JP2863868B2 - キャスター - Google Patents

キャスター

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JP2863868B2
JP2863868B2 JP14401390A JP14401390A JP2863868B2 JP 2863868 B2 JP2863868 B2 JP 2863868B2 JP 14401390 A JP14401390 A JP 14401390A JP 14401390 A JP14401390 A JP 14401390A JP 2863868 B2 JP2863868 B2 JP 2863868B2
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caster
bearing
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清春 浅井
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  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この出願の発明は、グリスを簡単に注入できる構造と
したキャスターに関するものである。
〔従来の技術〕
屋外用運搬車などの使用頻度の高いキャスターでは、
ベアリングの回転による摩擦から生ずる発熱や摩耗を防
止するとために、ベアリング内にグリスが注入されてい
る。このようなキャスター(1)は、例えば第4図に示
すように、スリーブ(6)の外周に取り付けたベアリン
グ(2)の両端側において、このスリーブ(6)にカラ
ー(7)を回動自在に取り付け、これらベアリング
(2)及びカラー(7)の外周に合成樹脂製のホイール
(3)を合成樹脂成形した後、このホイール(3)の適
宜位置にベアリング(2)内部へ通じる注入孔(8)を
設けた構造としており、この注入孔(8)よりベアリン
グ(2)内部へグリスを注入するようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来のキャスターが、このような構造としている
のは、ホイール(3)の合成樹脂成形前にベアリング
(2)内部へグリスを注入しておくと、ホイール(3)
の合成樹脂成形は高温で行われるため、グリスが蒸発し
てベアリング(2)外部へ飛び出してしまうので、ホイ
ール(3)の合成樹脂成形後に入れる必要があるためで
ある。したがって、ホイール(3)の合成樹脂成形後
に、このホイール(3)の適宜位置にベアリング(2)
内部へ通じる注入孔(8)を設けていたが、この作業は
ホイール(3)の合成樹脂成形後の作業であるので、キ
ャスターの生産に余分な工程が付加されることになり、
生産効率が悪くなるという課題を有していた。
また、金属製のホイール(3)を用いる場合には、ベ
アリング(2)内部へ通じる注入孔(8)を容易に設け
ることができないという課題を有していた。
そこで、この出願の発明は、上記従来のキャスターが
有する課題を解決するためになされたものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、この出願の発明のキャスターは、次のよう
な手段を施している。
請求項1記載のキャスターでは、キャスター(1)の
中心部に貫通孔(5)を形成し、貫通孔(5)にスリー
ブ(6)を取り付け、さらにスリーブ(6)の外周にベ
アリング(2)を取り付け、ベアリング(2)の両端側
において、前記スリーブ(6)にカラー(7)を回動自
在に取り付けると共に、カラー(7)に前記ベアリング
(2)内部へ通じる注入孔(8)を設けたものとしてい
る。
請求項2記載のキャスターでは、請求項1記載のキャ
スターにおいて、注入孔(8)のベアリング(2)側
に、グリス溜(8a)を設けたものとしている。
請求項3記載のキャスターでは、請求項1記載のキャ
スターにおいて、注入孔(8)を、複数個設けたものと
している。
〔作用〕
この出願の発明のキャスターは、上記手段を施したた
め、以下に示すような作用を有する。
請求項1記載のキャスターでは、カラー(7)自体を
合成樹脂成形するときに、このカラー(7)に注入孔
(8)を設けることができる。
請求項2記載のキャスターでは、請求項1記載のキャ
スターの作用の他に、ベアリング(2)内部に注入する
量以上のグリスをグリス溜(8a)に溜めておくことがで
きる。
請求項3記載のキャスターでは、請求項1記載のキャ
スターの作用の他に、複数個設けた注入孔(8)のうち
何れかを空気抜孔として使用することができる。
〔実施例〕
以下、この出願の発明のキャスターの構成を、実施例
として示した図面に基づいて説明する。
第1図に示したキャスター(1)は、ベアリング
(2)として、ボールベアリングを使用すると共に、ホ
