JP2862857B1 - 配電盤用継電器のソケット接続指示板及びソケット接続指示板を有する配電盤及びソケット接続指示板を用いる配電盤製造方法 - Google Patents

配電盤用継電器のソケット接続指示板及びソケット接続指示板を有する配電盤及びソケット接続指示板を用いる配電盤製造方法

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JP2862857B1
JP2862857B1 JP10017019A JP1701998A JP2862857B1 JP 2862857 B1 JP2862857 B1 JP 2862857B1 JP 10017019 A JP10017019 A JP 10017019A JP 1701998 A JP1701998 A JP 1701998A JP 2862857 B1 JP2862857 B1 JP 2862857B1
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Abstract

【要約】 【課題】配電盤の継電器配線作業を容易にする配電盤用
継電器のソケット接続指示板を提供する。 【解決手段】指示板20は、配電盤用の端子ソケット嵌合
形の継電器を正しく作動させるための継電器の端子配置
・内部接続に合うように継電器用のソケット30に配線す
る電線の接続先を指示する拡大文字24を表面に表示した
本体板21と、拡大文字24を表示した面と同じ側に設けた
摘み部28と、拡大文字24を表示した面の裏面に設けた複
数個の雄形状の挿入端子22,23とから構成され、該挿入
端子22,23をソケット30の接続端子32の雌形状部位に嵌
合し配電盤の正面に向いていて目の前にあるソケット30
に指示板20を取付け取外し自在に嵌合載置することによ
って、該指示板20の拡大文字24を正面から見ながらの配
電盤の継電器配線の対面作業を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電盤用継電器の
ソケット接続指示板に係り、該ソケット接続指示板を利
用した配電盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の配電盤は、図11に示すよう
に、多数個の端子ソケット嵌合形の継電器40,70と、該
継電器の端子に嵌合し継電器を載置して電気接続する継
電器用のソケット30,60とを含むものであり、各継電器
は配電盤51の小形化に伴って小形化されて来ている。こ
の小形継電器として汎用性のある通信システム分野の継
電器が流用されているが、汎用継電器をそのまま流用す
ると、ソケットが小さくなり、ソケットを介して継電器
に配線する電線のソケットへの接続案内( 即ち、配電盤
の継電器配線作業の指示 )を与える文字や図象などの表
示も小さくなり、該表示を拡大した数種類のソケット接
続指示板56,57を配電盤51の筐体54の側面54aに別途貼
付して対応している。
【0003】一方、配電盤51では、各継電器の補修に備
えて、汎用性があり現地で入手可能な継電器40に対して
予備のソケット35のみを予め設置し、また、専用の継電
器70に対して予備の継電器75及び予備のソケット65を予
め用意している。そして、ソケット35のみの方は補修時
に現地で継電器40を調達し補修を行っているが、調達し
た継電器40を取り付けるまでは、継電器40の端子を挿入
するソケット35の端子孔33は空き状態となっている。
なお、継電器70と継電器75,ソケット60とソケット65,ソ
ケット30とソケット35は同じものであるが、 便宜上違
う符号を付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、継電器配線作業のためのソケット接続指示
板が配電盤の側面に貼付されているので、ソケット接続
指示板を正面に見ながら配電盤を製作または補修するこ
とが出来ず、即ち、配電盤の継電器配線の対面作業が困
難であるという問題がある。特に、配電盤は狭い場所に
設置されている場合が多いので、側面に貼付されたソケ
ット接続指示板を補修時に見ること自体が困難であり、
この点からも補修作業が困難である。
【0005】一方、補修時に継電器の端子が挿入される
まで空き状態となっている補修用のソケットの端子孔か
らの塵埃侵入による弊害の虞れが有り、配電盤の耐久信
頼性に問題がある。
【0006】従って、本発明の目的は、配電盤の継電器
配線作業を容易にする配電盤用継電器のソケット接続指
示板を提供することにある。また、他の目的は、現地で
