臭濃度を求める都市ガスにお
ける付臭濃度の測定方法。 - 【請求項2】赤外線ガス分析計内に一対の分析セルと赤
外線発光部及び受光部を組み込み、付臭前と後のガスを
同時に導入して分析する都市ガスにおける付臭濃度の測
定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15011690A JPH0617872B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 都市ガスにおける付臭濃度の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15011690A JPH0617872B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 都市ガスにおける付臭濃度の測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0442043A JPH0442043A (ja) | 1992-02-12 |
JPH0617872B2 true JPH0617872B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=15489839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15011690A Expired - Lifetime JPH0617872B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 都市ガスにおける付臭濃度の測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617872B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3570490B2 (ja) | 1999-03-01 | 2004-09-29 | 信越化学工業株式会社 | 泡抑制剤組成物 |
JP4937455B2 (ja) * | 2001-01-31 | 2012-05-23 | 株式会社堀場製作所 | Pfc除害装置の状態モニタ |
GB0312195D0 (en) * | 2003-05-28 | 2003-07-02 | Syngenta Ltd | Formulation |
JPWO2022220097A1 (ja) | 2021-04-16 | 2022-10-20 |
-
1990
- 1990-06-08 JP JP15011690A patent/JPH0617872B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0442043A (ja) | 1992-02-12 |
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