JP2864749B2 - Atm交換システムにおける加入者集線方式 - Google Patents

Atm交換システムにおける加入者集線方式

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JP2864749B2
JP2864749B2 JP352991A JP352991A JP2864749B2 JP 2864749 B2 JP2864749 B2 JP 2864749B2 JP 352991 A JP352991 A JP 352991A JP 352991 A JP352991 A JP 352991A JP 2864749 B2 JP2864749 B2 JP 2864749B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル交換システム
における加入者集線方式に関し、特にATM(Asyn
chronous Transfer Mode)スイ
ッチを有する交換システムにおける加入者集線方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル交換システムにおいて
は、加入者端末の使用効率が低いので、回線の使用効率
を高めるため、図10に示すように複数の集線ユニット
19と分配ユニット2を設け、まず集線ユニット19に
おいて、n本の加入者線を1本の回線に集線し、複数個
の集線ユニット19からの出力を1個の分配ユニット2
に入力し、この分配ユニット2で所望の行先毎に分配す
るのが一般的である。このときの集線方式として従来
は、図11に示すように、加入者端末3から交換機内の
集線ユニット19へ向う信号の方向すなわち上り回線を
集線ユニット19の中に設置したマルチプレクサ191
に接続し、分配ユニット2から集線ユニット19内を経
て加入者端末3へ向う信号の方向、すなわち、下り回線
を集線ユニット19内のデマルチプレクサ192を介し
て加入者端末3に接続するのが一般的であった。
【0003】また、ATM方式はパケット交換方式の一
種で、情報を予め決められた長さを有する固定長のAT
Mセル(パケット)に区切り、このATMセルに行先、
信号の属性などの識別情報を持つヘッダを付加し、この
セル単位で非同期に伝送を行うものである。このATM
方式を採用したATMスイッチは例えば、「ASYNC
HRONOUS TRANSFER MODE SWI
TCHING ARCHITECTURE FOR B
ROADBAND ISDN」と題して、1988年6
月12〜15日に開催されたIEEE Interna
tionalConference on Commu
nications ’88のConference
Record 2 of 3の第911頁〜第915頁
にK.HAJIKANOらにより紹介されている。
【0004】このようなATM方式によるATMスイッ
チを分配段として用いた場合でも、従来の加入者集線段
ではマルチプレクサ,デマルチプレクサ,ATM/ST
M(Synchronous Transfer Mo
de)変換装置を用いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の集線方式においては、分配ユニットとの接続点
にはATM/STM変換装置を配置し、かつ上り回線側
にはマルチプレクサ191を、また下り回線側にはデマ
ルチプレクサ192をそれぞれ集線ユニット19内に設
置するので集線ユニット19を構成する要素数が大きく
なる。また、マルチプレクサ191でn個の加入者回線
を多重化して1つの多重化信号とし、デマルチプレクサ
192で1つの多重化信号をn個の信号に分離するのが
普通で、n>mである任意のmに対してn個の加入者端
末からの信号をm個の系列の多重化信号とすること、お
よび、m個の系列の多重化信号からn個の信号に分離す
るようにすると、集線ユニットの構成が複雑となる欠点
があった。
【0006】さらに、集線ユニットはマルチプレクサと
デマルチプレクサにより集線されているのでSTM方式
となるのに対して、分配ユニットはATMスイッチによ
り構成されているので集線ユニットの交換方式と分配ユ
ニットの交換方式が別々の方式になり保守上、好ましく
ないという問題があった。
【0007】すなわち、加入者端末に至るまで完全にA
TM方式で統一したディジタル交換システムで、加入者
集線を行ったものは存在しなかった。
【0008】本発明の目的は、集線ユニット,分配ユニ
ットともにATMスイッチで構成することにより、ハー