の補修作業が容易である配電盤を提供することにある。
さらに、別の目的は、生産性や信頼性の向上に繋がる配
電盤および配電盤製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による配電盤用継電器のソケット接続指示板の特徴
は、配電盤用の端子ソケット嵌合形の継電器の端子に嵌
合し該継電器を載置して電気接続するソケットに配線す
る電線の接続先指示を与える配電盤用継電器のソケット
接続指示板であって、前記ソケット接続指示板は、前記
ソケットに取付け取外し自在にするところにある。ま
た、配電盤用の端子ソケット嵌合形の継電器を載置しつ
つ電気接続するソケットへの電線接続作業のための指示
を与えるソケット接続指示板であって、前記ソケット接
続指示板は、前記継電器の頂部に取付け取外し自在にし
ても良い。
【0008】そして、上記目的を達成する本発明による
配電盤は、端子ソケット嵌合形の継電器と、該継電器の
前記端子を嵌挿して前記継電器を載置し当該継電器に電
気接続するソケットと、該ソケットに配線される電線の
接続指示を与えるソケット接続指示板とを備える配電盤
において、前記配電盤は、前記継電器の補修のための予
備の前記ソケットに載置されている前記ソケット接続指
示板を有するものである。また、端子ソケット嵌合形の
継電器と、前記端子と嵌合して前記継電器を載置し当該
継電器に電気接続するソケットと、該ソケットへの電線
接続の作業を指示するソケット接続指示板とを備える配
電盤において、前記配電盤は、前記継電器の頂部に載置
されている前記ソケット接続指示板を有するものであっ
ても可である。
【0009】さらに、本発明による配電盤製造方法の特
徴は、端子ソケット嵌合形の継電器と、該継電器の前記
端子を嵌挿して前記継電器を載置し当該継電器に電気接
続するソケットと、該ソケットに配線される電線の接続
指示を与えるソケット接続指示板とを備える配電盤を、
前記ソケット接続指示板を用いて継電器配線作業を行い
製造する配電盤製造方法において、前記ソケットの継電
器載置面に取付け取外し自在に載置した前記ソケット接
続指示板を用いるところにある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明によ
る第1の実施例の配電盤用継電器のソケット接続指示板
を示す図である。図1(a)は平面図、図1(b)は図1
(a)の側面図を示している。図1(a),(b)において、
本実施例の配電盤用継電器のソケット接続指示板20は、
配電盤用の端子ソケット嵌合形の継電器を正しく作動さ
せるための継電器の端子配置・内部接続に合うように継
電器用のソケットに配線する電線の接続先を指示(案内)
する拡大文字24を表面に表示した本体板21と、拡大文字
24を表示した面と同じ側に突き出して設けた摘み部28
と、拡大文字24を表示した面の裏面に突き出して設けた
複数個の雄形状の挿入端子22,23とから構成される。
【0011】即ち、ソケット接続指示板(以下、指示板)
20の本体板21は、複数個の拡大文字24や継電器の型式25
を刻印しつつ摘み部28と共に合成樹脂から一体成形さ
れ、かつ、金属材から成る挿入端子22,23をインサート
成形で保有する構成である。そして、本実施例の指示板
20の拡大文字24は、配電盤の継電器配線作業において継
電器用のソケットに配線する電線の接続先指示(案内)で
あって、後述する継電器40の端子番号1,2,3及び10に
対応してソケット30に表示された案内文字34としての端
子番号1,2,3及び10の4つの文字に合わせて表示した
ものであり、拡大文字24の寸法を元の案内文字34の寸法
よりも拡大して表示した構成である。
【0012】一方、摘み部28は指示板20を摘み易くする
ものであって、即ち、指示板20の取付け取外しを容易に
する構成である。また、摘み部28の頭部は球形状となっ
ていて摘み易いものとなっている。更に、挿入端子22は
平板形状であるが、挿入端子23は折れ曲がった形状とな
っていて、本体板21による挿入端子23の支持を強固にし
た構成である。なお、本実施例では拡大文字24を元の案
内文字34の寸法よりも拡大して表示しが、拡大に限定さ
れることはなく、指示板20の取付け位置によっては元の
案内文字34と同じであっても可である。また、指示(案
内)の表示は、英文字でも後述する図象でも可である。
【0013】更に、上記指示板20の構成について指示板
20の使途の点から補足説明する。図2は、図1のソケッ
ト接続指示板と該指示板が載置される継電器用のソケッ
トとを示す斜視図である。図2において、 指示板20
