JP2863356B2 - 射出成形方法及び装置 - Google Patents

射出成形方法及び装置

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JP2863356B2 JP29374391A JP29374391A JP2863356B2 JP 2863356 B2 JP2863356 B2 JP 2863356B2 JP 29374391 A JP29374391 A JP 29374391A JP 29374391 A JP29374391 A JP 29374391A JP 2863356 B2 JP2863356 B2 JP 2863356B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の樹脂成形装置としては、図8に示
されるようなものがある。これに示される樹脂成形装置
は、押出機100から押し出された溶融樹脂がパイプ1
02を通って型開されたプレス104の金型106間に
供給されるようになっている。押出機100は、X−Y
テーブル108上に取り付けられており、プレス104
に対して相対的に移動可能である。フィーダ110から
押出機100内に供給された粉末状又は粒状の樹脂材料
は、押出機100内で溶融・混練されて上述のように溶
融樹脂としてパイプ102を通って金型106に押し出
されるようになっている。パイプ102は溶融樹脂を供
給した後、金型106間から後退される。金型106を
型閉・型締することによりプレス成形が行われる。これ
により樹脂成形品を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の樹脂成形装置には、金型上に供給された溶
融樹脂が型閉までの間に表面部分が外部空気に接触した
り、部分的に金型に接触したりすることにより溶融樹脂
の温度が不均一になって、フローマークが生じやすく品
質のよい成形品を得るのが困難であるという問題点があ
った。この問題点を解決するものとして、型締された金
型内に一挙に溶融樹脂を射出する射出成形方法があり、
溶融樹脂の部分的冷却を防止するうえで、有効である。
しかしながら、射出成形方法においては、あらかじめ樹
脂メーカで粉粒状の樹脂原料を2軸押出機などによって
十分に溶融・混練して均一な配合割合とし、造粒機によ
って造粒したペレットが使用されていた。これは、射出
装置のスクリューは、1軸であり、かつスクリュー長さ
に対するスクリュー直径の比率(通常、「L/D」と呼
ばれる)が小さいものに設計されているので、粉粒状の
樹脂原料をそのまま供給しても、十分に溶融・混練する
ことができないからである。このため樹脂材料として上
記のようなペレットを使用することになるが、加熱溶融
されて造粒されたペレットを再加熱するためのエネルギ
ーロスが避けられないという問題点があった。また再加
熱に伴って樹脂材料の熱履歴が増加したり、過度に混練
されたりすることによる成形材料の物性低下の問題もあ
った。本発明はこのような課題を解決することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、2軸押出機に
おいて、2軸押出機内で溶融・混練されて、これから押
し出された溶融材料を、一端部と他端部との相対位置が
変える程度に屈曲可能な配管を介して射出成形機の射出
装置に供給することにより上記課題を解決する。 すな
わち本発明の請求項1に対応する射出成形方法は、2軸
押出機内で溶融・混練されてこれから押し出された溶
融材料を、一端部と他端部との相対位置が変える程度に
屈曲可能な配管を介して射出成形機の射出装置に供給
し、次に供給された溶融材料を射出装置において計量
し、計量終了と同時に溶融材料の供給を中止し、次に計
量された溶融材料を型締された金型のキャビテイに射出
する。また、本発明の請求項2に対応する射出成形方法
は、2軸押出機内で溶融・混練されてこれから押し出さ
れた溶融材料を屈曲自在な配管を介して射出成形機のア
キュムレータに供給し、次にアキュムレータから溶融材
料を射出装置に供給するとともに2軸押出機からも溶融
材料をアキュムレータをバイパスさせて射出装置に供給
し、次に供給された溶融材料を射出装置において計量
し、計量終了と同時に射出成形機に対する溶融材料の供
給を中止し、次に計量された溶融材料を型締された金型
のキャビテイに射出する。また本発明の請求項3に対応
する装置は、射出装置(10)と、型締装置(30)
と、を有しており、射出装置の射出シリンダ(14)に
よって計量した溶融材料を型締装置に設置された金型
(32・34)のキャビテイに射出するものを対象にし