ドウェア構成が簡単化できる加入者集線方式を提供する
ことにある。
【0009】本発明の他の目的は、集線ユニット,分配
ユニットともにATMスイッチで構成することにより、
スイッチの種類が統一でき製造性に優れた経済的な加入
者集線方式を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、集線ユニッ
ト,分配ユニットともにATMスイッチで構成すること
により、システム全体においてスイッチの種類が統一さ
れるので、システム全体の制御方式も統一され保守等が
容易な加入者集線方式を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明は、各々が複数
の加入者端末を収容してこれらを集線する複数の集線ユ
ニットと、これら複数の集線ユニットからの集線化回線
を収容接続したATMスイッチで構成される分配スイッ
チを備えた分配ユニットとを含むATM交換システムに
おける加入者集線方式において、前記集線ユニットは、
ATMスイッチで構成され、N本×N本の入・出線のう
ちM本の入・出線を前記分配ユニットに接続し、かつ、
(N−M)本の入・出線を前記加入者端末のそれぞれの
収容に使用し、入線に入力したATMセルを指定された
アドレスの出線に自己ルーティングする集線スイッチ手
段と、前記集線スイッチの入線のそれぞれに対応して設
けられ、次ユニットで使用する仮想チャネル識別情報と
前記集線スイッチの出線アドレスが前記入線から入力さ
れるATMセルに付与された仮想チャネル識別情報に対
応して書き込まれるヘッダートランスレータテーブルを
有するヘッダートランスレータ手段と、前記加入者端末
からの発呼要求メッセージを含むATMセルを受信する
と、当該呼の識別に使用する仮想チャネル識別情報を前
記加入者端末に通知し、前記発呼要求メッセージに含ま
れる接続相手先を識別して前記分配ユニットにパス設定
要求を含むATMセルを送信し、前記分配ユニットから
通知される当該分配ユニット内で使用する仮想チャネル
識別情報を受信すると前記ヘッダートランスレータテー
ブルに前記当該呼の識別に使用する仮想チャネル識別情
報に対応させて当該分配ユニット内で使用する仮想チャ
ネル識別情報と前記M本の出線の何れかを前記出線アド
レスとして書き込むコントローラ手段とを備え、前記ヘ
ッダートランスレータ手段は、前記(N−M)本のそれ
ぞれの入線からATMセルが入力すると、当該ATMセ
ルに付与された仮想チャネル識別情報にもとづいて前記
ヘッダートランスレータテーブルを索引し、当該ATM
セルに付与された仮想チャネル識別情報を前記次ユニッ
トで使用する仮想チャネル識別情報に書き換えて前記出
線アドレスを指定して前記集線スイッチに出力すること
を特徴とする。
【0012】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0013】図1は本発明の一実施例におけるATM交
換システムの構成を示すブロック図である。
【0014】図1において、交換システムは複数の集線
ユニット1a,1b,…,1nと、これらユニット1a
〜1nを回線6a〜6nにより収容接続する1つの分配
ユニット2とから構成されている。集線ユニット1a〜
1nおよび分配ユニット2は全てATM方式を採用した
ATM交換ユニットである。集線ユニット1a〜1nは
全く同じ構成なので、今、集線ユニット1aを例にとり
詳細に説明する。集線ユニット1aは8本の入線と8本
の出線を有し、そのうち入線,出線の各々7本は7つの
加入者に接続されている。すなわち、この実施例では
7:1の集線が行なわれている。
【0015】集線ユニット1aは、ATMセル(パケッ
ト)生成/分解機能を持つ高帯域用端末装置5は直接に
収容し、ATMセル(パケット)生成/分解機能を持た
ないディジタル加入者端末3はこの機能を持つ高帯域用
アダプタ4を介して収容している。すなわち、これらの
端末3,5は合わせて7台収容されている。
【0016】これら7台の端末の7本の入線70からの
ATMセルは集線ユニット1a内部で、ATM分配ユニ
ット2へ接続する1つの出線61へ集線出力される。逆
に分配ユニット2からの集線ユニット1aに対しての入
線60上のATMセルはユニット1a内部で宛先の加入
者端末への出線71へ分離出力される。
【0017】分配ユニット2は、基本的に各集線ユニッ
ト1a〜1nと同じATM交換ユニットで良いが、通常
は収容回線数は多く、内部スイッチは大規模である。ま
た、分配ユニット2は中継端子・トランク(図示せず)