は、当該指示板20が有する挿入端子22,23をソケット30
の端子孔33に挿入し、矢印の方向にソケット30の接続端
子32の雌形状部位に嵌合することによって、配電盤の正
面に向いているソケット30に取付け取り外し自在に載置
可能な構成となっている。即ち、指示板20は、継電器40
に用いるソケット30に嵌合載置して使われる構成となっ
ている。そして、指示板20をソケット30に嵌合載置する
方向は、元の案内文字34と拡大文字24の配置が合致する
方向、例えば、案内文字34の端子番号2と拡大文字24の
端子番号2とが合致する向きとする。具体的には、継電
器のリレー端子の誤挿入防止に合わせて、挿入端子22と
挿入端子23の隣接間隔を違わせて挿入端子22,23を本体
板21に配設している。
【0014】換言すれば、図2に示すように、接続端子
32近傍の狭いソケット表面に表示された小さな元の案内
文字34を、ソケット30の継電器載置面37とほぼ同じ大き
さとする指示板20の表面に表示した大きい拡大文字24に
置き換えた構成である。
【0015】次ぎに、上記指示板20を用いて行う配電盤
の継電器配線作業との関係から、指示板20の動作につい
て説明する。まず、配電盤に用いられる端子ソケット嵌
合形の継電器及び該継電器用のソケットについて説明す
る。図3は、従来技術の継電器用のソケットを説明する
図である。そして、図3(a)は平面図、図3(b)は図3
(a)の側面図を示している。また、図4は、従来技術の
配電盤用の端子ソケット嵌合形の継電器を説明する図で
ある。図4(a)は側面図、図4(b)は図4(a)の底面
図、及び図4(c)は継電器の端子配置・内部接続を示す
図である。図3及び図4を同時に参照しながら説明す
る。
【0016】図3(a),(b)において、継電器用のソケ
ット30は、 合成樹脂製のソケット本体31と、 指示板20
の挿入端子22,23または図4の継電器40のリレー端子42
に嵌合する雌形状部位と電線締め付け用の雌ねじ部位と
から成る金属製の複数個の接続端子32と、雌ねじ38に嵌
合する電線締め付け用の雄ねじ39とを含み構成される。
そして、接続端子32の雌ねじ部位の近傍のソケット本体
31の表面には、継電器の端子配置・内部接続に合わせて
ソケットに電線を配線するよう接続先を案内する案内文
字34が刻印などによって表示されている。
【0017】一方、図4(a),(b)に示す端子ソケット
嵌合形の継電器40は、リレー本体41と、前述のソケット
30の接続端子32の雌形状部位に嵌合し電気接続する複数
個の雄形状のリレー端子42とを含み構成される。そし
て、継電器40を適正に用いるための継電器40の端子配置
・内部接続は、図4(c)のような関係になっていて、別
途、リレーのカタログ等に掲載されている。即ち、継電
器40を適正に用いるためには、端子番号1,2,3及び
10の電気配線を正しく行う必要があり、例えば、端子番
号1と10にはコイルに流す電気信号を入力するよう接続
する必要がある。特に、誤配線は誤作動に繋がるので適
正な接続が要求される。従って、 ソケット30を介して
継電器40に正しく電気信号を伝えるには、 図4(c)の
端子配置・内部接続に合うようにソケット30への配線作
業、 即ち、配電盤の継電器配線作業を行う必要があ
る。そのために継電器40の端子番号で表わした端子配置
・内部接続としての該端子番号1,2,3及び10にそれぞ
れ対応した端子番号1,2,3及び10の4つの案内文字34
がソケット30の表面に表示されている。
【0018】更に、図5は、継電器とソケットと電線と
の接続関係を示す斜視図である。具体的に配電盤の継電
器配線作業を行う場合は、図5のように、作業者によっ
て電線90の先端に付加されたラベル92の接続先番号94と
案内文字34の端子番号とを合わせ、雌ねじ38と雄ねじ39
を介して電線90を締結して、継電器の端子配置・内部接
続に合うように電線90をソケット30に接続する作業が行
われる。そして、その後にソケット30に継電器40を矢印
の方向に嵌合載置する作業が行われる。このようにして
電気信号が電線90からソケット30を介して継電器40に適
正に伝達される。
【0019】しかしながら、前述のように、接続端子32
の雌ねじ部位の近傍の狭いソケット表面に表示される案
内文字34は大きいものではなく、継電器の小形化に伴っ
てさらに小さくなっているので、かつ、継電器が黒地で
あることもあって、従来技術の継電器配線作業では、
図11に示したように拡大したソケット接続指示板56,5
7を配電盤51の筐体54の側面54aに別途貼付して対応して