ており、2軸押出機(40)と、ベント部材(12)
と、2軸押出機及びベント部材間を連通させる屈曲自在
な配管(20)と、を有しており、ベント部材には、配
管及び射出シリンダ間を連通させるベント通路(12
a)と、射出シリンダ及び射出シリンダ外を連通させる
排出通路(12b)と、がそれぞれ形成されている。ま
た本発明の請求項4に対応する装置は、2軸押出機(4
0)と、ベント部材(70)と、2軸押出機及びベント
部材間を連通させる屈曲自在な配管(20)と、を有し
ており、ベント部材には、射出シリンダ及び配管を連通
させるベント通路(70b)と、ベント通路に連通する
アキュムレート室(70a)と、射出シリンダ及び射出
シリンダ外を連通させる排出通路(70c)と、がそれ
ぞれ形成されており、アキュムレート室にはめ合わされ
たピストン(72)と、ピストンを駆動するピストン駆
動装置(76)と、ベント部材の射出シリンダ側のベン
ト通路部分に挿入された通路開閉弁(78)と、が設け
られている。なお、射出装置を複数設け、2軸押出機及
び各射出装置間を連通させる配管に連通状態を切り換え
る通路切換バルブ(58)を設けるとよい。また2軸押
出機及び配管間には溶融材料を圧送する補助ポンプ(5
4)を設けるようにしてもよい。なお、かっこ内の符号
は実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】
(請求項3の作用)2軸押出機から押し出された溶融材
料を射出装置に供給する場合には、射出装置に装着され
ているホッパ及び射出シリンダ間を連通する通路を遮断
しておき、2軸押出機から配管及びベント部材のベント
通路を通って射出装置に供給された溶融材料を直ちに射
出シリンダによって計量する。これにより2軸押出機か
ら押し出された溶融材料をペレットにすることなく、直
接射出成形して成形品とすることができる。また、ホッ
パから原材料を射出シリンダに供給する場合には、射出
装置に装着されているホッパ及び射出シリンダ間を連通
する通路を開き、ホッパから供給された原材料を射出シ
リンダによって溶融・混練して溶融材料とした後、溶融
材料の計量を行う。これにより通常の射出成形機の作動
を行わせることができる。 (請求項4の作用)2軸押出機から押し出された溶融材
料を射出装置に供給する場合には、射出装置に装着され
ているホッパ及び射出シリンダ間を連通する通路を遮断
しておき、2軸押出機から押し出された溶融材料を配管
及びベント部材のベント通路を通ってアキュムレート室
に貯留させる。次にこれから押し出された溶融材料及び
2軸押出機から押し出されてアキュムレート室をバイパ
スさせた溶融材料を合流して射出シリンダに供給し、直
ちに射出シリンダによって計量する。これにより計量時
間を短くすることができ、また2軸押出機から押し出さ
れた溶融材料をペレットにすることなく、直接射出成形
して成形品とすることができる。
【0006】
【実施例】
(第1実施例)図1〜4に本発明の第1実施例を示す。
射出装置10の射出シリンダ14には、シリンダ穴14
a及びノズル14bが形成されている。射出シリンダ1
4には、スクリュー16が回転可能かつ軸方向に移動可
能にはめ合わされており(図2参照)、また、ベント部
材12及びホッパ18が取り付けられている。ベント部
材12には、図4に示すように、ベント通路12a及び
排出通路12bが形成されている。ベント通路12a及
び排出通路12bは、射出シリンダ14のシリンダ穴1
4aとそれぞれ連通している。ベント部材12には、ベ
ント通路12aと連通するようにメルトチューブ20の
一端部が接続されており、また排出通路12bと連通す
るように排出配管22が接続されている。メルトチュー
ブ20は、パイプ状に形成されており、これの途中の3
箇所には、図3に示すようにスイベルジョイント24が
それぞれ挿入されている。これによりスイベルジョイン
ト24の組み込まれたメルトチューブ20の一端部と他
端部との相対位置を変えることが可能である。メルトチ
ューブ20の他端部は、後述する2軸押出機40の押出
口40a側に配置された3番目のスイベルジョイント2
4と接続されている。また排出配管22の途中にはバル
ブ26が挿入されている。バルブ26は、手動式の圧力
調整弁であり、溶融樹脂から分離されたガスや過剰に供
給された溶融樹脂を排出配管22を通して外部に排出可
能である。ベント部材12、排出通路12b、射出シリ
ンダ14、メルトチューブ20、排出配管22などの外
表面は、それぞれヒータ28によって覆われている。
【0007】射出装置10の図1中、左方に型締装置3
0が配置されている。型締装置30の図示してない型締