を介して、他のATM交換システムの分配ユニットに接
続されることもある。
【0018】次に、図2を参照して集線ユニット1a,
分配ユニット2の詳細について説明する。
【0019】集線ユニット1aは、インタフェース部1
1および13と、ヘッダトランスレータ12と、ATM
スイッチ10と、コントローラ14とを備えている。
【0020】一方、分配ユニット2も同様に、インタフ
ェース部21および23と、ヘッダトランスレータ22
と、ATMスイッチ20と、コントローラ24とを備え
ている。
【0021】集線ユニット1aにおいて、インタフェー
ス部11および13は回線対応に個別にインタフェース
回路110〜117,130〜137を備え各回線を終
端する。インタフェース部11とアダプタ4または端末
5との間はCCITTで勧告予定のUNI(User
Network Interface):I430シリ
ーズによって規定される内容に従ってATMセルがやり
とりされる。
【0022】また、このインタフェース部11には、コ
ントローラ14への呼制御用ATMセルを抽出する機能
もある。さらに、インタフェース部13にはコントロー
ラ14から発信された呼制御用ATMセルを挿入して出
線61,71に出力する機能もある。
【0023】ヘッダトランスレータ12は、回線対応に
個別にヘッダトランスレータ回路120〜127を備
え、インタフェース部11からのATMセルのヘッダ部
を解析してそれに含まれる仮想チャネル識別情報(以下
VCI(Virtual Channel Ident
ifier)という)により、そのATMセルの集線ユ
ニット1a内での配送先を決定する。すなわち、受信し
たATMセルのVCIを判定しそれが呼として登録され
ていれば、まずVCIを新しいものに書き換え、当該A
TMセルが上述の出線61に出力されるようにATMス
イッチ10に出線61の出力端子アドレスとともに出力
する。
【0024】このために、ヘッダトランスレータ12
の、各回線対応のヘッダトランスレータ回路120〜1
27は各々が保有する図示されないメモリにVCIの変
換テーブルを備えている(詳細は後に説明する)。
【0025】ATMスイッチ10はすでに公知のもので
あり、セルフスイッチング機能を有する。すなわち、ヘ
ッダトランスレータ12から個々の入端子100〜10
7にATMセルが入力されたときにこの入端子と対にな
った情報線ADから受けとった上述の出力端子アドレス
に基づき、このATMセルを所望の出線160〜167
にスイッチングする。
【0026】コントローラ14は、1つの呼(通信)が
発生する度にその呼に固有のVCIを決定し加入者端末
にこの決定されたVCIを通知する。発呼加入者端末5
またはアダプタ4は、その呼が中断するまでは一連のA
TMセルに同一のVCIを付加して集線ユニット1aに
送信する。
【0027】また、コントローラ14は自己が保有する
メモリ(図示せず)内に局データとして相手加入者端末
がどの集線ユニット(あるいは他のATM交換システ
ム)に収容されているかの情報を記憶している。
【0028】また、コントローラ14はISDN呼処理
手順に関わる各種メッセージ(SETUP,CALLP
ROCなど)を送受信して呼処理を行なう機能を有して
いる。
【0029】分配ユニット2において、ATMスイッチ
20,インタフェース部21および23,ヘッダトラン
スレータ22は、各々集線ユニット1aのATMスイッ
チ10,インタフェース11および13,ヘッダトラン
スレータ12と同一の機能を有する。但し、収容回線数
は分配ユニット2の方が多い。
【0030】コントローラ24は、コントローラ14と
比較してISDN呼処理機能を持たない他は同じ機能を
有する。
【0031】なお、分配ユニット2のATMスイッチ2
0は一段スイッチであるように説明しているが、上述の
公知の記事に紹介されている方法のように多段スイッチ
でも構成できる。
【0032】次に図2および図3を参照して発呼要求時
の動作および集線動作について説明する。
【0033】いま、図2においてNo.1の入・出線1
01,161に収容されている加入者端末3が発呼要求
を出したとする(図3のステップS1)。
【0034】このとき、アダプタ4は発呼加入者端末3
からの相手加入者番号,発呼加入者番号などの所定の情
報を含むISDNのSET UPメッセージを受けてこ
れをATMセル化し集線ユニット1aに送信する(ステ
ップS2)。
【0035】集線ユニット1aでは、このATMセルが
インタフェース部11のインタフェース回路111を経