いる。 しかしながら、前述のように対面作業が困難で
ある。
【0020】次ぎに、指示板20を用いた場合の配電盤の
継電器配線作業について説明する。図6は、本発明によ
る一実施例の配電盤を示す斜視図である。図6におい
て、配電盤50は、筐体54と、扉52と、筐体54内に配設さ
れた多数個の端子ソケット嵌合形の継電器40と、該各継
電器を載置しつつ当該継電器に電気接続する多数個の継
電器用のソケット30と、各ソケットに電気接続した多本
数の電線(図示省略)と、継電器40の補修のために設置し
た予備のソケット35と、該ソケット35に載置した指示板
20と、を含み構成される。そして、ソケット30及びソケ
ット35の継電器40を載置する継電器載置面37は、配電盤
50の正面方向に向いて設置されている構成である。
【0021】尚、図6は、本発明による第2及び第3実
施例の配電盤を示す斜視図を兼用している。 従って、
図6には、その他の端子ソケット嵌合形の継電器70,80
と、該継電器70,80用のソケット60,84と、継電器70の補
修のために設置した予備のソケット65と、該ソケット65
に載置した指示板20cと、継電器80の補修のために用意
した予備の継電器85及び予備のソケット86と、予備の継
電器85に載置した20dとを図示している。これらの構成
部品に関する構成については、後述の第2及び第3実施
例の配電盤にて説明する。
【0022】上記の本第1実施例の配電盤50の特徴は、
継電器の端子配置・内部接続に関する指示板20が、継電
器40の補修のための予備の継電器用のソケット35に載置
されている構成にある。すなわち、筐体側面にソケット
接続指示板56を取付けた従来技術の配電盤51の構成に対
して、本実施例の配電盤50は、表示を拡大した指示板20
を、配電盤50の正面方向に向いているソケット35の継電
器載置面37に取り付けた構成である。本構成によって、
現地における補修時の配電盤の継電器配線の対面作業が
容易となる利点が得られる。
【0023】即ち、現地作業者は、配電盤50の扉52を開
け、配電盤50に正対する。そして、図5にて記述した作
業と同様の電線90の接続作業を行うときに、ソケット35
に載置されていて目の前にある指示板20を正面から見な
がら、指示板20の拡大文字24の方を参照して電線90の先
端に付加されたラベル92の接続先番号94に合わせ、ソケ
ット35に所定の電線(図示省略)を正しく配線する。即
ち、配電盤の継電器配線の対面作業が容易に行える。そ
して、配線した後に、ソケット35から指示板20を取り外
し、現地調達した継電器40と同じ継電器(図示省略)をソ
ケット35に取り付けて、補修時の配電盤の継電器配線作
業を完了する。なお、上記指示板20は、補修するまでの
経時期間の間のソケット35の端子孔33からの塵埃侵入を
防止する防塵栓となっているので、配電盤の耐久信頼性
を向上させるものでもある。
【0024】ところで、ソケット35に載置し指示板20を
配電盤50の正面に向けた本実施例の構成によって、上記
のように対面作業は容易となるが、狭く、暗い所に設置
される配電盤50においては、指示板20に表示する文字や
図象が判読可能であることが重要である。この場合に文
字等の寸法は大きければ大きいほど良いが、大きくなれ
ば指示板寸法も大きくなるので、即ち、指示板の文字寸
法に適正値が存在し、実用的な文字寸法は、3〜5(mm)
の範囲にあることが望ましいと判明している。
【0025】一方、ソケット30に取付け取り外し自在に
した本発明による指示板20は、製作時の配電盤の継電器
配線の対面作業を容易にする治具として用いることがで
き、配電盤の生産性の向上に有効である。すなわち、工
場作業者は、初期製作段階において、配電盤50の筐体54
に多数個のソケット30と予備のソケット35とを取り付け
る。そして、該各ソケット30及びソケット35のそれぞれ
に、指示板20をそれぞれ載置する。次に、工場作業者
は、ソケットに載置された目の前のそれぞれの指示板20
を正面から見ながら、図5にて記述した作業と同様の接
続作業を行うときに指示板20の方を参照して、それぞれ
のソケット30に対して所要の電線(図示省略)を接続する
という対面作業を実行する。その後に、各ソケット30か
らそれぞれの指示板20を取り外し、各ソケット30にそれ
ぞれの継電器40を取り付けて、製作時の配電盤の継電器
配線作業を完了するものである。従って、本発明による
配電盤製造方法の特徴は、端子ソケット嵌合形の継電器
と、該継電器の端子を嵌挿して継電器を載置し当該継電
器に電気接続するソケットと、該ソケットに配線される