シリンダは、金型32及び金型34を開閉可能である。
上述の射出装置10は、全体が図3に示すように軸方向
に移動可能であり、前進位置でこれのノズル14bが型
締装置30の樹脂注入口30aに押し付けられるように
なっている。この状態で射出装置10は、これのノズル
14bから型締装置30の樹脂注入口30aを通って型
締された金型32・34のキャビテイ内に溶融樹脂を射
出可能である。
【0008】射出装置10の図1中、右方に2軸押出機
40が配置されている。2軸押出機40には、この実施
例の場合2つの原料供給口が形成されており、これらに
ホッパ42及び44が取り付けられている。ホッパ42
には、2つのフィーダ46及び48が取り付けられてい
る。またホッパ44には、フィーダ50が取り付けられ
ている。フィーダ46・48・50は、それぞれ別の原
料を2軸押出機40に供給可能である。2軸押出機40
の押出口40aには切換バルブ52が取り付けられてい
る。切換バルブ52には、供給口52a及び排出口52
bが形成されている。切換バルブ52の供給口52a
は、図2に示すようにギアポンプ54及びスイベルジョ
イント24を介して上述のメルトチューブ20に接続さ
れている。切換バルブ52は、2軸押出機40の押出口
40aを供給口52a及び排出口52bのいずれか一方
に切換え連通可能である。2軸押出機40の押出口40
aが切換バルブ52の排出口52bと連通する位置に切
換えられた状態では、排出口52bから溶融樹脂を排出
可能である。ギアポンプ54は、2軸押出機40から押
し出された溶融樹脂の流量がメルトチューブ20などの
管路抵抗によって減少するのを防止するために設けられ
ている。上述の射出シリンダ14のシリンダ穴14a内
には、ホッパ18からペレット化された樹脂材料を供給
可能であり、これを射出シリンダ14内で溶融・混練し
て溶融樹脂とすることも可能であるが、ホッパ18のペ
レット供給口を閉鎖することによりペレットの供給を止
め、代わりに2軸押出機40から押し出された溶融樹脂
を、メルトチューブ20、ベント部材12などを介して
シリンダ穴14a内に直接供給することも可能とされて
いる。
【0009】次に、この第1実施例の作用を、変性ナイ
ロン(ナイロン/PPO系)の成形品を成形する場合に
ついて説明する。まず、射出装置10に取り付けられて
いるホッパ18のペレット供給口を閉じておく。また切
換バルブ52は、これの排出口52bが2軸押出機40
の押出口40aと連通する位置に切換えておく。次に2
軸押出機40のフィーダ46からポリオレフィン樹脂
(原料A)を、フィーダ48から有機酸相溶剤(原料
B)を、それぞれホッパ42を通って2軸押出機40に
供給し、またフィーダ50からナイロン(原料C)をホ
ッパ44を通って2軸押出機40に供給する。2軸押出
機40を駆動すると、まず原料Aと原料Bとが混練・分
散して変性ポリオレフィンを生成し、次いで変性ポリオ
レフィンにナイロンが合流し、溶融・混練されて所定の
変性ナイロンを生成する。生成する変性ナイロンの物性
が安定するまでの間、2軸押出機40から押し出される
溶融樹脂は、未混練状態のものを含んでいるが、これら
は排出口52bから外部に排出される。変性ナイロンの
物性が安定したら、切換バルブ52を切り換えて供給口
52aを2軸押出機40の押出口40aと連通させる。
これにより溶融状態の変性ナイロンは、押出口40aか
ら切換バルブ52、ギアポンプ54、スイベルジョイン
ト24、メルトチューブ20及びベント部材12のベン
ト通路12aを経て射出シリンダ14のシリンダ穴14
a内に押し出される。これと同時に射出装置10が駆動
されてスクリュー16が回転される。ただし、この場合
スクリュー16による溶融・混練工程は行われず、直ち
に計量動作が行われ、所定量の溶融樹脂をノズル14b
近くの貯留室に貯留する。溶融樹脂から分離されたガス
は、排出通路12b、バルブ26及び排出配管22を通
って外部に排出される。計量工程が終了すると、これの
終了信号が2軸押出機40に出力され、2軸押出機4
0、フィーダ46、48及び50はいったん停止され
る。これにより溶融樹脂の押し出しも停止される。な
お、計量工程終了後も溶融樹脂が供給された場合、排出
通路12bの圧力が高くなるので、バルブ26を開くこ
とにより過剰分の溶融樹脂はバルブ26を通って排出配
管22から外部に排出される。次に型締装置30の型締
工程が開始され、金型32・34の型閉・型締が行われ
る。続いて射出装置10全体が前進されることにより射
出シリンダ14のノズル14bは型締装置30の樹脂供
給口30aに押し付けられる。このとき2軸押出機40
に対する射出装置10の相対位置が変化するが、各スイ