由してコントローラ14に送出される(ステップS
3)。
【0036】すなわち、SET UPメッセージのよう
な呼制御の信号をATMセル化して送る場合には、この
ATM交換システムにおいて予め呼制御用として設定さ
れたVCIが付与されて送られてくる。インタフェース
部11ではこの特殊なVCIをもつATMセルを受ける
とこれを抽出してコントローラ14に送る。
【0037】コントローラ14は受けたATMセルを分
解してこのSET UPメッセージを解析し、発呼要求
のあることを知ると、この呼を識別するために呼に固有
に付与するためのVCIをその時点で未使用中のものか
ら選んで決定し(今、これをVCI1とおく)、この情
報を含むATMセルを形成してインタフェース部13を
介して発呼加入者端末3のアダプタ4に下り回線71に
より送信する(ステップS4)。
【0038】次に、コントローラ14は自己が保有する
局データを参照して相手加入者端末がどの集線ユニット
に収容されているかを検出する(ステップS5)。
【0039】今、相手加入者端末が集線ユニット1bに
収容されているとする。コントローラ14は分配ユニッ
ト2に、集線ユニット1bへのパス設定要求をATMセ
ルの形でインタフェース回路130,上り回線61を介
して送出する(ステップS6)。
【0040】このATMセルは特殊なVCIが付与され
ているため分配ユニット2のインタフェース回路210
でドロップされコントローラ24に送られる。
【0041】コントローラ24はこの発呼要求に対し
て、分配ユニット2内部で使用するVCI(これをVC
I2とおく)を決定しこれを集線ユニット1aに通知す
る(ステップS7)。
【0042】この後、分配ユニット2のコントローラ2
4は、集線ユニット1bに相手加入者へのパス設定要求
(ATMセル)を送出し、集線ユニット1bのコントロ
ーラ14からこの呼に対して集線ユニット1b内で割り
当てられたVCI(これをVCI3とおく)を通知され
る。
【0043】これにより集線ユニット1a→分配ユニッ
ト2→集線ユニット1bのパスが設定される。
【0044】次に、集線ユニット1aのコントローラ1
4は、コントローラ24から通知されたVCI2と、自
己で設定したVCI1を基に、No.1入線101に対
応するヘッダトランスレータ回路121内のヘッダトラ
ンスレータテーブルを書きかえる(ステップS8)。す
なわち、このテーブル内のVCI1に該当するエリア
に、次VCIとして通知されたVCI2と、このATM
セルを出力すべきNo.0出線160の端子位置アドレ
スAD(160)とを書き込む。この状態を図4に示
す。
【0045】この状態で集線ユニット1aは、発呼加入
者端末3を集線して呼を設定する準備が整ったので集線
ユニット1bへSET UPメッセージを送出する(ス
テップS9)。
【0046】一方、発呼加入者端末3へはISDN呼処
理手順におけるCALLPROCメッセージを送出する
(ステップS10)。
【0047】なお、本実施例においては分配ユニット2
は呼処理(上述したようなISDN呼処理手順における
SET UP,CALLPROC,ALERT,CON
Nその他のメッセージの送受信)には関わらないため、
これらのメッセージは分配ユニット2を単に通過する。
このような呼処理はすべて集線ユニット1a〜1nにお
いて実行される。
【0048】ここで、分配ユニット2において、集線ユ
ニット1aからの回線61を収容するヘッダトランスレ
ータ回路220内に記憶されているヘッダトランスレー
タテーブルは図5に示すようになっている。すなわち、
当該呼に対してコントローラ24が割り付けたVCI2
に対応するエリアに、集線ユニット1bから次VCIと
して通知されたVCI3と、VCI2によりラベル付け
されて入力れされたATMセルを出力すべきNo.1出
線261(集線ユニット1bへの出線)の端子位置アド
レスAD(261)が書き込まれている。この書き込み
は集線ユニット1bへのパス設定時に行なわれる。
【0049】また、図示はしていないが、集線ユニット
1bのヘッダトランスレータ回路120内のヘッダトラ
ンスレータテーブルは図6に示すようになっている。こ
こで、相手加入者端末は集線ユニット1bのATMスイ
ッチのNo.7出線167に収容されているものとして
いる。この書き込みは相手加入者へのパス設定時に行な
われる。
【0050】なお、集線ユニット1bの次ユニットは存
在しないが次VCIとして呼の種別(電話,FAX,デ
ータ通信など)を識別するためのVCI4が付与されて
いる。