電線の接続指示を与えるソケット接続指示板とを備える
配電盤を、ソケット接続指示板を用いて継電器配線作業
を行い製造する配電盤製造方法において、ソケットの継
電器載置面に取付け取外し自在に載置したソケット接続
指示板を用いることにある。本構成によって、製作時の
配電盤の継電器配線の対面作業を可能とし、配電盤の生
産性を向上する効果が得られる。
【0026】更にまた、指示板20は、補修するまでの間
の防塵栓となり、配電盤の耐久信頼性を向上させるもの
であったが、製作時の防塵栓として兼用することがで
き、配電盤の製作信頼性を向上させる利点を有するもの
である。即ち、配電盤のソケットの端子孔への塵埃侵入
は、平均40個位に設置された各種継電器のそのソケット
の端子孔が空き状態となっている製作時にも発生する。
従って、前述のように製作時に対面作業を容易にする治
具としての指示板を、全てのソケットに載置することに
よって端子孔を塞ぐことができ、現状の全てのソケット
の継電器載置面をテープマスキングすると同様の防塵効
果を得ることができる。即ち、本実施例の指示板20は、
テープによるマスキングよりも作業が容易であり、か
つ、取外して再使用することが可能であり、テープ消耗
がなく経済的であり、対面作業を可能にしつつ防塵性を
確保する一石二鳥の利点に結び付いている。
【0027】上記のように本発明による指示板20の特徴
は、ソケット30,35に嵌挿可能な挿入端子22,23を有
し、取付け取り外し自在とした構成にある。ソケットに
指示板を嵌合し空き状態のソケットを有効に利用する本
構成によって、 (1)指示板20の着脱作業は貼付作業より
も容易である、 (2)テープマスキングに比べて再使用が
可能である、(3)嵌合方式であり振動などによる離脱の
虞れがない、(4)正対可能でかつ拡大自在であり作業者
による指示板20の内容判読が容易である、 (5)防塵と兼
用になるなどの利点が得られる。以上の実施例の説明内
容から、配電盤の継電器配線作業を容易にする配電盤用
継電器のソケット接続指示板が提供される。また、配電
盤の継電器配線作業を容易にし且つ防塵効果を発揮する
配電盤用継電器のソケット接続指示板が提供されること
が理解される。さらに、現地での補修作業が容易であ
り、耐久信頼性が向上する配電盤が提供される。またさ
らに、生産性や信頼性の向上に繋がる配電盤ならびに配
電盤製造方法が提供されることも理解される。
【0028】次ぎに、他の実施例のソケット接続指示板
ならびに他の実施例の配電盤について説明する。図7
は、本発明による第2の実施例の配電盤用継電器のソケ
ット接続指示板を示す図である。図7(a)は指示板の平
面図を、図7(b)は図7(a)の側面図を、図7(c)は図
7(b)のP矢視図を示している。図7に示す指示板20a
は、一方の表面に拡大文字24aと摘み部28とを有し、他
方の裏面に複数個の挿入端子22aを有する本体板21aか
ら構成される。本第2の実施例の指示板20aの構成の図
1に示した第1の実施例の指示板20との違いは、指示板
の寸法や表示内容を継電器の種類に応じたものとした点
にある。即ち、一般的に配電盤50には、図6に示したよ
うに種類の異なる端子ソケット嵌合形の継電器40,継電
器70,80などが用いられている。 そして、第1の実施例
の指示板20は、4端子形の継電器40に対応する寸法や表
示のものである。これに対して、第2の実施例の指示板
20aは、14端子形の継電器70に対応する寸法や表示とし
たものである。
【0029】そして、 14端子形の継電器70に対応する
継電器用のソケット60の接続端子(図示省略)に嵌挿する
挿入端子22aの個数は、 取付け取り外し自在であって
振動などによる離脱の虞れがない個数、例えば、4個と
している。また、それぞれの挿入端子22a同士は、離間
している位置に、例えば、端子番号13,14に該当する挿
入端子22a(13,14)と端子番号2,3に該当する挿入端
子22a(2,3)との位置に配設した構成としている。尚、
図7の継電器の型式25aのPYF14Aは、14端子のPY
F形継電器のソケットに用いられる指示板20aであるこ
とを表わしている。図1の継電器の型式25のMY4は、
MY形継電器の4端子用ソケットに用いられる指示板20
であることを表わしている。
【0030】図8は、本発明による第3の実施例の配電
盤用継電器のソケット接続指示板を示す平面図である。
図8に示す第3の実施例の指示板20bは、14端子形継電
器のソケットに応じた拡大文字24bと案内図象26bとか
ら成る表示とした構成である。14端子形継電器のソケッ
トに載置する指示板は、該ソケットの大きい継電器載置