ベルジョイント24がねじれ動作することによりメルト
チューブ20は、図3中、仮想線で示す位置から実線で
示す位置に移動してこれに追随する。この状態で、メル
トチューブ20の変位は、各スイベルジョイント24の
ねじれ動作によって吸収されるので、メルトチューブ2
0に過大な力が作用することはない。次に射出装置10
の射出工程が行われて所定量の溶融樹脂がノズル14b
を通って金型32・34のキャビテイ内に射出される。
保圧・冷却工程が行われている間に、上記と同様にして
次の計量工程が行われる。冷却工程終了後、射出装置1
0が後退され、また型開が行われて成形品56が取り出
される。計量工程の終了とともに型閉が行われ、上記と
同様にして次の射出、保圧・冷却工程が行われる。以上
の工程を繰り返すことにより、成形品56を繰り返し成
形することができる。一方、使用する材料によっては、
ペレットを用いることが必要な場合もあるので、このよ
うなときは2軸押出機40、ギアポンプ54などを停止
させ、射出装置10に取り付けられているホッパ18の
ペレット供給口を開いて、これから射出シリンダ14内
にペレットを供給して通常の射出装置として作動させ
る。すなわち射出装置10によるペレットのフィード、
溶融・混練動作が行われ、計量、射出、保圧・冷却工程
などが順次行われることになる。
【0010】(第2実施例)図5に本発明の第2実施例
を示す。この第2実施例の第1実施例と異なるところ
は、射出装置10及び型締装置30がそれぞれ2つ設け
られており、これに応じて2軸押出機40から押し出さ
れた溶融樹脂を各射出装置10a,10bに切り換え供
給するための通路切換バルブ58が設けられており、各
射出装置10a,10bと通路切換バルブ58の各切換
ポートとを連結するようにメルトチューブ20が接続さ
れていることである。各射出装置10a,10bと対応
して型締装置30a,30bが配置されている。なお、
第1実施例に用いられているものと同じ部材は、同じ符
号を付して説明は省略する。図6に制御ブロックを示
す。統合制御装置60は、2軸押出機40の制御装置6
2、各射出成形機10a,10bの制御装置64などを
統合制御している。すなわち統合制御装置60は、各射
出成形機10a,10bに互いに半サイクルずれた成形
タイミングを指令し、これに対応する通路切換バルブ5
8の切り換えタイミングを指令するとともに2軸押出機
40の回転数を指令して所定の押出量が得られるように
制御可能である。統合制御装置60は、運転開始当初の
切換バルブ52の切換えを制御可能である。制御装置6
2は、統合制御装置60からの指令に基づいて制御機構
66に制御信号を出力可能である。制御機構66は、制
御装置62の制御信号に応じて各フィーダ46,48及
び50の回転数を制御可能である。制御装置64は、統
合制御装置60からの指令に基づいて各射出装置10
a,10bの計量、射出、保圧・冷却工程、型締装置3
0a,30bの開閉などを制御可能である。
【0011】次に、この第2実施例の作用を説明する。
統合制御装置60は、射出装置10aと射出装置10b
とが、互いに半サイクルずらせて作動するように制御し
ており、また、これにタイミングを合わせて通路切換バ
ルブ58の切り換えを制御している。たとえば2軸押出
機40から一方の射出装置10aに溶融樹脂が供給され
ている状態で計量工程が行われ、同時に他方の射出装置
10bによる保圧・冷却工程が行われる。これにより、
2軸押出機40などを減速又は停止させることなく、連
続的に一定速度で駆動することが可能である。その他の
作動は第1実施例のものと同様である。
【0012】(第3実施例)図7に本発明の第3実施例
を示す。ベント部材70には、アキュムレート室70a
が形成されており、これにピストン72がはめ合わされ
ている。ピストン72のピストンロッド74はピストン
駆動装置76に連結されている。ベント部材70には、
ベント通路70b及び排出通路70cが形成されてい
る。ベント通路70bは、アキュムレート室70a及び
射出シリンダ14のシリンダ穴14aにそれぞれ連通し
ている。ベント部材70には、射出シリンダ14側のベ
ント通路70b部分に通路開閉弁78が設けられてい
る。通路開閉弁78が閉とされた状態でアキュムレート
室70aには、ベント通路70bを介して2軸押出機4
0(ただし図7には示されていない)から供給された溶
融樹脂を貯留可能である。通路開閉弁78が開とされた
状態でピストン72は、ピストン駆動装置76に駆動さ
れることによりアキュムレート室70a内の溶融樹脂を
射出シリンダ14内に押し出し可能である。その他の第
1実施例と同じ部材については、第1実施例のものと同