【0051】なお、相手加入者が他のATM交換システ
ムに収容されている場合は、分配ユニット2から中継さ
れて他のシステムの分配ユニット(図示せず)に接続さ
れる。このときの動作は、分配ユニットでの処理がくり
返されるだけで基本的に同等である。
【0052】次に、図7および図8を参照して通話時の
ATMセルの流れについて説明する。
【0053】前述の発呼加入者端末3に接続しているア
ダプタ4は、音声を次々とATMセル化し、このセルの
ヘッダにはVCI1を付加して上り回線70に送出する
(ステップS11)。これらのATMセルはインタフェ
ース回路111を介してヘッダトランスレータ回路12
1に入力される。
【0054】ヘッダトランスレータ回路121は、入力
されたATMセルのVCI1により自己が記憶するヘッ
ダトランスレータテーブル(図4)を検索し、次VCI
のVCI2およびアドレスAD(160)を知る(ステ
ップS12)。
【0055】ここでこのATMセルのVCIを旧VCI
1から新VCI2に変換してATMスイッチ10のN
o.1入線101に入力すると同時に、この入線101
と対になったアドレス入力端子ADに出線アドレスAD
(160)を出力する(ステップS13)。
【0056】ATMスイッチ10はこのアドレスAD
(160)をもとにVCI2を持つATMセルをセルフ
ルーティングし、No.0出線160に出力する(ステ
ップS14)。このATMセルはインタフェース回路1
30,上り回線61,インタフェース回路210を介し
て分配ユニット2のヘッダトランスレータ回路220へ
入力される。
【0057】ヘッダトランスレータ回路220は、入力
されたATMセルのVCI2により自己が記憶している
ヘッダトランスレータテーブル(図5)を検索し、次V
CIであるVCI3およびアドレスAD(261)を知
る(ステップS15)。
【0058】ここで、このATMセルのVCIを旧VC
I2から新VCI3に変換してATMスイッチ20のN
o.0入線200に入力すると同時に、この入線200
と対になったアドレス入力端子ADに出線アドレスAD
(261)を出力する(ステップS16)。
【0059】ATMスイッチ20は、このアドレスAD
(261)を基にVCI3を持つこのATMセルをセル
フルーティングし、No.1出線261に出力する(ス
テップS17)。
【0060】このATMセルはインタフェース回路23
1,下り回線62を介して集線ユニット1bへ出力され
る。
【0061】集線ユニット1bでも上述の説明と同様
に、ヘッダトランスレータ12により受信ATMセルの
VCI3による検索が行なわれ、次VCI4と出線アド
レスAD(167)が検知される(ステップS18)。
ここで、このATMセルのVCIをVCI4に変換して
ATMスイッチ10のNo.0入線100にアドレスA
D(167)と対で入力され(ステップS19)、セル
フルーティング後、No.7出線167に出力される
(ステップS20)。
【0062】このATMセルはインタフェース回路13
7,下り回線71を介して着呼加入者端末5に到達す
る。ATMセル分解機能を持つこの端末5で音声は復元
される。
【0063】なお、この一連の処理中に集線ユニット1
aに収容された他の加入者端末3からの発呼要求があっ
た場合は、例えば集線ユニット1aによってそのとき未
使用のVCI5が割り当てられ、次VCI6が通知さ
れ、VCI5に対応して記憶される出線アドレスはAD
(160)となる。
【0064】このときNo.2入線102からATMス
イッチ10に入力された次VCI6を持つATMセルも
No.0出線160に出力される(図8参照)。すなわ
ち、集線ユニット1aにおいて、コントローラ14はN
o.1〜No.7入線101〜107に対してはヘッダ
ドランスレータ12のヘッダトランスレータテーブルの
出線アドレスを常にAD(160)と書き込むようにし
ておけば、7本の入線101〜107は1本の出線16
0に集線されることとなり7:1の集線が実現される。
【0065】なお、以上の説明は集線比7;1で説明し
たが、出線の空状態その他の条件により出線アドレスを
複数(M)種類に割り振るようにすれば、N個の入・出
線を持つATMスイッチに関して、(N−M):Mの集
線比を実現できることは容易に理解できるであろう。
【0066】また、図9に示すように、N個の入・出線
をもつ同一構成のATMスイッチを2つ以上並列に使用
し分配ユニットへ接続するM本の回線を共通に接続すれ
ば、容易に多様な集線比を持つ集線ユニットを構成する
ことができる。