面に伴ってその表面積も大きくすることができるので、
第2の実施例の指示板20aの拡大文字24aのみの表示を
第3の実施例の文字と図象の両方の表示とし、より容易
に正しく電線の接続作業ができるようにしたものであ
り、継電器配線作業に有効である。
【0031】図9は、本発明による第4の実施例の配電
盤用継電器のソケット接続指示板を示す図である。図9
(a)は平面図、図9(b)は図9(a)の側面図を示してい
る。また、図10は、本発明による第5の実施例の配電
盤用継電器のソケット接続指示板を示す側面図である。
図9及び図10ならびに図6を同時に参照して説明す
る。図9に示す第4の実施例の指示板20cは、14端子形
の継電器70に対応する指示板である。 図10に示す第
5の実施例の指示板20dは、継電器80,85に対応する指
示板である。
【0032】即ち、図9に示す第4の実施例の指示板20
cは、補修用のソケット65の継電器載置面37を被覆する
ようにしてソケット65に嵌合し、換言すれば、ソケット
65の頭に被さる指示板20cの帽子のように、ソケット65
に取付け取外し自在に載置することができる構成であ
る。そして、図6の配電盤50のように、指示板20cはソ
ケット65に嵌合載置されている。また、図10に示す第
5の実施例の指示板20dは、継電器85(または継電器80)
の頂部87を被るようにして継電器本体に嵌合し、継電器
85(または継電器80)の頂部87に取付け取外し自在に載置
することができる構造のものである。そして、図6の配
電盤50のように、指示板20dは継電器85の頂部87に嵌合
載置されている。尚、指示板20と同様に指示板20dに摘
み部28dを設けても可である。
【0033】次ぎに、図6を参照して、本発明による第
2,3実施例の配電盤について説明する。上記第4の実
施例の指示板20cを用いた本発明による第2実施例の配
電盤の特徴は、指示板20cは、継電器70の補修のための
予備のソケット65に被覆嵌合して載置されている構成に
ある。
【0034】そして、上記構成の第2実施例の配電盤に
関する、指示板20cを用いての補修時または製作時の継
電器配線作業の内容は、前述の指示板20を用いた第1実
施例の配電盤と同じ内容であるので、説明は省略する。
従って、上記実施例によって、対面作業によって配電盤
の継電器配線作業が容易となる配電盤用継電器のソケッ
ト接続指示板が提供される。また、現地での補修作業が
容易である配電盤が提供される。さらに、生産性と信頼
性のある配電盤及び配電盤製造方法が提供される。
【0035】また、上記第5の実施例の指示板20dを用
いた本発明による第3実施例の配電盤の特徴は、指示板
20dは、継電器85(または継電器80)の頂部に載置する構
成にある。即ち、配電盤50の内部には機器や電線が所狭
しと配設されているので、ソケット接続指示板を設ける
スペースがほとんど無い状態である。そして、比較的ス
ペースの有る所が継電器の頂部であり、かつ、継電器の
頂部は他の箇所に比べて浮き上がっている所でもあるの
で、指示板の判読を容易にする点から指示板20dを補修
のための予備の継電器85または継電器80の頂部に載置す
る構成である。
【0036】本実施例の補修時の配電盤の継電器配線作
業の場合は、現地作業者は、配電盤50の扉52を開け配電
盤50に正対する。そして、継電器80または継電器85の頂
部に載置されている指示板20dを正面から見ながら、図
5にて記述した作業と同様の接続作業で、予備のソケッ
ト86へ所要の電線(図示省略)を接続する。このとき、必
要に応じて指示板20dを継電器85から継電器80に移動し
てソケット84への接続作業を行っても良い。従って、上
記実施例によって、対面作業によって現地での補修作業
が容易である配電盤が提供される。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、配電盤の継電器配線作
業を容易にする配電盤用継電器のソケット接続指示板が
得られる効果がある。特に、本発明によるソケット接続
指示板は取扱性と経済性の点で効果がある。また、本発
明のソケット接続指示板を用いることによって、現地で
の補修作業が容易である配電盤が得られる。特に、保全
を含めた信頼性のある配電盤を提供することができる効
果がある。さらに、配電盤の生産性と信頼性の向上に繋
がる配電盤製造方法が提供される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例の配電盤用継電器の
ソケット接続指示板を示す図である。