じ符号を付して説明は省略する。
【0013】次に、この第3実施例の作用を説明する。
通路開閉弁78が閉の状態で、2軸押出機40から押し
出された溶融樹脂は、ベント通路70bを介していった
んアキュムレート室70aに貯留される。所定量の溶融
樹脂がアキュムレート室70aに貯留されると、通路開
閉弁78が開とされ、ピストン駆動装置76が駆動され
る。これによりピストン72は、アキュムレート室70
a内の溶融樹脂を射出シリンダ14内に押し出し始め、
同時に2軸押出機40から押し出された溶融樹脂もアキ
ュムレート室70aをバイパスして射出シリンダ14内
に合流される。したがってスクリュー16は、第1実施
例の場合よりも高速で回転されて計量工程を開始する。
計量工程の終了とともにピストン72の移動及びスクリ
ュー16の回転がそれぞれ停止され、また通路開閉弁7
8が閉じられる。型閉、射出、保圧・冷却などの工程が
行われている間に、アキュムレート室70a内に次の射
出のための溶融樹脂の貯留が行われる。これにより、〓
速で計量工程を行うことが可能になる。
【0014】なお、上記第1実施例の説明においては、
メルトチューブ20にスイベルジョイント24を設ける
ものとしたが、メルトチューブ20を屈曲自在な材質の
もので構成し、スイベルジョイント24は設けないよう
にすることもできる。また、上記第1実施例の説明にお
いては、2軸押出機40の押出口40a近傍に溶融樹脂
の押し出しを補助するギアポンプ54を設けるものとし
たが、ほかの場所たとえばベント部材12の近傍にギア
ポンプ54を設けるようにすることもできる。また、2
軸押出機40による押出力が十分な場合には、ギアポン
プ54は設けなくてもよい。さらに、上記第1実施例の
説明においては、計量工程終了後、2軸押出機40は停
止するものとしたが、2軸押出機40は停止させない
で、ごく低速で回転させるようにしてもよい。こうする
ことにより、溶融樹脂圧力の変動を少なくすることがで
き、またベントアップを防止することができる。なお、
上記第1実施例の説明においては、バルブ26は手動式
のものとしたが、ベント通路12aの圧力が設定値を越
えたとき開く自動式の圧力調整弁とすることもできる。
また、上記第2実施例の説明においては、2つの射出装
置10a、10bを設けるものとしたが、射出装置10
は3つ以上設け、通路切換バルブ58は、射出装置10
の数に対応する数の切換ポートを有するものとすること
もできる。さらに、上記第3実施例の説明においては、
上記第1実施例の構成の装置にアキュムレータを設ける
ものとしたが、上記第2実施例の構成の装置にアキュム
レータを設けるようにすることもできる。すなわち、並
列に配置された2つの射出装置10a、10bのベント
部材12a、12bにそれぞれアキュムレート室を設け
てこれにピストンをはめ合わせるようにしてもよい。な
お、上記第3実施例の説明においては、ピストン駆動装
置76を設けるものとしたが、ピストン駆動装置76は
流体圧シリンダ、リニアモータなどを用いることができ
る。また、上記説明においては、射出成形装置は、横形
のものとしたが、立て形のものであってもよい。さら
に、上記説明においては、材料は樹脂を使用するものと
したが、たんぱく質、でん粉、セラミックなどの他の材
料を用いることもできる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば
2軸押出機において、2軸押出機内で溶融・混練され
て、これから押し出された溶融材料を、一端部と他端部
との相対位置が変える程度に屈曲可能な配管を介して射
出成形機の射出装置に供給するように構成しており、
融混練された溶融材料を用いて直ちに射出成形すること
ができるので、熱履歴が少なく、過度の混練のない、材
料物性の優れた成形品を得ることができる。また、省エ
ネルギーに優れた射出成形を行うことができる。機械の
配置を変えないで通常の射出成形を行うこともできるの
で、需要に応じた機械の組み合わせが簡単に行え作業能
率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】射出装置と2軸押出機の接続関係を説明する図
である。
【図3】射出装置が移動した場合のメルトチューブの移
動を説明する図である。
【図4】図1の4部の拡大断面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【図6】制御ブロック図である。
【図7】本発明の第3実施例のベント部材の拡大断面図
である。
【図8】従来の成形装置を示す構成図である。
【符号の説明】