【0067】なお、ATMスイッチのセルフルーティン
グ機能として出線アドレスをATMセルと並列に入力す
る方式で説明したが、出線アドレスを用いず、VCIを
ATMスイッチ内で1ビットづつ解析していき、セルフ
ルーティングする方式も知られており、この方式を採用
しても本発明は達成できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のこの種の集線ユニットのようにマルチプレクサと
デマルチプレクサをそれぞれ設ける必要がなく、ATM
スイッチにより一体化することができるので構成を簡単
化できる。
【0069】また、集線ユニット,分配ユニットともに
ATMスイッチで構成されているので、スイッチの種
類,制御方式が統一されており、このため製造性に優れ
経済的であるとともに、保守等も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の詳細を示すブロック図である。
【図3】図2の動作を説明するフローチャートである。
【図4】ヘッダトランスレータテーブルの一例を示す図
である。
【図5】ヘッダトランスレータテーブルの一例を示す図
である。
【図6】ヘッダトランスレータテーブルの一例を示す図
である。
【図7】図2の動作の一例を説明するフローチャートで
ある。
【図8】図2の動作の一例を説明するブロック図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図10】加入者回線の集線の概念を示す図である。
【図11】従来の集線ユニットの構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1a〜1n 集線ユニット 2 分配ユニット 3,5 加入者端末 11,13,21,23 インタフェース部 12,22 ヘッダトランスレータ 10,20 ATMスイッチ 14,24 コントローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が複数の加入者端末を収容してこれ
    らを集線する複数の集線ユニットと、これら複数の集線
    ユニットからの集線化回線を収容接続したATMスイッ
    チで構成される分配スイッチを備えた分配ユニットとを
    含むATM交換システムにおける加入者集線方式におい
    て、 前記集線ユニットは、 ATMスイッチで構成され、N本×N本の入・出線のう
    ちM本の入・出線を前記分配ユニットに接続し、かつ、
    (N−M)本の入・出線を前記加入者端末のそれぞれの
    収容に使用し、入線に入力したATMセルを指定された
    アドレスの出線に自己ルーティングする集線スイッチ手
    段と、 前記集線スイッチの入線のそれぞれに対応して設けら
    れ、次ユニットで使用する仮想チャネル識別情報と前記
    集線スイッチの出線アドレスが前記入線から入力される
    ATMセルに付与された仮想チャネル識別情報に対応し
    て書き込まれるヘッダートランスレータテーブルを有す
    るヘッダートランスレータ手段と、 前記加入者端末からの発呼要求メッセージを含むATM
    セルを受信すると、当該呼の識別に使用する仮想チャネ
    ル識別情報を前記加入者端末に通知し、前記発呼要求メ
    ッセージに含まれる接続相手先を識別して前記分配ユニ
    ットにパス設定要求を含むATMセルを送信し、前記分
    配ユニットから通知される当該分配ユニット内で使用す
    る仮想チャネル識別情報を受信すると前記ヘッダートラ
    ンスレータテーブルに前記当該呼の識別に使用する仮想
    チャネル識別情報に対応させて当該分配ユニット内で使
    用する仮想チャネル識別情報と前記M本の出線の何れか
    を前記出線アドレスとして書き込むコントローラ手段と
    を備え、 前記ヘッダートランスレータ手段は、前記(N−M)本
    のそれぞれの入線からATMセルが入力すると、当該A
    TMセルに付与された仮想チャネル識別情報にもとづい
    て前記ヘッダートランスレータテーブルを索引し、当該
    ATMセルに付与された仮想チャネル識別情報を前記次
    ユニットで使用する仮想チャネル識別情報に書き換えて
    前記出線アドレスを指定して前記集線スイッチに出力
    ることを特徴とするをATM交換システムにおける加入
    者集線方式。
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