【図2】図1のソケット接続指示板と該指示板が載置さ
れる継電器用のソケットとを示す斜視図である。
【図3】従来技術の継電器用のソケットを説明する図で
ある。
【図4】従来技術の配電盤用の端子ソケット嵌合形の継
電器を説明する図である。
【図5】継電器とソケットと電線との接続関係を示す斜
視図である。
【図6】本発明による一実施例の配電盤を示す斜視図で
ある。
【図7】本発明による第2の実施例の配電盤用継電器の
ソケット接続指示板を示す図である。
【図8】本発明による第3の実施例の配電盤用継電器の
ソケット接続指示板を示す平面図である。
【図9】本発明による第4の実施例の配電盤用継電器の
ソケット接続指示板を示す図である。
【図10】本発明による第5の実施例の配電盤用継電器
のソケット接続指示板を示す側面図である。
【図11】従来技術の配電盤を説明する斜視図である。
【符号の説明】
20,20a,20b,20c,20d,56,57…ソケット接続指示板
(指示板)、21,21a…本体板、22,22a,23…挿入端子、2
4,24a,24b…拡大文字、25,25a,36,45…型式、26b…
案内図象、28,28d…摘み部、30,35,60,65,84,86…ソケ
ット、32…接続端子、33…端子孔、34…案内文字、37…
継電器載置面、38…雌ねじ、39…雄ねじ、40,70,75,80,
85…継電器、50,51…配電盤、52…扉、54…筐体、54a…
側面、87…頂部、90…電線、92…ラベル、94…接続先番
号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−63447(JP,A) 特開 昭49−63999(JP,A) 実開 平3−2582(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02B 3/00 H01H 45/04 H02B 1/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配電盤用の端子ソケット嵌合形の継電器の
    端子に嵌合し該継電器を載置して電気接続するソケット
    に配線する電線の接続先指示を与える配電盤用継電器の
    ソケット接続指示板であって、 前記ソケット接続指示板は、前記ソケットに取付け取外
    し自在にしたことを特徴とする配電盤用継電器のソケッ
    ト接続指示板。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ソケット接続指示
    板は、挿入端子を有し、該挿入端子が前記ソケットに嵌
    合自在となっていることを特徴とする配電盤用継電器の
    ソケット接続指示板。
  3. 【請求項3】配電盤用の端子ソケット嵌合形の継電器を
    載置しつつ電気接続するソケットへの電線接続作業のた
    めの指示を与えるソケット接続指示板であって、 前記ソケット接続指示板は、前記継電器の頂部に取付け
    取外し自在にしたことを特徴とする配電盤用継電器のソ
    ケット接続指示板。
  4. 【請求項4】端子ソケット嵌合形の継電器と、該継電器
    の前記端子を嵌挿して前記継電器を載置し当該継電器に
    電気接続するソケットと、該ソケットに配線される電線
    の接続指示を与えるソケット接続指示板とを備える配電
    盤において、 前記配電盤は、前記継電器の補修のための予備の前記ソ
    ケットに載置されている前記ソケット接続指示板を有す
    ることを特徴とする配電盤。
  5. 【請求項5】端子ソケット嵌合形の継電器と、前記端子
    と嵌合して前記継電器を載置し当該継電器に電気接続す
    るソケットと、該ソケットへの電線接続の作業を指示す
    るソケット接続指示板とを備える配電盤において、 前記配電盤は、前記継電器の頂部に載置されている前記
    ソケット接続指示板を有することを特徴とする配電盤。
  6. 【請求項6】端子ソケット嵌合形の継電器と、該継電器
    の前記端子を嵌挿して前記継電器を載置し当該継電器に
    電気接続するソケットと、該ソケットに配線される電線
    の接続指示を与えるソケット接続指示板とを備える配電
    盤を、前記ソケット接続指示板を用いて継電器配線作業
    を行い製造する配電盤製造方法において、 前記ソケットの継電器載置面に取付け取外し自在に載置
    した前記ソケット接続指示板を用いることを特徴とする
    配電盤製造方法。
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