10 射出装置 12 ベント部材 14 射出シリンダ 16 スクリュー 20 メルトチューブ 24 スイベルジョイント 26 バルブ 28 ヒータ 30 型締装置 32 金型 34 金型 40 2軸押出機 52 切換バルブ 54 ギアポンプ(補助ポンプ) 58 通路切換弁 70 ベント部材 70a アキュムレート室 72 ピストン 74 ピストンロッド 76 ピストン駆動装置 78 通路開閉弁
フロントページの続き (72)発明者 村田 直之 広島県広島市安芸区船越南1丁目6番1 号 株式会社日本製鋼所内 (72)発明者 酒井 忠基 広島県広島市安芸区船越南1丁目6番1 号 株式会社日本製鋼所内 (56)参考文献 特開 平2−30510(JP,A) 特開 平2−281919(JP,A) 特開 平4−286617(JP,A) 特開 昭54−13563(JP,A) 特開 平4−296522(JP,A) 実開 平3−36426(JP,U) 実開 平2−48315(JP,U) 実開 昭62−5913(JP,U) 実開 昭50−119660(JP,U) 実開 昭59−94813(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/18 B29C 45/46 - 45/84

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2軸押出機内で溶融・混練されてこれ
    から押し出された溶融材料を、一端部と他端部との相対
    位置が変える程度に屈曲可能な配管を介して射出成形機
    の射出装置に供給し、 次に供給された溶融材料を射出装置において計量し、 計量終了と同時に溶融材料の供給を中止し、 次に計量された溶融材料を型締された金型のキャビテイ
    に射出する射出成形方法。
  2. 【請求項2】 2軸押出機内で溶融・混練されてこれか
    ら押し出された溶融材料を屈曲自在な配管を介して射出
    成形機のアキュムレータに供給し、次にアキュムレータ
    から溶融材料を射出装置に供給するとともに2軸押出機
    からも溶融材料をアキュムレータをバイパスさせて射出
    装置に供給し、次に供給された溶融材料を射出装置にお
    いて計量し、計量終了と同時に射出成形機に対する溶融
    材料の供給を中止し、次に計量された溶融材料を型締さ
    れた金型のキャビテイに射出する射出成形方法。
  3. 【請求項3】 射出装置(10)と、型締装置(30)
    と、を有しており、射出装置の射出シリンダ(14)に
    よって計量した溶融材料を型締装置に設置された金型
    (32・34)のキャビテイに射出する射出成形装置に
    おいて、 2軸押出機(40)と、ベント部材(12)と、2軸押
    出機及びベント部材間を連通させる屈曲自在な配管(2
    0)と、を有しており、ベント部材には、配管及び射出
    シリンダ間を連通させるベント通路(12a)と、射出
    シリンダ及び射出シリンダ外を連通させる排出通路(1
    2b)と、がそれぞれ形成されている射出成形装置。
  4. 【請求項4】 射出装置(10)と、型締装置(30)
    と、を有しており、射出装置の射出シリンダ(14)に
    よって計量した溶融材料を型締装置に設置された金型
    (32・34)のキャビテイに射出する射出成形装置に
    おいて、 2軸押出機(40)と、ベント部材(70)と、2軸押
    出機及びベント部材間を連通させる屈曲自在な配管(2
    2)と、を有しており、ベント部材には、射出シリンダ
    及び配管を連通させるベント通路(70b)と、ベント
    通路に連通するアキュムレート室(70a)と、射出シ
    リンダ及び射出シリンダ外を連通させる排出通路(70
    c)と、がそれぞれ形成されており、アキュムレート室
    にはめ合わされたピストン(72)と、ピストンを駆動
    するピストン駆動装置(76)と、ベント部材の射出シ
    リンダ側のベント通路部分に挿入された通路開閉弁(7
    8)と、が設けられている射出成形装置。
  5. 【請求項5】 上記射出装置は、複数設けられており、
    2軸押出機及び各射出装置間を連通させる配管には、配
    管の連通状態を切り換える通路切換バルブ(58)が設
    けられている請求項3又は4記載の射出成形装置。
  6. 【請求項6】 上記2軸押出機及び上記配管間に溶融材
    料を圧送する補助ポンプ(54)が設けられている請求
    項3、4又は5項記載の射出成形装置。
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