イール(3)として合成樹脂製ホイールを使用した例を
示している。第2図に示したキャスター(1)は、ベア
リング(2)として、ボールベアリングを使用すると共
に、ホイール(3)として金属製ホイールを使用した例
を示している。第3図に示したキャスター(1)は、ベ
アリング(2)として、ニードルベアリングを使用する
と共に、ホイール(3)として合成樹脂製ホイールを使
用し、しかもホイール(3)側面に防塵用の外カバー
(4)を設けた例を示している。
各図において、キャスター(1)の中心部には貫通孔
(5)が形成され、この貫通孔(5)には筒形状のスリ
ーブ(6)が取り付けられている。そして、このスリー
ブ(6)の外周にベアリング(2)を取り付け、ベアリ
ング(2)の両端側において、スリーブ(6)にカラー
(7)を回動自在に取り付けると共に、カラー(7)に
ベアリング(2)内部へ通じる注入孔(8)を設けてい
る。さらに、この注入孔(8)には、ベアリング(2)
側にグリス溜(8a)を連設したものとしている。また、
注入孔(8)は、カラー(7)に複数個設けたものとし
ている。さらに、必要に応じ前記グリス溜(8a)は、注
入孔(8)に連設することなく、カラー(7)の内側の
適宜位置に設けることもできる。
そして、第1図及び第3図に示したキャスター(1)
では、これらベアリング(2)及びカラー(7)の外周
に前記合成樹脂製ホイールを合成樹脂成形したものとし
ている。第2図に示したキャスター(1)では、ベアリ
ング(2)の両端部に金属製ホイールの内周部を固着し
たものとしている。さらに、第3図に示したキャスター
(1)では、合成樹脂製のシール部(4a)の内側に金属
製の本体部(4b)を取り付けた外カバー(4)を設け、
この外カバー(4)のシール部(4a)をホイール(3)
の内側窪み部(3a)に接触させたものとしている。
なお、第1図及び第2図に示したキャスター(1)で
は、ホイール(3)の外周にゴム製等の別体としたタイ
ヤ(9)を取り付けたものとしており、第3図に示した
キャスター(1)では、合成樹脂の一体成形によりホイ
ール(3)の外周にタイヤ部(9a)を形成したものとし
ている。
〔発明の効果〕
この出願の発明のキャスターは、以上に述べたように
構成されているので、次のような効果を有する。
請求項1記載のキャスターでは、カラー(7)自体を
合成樹脂成形するときに、このカラー(7)に注入孔
(8)を設けることができるので、キャスターの組み立
て後に、余分な工程が付加されることがなく、生産効率
が悪くなるということもない。また、金属製のホイール
(3)が用いる場合であっても、注入孔(8)をカラー
(7)に設けるようにしているので、ベアリング(2)
内部へ通じる注入口(8)を容易に設けることができ
る。
請求項2記載のキャスターでは、請求項1記載のキャ
スターの効果の他に、ベアリング(2)内部に注入する
量以上のグリスをグリス溜(8a)に溜めておくことがで
きるので、より長い期間、ベアリング(2)内部にグリ
スを補給しなくてもよくなる。
請求項3記載のキャスターでは、請求項1記載のキャ
スターの効果の他に、複数個設けた注入孔(8)のうち
の何れかを空気抜孔として使用することができるので、
ベアリング(2)内部へのグリスの充填が非常にし易く
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は、この出願の発明のキャスターの各
実施例を示す半断面図。第4図は、従来のキャスターを
示す半断面図。 (1)……キャスター、(2)……ベアリング (5)……貫通孔、(6)……スリーブ (7)……カラー、(8)……注入孔 (8a)……グリス溜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60B 33/00 - 33/06 B60B 35/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャスター(1)の中心部に貫通孔(5)
    を形成し、貫通孔(5)にスリーブ(6)を取り付け、
    さらにスリーブ(6)の外周にベアリング(2)を取り
    付け、ベアリング(2)の両端側において、前記スリー
    ブ(6)にカラー(7)を回動自在に取り付けると共
    に、カラー(7)に前記ベアリング(2)内部へ通じる
    注入孔(8)を設けたことを特徴とするキャスター。
  2. 【請求項2】前記注入孔(8)のベアリング(2)側
    に、グリス溜(8a)を設けたことを特徴とする請求項1
    記載のキャスター。
  3. 【請求項3】前記注入孔(8)を、複数個設けたことを
    特徴とする請求項1記載のキャスター。
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